ROAD MOVIE 長崎

初めての地元長崎。熊本編よりさらにただの感想。

 

 

2018.02.25 (日) 長崎ブリックホール

 

ツアータイトルにちなみ「STAR WARS」「ロッキー」「燃えよドラゴン」などの映画主題歌がSEとして流れる中、注意事項を告げるアナウンスが流れる。いつも手拍子が始まるタイミングが気になるのだけど、この日は客電が落ちる前このアナウンスが終わるとともに始まった。(お、いいぞ長崎)

 

=オープニング=

一般的な始まりといえば、真っ暗な中サポートメンバーがスタンバイし、アーティストも同様に登場するかアーティストのみライトが当てられ登場するため、いつ来るか!いつ始まるか!という緊張感の中で迎えることが多い。 しかし今ツアーはイラストがバスの扉に近づいてくるため登場のタイミングが分かる。この「来る!来る!!」というのがより興奮を煽る。この高揚感新鮮だったなぁ。

 

特に長崎は初めての地元かつ個人的ファイナルだったため、地元でやってもらえる嬉しさとトラブルが起きないか不安なのと自分のツアーが終わってしまう寂しさで始まる前から情緒不安定。よって最初の映像が始まった時点で泣き(早い)、バンドメンバーが登場して泣き(早い)、優くんの登場でさらに泣いた(もはやクライマックス)。 ライブでめっちゃ泣くみたいなことはほとんどないけど、どのライブでも登場の瞬間が最も反射的に涙腺刺激されるなと思った。人って興奮が過ぎると泣くのか...?ともあれ、曲が始まったら涙はスっと引っ込んでむしろ今までで1番客観視というか落ち着いて見ていたから不思議。

 

~終焉のディープキス~

大歓声を切り裂くようにギターの音が鳴り響くと、一度切り裂かれたその声は一層力を増し会場に轟く。唄の始まりで上からピンスポが当たる瞬間は何度見てもかっこいい。その一瞬で非現実世界に引き込まれる。ちょっと伏し目がちに左手のあたりを見ながら唄う姿がとても好き。

 

~象~

ツボ氏がニコニコしながら拳突き上げて煽ってくれたり、ダッチさんとはっちゃんが顔見合わせながら演奏している姿が印象的。バンメンさんたちが楽しんでるのって嬉しい。

 

~現実という名の怪物と戦う者たち~

この曲のイントロが流れた瞬間の、ワクワクするのに安心感を抱く感覚って不思議だなぁといつも思う。前2曲がわりとキリキリとした激しさを持っていた分、この曲で優くんの表情がぱっと明るくなるのが印象的だった。

 

=MC=

やり取りメモ。

優:長崎ー!!!ようやく会いに来れました。長崎でワンマンライブは初めて、イベントで来たことはあったんだけど。

客:おかえりー!!

優:え?その1回でただいまって言っていいの?初めましてのつもりだったのに(笑) 今お祭りやってるんでしょ?

客:ランタンー!

優:そうランタン!さっき僕も見ましたよ。

\うおおお!!!!!(拍手)/

優:ランタン見ただけでそんな盛り上がってくれるの?だって絶対目に入ってくるでしょ、あんだけあれば(笑)

※この日長崎はランタンフェスティバルの真っ最中。祭りのメイン会場だけでなく、道路脇などそこら中にランタンが。

 

とにかく来てもらえたことが嬉しくて仕方ない長崎県民。そりゃそうだ、長崎のホールでライブやってくれる人いないもん。会場に貼ってあったポスター優くん以外演歌、演歌、演歌、アンパンマンだったからな。

 

C&Rの練習で1階席!2階席!と声出しの後、「打ち合わせはこれくらいで、ここからはまたライブモードに切り替えますんでいいですか?♡」というやたら甘い話し方からの「行くぞ長崎ー!!!!!(ゴリゴリ)」この謎スイッチ笑った。

 

~シンプル~

シンプル!と曲名を言った時のにこやかな表情が毎度好き。ただ、歌詞にない部分の唄声大好き人間なので、今回のツアー「何をやらずとも~」に入る前の「ん~」がなかったのがちょっとだけ残念だった。しかしそんなことは楽しそうに唄う姿を見るとすぐに吹っ飛ぶわけで、今したいことはあなたのライブに参加することで、今見たいものはあなたの唄う姿と笑顔で、すぐ会いたい人は優くんあなただ~!!!!!!!!!!って毎回心の中で叫んでました。

 

~BE RIGHT~

いつどのタイミングでこの曲をやろうと毎度汗凄いし、腕痛いし、喉カラッカラだけどもうどうにでもなれって感じで毎度腕振り上げてラッツァツァツァ!!!って叫んでます。この曲のカロリー消費ポテチ1袋分くらいあると思う。(ない)

 

~白米の味~

熊本の時よりさらにぶりっ子というかねちっこさが増してたというかネタ化が進んでいた(笑)そしてサビはマイクから離れオーディエンスに歌わせるように。この任せてくれる感じ嬉しい。長いツアーの中でここは客席に預けて大丈夫だと思うようになったんだなと思いながら、こうしたツアーの中での変化や優くんとファンの信頼関係みたいのものを感じひとりでほっこり。それにしても1000人、2000人で「はらへった!!!」と叫ぶの狂気の沙汰としか。でもこの狂気と一体感が最高に心地いいからライブは無敵である。

 

羅針盤

この曲でオレンジ色のライトに照らされるコジさんがあまりに美しくて毎回見入ってた。”絵になる”とはこのことかと...アー写にしてほしい。

 

=MC=

恒例のバンメン紹介 。ツアー途中からコジさんは「こじこじ」、和声さんは「和声」、ツボ氏は「浩一」に統一されたコール。和声とか浩一とか妙にドキドキ…照れるじゃん(私が)。この日はダッチさんからかなり揃っていて、優くんがマイク通さず「おぉすげぇ」って呟いてたので心の中でガッツポーズ。

 

からのご当地映画&方言コーナー。

「”沈黙”も長崎なんだよね?だよね須磨さん?」と話を振るも楽器の調整中で無反応の須磨さん。「あ、須磨さんお取込み中だった...」とちょっとしょんぼりな優くん(笑)「須磨さんも映画好きでよく映画談義するんだけど...ね?”沈黙”長崎だよね?」と再チャレンジすると「そうそうそう」と雑なお返事いただきましたw (須磨さんの生声にめちゃ興奮した)

 

この公演に向けて観た映画は「くちびるに歌を」。登場する恒松祐里さんは”明日はきっといい日になる”のMVに出演、新垣結衣さんは”福笑い”が使用されたCMで共演しており勝手に縁を感じているとのこと。映画の感想そこそこに方言の話へ。長崎の方言はイントネーションが平坦で語尾が上がり調子、全体的におっとりしているとの優ペディア()を元に披露された例文、「お母さんあのね~(↑)今日ね~(↑)保育園でね~(↑)折り紙ばしたとよ~。」がお上手でびっくり。どう見ても5歳だったので連れて帰りたかった。(逮捕)

 

しかし序盤こそ語尾の特徴である「ばい」「けん」「~と」など調子が良かったものの、その後は、ばー(兄)、じゅったんぼ(水たまり)、みん(水とか耳とか)、ぷるぷる(急ぐ)、ちょんがー(独身).....などなど、あれ私の地元長崎じゃなかったっけ?と自分の出身地を疑いたくなる初耳のオンパレード。会場からも「言わない!!」の声。心なしか不穏な空気になり始める会場←。このコーナーの怖さを感じることに(笑)しかしそんな中現れた救世主...それは”じゃがいも”と”福山雅治”。

 

”じゃがいも”とは靴下に穴が開いて指が見えている状態のことで、「靴下に~」という説明の途中で客席から「あ~!」という声があがるほどポピュラー。「まぁじで!?本当に言うの!?絶対言わないと思ってた。」と優くん、バンドメンバー一同驚愕&爆笑。あぁじゃがいもよありがとう。

 

そして最後に今までの方言で例文をとのことで、

「まさはるくん、あんたこどもは何人おるとね?」

「おいはまだちょんがーばい (福山雅治風)」

サプライズな生モノマネに沸く会場。先の”ばー”の例文でもまさはるって使ってたからもしかしたらと思っていたけど、最後にぶっこんでくれて歓喜。大歓声の会場に優くん笑ってたけど、あれはしてやったりの笑みだったのか、打率が悪かったことへの苦笑いだったのか照れ笑いだったのか。いずれにせよ福山さんが長崎に生まれてくれてよかった、本当に。

 

~life song~

熊本で初めて見たときは純粋に「かわいい!!」と思ったけど、これから”かわいい”も推していくのかな? キャラ化されたかわいさはちょっと違う気もするから今後の気になるところ。ただこの映像の発想はやっぱり凄いなぁと思う。そして何よりステージ上のメンバーみんなの楽しそうな姿に幸せをもらう。

 

~花のように~ 

~同じ空の下~

どっちもライブ定番曲だけど、これを今地元で聴けているんだなぁと悦に入ってた。いつか来てほしいし、いつかは来てくれるのではと思っていたけど、正直こんなに早く来てもらえるなんて思っていなかったから。 来てもらえるって本当に嬉しいんですよ。

 

~BLUE~

何度見てもこの曲を唄う姿はなぜか苦しく思えた。あの頃思い描いた景色は今ここに広がっているだろうか。何を思いながら今これを歌っているんだろうか。インディーズの曲で今唄っている曲は他にも沢山あるからこの曲だけに特別な感情はないかもしれないけど。歌詞には「蒼」が使われているけど「熱い情熱」の勝手なイメージとして、路上時代は揺れるくすんだ赤い炎、今は大きく強さを増した濃い赤い炎が浮かんだ。

 

~シーユーアゲイン~

曲に入る前のMCで「旅にもいつか終わりがある」という話が追加されてて、あぁこの旅ももう終わりが見えてきているんだなと、私にとっては今日が最後だし、優くんももう終わりを意識するところまで来たのだと実感した。

 

そんな寂しさが相まってか、ぽつんと佇み唄い始める姿はやけに幼げで心許ない雰囲気だった。しかしその雰囲気はすぐに消え、人と人との関係・繋がりを築き、信じられるようになった彼の「強さ」を感じることになる。ラスサビの盛り上がりは私が参加した中では1番圧巻だったように感じた。声が広がっていくだけでなく、下から突き上げるような湧き上がるような感覚。優しい言葉が力強く轟く。もちろん歌詞もメロディも心に染み入るのだけど、純粋に唄声に感動する曲でもあった。

 

ギターを持たない歌唱は声量と曲が持つ表情が最大限にまっすぐ飛び込んできてめちゃくちゃめちゃくちゃ好きなので今後のツアーでもやってほしい。ぜひ。

 

ロードムービー

他人はおろか自分の所在さえ曖昧だったBLUEから、一対一で向き合える人を見つけ繋がりを信じたくなったシーユーアゲイン、そしてそれを確信できるようになったロードムービー。弾き語りのBLUEから、ひとりではなくなったシーユーアゲイン、そして仲間に囲まれその中心で唄うロードムービー。彼の心と環境の変化が表れているような3曲の並びに、高橋優がこれまで辿ってきた道のり、その歴史を感じた。

 

ルポルタージュ

曲入り前の繋ぎのサウンド中、バスの扉が消え窓枠だけに。つまりバスの向きが変わるわけだけど、この進行方向を変える演出ってどんな意図があったんだろう。ここから折り返し、雰囲気変えてギア上げていくよみたいな合図だったのかな。

 

~太陽と花~ 

アウトロの雄叫び何回聴いても胸がぐわぁぁぁぁぁってなる。胸倉掴まれるような、息ができなくなるような、体全体が硬直するような。この感覚を適切に表現できる言葉をいつか見つけたい。

 

~Mr. Complex Man~

この曲に関して和声さんに触れずにいられようか、いやいられまい。脇目も降らず一心不乱に頭上でタンバリンを鳴らし、なおかつ足踏みする姿はまるであのお猿さんのおもちゃ(褒めてます)。あとサビの前ヘドバン(?)しながらタンバリン振り下ろすときに片手でイヤモニ押さえる姿に色気を感じた。和声さんから放たれるあの色気って何なんでしょう...やっぱり前髪?(熊本編参照)

 

この日のアラカルトは”福砂屋のカステラ”だったんだけど、単に”カステラ”ではなく、”福砂屋のカステラ”って言ったの個人的にめちゃめちゃキュンポイントだった。全国的には文〇堂のほうが知られているのかと思っていたけど、私及び私周囲は福砂屋派なので優くんが福砂屋を知っていて尚且つわざわざ「福砂屋の」ってつけたことに密かに歓声を上げました。

 

~明日はきっといい日になる~

熊本編で「曲の配置斬新!」って書いたけど、この並びは来し方でも同じだった。熊本ではアウトロがやけに短く感じてそれ故に斬新に感じたんだと思ったけど佐賀長崎で改めて聞くと極端に短いわけではなかったような。不思議。「明日は~」でワンクッション置く感じ贅沢な使い方だなと思う。ルポルタージュからミスコンまで叫んで叫んで出し尽くしたからこそ信じられる「明日はきっといい日になる」でもあるのかなと思ったり。

 

~泣ぐ子はいねが~

何回観てもなまはげがあの強靭な爪でバス真っ二つにかち割るのこわい(笑)曲中も指が動いてるし毎年なまはげの進化が止まらない。

 

以下、C&R

長崎→長崎ちゃんぽん→皿うどん福砂屋のカステラ→じゃがいも→じゃがいも(福山雅治ver.)

