碧のサカナ

V6.嵐.ジャニーズWEST.ハロプロについてお話しします。

PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSがファイナルを迎えた

 

 

 

 

みんな〜〜〜〜〜元気?????(めちゃくちゃ久々)

 

え、いつぶり?って思ったら意外にも3ヶ月前に更新してました。なんかもう体感では1年くらい書いてなかったイメージ。え、だってsilentの更新してた日々から記憶ぶっとんでるもん。

 

えっと、そんなことは置いておいて、みなさん、PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS見てました?ねえ、見てたよね??ね?ね???

 

 

私、いわゆるサバイバル番組と言われるものはガルプラが初見で、私にとっては2回目となるこのオーディション番組。もうね、ここ最近の毎週の楽しみになっていました。

 

なんて言ったって見ようと思ったきっかけは笠原桃奈

私の大好きなハロプロ出身、アンジュルムというグループに属していた桃奈。桃奈が出ているらしいという情報を聞きつけて、これは見るしか!と思い見始めたこのPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS(以下日プ)。

 

もうね、たまらん!!!!何がたまらんってもう出てくるこ出てくる子我が子か???ってくらい愛おしい。もうお姉さんがお腹いっぱい好きなもの食べさせてあげるから泣かないで!!!ほら、笑って!!!って何度も何度も放送中思った。

 

私はやっぱり、最初から最後まで桃奈が1ピック。投票も桃奈はマスト。でも本当回を重ねるごとにどんどん推したい子が出てきて、もうね本当に苦しかった。あの子もあの子も投票したい!!!!!どうしたらいいんだ!!!!!って気持ちで泣きながら桃奈に投票した。後悔はない。だって桃奈はもちろん最高だから。

 

 

そして迎えたファイナル。16日土曜日。

仕事は休みではないので、もちろん有給取得。転職したばかりの私、初めての有給がコレ。最高。最高の使い道。

 

もうね、正直始まった時から泣いてた。

みんなめちゃくちゃ輝いてて、ファイナルステージも最高に良くて、数ヶ月前まで一般人だった子達がめちゃくちゃいいパフォーマンスするんだもん。泣くしかないじゃん。そして進むにつれて、みんなの美しいお顔にああ、泣いたんだろうなって言う涙の跡があるのよ。それを見てまたお姉さん、泣くしかないよね。ああ〜そうだよね。そうだよねって思いながら私も一緒に泣いた。

 

デビューできるのは投票で選ばれた上位11位。

放送の発表順に1人ずつ特記させてください(ただ語りたいだけ)

 

 

 

10位 海老原鼓さん

最初の最初このオーディション番組に出てきた時、ITZYの歌を歌った時から輝いてた。きっと、今回のオーディション番組の中で一番歌が上手いのは?の質問に多くの方が鼓ちゃんの名前を書くと思う。あなたのボーカルが絶対にこのグループに必要だった。

私が鼓ちゃんの何が好きって、歌が大好き!!!!って伝わってくるところなんだよね。大好きで大好きでたまらない歌を歌ってたら、周りに評価されてる、くらいの感じなところがいい。ああ、天才ってこういう子のことを言うんだなって思う。周りがもうこの子には勝てないわって思っちゃう感じ。あの無邪気な感じがこの先もずっと擦れることなく続くことを祈ってます。デビューおめでとう!あなたのボーカル力にこの先も期待してます。

 

 

9位 石井蘭さん

蘭ちゃんが9位なわけねえだろ!!!!!って誰しもがきっと思った順位発表。蘭ちゃんは間違いなく3位以内に入ると思っていた私。きっと多くの方がそう思っていたはず。蘭ちゃんがいる場所がセンターだった。そのくらいパフォーマンス、ビジュアル、人柄全てが揃っている人。何だろうなあ、あの華。最後のステージで、センターで出てきた蘭ちゃんを見たときに「あ、ここのグループは大丈夫だ」って思った。そのくらい純粋にパフォーマンスを楽しめた。安心感しかなかった。こんなに実力があるのにそれでも貪欲に上を目指す姿が何よりもかっこよかったし、だからみんなあなたの魅力に虜になったのだと思う。蘭ちゃん、デビューおめでとう!!!あなたはきっともっと輝く。その姿に期待してます。

 

 

8位 清水恵子さん

あなたが居ないで誰がラッパーすんの!!!!って思ってた。恵子の名前が呼ばれた時本当に安心した。最初は、おもろ枠だと思っていた。でも彼女なりにたくさん悩んで全力で戦っていた。「美人」のラップを聞いた時にえ、誰?って思った。そのくらいガラリとイメージを変えられた。歌もラップもビジュアルも揃っていた清水恵子をオモロ枠にしていた自分まじでぶん殴りたい。でもまじでおもろ枠もいけるあなたが大好きだよ。最後の挨拶で、ママとパパを呼ぶ姿が等身大の女の子で安心したし、ああそうだよなって思った。あなたがいるからグループが明るくなる。恵子、デビューおめでとう!!!あなたのラップ、そして明るさに期待してます!!!!!

 

 

7位 飯田栞月さん

 

うおおおおおおおお!!!すげえ!!!!!入った!!!!!っていうのが率直な感想。エックス見てて、1ピック強い????とは思ってたんだけど、最後の最後まできちんと結果を出すの、さすが栞月ちゃん。

「Body&Soul」の時までは正直ここまで残ると思っていなかった。でも「脱クラシック」を掲げてここまできたあなた。金髪にしたあなた。その姿を見たときに単純に尊敬した。ここまで自分を短期間で変えれる人はなかなかいない。10歳くらい(いや、もっとか?)私の方が年上だけど、尊敬した。えらいよ。すごいよ。歌に注目されがちだけど実はめちゃくちゃビジュアルも仕上がっている栞月ちゃん。お顔、拳より小さくない??大丈夫そ???栞月ちゃん、デビューおめでとう!!!あなたのアイドル性に期待してます!!!!!

 

 

6位 佐々木心菜さん

 

 

 

 

これが現実となったことに大変歓喜してます。欲が見えない、と当時書いたんだけど、後半の心菜は「上手くなりたい」「デビューしたい」「周りのみんなに追いつきたい」気持ちが表れていて、それがちゃんとパフォーマンスにも出ていて感動した。きっと私たちが知っている、見ている以上にトレーナー陣にたくさん怒られて指摘されたんだと思う。でもきちんとそれを素直に受け入れて反映できるところが心菜の素晴らしいところ。みんなが好きになっちゃう応援したくなっちゃう理由。最後のパフォーマンスの表情管理はアイドルのそれだった。きっとどんどん人気が出てくる未来が想像できます。心菜、デビューおめでとう!!!!あなたのありのままの魅力に期待してます!!!!!

 

 

5位 山本すずさん

 

よかった。本当によかった。絶対絶対絶対!!!報われて欲しいと思っていたうちの1人。すずちゃんが呼ばれた時、私手を叩いて喜んだからね。本当に。泣きながらぐちゃぐちゃの顔でめちゃくちゃ拍手したからね。そのくらい、あなたがデビューしなくて誰がすんの!!!って思ってた。16歳に「(契約を)切られた身」なんて言わせたくない。また同じ思いをさせたくない。その一心でした。きっと常に自分と戦ってきた人。あんなに可愛いビジュアルの奥には武士のような強さを持っている人。名前が呼ばれたときに、唯一しゃがみこんで1人で自分を抱え込んだ人。ああ、こんなに孤独に戦ってたんだなと思って胸が苦しかった。もう、誰とも比べず自分の、すずちゃんの魅力を思いっきり表現してください。デビューおめでとう!!!!そのままで。十分魅力的です。何にも背負わずそのままの姿でいてくれさえすればそれで満足です。

 

 

4位 櫻井美羽さん

よく頑張った。それに尽きる。

どんなに今まで苦しかっただろうと想像しても私にはわからないけど、よく諦めずに挑戦してくれた。それにまずは感謝です。キリッとした美人と思いきや、オーディション番組3回目にして、変わったヤツであることを見せてくれた美羽ちゃん。それが素だったんだよね。その姿を見せてくれたことが嬉しかったし、それでファンになった人も多いと思う。ステージに立った時の美しさはNo.1だったと思う。ああ、今日も美しい。。。。と思わさざる負えない。それはきっとあなたの今までの経験からくるものだと思います。本当に本当によく頑張った。デビューおめでとう!!!!!もっともっと素の美羽ちゃんが見られることを期待してます!!!!!

 

 

3位 髙見文寧さん

日プを全然見たことがない友達が、エックスでたまたま流れてきた映像を見て「あの、制服のマネキン歌ってた子何者???」って言ってた。あなたの歌声はいつ聞いても衝撃。普段話す時は控えめで、おとなしくて清楚なあなた。マイク一本持つと佇まいから豹変するあなた。一体何人いるの?って本気で思う。私が一番好きな文寧ちゃんはここ最近のプク顔エンディング妖精の表情。なに、そんな顔する1面も持ってるの????アヤネハイッタイナンニンイルノ…???????私をいつだって混乱させるあなた。実は一番ビジュアル面ではこれから化けるのでは?と思っている。プロのメイクと衣装が入ったらきっともっともっと魅力的になっていく気がしてる。そして私はまたアヤネハイッタイナンニンイルノ…???????状態にさせられる。「一瞬であなたも中毒よ」はまさしく文寧ちゃんのためのフレーズです。デビューおめでとう!!!!あなたのカメレオン具合にこれからも翻弄させられることを期待してます。

 

 

2位 村上璃杏さん

「りんりん姫だし♪」のワンフレーズを歌った日こそがデビュー決定の瞬間だった。「美人」を選んだりんりんに盛大な拍手を送りたい。

りんりんやっぱすげえわ…って思ったのは最後のファイナルの日。みんな時間が進むにつれて不安そうな顔をする中1人笑顔で前を向いていたあなたを見た時にこの子、すごいな…って改めて思った。また他のメンバーとは違う時空で生きてるあなた。それが自分の魅力になっていて、個性として輝いている。なんかわかんないけど気になる、を体現しているあなた。さいっこうにカマシてる。でも、1位候補で驚いた表情をして大粒の涙を流していた姿を見た時に、ああ、等身大の女の子なんだなって安心もした。大丈夫。ちゃんとあなたが見せてきた実力が順位に繋がっている。自信を持ってこれからの活動をしてください。デビューおめでとう。そのままの、あなただけの個性を突っ走ってくれることに期待してます。

 

 

 

1位。我が推し、笠原桃奈

 

元々の人気だけでここまでこれるほど、甘くない。

ガルプラくらいしかまともにオーディション番組を見たことがない私でも分かる。全部全部あなたの実力です。自信と誇りを持って欲しい。でもきっとこんなの言わなくてもちゃんとわかってくれていると思う。「てっぺん取りに来ました!」と言っててっぺん取る人、初めて見た。あえて自分にプレッシャーを与えて、ラップにもメインボーカルにも突っ走っていくあなたを私は誇りに思う。全部全部いろんなものを背負って、戦い抜いたあなたは最高にかっこいい。どんどんどんどん痩せていく姿を見て、きっと楽しいだけではなかったよな、と悟る。でもきっと全部楽しかった!って言ってくれるんです。そういう子なんです。辛かったことも苦しかったことも悲しかったことも全部全部抱きしめて、楽しかった!と言ってくれるであろう桃奈を好きになったんです。ついていきたいと思ったんです。桃奈、デビュー、そして1位おめでとう!!!!!あなたを1位にできたこと、私も私を誇りに思うよ。あなたが目指す先が私の期待する場所です。がんばれ!!!!!あなたの未来は明るい!!!!!!

