鳥人になりたかった

私の趣味の1つに、バレーボールがある。

高校時代、帰宅部になりたくないという思いと、

(話したことはなかったが)知っている先輩がいる、という理由でバレーボール部に入部した。

それまでまともに運動をしてこなかったので、1年の時はとにかくへたくそだった。

2年の時に女バレと一緒にしごかれるようになり、自然と技術が身についていった。

練習の時はいつも指導者の顔色をうかがいながら、というような状態だったが、バレーボール自体は好きだった。

もっと身長があれば、点が取れるはずと思い、毎日牛乳を2リットル飲んでいた時期もあった(1週間持たずにお腹を壊したが…)。

高校時代、好きになった女の子も(途中で退部したが)バレー部の子だった。

高校時代の思い出は、ほとんどバレーで埋め尽くされている。

 

大学を決めたのも、実技試験にバレーボールがあったからだった。

試験官にスパイクをぶち当てたのも、いい思い出である。

大学に入ってからも、バレー部に入って、バレーを続けた。

同期の中では1番試合に出られなかったが、いい仲間たちと、楽しく4年間を過ごすことができたと思っている。

その時の仲間とは、年1回くらいのペースで麻雀をしている。

 

大学を卒業後、職場と自宅を往復するだけの毎日だったが、

高校時代の先輩に声をかけられ、再びバレーボールを始めた。

初日に両足をつってしまうという珍事件を起こしたが、

おかげで初対面の人に顔を覚えてもらうことができた。

9人制の大会にも出場した。

細かい部分で6人制とルールや攻守のセオリーが異なり、奥深いものだと感じた。

今はだんだんとみんなが忙しくなってしまい、なかなか練習ができていないが、

また大会に出たいと思っている。

 

こうしてこれまでを思い返してみると、もしもバレーを選んでいなかったらどうなっていただろう、と思う。

きっと今とはまるで違う生活を送っていただろうし、

バレーがあったからこそ生まれた出会いや経験が数多くあったと思う。

あの時、バレーボールに挑戦することを選んでよかった。

今、胸を張って、そう宣言できる。

食事の順番

先日職場で、先輩のお弁当が、ご飯の上に野菜が敷き詰められているのを見て、

「野菜から食べるのがいい、て言いますよね。」という話になった。

その中で、昔見たテレビ番組を思い出した。

 

その番組は江角マキコがMCの番組で、心理テストを扱っていた番組だ。

自分が唯一見た記憶がある心理テストが、『食事の時に、ご飯やおかずの中で、1番最初に何を食べるか。』というものだった。

自分は、「食事はご飯で始まり、ご飯で終わる。という食べ方をしたい人間なので、

迷わずご飯を選択した。

たしか結果は『駆け引きなどしない、直球勝負タイプ』だったと思う(ちなみに、おかずやみそ汁の場合の結果は覚えていない)。

ほんとかよ、と思ったが、たしかに駆け引きなどしたことがないので、当たっているのだろう。

そんな話をしたら、「直球しか持ってないから、いつ投げようかタイミングをうかがってる間に試合が終わる感じだろ。」と言われ、少し盛り上がった。

それと同時に、大学を出てから、片思いを含めて、恋愛らしいものを何一つしていない気がしてきた。

 

三十路が近づいてくるにつれて、いろんな方面から「そろそろ結婚しないのか。いい人はいないのか。」と圧力をかけられるようになってきた。

自分としても、「本当なら今頃結婚していてもいい歳なんだよなぁ…」と思うことは少なくない。

ああすればよかった、こうすればよかった、と後悔することは山ほどある。

できるなら、高校生からやり直したいくらいである。

しかし、そんなことを言っていても仕方がない。

少ないチャンスを逃さずものにできるよう、自分を磨いていこう。

そんな思いを抱いた、先週の昼休みだった。

2013 in 秋葉原

あれはそう、大好きなGLAYのライブを見るために、埼玉へ遠征したときの話である。

 5月の3,5,6日と、変則的な3DAYSでさいたまスーパーアリーナにてライブが行われた。

自分は3日と5日のチケットが手に入ったため、4日が丸々1日空くことになった。

そこで、「これまで行ったことがないところへ行ってみよう!」と思い、前々から興味のあった、秋葉原へ行くことにした。

その選択がすべての始まりであることを、この時はまだ知らなかった…。

 

