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Amakuchiが好きなことを書いてるブログ

不思議な名作映画「アメリ」のロケ地をぶらぶらしてきたので紹介するよ。

どうもこんにちは、早起き苦手のAmakuchiです。

突然ですが、みなさんは「アメリ」という映画を知っているでしょうか?
タイトルだけ知っているという方も多いのではないかと思います。

正直、めちゃくちゃ泣ける!とか、めちゃくちゃ興奮する!とか、そういう感じの作品ではないのですが、他にはない独特の不思議な魅力をもった作品です。
フランスのパリが舞台で、アメリという女の子が主人公の映画なんですね。

すごく特別な出来事が起こったり、予想だにしない展開が起こったりとかいうわけではないですが(ある意味で予想だにしない展開が起こったりしますが)、観終わった後に、なにか大事なものと思い出せたような気がする、そんな作品なのです。
僕が初めて「アメリ」のDVDを観た時は、友達の家に行き、そこに「アメリ」のDVDがあったのでなんとなくだらだら観始めたという感じでしたが、終わる頃にはその世界観にすっかりハマってしまいました。よい映画だった。。

なぜいきなり「アメリ」の話をし始めたかというと、少し前にフランスのパリに1週間くらいいて、アメリの舞台となっているパリのモンマルトルという地域をブラブラしてきたのです。実際に映画に出てくるスポットもあちこち回ってきたので、写真を載せつつ紹介できたらと思います。



アメリとは

このブログを見てる人なら「アメリ」がどんな作品かは知っていると思いますが、知らない人のために一応説明をしますね。
「アメリ」は、2001年に公開されたフランス映画です! いわゆるパリジャン(パリジェンヌ)の日常をコミカルに描いたという作品で、フランスで大ヒットしました。
興業収入も200億近くいっているという、フランスの大ヒット映画なんですね〜。

内容は、正直説明するのが難しいですが、簡単にいうとアメリというちょっと不思議な女の子(たぶん今の時代だとASDの診断がつきそう、とか余計なことを言いつつ)が、色々な人に出会って自分なりの幸せを見つけていくっていうストーリーなんですね。

って言うとなんか良い話に聞こえますけど、正直に言うとあんまりそんなことはなく、出てくるのがわりと奇妙奇天烈な変人たちなので、「パリやばい人多すぎやん…」っていうイメージの方が強いです。
でも、例えば物語終盤で近所のおじさんが、好きな人に気持ちを伝えるのが怖いという主人公のアメリに言う「君の骨はガラスじゃない 人生という壁にぶつかっても大丈夫だ さあ、行きなさい」という言葉は心揺さぶられますし、ちょくちょく印象的なシーンも多いのです。
コマ割りやセリフ、出てくるキャラクターたちの性格や言動など、とにかく独自性がかなり強いので、一度見たら忘れられない映画となっています!

Netflixなどの動画配信サービスで楽々見られちゃうので、まだ見てない方はぜひ。

実際に行ってみたよ

そんなこんなで「アメリ」なわけですが、こないだパリに行ってきた時に泊まったホテルがモンマルトルにギリギリ歩いて行けるくらいの距離だったので、ぶらぶら散策してきました。
写真もちょくちょく撮ってきたので、それぞれのスポットを簡単に紹介できたらと思います。
ちなみにホテルからの行き帰りを含め、全部回っても1時間ちょっとで行けました。
結構気軽に回れるので、パリに行ったらぜひ巡ってみてください。
今回はちょっとお天気に恵まれず曇り空ですが(パリはこういう天気多いのです)、そんなことは気にせずどんどん紹介していきましょう!

モンマルトルの街

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パリ中心部からモンマルトルへの入り口、くらいのところです。だから割と人通りもあり、道路も広い感じですね。ホテルからここら辺まではわりとパリの裏通り、みたいな感じで色んなお店がありました。
ちなみにモンマルトルはパリの中でも治安の悪い方ということでしたし、行ったのが夕方くらいだったのでちょっと心配してましたが、幸い僕は危ない目に遭うこともなく、目の焦点が合ってないやばそうなフランス人にひたすらフランス語でぶつぶつ話しかけられたくらいでした。

あと、なぜかよくわからないのですがモンマルトル周辺にはあちこちにメリーゴーランドがあります。
あまりにも自然に設置されているので、僕はそれがメリーゴーランドであることに一瞬気がつかなかったです(ちなみにオブジェとかじゃなくて、ふつうに動きます)。

協会

途中、なんかかわいい色の協会があったので撮っておきました。
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近づくとこんな感じ
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ちなみにここにもメリーゴーランドがありました。謎のメリーゴーランド激戦区。

コリニョンの店

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ここがいわゆる、コリニョンの店ですね。
「アメリ」に出てくる、ちょっと意地悪な八百屋さんコリニョンが働いている場所です。
ここは実際に八百屋さんになっていて、ちゃんと買い物もできるそうです。
ちなみにこの通りはトロワ・フレール通りという名前で、アメリが住んでるアパルトマン(フランスのアパートのことです)もこの通りにあると言われています。
アメリのロケ地なはずなのですが、人は全然いなかったです。

荒れてる感

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モンマルトルの治安悪そうな感じが伝わってくる場所がありました。
地元の不良少年に絡まれたりしなくてよかったです。


サクレ・クール寺院

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モンマルトルの象徴ともいえる、サクレ・クール寺院です。
僕の中では、このメリーゴーランド(また出てきた)と一緒に映る画が、アメリのイメージがかなり強い風景ですね。
「アメリ」でよく出てくるスポットで映画の中でも印象的な場所ですが、それと関係なく、パリの観光名所の1つとなっています。
次でも書きますが、この寺院はかなりの高台にあり、パリの街を一望することができるんですね。
そんなところも、人気の理由かなと思います。
ちなみに観光名所なだけあって、人がめちゃくちゃいっぱいいました。日本人も結構いました(というかパリに日本人めっちゃいた)。

アメリが見下ろす風景

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これは、サクレ・クール寺院にある広場から見た風景です。
こんな感じで、パリの街を一望できます。
ここはアメリのお気に入りスポットで、良くここに訪れては「この瞬間パリで何人の人がオーガズムに達してるか」を考えるのが好きみたいです。常人の発想ではないですよね〜。そういうちょっと変わったところも、アメリの魅力です。