 

 

 

 

そして、11位 加藤心さん

 

ずっとずっと不安そうな顔して涙でぐちゃぐちゃになった顔で、それでも前を見ていたあなた。絶対に桃奈と一緒にデビューする姿が見たいと思っていた。11位が最後残った時、他にも魅力的な子がたくさんいるのに、もうあなたしかいないでしょうと思った。そのくらい、あなたを待ち望んでいた。1度やめた場所に戻ってくるのは本当に本当に勇気がいったと思う。何度も無理かもしれないって思ったと思う。それでも戻ってきてくれて本当にありがとう。本当に本当にありがとう。そしてその経験を生かしてみんなに優しくできるとこ、それはあなたにしかできないことです。ステージに立てば一瞬でアイドルになるあなたが、アイドルにならないでいいわけないだろう。よく頑張った。よく耐えたね。心ちゃん、デビューおめでとう!!!!!あなたがまた笑顔でステージで踊る姿に期待してます!!!

 

 

 

 

 

 

 

惜しくもデビューできなかった練習生のみんな。

本当に本当によく頑張った。もうお姉さんが出資してデビューさせてあげたいくらいみんな可愛くって健気で大好きになった。一人一人書きたいくらい。これからまた日常に戻っていく辛さや大変さ、あると思う。それでもこの経験が遠い未来であっても経験してよかったって思えるものだったら嬉しいなと本気で親みたいなこと思ってます。みんな本当によく頑張ったね!!!!

 

 

さあて、ここまで読んでくれた皆さん、本当にありがとうございます。

もうね、本当に一人一人書きたいくらいあるんだけど流石に気持ち悪いのでやめときます笑

ここまで読んでくれた方にはいないかもしれないけど、日プ見たことない方がいたら是非是非是非是非!!!!!みてくださいね!!!!!

 

 

 

 

みんなの未来に幸あれーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

私の大好きな彼らが少しでも多く笑顔でいられますように

 

何か言葉を紡ぎたいという思いはありながらも、それをどういう言葉でどういう表現をすればいいのか分からずに数日経ちました。

 

あの会見も全部は見れず、ワイドショーで流れてきた一部分だけを見て、苦しい、悲しいなんとも言えない気持ちになりました。

 

 

分からないけど、私には分からないけど、想像するに現役の事務所にいる人たちにとって師匠のような、親のような存在だったジャニーさん。大事な大事な尊敬できる人という想いを持っている人も多かったんではないかなと思う。そんな人のそういう部分を連日報道されて、何が本当で何が嘘かよく分からない部分も多い中で、私の大好きな彼らが傷ついてないといいと思う。いや、傷つかない、なんてことはもうないんだと思う。だから少しでも傷つく箇所が少ないといい、と思う。自分が見ていたものが、接していた人が全て嘘だったなんてそんなのあまりにも苦しすぎるから。そんな風に思わないでほしいなって思う。私には到底わかりっこないけど、全部が嘘だったなんてことはきっとないと思うから。

彼らが矢面に立って、コメントを求められる中で、自分の気持ちは押し殺して、変わらずにプロとしての仕事をしてくれることに、私は大好きになった彼らを誇りに思うし、変わらずに応援していきたいなって思う。それしか私たちには出来ないことがこちらとしては苦しいのだけど。毎日ちゃんと美味しいご飯食べてメンバーとキャッキャして、何も考えなくていい時間をちゃんと作るんだよってお母さんみたいなことを思う。

 

 

今、いろんな契約やイベント等が白紙になる。契約していた企業にとってもきっと苦渋の決断だと思う。だって、誰がどう見ても今の日本はジャニーズ事務所のタレントがエンタメを支えてるから。ジャニーズタレントを起用すれば、商品は売れる。そんなの誰が見ても明白で。CMやポスターは多大なお金をかけている。それを中止する方が損害が出る。それでも、契約打ち切りに踏み切らないといけない問題を事務所が抱えている。そういうことなんだと思います。タレントが悪いわけではない。でも、一企業として問題を抱えている事務所と契約を結んだままにしては、その問題を肯定した企業と捉えられても仕方ない。それは、一社会人の私でも分かるし、一般企業でも当たり前に行われること。それを私たちは大前提に理解しないといけないと思っています。タレントだって、打ち切りを決定した企業だって悪くない。みんな悪くない。

 

 

 

でも、でもね、そんなの分かってはいてもあんなに嬉しそうにCMが決まったことを話していた自担の顔を思うと、どうしようもない気持ちになる。仕方ないって、当たり前だってわかっていても、ああ、どうにかならなかったのかなって思ってしまう。そしてそんなの絶対彼らの口からは言うことができないから私が言う。ねえ、なんとかならないかなあ?いっぱい商品買うから、なんとなかならない?って。連日、あの企業との契約が打ち切りになりました。というニュースが報道されるたびに心が痛む。そしてそんな私の何倍もの辛さを彼らが背負っていると考えると泣けてくる。どうか、私の大好きな彼らに気持ちを吐き出せるところがありますように。そう願ってやみません。

 

 

おそらく、今後もっともっといろんなところに今回の騒動の余波がやってくる。今まで当たり前に出来ていたものができなくなってくることもあるかもしれない。もっと言えば私の大好きなグループは改名するかもしれない。それでも、問題が問題なだけに私たちはそれを受け入れないといけないし、彼らはもっともっと声をあげることなく黙って受け入れないといけない。悲しいです。大好きな人たちが悲しいって悲しいことを悲しいって言えないことが辛い。黙ってただ受け入れるしか選択肢が無いことが辛い。誰も傷つけたくない、傷つかない選択をしないといけないのに、みんなで傷ついてる。どうしてこうなっちゃったのって何かを、誰かを責めたくなる。

 

今自分ができること。それを私も考えているしきっと大好きな彼らも考えていると思う。いつも通り、何かを言及することなく与えられた仕事をきちんとやり通す人もいれば、何かを発言しないといけない立場にいて、自分の気持ちと向き合っている人もいると思う。もしかしたら、過去の何かに苦しんでいる人もいるかもしれない。

 

そんな彼らを私は今まで以上に応援していきたいし、大丈夫だよって着いていくに決まってんだろ!って。もしグループ名が残らないにしても、名前を好きになったんじゃないんだからって!笑い飛ばせるくらいになっていたいと思う。

 

 

 

 

あ〜もう本当何をどう書いていいか分からず、とにかく勢いだけで書いてしまった。

もしかしたらこれを見て不快に思う方がいたらごめんなさい。

でも書かずにはいられなかった。吐き出さないと受け止めきれなかった。

 

 

 

 

ヨッシ!今日も元気にオタ活すんで〜〜〜〜〜!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

職業訓練校に通ってみた。

 

さあて唐突の私ごとブログの始まり始まり〜

 

ちらっとブログに書いたことがあるのですが、R4年の9月末をもって新卒からお世話になった会社を辞めました。そして辞めてから今までのことをちょっと自分用にも、同じような道を歩む人用にも残しておきたいなあと思い、ブログを書いてます。あ、ちなみに今はR4年の10月26日です。

 

まず時系列順に、辿っていきます!レッツスタート☆

 

 

 

 

4月、退職を決めて上司に伝える

4月から6月 引き止めやらなんやらあり話が進まない

6月 正式に退職が決まる

 

ここから次どうしようかと考えた時に、ちょっと業界を変えたいなと思ったわたくし。

前職はこれまた激務で、毎日遅くまで働いて、休日も仕事化してもうなんのために働いているのか迷走していたわたくし。

 

ただ、専門職だったのと、大学からそれを専攻して勉強していたため他の業界に行きたいと考えても果たして本当に上手くいくのかわからなかった。

 

そこで色々考えた末にたどり着いたのが職業訓練校だった。

 

実は私、入社して2年目くらいの時にも辞めたい病に陥り、その時に本気で転職を考えた時にこの「職業訓練校」の存在を知った。簡単に言うと、失業手当をもらいながら、学費0で学校に行けるというもの。その学校で習えるものは色々あって、自分が興味がある分野の学校に通うことができる。よし、私は今の仕事を辞めたらここに行こうと、当時誓っていたのだ。

 

 

そして来たるR4年。

この「職業訓練校」の存在を思い出し、とりあえずハローワークへと行った。

この時点でまだ仕事はやめていない。辞める日の相談もできていなかった。(上司に辞めたいという意思表示はしていた)

 

とりあえずハローワークで「職業訓練校」に行きたい旨を伝えると、まずはハローワークへの登録が必要だとのことで色々な手続きをした。そして、いざ「職業訓練校」の窓口へ。

私はwebデザインの学校に通いたいと思っていたので、その旨を伝えると、一番近くで開講される日を教えてくれた。と、いうことはいつまでに仕事は辞めたらいいのか、面接等の選考の日はいつなのか等々色々質問し、退職日を9月末とした。

 

 

私が初めてハローワークに行ったこの日はまだwebデザインの学校の募集が始まっていなかったのと、募集要項もまだ正式には出ていなかったのでとりあえず帰宅。募集要項が発表されたのちに、またハローワークへ。そこで、入校願書と言うものをハローワークへもらいに行きました。(ここら辺はお住まいのハローワークによって異なると思うので聞いてくださいね〜)

 

 

入校願書は、私がもらったものは履歴書みたいな感じで今までの職歴だったり学歴だったりを書くくらい。いろんな人のブログを見ると、志望動機等を書かせるものもあるみたいですが、私のところは一切なくてA4用紙にとにかく自分の情報を書き込んでいく感じ。

 

募集の期間が設定されているので、その期間に郵送か、学校へ直接もっていく、と言うような流れでした。私のところは、返答や受験票等の送付はなかったので、願書を郵送したら、そのまま案内されている選考の日に忘れずに行くと言う感じ。

 

そしていざ!選考へ!