ライブを楽しんだ翌日の朝、ホテルのある蕨駅から電車で秋葉原へ向かう。

駅を降りたあと、まずは地下道へ向かい、展示販売されているフィギュアのクオリティーの高さに感動しつつ、地上へと戻る。

その後、萌え萌えじゃんけんの声を聞いたり、客引のメイドさんを眺めたりしつつ、『アキバ』の空気を感じながらさまよっていた。

そして、忘れもしない出来事がやってくるのである…。

 

「そろそろ昼飯時だし、次はお台場にでも行きますか。」と思いながら駅へ向かっている道中、お姉さんにパンフレットを手渡された。

「展示会でもやってるのかな。」と思いながらお姉さんについていくと、ギャラリーへとたどり着いた。

そこではラッセンのような華やかな絵や、落ち着いた大人の雰囲気が漂う絵など、多くの絵画が展示されていた。

それを眺めているとお姉さんから、「ちなみに買うとしたらどの絵がいいですか?」と聞かれる。

そう、展示会のお誘いではなく、絵画を買わせようと声をかけてきたのだ。

「おいおい、なんだかおかしな雰囲気になってきたぞ…。」と思いつつ、自分の軽率さを思い知らされることとなった。

 

その後は、「いかにしてこの場から逃げ出すか」ということを必死に考えていた。

対してお姉さんは「初心者なのにあの絵を選ぶなんて、あの客は一体何者だ!?てみんな驚いてます。」とか、

「私、人見知りだけどお兄さんはとっても話しやすいです。」などと言葉をかけ、揺さぶりをかけてくる。

その間に、75万円だった絵画の値段がどんどん下がっていき、気が付くと35万円まで値段が下がっていた。

しかし、どれだけ値段を下げられても首を縦には振らず、何とかその場から脱出することができた。

あの時の解放感と、「東京怖い…。」という思いは、きっと忘れることはないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時に買わされた3万円の絵は、思い出の品として部屋の片隅に、プチプチを巻かれたまま放置されている。

白鳥とともに part2

5月20日。

ビッグスワンで試合を観戦してきた。

最初は行くつもりはなかった。

というのも、その日が呂比須アルビの初陣なのは知っていたのだが、

不覚にもホームでの試合だと知らなかったのだ。

ホームだと知って、「初陣をしっかりと見届けなくてはいけない」という気持ちがふつふつと沸き上がり、

気が付けば駐車券を購入していた。

普段、チケットは後援会のものを申し込んでいるので、今回もそのつもりで駐車券のみを購入したのだ。

だがしかし…。

 

チケットを申し込む前に寝てしまい、日付が変わっていた!!

何たる失態…。

仕方がないので当日券を購入し、いざスタジアム内へ。

ちょっとしたトラブルもあったが、逆にそれによって周りの常連さんたちと会話ができ、

いつもよりも上の階だったので、ピッチ全体を見ることができたので良かった。

試合が始まってから、「いつものアルビが帰ってきた」という感じがした。

全員でしっかりと守ってから、切れ味鋭いカウンターを繰り出していく。

もちろん危ない場面もあったが、見ていて楽しかった。

 