じゃがいもを表現するのに足を後ろにぴょんってあげてて、あらかわいい~と思っていたらぶっ込まれた福山パイセン。2000人で叫ぶ福山パイセン。熊本にて熊本人を自由と言ったけど、一番自由なのは優くんあなたです(好き)。

 

~虹~

熱闘甲子園のテーマソングだったこともあって、バックの映像は野球の写真なども多く使われていた。夕焼けのようなオレンジ色の背景が切なくて、センチメンタルを誘う。曲が終わるころメンバーが乗ったバスが動き出す。運転手はなまはげ。そうだよね、なまはげも仲間だもんね。こわいとか言ってすみませんでした(イラストのなまはげはかわいい)。最後虹がかかる演出は本編の締めくくりとしても凄く綺麗だなぁと思った。 

 

☆Enc.

演者が去りいつも通り客席から手拍子が起こる。そこにとある声が混ざる。

「もってこーいもってこい!」

長崎くんちというお祭りで演目に対するアンコールを求める際に使われる言葉。そこから派生してライブでも使われるようになった。長崎ならではだし、言えたらいいなと個人的には思っていたけど、無論自分から言い出す勇気なんてないし実際に言ったところでスタンダードなアンコール方法に埋もれて届かないこともあるらしいからどうかなーと思っていたところだった。手拍子に混ざって少しずつ大きくなる「もってこーい!」の声。でも揃ってないし届いてないかも...と思う中、優くんとバンドメンバーが再登場。

 

優:アンコールありがとうございます!!ねぇ、何て言ってたの?

\もってこい!!/

優:え??持ってこい?何か持ってこなきゃいけないの?何持ってくればいいの?お土産?

私:(...お土産ww)

 

アンコールの意味であることが伝わると、

優:えー!!!なにそれー!!!すげーすげーすげー!!!!!(コジさんの方見ながら)こんなの初めてだよねぇ!?やっぱ来てみなきゃ分かんない、会ってみなきゃ分かんないもんだねぇ!!

 

ちゃんと届いてたー!!!!!とひとり狂喜乱舞する中でぶち込まれたお土産持ってくる発想に感情が追い付かなかったけど(笑)、「すげーすげーすげー!!!」というすげー3連発に素で喜んでくれたんだなーと思って嬉しかった。この動きをしながら言うんだよーと、腕を下から上に煽るようなフリもやって見せると、バンメンさんたちも一緒にやってくれてそれも嬉しかったな。

 

ライブでやる”もってこーい”に関しては地元色押し出す楽しさみたいなこっち側の自己満足もあると思うんだけど、こんなところに来てくれるアーティストへの感謝と歓迎の意も大いに含まれていると思うから、その気持ちも届いていたらいいな。

 

 

~福笑い~

この曲を地元で聴けるんだなぁと勝手に感慨深かった。優くんがずっと笑ってこの歌を唄い続けられたらいいなぁという誰目線か分からない感情も抱いた←

 

~リーマンズロック~

「生きていけ」

沢山の想いを楽曲に乗せ届けてくれる優くんだけど、彼が伝えたいことを究極的に突き詰めるとこの言葉に行き着くんじゃないかと思う。理不尽なことだらけの世の中かもしれない、うまくいかないことだってあるかもしれない、それでも生きること。優くんの曲でこうしろ!こうであれ!と強く唄われることは少ないけれど、こどものうた然り、「生きる」ということに関しては強く叫ばれる気がする。3年連続のアンコール、さらに2年連続で最後に持ってきたこの曲。変化も欲しいけど、やっぱりこの曲は聴きたいと思ってしまう我儘なファン心理。

 

 

 

このツアーばかりは壮絶なロスに襲われるのではと思っていたけれど、いざ終わってみると笑いまくって、跳びまくって、叫びまくって(特にもってこーい)、疲労感も相まって振り切れてた(笑)謎のやりきった感に満ちた結果「あー楽しかった!完結!」って感じで全くロスらかったので、そこらへんは上手いことできてるな自分と思いましたとさ。

 

でも、長崎に来てもらえた嬉しさはどれだけ時間が経っても褪せることなくずっと心に残っている。こんな端っこの県にまで来てくれて本当に本当にありがとう。

 

 

<メモ書き> 

お決まりのSE「虹」大合唱。優くんがマイクを取った時スタンドが倒れかけて、その瞬間あっつっつさんがもも上げみたいなふざけた走り方でやってきて直した後またふざけて帰っていった(笑)飛び出しの早さ(まじ早かった)とおふざけにあっつっつさん好きになったし、素敵なライブは素敵なスタッフさんあってのものだと感じた。感謝。

 

 

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<全公演終えて...>

やっぱりライブが1番。ライブだから届くものがあるし、感じることがあるし、理屈じゃなく心が、体が、躍る。全公演同じものは1つとしてなく、それでいて全てが最高だった。

 

その前提の上で。このツアーで1番思ったことは、「この人はいつの間にこんなに強くなったんだろう」ということ。彼の何を知っているわけでもない。でも、以前は繊細さとか未完成な部分を感じ取ることも多かった気がしたけど、このツアーは何か自信に溢れた逞しさを凄く感じた。ミスコンで毎回言っていた「全部俺にぶつけてこい」も、単なるパフォーマンスじゃなく本当に受け止める強さを今は持っているのかもなと。その姿は本当にかっこよくて輝いていたのだけど、それと同時に途方もない距離みたいなものもほんの少し勝手に感じた。

 

隣の兄ちゃんだなんて本当に思ったことはないし、非凡な人が努力を重ね今の地位を築いているのは分かっている。自信を持った頼もしいパフォーマンスはきっとプロとして然るべき姿。でも、なにか同じようなことで悩んだり躓いたり、同じような歩幅で歩いている気がしていた彼はずっと遠くを見据えとっくに先を行ってるんだなと。逆境とかチャンスとかひとつひとつの出来事を真摯に受け止め、確実に自分の力に変え成長へつなげてる姿を羨ましくも思った。

 

全部私の勝手な主観だし、案外変わらない弱さや苦悩を抱えてたりするのかもしれないけど、この人はこれから先ずっと成長し続け、まだ見ぬ景色を自分でどんどん見つけていくのだろう。その時私はそれを素直に見ていられるだろうか。好きなら普通に曲聴けばいいじゃんと思うけど、自分も"それ相応"でないとしんどいかもなって。ほんとめちゃめちゃ勝手な心理だけど、最近自分の変化も相まって「”頑張る”ことで正面突破」に感じる言葉や曲が続いてるからなおさらそう思うのかもしれない。

 

そもそもいつまでライブに通えるか分からないけど、次のツアーは果たしてどんな気持ちで参加し、何を感じるんだろうなぁ。(色々言いつつツアーある前提だし参加する前提)

ROAD MOVIE 熊本

高橋優  全国LIVE TOUR  2017-2018  「ROAD MOVIE」

熊本公演 (時々佐賀、長崎)

 

 

2018.02.06 (火) 熊本市民会館シアーズホーム夢ホール

 

=オープニング=

映画の始まりを思わせるブザー音が鳴り響くとスクリーンではカウントダウンが始まり、エンジン音とともにバスのセットが姿を現す(タイヤが回っていて芸が細かい!)。映像はこのツアーでまわる全国35か所の地名とその街の景色。地名は路線図のように書かれておりその日の公演地が点滅。バスの窓には白黒のバンドメンバーのイラスト、その最後方には薄く描かれたもう1名のシルエット。映像が終わるとバスの扉が開きメンバーイラストが順に動き出す。もしや...演出の意図に気づいた瞬間鼓動が一段と速くなる。イラストが扉へ着くとそこからバンドメンバー本人が登場。巻き起こる大歓声。コジさん→ダッチさん→和声さん→はっちゃん→ツボ氏の順だったかな?そして最後方に描かれていた"彼"のシルエットが濃く浮かび上がり扉の方へ。ついに待ちわびた瞬間が訪れる。

 

めがねに右手をかけ軽く顎を上げた立ち姿。あああああかっこいい...!

ちなみに佐賀は両手で、長崎は左手で襟を掴んでた(…色気が凄いんじゃ!)

 

それにしてもこの演出考えたのどなたですか???天才ですか???映像やセットは勿論、オープニングでサポートメンバーがスポットライトを浴びながら登場するってすごく粋。このツアーが「旅」であること。そしてその旅は優くんを中心にバンドメンバーという「仲間」とともに歩んでいること。ソロシンガーでありながら、チーム高橋というひとつのグループ。それが強く描かれていたように思う。優くんのライブはバンメン紹介も序盤にひとりずつ丁寧にするし、このツアーなんてオーディエンスがひとりひとりの名前をコールしたし(笑)、以前優くんが言っていた”バンドメンバーひとりひとりが主役でいてほしい”というその思いがツアーを重ねるごとに着実に形となっている。でもそれはどれだけバンドメンバーが輝いてもなお「高橋優」に絶対的な存在感があるからこそ成し得ることなのだと思った。

 

~終焉のディープキス~

そんな大歓声を切り裂くように始まった1曲目。イントロが流れた瞬間なるほど~!!!と心の中で叫んだ。ツアーコンセプトのひとつである「映画」という言葉が出てくるこの歌を1曲目に選んだことにとても納得したし、なにより1stアルバムの曲をライブで聴けることが本当に嬉しい。1番の「どこにいる」の言い方好き。「ないものねだり」のアレンジ好き。

 

煌びやかなライトが飛び交うイントロの後、中心にいるたった一人へスポットライトが向けられる。眼前で繰り広げられるショー、まるで自分が映画の世界に迷い込んだかのような錯覚。瞬く間にいざなわれたここは、鎧も秘め事も必要ない、全てを解き放つことを許された世界。”僕らを待ち受けているのはどういうエンディング”なのか期待が超加速する中、その幕開けを告げるように両手をバッと広げた姿が最高にかっこよかった。

 

~象~

ぶち上がる~!!!!!序盤から飛ばすなーと思いながらもこの音に体が反応しないわけがない。ペース配分なんて考えるはずもなくありったけの力を込め拳を突き上げる。力強い唄声から一転、「傷痕隠して微笑む~」でマイクに手をかけ目をぎゅっと閉じて唄う姿が急に切なく胸をうつ。右手をそっと伸ばした「産まれてくれてありがとう」。こういう転調に分かりやすく弱いです私。

 

~現実という名の怪物と戦う者たち~

イントロで転がしに足を乗せる姿がかっこいい。ええ、こういうベタなパフォーマンスにも弱いです。この曲はライブの中盤から終盤で唄うイメージだったから3曲目に持ってきたのは新鮮だった。こんな序盤に「いつまでも一緒にいられるわけじゃない」なんて言われることに若干の寂しさを感じつつ、「今は手を取り合える」その歌詞を噛み締める。優くんがよく言っていること、未来のためには「今」が大事。

 

曲終わり、早くも肩で息をしている姿に胸が熱くなった。

 

=MC=

「会いたかったよ熊本~!!」の後「みんな元気だった?」と聞いてくれたのが個人的にキュン。久しぶり~という優くんのハイだけどナチュラルなテンションがなんだか嬉しい。「熊本にはゆかりを感じている。馬刺し好きだし、くまモン家に飾ってるし、スタッフの一人も熊本出身だし...」と早速馬刺し(笑)からのご当地トーク。熊本では何度もやっている安心感も相まってか、実際の距離より熊本を身近に感じてくれているような気がした。

 

続けて、「本当は昨年のツアーはこの会場の予定だったけど、地震の影響でできなかった。かわりに荒尾でやらせてもらって勿論そのライブも楽しかったけど、今日ここで改めてライブができることが嬉しい。昨日も今日も熊本城周辺をジョギングした。熊本城は復元工事のため今囲われているけど、それは前に進もうとしている姿。」と。

 

てっきり昨年の会場が荒尾だったのはその日が熊本城マラソンで、市内の混雑を避けたためだと思っていたけど、違った。”予定していた会場は地震で使えない”その事実の上で、それを知っていた上での昨年の来し方ツアー。地震後初のライブとなったそのライブでは、”地震”という言葉は使わずに「なんかほら、なんていうかさ」みたいな感じでそのことを想っている旨を伝えてくれていた。傷を負って間もない昨年と、少しずつ歩み始めた今年とで使う言葉も考慮してくれたのかなと勝手に推測。この時点で客席から無数の「ありがとう」が飛び交っていた。

 

~シンプル~

にこにこ微笑みながら二階席を見まくる優くん。照明が明るく落ち着いていたから表情が見やすかった。おん眉がただただかわいい。みんなで「ラーラーラーララー」と唄う温もり。ラスサビの「困難で時に残酷で」のギターの”ジャッジャッジャッ”がこの上なく好きでした。

 

~BE RIGHT~

「BE RIGHT ~!!!」という掛け声とともに飛び跳ねる安心安定のBE RIGHT。盛り上がらないわけがない。前述のMCがあったからか、「今日を迎えられてほんとよかった」の声に凄く感情が込められているように感じた。ラッツァツァツァ!!でステージ前方に身を乗り出しオーディエンスの声を聞く姿が好き。みんなの声届け!!!!!