私のところは、筆記試験と面接でした。

筆記試験は、簡単な算数の問題や熟語の問題、あとは図形の問題等々。

事前学習が必要かと言われれば悩ましいところ。正直、私もそうなんだけど大人になって暗算したり筆算したりすることないじゃないですか。だからそう言う意味では簡単な2桁の筆算とかを復習しておくくらいはしておくのをおすすめします。

 

 

面接は個人面接。

私の時は倍率は約2倍だったのですが、当日受付で受験番号を渡されます。

その番号が書かれてある席に着席するのですが、願書が届いた順番に受験番号が割り振られています。全員を4つのグループに受験番号順に分けて、その分けた番号の先頭の人から名前が呼ばれて4人同時に個別に面接がスタート。(例えば、80人居たとして、20人ずつのグループに分けます。1番、21番、41番、61番の人が同時に呼ばれて、4つそれぞれの個室に案内されて個人面接、と言う流れ)

 

面接時間は約5〜10分くらいのグループがほとんどだったのですが、私のグループだけなぜか異常に長くて。最初の番号の人が終わったのが20分後で、その時点で他のグループの人は3人目くらいは行ってました。あれ、やばい。私のとこだけ長いのかな?と不安になるわたくし。

 

 

そしていざ!個人面接へ。

 

入退室からきちんとするのかなあと思って居たら、面接官の方が表まで出て、出迎えてくれました(笑)特にノックをして「よろしくお願いします」的なこともないまま、「そこ着席してね〜」みたいなフランクなスタート。あれ?そんな感じ?と戸惑う私(ちなみに指定は特になかったと思うのですがスーツを着て行きました。9割以上はスーツ。主婦かな?って言う方が2、3名私服で来てました)

 

 

①志望動機

②訓練期間が○ヶ月ありますが、今の所、毎日通えますか?

③自分の言葉で今回のカリキュラムの内容を説明してください

④officeは習ったことありますか?(Word、ExcelPowerPointのこと)

⑤この講座を受講して取れる資格名を教えてください、また取得する気はありますか?

⑥県外での就職も考えていますか?

 

 

以上が私が聞かれたこと。

正直、体感で言うと10分もなかったんじゃないかな?ってくらいの面接で、え、なんで他の人あんなに時間かかってたの。。。?私もしかして落ちた?って思ったくらい。

 

 

面接終わった人から帰宅してねって言う形だったのでこの日は帰宅。

そしてその数日後に退職。そしてそれから数日後に合格発表と言う流れでした。

 

 

無事に合格通知をもらい、ハローワーク雇用保険の手続きをし、合格者の説明会へ!

(郵送で合格者のみに説明会の案内が届きます)

 

 

説明会は約2時間。これは私服で行ったけど、私のところはスーツの人も半分くらいはいました。私、この時ゴリゴリの無職ニート謳歌していた時だったので、頭はピンクだし、バチバチにネイルしてもう完全に浮いてました。ごめん、ほんとごめんって思いながら通されたのは一番前の席だったのでピンクにバチバチの視線を後ろ頭で感じてました。

 

 

 

説明会の内容は、まずは学校初日までに書いて来てねって言う書類の説明と、雇用保険をこれから使うにあたっての説明。結構長くって、書類も色々あってかなり大変な感じでした。

 

 

あとは、学校初日の前日にハローワーク主催の雇用保険の説明会に参加。

これは40分くらいで終わりました。雇用保険諸々の説明ですね。

 

そして、いざ!学校初日!!!(ちなみにこれを書いてる今日が初日!)

アイウエオ順に席が割り振られていて、出席番号と呼ばれてました。この響き、懐かしい〜と思いながら着席。1日目は入校式(30分ほどで終了)と簡単な色彩についての勉強と、あとは書類回収・書類記入・ハラスメント等の動画を見て感想を書くという内容でした。(パソコンは使用なし)

 

 

2日目は、パソコンの基礎講座。

午前中は、パソコンの基本的な使い方。フォルダの作成だったり、コピーの仕方だったり。

午後はイラレとフォトショの簡単か使い方。いろんなショートカットを教えてもらったりね。

 

3日目は、Photoshopの基礎講座。

選択範囲を使いこなす練習が主ですね。

 

 

 

 

 

 

 

…とココまで書いておきながら現在R5.6.10だから月日が流れるのは怖いですよね〜〜〜〜〜〜〜〜(お前が書くの忘れてただけだろ)

 

 

 

 

 

えーっといきなりタイムリープしちゃいますけど、約1ヶ月前に職業訓練校を卒業しました!!!!!

いや〜早かった。半年間のコースでしたがめちゃくちゃ早かったなあというのが体感した感想です。

終わってみて思うのは、まあ人間っていろんな人がいるなあっていうこと(笑)

半年間も通っていればクラスのみんなと仲良くなるけど、まあほんといろんな年代の人がいて、いろんな経験をしてきた人がいるから、まあいろんなこともあります。いいことも悪いことも。でも様々な人とこうやって同じクラスメイトとして関わることってもう人生でないと思うし、とても貴重ないい経験をさせてもらったなあとも思っています。

 

夕方に学校終わりに訓練校でできた友達たちと飲み行ったりカフェ行ったりね。そんなのもうできないと思っていたから本当にまた学生に戻ったみたいで楽しかった。

 

 

 

 

最後の2ヶ月くらいは就職活動もしていて。

最初、せっかくWebデザインやDTPデザインを勉強したのでそっちの道に就きたいなあと思って就職活動をしていたのですが、なかなか難しいのも現実で。

まずは給料が低い。未経験だと、アルバイトから、とか月収14万円から、とかがほとんどで、いやいや、一人暮らしだと確実に暮らせん。アラサー、一人暮らし、月14万円なんて暮らせん暮らせん。と思い現実の厳しさにぶち当たりました。

 

また、私は前職が全く違う業界の専門職だったので、違う業界の面接に行くと、え、なんでうちに?っていう質問を必ずされる。あたりざわりのない誰も傷つけない返答をすると、これまた怪しまれる。資格もその専門職でとっていたので、その資格は生かさなくていいの?とか、年収かなり下がると思うけどいいの?とか言われる。いや、よくはない。年収は下げたくない。でも仕方ないじゃん…上げてくれるなら私だって給料あげてほしいよ…なんて落ち込みながら就活を頑張った日々でした。

 

ある広告代理店を受けたときは、圧迫面接なんかもされてね。

うわ〜こんな面接本当にあるんだあって思いながら淡々と冷静沈着にその場はおさめつつ帰宅して泣きました。私を圧迫面接するなんてなんてセンスのない人間なんだ!と思い友人たちに愚痴ることで水に流してやりました。えらい!私えらい!!!

 

 

まあそんなこんなで転職活動しつつ、結局今後の長い人生の働きやお金のことを考えたときに、やっぱり私は前の業界に戻ろうと決意し、職業訓練校で習ったことは生かさない職に就いて、5月から働いております。

私のクラスは9割くらい?8割くらいかな、は職業訓練校で習ったこととは違う業界に就いてたので、もしこれを読んでくださってる方の中に職業訓練校通おっかなあ〜って思ってる人がいれば、全然就職の業界は強制ではないので気にしないで大丈夫です。でも、就職はきちんとしようね。失業手当もらってるから、それはやっぱり働きで返さないといけないと私は思います。

 

結構、訓練終盤になっても就活してない人が多くって、それは教務の先生も手を焼いていたので、そこはしっかり就活しないといけないなあ〜と個人的には思っていました。

 

 

まあそんな感じで新しい職場に就いて1ヶ月。まあ色々あるけどなんだかんだのらりくらりやってます。転職したいと思った理由が、早く家に帰りたいだったから今のところそれは達成できてます。うん、それならヨシ!と思うしかないね。

 

 

 

 

 

職業訓練校で習ったことは実は副業でやりたいなあ〜と思っていて、デザインするのは大好きなので、地道にコンペに出したりとか友人たちに依頼をもらってとかで少しずつお仕事?とはまだ言えないけどやってます。デザイン系のインスタやっているのでよかったらフォローしてください〜@k_yani00です〜。

instagram.com

 

 

オタクごとは全く載せてないので(笑)そこは悪しからず。

 

 

 

色々ね、個人的にも世間的にもいいニュースばかりじゃないけど、でも明るく楽しく元気に今日もお仕事とオタ活頑張りましょうね!(笑)では、また!!!

 

 

滝沢歌舞伎ZERO FINAL 大千穐楽のライブビューイングを見てきた

 

友人に誘っていただいて、滝沢歌舞伎ZERO FINAL 大千穐楽のライブビューイングを見てきました!!!!!