お互いに決定機をものにできないまま、どんどん時間が過ぎていく。

「次に枠へ飛ばしたほうが勝ちそうだな」と思っていると、ついに待望の先制点が生まれる。

自分が見に行った試合で先制したのが去年の福岡戦以来だったので、とてもうれしかった。

気が付けば鳥肌もたっていた。

それからの時間がとても長く感じた。

コーナー4連続の時は、「勘弁してくれよ」と思った。

そして、試合終了のホイッスル。

追加点が取れていれば、もっと落ち着いて見ていられたのに。

その辺はまた次節以降に期待か。

何はともあれ、勝ててよかった。

9か月ぶりのバンザイ。

自分だけでなく、周りのみんなが嬉しそうにしていたのを見て、「勝つっていいもんだな、これだからまスタジアムに来たくなるんだよな」と思った。

もちろん手放しで喜べるものではないと思う。

だいぶ相手に助けられた部分があったと思う。

だが、今は何よりも勝つことが大事。

たとえどんな内容だったとしても、勝ち点を積み上げていって、来年もJ1で戦ってほしい。

とにかく今日は勝ってよかった。

酒がうまくて記事がうまくまとまらないぜ。

 

 

 

 

 

ちなみに今日の結果を受けて、周りの席の方々に『勝利のアレ』認定をされましたw

白鳥とともに

私は新潟県の、柏崎市で生活している。

リオ五輪水球日本代表へ、4人の選手を送り出したブルボンウォーターポロクラブがあるのも、柏崎市である。

そんな土地で暮らす私の趣味は、アルビレックス新潟の試合を観戦することだ。

 

高校生のころから、何度か家族でアルビの試合を見に、ビッグスワンへと足を運んでいた。

その後社会人となり、少ないながらも収入を得られるようになってから、「自分で車を走らせて、試合を見に行きたい。」という気持ちが少しずつ生まれてきた。

そして社会人2年目を迎えた2012年。

ついに1人でアルビ観戦へと繰り出した。

その時の相手は浦和レッズで、たしか観客は3万人を超えていたはずだ。

はるか彼方から聞こえてくるサポーターの声に感動し、鳥肌を立てながらスタジアムへと向かっていったのを今でも覚えている。

その試合は0-0のスコアレスドローだった。

興奮しながら父へ電話をしたところ、若干引かれてしまったのも、今ではいい思い出だ。

 

その後も何度かスタジアムへ足を運んだが、そのたびにアルビは負けていた。

そしてその年は2012年。

そう、奇跡の残留を果たしたあの年だ。

最終節の札幌戦。

見に行きたかったのだが、自分が見に行ったがために負けてしまい降格となってしまっては申し訳ないと思い、グッとこらえて、自宅で観戦した。

そしてあの奇跡の残留。

勝ったのに「行かなくてよかった。」と思ったのは、後にも先にもあの試合だけである。

しかし、その後も私が見に行くとアルビは負け続けた。

それも、前半だけでイエロー2枚で退場とか、

クリアしようとしてDF同士がお互いの頭をヘディングしてそのまま負傷退場とか、

あまりお目にかかれないような事件が巻き起こる。

家族から「お前、見に行かないほうがいいんじゃないの?」と言われながら、それでもスタジアムへ向かい続けた。

そしてついに、スタジアムで勝利の瞬間に立ち会うことになる。

2013年の川崎戦だ。

その試合は大久保にミドルを叩き込まれ、先制点を許した。

後半の立ち上がりにも、同じような位置からミドルを打たれ、負けを覚悟した。

しかしその後、その年の得点ランク2位になる川又の同点ゴールが決まり、

そのすぐ後に、岡本のゴールで逆転、そのまま勝ち点3をもぎ取った。

逆転ゴールが決まった瞬間、少し目が潤んでしまったことは、きっと忘れることはないだろう。

それからは、勝つこともあれば、負けや引き分けのこともあり…、といった状態が続いている(ちなみにナビスコカップは全勝)。

 

今、アルビは苦しい状況が続いている。

正直、見に行くのをためらってしまう自分がいる。

しかし、チーム苦しい時こそ、ファンやサポーターの力が必要なのだとも思う。

みんなでまた、笑顔でバンザイができるように。

そして、また来年もJ1の舞台で試合が見られるように。

そのために少しでも支えになれれば、と思う。