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山のちエンジニアリング、ところによりクラブ

睡眠改善の道のり その1

これはなに

  • 不規則な生活と睡眠に困難を抱えた26歳女性が奮闘する記事

2023年5月現時点の状態

  • 寝付きは良いが眠りが浅く質が悪い
  • 寝起きが悪い
  • 予定がないと起きられない
  • 予定があれば一応起きれる
  • 仕事はリモートワークOKでフレックスのため特に時間制約はない
  • 睡眠時間を6時間くらいにして、もっと活動的に行動したい

睡眠のことを学ぶ

  • 睡眠医療プラットフォームより学んでみる
    • 人間の体内時計は実際の時計より不正確で、少しづつずれてしまう
    • そのため体内時計を正す工夫が必要
      1. 日光 - 強い光を浴びる事が体内時計のリセットには必要
      2. 定時の食事 - 決まった時間に食事を摂取する
      3. 運動 - 定期的に運動する
  • 早起きをまずは目指すこと
  • 3~4週間、続ければ体内時計はリセットされるらしい
  • 青色の光は体内時計に影響するため、暖色系の光に変えるのも良い

まずは必ずやること

できたらやること

  • 決まった時間に食事
    • これはダイエット計画の方で詳細を決める
  • 22時から就寝の気持ちを持つ
  • 23時から読書する

意気込み

  • 何はともあれ起きる!!

初のソロテント泊と信越トレイル section1~3 ハイキング 前編

6/2,3で信越トレイルのsection1~3を1泊2日で歩いてきました。

www.yamareco.com

 

山行く人でも知らない人は知らない場所なのでまずは信越トレイルってなんぞやという話から。

信越トレイルという110km

長野県のスキー場で有名な斑尾山から、里山を歩き新潟県苗場山までつなぐトレイルのこと。元々は森宮野原駅までだったのだが2021年の秋に苗場山まで繋がれて110kmになった。ちなみに長野駅から斑尾山を繋ぐあまとみトレイルというものもある。あまとみトレイルと信越トレイルを合わせて歩くと220kmにもなるトレイルを楽しめる事になる。こうした道を、ロングトレイルと呼ぶ。

そう言えば前提の話だけど、頂上を目指すピークハントと呼ばれる登山の形態ではない。ハイキングの長いバージョンという感じ。有名なロングトレイルだとアメリカのパシフィッククレストトレイル(PCT)、アパラチアントレイル(AT)、コンチネンタルディバイドトレイル(CDT)があり、3大トレイルと呼ばれる。信越トレイルの比ではない距離で、最大5000kmにも及ぶ。こうした長距離を数ヶ月間をかけて歩くハイキングをスルーハイクと呼ぶ。

日本にもいろんなトレイルがあって、信越トレイル以外にも割と多くの人が知っているものだと熊野古道とかお遍路さんロングトレイルの一種である。スルーハイクっぽさが強そうなのは東北にあるみちのく潮風トレイルかなと勝手に思ってて、全長で1025kmもある!日本は標高差のある山々が多いから、こんなに長距離繋げられるトレイルってなかなか貴重。日本ロングトレイル協会のサイトにいろんなトレイルが紹介されているのでぜひ見てみてください。

今回の山行について

ここ2,3年で山にハマり、季節問わず様々な山の頂上を目指して登ってきた。これまではピークハントがメインだったけど、ロングトレイルに興味を持ち出したのは3大トレイル全てを踏破したトリプルクラウナーであるいわしくんのブログを読んでからだった。

www.yamatomichi.com

 

数ヶ月にも及ぶ期間を重たいザックを背負い、決して多くはない食糧でエネルギーを補給し、自らで水を確保して、変わりゆく天気と移りゆくトレイルの景色を味わいながら、その場所に住む人や同じ道を歩くハイカーと心の底から笑う。そんな姿がカッコよくて羨ましかった。

いつか3大トレイルを歩いてみたい気持ちはあるけれど、お休みのハードルも経験や知識のハードルもある。結婚している以上自分だけの話ではないし、何より数ヶ月夫と会えないのはたぶん寂しくなって帰りたくなる。から夫も巻き込んでいけたら最高なんだけど、いつの話になるやらという感じである。