 

 

 

本当に貴重な貴重なチケット。ライブビューイングもすごい倍率だった。そんな中で見れたこと、とってもありがたかったし、目に焼き付けるぞ!!!という気持ちで見てきました。

 

 

 

滝沢歌舞伎はVクラしてた時に健くんが出演してた時に見た事があって、それ以来。

私、いまだに「Maybe」を歌い続けていてくれていることを今回知って、それがもう何より感動した。Vクラにとっては大事な大事な「Maybe」。それを大切に大切に繋いでくれてました。

 

 

 

今回は、しょっぴーがソロで「Maybe」を歌って、それに合わせてラウールがダンス。

一緒に行った友人によると、毎公演ラウールのダンスは違っていた、とのことなので、決められた振り付けではなく、毎回その時の感情のまま踊っていたのかなあと思う。私、SnowManの中ではしょっぴー推しなので、もう彼が「Maybe」を歌ってくれるってだけで、すんごい嬉しかった。

 

しょっぴーは上の方にいて、ラウールは舞台上で歌っているから、ライブビューイングで見る身としては、引きの絵で映してくれないと2人を同時に見ることはできないんですよ。でも、ライブビューイング用として、2人を別角度から同時に映して、薄く重ね合わせて一つの画面に映してくれていて、そこがもうね、たまらんかった。しょっぴーの歌で、その歌に合わせてラウールが踊るっていうのがね、より伝わって切なかった。

 

個人的にしょっぴーは高いキーの方が得意なのかなあと思うので、Maybeってほら、最初めちゃくちゃ低いじゃん??(てかこの曲自体、1人で歌うっていうのがめちゃくちゃ難しい曲なのよ、、、)ちょっと出しづらそうだなあと思う箇所もあったのだけど、サビでグッとキーも高くなっていくところはもう圧巻でした。あと、この人の個人的に好きなところって過度に表現しすぎないところなんだけど、歌詞とラウールのダンスに合わせてその時出てくる素直な表現を歌でしている気がしてそこもすごく良かった。

 

 

ラウールはもう、圧巻のダンス。

なんか、このMaybeだけじゃなくって、全体的にそうなんだけど、この人ってやっぱり最高のエンターテイナーなんだよなあと改めて思わされた。グループ活動してる時のラウールってやっぱり圧倒的なスタイルとダンス力で惹きつけられる印象なんだけど、この歌舞伎に立っているラウールっていい意味で全然1人だけ惹きつけられるみたいな事がなくって。もともと持っているラウールとしてのオーラを消しているぞ!!!この子!!!って感じ。わかる???この感じ。なんでこんなに1人だけ飛び出るくらい背も高いし、スタイルもいいのに、浮いて見えないんだろう…っていうのが不思議でした。

でも、急にパリコレ始まった!!!???え、ここってパリ????私パリコレ見にきた????みたいな時もあって、そこの使い分けが本当にすごかった。

でも、でも!と思ってたら最後顔をぐっしゃぐしゃにして目も開けらんないくらい泣いているラウールを見ると「ああ〜まだ10代の男の子なんだなあ。。。尊い。。。」みたいな気持ちにもさせられてもう情緒不安定でした。私が。10代の男の子にこんなに一喜一憂させられてるの怖い。

 

 

目黒くんはもう「男と女の舞」での男役がめちゃくちゃかっこよくて。身長もあるし、肩幅もがっしりしてるから舞台映えがとにかく良かった。ああ、白塗りしてもイケメンはイケメンなのね…と思いながら見てた。彼も結構序盤から感極まっていて、ごめん、タイトルがわからないんだけど、佐久間くんと康二くんと3人で歌う曲の時から感極まってたね。3人でアイコンタクト取りながら泣かないように鼓舞しあってたのが印象的でした。でももう最後の五条大橋で涙腺崩壊してたね。メンバーを見て一つ大きく頷いて、橋に飛び込む姿がとってもかっこよかったです。でも最後泣きながらもなんとか笑顔を見せて客席に手を振ったりしていて、どこまでもアイドルでどこまでもかっこいい男だなと改めて思った。

 

 

阿部ちゃんは、1人だけ泣いてなかったっていうレポをめちゃくちゃ見たんだけど、私泣いてるように見えたんだけど幻覚だったかな…笑

なんの曲かなあ、、「WITH LOVE」の時かなあ。ちょっと曖昧で申し訳ないけど、確かに目頭を抑えて2秒くらい下を向いた瞬間があったんですよ。これ絶対阿部ちゃんだったと思うんだけどなあ。すぐ違うメンバーに映像が切り替わって、また阿部ちゃんが抜かれた時はもう笑顔で客席の遠くを見ていたから、ああすごいなあ。どこまでもプロでアイドルだなあと感心したのだけど、確かにグッときているものを堪えている姿がありました。目立って自分をアピールしない人っていう印象なんだけど、彼の持っている強さやアイドルとしての自覚を見た気がして、ああ〜かっこいい〜〜〜〜〜って私の心が悲鳴あげてた。そして女形も綺麗だったなあ〜。一緒に入った友人は本当に上手くなっていて成長を感じたって行ってたんだけど、無知な私はただただ綺麗だなあ〜としか思わなかったです。

 

 

佐久間くんは本当に器用でエンターテイナー。ラウールとはまた違ったエンターテイナーだなあと思いました。そのさっきの目黒くんと康二くんと一緒に3人で歌う曲の時、スクリーンに背景を投影して、実際は寝っ転がってるんだけど、立って歩いてるように見せている演出があるんですよね。その佐久間くんが群を抜いて上手くてびっくりした。腹筋太鼓の時に背中??腰かなあ?にテーピングされているのを見て、決してただただ器用だから出来てるだけではないことを目の当たりにした。明るくて元気なキャラクターのイメージがあるから、なんでも卒なくこなしてるように見えるけど、見せないだけでめちゃくちゃ努力してるんだなあと思って泣けた。

そして本当に女形が綺麗なのよ。もうね、女性にしか見えなかった。身長やスタイルもあるのだろうけど仕草も含めて本当に綺麗だった。

 

 

 

ダテ様。圧倒的な舞台映え。そして上手い。何が上手いって表現がうまく出来ないんだけど、ああ、舞台の人だ…って思うような、舞台での立ち振る舞いが上手い。肩幅もあるしガタイがいいから、まず歩いてるだけで、立っているだけで綺麗。目がいく。そして個人的にダテ様が泣いてるイメージが一番沸かなかったから、泣いてる姿を見てグッときた。あ〜こんな顔してダテ様って泣くのね〜〜〜〜〜っていう謎の気持ちになった。

氷の王の時のダテ様はもう歌舞伎役者でしかなくって、見え切った時はもうダテ様とかじゃなくてただただ見入ってた。あとシンプルに歌舞伎メイクが似合う。これはもう持って生まれた顔でもあるのかもしれないけれど、本当に美しいし、目力や気迫が全然違って引き込まれた。

 

 

ふっかさんのお丸を見れる事を個人的にめちゃくちゃ楽しみにしていて。だからとっても可愛くって可愛くないお丸さんを見れて私は大満足です笑

ふっかさんと滝沢くんの師弟関係は、SnowManをメインに推していたわけではない私でも知っているくらい記憶にあって。だから、彼はこの大千穐楽をどんな気持ちで迎えるのかなあと思っていたんだけど、最後顔にぐって力を入れながら泣いている姿を見て、ああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って声にならない声を心の中であげた。この人が最年長で、リーダーではないけど、みんなのことを陰で支えている人っていうのがあの公演を見ていても分かった気がした。

 

 

康二くんは、ああ〜この人がSnowManにいてよかったなあと思ったのは最後の「LOVE」でタキツバの「Venus」のサビのフリをし出した時。他のメンバーは公演中の演出の水で濡れてるのか汗で濡れてるのか分からないお顔なんだけど、康二くんだけは、あ、泣きましたねってわかるくらい涙の筋が両目にくっきりと残ってて、もうお顔は泣きじゃくってるのに必死に歯を食いしばって笑いながら踊るVenusは、、、、だめよ、、、、もう泣いちゃう、思い出して泣いちゃう。

他のメンバーもそれを見て泣きながら笑顔で踊るからもう、、、、私も笑いながら泣いてた。どこまでもSnowManのムードメーカーで、こんな時でも自分のポジションをわかっていてまっとうする姿が何よりもかっこよかったです。

 

照くん。

ああ、この人がSnowManのリーダーだって、何も知らない人が見ても満場一致で分かるくらい存在感と緊張感があった。照くんが第一声喋った時の緊張感はその場を支配するくらいの空気があったし、やっぱりこの人も身長とガタイも相まってかめちゃくちゃ舞台映えする。そして本当に立ち姿が綺麗でした。泣いてるんだけど、どこか他のメンバーの見守り役みたいなのも無意識にしている気がして、感情をめちゃくちゃに出して泣いてないところに逆にこっちが感動した。そしてなんて言うんだろう、私が語っていいことではないんだろうけど、この人がリーダーだったらSnowManは大丈夫だっていう謎の安心感を覚えた。声も、踊りも、表現も、何もかも、どこを切り取っても完璧だったし、一貫してかっこよかった。あっぱれとしか言えない。

 

 

 

 

いや、もうねこんだけ大人気になった彼らが、これだけしんどい舞台を1日2公演やってる日もあるっていうのが本当にすごい。

彼らと同年代の私からすると、アラサーの男の子たちがこんだけ顔をぐしゃぐしゃにしながら顔をあげられないくらいに泣く姿を見て、これだけ打ち込めるものがあるって本当にすごいなあとただただ思った。大人になるとそんな経験できなくなるじゃないですか。それをこんだけ泣けるくらい熱量を持って取り組んでいるところに感動したし、羨ましくもありました。

 

私が知らないような想いが本当にたくさん詰まった滝沢歌舞伎という舞台が無事にね大千穐楽まで迎えられたことが何よりよかったです。そして最高のエンターテイメントでした。まだまだ未来は明るい!と思わさせてくれたし、本当にかっこよかった!!!

私も明日から頑張ろうと思いました。

また違った形で何かしらのエンターテイメントを見せ続けてくれるであろう彼らに期待して、ここらでドロンします!!!!

 

ほんっとうに素敵なエンターテイメントを見せてくれてありがとう!!!!!