綺麗なお花

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なんかサクレ・クール寺院の入り口付近に桜に少し似ている綺麗なお花があったので写真を撮りました。「アメリ」との関係性は特にないです。

坂が多い

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モンマルトルの象徴であるサクレ・クール寺院が高台にあることから分かるように、モンマルトルは坂が多いのが特徴になります。
だから、平坦な道を歩くよりも結構疲れるんですね。
僕も後半はヒィヒィ言ってました。

カフェ・デ・ドゥ・ムーラン

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ここは、映画の中でアメリがバイトをしているお店です。
実際に同じ名前で、同じように営業し、同じようなメニューが出てくるんですね。
だから「アメリ」は、映画といえど親近感があり、実在する人物たちの物語のように思えるのです。
モンマルトルだけでなく、パリを象徴するスポットが実際に映画にたくさん登場します。そういうところも、フランスで大ヒットした理由かもですね。
ちなみにこのお店は、「アメリ」で出てくるおいしそうなクリームブリュレを実際に出しています。

ここは、「アメリ」人気なのかそうでないのかは分かりませんがかなり混んでいて、外のテラス席すらも満席でした。なにかのツアーみたいな団体さんも来てましたね(「アメリ」のロケ地巡りツアーみたいなのがあるのかな)。
ちらっと中を覗いたら、観光客っぽい日本人の方々も数名いました。

「アメリ」では、このムーランでのシーンがかなり多く、このカフェは「アメリ」を最も象徴するスポットと言っても過言ではないでしょう。
僕は今回、中には入らなかったですが、店内でクリームブリュレを食べつつ、「アメリ」の世界観を堪能するのも乙だなぁと思いますよ!

トイ・パレス

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帰り際、たまたまアメリの相手役が働いているお店のロケ地を道路の反対側に見つけたのでズームして撮りました。
ちょっとお店がいかがわしい感じなので(映画の設定もちゃんとそうなってます)、女性や未成年の方は気をつけてくださいね!


まとめ

いかがでしたでしょうか??
散策なので、ガッツリロケ地巡りというわけではないですが、「アメリ」の世界観を少しは伝えられたのではないかと思います。
上の方でちらっと言ったのですが、「アメリ」はモンマルトル以外にもパリのあちこちに名シーンのロケ地があるので、気になる方はそちらにも行ってみてくださいね。パリ北駅とかね。

パリは天気が不安定ですが、おしゃれでかわいくて歴史のある良い街でした。
「アメリ」も素敵な作品なので、ちょっと落ち込んじゃったときに見ると何か得られるものがあるのではないかと思います。

フランスではモンマルトル以外にも色々行きましたが、それはまた別の記事で。
では、スマホの電池が切れそうなAmakuchiでした!

療養泉の種類って何があるの?? 自分にとって最適な泉質を知ろう!!

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梅雨に入って湿気が増えたせいで、髪の毛がくるくるしているAmakuchiです。
くせっ毛なので。。
雨は好きだけど湿気は天敵です。前髪が短いときは赤ちゃんみたいになってしまう。(涙)


さてさて,僕の髪の話はどうでもいいですが,梅雨のおかげで涼しい時間帯が増えてきたので、またまた温泉の話でもしようかと思います。

以前にもこのブログで、温泉について何度か触れましたね。

www.pillows.work
www.pillows.work


過去の内容をざっくりまとめると、温泉には「源泉が25℃以上である」か「特定の成分が入っていること」が大事なこと、そして「温泉には療養泉とそうでない温泉がある」ということでした。

そして、「療養泉にはさらにいくつか種類がある」ということもお話しましたね。
温泉と一口に言っても、このように色々枝分かれしているのです。

今回は療養泉の区分,その10種類それぞれの特徴について説明・解説をしていきたいと思います。
ただ、浴感については結構個人差があると(僕は)思うので、入ったときの感じや印象については、あくまで僕個人の意見として見てもらえたらと。
最近2か月くらい温泉に入っていないので,書きながらなんかわくわくしていきました。
ただ紹介するだけだと面白くないので、僕が思うイメージに合うパンを提示しつつ紹介していこうと思います。
パンである理由は特にないです。ちなみに僕は、ご飯は白米派です。

それでは、10種類それぞれ紹介していきましょう~!




単純泉

単純泉は、前回の記事で少し触れましたね。
この泉質は、源泉の温度が25℃以上で、他の療養泉の基準を満たさないのが条件になります。
ざっくり言うと、「温度が高いけど、成分はそんなに濃くないマイルドな温泉」です。日本の温泉の中でも、数の多い泉質です。
ですので、良くも悪くもベーシックです。匂いや味、見た目の特徴はそこまでないので、人によってはあんまり温泉感がないと思うかもしれません。
正直、普通のお風呂とどこが違うのか、よくわからないっちゃわからないことが多いです。
ただ、成分が濃くない分、湯あたりもしにくく、子どもやお年寄りも入りやすいという長所もあります。長い時間浸かるにはもってこいですね!


また、単純泉と一口に言っても、主な成分が何かによって、特徴も結構変わってくるのです。これも1つ、ユニークな点ですね。
単純泉の中でもphが8.5を超えている「アルカリ性単純泉」という区分は、美肌の湯として知られています。皮膚をつるつるにしてくれると言われているんですね~。いいですね~。これは、下で紹介する炭酸水素塩泉と同様に重曹系の成分が多い単純泉が該当します。
アルカリ性単純泉は、入るとヌルヌルするので、単純泉とはいえども比較的温泉感を楽しむことができますよ!