そんな折に知ったのが信越トレイルだった。

今回は私一人だけだが15日間ほどのお休みが取れて全線踏破を目指して計画を立てていたのだが、残念ながら女性の事情(対策方法を発見したのでいつか明記します)により2泊3日ほどしか歩けないことが発覚。それに一人でのテント泊は初めて諸々のギアや知識・経験にも一抹の不安があったので、練習と下見を兼ねて行く事に気持ちを切り替えた。秋頃とかに休みが取れれば全線踏破を目指したいと思うのでその時はまたどうぞよろしくって事で。

というわけで斑尾山から赤池テントサイト〜毛無山〜桂池テントサイトを経由し、仏ヶ峰登山口から下山するsection1~section3のルートを行くことにした。

ギアについては後ほど。とりあえず行ってみよー。

スタート地点までが一番キツい問題

信越トレイルはなぜか、斑尾山の山頂からスタートし苗場山の山頂でゴールとなる。そのため公式で定義されている110kmにはアプローチの距離は含まれていないので注意が必要だ。

6/2は3日前くらいまでは雨予報で、せめて曇りとか結構涼しいことを想定していたけど前日に晴れ予報となり、当日はピーカン照りとなった。しかも斑尾山は冬はスキー場になる山だ。木陰となる場所が少なく、直射日光を全身に受ける。

しかも虫がめちゃくちゃ多い。雪のないスキー場はこうしたアプローチにどうしても必要な場合にしか好んで登らない。虫がここまで多いとは思っていなくて、すぐに虫除けを足首と肌が出ている箇所に片っ端から塗りたくった。

暑いしめちゃくちゃ眩しい。

暑さと虫だけなら文句を言いながらも体力的にはそこまで消耗しなかっただろうけど、荷物が重くてめちゃくちゃしんどかった。なかなかペースが上がらなくて、自分以外に一人だけ歩いていた男性に軽々と追い抜かされていった。どうやら彼は9泊10日で信越トレイルを全線踏破するらしい。1日目は赤池テント場に14時着予定とかだったから、最悪暗くなる前までに辿り付けば良いことを考えると3時間くらい余裕があるし体力を丁寧に残しながら歩こう、とゆっくり登った。

斑尾山の山頂は森の中にポツン...とあって、見晴らしも良くないし虫もめちゃくちゃ多い。でもピーカン照りのスキー場を歩くより木陰の多い森の中を歩く方が涼しくて快適だったので全然よかった。

斑尾山山頂にて。笑ってますね、この時は。3回くらい男の子に間違えられた。

 

そしてこの山頂ですれ違ったおばちゃんたちにこの日の1つ目の不安となる話を聞く。

赤池テントサイトの水場、空いてなかったわよ」

魚沼宇水の気持ちが初めてわかった日

2022年の信越トレイルのトレイル開きは6/1だ。私が歩き出したのは6/2。つまりトレイル開きの翌日である。

実は5月末頃に信越トレイルクラブの方よりお電話を頂いていた。赤池テントサイトと桂池テントサイトを事前に予約していたのだが、赤池テントサイトの周りに雪が残っていて水場が開けられない」という内容だった。その際に他に水場があるか聞いたのだが、「袴岳を下山したところに沢があるからそれを浄水すれば使える」という話だった。そして前日の6/1に再度電話があって、「雪が溶けたので明日には赤池テントサイトの水場が開けられます!」と聞いていたのだ。

袴岳から赤池テントサイトまでの地図。4kmくらい離れている。

おばちゃんたちとすれ違った時間的に赤池テントサイトの開栓が行われる前だった可能性は高い。が、万が一何かあって開栓できなかったという可能性もゼロではない。電波も繋がったり繋がらなかったりなので、信越トレイルクラブの方が電話をかけてくれてても繋がってないとかいう可能性もある。前述のピーカン照りにより結構水を飲んでしまっていて袴岳頂上時点で残りが500mlくらいだったので、夜ご飯のことも考えると水は必ず補給したかった。