 

 

 

 

 

圧巻の「silent」第11話(最終回)

 

 

高校生の頃の回想シーン。

 

「つむぎ、、、珍しいよね。名前」

「そうかな?」

「うん。青羽以外に会ったことない」

「佐倉くんも漢字珍しいよ。妄想の想。」

「他にもっとあるでしょ」

 

「え、何が珍しい?私の、何が珍しい?」

「ん?名前」

「うん、私の何が?」

「だから、青羽の名前が珍しいよねえ〜って。ん?」

「いや…」

「ねえ」

 

 

 

この「silent」っていうドラマの結末は、想が紬のことを声で、名前で呼ぶことなんだと私は結構序盤の方から勝手に思っていて、それがなんでもないこの最終回の冒頭にふと自然な流れで急に呼ぶもんだからびっくりした。と同時に何だろう、なぜかちょっと切なかった。

 

「紬」って名前を呼んで欲しい紬と、分かっていてちょっと焦らして遊んでいる想。

この二人のやりとりがたまらなく愛おしいと同時に、高校生の頃の想が紬を手招きして呼んだ幸せで可愛い「ねえ」と同時に、今の、8年後の、紬が想を呼ぶ絶望の「ねえ」に移動するからたまらなく切なかった。もうずっとこのシーンから泣いてた。

 

 

「ねえ」

 

目を合わせようとしない想。咄嗟に付箋を持ってくる紬。

 

「(声出さない)」

「(笑わない)」

「(電話しない)」

 

「(音楽きかない)」

「(つらくなるなら)」

「(ぜんぶやめる)」

「(それでも一緒にいたい)」

 

紬の方を向く想。想をじっと見つめる紬。

お互いの目から涙が溢れる。

 

 

 

「(一緒にいたい)」

 

 

苦しそうな顔して、ペンと付箋を紬から取る想。

でも、でも、何も書けない。

お願いだからなんか言ってっていう紬の声が、思いが、聞こえてきそうな眼差しに私も泣く。

 

苦しくて、苦しくて、思わず家から飛び出す想。

偶然帰ってきた光。

 

 

 

ちょっともう、苦しすぎて、もうただただ瞬きすら忘れて見入っちゃった。

そして泣いてるのも分からないくらい、気づいたら泣いてた。8年前、大好きだった「電話」「声」それらを全部取ったって、それでも一緒にいたい。そう思う紬と、8年前大好きだった「電話」「声」それらがどうしても聞けないのなら、一緒にいるのは辛すぎると思う想。どうしたら、どうしたらお互いがつらくないところに着地できるんだろう。こんな答えのない問いがあっていいの?

 

 

 

 

家のチャイムが鳴って、そこには湊斗。

 

「はい、これ」

「ん?」

「光に頼んだでしょ?これ、もってこいって」

「……」

「光にはめられたなあ」

 

 

玄関の前まで帰ってきたのに、想の様子を見て何かあったと悟って湊斗を要請する光、世界一できる弟すぎひんか?????ここで、自分でも、誰でもない、湊斗に行かせるところ、湊斗なら、この二人を何とかしてくれると思ってるところ、湊斗には悪いけど、本当、湊斗しかいないんだよね。

 

 

「これ、全部でいくら?」

「いいよ。プレゼントしたつもりだったし」

「そっか、あの時持って帰らなきゃだったんだ」

「全然、意思疎通できてなかったね」

「そうだね…ほんと…」

 

 

今の自分の状況に重ねるかのように言う紬。

 

 

「……」

「大丈夫だよ」

「何も聞いてないよ」

「……」

「1個だけ、想ってダメだなあって思うところあって、」

「え?」

「想の見てる青羽って、高校生の’’紬ちゃん’’で止まってるんだよね。青羽の変わってないところばっか見てる。逆に、青羽はすぐ今の想のこと受け入れて、今の想のこと、ずっと、ちゃんと見てて、ちゃんとお互いのこと見てるのに、見てる時間だけ違ってる。8年分ずれてる。」

 

 

湊斗の言葉が客観的に的を当てすぎててグサグサ刺さってもう、何だよ、天才なんか???なあ???

 

8年間、という月日はみんな平等に流れているのに、想はずっと、あの紬と最後にあった公園から月日が止まってる。自分がこの8年で変わったことを実感すればするほどに、紬が変わっていないように思える。でも、8年経てばそりゃあ紬だってもちろん変わってる部分はあって、特に高校生から、の8年はね、考え方も経験も’’大人’’になって行く。この8年で変わったものを受け入れていこうとする紬に対して、想はあの頃の希望しかなかった頃から立ち止まっている。「電話」も「声」も捨てていい紬に対して、どうしても捨てきれない想を的確に現してくる湊斗は、本当に…君ってやつは…。

 

 

 

 

奈々と待ち合わせする想。

なんか、また一段と奈々さん、可愛くなったよね。

 

「手話教室の先生…」

「だからどうもなってないよ。何で気にするの?妬いてるの?」

「……」

「私と彼がうまくいかなかったのは聴者とろう者だからじゃないよ。私がそう思い込もうとしてただけ。昔の似ている誰かじゃなくて今のその子をちゃんと見たほうがいい。私たちは俯いてたら気づけないんだよ。見ようとしないとダメだよ。」

 

 

これを奈々さんが想くんに言う世界ってすごいよね。なんかほんと、奈々さんの人間性には脱帽だよ…って感じ。同じような経験を、思いをした奈々さんだからこそ言える言葉だし、だからこそ想も奈々に聞きたかった言葉。奈々さんにちゃんと今のその子を見なさいと言われた想のハッとする顔も良かった。

 

 

「もう一回ちゃんと話したい」

「それで最後にするから」

「どこなら話しやすい?」

 

同じタイミングでLINEがくる。この二人って多分自然とそういうタイミングが合う二人なんだよなあ。

 

「一緒に行きたいところがある」

 

 

 

 

 

 

帰ってくる光。手話の本を見て一生懸命に勉強している紬。

 

 

「週末、ちょっと帰るね」

「何で?」

「話し合い…みたいな」

「何でそれ見てんの?」

「話したいこと、話せるように」

 

 

最終回前の番宣で川口春奈ちゃんが「紬は想のためにっていつだってやってきたのに、その紬の気持ちを考えると苦しかった」って言っていて、本当にそうだなあってこのシーンを見て改めて思った。私は耳が聞こえるから、どうしても想の気持ちは自分に置き換えるのが難しくって、だからこそ、想になるべく寄り添いながら見てしまう癖があるんだけど、これ、全部紬の気持ちに寄り添ってたらまた違う苦しさがあるなあと思った。想がこの耳の聞こえない世界で聴者とまた寄り添えるように、必死に受け入れてもらえるように、紬は手話を勉強して、きっと紬だって大好きな音楽や想の声を聞けないのはとてつもなく苦しかっただろうに、そんなのは一旦置いておいて、想のためにって、また話せるようにって手話を勉強してきた日々を思うと苦しくてたまらない。

 

 

 

 

久々の古賀セン。

 

「お前らいーっつも放課後残って、ずーっと喋ってて。何イチャついてんのかと思って廊下で聞き耳立ててたんだけど、大したことない、しょーもない話しかしてなくて」

「すいません。ありがとうございました」

「いってらっしゃい」

 

 

第10話は「ありがとう」の回でもあるなあって話をブログに書いたんだけど、それを色んな人に「ありがとうございました」って返して行くのが11話。そしてそれに対して「行ってらっしゃい」って送り出す周りの人々。みんなに心配かけて、そして応援されてる。

 

 

 

「想、来ないって?」

「今日は気分じゃないって」

「何だよ、あいつ」

「ずっと考えてたんだけどさ、二人が再会してなかったら、そしたら今頃って、」

「お前さあ」

「そしたら今頃、想とまたああやって普通に話せてなかったんだって。周りは勝手なこと言うけど、俺は良かったんだよね。かわいそうとかって、他人だから言えちゃうんだよ」

「湊斗くん、絶対幸せになってね」

 

 

 

 

私も途中まで、湊斗そんなこと言い出す???って聞いてたら、またもや湊斗の深い深い想への愛情をまざまざと見せつけられて、もう全然違う意味で捉えようとしてた自分をぶん殴ってやりたい気持ちになりました。拓実が全視聴者の気持ちを代弁してくれて、良かった。今もこれからも幸せな湊斗であれ。絶対あれ。

 

 

 

 

休憩中。紬と拓実のシーン。

 

「青羽さん、社員になるんですか?気にしません?この間の人」

「かわいそうだから?耳聞こえなくてかわいそうだから?歌詞カード読みたいって言っても、タワレコ行きたいって行っても、音楽だから触れさせないの?かわいそうだから?そう言う、耳聞こえないならこうだって決めつけた考え方しかできないほうが、よっぽどかわいそうだよ。私もそうだったけど。」

 

 

さっきの湊斗の「他人だからかわいそうって言えちゃう」の次のこのシーン。

そして次の春尾先生のシーン。

 

 

「春尾くんの良いところは、聞こえない人をかわいそうだって思ってないところだよね」

「思ってないです。憧れる人もいるくらいです」

 

 

実際に耳の聞こえない想や奈々に触れて来た人が言う「かわいそうじゃない」。そして湊斗が言うように、「他人だからかわいそうって言えちゃう」田畑くん。田畑くんが悪いように聞こえちゃうかもしれないけど、そういうことではなくて。どっかで、ヘラヘラのんきに生きてる聴者の私は、確かにこのドラマを見るまで、そう思っていた部分もあって。それは少なからず、耳の聞こえない人と深く関わったことがないすべての人が割とそういう思いって持ってるんじゃないかと思う。でもこのドラマの脚本家の生方さんもプロデューサーの村瀬さんも、何かのインタビューで言ってたんだけど、このドラマを作る上で「耳の聞こえない人がかわいそう」っていう、そういうドラマにはしたくなかったって。たまたま、好きだった人と再会したら耳が聞こえなくなっていただけって。そういう思いがね、すごい伝わってきたシーンだなあと思ったし、最後の最後にしてちゃんと主要キャストではない登場人物をみんな映してくれるのもね、すごい嬉しかった。

 

 

 

タワレコに来た真子ちゃん。

 

「私ができることある?」

「ありがとう。泣いて帰って来たら、背中さすって?」

「わかった。さする練習しとく」

「泣いて帰る前提やめて」

「…いってらっしゃい」

 

 

私の第二大好きのひとり、真子ちゃん。(ちなみにもう一人は萌ちゃん)

真子ちゃんみたいな親友欲しいって思わせてくれる適度に気遣いで、適度にズバズバ無神経ぶって聞いてくれる。ここでも「ありがとう」と「行ってらっしゃい」だね。

 

 

 

群馬の実家に帰った紬。

お母さんに髪をといてもらう紬。

最後の最後、名シーン揃いだったけど、まさしくここは名シーンだったね。

 

 

「お別れするときこそね、全部、相手に渡さないとダメ。中途半端にすると、自分の中に残っちゃうから」

「未練?」

「思い出。思い出残ると厄介だから、投げつけて来な」

「大切に取っとけとか言わない?」

「良いの良いの。そのうち美化されて原型なくなるんだから。投げつけてきな」

「できるかな…」

「できなかったらお別れしないほうがいいってことだから」

「そっか…」

 