パンで例えると、ベーシックながらも奥が深い食パンかな。
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ちなみに僕は食パンにはジャムよりバターを塗りたい派です。

長く温泉に浸かりたい方、肌や体質が敏感な方、体があんまり強くない方におすすめです。


塩化物泉

塩化物泉は、溶存物質が1000mg/1kg以上ある温泉のうち、陰イオンの主な成分が「塩化物イオン」である泉質を指します。
こうやって書くと分かりにくいですが、ざっくり言うとこの泉質は、「食塩がいっぱい溶けてる温泉」ということになります。いわゆる塩化ナトリウムですね。だから、以前は食塩泉と呼ばれてたりしました。

詳細は別の記事で書きますが、温泉の生まれ方には何種類かあって、そのうちの1つに化石海水型というのがあるんですね~。
これは、昔の海水が地中に閉じ込められてできたっていう温泉です。海水は食塩たっぷりなので、そういう温泉はこの塩化物泉であることが多いみたいです。
また、現在進行形で海水が地層に浸透している場合も、この塩化物泉が出来やすいです。
だから、海沿いの温泉街だと、この塩化物泉であることが多いんですよね。

特徴ですが、見た目と匂いは正直よくわかりません! それだけだと、単純泉との区別もつきにくいです。少なくとも僕は判別できない。。
最も特徴的なのは味ですね。やっぱり食塩水なので結構しょっぱい感じがします。濃度が低いとそうでもないですが、高い温泉だと結構わかりやすいです。
有名な和倉温泉なんかはこの泉質なのですが,成分がめちゃくちゃ濃くてかなりしょっぱいので、口に入るとすごく喉が渇きます。笑

浴感もちょっと特徴的で、食塩のせいでちょっとピリピリします。肌の弱い方は、痛みが出てきちゃうので長湯には気をつけてください。
ただ、その分温熱効果が高くて、浴後も結構ポカポカが続きます。体があったまるので、寒いときとかにはぴったりですね。

パンで例えると、しょっぱさとピリリ感じが特徴の明太フランスかな。
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福岡のソウルフードらしいですが、僕はつくばでよく食べてました。

温泉に入ったあとのポカポカ感が好きな人におすすめです。


炭酸水素塩泉

炭酸水素塩泉は、溶存物質が1000mg/1kg以上ある温泉のうち、陰イオンの主な成分が「炭酸水素イオン」である泉質を指します。
これもやや分かりにくいですが、例えば炭酸水素ナトリウムはいわゆる重曹のことです。だから,ナトリウム-炭酸水素塩泉という場合は、ざっくり重曹がいっぱい溶けているという風に理解してもらって大丈夫です。ですので、炭酸水素塩泉は重曹泉と呼ばれてたりもしました。陽イオンの主な成分がナトリウムではなくカルシウムやマグネシウムの場合は、重炭酸土類泉と言われていました。
このあたりの区分は今はそんなに重要でないですが、ざっくり言うとこの泉質は、「アルカリ性のヌルヌルした温泉」ということになります。
アルカリ性でないこともありますし、必ずしもヌルヌルじゃない場合もありますが(アルカリ性が強いとヌルヌルになります)、覚え方としてはそんな感じで大丈夫です。この泉質も、日本の温泉の中では結構多いです。

特徴ですが、塩化物泉と同様、見た目と匂いは正直よくわかりません! 結構、そんな性質が多いのです。味も、あんまりしないことが多いです。
最も特徴的なのは、上に書いたようにヌルヌル感ですね。肌が新しくなっていく感じがします。ただ、その他に目立った特徴がないので、アルカリ性単純泉とはあんまり区別がつきません。ただ、成分としては単純泉よりも濃いので、そういう意味では効能も高いのかな。

パンで例えると、なんとなくほんわかした感じなので、メロンパンかな。
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クッキー生地はカリカリしてる方が僕は好きです。

とにかく美肌になりたい方、ヌルヌル感を楽しみたい方におすすめです。


硫酸塩泉

硫酸塩泉は、溶存物質が1000mg/1kg以上ある温泉のうち、陰イオンの主な成分が「硫酸イオン」である泉質を指します。
塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉は似た感じの基準ですよね。だからこの3つと次の二酸化炭素泉は、塩類泉としてまとめて括られたりもします。

正直硫酸塩泉は、分かりやすく例えるのが無理です!
硫酸塩で日常的に馴染み深いのってないですし、僕自身化学に全然詳しくないですからね。もう開き直りです。
ただ、ざっくり言うとこの泉質は、「体に良い、飲める温泉」ということになります。
この泉質は傷の湯と言われることが多く、浸かると切り傷擦り傷火傷などに効くと言われてるんですね〜。
また、飲用できることも多く、飲むと高血圧や内臓の疾患に効くとも言われてるんですよ。
まさに、浸かってよし、飲んでよしの健康的な温泉ですね。

特徴ですが、他の塩類泉と同様、見た目と匂いは正直よくわかりません! 欲感もよくわからんことが多いです。
強いて言えば味が特徴で、ちょっとした苦味があります。成分が濃いと苦味が強くなりますね。

パンで例えると、体に良い感じなので、ライ麦パンかな。
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食べ方気をつけないと顎痛めるんですよね。

とにかく温泉に入って体の悪いところを治したいって方におすすめです。


二酸化炭素泉

二酸化炭素泉は、遊離炭酸が1000mg/1kg以上ある泉質を指します。炭酸というのは二酸化炭素が水に溶けたものなので、泉質名そのまま、二酸化炭素がいっぱい溶けている温泉になります。
ざっくり特徴を言うなら、「しゅわしゅわした泡の温泉」ということになります。
というのも、二酸化炭素泉は入浴すると小さい泡が体にまとわりつくんですね。入浴剤を入れた時のような、欲感としてのしゅわしゅわ感はありませんが、ふつふつした泡がほどよく気持ち良いです。ラムネの湯と呼ばれたりもしますね。
温度が高いと炭酸が抜けてしまうので、基本的に温度低めのものが多いです。

天然だとかなりレアなのですが、二酸化炭素を溶かせば作れるので結構人工温泉として楽しめる施設も多いですよ。
泡以外ではあんまり特徴がなく、見た目も匂いも味もよくわかりません。。飲むとさっぱり感はあるんですけどね。ただ、心臓、血管系の疾患によく効くと言われているので、そのあたりを治したい方にはもってこいですね。


パンで例えると、やっぱりしゅわしゅわのイメージから、蒸しパンかな。
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食感が好きです。

しゅわしゅわ感を楽しみたい方におすすめです。


含鉄泉

含鉄泉は、総鉄イオンが20mg/1kg以上ある泉質を指します。イオンでいうと分かりにくいですが、鉄がいっぱい溶けている温泉になります。
ざっくり特徴を言うなら、「赤っぽい鉄の味がする温泉」です。
鉄が入ってるから鉄の味がするのは当たり前なんですけど、血の味とか言うとちょっとおどろおどろしいしね。

含鉄泉も結構珍しい温泉ですが、かなり特徴があるので分かりやすいです。
まず、色は赤っぽいのが多いです。これは温泉が空気に触れて鉄が酸化してるんですね〜。だから、湧出直後とかはあんまり色ついてないです。
あと、味! 量にもよりますが、まさに鉄の味がします。血の味ね。だから貧血に良いと言われています。でも、基本的に飲用でないことが多いうえに飲み過ぎると気持ち悪くなるから、気をつけてください。匂いも鉄の匂いがします。