2022/6現在の信越トレイル公式の水場を見ると、section1はトレイルに入ってからは水場が赤池テントサイトにしかない。万が一赤池テントサイトの水場が開栓していなかった場合、信越トレイルクラブの方に教えてもらった袴岳を下山したところの沢で補給を逃すと次の補給場所は毛無山を越えたその先だ。万が一を考えるなら、袴岳を下山したところの沢で補給が打倒だろう。

というわけで袴岳から下山したところで探していたが、全然沢が見つからない。というかずっと山の中にいるのでどこが下山した場所なのかよく分からない。どこをどう見ても森しかないし、熊鈴の音を止めて耳を澄ましてみても、木々の音しか聞こえない。赤池の池の水は汲めないのか?と思いググってみようかと思ってスマホを見たらこのタイミングで電波が繋がらない。昔行った磐梯山には銅沼(あかぬま)という沼があったけど、名前の通り銅が含まれており強酸性のため絶対に飲めない水だった。赤池なんて名前だしもしかしてとても飲めない水質なのでは?なんて事を考えていた。登山道から多少外れて探しに行くことも考えたけど、それで道迷いとか藪漕ぎになる方が嫌だ。地図を見ても川が流れてそうな場所は見当たらない。

一旦ここは大人しく予定していた道を歩こう、と思い水を節約しながら足を運び続けた。

そんな感じでテクテク歩いていたら、ふと木々のざわめきとは異なる音がする事に気づく。なんか水っぽい音。そのまま歩き続けて行くと水っぽい音は大きくなっていく。疲れていたはずなのに足取りが早くなる。

ふと横を見ると水が溢れ出している沢を発見した。

ザックを思いっきり地面に放り投げて沢の中へ入る。まるでるろうに剣心の魚沼宇水が心眼に気づくキッカケとなったワンシーンのように。彼もこんな思いで水を飲んだのだろうか。私にももしかして心眼が開かれたのではないだろうか。先日の健康診断の結果では若干耳悪くなってたけど。

極力上流の方へ行き水が澄んでそうな場所で水を汲み、BeFreeの浄水器を通して恐る恐る口に含む。

とても冷たいけどなんとも言えない臭み?みたいなのがあって思わず、「東京の水のがうめぇ!!」と叫んだ。でも水が見つけられてとても嬉しかったしなんだか水の有難さに気づいた。

お腹が痛くなったりはしなかった。浄水は必須です。

ていうか今見ると普通に地図上で川ありますね。あの不安はなんだったんだ。チーン。

充電コードにはご注意ください

いろいろありつつも赤池テントサイトに到着。受付の人とかは誰もいなかったけど、洋式で電気もつくトイレがあって、そこの隣に蛇口があった。普通に水は出てきたしちゃんと開栓されていた。※この水は浄水必須です。

味はさっきの沢とあんまり変わらなかった。水源が同じなのかな。

テントサイトに着くと、前述で追い抜かされた男性がシェルターを立ててくつろいでいた。トレイル開き直後だからか、私とその男性しかいなかった。到着したのは15時くらい。とりあえずテントを立ててのんびりできる体制を作る。

エアマットに空気を入れて寝袋を出しておいて、諸々荷物を片してとりあえずご飯。お湯が沸くまでスマホの充電をしておこう、と携帯充電器を取り出す。

さてここで過去に戻ります。

Google Pixelユーザーであるワタシ。Pixelはバッテリーの減りが早いのが有名で、1Aの充電器ではとてもじゃないけど足りない。それでモバイルバッテリーは急速充電対応のものを持っているが、コードが対応していないやつでいつも充電遅いなぁと思っていた。このタイミングで良いやつに変えたいと思って家電量販店に足を運んだのが2日前。

普通に急速充電のコードとアダプターを買おう、と思っていたが、ふと目に入ったのがPower Deliveryという文字。なんと30分で50%も充電できちゃうとか。そんな優れもの、使うに決まってる。どうやらPower Deliveryは両方がType Cになっている規格しかないらしい。私はPixelなので充電コードはType Cだし、持っているモバイルバッテリーにはType Cを指す場所もある。これでいいじゃーん!って普通の充電コードよりも高いお金を払って購入したのだった。