 

~白米の味~

密かに楽しみにしていた白米の味。CDと違い1番から女性の声まねする優くん。すごい...なんかいろいろ振り切れてる...(笑) よく思うけど優くんが表現する女性はなぜいつもくねくねぶりっ子なのか?逆ナンしてくる女性なんてギャルか清楚系〇ッチでしょ(偏見) まあまあ無理のある(笑)愛しい女声からゴリゴリの男声に変わる瞬間が好き。特に2番の「寂しいのね」から変貌する唄い方が裏に隠した女の本性を見事に表現している。あと「はいその通り」の鼻で笑う感じめっちゃ好き。1番の後の和声さんのバイオリンがめちゃくちゃかっこよかった。そして間奏でコジさん優くんツボ氏が並ぶギターパフォーマンス。こういう遊び心ワクワクする。

 

各地の「あ、おかわりください」のアレンジも毎回の楽しみ。まさに今日、この日限りのライブの味。

熊本:馬刺しも追加でお願いします。

佐賀:白米じゃなくてシシリアンライスでお願いします。

長崎:もう1枚皿うどんお願いします。

 

羅針盤

この曲のテーマにマッチした大航海時代のような世界地図の映像。「たかが知れてる宝物」として貨幣が描かれていたり、横にスライドしていた映像がサビで前に進んでいく移り変わりとか、個人的にグッとくるポイントの多い映像だった。

 

思い出したのはリリース時のインタビュー。

「今この時代、前を向くってどっちを向くことなのか。コンパスは決まった方向を向くけど、自分の心のコンパスはどこを向くか。同じ方向に走っている人なんていなくて、どっちが上とか下とかじゃなくみんな平面を違う方向に走っている。」

簡単に自分を見失いそうな今の世の中でどこに向かうのか、自分だけのコンパスを頼りに模索し、信じた”前”を目指して大海原を進む。歌詞と映像と語られた言葉が合致した。

 

=MC=

バンドメンバー紹介。和声さんに対し客席から「かっこいい!」の声。すかさず「かっこいいだって...」と反応する優くん。「前髪長いからか...?」と数日前おん眉になった自身の前髪と比較検討(おん眉気にしてるんかい!)。他者への誉め言葉を決して聞き流さない優くんがほんと優くんで、まったく愛おしいが過ぎるぜ。そして話をしながら襟を整える姿が妙にエロい…あと今ツアー胸元ゆるかったよね、黒のインナーまで見えるので密かに歓喜

 

~life song~

何と言っても映像のかわいさ。イラストの優くんとバンメンさんが各々の楽器を持ち一列で歩いたり、途中楽器が転がってみんなで慌てて追いかけるところとかもうかわいい~!!!そこから絵本の世界に入り込み、桃太郎や白雪姫、ブレーメンの音楽隊などとコラボ。おめめはキラキラだし、夕焼けは美しいし、この映像のストーリー展開考えたの凄いなぁとひたすら感心。映像が始まった瞬間みんなの反応予想通り!みたいな(本物の)優くんの笑った表情もかわいかった。こういう日常賛歌、普通賛歌ってすごく安心する。映像も相まって終始ほっこり、心がほぐれたひとときだった。

 

~花のように~

Aメロでダッチさんがスティックで客席に合図し、他のメンバーとともにジャンプするのが恒例となったこの曲。皆がぴょこぴょこ跳ぶ様子を微笑みながら見る優くん(ここでがっつり目が合ってわりと恥ずかしかった...目って本当に合うのね)。 バンドメンバーもそれぞれ客席と目を合わせるように演奏していて、本当に素敵な人たちが集まったいいチームなんだなぁと思い、ほろっ。この曲の「幸せになるための傷跡」って表現が好きで何度も救われている。こういう傷とか涙とかに意味を持たせてくれると、ネガティブな出来事も幾分肯定的に受け入れることができるなと思う。

 

~同じ空の下~

イントロのギターの音色とオーディエンスの手拍子が心地よい。個人的に大好きな曲なので自然と「おぅいえぇー!」に力がこもる。何が起きてもどんなことがあってもまた必ず笑える。ネガティブな出来事自体は避けられないかもしれないけど、それでも歩みを止めなければいいことだってある。笑える日が来る。心地よい温度感で勇気を与えてくれる唄。

 

~BLUE~

路上時代から唄っていてデビュー後何度もバンドアレンジを試みたものの落としどころが見つからず、結果的に弾き語りで再録されたこの曲。勝手な想像だけど、札幌時代の優くんはきっと今以上に自分が何者であるかを模索していた”孤高のシンガー”だったのではないかと思う。荒っぽく激しいのにどこか哀愁を感じるこの曲はその孤高さが際立つ、そんな気がする。だから試したバンドアレンジも本人が感じたよりずっと素敵なものだったと思うけど、弾き語りで残してくれてよかったなと思う。

 

”弾き語り”と聞いてなんとなく思い描くしっとり温かい、あるいは爽やかで軽快といったイメージをこの曲はいとも簡単にぶち破る。その声とギター1本あれば十分なんだと知らしめる圧倒的表現力。彼が「高橋優」という唯一無二の唄うたいであることの証明。無論どの曲も高橋優なのだけど、この曲はよりその真髄を見させてもらえるように思う。

 

ネオンに照らされ唄うその姿はどこか寂し気で、必死に自分の所在を探しているようだった。ライティング次第で眼鏡をしていないようにも見え、まるで路上時代にタイムスリップし狸小路で唄う彼を見ているかのような錯覚に陥った。ギター1本とは思えない表現の圧に、なにか胸を掻きむしられるような苦しさを覚えながら片時も視線を逸らすことが出来なかった。

 

~シーユーアゲイン piano ver.~

はっちゃんの繊細で優しいピアノとともに、柔らかな優くんの唄声が会場に降り注ぐ。デビュー前から一緒のはっちゃんとだからこそ作り出せるのであろう絶妙な空気感。そしてこの曲もまた、彼の唄うたいとしての力量が際立つものだった。

 

ほんの少し寂しさや切なさを含みながらも、ほんのり微笑みかけてくれるような唄声。目を瞑って聴いても表情が浮かぶ優くんの唄声が本当に好きで、その声に身も心も委ねてしまう。最後のサビは圧巻。どこまでも広がってゆく伸びやかで力強い声は瞬く間に場を支配し、それでいて優しく包み込む。声の粒がベールとなって強く優しく抱かれたようなひと時だった。

 

「ずっとこのままがいいな」「いつかは来る終わりが必ず」「明日の今頃は別々の場所」 ...ライブで聴くこの曲はまさに高橋優のライブにおける彼とファンを表す曲として捉えてしまう。「最近変わっちゃったよね」「昔のほうが好き」多くのミュージシャンがキャリアを積む中で言われがちであろう言葉。生身の人間である以上良くも悪くも変化していくだろうし、所謂”方向性”に関して不変を誓われても保証なんてない。それでも、毎回胸に手を当てながら「僕は僕のままさ心配ないよ」と唄う姿は、まるで「信じて」と言うかのようで、そこに最大限の説得力が伴うよう精一杯伝えてくれているような気がして、その言葉を愚直に信じてみてもいいかなと思った。変わらないであろう信念も、止まらないであろう進化もずっと見ていられたらいいな...。

 

 

ロードムービー

映像は星空。優くんとバンドメンバーが並んで眺めていると一筋の流れ星が。それを優くんが指さしている中、厳かな音楽とともに映像が歪み吸い込まれるように消えピアノイントロへ。静かに拍手が起こる。フェスの感想文でも書いたけど、この曲は言葉は平易だしメロディも優しいのに、サビで振り絞るように唄うのがとても好き。

 

ルポルタージュ

しっとりした空気が一変、激しいサウンドに会場が一気に熱くなる。「オ・ト・ナーな曲やってもいいですか!!!」という言葉の後に始まったルポルタージュ。スラップ奏法からのピックをサッと取る姿が最高にcoolだった。やっぱりニヒルな表情で鋭い言葉を投げかける曲、そしてその姿が大好き。歌詞全てではなく部分的に単語を表示していたことで、言葉のインパクトがより強く伝わってきた。

 

~太陽と花~

イントロが流れた瞬間体の奥がざわつき熱くなるのを感じる。赤いライティングに浮かぶ姿は何度見ても惚れる。「こっからもっと熱くなれるか熊本!!太陽よりも熱くなろうぜ熊本!!!」という煽りに会場はさらに熱を帯びる。曲自体の雰囲気も然ることながら、イントロやAメロでの目を細め見下ろすような表情、サビで目をギュッと閉じ叫ぶ姿、そんな”唄う姿”が好きな曲でもある。

 

~Mr. Complex Man~

ライブ定番化を願っている曲なのでまた聴けて嬉しい。間奏の「Oh yeah~yeah~yeah」で片側のイヤモニを外してオーディエンスの声を聞いてくれる。シンガロングを煽る中で放たれた「全部俺にぶつけてこい」という言葉。ベタな台詞だけど、単なるかっこつけで言ってるんじゃなく、今の彼はそれを本当に受け止める強さを備えているような気がした。

 

以下、各地のアラカルト。

熊本:黒糖ドーナツ棒

佐賀:ブラックモンブラン

長崎:福砂屋のカステラ

 

~明日はきっといい日になる~

曲の配置斬新!!!しかもミスコンの余韻をあまり残さず食い気味に(カットインって言うの?)「明日はきっといい日になる~」と始まったから、思わず客席から驚きの声と笑い声が漏れる。その反応に驚いてか、してやったりか、優くんも笑い返す。こういう反応のやり取りが生まれるのもライブの良さだなぁと思う。そんなことを思いながら優くんを見ていると突然のお口ぷく~。え?え???しかも唄いながら客席全方向にやってた。意図は定かじゃないけど、歌詞の”怪訝”を表現するにはあまりにかわいらしいその口角(しかもおん眉)。なんにせよごちそうさまでした。(?)

 

たぶんライブで1番聴いている曲だけど、何度聴いても元気をもらえるし、気持ちが前を向く。幾度となく「いい日になる」と口にする中で1度だけ「いい日にする」が混ざるのも好き。おまじないのように歌い願いつつ、ただ待つんじゃなくて自分からもアクションを。いつだって”主体的に”、彼らしいなぁと思う。 

(配置斬新!と思ったけど去年もこの順だったわ。)

 

~泣ぐ子はいねが~

やっぱり外せないライブ鉄板曲。位置も固定されているから今後の変化も気になるところだけど、秋田の唄だし熱くひとつになれる曲だからやはりこれからも続けてほしい。 来し方ツアーでのメンバーソロがかっこよかったので、今回もやってくれて嬉しかった。(ダッチさんの時に邪魔にならないようおろおろしながらしゃがんでた優くん…あれ、もう18公演目だよね?笑。でもその心遣いが嬉しい。)

 

あと2番唄いながら唇舐めたの色気が凄すぎて…しかも2回…いやほんと雄...。エロすぎてヒョーーーーーって謎の声出た(心の中)。エロいのにおん眉なアンバランス意味わからないし(褒めてる)、にこにこしてるかと思えば唐突に雄を突きつけるのほんとに意味わからない(褒めてる)。

 

以下、各地のC&R

@熊本

熊本→馬刺し→いきなり団子→黒糖ドーナツ棒→熊本城→くまモン→とっとっと?→こことっとっと?→そことっとっと?→はいとっとっと→いえすとっとっと→熊本っと→熊本っとっと

「熊本っとっと」に自分でウケて唄えなくなってた(愛しすぎて悶絶)。しゃがみこんで、持ってたタオルも床にポイっと放って、下向いたり後ろ向いたり顔くしゃくしゃにしながら笑う優くん。マイクに拾われる「あっはっは」という笑い声。これ以上平和な空間がほかにあろうか、いやない。(反語)

 

@佐賀

佐賀→S・A・G・A・佐賀→ブラックモンブラン→すーすーすー(タオル前でフリフリ)→すかぁすかぁ→すかぁすかぁすー(タオル後ろでフリフリ)

適当な方言の使い方にまたも自分で笑う優くん。しかしタオルで口元隠してふふ♡ってどこのモテ女ですかあなたは...。

 

 

~虹~

曲入り前、再度地震のこと、これからの熊本のことについて。細かい話はもう忘れちゃったけど、「熊本の人は逞しい。そしてその逞しい人たちがいる熊本という街も逞しい。」そういったニュアンス。そこから虹へ向けた「奇跡はただ待つんじゃなくて起こしに行くもの。」この日の虹はまさに、また立ち上がり走り出そうとする熊本に向けた応援歌。本当にありったけの声で息を切らしながら唄ってくれる姿に心が揺さぶられた。

 

☆Enc.