パンで例えると、難しいですが色的にピザパンかな。
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そろそろ例えが難しくなってきましたが、初志貫徹でいきます。

鉄の味が好きな方、珍しい色の温泉に入りたい方、貧血気味の方におすすめです。


硫黄泉

硫黄泉は、総硫黄が2mg/1kg以上ある泉質を指します。その名の通り硫黄がいっぱい入ってる温泉です。やっぱり温泉といえば硫黄泉、みたいなところありますよね。
ざっくり特徴を言うなら、「めちゃくちゃ体によく、色と匂いが楽しめる温泉の王様」ですね。
なんだかんだ、硫黄泉が一番温泉っぽいなと僕も思います。

さて、ただ、ゆで卵のような匂いのする白濁色の温泉が硫黄泉だと思いがちですが、実は半分外れなのです。
というのも、硫黄泉には大きく2つのタイプがあるんですね〜。

1つ目は、イメージの通りゆで卵の匂いがする白っぽいタイプです。これは、硫黄の成分の中でも遊離硫化水素が主な温泉になります。水に溶けてないんですね〜。
このタイプの温泉には酸性のものが多いので、次に説明する酸性泉にも該当する場合が多いのですよね。
有名な蔵王温泉とかね。
こっちは匂いもやっぱり特別な感じですし、なんだかんだザ・温泉ってイメージですよね。

2つ目は、硫黄の成分の中でも硫化水素イオンやチオ硫酸イオンというイオンが主な温泉になります。これらは水に溶けていて、硫黄泉であってもゆで卵のような匂いはしないんだすね〜。色も、白ではなく緑っぽい感じです。エメラルドグリーンってよく言われますね。
これは1つ目とは逆に、アルカリ性なことが多いですね。星空で有名な阿智村の昼神温泉とかもこれに該当します。

ただ、いずれの場合でも体にはめちゃくちゃ良いです。効能は多すぎて書ききれないですが、色んな疾患に効きます! こういうところも温泉の王様感がありますね。
目立った欲感はそんなにない気もしますが、匂いと色が強いので、入っていて温泉感をめちゃくちゃ満喫することができます。

一方で、硫黄は体にはちょっと影響が強すぎるので、長湯したり、飲泉したりはあんまりおすすめできません。
特に硫化水素タイプは気持ち悪くなりやすいので、入る時には気をつけましょう。


パンで例えると、やっぱり王様だから、クロワッサンかな。
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なんか高貴な感じありますよね。

とりあえず温泉感がほしい方、にごり湯好きな方、ゆで卵の匂いが好きな方におすすめです。


酸性泉

酸性は、水素イオンが1mg/1kg以上ある泉質を指します。水素イオンが多いと酸性になるので、酸性泉というわけです。完全に対応しているわけではない(と思うの)ですが、アルカリ性温泉がph8.5以上と言われるのに対応して、ph3.0未満を酸性泉と言うこともあります。
ざっくり特徴を言うなら、「酸っぱいさっぱりした温泉」ということになります。

酸性泉は、味と浴感が特徴です。味は、レモンのように酸っぱいです。飲めば一発でわかります。あと、酸性なので、浸かった後はすごくさっぱりした清涼感を感じることができます。ただ、皮膚が弱い方は塩化物泉と同様に肌が赤くなってしまうので、気をつけてくださいね。
たまに色がついているものもありますが、僕個人の経験では単純酸性泉は結構無色が多かったかな。
浴感の通り、皮膚に良いので、皮膚病の湯とか言われたりします。

パンで例えると、刺激的なイメージがあるから、カレーパンかな。
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やっぱり揚げたてがいいですよね

さっぱり感を楽しみたい方、酸っぱいのが好きな方、皮膚の疾患を治したい方におすすめです。


放射能泉

放射能泉は、ラドンが8.25マッヘ/1kg以上ある泉質を指します。いきなりマッヘとかいうよく分からない単位が出てきましたね。3ナノキュリーという基準もありますが、こちらもよくわからないですよね。僕も正直、全然よくわかりません! 
ただ、基準となる量は非常に微量です。放射能泉という名前だけで危険なような気がしますが、そんなことはないんですよ。
微量な放射線は、逆に体に良いとされています。温泉の王様である硫黄泉よりも薬効が多くて、「万病の湯」と言われたりしています。
ざっくり特徴を言うなら、「やや地味だけど抜群に体に良い温泉」ということになります。

浴感はあまり特徴がないことが多いですね。「おっ、これぞ温泉!」っていう感じはあんまりないです。無色透明、匂いもせず、触感も普通ですからね。
ただ、湯あたりしやすいとは言われているので、長湯には禁物です!
あと、ラドンはすぐに空気中に散飛してしまいますので、かけ流しの温泉や、湧出口が湯舟の下にある湯がよいですよ。


パンで例えると、なんとなくイメージ的に、チョココロネかな。
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僕は頭の大きい方から食べる派です。

とにかく温泉で体の悪いところを治したい方におすすめです。


含よう素泉

含よう素泉は、よう化物イオンが10mg/1kg以上ある泉質を指します。よう素、懐かしいですね。よう素液をジャガイモに垂らしたりした小学時代ですよね。
あのよう素です。
この泉質が設定されたのは、実は最近で、2014年の7月からなんですね~。だから、新しいという部分で結構人気も高いんです。
ざっくり特徴を言うなら、「生活習慣病に良い新顔の温泉」ということになります。

よう素は体にも多く含まれていて、全身の代謝の活性に影響すると言われています。だから、よう素泉はコレステロール血症に効くとか言われているんですね~。殺菌効果も高いと言われています。
浴感はあまり特徴がないですが、時間が経つと少し黄色っぽくなります。飲むとちょっと苦く、成分が強い場合にはヨード臭というちょっと理科室っぽい臭いがします。
数も、そんなに多いわけではないので、僕もそんなに入ったことがないです。ただ、新陳代謝を良くするなど、生活習慣病には良い感じですよね!