お母さんの方を振り向く紬。何か言いたげにお母さんを見つめるけど、また前に向き直す。顔見るとね、泣いちゃうからね。鏡越しくらいがね、ちょうどいい時もあるよね。

 

 

「死んじゃう前に…投げつけたの?」

「ううん。取ってある。すっごい美化されてるから、思い出す度、楽しい。」

「それはそれでいいね」

「縛ってく?」

「ううん。下ろしてく。」

「うん」

「ありがと。行ってきます」

「行ってらっしゃい」

 

 

何だろうなあ、もう私が何か感想を書いてしまうほうがすごくしょうもないものになってしまいそうで怖いから、もうただただた名シーンだったねって言って終わらせたい。本当は最終回丸っとそういう気持ちで、感想書きたい!!!みたいな気持ちに初めてならなかったんだけど、でもせっかくここまで書いて来たんだから、残しておきたいなあっていう気持ちで何とか書いてます(笑)

 

ポニーテールって、8年前の紬の象徴でもあると思うんだけど、それをね、しないで行くっていうところ、紬は今を生きているし、覚悟を決めた感じがかっこよかった。

 

 

 

学校。あの、二人が初めて話した教室。あのくだらない話をたくさんした教室。

 

「何でここに来たかったの?」

 

って聞こうとする紬に、目すら合わせずに手話を見ようとしない想。

そっか。見ないと、目線がこっちにないと、この二人は会話できないんだって、そんな当たり前のことに今更気づかされて、また泣いた。

 

会話を止められて、悲しそうな顔をする紬。

もっと悲しそうな顔をする想。

 

咄嗟に立ち上がって黒板へ向かう紬。

 

 

「(なんで教室?)」

 

想の方は見ない紬。これなら答えてくれるかなって、でも押し付けようとしない。黒板だけを見つめる紬。

 

「(なんとなく)」

「(来ないと思った)」

「(くるよ)」

「(一緒にいるのつらいなら会うのやめる)」

「(再会できてよかった)」

「(また話せてよかった)」

「(また好きになれてよかった)」

 

ポツリと一粒の涙を流す紬。

想の顔を見るけど、目は合わない。

覚悟を決めたかのようにまた黒板に向かう紬。

 

 

「(元気でね)」

 

荷物を持って教室を出ようとする紬。

黒板に向かう想。

 

 

「(人の声が聞こえないこと当たり前になってたのに)」

「(青羽の声が聞こえないことだけ受け入れられなかった)」

 

黒板に向かい直す紬。

 

「(声ださないよ)」

「(笑わない)」

「(電話しない)」

「(音楽きか)」

 

一生懸命に手で文字を消す想。

奪い取るチョーク。白くなった想の手を優しくはたく紬。白くなった黒板。

 

 

 

やっと、やっと目が合うふたり。

 

 

 

 

「一緒にいると辛いことがある。きっとこの先も一緒にいれば辛いと思うことが増えて行くと思う。その度にこの前みたいに青羽に当たるかもしれないし、次は本当にもう会いたくないと思うかもしれない。長く一緒にいれば、青羽の周りの人も巻き込むことになるしそれで青羽が傷つくこともある。そういうこと。青羽と会って話すたびに悩むことが増えて一緒にいていいのか迷う」

 

「言いたいこと、全部言えた?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでも今は、一緒にいたい。」

 

 

 

 

 

 

 

「私も」

 

 

 

 

 

 

 

「いつもゆっくり私にわかるように手話してくれるのすごい嬉しかった。でも、本当に言いたいことちゃんと言えてるのかなって不安にもなる。佐倉くんが言いたいこと全部言えるまで待つし、手話ももっと覚える。受け取れるように頑張るから、伝えるの諦めないでほしい。人それぞれ違う考え方があって、違う生き方して来たんだから分かり合えないことは絶対ある。他人のことかわいそうに思ったり、間違ってるって否定したくもなる。それでも一緒にいたいと思う人と一緒にいるために、言葉があるんだと思う。多分全部は無理だけど、できるだけ分かり合えるように、たくさん話そうよ。言葉にできないときは、黙って泣いてもいいよ。私も黙って背中さするから。」

 

 

 

どの言葉もどの思いも全部全部残したくて、全て文字起こししてしまったんですが、なんかもう初見で見たとき、ただただ泣いてた。そしてこの感想を書くためにもう一回見てもただただ泣いてた。文字起こしするためにまたもう一回見たけど、また泣いた。

 

絶望の10話が終わったとき、もうこの二人がくっつこうがくっつきまいがどっちでもいいって思ったんです。どっちにしろもう、二人が決めたことで二人が幸せに生きてくれてればもういいからって。

 

と、同時に二人はどうなるんだろうってすごくすごく考えたんです。その結末が、「今は一緒にいたい」なの、すごく二人らしくって、もうなんかなぜかどこの目線なのかわからないけど「ありがとう」って思った。

 

先のことはわからない。

むしろこれからの方がいろんな現実に直面して行くかもしれない。

だけど、「今は一緒にいたい」それが二人が一番言いたかったこと。投げつけたかったこと。

 

 

 

今まで、スマホを抑えたり、手を抑えたりして手話を封じるってことはあったけど、目線をそらすってことで、相手に言葉を言わせないってこともできるんだってこの教室の冒頭のシーンで思った。でも、それでも黒板に「書く」ことで、会話ってできる。結局は「伝えたい」「受け取りたい」って気持ちが大事なんだと改めて教えてくれたね。

 

 

 

 

体育館に来た二人。

 

「もうちょっと後ろじゃない?」

「私がいた場所知らないよね?」

「知ってるよ」

「嘘。知らないでしょ」

「知ってるよ。そのとき青羽のこと知ったんだよ」

「ん?」

「みんな興味なさそうで早く終わらないかなって顔してたのに、一人だけまっすぐこっちを見てる子がいてずっとその視線が気になってた。遠目に見ただけだし、名前も知らないし、あの子は何組の誰なんだろうってずっと思ってた。3年生になったら、同じ視線を感じて、仲良くなったらあの作文欲しいって言われて、やっぱりあの子は青羽だって、だからあのときいた場所知ってる」

 

 

え、泣かないとかある?

 

 

学年1の美男美女が、お互いのことを初めて認識した場所が同じで、しかも二人とも美男美女だから好きになったんじゃない。最初に気になった「声」と「まっすぐ」が今もお互いの好きなところで、変わらないなんて、そんなんさあ…好きじゃん…泣くだろう。

 

それを初めてここで伝えてくる想ってやっぱりなんていうか私たち(私と紬)を弄んでるよな(ちがう)

 

 

 

あのときの作文。大事に大事にとってたんだろうなあっていうのが分かるくらい褪せてなくて、それだけで泣ける。

少し照れながら今度は手話で「言葉」を読み上げる想。あの頃と違うのは、紬だけに向かってる。二人しかいない空間で、好きな言葉を紡いでる。

 

 

帰り道。告白した高校生の頃と同じ。二人で手を繋いで帰る紬と想。

 

 

 

 

 

実家に帰って来た想。

あんなに明るい表情で帰ってくる想、初めてじゃない?

クリスマスの準備をしている佐倉家可愛い。

 

何かわかったような顔して外にでるお母さん。

緊張した顔で挨拶する紬。緊張するよね…

 

「なんかこう、こっちは頑張って知ってる単語並べて話したりするじゃない?あの子ちゃんと答えないで、よく笑って誤魔化したりするからさ、ちゃんと伝わってんのかなあ〜って」

「はい、心配になるとき…」

「そうだよね?あるよね?よくわかんないとき、ちょっとこうめんどくさいなあって顔されたり」

「意外と顔に…」

「出るよね?顔にも態度にも」

「そっか〜やっぱそういうのは変わんないんだなあ〜家の外でも。あのね、何かを楽しむよりも何かに傷つかない方を優先して欲しかったの。でも楽しそうなのを見るのが結局やっぱりホッとする。楽しそうでよかった。紬ちゃんは?」

「楽しいです」

「うん、ならよかった。」

 

 

家族と同じ顔を紬にも出せてるのが知れてなぜか私もよかったって思えた。

ここのね、想のお母さんと紬の会話がリアルで本当に二人とも演技うまいよね。なんかもうそれだけでこのドラマいいドラマだなあって思える。

想がなるべく傷つかないようにずっとずっと過保護なくらい守って来たお母さん。でも楽しい方が安心するってそう変化を受け入れられるのもすごいことだよね。想くんのお母さんも想の変化とともに変わっていってる。

 

 

そのあとの佐倉家のシーンも可愛いんだよなあ〜。

全部全部文字起こししたいけど、もう全部文字起こししちゃうことになるからやめときます(笑)

 

 

 

駅の待合室に入る紬と想。ドアを開けてくれて、先に紬を入れてくれる姿にきゅん。

 

「何とって来たの?」

 

iPodを見せる想に驚いた顔をする紬。

紬の耳につけるイヤホン。

流れる音楽。スピッツの「魔法の言葉」

音楽をきく紬を嬉しそうに見る想。

 

スピッツの「スカーレット」

 

「離さない このまま 時が流れても」

 

想の言葉を代弁するかのように流れる音楽。紬の表情をみる想。

わかってるのかわかってないのか、楽しそうに音楽を聞く紬。

 

 

 

 

 

 

真っ暗な夜、家から出て来た萌ちゃん。

私の第2推しの一人。こんな夜遅くに出歩いちゃダメだよ!可愛いんだから!ってつい過保護になってしまう私。

 

どこの向かうんだろうと思ったら光の元。

光、夜なんだから家まで行ってよ〜!!!しかも自分が持って来てって頼んだ手話の本のくせに〜〜〜〜!!!(萌に激甘)

 

 

「はい持って来たよ」

「なんで本で勉強したの?佐倉くんに教わればいいじゃん」

「お兄ちゃんより先に勉強してたの。病気わかってすぐ。そっちこそ紬ちゃんに教わればいいじゃん」

「……ありがと」

「恥ずかしいんだ!!ねえ!!恥ずかしいんでしょ!ちょっと待ってよ!!ねえ!!」

「追いかけてくんなよ」

 

 

 

ナニコノカワイイヤリトリ。

不器用だけど優しさに溢れてる光と、全部全部わかっててからかう萌ちゃんとか私が見たかったやり取りでしかないんですけど????え???