登場するいなや会場から割れんばかりの歓声。みんな思い思いに名前呼んだり叫んだりするもんだから「今までの18公演で1番バラバラ(笑)」とのこと。「揃って同じこと叫ぶ公演もあるんだけど。」と言う優くんに対してみんな「へー(棒読み)」と返す熊本人(笑)。「ロードムービーで手拍子もらったのも初めてだし、自由というか独特というか(笑)でも揃うとこ揃うしひとりひとりのパワーが凄いんだね。熊本のみんなは逞しくて強くて温かい。熊本っとっとにも付き合ってくれて(笑)実はさっきから唄いながら何度も鳥肌立ってた。ほんとに凄い。」

 

後日ラジオでも言ってた「一体感があるのも勿論嬉しいけど、全員バラバラで何言ってるか分かんないくらい叫んでくれるのも嬉しい。」これ間違いなく熊本も含まれていると思うけど(笑)、そりゃ滅多に会えないし、その上これだけ縁を感じている話や地震のことについて触れてくれたら伝えたい想いは溢れるよ。そんな自由で独特でバラバラな(笑)精一杯の声を受け取ってくれてありがとう。

 

~福笑い~

今ツアー初めましての地域で唄うことの多かった福笑い。今日は何度もやっている熊本。何をやっても盛り上がるであろう熊本。その熊本で福笑いを唄うことにやはり意味を感じてしまう。来し方の時も福笑いだった。この地で、ここにいるみんなで、笑って、福笑いを唄えること。この曲が持つ"歌の力"はやはり特別なんだと思う。ラスサビでは確か両方のイヤモニを外して客席の声を聴いてくれていたような。熊本の声届いたかな。

 

~リーマンズロック~

なんだか妙にテンポがゆっくりに感じた。多分気のせいだろうけど、でも正直ちょっと手拍子しづらかったからやっぱりゆっくりだったんじゃないかな...どうだろう。その分一音一語噛み締めるかのように、どくんどくんと脈打つようにその音と言葉が体の芯に響いた。

 

全楽曲が終わり、優くんとバンドメンバーの深く長いお辞儀。鳴り止まない拍手、響き渡るありがとうの声。この時間もまた心震える瞬間。映像では一行を乗せたナンバー”12-26”のバスがなまはげ運転のもと(笑)次なる目的地へ。その姿が完全に消えた瞬間、そっと日常の世界へ戻される。まるで長い夢でも見ていたかのような浮遊感... ただ確かに残る心の温もりが夢ではなかったことを教えてくれる。彼のライブに行くと毎回抱く「あぁ私の人生は幸せかもなぁ。ひとまず明日も生きよう。」という感覚。この日は個人的にバースデーイブだったので、いつも以上に幸せを実感しながら家路につきました。

 

 

 <メモ書き>

トークのとにかく穏やかで優しい口調が印象的だった。例えるなら笑う約束神戸の福笑いに入る前のMCのような感じ。全体的にはめちゃくちゃ笑ってたし今までにないくらい”かわいい!!”と思う瞬間が溢れてたけど、話し方に関してはとにかく優しくて優しくて表情も柔らかかった。(地震の話をする場面も多かったからかな)

② 

「だご、たいぎゃ、ぎゃん (とても、かなりの意)」の程度がだご>たいぎゃ>ぎゃんであることを確認した後の曲間で、客席から「優くんたいぎゃ好き!」の声。「だごが1番上でしょ?それくらい(中程度)ってことね、いいよ、そんなもんですよ。」って言ったのが最高に優くんでトキめいた。優くんを褒める時は最上級の表現で。

あと「”好きだけんつきあって”って言ったことある人?」って手をあげさせた後で「そこカップルで来てるのね(にこっ)? 惚気かよっ」って吐き捨てたの震えた。自分から絡んでおいて、微笑んでおいて、吐き捨てるなんてまじサイコ♡(好き)。

最後バンメンさんたちがはけていくタイミングで、客席の熱気に優くんが「マジすげー」ってオフマイクで言った姿に高まった。煽るときでもない限りMCの言葉遣いも丁寧だし、そんな優くんから漏れ出た素の声尊い

あと最後のSE合唱で「虹がかかるよ~」をオペラ歌手みたいにやたら低音響かせて唄ってたのが個人的にツボだった。 ん?どうした?って思ったけど好きだよ。イケボだったな...(遠い目)。

 

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笑う約束 熊本

まさかの2年半越しのレポ、というか感想文。

 

素晴らしき日常、明日はきっといい日になるについて書いたらなんだかこのライブについて振り返りたくなった。初めて参戦した優くんのライブ。大袈裟でなく人生の転機となった日。

 

前々から書きたかったもののセトリが分からず、セトリサイトにも載っていなくて諦めていたのをこの度見つけたので、とんでもなく今更だけど記すことにする。勿論思い出せないことが多いので、覚えている範囲でその時感じたことを。

 

 

 

2015.11.29 (日) 熊本県立劇場演劇ホール

 

記念すべき初高橋優ライブの座席は、中1階みたいな位置の左端。列でいうと15列目くらいだったのだけど、とても近く感じた。ライブそのものが3年ぶりくらいだったし、これから何が起きるのか得体のしれないといった妙なソワソワ感の中、開演。

 

 

~今を駆け抜けて~

射抜かれた。

衝撃の初めましてだった。

 

どんなライブか分からない、どんな人かも分からない、開演前少しよそ者だった私の心は瞬く間にその渦中へ引きずり込まれた。胸が高鳴るかっこいいバンドサウンド、しかしそれよりも圧倒的に前面に発せられ届いてくるその声。なんならちょっと音割れしていたような気もする。友人から「声量凄いよー」との前情報を頂いていたし、元々その予感はしていたのだけど、予想を遥かに凌ぐ凄まじいエネルギーに一瞬で惹きつけられた。

 

~(Where's) THE SILENT MAJORITY ? ~

CDではなんとなく聞き流していた曲。好きでも嫌いでもないって感じだったけど、ライブならではのパワーに自然と手拍子をしていた。

 

~陽はまた昇る~

歌詞が好きでわりとリピートしていた曲。孤独・競争・暗闇・葛藤...そういったものがヒリヒリと伝わってくるような重めのサウンドとライティングの雰囲気に思わず泣きそうになったのを覚えている。

 

~パイオニア

~ミラー~

ここらへんはさすがにもう思い出せない...。ただ確かパイオニアのとき照明が明るかったのもあって、高橋優ってすごく客席を見る人...しかも一対一で目を合わせながら唄っているような感じに驚いた気がする。 

 

~頭ん中そればっかり~

まだキャラをよく知らなかったからCD聴いてこんな曲も唄うんだぁくらいに思っていたら、唄いながら笑顔で何かを揉みしだくわ腰振るわで、一瞬でイメージを覆された。え、高橋優ってこんな人なの?........好きかも←

しばらくライブで聴いていないのでまたセトリに入れてほしいな。

 

~現実という名の怪物と戦う者たち~

個人的にライブで印象が変わった曲。良い曲だけどわりとクサいと思っていたから。もちろん言葉のひとつひとつも素敵なんだけど、ライブだとそことは別にただ音に身を委ねて楽しむこともできるなと感じた。

 

誰がために鐘は鳴る

~旅人~

ここらへんでも目が潤んだ気がする。 元々バラード系の曲はそんなに好きじゃないのだけど、こういった曲はより歌唱力が際立つなぁと思う。単に歌がうまいってだけじゃなく、ライブだからこその”届ける力”というか差し迫ってくる強さがあるように感じた。普段聞かない曲でもなんなら知らない曲でも、心の奥まで響かせる高橋優のライブの魔力とでも言うべきか。

 

~花のように~

~同じ空の下~

お決まりのC&Rがある曲って場合によってはそれを知ってるファンと新参者で温度差が生じたりすると思うけど、優くんの曲はレスポンスの言葉も単純で分かりやすいものが多いから、初めての人でもなんとな~くで言えちゃっていいなと思う。

 

~靴紐 (弾き語り)~

~こどものうた (弾き語り)~

路上時代にこの曲をやると怪訝な顔されたり怒られたりしたって話をしてから曲へ。デビュー当時聴いたときは単に尖った風刺曲って印象しか持てなくて好きにはならなかった。ただこの日初めて生で聴いてライブならではのテンポ、荒っぽさ、熱量にくぎ付けにされた。優くんはどの曲もCDよりライブで聴くほうが魅力的なんだけど、この曲はまさにその最たる例だと思う。この曲をいきなり弾き語りで聴けたのは幸運だったかもしれない。

 

~駱駝 (弾き語り)~

歌詞に反する優しいメロディと穏やかな表情。もう少し刺すような唄い方だったり表情なのかと思っていたから意外だった。社会への疑念や怒りに拳を振るうのではなく、そんな現状に対し自分はどうするか、どこか俯瞰していて決して闇雲に攻撃しない、あくまで自分自身に目を向けるところ。凄く”らしさ”が詰まった曲と唄い方なのかもなと思う。

 

~未だ見ぬ星座~

星空を模した演出とそれに負けない伸びやかで心のこもった唄声に感動。

 

~おかえり~

泣いた。心の奥にじんわり染み入るサンドアートの映像と優くんの優しい声。前述したとおりバラードじっくり聞けるタイプじゃないからCDでもほとんどリピートしてなくて、この曲がこんなに入ってくるとは思ってもいなかったし、ましてや泣くなんて完全に想定外。自分に重ねて涙...とかじゃなくただただその演出と唄声に思いがけず涙したというのは今でも稀有な経験。

 

~BE RIGHT~

~太陽と花~

「ここまで数曲座って聞いていただきましたが、ここからまた立って叫んでくれますかー!!」みたいなMCの後の曲たち。細かいことは覚えていないけど、この緩急にいい意味で感情をめちゃめちゃに掻きまわされた。 

 

オモクリ監督

映像が印象的だった。歌詞に合わせてサザエさんをパロったような。歌詞を響かせ、音は激しく、映像はユーモラス。OhOhOhOh~OhOhOh~とかもよく把握してなかったけどノリで言った(笑)よく分かってなくても一緒に言いたくなっちゃう、なんとなく言えちゃう。言葉で泣かせるかと思いきや、ゴリゴリのロックサウンドに否応なく体を揺らされ、MC含むユーモアにふと笑みがこぼれたり、メリハリがとんでもないアーティストなのだと思い知らされた。

 

素晴らしき日常~

高橋優との出会いの曲。”今、生で聴いている”という事実がなんだか現実味なくて不思議な気持ちでステージを見ていた。5年前にこの曲に出会い、この曲で高橋優に出会い、時を経て今こうして目の前で聴いている...出会いって不思議だなぁ、人生って面白いなぁなんてことを考えていた。

 

~泣ぐ子はいねが~

突然大きな眼鏡なまはげ出てくるし、矢継ぎ早に熊本の名物を叫ばれともに叫び、はちゃめちゃに楽しかった。ステージの端まで来てくれたから、けっこう近かったんだよな...。ライブなんて歌い手は遠くにいて表情はよく見えないみたいなのが当たり前だと思っていたから、「わ!なんか顔がちゃんとわかる!近い!」って超初心者的感想を抱いた。そういえばこの曲でタオル回したのってこの公演が最初だったとか。

 

~明日はきっといい日になる~

この1年何回聴き、力をもらったか。後方スクリーンにうつるブルーの背景と手書き風の歌詞が爽やかで優しかった印象。この曲が持つパワーはまた特別なのかもしれない。

 

Enc.