パンで例えると、小学校のときのイメージからなんか紫色な印象があるので、アンパンかな。
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僕はどちらかというと粒あんの方が好きです。



まとめ

今回は「療養泉」10種類のそれぞれの特徴について説明しました。
正直、10個の特徴を全部抑えるのは難しいと思いますが、ざっくりどんな感じかわかってもらえたら、温泉選びにも役立つかなぁと思います。

前にも言いましたが、有名な温泉地は複数の泉質に該当したりして、お得感がありますよ!
よければ10個全部入ってもらって、その違いを直に体験してもらえるとよいかなと思います

最近口内炎に苦しめられているAmakuchiでした。

さよなら平成,バイバイ令和

2019年5月16日。
祝日でもなければ何かの記念日でもないし,大事な誰かの誕生日でもない。

私ことAmakuchiが久しぶりにブログを再開した日である。
静かな,それでいて特別どうというわけでもないこの日の夜に,なんとなくブログを書きたくなった。
ただそれだけのことである。

習慣というのは怖いもので,忙しさにかまけてブログの更新を先延ばしにしていたら,すっかり5月になってしまった。
最後に書いたのが1月だった気がするので,もう4ヶ月も経ってしまったということになる。

その間に何があったかというと,特別なことは何もなかった。
強いて言えば,元号が代わり,平成から令和になった。
ただそれだけのことである。

令和になるとき,人はこぞって新しい年号を話題にした。
やれ他の候補はなんだっただの,やれ誰が考案しただの,様々だ。
令和にちなんだ社名をつけたり,令という字を子どもに付けたりすることが増えたりしたらしい。
それでは,何か変わったのだろうか。
おおよそ,多くの人は同じことを言うだろう。「何も変わってない」。

もちろん,天皇家での変化はあった。それによる,外交の変化もあるだろう。
だが,我々一般市民にとって,何も変化はない。当たり前と言えば当たり前である。
元号は1つの枠組みであり,枠組みが変わったところで,その中身は同じなのだから。

ただ,なんとなく。なんとなく,やりきれないような,もどかしいような,言葉にできない虚無感が,時折襲ってくることがある。
平成から令和に変わるその瞬間,大きく変わったことは特にない。
だが,歴史が変わる瞬間は,「歴史が変わるのだということ」を無慈悲に突きつけてくるものであった。

人はそれぞれ,思い思いに日々を過ごしている。
ただ,大きな刺激がなく似たようなサイクルで繰り返される毎日は,小さな錯覚を作り出す。
この日々が,ずっと続いていくのではないかと。

だが,実際は違うのだ。大きな変化はなくとも,小さな変化は少しずつ,少しずつ世界の在り方を変えていく。
昨日の私と今日の私は,それがすぐにはわからなくとも,確実に何かが違うのだ。
時間は進んでいる。止まることはない。
そして過去は,いつしか人々の記憶の中から薄れ,消えていく。
繰り返される日々の中で,それを意識する機会はそう多くはないだろう。
だからこそ,先の5月1日,新元号へと変わる瞬間,人はそれを知ったはずである。「歴史は変わるのだ」と。

私は今,茫洋とした暗い海を彷徨っているような身の上である。
頼る光は月明りしかなく,どこをどう進んでいるかもわからない。
だからこそ,過去を振り返り,今の自分の位置を確かめようとする時がある。
そして,その過去がどうしようもなく眩しく,もう手に入らないものであることにも気づくことがある。
ゆえに,時間が流れるというどうしようもなく当たり前な感覚が,恐ろしくもなってしまうのだ。

2019年5月16日。令和になってから2週間ほども過ぎた。
私を取り巻く世界は平和で,大きな事件は何もない。
だが,ゆっくりと,確実に,世界はその形を変えていく。
私はそれに抗うように,こんなとりとめもない記事を書いたりしているのだ。

令和の世になり,平成を弔う声は聞こえなくなった。
平成は過去になり,やがて忘れられていくものとなる。
だが,令和も同様である。そう遠くない未来,同じように惜しまれ,同じように弔われる。
そして未来の誰かの,過去となって褪せていくのだ。

時間は流れていく。今もこうして流れていく。
だから今という時を忘れないように,この時間をブログという形で刻もうと思う。

さよなら平成。君は過去になった。
そして,バイバイ令和。いずれ君も過去になる。

今日というこの日,僕は確かにここにいたのだ。
それだけをなぜだか,書き散らしたくなった夜であった。
でも,投稿日時は朝にする。
理由はない。なんとなくそうしたかったのだ。

Amakuchi

「恋する豚研究所」という名の現代のオアシス

平成31年1月末。

平成31年になってから、もう1ヶ月も経ってしまった。。

12月は「師走」の名の通り忙しい月であるけども、意外と1月も誰かが走り回るくらいの忙しさはあるのではないかとも思う。

実はブログを始めるにあたって、色々と溜めつつも面倒くさがってなかなか記事にしなかったものがいくつかあるのだけど、今日はその中の1つである「恋する豚研究所」について紹介しようと思う。

恋する豚研究所とは??

字面だけで、なんともオシャレ感の強いネーミングである。
空飛ぶスパゲッティ―モンスター教とか、見えざるピンクのユニコーンに近いものがあるのではなかろうか(違うかもしれない)。

公式サイトによると、「豚に恋する」という意味ではなく、「豚が恋する」という意味合いらしい。
恋とは幸せな体験であり、恋をする豚は健やかに育っておいしくなるんじゃないかというイメージを込めて名付けられたらしい。

素敵な由来のような気もするし、それはそれでなんだか残酷な気がしなくもないが、僕は別に菜食主義者でもなんでもないので、それでいいのだと思う。

研究所とは言いつつ、実際にはレストランの営業、自家製ハムの製造・販売などが主の施設である。
とはいえ、オリジナルのブランド豚「恋する豚」を扱っており、そんじょそこらの豚肉とはどうやら次元が違うおいしさらしい。

ということで、行ってきた。

「恋する豚研究所」に行ってきたの巻

行ったのがちょっと前になるので、この時期の空気感とはちょっと違うかもしれないが、勘弁されたし。

場所は千葉県の香取市というところ。
グーグルマップを使うと、微妙にずれたところに案内される可能性もあるので、ちょくちょく看板などを見ていった方がいいかも。
ちなみに「恋する豚研究所」は、以前の記事で紹介したオートパーラーシオヤからほど近いところにあるので、併せて行ってみるのもおすすめ。

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入口は、こんな感じ。

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整えられた芝生と、かわいらしい彩色の綺麗な建物があって、周囲の景色と比べると飛びぬけてオシャレな感じ。

