税理士受験生のブログ

税理士受験の体験記です

税理士試験中の答練結果(簿財)

今回は私の直前期の簿財の答練結果についてです。

この内容を書こうと思った経緯は「本試験で合格ラインを越えられる人は普段の答練では上位何%に入っていたんだろう」と実際に私が勉強している時にすごく気になっていたため、これから受験する方たちに参考になればと思ったからです。

 

結論から言いますと、私は第67回の本試験で各予備校が出す合格確実ラインに簿財両方とも到達することができました。まだ、12月の結果を見てみるまでは合否はわかりませんが…

 

そんな私ですが、平成28年12月末で退職し、平成29年1月から受験専念でTACの簿財速習コースを受講を開始しましたが、毎回の確認テストや直前期の答練では超微妙な結果の連続でした。

簿財ともに見事に毎回上位40%前後で、最高でも上位38%…

 

少し話はそれますが、TACのテキストには講師のコラムがページの途中にいくつか記載されており、そこに「初学者が受験経験者に追いつくのは本試験の2日前だ」という内容が書かれていました。3日前だったかも…

当時の私は仕事もせず、たまに友人と遊びに行く程度でほとんど勉強していたにも関わらず(直前期は全ての時間を勉強に使いました)、直前期の答練では上位30%以内に入ることができず、自分のポテンシャルは相当低いんだ、これでは税理士になれたとしても活躍できないな、とかなり落ち込んでいました。

そこで、上記のコラムを読み一気に5歳くらい若返ったことを覚えています。

確かに言われてみれば、答練の問題、特に第3問はある程度パターンが決まった問題であり、経験がものをいうところになるので、初学者がいきなり高得点はかなり難しいです。

そこで開き直った私は答練の点数は気にせず、各答練の上位20%と30%の点数は何点かだけ把握して2回目以降の復習の際に、その点数を目標に3回~4回程度繰り返し解き直しました。

すると本試験の直前に受けた模試で簿記論はなんとか上位27%、財務諸表論ではまさかの上位5%でした。

ちなみに7月の後半に受ける模試は途中で諦めた脱落組はいないため、受験者のレベルが高く、目標点は平均点という模試です。そこで上位27%や5%だったので、最後の最後でレベルが急激に伸びたことになります。

 

よく税理士試験は最後まで諦めてはいけないと言いますが、それは本当に間違いないです

 

また、財務諸表論の本試験では、最後まで諦めてはいけないということについて決定的なことがありました。

それは問題が比較的簡単で経験者と初学者の差があまりつかなかったことです。

私は理論暗記を試験1か月前でかなり追い込んだので、ほぼ完璧に頭に入っていました。しかし、本試験では暗記した文章を問う問題は一部しか出題されず、あとは理解を問う問題や解答困難な問題でしたので、解答可能な個所と困難な個所がくっきり分かれていました。「これではあまり勉強してない人も解けるやん」と少し悔しかったです。

さらに計算問題もここ数年で一番簡単だったらしく、皆高得点になり合格ライン付近はかなりお団子状態になっていると思います。

したがって今回の本試験では、普段の答練の成績は上位60%であまり勉強していないという人が合格ラインを越えていたり、反対に常に上位20%以内にいた強者が数か所イージーミスをして合格ラインを下回ったということが起きています。

 

私も初受験でしたので、色々と初体験づくしでしたが、やはり答練の結果で一喜一憂することなく、あくまで参考程度にとどめておくことが良いと思います。

 

それではまた!

税理士試験受けてきました

こんにちは。

ブログを開設して初投稿になります。

ブログをはじめたきっかけは、私の弱点である国語力を鍛えるためです。元々理系だったこともあり、話す、書く、読む力が致命的に劣っているため、ブログを書くことで、話す、書く力を養っていきたいと考えました。

 

では、本題ですが、私は8月8日に税理士試験を受けてきました。

今回は簿記論と財務諸表論を受験しました。税理士になるためにはいくつかの方法がありますが、基本的には5科目の試験に合格する必要があり、今回はそのうちの2科目ということになります。

今回は初受験でしたが、税理士試験について色々と思うことがありましたので、まとめておきたいと思います。

①試験の不公平感が否めない

②採点方法に不透明性がある

③予備校講師の出題予想を信用しない

以上3点です。順を追ってお話ししたいと思います。

 

①試験の不公平感が否めない

 