~リーマンズロック~

友人に薦められて聴いていた曲。CDで聴いた時は歌詞がいいなくらいだったけど、この日ライブで唄い始めた瞬間に泣いた。就職してまもなく1年。できることが少しずつ増えてきた一方でできないことにより目が向くようになり、人間関係築くのが下手な自分はどうでもいいとこでビクビクして、そういったことが一気に溢れてきた。そして溢れるそれを許してくれるように思えた。そのうえで日常を生きる力を再度与えてくれる。こんなに素敵な瞬間に巡り合えるのならまた頑張ろう、たいしたことない何もかも順風満帆、本気でそう思えた。

 

~微笑みのリズム~

これも今思うと生で聴けたのはけっこうラッキーだったのかも。曲自体は知らなくてこの日初めて聴いたのだけど、1回で好きになった。全体的に軽快なメロディーなんだけど、2番の歌詞が胸に響いた。

 

~福笑い~

最後のサビでマイクごと客席に向けて丸っと歌わせることに驚いた。これも出会った当時に聞いていたけど、「現実~」同様、いい歌だけどクサいなーと思ってそれきりだったから、初めて生で聴いてこの曲の持つ安心感、みんなで唄う一体感に心を奪われた。

 

 

全てが終わり、バンドメンバーとともに深く長いお辞儀。SEの「明日は~」が流れ始めると唄い出す観客。ステージ下手、上手の端まで行き、地声で「ありがとうございました!」と叫ぶ優くん。”地声じゃ届かない”ではなく、”地声で届けたい”その姿に感動した。サビになるとマイクを取って唄ってくれた。最後の最後まで全力、優くんもお客さんもエネルギーに満ちていてどこまでも幸せな空間だった。こうして初高橋優ライブはこの上ない最高の一夜として胸に深く刻まれることとなった。

 

 

振り返ると初めてのこのライブがその後のライブ含め今のところ1番涙腺を刺激され、実際に1番泣いた気がする。好きな曲くらいしか知らないで行ったからこそ、全てが初めてで新鮮でまっすぐピュアに飛び込んできたのだと思う。自分の好みにハマったというのはあるけど、初めてのライブで心をつかんで離さないその力量はただただ凄い。おかげさまでその後の人生が彩り豊かになっています。感謝。 

明日はきっといい日になる

優くんの曲は2番を好きになることが多い。

この曲もそう。

 

悲しみはいつも突然の雨のよう

傘も持たずに立ち尽くす日もある

降られて踏まれて地は固まる

そこに陽が差せば虹が出る

そうだ

 

明日はきっといい日になる

いい日になるいい日になるのさ

どの出来事も君を彩る絵の具になる

絵の具になるでしょう

 

”悲しみはいつも突然の雨のよう”

聴くたびにそうなんだよなぁと相槌を打ってしまう。今日は頑張ろう!!なんて意気込んだ矢先にミスして怒られたり、早々にきつーい現実がやってきたり。すごく嬉しいことがあった次の瞬間悲しい知らせや苦しい出来事が起こったり。

 

そんな中での

"どの出来事も君を彩る絵の具になる"

この考え方にどれほど救われたか。"悔しさや失敗をバネに”ってよく言われる言葉だけど、この歌詞はもっと出来事そのものを肯定している言葉に思える。微笑みのリズムの2番にも思うことだけど、こうしたマイナスの出来事に意味を持たせてくれると幾分ポジティブに捉えることができる。(さらにこの絵の具が「CANDY」で唄われる絵の具とかかっていると知った時は驚いた。)


”降られて踏まれて地は固まる”も最後に1度だけ言う”いい日にする”も優くんらしいなと思う言葉。明るいメロディと希望的なサビの中に感じられる確かな意志。何度も繰り返される”明日はきっといい日になる”という言葉はある意味高橋優の強さが表れているのかもしれない。毎日がいい日になるわけじゃないなんて十分知っていて、それでもいい日になると信じて歩む強さ。それを言葉にできる強さ。

 

AメロBメロで唄われる内容が当たり前に溢れる世の中。どうせ明日もろくな1日じゃないと嘆くのは簡単だけど、そこに流されず明日はきっといい日になると”馬鹿正直に”言霊を信じた者にいい日はやってくるのかもしれない。そんなことを思った。

 

 

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素晴らしき日常」で出会って早5年が経とうとしていた。

 

高3だった私は社会人1年目。慣れない仕事にへこんで帰る毎日。そんな中何気なくテレビをつけているとふと聞こえてきた「明日はきっといい日になる」。一瞬で耳に残るキャッチーなメロディと印象的なフレーズ。あぁ、明日は今日より成長できればいいなぁ...いい日になればいいなぁ...なんて思いながら画面を見ていると「高橋優」の文字。「素晴らしき日常」以降もちょこちょこ追っていたけど、いい歌だな止まりだったし一時期の風貌(おん眉無精ひげ)も相まって結局深く追わなかったんだよな...あ、今はすごくノーマルなビジュアルなんだ...。

 

ちょうどそんなことを思っていたタイミングで大学時代の友人とごはんに行った際、何かの流れで優くんの名前が出てきた。「私高橋優知ってるよ!」と言うと、ライブ大好きなその友人が「今度ツアーあるから行く?」と誘ってくれて笑う約束@熊本へ。正直ライブにそれほど興味があったわけじゃないし、単に仕事のご褒美として楽しいことが欲しかっただけで行ったのだけど...

 

始まるや否や衝撃的な声量、会場の一体感、ふとした温かさ、MCの面白さ...何もかもの「生の強さ」に一瞬で圧倒され魅了された。

 

 

出会って5年、めでたく陥落。

  

 

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そんなこんなで今の熱量に至るわけで、せっかくなら「素晴らしき日常」の段階でもっと深くハマっときゃ良かったじゃんと今でもたまに思うけど、これが自分のタイミングだったんだろうとも思う。

 

素晴らしき日常」と「明日はきっといい日になる」この2曲がなければライブに行くことはなかっただろうし、つまり今現在の趣味・出会いはなかったわけで。単純に曲が好きっていうのとはまた別に、非常に思い入れの強い曲。

 

素晴らしき日常

高橋優との出会いの曲。
正確には覚えていないけど、たぶん2010年の8月くらい。当時高校3年生。受験勉強真っ盛りの夏休み、休憩がてらYouTube漁ってた時に出会った。(と思う)

第一印象…言葉数多っ!いやそれより覚醒剤とか歌詞に入れちゃって大丈夫?
でもそれ以上に、出だしのフレーズに心を掴まれた。


麗しき国に生まれすこやかに育んで
この上ない程の幸せを僕は知ってて
それでいても尚湧いてくる欲望の数々
「満たされない」「物足りない」何かに腹が立つ

自分が確かに抱いたことのある感情、でもうまく言葉にできない感情、誰に伝えることもない感情。こんなこと思う人が自分以外にもいて、それを見事なまでに表現してくれる。まさに代弁者。驚きと喜び。


失望することばかりさ希望を持って生きていれば

模索しながら傷付いて傷付ける

前を向いて頑張れば頑張るほど上手くいかない現実にぶち当たるし傷も増える。そしてそんな過程で自分も誰かを傷つけたりする。白でも黒でもない色んな色が複雑に混ざり合う。でもそれはきっと希望を持って模索しているからこそ。 「失望することばかりさ希望を持って生きていれば」この語順が好き。希望を持つから失望すると言うとネガティブだけど、入れ替えることで”失望するのはちゃんと希望を持っているからこそ”なんだと前向きに捉えられる気がする。(本人にそんな意図があるかは分からないけど。)


まだ笑うことはできるかい
まだやりたいことはあるかい

まだ歩くことはできるかい
転んでも起き上がれるかい

間違いだらけでいいじゃないか
街が腐りきってていいじゃないか
そこから覗いてる景色は
天国にも地獄にも変えられるよ

直面する現実はすぐには変わらない。困難で残酷な現実がいとも簡単に突きつけられる。でもそれがなんだ。なんにしたって生きている”こんな世界”で。だったら少しでもいいほうへ、自らの力で。自分が見る景色は自分でどうにだって築き上げられる。そのためにまだ頑張れるかい?歩き続けられなくとも、歩き出し続けられるかい?こうしようではなく、できるかい?とただ問いかけてくれるから素直に受け取れる。隣にいるんだけど、自力で立ち上がるのをじっと待ってくれるそんな感覚。

諦めのような投げやりのような、でもやるしかないんだからと前を向く"なんにしたって"。優くんの言葉選びが好きだなぁと思うのはこういう何気ない一言だったりする。

並ぶ言葉は決して明るいものではないのにタイトルは「素晴らしき日常」というのもまた絶妙だなと思う。現状”こんな世界”だけど、それでも希望を捨てずに何度だって立ち上がり手を取り合うことができれば、”素晴らしき日常”が待っているかもしれない。もしかしたらそうやって葛藤する日々こそ”素晴らしき日常”なのかもしれない。


喋るように湧き出るように現実のシビアな部分を飾らず真っ直ぐ表現しながら、それでもほんの少し希望を置いていてくれる。 ふつうもっと抽象的な言葉を選ぶだろうに、オブラートに包む気のまるでない言葉の数々。そんな剥き出しの歌詞に終始衝撃を受けつつ、私の心の居場所を作ってくれた歌。



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こんな歌つくっちゃう人ってどんな人なのか。そう思ってほかの曲もしばらく追っていたけど、こどものうたはもっと牙剥き出しな印象で風刺が強くて苦手に感じたし、福笑いや現実という名の怪物と戦う者たちはいい歌だけど当時はどこかクサいと思ってリピートしなかった。 そして受験生だったからそれ以上深追いもできず。人柄を知っていれば印象はまた変わったんだろうし、今となってはどれも大好きな曲なのに、タイミングというのは不思議。せっかくデビュー直後に出会ってたのになー。

それが5年後どうしようもなく魅了されるなんてこの時はまだ知る由もない。



(メモ書き)
ライブに行くようになって思うのは、間奏の「おういぇいえええーーーーーえええーーーーー」がたまらなく好きだということ。ここだけで泣きそうになるくらい、伸びやかな唄声が胸に突き刺さる。あのビブラートに溺れたい。

ACMF2017 day2 (09.03)

肌寒さを感じる曇りから眩しい晴天へと移り変わった昨日の勢いそのままに、朝から気持ちの良い青空が広がる2日目。日差しが強く暑く感じたけど汗はかかない程度だったからやはり秋田は涼しいんだなぁ。

 

~オープニング~
オープニングのメッセージVTRは昨日と同じで加藤夏希さん、生駒里奈さん、柳葉敏郎さん。VTRが終わると進行の高橋航さんが登場。2日目の開会宣言は副市長。かっちゃんと呼んでくださーい!と言う副市長に早速かっちゃーん!!!と呼びかける観客。「由利本荘市にこんなにも沢山の人がいる!まるでここは渋谷か新宿東口のよう!!」という副市長のノリの良さに早くも抜群の盛り上がりを見せる会場。ほんとかっちゃん副市長面白かった(笑) そして今日も主催者高橋優が呼び込まれる。昨日と同じ黒のスキニーに虹Tシャツ、黒のジャケット。へへへ…今日もかっこいいな(惚)。優くんも副市長のことをかっちゃんと呼びつつ、「でもかっちゃんて呼んでいいの今日だけだからね。たぶん明日言ったら怒られるよ?」と忠告(笑) 2日目のOAは「現実という名の怪物と戦う者たち」。"出会えてよかったと心から言える人が少しずつ増えてく"優くん自身がそうやって人と人との繋がりを増やしてきたから、こうして沢山のアーティストを招いて故郷秋田でいろんな方の協力を得ながらフェスが出来ているんだろうなと。そしてそんな優くんを好きになったおかげで、私にもそう思える人がたくさん出来たしこの2日間でたくさん会うことが出来た。そんなことを思いながら2日目もこの時点で胸がいっぱいになる。

 

ミラクルひかる
この日のトップバッターは2日連続出演となるミラクルひかるさん。だいたい昨日と同じネタで進めていくため「昨日見た人も初めて見た感じでお願いします笑」と。2日続けて見てもボサノバの人と青汁の奥さんが面白すぎた。

 

この日もコラボは「昭和の感じの人」。ミラクルさんが2日続けて出演してくださったおかげで2日続けてデコ出し×白スーツを拝めた(感謝&感謝)。「二人の銀座」歌う時の優くんの歌声(本物に寄せてる感じ)がハイパー好き。あの声どっから出してるのか分からないけど(笑)こんなに声色を自由に操れる人だったのかとそのポテンシャルの高さに驚く。リズムの取り方や目線などよく研究されている"それっぽさ"。2日目はかきあげてる前髪が1日目よりふわっとしてたような。この日も名乗りも紹介もなく高橋優さんに似た昭和の感じの人としてそのまま退場(笑) 歩き方までしっかり昭和だった笑(肘を曲げたまま前後に振る感じ)

 

~FLOW~
1.Re:member
2.DAYS
3.Steppin'out
4.流星(コラボ)
5.COLORS
6.風ノ唄
7.GO!!!