これがレストラン(1階は豚肉の加工室みたいなところで、実際のレストランは2階)

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レストランは人気店なので、入店までには結構待つ必要がある(特に週末)。

ここが待合室みたいな空間。奥に見えるのがレストラン。

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僕が行ったときは平日かつちょっと遅い時間(13時頃)だったが、30分くらいは待つはめになった。
とはいえ、整理券が発行されて、QRコードを読み込めばリアルタイムで待ち人数が分かるので、ずっと並んだりしている必要はない。

そのあたりも考慮されているようで、施設内には色々と有意義な暇つぶしをできる工夫がある。

たとえば先ほどの空間だと、絵本や遊び道具などが置かれ、自由に使うことができる。

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けん玉が置いてあって、結構はまった。

また、外には少し開けた芝生スペースがあって、自由に遊ぶことができる。

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バドミントンとか、バレーもできるようになってる。

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レンタルサイクリングがあるので、そのあたりをブラブラするもよし。

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敷地内にはおいしいスイートポテト屋さん(2階がカフェスペース)があるので、そこで休んでてもよし(食後もおすすめ)。

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とにかく、色々な過ごし方ができる。


ちなみにメニューはこんな感じ。

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大体、「しゃぶしゃぶ定食」と「ロース肉定食」と、「季節のメニュー」の3種類。

秋口にいったので季節のメニューが秋野菜になっているが、行くごとに結構メニューが違っている。


一番の人気メニューはしゃぶしゃぶ定食で、周りを見渡した感じだと8割、9割の人はしゃぶしゃぶ定食を頼んでいた印象。


これがメニュー。

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前菜として、自家製のハム&ソーセージを頼んだ。

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ジューシーでおいしくて、すぐ食べてしまった。ビールも飲みたくなった(あんまり強くないけど)。


こちらが、しゃぶしゃぶ定食。

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豚肉ももちろんだが、お野菜がふんだんに用意されている。地元の農家さんが作ったというだけあって、とてもおいしい。

豚肉はバラとロースがあって、半々で用意されている。
どちらもおいしかったが、脂身が少ない方が好みなので、個人的にはロースの方が好きだったかな(結構ボリュームがある)。

ちなみにしゃぶしゃぶは、恋する豚研究所オリジナルのポン酢でいただく。
柑橘のさっぱりした風味で、お肉にもお野菜にも合っていた(奥にいるのは、お友達のKarakuchi)。

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あんまりグルメな方ではないので詳細な感想を伝えるのは難しいが(ブログなのに),めちゃくちゃおいしいしゃぶしゃぶであった。
やはり「恋する豚」の旨みが強く、普段食べている普通の豚肉と比べると、一口一口の満足度がまったく違っていた。あまりのおいしさに恍惚感を覚えるほどであった。

ちなみに上でも書いたが、1枚ごとの厚みが結構あるので、噛みごたえもあった。
素材をそのまま生かす食べ方も良いと思う。
それが、しゃぶしゃぶが人気な理由かもしれない。

食べれば、並んでまで食べようとする人々の気持ちもわかるだろう。



こうして記事をまとめていると、なんだかお腹が減ってきてしまった(写真のせいかもしれない)。
今日も今日とて寒い夜なので、あったかいものでも食べて心も体も満たしたいと思う。

冬はしゃぶしゃぶが特においしい季節なので、気になる方は行ってみてはどうだろう。

なぜ人は「平成最後」という言葉に心惹かれるのか

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年が明け,平成31年1月となった現在。


年末年始の休暇も過ぎ、新しいクールのドラマやアニメも始まり、人々が「年が明けた」ということに徐々に慣れ始めている頃である。


みなさんご存じの通り、今年の4月に平成が終わり、5月からは新しい元号となる。
そのため、平成という慣れ親しんだ(私事でいえば,平成生まれのため昭和以前の時代を知らないのだが)時代が終わる。30年と少し。決して短くはない時間である。


この平成という時代の中で、インターネットが急速に普及し、グローバル化が大きく進んだ。あらゆるものが小型化し、AI技術も発展途上ながらすでに日常の中でその存在感を増している。


日本というごく限られた文化圏におけるごく限られた区分ではあるものの、人々は「平成」という時代に生き、それぞれの人生を謳歌していたのだ。


そんな平成が、あと4ヶ月弱で終わる。そのためか、「平成最後」という言葉が、去年の初夏頃からよく聞こえるようになってきた。
殊更、この前の年末年始では、「平成最後の大晦日」、「平成最後の初日の出」、「平成最後の一般参賀」と、「平成最後」を強調したフレーズがそこかしこで見受けられたような気がする。


これはきっと、人々が「平成最後」という言葉に心惹かれるからであろう。
一種の広告効果を期待して、という側面ももちろんあるだろうが、それ以上に、その言葉それ自体の響きに人々が魅力を感じていることを表しているのではなかろうか。


では、なぜ人は平成最後という言葉にこんなにも心惹かれるのであろうか。

「終わり」が持つ効果

何気ないものであるにもかかわらず、「終わり」を意識したことでなんとなくそれ以前と比べて「もっと触れたい」,「大事にしたい」と思ってしまったという経験は、誰にでもあるのではないだろうか。


例えば、特別好きでなかった店でも「近々閉店します」となれば、「最後に1回だけ行っておこう」となるかもしれないし、普段よく使っていた路線があと数ヶ月で廃止と決まったときに,「列車の窓から見える景色を目に焼き付けておこう」と思うかもしれない。


「最後」というものは、それだけで人の心を魅了する力を持っている。
これは、実際に心理学の領域でも実証されており、例えばある実験では単に複数のチョコレートを食べるというシンプルな課題において、「これが最後のチョコレートです」と言う場合とそうでない場合とでは、その味に対する評価が大きく変わる(「最後のチョコレート」と言われた場合に評価が高くなる)という結果が得られている。
(O'Bien, E. & Ellsworth, P. C. (2012). Saving the last for best: A positivity bias for end experiences. Psy Sci, 23, 163-165.)