 

うまく立ち回れなくていい逃げする光めちゃんこ可愛いし、それを追いかける萌ちゃん激かわいい。あんたらそんな急な階段登って、若いって素晴らしいな(笑)

 

 

湊斗と待ち合わせする想。

 

「みなと」

 

湊斗の前では声を出す想。信頼してるのが伝わる。

 

「大丈夫?」

 

きっと紬と想のことを気にかけてずっと心配していた湊斗。

 

「だいじょうぶ」

 

そんな湊斗に声で伝えて、よしよしするの無茶苦茶愛じゃん。

 

 

 

 

 

 

花屋さんに入る奈々。嬉しそうな顔してお花をみる奈々。

「大きな花束を持ってる人見かけて幸せ」を感じる湊斗が見かけた、大きな花束を持って歩いてる奈々。

 

 

「お・す・そ・わ・け」

 

一つ選んでいいよって言われて、あの花束の中でかすみ草を手に取る湊斗が本当、どこまでも湊斗だよね。一瞬派手なお花は他にもたくさんあるのに、雪の結晶みたいなかすみ草を選ぶの。

 

 

クリスマスイブにいつもの居酒屋でビール飲む奈々と春尾先生。

 

「お花は音がなくて、言葉があって気持ちが乗せられるんだって」

 

「お返しが欲しい」

「一方的に渡しといて?」

「クリスマスだから」

「クリスマスプレゼント何がいいの?」

「欲しいハンドバックがあるの」

 

 

どうかこの二人も幸せでいて欲しいなあと願わずにはいられない。

くっつこうがくっつきまいが、そういうことじゃなくて、再会してまた会うようになったこの関係性がずっと、長く続けばいいなあって思う。まあ、欲を言えばそうなって欲しいけどね。

 

 

 

想との待ち合わせのカフェに来たのは湊斗。

 

「これ渡しに来ただけ」

「え、ありがとうどうしたの?」

「おすそ分け」

「おすそ分け…戸川くんの分、あるの?」

「俺のぶんはいいよ」

「そういう人だよね。雪の結晶みたい」

 

「え、本当にこれだけ?」

「想、代田で待ってるって」

「勝手だなあ。本当に」

「じゃあ、またね。行ってらっしゃい」

「うん。またね」

 

 

 

奈々と待ち合わせする想。

心なしか、あの頃よりも嬉しそうにテンションが高い想。

奈々のことは、今でも大事な友達だもんね。

 

リュック確認する想。いたずらっ子みたいな顔で可愛い。

「もうやだな〜」って顔で笑う奈々可愛い。

 

「おすそ分け」

「ありがとう」

「用事って?」

「これ」

「これだけ」

「じゃあ、私これからデートだから」

 

驚いた顔するそう。お茶目に冗談を言う奈々。

 

「またね」

「またね」

 

 

それぞれがそれぞれにかすみ想をおすそ分けしてもらって、「またね」って行って別れる。湊斗が言うように花束を持った人が「幸せ」なら、それは「幸せ」のおすそ分けだね。

 

 

歩きながらふとスマホを手に取る想。

電話が鳴った紬。「佐倉想」

 

「待ってるね」

「行くね」

 

耳が聞こえなくったって電話できる。なんなら顔見て話せる。最高だね。

 

 

 

1話のラスト。紬がイヤホンを落とすシーンと同じベンチに座っている想。

 

「佐倉くん」

 

本に夢中で気づかない想。

 

 

「そうくん」

 

顔を上げる想。

 

駅で歩きながらかすみ草を差し出す紬。

同じかすみ草を持っている想。

 

「あ、じゃあ」

自分のかすみ草を渡す紬。

 

「プレゼント交換。クリスマスだから」

「本当に交換しただけだね」

 

いつかの、高校生の頃のクリスマスと同じ。同じイヤホンを交換した時と同じ。プレゼント交換。

 

 

 

かすみ草をコートのポケットに入れてる想可愛すぎんか?

紬のトートバックからはみ出しているのも可愛い。

 

 

「イルミネーション見に来たのに、話しながらだと全然見れないね」

「別にいいよ」

 

「いいよね」

 

 

「青羽の声、もう聴けない」

 

また悲しい話になると思ってこわばる紬。

 

「青羽の言葉が見えるようになってよかった」

「私も」

 

愛おしそうに紬の表情を見る想。

 

「今何か言いたいことある?」

 

何か考えるように笑って、手を握る想。

ゆっくり、ゆっくり噛みしめるように歩いて立ち止まる二人。

 

「ねえ」

 

二人だけには分かる。魔法の言葉。

涙を流す紬。笑い合う二人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや〜〜〜〜〜〜〜ようやくここまで書きました。

もう最後は感想も何もなくってただただストーリーを書き起こしただけでしたね(笑)でもそのくらい、私が言葉にできることなんか何もなくって、ただただもうあの映像が全てを物語っていた。それくらい圧巻の11話でした。

 

なんかもう、最初は私リアタイすらしてなくって、録画はしてたけど、まあ暇な時見てみようかな〜くらいの気持ちでいたこのドラマ。1話終了後に、なんかやばいらしいぞと言うツイッターの情報から、これは2話が放送される前に見ないといけないんじゃないかと思って見始めた「silent」。そこからもうリアタイどころか、生きる楽しみにすらなっていた。1話が良すぎたから、2話以降大丈夫かな?なんて勝手に思ってたんだけど、そんな心配全然必要なかったですね。心配するのが失礼なくらい。てか失礼。

 

川口春奈ちゃんの演技がいいのは、「着飾る恋には理由があって」で知ってたんだけど、なんかもう本当にすごかった。本当に本当にすごかった。特に泣きの芝居がね、もう毎回すごすぎて、毎回心情ごとに違うのも本当にすごかったし、最終回だけでもね、もう本当にすごかった。私のボキャブラリー「すごい」しかないから、もうこれが最大限の称賛だと思ってください!!!!!

 

目黒くん、このドラマでちゃんと目黒くんの演技を見るのは初めてでした。今や朝ドラも毎日見てるよ(笑)SnowManファンの友達にCD貸してもらうくらいには好きだよ(笑)大好きだよ(笑)本当に難しい役どころだったと思うんだけど、忙しい中、本当に引き込まれる演技を見せてくれてありがとう。回を増すごとにぐわ〜〜〜と引き込まれる表情をして、もう本当にすごかった(ごめん!すごいしか私ボキャブラリーないから!)

 

もうね、このドラマに出てる全ての役者さんの演技が素晴らしくて、もう一人一人書きたいくらいなんだけど、ちょっとそれはあまりにも長すぎるからやめます。でも本当に書きたいくらい!!!でも既に10474文字書いてるから(笑)このブログが今までの記事の中で最長じゃない???大丈夫???みんなここまで読んでくれてる???絶対見てないでしょ!!!

 

 

最終回ドキドキしながら見守ってましたが、本当に圧巻の最終回でした。

どこもやんや言うところがない。全てを包み込んでくれました。

本当に毎週木曜日の楽しみをくれてありがとう。

大好きな、大好きなドラマの一つに間違いなくなりました。

シナリオブックもポチったので届くのたのしみにしてます。本当に本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした!!!!

 

 

 

 

 

 

 

大洪水を作った「silent」第10話

 

紬の家にCDを借りに来た想。

いつかの、1話の、湊斗と寝ていた明け方と同じ雨。

 

「好きなの、借りていいよ」

「ケースと中身が違う」

 

「高校生の時も何枚か貸すと中身入れ替わって戻って来た」

「青羽、変わんないよね」

 

 

 

高校生の頃から変わらない紬の性格。

「中身とケースをよく考えずに閉まっちゃう」

「お腹が空くと機嫌が悪くなる」

「まっすぐ」

 

どれもこれも「変わらない」ことを嬉しそうに話す想。10話を最後まで見てしまった私は、もうこの部分を涙なしには見られないんだけど、この時の嬉しそうな顔はきっと想の本心。「変わらない紬」のことがあの頃から大好きな想。

 

洗い物をするためにポニーテールに結んだ紬。

紬はきっと全然狙ってなくて、「想がポニーテールが好きなこと」もきっとこの時は忘れてる。ナチュラルに出来ちゃう子なのよ。紬は。

 

それを嬉しそうに見つけてちょっかいかけにいく想。

ここね、すごい好きだなあと思ったのが、ポニーテールが好きとか言ってるくせに、髪じゃなくて紬の表情を見てるんだよね。髪の毛触って遊んで、すぐに視線を紬に向けてる。ああ、想が好きなのはポニーテールじゃなくて、紬なんだなあって。「紬がしてるポニーテール」が好きなんだなあって思った。

 

スローになって、音がなくなる。

こんなに大好きな人の笑顔が近くにあるのに、声が聞こえない。何を言っているのか正確にはわからない。「耳が聞こえない」ということって、こういうことなんだって思い知らされた気がした。

 

きっと高校生の頃にもこのじゃれあいをしたであろう二人。

あの頃と同じ髪型で、同じことをしてじゃれあってるのに、あの頃と違う大きいこと。それが同じことをすればするほど、変わらないと実感するほど、浮き彫りになって、想を苦しめる。

 

こんなに微笑ましいやりとりなのに、なのに見れば見るほど涙が止まらなかった。

 

 

 

 

光の大学にレポートを届けに行く想。

雨に濡れないように服の中に隠してるのかわいい。

光が想と話そうとしてスマホを取り出す。咄嗟に光の落ちそうになった傘をすくい上げる想。

こういう細かい描写が本当うまいよね。

 

「この後、暇?」

「(頷く)」

「牛乳、買って帰らないといけない」

「俺、スマホより重いもの持てないから。一人で牛乳買いに行けない」

 

 

すぐに音声変換アプリを起動できるくらいには、いつでも想と話せる準備が出来ていた光。

 

まだレポート届けてくれたお礼も言ってないし。

もうちょっとくらい一緒にいてもいいけど。

って声が聞こえて来そうな表情で、不器用に想を誘う。想も全部全部わかっていて、思わず笑いながらコクっと頷く。たまらんかわいい。

 

 

 