まず、私が残念だと思ったのは、試験会場が大学の校舎の各教室で行われましたが、「教室ごとに入室できる時間が異なっていた」ということです。

そんなの大したことではないと思う方もいると思います。

しかし、8月8日は真夏であり、教室の外は灼熱です。駅から徒歩で大学に到着し、汗だくになったあげく、教室の外でしばらく待たされることになります。因みに私の受けた教室は周りに比べ入室時間が最も遅く、廊下でずっと待たされました。

別室の受験生は既にクーラーの効いた教室で着席し、資料にも目を通しており、電卓もたたいたり準備をしていました。

担当試験管ははっきり言って時間にルーズな仕事のできない人という印象の方でしたが、これは本番の緊張感も相まって、怒りが込み上げてきた記憶があります。

 

 

上記の内容は正直、許容範囲でしたが、次の内容は許せませんでした。それは「机の大きさが会場により異なる」ことです。これは、多くの受験生が指摘しています。

机には受験生により異なりますが、電卓、ボールペン、シャーペン、マーカー、消しゴム、定規、ホチキス、受験票、問題用紙(A4見開き)、計算用紙2枚(A3?)、回答用紙5枚くらい(A3?)を並べることになり、問題用紙と計算用紙と回答用紙の枚数がとにかく多いんです。

そんな中で、私の会場では小中高時代に使用していたようなサイズの机で、問題用紙、計算用紙、回答用紙は全て重ねないといけず、ぐちゃぐちゃになってしまいました。

本番でこのサイズの机で問題を解くことになると知り、試験前は「嘘でしょ…」と青ざめました。

実際、簿記論は試験時間の2時間では間違いなく終わらない量の問題が出題されますので、猛スピードで回答していきます。

従って、計算用紙で計算して、すぐに回答用紙に書き込むという作業を素早くしていかないといけないという緊迫感の中、机のサイズが小さく用紙が全て重なっているので問題を解く都度、いちいちペラペラと計算用紙を探して、さらにペラペラと回答用紙を探して書き込むことになります。

この時間のロスは精神的にもかなりのストレスになりました。

 

一方、ある会場はいわゆる大教室の長机であり、問題用紙や計算用紙などを横に広げることができます。

これは間違いなく不公平と言わざるを得ないと思います。

 

②採点方法に不透明性がある

 

税理士試験は合格者が毎年10%~20%の割合で出るように設定されている競争試験です。一応60点以上取れば合格と国税庁のHPに記載はありますが、毎年必ず合格者は上記の割合しか出ません。その上で採点方法が公開されていないため、採点者は合格者を上記の割合に調整するために、あらゆる採点の調整を行っていると言われています。

 

その調整の一つが傾斜配点です。これは受験生の中で正答率が高い問題に配点を多くふり、反対に正答率が低い問題は配点を低くするという方法です。

 

また、大問ごとに足切りがあるという説もあります。その足切りラインを下回ってしまったらその時点で不合格となります。

 

一番の問題は学校のテストのように自分の解答用紙が返却されないことです。したがって、果たして自分は何点取れていたかが分からないということです。税理士試験の結果は合格であれば合格、不合格であればA判定やB判定として通知されます。

理論問題など文章を記述する問題では、記号問題のように白黒がはっきりしないものであるため、採点者によって正解とされる解答と不正解とされる解答が存在してもおかしくありません。おそらく、解答用紙を返却しないのは「なんでこの解答は5点もらえているのに、俺のは3点なんだ」のような問い合わせが殺到するからだと思います。

 

採点者も人間ですからミスはあると思いますし、字の綺麗さや印象で1点くらい変わるかもしれませんが、税理士試験は1年に1度の大勝負で受験生は相当な想いを胸に抱き挑んでいますので、やはり採点方法が不透明なのはどうにか改善できないか検討してほしいところであります。

 

③予備校講師の出題予想を信用しない

 

初めに断っておきますが、予備校の講師を批判する気持ちありません。

これは財務諸表論の理論問題の話ですが、様々な講師が今年は出題されないと踏んだ箇所が見事に出題されてしまいました。

さらに、私とは別の講師の授業を受けている友人に聞くと、講師により出題予想箇所が全く異なっていました

あくまで予想なので外れることは当たり前といえば当たり前ですが、あまりにも講師により予想が異なっていたため、全く信用しないくらいでも良いと思いました。理論の暗記は満遍なく行うことが重要だと良い教訓になりました。

 

以上が税理士試験を受験してみて思ったことです。

斯く言う私ですが、各予備校が予想する合格ラインは何とか越えることができ、次の受験科目の法人税法消費税法の勉強を始める予定です。

 

それではまた!