「最後」ということは、「もうこれ以上接触する機会がない」ということである。
つまり、何もしなければ、もう二度とそれを目にすることはないのだ。


桜は散るからこそ美しいし、花火は一瞬で散るからこそ輝きを放つ。
「最後」は儚くも人の心に火を灯す明かりであり、人々を何かに突き動かす力を持っている。


そして「平成」とは、30年という時間、多くの人々が様々なものを積み上げ、作り上げてきた1つの大きな時代である。
そうした「時代」の「最後」とは、まさしく多くの人々の琴線に触れ、胸を焦がすものに違いない。

「平成最後」を消費するだけではいけない

ただ、「平成最後」という言葉を楽しみ、消費して満足するだけで、本当によいのであろうか。


「最後」だからとどこかへ行き、「最後」だからといつもより長く楽しみ、「最後」だからと新しいことをする。
そして「楽しかった」と感想を漏らし、いつもと同じ生活に戻る。それでよいのであろうか。


「最後」が持つ最大の魅力の1つは、「続いてきたものが終わる」ということであると僕は思う。
生命も、時代も、文化も、いつかは終わる。「最後」というものは、どうしようもない事実であるそれを、眼前に突きつけてくるものである。
だから、「最後」というからには、それまで続いてきた何かがあったはずである。
「最後」にだけ目を奪われてその部分を見失ってしまうのは、もったいないことなのではないだろうか。


僕たちは毎日を生きるのに必死で、人生を悠長に振り返ることなんてあまりしないだろう。
自分が今どの位置にいるのか、どこに向かっているのか、そんなことをいちいち確かめていたのでは、一歩前に進むのも著しく困難になるからだ。


「最後」とは、そうした中で1つ、少し立ち止まってこれまでの歩みを振り返るための機会を形作ってくれるものなのではないだろうか。


閉店が決まった店に意識を向けたら、ふだん自分がどこの店に行っていたか、何を食べたり何を買ったりしていたかを改めて考えるきっかけになるかもしれない。
廃止される路線に意識を向けたら、ふだん自分が周囲の景色をどのように見ていたか、移動する間何を考えていたかを知るきっかけになるかもしれない。


「最後」というもののは、単なる終わりではなく、そこに至るまでの道のりを振り返る機会を与えてくれるものなのではないだろうか。そして、その先どのように進めばいいかの指針を与えてくれるものでもあるのではないだろうか。


「平成」という時代が終わり、新しい時代がやってくる。

自分が「平成」という時代をどのように生き、過ごしてきたか。
そしてそれを踏まえて「新たな時代」をどのように生きようと思うのか、それを再認識させてくれるものこそ、「平成最後」なのではないか。そんなことを、僕は考えるのだ。

いつでもどこでも「最後」はある。

諸行無常、万物流転。
同じ日は二度とないし、同じ夏は二度と訪れないし、同じ瞬間は二度と存在しない。


とらえ方次第では、いつだってどこだって、「最後」はあるのだ。


「じゃあね」と別れたその夕暮れ時が、その友達と会える最後の瞬間だったかもしれないし、ふと街中で聴こえてきた曲が、どこかのミュージシャンが最後に残した歌だったかもしれない。


そして「最後」を意識すれば、そこに至るまでの道のり、自分の現在の立ち位置、そしてその先にあるいくつかの道標が見えてくるだろう。
そこには、ただ悲しく感傷的になるだけではない「最後」が持つ大きな役割が隠れているのだ。


「平成最後」という言葉は、「平成」を懐かしく振り返るだけでなく、新たな時代を生きようとする強い意思を形作る、そんなものであるからこそ、人々を惹きつけるのかもしれない。


このブログも、いつかは終わる日が来るのかもしれない。
だけどそんな「最後」があると思うからこそ、こんな風にとりとめもないことを好き勝手に書き散らすことができるのではないか、なんてことを思う。そんなとある冬の日の星月夜。

三角関数がまったく役に立たない世界

政治家橋本がAbebaTVの番組で「サイン・コサイン・タンジェント、どこで使うの?使ったためしがない。」と発言した。

それもそのはず、三角関数は理論数学の中でしか現れない概念で、物理・工学・化学といった実用分野での使用例は皆無なのである。三角関数などという空想じみた理論を議論するのは、国内でも2,3名ほどしかいない専門の大学教員と、彼ら(彼女ら)が指導する学生の一部くらいだった。

” サイン・コサイン・タンジェント”発言をした橋本は数学専攻で博士課程を修了した(専攻は幾何学だった)。その後、訳あって政治家の道へと進んだのである。

もちろん世間的には「三角関数」という概念は浸透していないため、彼の発言はほとんど無意味なものとして忘れ去られた。その発言のインパクトといえば「急に数学の発言をしたけれど、国立大の財政政策になんか関係あんの?」とSNSで呟かれたくらいだった。 国立大学の統廃合を巡って、やれ交付金を減らせだの、補助金を減らせだのと叫ばれていたのである。

――その世界で三角関数は役に立たない。

回転するものはない

その世界で回転するものはない。「エンジン」なる発明品も存在しなければ、「車輪」の発明もない。その世界の物理法則ではあり得ないからだ。したがって「四つの車輪をもち、発動機の動力で、レールなしに走る物体」は無いし、それを移動のために必要とすることもない。物体と物体の距離(もし「距離」という概念があれば、という意味だが)は、常に変動するからだ。そこに住む「人々」は距離あるいは移動といった考えを持たずに交流する。ただし、我々のような「音」を介したコミュニケーションは取らない。取ることができない。

音は存在しない

「音」すなわち物体を通して縦波として伝わる力学的エネルギーの変動はその世界には存在しない。その世界の「人々」は、その世界独自の物理法則を応用したナントカという方法でコミュニケーションを取る。我々が、我々の世界における物理法則を使い、「音声」でコミュニケーションを取ることと全く同じことである。我々はそのナントカを受容する為の器官を持っていないから、感知することはできない。ちょうど人間が赤外線や紫外線を認識できず、一部の動物ないしは虫がそれを認識できるのと様子は似ている。

またその世界の文字言語は我々の世界のものとは形態が大きく異なる。その世界の「人々」は物体に開けた穴を以て言語を書き記すための記号としている。その見た目は我々の世界でいう「点字」のようなものである。我々の点字と異なり、一つの物体にいくつ穴が空いているか?という情報だけが意味を持つ。穴の位置関係はその記号体系においての意味を失っているのだ。

という夢を見たんだ

目が覚めて、この世界に三角形があり、回転があり、振動があることに安心する。 外からは自動車のエンジン音が聞こえるし、時計の針は一定のスピードで動き続けている。 距離や角度が僕の存在を保証するし、この世界での「僕」と「僕以外」の間にある関係性とは、点と点の距離以外の何者でもない。

そんなことを妄想しながら僕はsin xを微分してcos xにした。

温泉だけど温泉じゃない?? 意外と知らない療養泉という区分

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息が白くなると、少し嬉しくなってくるAmakuchiです。
冬が寒くってホントによかった…。(白目)

寒くなってきたので、また温泉の話でもしようかと思います。

少し前にこのブログで、「温泉の定義」について触れました。

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この時に書いたように、温泉には色々な基準があって、おおまかに分けると「源泉が25℃以上である」ことと、「特定の成分が入っていること」に分かれていたかと思います。

ですが、温泉にも実は種類があるのです。
今回はその種類について、軽く説明したいと思います。




「名前がある温泉」と「名前がない温泉」の違いとは?