私の使用しているモバイルバッテリーはこちら。察しの良い方はここで気づくかもしれない。

Anker PowerCore Essential 20000www.ankerjapan.com

 

時は戻り現代。

昨日ホテルでアダプターとコードでコンセントに挿して充電した時は爆速で充電された。モバイルバッテリーでもサクッと充電されるんだろうな、と思いながらモバイルバッテリーの差し込み口を見る。

 

Input - Type C / microUSB

Output - Type A

 

まだまだひよっ子だがこれでもエンジニアの端くれだ。この言葉の意味が分からない訳ではない。一呼吸置いてから、とりあえずコードを挿してスマホとつなぐ。

一向に充電がされない。

解説すると、モバイルバッテリー本体を充電するのにはType CとmicroUSBが使えて、モバイルバッテリーからスマホを充電するのにはType Aだけが使える。so。スマホの充電にはType Aしか使えない。

スマホの充電は残り8%。どう考えても明日は使えない。Suuntoの時計に地図がダウンロードされていて、今日はほとんどそれを見ながら歩いていたから最悪地図は分かる。もちろん紙地図もコンパスもある。信越トレイルの道はかなり分かりやすい。とは言え普段はスマホで現在地を確認するような現代っ子だ。いきなり紙地図とコンパスで現在地を把握したり、ルートファインディングする技術があるのか?少なくとも経験は0に等しい。下山か?エスケープルートならなんとか分かりそうだけど下山するか?

一旦ご飯を食べる。人は焦った時はご飯を食べるものだ。そして周囲の景色を眺める。視界に入ったのは、自分以外に唯一このテントサイトに泊まっている男性だった。

自分の周囲のほどんどがiPhoneを使用している。この人がType Cを使う人なのかどうか?ほぼ賭けでは?と思ったが、とても気さくで少しだけ話した感じULタイプのガチガチのハイカーの人だし、とりあえず聞いてみれば良くない?という思考が駆け巡った。

恐る恐る聞いたところ、「あるかな〜」と言いながら収納ケースの中を漁り、「あ、あったよ!」と貸してくださった。翌日の桂池テントサイトでもご一緒の予定だったのでなんとそこまで貸してくださる事になった。私には彼が神様に見えた。ザックの中を漁ったが良さげなものが干し芋しかなくて、干し芋をお渡しした。「干し芋好きなんだよね、ありがとう」と言っていて泣きそうになった。私もピンチの人に充電コードを貸せるようになりたいので充電コードを色々持ち歩こうと思った。本当にありがとうございました。

穏やかな赤池

乾燥野菜を使った山ご飯

さて気を取り直して、今回の山ご飯で試してみたかった事がある。それが乾燥野菜だ。

先日結婚のお祝いでかなり良いオーブンレンジを頂いた。乾燥野菜が作れるみたいだったので、ぶなしめじとほうれん草とにんじんを乾燥させて持ってきていたのだ。120度で2時間くらい。軽くなるし日持ちもする。この暑さでさすがに悪くなっていないか不安だったけど、とりあえずお腹は痛くならなかった。

まずはこの乾燥野菜と水を入れて沸騰するまで待つ。沸騰したら3分パスタを入れて茹でる。茹で終わったら茹で汁は別の容器に移し、パスタの方に魚肉ソーセージと和えるだけソースを絡める。

なかなか登山では野菜を食べられない。だがこうする事で野菜も食べられるし、美味しい。あとこの調理法で良いなぁと思ったのは茹で汁だ。茹で汁を自然に捨てるのはダメなので、そうすると飲むしかなくなるが味のない茹で汁を飲みたくはない。だが乾燥野菜と茹でる事で乾燥野菜から出汁が出てとても美味しい。この時は塩胡椒を忘れてしまったのだけど、小袋に入れた塩胡椒を持ってきて入れたらコンソメスープの出来上がりである。

個人的には玉ねぎとかあるともっと美味しそうだなぁと思いました。

1日目が終わ....終わらない

さて怒涛のトラブル続きの1日目でした。と思ったけど実はこの後も色々あったのでそれはまた次回。めちゃくちゃ雑に言うと雷怖いねって話をします。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!