本日は前職で学んだJTC的なテクニックをご紹介。
テクニックというか「処世術」と表現してもいいかもしれない。
それは「情報共有しない」という方法である。
「ヒト・モノ・カネ・情報」と言われるように、経営資源を構成する4つの要素の一つとしても挙げられている「情報」。
会社経営という大局的な話でなく、日々の業務においても情報の重要さは今さら言うまでもないだろう。
どんなに優秀な頭を持ったビジネスパーソンでも、これがないと仕事の進めようがないのである。
逆に、それだけ重要な存在なのであれば、自分が快適に仕事を進めたり、社内で優位に立ち振る舞うにあたり、強力なツールになる。
今日は「情報共有をしない」ことのメリットを伝達しよう。
時間の節約
まず、情報共有自体に手間がかかるため、これを省くことで時間の節約効果が得られる。
特に、ほぼ毎日MTG・会議がある場合、メモや議事録を作るだけでも相当な時間が取られる。
純粋にこれらの作業時間を割愛できるので、他の業務に時間を回すことができる。
業務増リスクの回避
情報共有をすることで、逆に面倒な仕事を増やされるリスクもある。
具体的には、報告の内容がわかりにくいので作り直せとか、追加で資料を作成しろとか、●●部長には対面で報告しておけとか、とにかく情報を見た人間から新たな業務を振られる可能性がある。
情報共有をしないことで、そういったリスクを回避できる。
自身のポジション強化
「自分しか知らない情報を知っている」=「代えの効かない存在」という方程式が成り立つため、社内での自身のポジション強化につなげることができる。
人事評価を高めたり、人事異動を避けやすくする効果を享受できる可能性が高まるだろう。
デメリットとしては、仕事が集中しやすくなる、休みが取りにくくなるというような副作用があるので、これらとのトレードオフをどう考えるかが重要だ。
日中サボりやすくなる
周りから自分のやっていることがブラックボックスになるため、日中にサボったり休んだりする時間を確保しやすくなる。
快適に働くという観点では、いかに自分の思い通りに時間を使えるかは重要なファクターなので、個人的にはこれは大きな効果である。
嫌いな上司・同僚を干すため
究極はこれ。このためと言ってもいいかもしれない。
上司・同僚を弱体化させる一番の方法は「情報を与えないこと」である。
PJの進捗状況やお互いのタスクを理解できていないと、仕事を進められなかったり、間違った方向に仕事を進めてしまうリスクが高まる。
特に上司がわれわれ部下のやっていることを把握していない状況は、さらにその上の経営層から見た場合、「上手くマネジメントできていない」「業務の全体像を把握できていない」という烙印をその上司は押されることになる。干したい上司がいる場合、とにかく情報をクローズドにするのだ。
こんなかんじで、情報は社内で生きて行くうえで協力なツールになるので、求められない限り共有せず、求められても最低限の共有に留めることを勧めたい。
なお、情報共有をしなかった相手(特にそれが上司である場合)から嫌われることはほぼ確実なので、社内の総合的な人間関係や力関係を考慮し、上手に立ち振る舞ってほしい。
おしまい