温泉のことをあまり知らない方でも、「硫黄泉」とか、「アルカリ性単純泉」というような区分は聞いたことあるかと思います。

これは、パッと聞いた感じでは温泉の種類だと思うかもしれません。
半分は合っていますが、半分は違います。
こうした、「○○泉」と名前が付くものは、「選ばれし温泉」なのです。

療養泉という区分

基本的に、「硫黄泉」とか、「アルカリ性単純泉」と呼ばれるような温泉は、「療養泉」と呼ばれます。

「療養泉」というのは、いわゆる「体に良いよ、病気やケガの治療に役立つよ」と環境省に認定された温泉のことを言います。
温泉というのは基本的に「体に良いもの」というイメージがありますが、療養泉はその中でもエリート温泉といえます。なぜなら、選ばれた温泉しか「療養泉」を名乗れないからです。

では、どういう温泉が「療養泉」と呼ばれるのかについて、説明します。

ステップ1:単純泉の要件を満たす

単純泉というのは、平たく言うと「成分はそんなに濃くないし特徴もあんまりないけど、体に良いよ」という療養泉のことです。
単純泉の要件は極めて簡単で、「源泉が25℃以上」あることが基準となります。

あれ? どこかで聞いたことありますねー。
そう、これは温泉の基準の1つでもあるのです。
つまり、25℃以上あればそれだけで温泉の要件も単純泉の要件も満たせちゃうというわけです。
あったたかければ、それだけで体に良いということですね。

単純泉という要件を満たせれば、それで療養泉という温泉エリートに振り分けられるのは確定です。
しかし、それが叶わなくても、療養泉に認定される方法はあります。

ステップ2:溶存物質が1000mg/1kgある

溶存物質というのは、簡単に言うと温泉に溶けている成分のことです,
たまに「硫黄泉」に行くと、ゆで卵みたいな臭いがしますよね。あれは硫化水素という気体が臭いの元なのですが、あれは温泉から漏れ出ているので、溶存物質とは言わないんですね。

ステップ1で落選してしまっても、1kgの温泉の中に合計1000mgの物質が溶けていれば、晴れて療養泉の仲間入りとなります。

1kg中に1000mgというのは、少ないように見えるかもしれませんが、意外と量が多いのです。
例えば、一般的な入浴剤はだいたい30gくらいですよね。浴槽が大体200リットルくらいなので、30/200をすると0.15g,つまり150mgとなります。

ですので、1kg1000mgというのは、市販の入浴剤を浴槽に6~7個入れているのと同じ濃さになるわけです。
どれだけ濃いかは、なんとなくわかるのではないかなと思います(そしてどれだけ贅沢な使い方なのかも…)。

けれどもけれども,ステップ1もダメ,ステップ2もダメでしたとなってしまった温泉もいるかもしれません。
だけど大丈夫! 最後のステップ3にさえ通れば、晴れて温泉エリートの仲間入りです。

ステップ3:特定の成分が一定量入っている

「温泉の定義」の部分でもお話をしましたね。
そう、温度が低かろうと、総成分が1000mgなかろうと、特定の成分が一定量入っていればそれで療養泉に認定されるのです。

でも、そこはさすがに温泉エリート。ただ温泉に認定されるよりも、その基準は厳しいものとなります。

療養泉として認められるためには、以下の成分が以下の量入っている必要があります。

  • 鉄イオンの総量が20mg以上
  • 水素イオンが1mg以上
  • よう化物イオンが10mg以上
  • 硫黄の総量が2mg以上
  • ラドンが8.25マッヘ以上

ステップ3の基準は、上のたった5つしかありません。
「温泉の定義」で触れた基準と比べると、約3分の1くらいに減ってしまいました。

どれだけ、療養泉の基準が高いのかがわかりますね。。
ちなみに水素イオンだけイメージがちょっとつきにくいかもしれませんが、水素イオンが多い時にはphがどんどん低くなる(酸性になる)という特徴があるのですね。

療養泉の種類とは??

療養泉に認められるためのステップが3つあることをお伝えしました。

このように、療養泉にはいくつかの種類があるんですね。
環境省の区分によると、2018年12月現在で療養泉は10こあります。

それぞれ基準があり、1つの温泉が複数の療養泉の特徴を持っていることもあります。
有名な温泉にもなると、5つや6つの療養泉に該当する場合もあるのです…!!

なんて体によさそうなんだ…!!

療養泉の10個の区分については、長くなるのでまた別の記事で紹介しようと思います。
ちなみに10個の区分のうち1つが上で触れた「単純泉」なのですが、「単純泉」の条件は、ステップ1だけ合格して、ステップ2とステップ3は該当しないというものになります。

ですので、「単純泉」だけは他の療養泉と重複することがないのです。
そういう意味では、個性があるかもしれませんね。


ちなみに、温泉好きの方に人気な泉質として「モール泉」というのがありますが、こちらは名前付きであるにもかかわらず、療養泉とはまた違うものになります。
こちらも別ので改めて紹介で来たらと思います。

まとめ

今回は「療養泉」という区分について説明しました。
これからは温泉に入ったときに、「○○泉」と書いてなければ、「なるほど、ここは療養泉ではないんだな」という風に分かるのではないかなと思います。
(ただ、療養泉というのはあくまで特に治療効果が期待できるものであって、療養泉でない温泉でも多くは加温をしているので、リラックス効果や血行促進などが期待できますよ!)

温泉も、少し掘り下げてみると奥が深いものです。
今年は暖冬ですが、たまに冷える日もあります。
疲れたときには、ほっこり温泉に浸かってみるのもよいのではないでしょうか。

温泉はいりてぇ~!(Amakuchi心の叫び)