麻薬の禁断症状

平然と生きているつもりでも、少しずつHPはすり減っていて、

だから2,3か月に一度補給が必要になる。

 

手をつないでみたり、夜をともにしてみたり。

 

未来がないことなんて数年前からわかっているけれど、

それでもそうしなければとてもじゃないけれど生き抜けない。

 

でも本当はそれから一週間くらいが実にしんどい。

体に残るぬくもりが消えていくのに苦しみ、

次いつ会えるかわからないことに泣き、

「あんなに優しくされても愛されていないのね」と分かり切ったことに絶望して。

 

麻薬みたいなものである。

 

それでもすがらないと生きていけないし、

そこで見る甘い夢の世界に希望を感じずにはいられない。

大学教授の恋愛事情

はじめちゃったよフィーバーでもうひと記事。

 

昨日、かつての職場に関係する女子三人があつまり、

盛り上がったのは大学教授の恋愛事情。

 

なんというか大学教授という生きものは

偉そうなふりしてピュアな人、

毒舌かましてみれば童貞感果てしない人が多いように思う。

 

生徒に対して「あのとき確かに気持ちが通じ合った気がした」とか

「おい、こら、お前妻子持ちだろ」という感じではあるのだけど、

デレデレしながら語る教授たちをみていると、最早ほほえましく思えてくるのである。

人間だもの。

 

かくいう私も大学教授は割と好きなので、

デレデレしながらそんなおっちゃん達を眺めている。

今月のかぶき

かぶき備忘録。

 

まずはじめに歌舞伎女子大学。

 

お昼は昨年の再演、「妹背山婦女庭訓に関する考察」

昨年同様鼻水だらだら。

そもそも新悟丈のお三輪ちゃんはニンがよく合っているのだけど、

進行役の堀内萌さんが、「新悟ちゃんといちゃいちゃしやがって」的なよくある歌舞伎女子の嫉妬心を刺激しない、超絶技巧の持ち主。

二番手辛いよねー、報われないよねー、未来なんてないもの、でも奇跡は期待せずにはいられないよね。うんうん。とかすかにのこる乙女心刺激されまくりの作品。

ラストがたまらない。思い出しても泣けてくる。

何度でも再演してほしい。

 

夜は「菅原伝授手習鑑に関する考察」。

新悟丈が現代語で「切腹させてくれ、わかってくれ」と訴えかけるシーンが一番のハイライト。

他の役者さんは迷い込んできた感があるのだけど、新悟丈の演技は自然に菅原の世界にいる。そんな巧さを目の当たりにして、さらに歌舞伎役者たまらんと思う沼。

 

そして歌舞伎座昼夜。芝翫襲名披露第二弾。ミスチルみたいな可士和さんの幕。

仁左衛門丈の綱豊と、左團次丈の口上の面白さ、そして彌十郎丈は本当におしゃべりが好きなのね、って思ったこと以外忘れた。

 

国立劇場仮名手本忠臣蔵通し上演第二弾。

菊五郎丈と吉右衛門丈見ていて、芸の充実とはこのことと思い。

又五郎丈はいつみてもよい。出て来るだけでぐいっと場が上がる