 

世界ツアーもこなすFLOWは所狭しとステージを駆け回り一瞬にして観客全員を惹き付ける圧巻のパフォーマンス。初めてライブ見たけどKEIGOさんもKOHSHIさんもめちゃめちゃジャンプするのね。めっちゃ跳ぶなーってたぶん私口開いてた←。KEIGOさんが「秋田凄いな!何このあったかい空気!」「昨日も良かったみたいだけど1日目超えていけるよね??」って言ったり、Steppin'outで皆でタオル回した後も「凄い景色!最高なんて言葉じゃ足りない!」と言ってくれて観客をノせるのが上手いなーと思う。

 

コラボは優くんにぴったりだと思ったとの理由で「流星」。歌詞がとても素敵でスっと心に入って沁みた。呼び込む前に「今年は優くんと共演したり一緒に番組やること多かったけど、こうやってライブで一緒にやれるのが嬉しい」とKEIGOさん。呼び込まれた優くんが「KEIGOさんの言葉ってひとつひとつ感動する」「泣きそうになる」etc…と話していると、KOHSHIさんに「あんまり褒めると逆にdisってるように聞こえる」とツッコまれる(笑) そんなやり取りからも両者の親密さが伺えてほっこりしたし、優くん自身かなりリラックスして楽しんでいるように感じた。(でも本当に秋田を良く言ってくれたり優くんのことを凄く想ってくれている言葉は高橋優でもなければ秋田県民でもない私も本当に嬉しかったから、優くんが泣きそうになる気持ちは分かるよって思った。素晴らしき心の相方。)

 

そしてFLOWさんはラストの曲「GO!!!」が楽しすぎた。C&Rありジャンプありで弾けまくった後、「みんなでウェーブやろう!」ってことで皆で前から後ろにウェーブ。この時優くんも袖で一緒にしゃがんで跳んでいて健気というか無邪気というかもう愛おしいが過ぎる…好き。見えないところでも優くんも一緒になって楽しんでいるんだなと。で、この「GO!!!」の最中にKOHSHIさんのズボンが破れるハプニング。それを優くんが自分のステージの時のMCで、お客さんに「気づいた?笑」って皆知ってるくらいの感じで聞いたんだけど、実は案外誰も気づいてなくて「え、やべぇこれ言っちゃダメなやつだったかな、すみません(焦)」ってステージでひとり恐縮しまくってた。この突然の後輩感に萌えた( ˆωˆ )♡

 

はなわ
2年続けて出演してくださったはなわさん。まさか私の地元(長崎)と隣県の芸人さんを秋田で見ることになるとは。「空港着いて移動中なんかネタないかな?って景色見てたけど秋田ほんと何もないねw 佐賀に似てる(笑)」 はなわさんも地元大好きなのが伝わってくる。

 

コラボは話題の「お義父さん」。優くん自身凄く好きな曲らしく、「僕は結婚していないから分からない世界のはずなのに、このピンポイントの話がなぜか凄く胸に刺さって感動したんです。」…ということをテレビ局のトイレで伝えたらしい。場所なww はなわさんに纏わる実話だからか優くんはギターのみで唄わなかったけど、ジーンと胸をうつ曲で会場でも涙する人が多かった。

 

SCANDAL
1.瞬間センチメンタル
2.太陽スキャンダラス
3.Stamp!(コラボ)
4.夜明けの流星群
5.少女S
6.Image
7.テイクミーアウト
8.LOVE SURVIVE

 

可愛いのにカッコいい。鳴らす音やパフォーマンスの姿勢はまさにロックで、芯の強い凛とした姿がほんとめちゃめちゃカッコよかった。

 

コラボは「Stamp!」。優くんはSCANDALのグッズである半袖の白シャツで登場(素敵…!)。このコラボの途中でこのフェス初めての雨に見舞われる。ポツポツ降り始めの頃「雨降ってきた?」と心配そうに声をかける優くん。次第に本降りになりお客さんも合羽着たり荷物包んだり対応に追われる。そんな中SCANDALは前に前に出てきて会場を盛り上げ、優くんも「雨に負けるなー!!」と煽る。それに応えるように観客も一生懸命手拍子を続け、会場に独特の高揚感と一体感が広がった。HARUNAさんが「青空の下で唄うことを想像していた」と言う通り、この歌を晴れた空の下で聴けたら最高に気持ちよかったと思うけど、雨が合羽に当たる音さえもひとつの楽器として加わり、突然の雨も最高の演出に変えてくれた。

 

「通り雨だから必ず止むから!」と安心させてくれる優くんの言葉通り、Stamp!が終わってMCが始まると雨は止んだ。話題はSCANDALと優くんの出会い"ロックの学園"について。当時SCANDALはデビューして間もなく決して満員とは言えない会場で制服姿で歌っており、一方優くんはまだデビュー前、歌うスペースも室内ですらなく外で上裸でアコギを掻き鳴らしていた頃。
高「お互いにヒリヒリしていたよね。」
S「上裸で歌ってるから危ない人だと思った。笑」
高「でもそれが今やこうして同じステージの上で歌っている。」
おおよそ10年、お互いがそれぞれの道を歩み続け自らの力で今の姿をつくった。仲の良さとリスペクトし合う関係性がこちらにも伝わってくる。そんな両者だからやはり話し始めると止まらず、スタッフさんがぐわんぐわんに腕を回した巻きの合図により優くん強制退場w 仲良いとほんと話長くなるよね(笑)

 

=休憩=
今日も航さんと優くんで軽いトーク。雨が降ったため寒くない?風邪ひかないようにね?と声をかけてくれる。このタイミングだったか定かじゃないけど、話は鳥海山の標高(2236m)の覚え方について。一般的な覚え方は「ふじさんろく(富士山麓)」らしいけど、優くんは小さい頃から「じじぃさぶろう」だったと。この時々垣間見得る男の子感。「おれ、ずっとそうやって覚えてた!(えへっ)」…かわいいかよ。
あと、優くんが会場にいる人に「アノラック着れ?」って言っててアノラックが分からなかった私。防寒着ってこと?不意に出てくる方言にほっこり。

 

スガシカオ
※たぶんあと1、2曲くらい歌ってたと思う。
1.19才
2.Real Face
3.夜空ノムコウ(コラボ)
4.家族になろうよ(コラボ)
5.progress
6.午後のパレード
7.したくてたまらない

 

昨年に続き出演してくださったスガさん。圧倒的な歌唱力と20年のキャリアから感じられる余裕。1曲目から釘付けにする技量は流石としか言いようがない。個人的に嬉しかったのはReal Faceが聴けたこと。「僕こう見えてけっこう楽曲提供してて~。」と言ったので夜空ノムコウが来るかなーと思っていたら、入りの1フレーズをアカペラで歌い出したReal Faceに痺れた。パンチのあるKAT-TUNのReal Faceとは一味違う、大人の男の色気とキリキリした切なさに惹き込まれた。

 

コラボは「夜空ノムコウ」「家族になろうよ」。この2年くらい何かとセッションの多いふたりは終始慣れた空気感で進めていく。スガフェスでのスガンプーユTシャツの話をしながら、
ス「でもスガンプーユってもう1人いるんだけどね、ギャラ安いからってバックれたんでしょ。」
高「月9俳優になっちゃったから来てくれない。」
ス「本人いないとひどいこと言うよね。笑」
高「いやいや本人いても言いますよ、本当に仲良いから。笑」
この3人の信頼関係が伺える素が覗けたような会話。本当に仲良いんだろうなぁ。今日はスガユとして2人で再現します、とのことで歌い始めたのは「夜空ノムコウ」。歌い出しのアカペラのハモリがあまりに綺麗で鳥肌が立つ。美しくも切ないハーモニーにうっとり。

 

ここまでコラボはずっと1曲だったから優くんはこれで終わりかなと思いきや、続けて「家族になろうよ」が始まり心が震える。しかし歌い出した途端強風によりスガさんのマイクスタンドと譜面台が倒れ中断。‪設置し直している間、‬
‪高「また倒れたらどうしましょう?」‬
‪ス「そのまま唄うよ。」‬
高「???」
ス「地声で。」
‪高「…!!!かっくぉいい~痺れるうぅ~!!」‬
‪この痺れるうぅ!!がなんかキャッキャしててかわいかった笑。でもスガさんもリップサービス的な答えとは言えサラッと言ってのけててまじでカッコよかった…。
仕切り直して「家族になろうよ」。"100年経っても好きでいてね"の優くんの声が優しくて優しくて。この2日間泣きそうになることは何度もあったけどその度になんとか泣かずに堪えていたのに、まさかのこのタイミングでボロ泣きした私←。だって本当に優くんの声がやわらかく優しく包んでくれるから。そしてその後のスガさんの透き通る歌声も本当に美しくて。極めつけは最後の"幸せになろうよ"。こんなこと優くんに言われたらもう…(T_T)(T_T)(T_T) 十分分かってはいたことだけど、優くんって本当に優しい唄い方ができる…。それはやっぱり優くん自身が優しい人だからだろうなぁ。あぁ幸せになりたい←。

 

椿鬼奴
酒灼けにより手にしたハスキーボイスでBON JOVI絶唱する奴姐さん。掠れに掠れて全く出ない高音は何回聴いても笑うww でも奴さんのハスキーボイス実はけっこう好き。 秋田のこども達に「酒灼け」と「逆流性食道炎」を覚えさせる奴さん(笑) 夫であるグランジの大さんは秋田出身。この日も一緒に来ていて、おもむろに舞台上に現れ奴さんの着替えの補助をしたり、袖で準備する間に夫婦でラジオ風漫談やってた(笑)

 

コラボはBARBEE BOYSで「目を閉じておいでよ」。
ぎゃーーー♡♡♡ デコ出しagain~!!!!!そして黒シャツ黒ジャケ黒スキニーという全身黒の細身シルエットしかも黒のグローブまではめてるぅ!!!!!全身黒×デコ出しのカッコよさは究極。腰を少し折るようにして片手をマイクにかけ唄い、ソプラノサックスを手に体を左右にくねらせる姿がso sexy !!!!!!!!!! 色気ダダ漏れ~~~♡♡♡♡♡ そして極めつけは"目を閉じておいでよ"で手をクイクイっとするジェスチャー………(昇天)
私はわりと鳥海ステージから距離あったんだけどそれでもこの興奮度だから、もし近くで見ていたらきっと息止まってた…危ねぇ。(これ書いてる時にちょうど優くんがその時の写真をツイートしたのでさらにおかしなテンションになってます…ご了承を) 全体通して色っぽくクールにキメるはずが、奴さんの出ない高音と自由奔放過ぎる動きに堪えきれず最後後ろ向いて吹き出してたの激かわだった。ふふふ♡。優くんって90年代の楽曲、あるいはもっと前の歌謡曲が似合うよなぁ…。しかもこれは優くんからのリクエストだったらしい。ただし参考にしたのは本家ではなく奴さん×RGさんの方だそう(笑)。優くんカッコイイし奴さん面白すぎるしほんと最高だった。

 

~高橋優~
1.Mr.Complex Man
2.BE RIGHT
3.虹
4.パイオニア
5.こどものうた
6.明日はきっといい日になる
7.泣ぐ子はいねが
8.ロードムービー
9.福笑い(出演者とともに)

 

長い道のりのように感じた今日までの日々も始まってしまえばあっという間。それだけ充実した2日間だったのだと思う。この日も深く長いお辞儀から始まる。残すは自身のステージのみ。今年も無事ここまで辿り着いたことに対して少しホッとしているようにも見えその姿にジーンとした。

 

「Mr.Complex Man」「BE RIGHT」感慨に浸ったのも束の間、1曲目からアグレッシブでアッパーな選曲に会場が沸き、みんな飛び跳ねともに叫ぶ。この日のアラカルトは"雪の茅舎を呑ませてくださあああああい"。(いやほんと美味しかった雪の茅舎。) この日の天気を振り返りながら「雨に濡れて風に吹かれて帰ろうかとも思っただろうに、ここまで残ってくれてありがとう。雨にも風にも負けずに行こうぜ秋田!!!」と感謝の思いとともに再度バッキバキに煽る。でもその後すぐ「とは言え無理しないことが前提だからね。その上で負けないでいこうぜってことだから。」とつけ加えるのがとっても優くんだった。優しいなぁほんと。半袖の人に「寒くない?上着着れ?」って訛りながら言ってあげる姿にもほっこり。
「虹」MCでそんなことを言ってる最中にまた雨が降り出す。間奏中何度も「大丈夫?」「風邪ひかないでね」と声をかけてくれる。この曲だけでも晴れていて欲しいのになぁと思っていたけれど、サビの"その手をかざせば"のところで空を覆った雲のわずかな切れ間から太陽の光が差し込んでなんとも言えない凄く幻想的な景色が広がった。"負けるわけにはいかない勝ち続けなきゃいけない やめちまえばいいあきらめろと囁く自分に"覚悟が伝わってくる強い強い唄声に胸がいっぱいになる。
「パイオニア」「こどものうた」「明日はきっといい日になる」"怒涛"という言葉が合う無敵のラインナップ。"揺らせ揺らせ!!!!!鳥海山を揺らせぇぇぇ!!!!!!!"の煽りが最高にアツい。もうほんと狂ったように飛び跳ねて腕振って叫んだ。にしても、こどものうたを唄うとは。老若男女に来て欲しいと願うこのフェスでこの選曲。センセーショナルな歌詞に秘められた「愛」や「生」に対する思い、老若男女に来てもらうからこそ聴いてもらいたい曲かもしれない。
「泣ぐ子はいねが」2日目の泣ぐ子はC&R練習で優くんの歌い出しとダッチさんのドラムのタイミングが合わなくて、お客さんがレスポンスしてる合間に後ろ振り返ってマイク通さずごめんって言いながら片手あげる仕草してた。で、「もっと出るだろぉ!」と煽った後で、もう1回C&R始めたら再度タイミング合わず2回目のごめん(笑) バンド音→優くん歌い出しみたいな予定だったんだろうけど、優くんがフライングで歌った感じというか、それだけ優くんも興奮してたのかなーと思うとそれもいいなぁと。

 

この日私はA1の左側柵前。せっかく秋田まで来たしほんの少しでもハイタッチできたらいいなぁと淡い期待を寄せてみる。ドキドキしながら待っていると2番でA1側へ走ってきた際に左手の指先にわずかに触れた。うひょー!指先だけだけど触れたー!!!夢が叶いふわふわ。そうこうしているうちにサビが近づき折り返して戻ってくる優くん、あわよくばまた指先触れたりしないかなー。そしてサビに入る直前、歩いてきた優くんが私の目の前で止まる。同時に私の思考も止まる。
?????????????????????????????????秋田はもちろんイベントの多い東京も遠い。芋煮会の縁日や自伝のサイン会など至近距離で会う機会もあるけれど、なんとなく私には一生縁のない話だと思っていた。優くんが生まれ育った秋田がどういうところか見てみたい、その秋田で優くんの唄を聴いてみたい、それが叶っただけで十分幸せだったけど…。時間にすればほんの数十秒。それでも、熊本と秋田、おおよそ1500kmの距離が秋田で0になった瞬間は一生忘れない。

 

ロードムービー」気持ちのこもった振り絞るような唄い方。個人的にあたたかく優しい歌詞とメロディーの唄を振り絞るように唄うのめちゃくちゃ好きで…"価値があるんだよ"の"ある"のところとか。ちょっと嗄れるぐらいに唄うの胸がぐわあっってなる。あとこの日も空見ながら唄ってた。
「福笑い」この日はロードムービーに続きそのまま出演者を呼び込む流れ。それなのに池窪さんがフライングで帰ろうとしてて優くん、バンドメンバー、スタッフさんなど全員にめちゃめちゃツッこまれてたw 残ってくださったスガシカオさん、FLOW、SCANDALミラクルひかるさん、椿鬼奴さん皆が虹Tシャツを着てステージへ。FLOWはメガネまでかけてくれてた。このメンバーで唄う福笑いの豪華さよ。幸福感の極み。歌い出しはスガさんで、優くん聴き入って自分のパート(難しい顔~)を歌い忘れる事態(笑) 奴さんまさかの1オクターブ上での絶唱に一同爆笑。優くんも顔くしゃくしゃにして口おっきく開けて本気で笑ってた(…愛おしい)。ラスサビはスガさんのハモりつき。
高「打ち合わせもしてないのに…!」
ス「スガフェスでやったからね。」
スガさんの優くんを可愛がってくれてる感ハンパない。そしていくらやったことがあるとは言え、打ち合わせすることもなくサラッとハモるスガさんの技量に感服。

 

そんな幸せに満ちた福笑いが終わり出演者が退場。奴さんはハケる時も何かやっててまたも爆笑。「何だあの人!面白すぎる!全部持ってかれる!」と笑う優くん。ほんと奴さん最後まで面白すぎたww スガさん、KEIGOさんとはハグしてお別れ。本当に先輩に愛されているね。そして男同士のそういうの憧れる←。FLOWのTAKEさんはDuttchさんのドラムスティックを勝手に客席に投げて退場w(そもそも福笑いの途中からDuttchさんの横でスティック片手にリズム取ってたし自由過ぎ笑)。SCANDALハケる時は全員と握手してしばらくその手を見つめてニヤニヤしていた優くん(エロオヤジ)。

 

この日も優くん+バンメンさん+会場の皆で写真撮影。準備している間に優くんが「寒くない?風邪ひかないでね。残らせてごめんね。」と。いやいや、残りたいんですよ、いつまでも一緒にいたいんですよ。アーティスト側から残らせてごめんなんて言葉が出るとは思わないからびっくり。どこまでも優しいというか謙虚というか。さらには「もう少し一緒にいて…ください。」というまさかの告白(?)にバンメンさんからも会場からもヒュー♡と冷やかされ恥ずかしそうに笑う優くん(激烈にかわいかった…)。
※この告白した台詞は私自身は正確に聞き取れなかったんで、優友さんから教えてもらいました。

 

写真撮影も終わりバンメンさんも順に退場。そういえばはっちゃんは「御大」と呼ばれているらしい。貫禄があるからだそう(笑) ステージは航さんと優くんふたりに。ここで航さんより「優くんから発表がありまーす!」と。
優「2つありまーす!まず1つ目!…11/22に!」
まさかの"いい夫婦の日"にざわつく会場。どこからともなく聞こえる「結婚?」の声。ステージまで聞こえたようで「え?結婚?」と笑う優くん。なぜか話は航さんと優くんが結婚するという方向に。満更でもない航さんに対し、「日本ではまだそういうの認められていないから。」と答える優くん (真面目か!)。18thシングルのリリースと全国ツアーが発表されました。この時優くんが言ってくれた言葉、「みんな今回全国から来てくれたでしょ?今度は俺が会いに行くから!!!」 地方に住む人にとってどれだけ嬉しいか。地方民はいつも待ってるんだよ、ずっとずっと待ってるんだよ。でもこの言葉を聞いて相思相愛というか、会いたいと思っているのは優くんも同じなんだなと感じられて嬉しかった。

 

全プログラムが終わり優くんも退場。最後も長く長く深いお辞儀でした。

 

両日通して優くん自身リラックスして思うがままに唄っている印象だった。最後まで本当にニッコニコしながら唄っていて、秋田で様々なアーティストと音楽ができることが、それを秋田の人に受け取ってもらえることが本当に嬉しくて楽しいんだろうなと。それと同時に言葉や表情の節々から秋田で、キャラバンで、フェスを行っていくことへの覚悟や気迫も痛いほどに強く強く伝わってきた。優しい笑顔とやわらかい物腰の奥に秘めた熱くブレない姿というかちょっと頑固なまでの決意というか。

 

「キャラバン」と銘打ったこのフェスの真価が問われた今年。立地、交通、天気…様々な課題に直面し乗り越え、2日間最高の音楽を届けてくれた。残った課題はきっと来年以降に活かされるはず。終演後のインタビュー‪(スポーツ報知‬)で答えていた言葉、「ホップステップジャンプじゃなくホップが続いてもいい。規模や形が変わっても13年間実施していく。」あの会場で直接その姿を見ることができて、その決意を感じることができて本当に良かったなと思う。

 

私にとって初めての秋田、初めてのフェスだった今回。フェスの2日間は勿論、観光してまわった前後2日を含めた計4日間。毎日楽しいことばかりで、幸せなことしかなくて、ずっと笑って過ごしていた。楽しいだろうと期待していたけれど、その期待値の遥か遥か上を行く奇跡のような4日間だった。私が次を迎えるのはいつになるか分からないけれど、また絶対に来たい。秋田にも、ACMFにも。

 

今年も本当にお疲れ様でした。
秋田も高橋優も最高にカッコいい。

ACMF2017 day1 (09.02)

秋田 CARAVAN MUSIC FES 2017
in 由利本荘市鳥海高原花立牧場公園花立グラウンド

 

 

今回で2回目の開催となるACMF。今年の開催地は由利本荘市。ステージの名にもなっている鳥海山をのぞむ自然豊かな会場。この日の天気は曇りのち晴れ。2日前までの降水確率90%という予報からの大逆転に早くも奇跡を感じる。さすがWikipediaにも載る晴れ男!!

 

~オープニング~
開演時間の11時を少しまわった頃、モニターの映像が切り替わる。秋田出身著名人からのメッセージVTR。加藤夏希さん、生駒里奈さん、柳葉敏郎さん。VTRが終わると昨年に続き進行を務める高橋航さんの登場。航さんへの声援も熱い(笑) フェスの開会宣言を務めるのは長谷部誠由利本荘市長。昨年のフェスが終わった後、第2回目の開催地として真っ先に手を挙げてくださったそう。嬉しいよね。そしていよいよ主催者である我らが高橋優の登場。黒スキニーに虹Tシャツ、黒のジャケット。へへへ…かっこいい。あぁ…私は今秋田にいる優くんを秋田で見ているんだ、、、(語彙力皆無)。

 

航さんと優くんでトーク。やはり天気のことに触れ、
航「天気ほんと良かったね。」
優「2日前まで90%だったんですよ。もう雨の中でやることしか考えてなかった。いろんな人が中止なんじゃない?なんて軽く言ってきて悔しかった。でもどうですか!これを奇跡と呼ばず何と言うんですか!!!」
その言葉に一気に沸く会場と超絶うなずく私。天気ばかりはどうすることもできないけれど、優くんやみんなの思いが届いたような気がして既に胸がいっぱい。「優くん出てきて歌ってもらわないわけには!OAお願いしていいですか?」という航さんの声に「歌っていいですか由利本荘!!」と弾き語ったのは微笑みのリズム。緑溢れる広大な土地に奏でられる軽やかなアコギの音と伸びやかな優くんの唄声。そこに観客の心地よいハンドクラップが合わさりタイトル通り微笑みのリズムが刻まれた。

 

キンタロー。
トップバッターを飾ったキンタロー。さん。デフォルメ効きすぎたあっちゃんのモノマネはやっぱり面白い。オープニングで高揚した会場の空気を落ち着いた温かい笑顔の空間にしてくれた。何度か優くんが登場しそうなフリがあるものの結局登場せず終了(あれ?っとなる会場)。その後自ら「アンコール!」のコールを始め再登場。実は社交ダンスの講師であるキンタロー。さん。せっかくなので披露したい、でも社交ダンスは相手が必要…とのことで「太陽と花」をBGMに現れたのは黒地に白の花柄シャツを第三ボタンまではだけさせ、胸元と口に赤い薔薇を携えたダンディー優。すっかりなりきりキザに赤薔薇を投げるものの全く客席に届かないところはとっても優くん(笑) ニューヨークステップのダンスかっこよかった…(惚)。終わった後キンタロー。さんが何を聞いてもポージングで答えるラテン優。え、本当に喋んないの?という空気を出しても尚口を開かないラテン優。練習期間は3日しかなく(@ニッポン放送)、今日の緊張の7割がここだったらしい。マネージャーに第三ボタンまで開けろって言われた(´・ε・`)とこんな顔してた(マネージャーさんGood Job)。ドンタコスでハケるノリノリな優くん…かわゆい。踊る高橋優はACMFの恒例になりそうな予感。

 

BLUE ENCOUNT
1.LAST HERO
2.ルーキールーキー
3.Survivor (コラボ)
4.SUMMER DIVE
5.DAY×DAY
6.もっと光を
7.はじまり

 

1曲目から会場の温度をぶち上げてくれたブルエン。放たれるパワーと勢いに知っている曲も知らない曲も気づけば身体がノッて一緒に飛び跳ねたり腕振ったり早くも会場をひとつにしてくれた。

 

コラボは「Survivor」。優くんは日常的に使用しているというたなメガネをかけて登場。本当にそっくりな田邊さんと優くん。
田「兄ちゃん」
高「弟よ」
生き別れた兄弟設定かわいすぎた(萌)。
そしてとにかくMCが長いw 「俺ら話し始めるとラジオ番組になっちゃう、この前ラジオ(リアラジ)来てくれた時も30分なのに2時間喋ったもんね笑」の言葉通り喋り続けるふたり(笑)「秋田からもう1mmも出たくない!」という田邊さんの言葉にめちゃめちゃ嬉しそうな優くん。秋田は100年後消滅している可能性があるという話から生き残っていこうぜ秋田!!と始まったSurvivor。普段奏でる音楽は違っても、両者のがむしゃらで真っ直ぐな思い、発する音の強さが共鳴し胸を打つ。その後も「秋田は消滅の話やこの前の豪雨、熊本も地震があったりした。でもそれで終わりじゃない、乗り越えられる。秋田はすげーよ!!」とブルエンの故郷熊本と優くんの秋田への思いを汲んだ田邊さんの熱いMCで会場の心を熱くしてくれた。田邊さんも人の心を開くのが上手いなーと思う。「もっと光を」で"これから誰かが抱きしめるよ"を"秋田が"に替えていたのは秋田県民でなくとも嬉しかった。

 

ANZEN漫才
今最も人気があると言っていいANZEN漫才。まさか秋田で見られるとは。テレビで見るまんまのあの軽~いテキトーな感じ(笑)「みんなあったかいですね~うーんはーい!」みたいな。みやぞんがソロで歌う時にはやることないからって隣で折り紙折ってるあらぽんの自由さ(笑) 銭湯の歌では教えてもらった振り付けを皆でやったり、「必ず選挙に行く」という歌では"必ず選挙に行く"の部分を皆で歌ったり思いのほか参加型だったのが楽しかった。

 

コラボのため優くんが呼び込まれ少し会話。
高「ギター一緒なんですよね!(にこにこ)」←かわいいっ!
み「そうなんですよー!こっち安物、あっち高級!」
高「いやいやいや、ウン10万違うだけ!笑」
みやぞんと優くんの掛け合いはザ・癒し。

 

コラボ曲は「必ず選挙に行く」の替え歌で秋田あるあるを盛り込んだ「必ずライブに行く」。先ほど同様"必ずライブに行く"は皆で歌う。会場入りして3回くらい合わせただけで本番だったらしく優くんがおふたりに合わせようとかなり探り探りギター弾いていたのが新鮮だった(ちょっとハラハラ笑)。結局合わなくて1回やり直し。優くんも然る事乍らみやぞんさん超多忙なのによくスケジュールおさえられたよな…。すごい…。

 

PUFFY
セトリ分からない(泣)
最新曲とカバー曲とアジアの純真渚にまつわるエトセトラはやってた。

 

小学生の頃テレビで見ていたPUFFY。カンフー服のような黒の繋ぎを着て登場。バンメンさんも青い繋ぎでお揃いの衣装。曲中の軽く踊る感じや曲間の水飲みに行く仕草がふたりとも一緒だったりととにかくかわいい。登場からゆるっとPUFFYペースで進めるあたりはベテランの余裕を感じる。MCは少なめだけど、出店のことに触れてくれてた。この時県内から来た人、県外から来た人を聞いていてだいたい半々だった。

 

コラボは「これが私の生きる道」。「PUFFY由利本荘にいるんだよ!?」という優くんの素直な言葉。地元の方もきっと同じ気持ちだったんではないかな。左右に体を揺らしながらギター弾く優くんと隣で同じく体を揺らしながら歌うPUFFYさんのゆるかわいさにこちらの表情も緩む。ほんとPUFFYさんかわいかった。

 

=休憩=
休憩前には航さんと優くんで少しお話。「今日は涼しいけど、体は動かしているから汗はかいてる。必ず水分補給をしてください。」と。この時だけでなく転換時間などふたりがステージで話すタイミングではとにかくこちらの体調を気遣う言葉をかけてくださった。また「エリアに入れない方がいるので、シートを敷いている方は最小限の大きさにし、できるだけ前につめてください。」とのアナウンス。この時に優くんが「えぇ!そんなにたくさんの方が来てくださっているんですね!」と言っていて、すぐにその考え方ができるのが素敵だなぁと思った。(その前からシート小さくしてつめてください!とエリア内のスタッフさんには言われていて、客席側はその言葉をちょっとネガティブに受け取る雰囲気になっていたから、優くんの言葉で心が明るくなった。)

 

~BEGIN~
※曲目だいぶ不正確です。
1.島人ぬ宝
2.涙そうそう
3.海の声
4.笑顔のまんま
5.マルシャショーラ(30分のノンストップメドレー)
コラボはマルシャ内の「勝手にシンドバッド

 

昨年に続き出演してくださったBEGIN。三線の音色が心地よく、時間がゆっくりと流れる。「去年暑かったのに今日は寒い、半ズボンしか持ってきてないよ。」「沖縄ってだけでいい人扱いされる。僕だって腹が立つことはあるし全然いい人じゃないんですよ。」「あ、そういう意味の無い拍手いらないですから。」ととにかくマイペースで力みの一切ないMC笑。マルシャやる前に「ここから30分やって終わりだから皆さんと喋るのはこれで最後。左右足踏みしてリズム取ってね、踏み続けたら2500~3000歩くらいなるから。これはいいメロディとかではなく、いかに歩数稼げるかです。」って言ってたのは笑った。

 

コラボはマルシャの途中だったからもはや紹介されることもなく登場。(スペシャの放送見たらしっかり紹介されてました、すみません!) BEGINさんのグッズT(エンジ色)を着てた。サザンの「勝手にシンドバッド」を桑田さんの真似しながら歌い、途中自分で笑ってしまう優くん。そんなちょっとおふざけからの"胸騒ぎの腰つき"で腰振り+オス顔。Ohhh…さっきまであんなニコニコしてたのに…不意打ちの雄感に私ノックアウト。エロ橋大好き(小声)。

 

ミラクルひかる
JUJUさんや松任谷由実さん宇多田ヒカルさんの鉄板ネタはもちろん、ボサノバの人や青汁の奥さんが面白すぎた。

 

コラボは「昭和の感じの人」として「二人の銀座」(和泉雅子×山内賢)をデュエット。まさかのデコ出し×白スーツに会場歓喜。七三風に分けられた前髪からのぞくおデコ!!!!! vivaおデコ!!!!! カッコイイじゃないですか!!!!! 本人は下着姿見られているようで恥ずかしいらしい。いやはや、おデコ出したらあんなに雰囲気変わるのか(正直最初誰か分からなかった)。優くん結婚して白タキシードを着たらきっとあんな感じなんだなぁとしみじみ。確かに昭和の感じの人なんだけど、結局かっこいいムーディー高橋。

 

~高橋優~
1.同じ空の下
2.BE RIGHT
3.虹
4.Mr.Complex Man
5.パイオニア
6.明日はきっといい日になる
7.泣ぐ子はいねが
8.ロードムービー
en.福笑い(出演者とともに)

 

トリはもちろん高橋優。SEは昨年と同じ。昨年もDVD見て思ったんだけどこのSEがめちゃくちゃ感動する。SEで泣きそうになるの私だけ??今か今かと登場を待ちわびる観客。気づけば天気はすっかり晴天。そんな中ステージに現れるとまず前方ギリギリに立ち、深くて長いお辞儀。おデコが足につくんじゃないかってくらい深い。そして長い。2回目の開催だからと言って昨年より楽なんてことはきっと無かったはず。昨年とはまた全く環境が異なる中でどれほどの困難を乗り越えてここに辿り着いたのだろう。そんなことに想いを馳せながら、その深く長いお辞儀から伝わる優くんの感謝の想いに胸が熱くなる。

 

「同じ空の下」秋田で、この同じ空の下で優くんの唄を聴いているんだ…いつか、と思い描いていた夢、叶わないだろうなと思っていたことが今まさに叶ったと気づいた瞬間泣きそうになった。青く澄んだ空に響く皆の「おぅいえぇ」に心が洗われる。優くんが何度も空を見上げながら唄っていたのは、会場にいる人だけでなく各地で想いを寄せてくれている人たちのことも考えていたのかなぁ…。
「BE RIGHT」歌詞の内容がタイムリー且つデリケートな問題だけにどうかなぁと思っていたけどやってくれました。変にどこかに気をつかうわけでなくあくまで音楽としての自由を貫いてくれる姿勢が嬉しい。まぁ気遣うどころかノースコリア強調してたけど(笑) そういうとこ好きよ。
「虹」夕暮れ時に差し掛かっているはずなのにこの時が一番日差しが強く気温が高いように感じた。青い青い空と眩しい太陽の下で聴くこの唄の気持ちよさたるや。感情をめいっぱい込めて喋るように唄い、サビの度に空を見上げる優くん。本当に晴れて良かった。眩しいね、、、秋田の空も高橋優も。
「Mr.Complex Man」リリースした時から秋田で唄いたいと言っていた曲。皆で踊り明かして飛び跳ねて叫ぶ開放感。たぶん秋田の方に一番その心の内を解き放って欲しかったんじゃないかなと思う。この日のアラカルトはハムフライ。
続く「パイオニア」でも腕の痛みを感じつつ飛び跳ねる。もうね、優くんあなたがパイオニアですよ。
「明日はきっといい日になる」ライブでこの曲を聴くと最初の1フレーズで鳥肌が立つ。言葉の力、唄の力をもの凄く感じる曲。優くんが言えば、皆で唄えば、そうなる気がする、おまじないのような歌。明日はきっといい日になる、秋田はきっといい日になる。
「泣ぐ子はいねが」ドラムの音が響き渡る。これを秋田で聞くのが私の夢だったと言っても過言でない。最高オブ最高。C&R練習後本編へ。そんなもんじゃねーだろー!!!というバキバキの煽りに温度の上がる会場。結果コーレスのワードはほぼ記憶にない←。唯一覚えているのは「はるばる来たぜ函館へ~」という突然の北島三郎さん。秋田帰ると原点に戻って北島さん唄いたくなるのか?笑(…と思っていたけど、"函館"ではなく"花立"だったらしい。聞き取れなかったポンコツな私← ごめん優くん笑) そして今年もステージ降りて会場走り回ってくれました。(この日私はA1ブロで1、2間の通路側にいたんだけど、優くんが近づいたタイミングでA2側の方が帽子やらお菓子やら通路に落としてて。優くんは歌うの止めて落としてるよって言いながら拾ってあげてた。帽子は分かるけど、何でお菓子が落ちるんだろか?悪気は無かったと信じてるけど。でもそういうのスルーせず律儀に拾う優しさが優くんだなぁと。)
会場のボルテージが最高潮になったところでラストは「ロードムービー」これはもうめちゃめちゃ自分を重ねて聴いていた。普段Twitterでお話ししてるどこか遠くの街の出会ったことない方といつか会える日のことを想像していた昨日までの日々…この日たくさんの方に会えて本当に本当に嬉しかった(;_;) 優くんは勿論優友さんに会いに来たっていうのが自分の中でもう1つの大きな目的だったから。本当に人との繋がりを強く強く感じた。そしてこの曲でも空を見上げながら唄う優くん。私はこれまで生で聴いたことがなかったから、会えなくても繋がっていると言われてもやっぱり直接ライブで聴けた人のことを羨ましく思っていたけど、優くんは本当にこの場にいなくても各地から気持ちを送ってくれる人のことを想いながら唄っているんだろうなぁと勝手に感じました。これからはもっと素直に聴こう←

 

1日目の本編はここまででバンメンさんと優くんは一旦退場。ここで優くんがハケる方向間違えてえへへって照れ笑いしながら帰っていったの激萌えでした( ˆωˆ )♡ あとはっちゃんが出番直前まで口元にハムフライのソース付けてたらしく「かぁわいんだからぁ」って言ってた優くんがかぁわいかった( ˆωˆ )♡ 熱くなったり感動したりカッコよさに悶えたりかわいさに萌えたり本当に彼のライブは感情が忙しい。

 

アンコールに応え再登場。残って下さった出演者の方(ブルエン、BEGIN、ミラクルひかるさん)を呼び込み「福笑い」。皆で唄う福笑いの幸福感たるや。本当に幸せそうな顔して唄う優くんを見て幸せを感じる私。

 

最後は優くん+バンメンさん+会場の皆で写真撮影。 「俺マイク置きたいからせーの!の後うんでマイク置いてちゃで撮るからね」と説明があり、優くんが「せーの!」って言うと皆が「うんちゃ!」って声に出すから「アラレちゃんみたい」と優くんにつっこまれる笑。後ろの方の顔が見えなくなるので手はあげないでください、のアナウンスをきちんと守る観客。規制退場中航さんの「優くんのファンて皆優しいよね、そっか、優くんが優しいからか、だから皆優くんとやりたくなるんだよね」という言葉が嬉しかった。そんな航さんもフェス中何度も体調を気遣うアナウンスや、退場までが長い前方ブロックの人に話しかけてくれたり本当に優しい方でした。

 

道のりや天気、たくさんの不安を抱えた中で迎えた初日。それらを吹き飛ばした青い空がどこまでも眩しかった。