「レポート間に合った?なんか…大丈夫だった?意思疎通っていうか…」

「うん」

「あれ、牛乳買ってくれたの?姉ちゃんも買って来ちゃった」

「どうしてもスーパー行きたいって。佐倉くんが、どうしても俺と一緒にスーパー行きたいっていうから」

「買い物付き合ってあげたの?」

「うん」

「牛乳、ついでに買ってくれたの?」

「うん」

「ありがとう」

「佐倉くんがお金出してくれた。どうしても出したいっていうから。ちゃんとありがとう言ったから」

「うん」

「文字で、だけど」

「うん」

 

 

紬も全部全部わかってる。

少しずつ、少しずつ想に歩み寄ろうとしてる光のことも、それをちょっと照れ臭くて恥ずかしくて素直に言えないことも、全部わかってる。光が「ありがとう」って伝えたかったけど、何かを理由にしないと言えないから、牛乳を買ってきたのもわかってる。

 

 

 

紬のバイト先に来た萌ちゃん。

紬を見つけて、洋服をサッと着崩れてないか直す萌ちゃん。緊張しているのが伝わる。こういう細かい描写がね、すごいよね。

 

「別に会いに来たわけじゃなくて。渋谷来て、タワレコ寄ろうかなって、で、見たことある人いるなって。こないだ、お兄ちゃん久しぶりに帰って来て…ありがとうございました」

「いや、私が帰れって言ったわけじゃなくて…」

「ありがとうございますってお母さんも言ってて…」

「はい…」

「KPOPどこですか?」

「ああ、5階です…」

 

 

お兄ちゃんと話すときとは違うちょっとよそ行きの声でぎこちない表情で話す萌ちゃん。

 

違う形で、お互いの兄姉に「ありがとう」を伝えた光と萌。

わざわざそれを言いに東京まで、渋谷まで、来た萌ちゃん。紬には多分、そこまで伝わってないけど、でもちゃんと私たちには届いてるよ。いつだって、兄姉想いな二人。ちゃんとわかってる。

 

 

 

 

自分の病気の遺伝について調べる想。

ここで「silent」ってタイトル出してくるのしんどい。

 

大好きなスピッツのCD。唯一、今の想の家にある紬のバイト先で買ったCD。聞こえない想が「CDを買った」それはすごく大きく進んだ一歩のような気がしたのに、また光のない目で画面を見つめる想。

 

紬といるとどうしてもこれからの未来のことを考える。

それはもちろん希望でもあるけど、でも今の想にとっては不安が大きい。

「結婚」「出産」そんなことを考えるとどうしても自分の病気が遺伝してしまうのではないかと、紬との未来を考えれば考えるほど、とてつもなく辛い思いを抱えてしまう。きっと、紬と再会する前には考えなかったこと。また新たな壁に想はぶち当たっている。

 

 

 

 

 

 

 

春尾先生と奈々。

そう言えば、私いつから「風間ぽん」って言わなくなったんだろう。気づけば春尾先生って書いている気がする。それくらい、みんなの名前、もうスラスラ覚えちゃったね。

 

 

あの頃と同じ。「ノート」に手紙を書く奈々。

 

「あの頃のこと、謝ろうって思って会いに行ったのに、話せなかったから手紙にします。顔を見ないで話せたらよかったんだけど、手話って、こういう時、不便なんだね。聞こえる人に囲まれて、必死に目で文字を追いかける毎日で、春尾くんが私の顔を見て必死に手を動かしてくれることがすごく嬉しかった。早く手話だけで話せるようになりたかった。でも、間違えてるよって教えたいからちょっとだけ間違えてて欲しかった。春尾くんが手話を仕事にするのが嫌だったわけじゃない。自分とは違うとは思い知って、辛くなってしまっただけ。私は手話ができるけど、聞こえる人の通訳はできない。春尾くんは、手話ができて、聞こえない人の通訳ができる。優しくしてくれたのに、受け入れられなくて、ごめんね。」

 

 

最初、あんなにあざといって思ってた奈々のこと、私たちはもう「かわいい」って思える。そして「優しくしてくれたのに受け入れられなかった」のは、いつかの想くんも同じ。奈々が友達ができるようにって紹介してくれたろう者の友達を、奈々の優しさを、どうしても受け入れることができなかった。奈々も同じような経験をしてたから、だからあの時の想の気持ち、ちょっと分かったんじゃないかな。

 

 

紬の元に小走りで向かう奈々。

めちゃくちゃいい子じゃん。

 

「大丈夫です。チャック、閉まってます」

「紬ちゃんと会う時にわざわざ開けないよ」

 

 

紬って本当にまっすぐで、ピュアなんだなあって思った。

1ミリもわざとだなんて思ってない。むしろ心配して、チェックしてる。

それに対しての奈々の返答もよかったなあ。ちょっとあざとい顔してお茶目に言うの。ひとりごとみたいに。そうだよね、そんなの、好きな人の前でしかしないよね。

 

 

「手紙ありがとう」

のLINEに、

「手紙で返事欲しかった」

っていう奈々。そうだよね。私が奈々でもそう言うよ。

奈々も想や紬と同じくらい「言葉」を大切にしている人。

 

 

紬の家でご飯を食べる奈々。

この二人、いつの間にそういう仲になってたの!!??って驚きだったんだけど、みんなどう?この二人は絶対に交わらないって言うか、普通だったら、私だったら絶対もうあの時で最後にしちゃうから、だからこの二人の何だろう、やっぱりまっすぐさとかピュアさなのかな、それがそういう壁を取っ払ってくれるのかな、なんかすごいなあって、尊敬した。

 

 

 

いつものカフェで待ち合わせする想と紬。

ヘアアレンジしてる紬って初めてじゃない??おしゃれしちゃうよね。好きな人の前だもんね。あの頃と同じ。会う前に前髪を確認する紬。変わってない。何にもあの頃から変わってない。だけど、紬が聞いている音楽を、つけているイヤホンを一緒に使うことはもう2度とない。

 

 

手をつなごうとする紬。

一瞬、嬉しそうな顔するのに、すぐに離してしまう想。

 

「手話しにくいから」

「あ、そうだよね。ごめん…」

 

ポケットに手をしまう想。

 

心が張り裂けそうだった。紬の気持ちになると、どれだけ悲しかっただろう。手話しにくいからって言うのに、ポケットに手をしまうのはさ、それはもう拒絶でしかないじゃん。

 

タイミングよく踏切が降りる。家まで送ることもなく、そこで別れる。

またねって手を出しても、タッチしてくれない。

立ち止まって振り返る想。紬だって振り返るのに、タイミングが合わない。両思いなのに、噛み合わない二人。

 

 

 

 

「帰るね」

「ご飯食べよう。ウーバー頼もう」

「じゃあ外で食べよう。青羽、帰ってきちゃうでしょ」

 

 

いつだって気遣いな湊斗くん。お花はもらうより渡す方に幸せを感じる湊斗くん。

 

そして鉢合わせしてしまう紬と湊斗。実は別れてから顔をあわせるのは初めてな二人。

一瞬の紬の表情でも「なんかあった」ってわかる湊斗と光。

今までの湊斗くんだったら「ううん、何も」って言われても紬に寄り添っていたのに、それはしない。もうできない。

 

 

 

バイト先。休憩中の田畑くんと紬。

 

「自分だったら、タワレコなんて一生入れないです」

 

 

「可哀想ですね」って言った時に、ちょ、おま、田畑フザケンナヨって思ったんですよ。おま、それ以上喋んじゃねえぞって。何も知らないのに想のことパブリックイメージで語るなよって。でもこの一言で、いや、わかってなかったの私じゃん…ってズドーンと落とされた。そうだよね。ほんと、そうだよね。当たり前のように、この2話から9話までの間で、私たちは、私は、想は紬と再開して、徐々に聴者とろう者の壁がなくなっていることを感じていると思っていた。けど、それは想が歩み寄っていたからで、普通は「タワレコ一生これない」と思う。そうだと思う。そんな当たり前のことを、忘れていたことをスーッと思い出して、そしてズドーンと落とされた。そんな言葉だった。

 

 

 

 

 

奈々と春尾先生。

またこうして二人が一緒にご飯を食べられる仲になって本当によかった。

救いだった。

 

「何で手話を仕事にしたの?」

「ろう者ともっとコミュニケーションをとって、理解しようと頑張れば自分でもわかりあえるかもしれないって思った」

「どうだった?」

「手話はコミュニケーションの手段でしかなかった。言葉の意味を理解することと相手の思いがわかることは違った」

「そうだね」

「聴者にいろんな人がいるように、ろう者にだっていろんな人がいたし、いろんなろう者の人と出会ったけど桃野さんみたいな人は桃野さんしかいなかった。結局は伝えたいとか受け取ろうとかそう言う気持ちがあるかどうかなんだと思う。」

(笑う奈々)

「何?」

「大人になったね」

 

 

いつだって春尾先生は的確なことを言う。なんかもうほんと、10話を最後まで見ると、この言葉がずしんと重くのしかかって、もう本当にそれなんだよなあって思った。「言葉」って何だろう。「手話」って何だろう。その答えはコミュニケーションの「手段」でしかない。同じ言語を喋っても、手話同士で会話しても、声で会話をしても、伝わるか伝わらないかは結局は「伝えたい」「受け取りたい」の意思があるかどうか。この何年かで春尾先生はそれを学んだし、「大人になったね」って返す奈々は、きっともう「手話はコミュニケーションの手段でしかない」ことには気づいていた。

 

 

湊斗が居酒屋にやってくる。

同時に同じこと話す奈々と湊斗最高に可愛いね。

毒舌奈々に、どう訳していいか困惑している春尾先生も含めてめちゃくちゃ可愛い。

 

私たちの気持ちをここにきて超、饒舌手話で全てかっさらっていく奈々様最高だな。

 

「バカバカバカバカ」

 

こんなに可愛いバカある?

そして「通訳必要になったら指名するね!」も回収して行くのすごい。

 

 

 

「本当に仲良いね」

「はい」

 

この後にあのシーンですよ。私まずここで泣いたもん。初見、リアルタイムで観てた時、まずここで泣いた。

 

踏切の近くで待つ想。

湊斗の家の方向からして絶対後ろから来るのに、反対側向いて立ってるの、もう、名前呼んでほしいんじゃん。

 

想の姿を見つけて駆け寄ろうとするけど、やっぱり下がって、LINEする湊斗。

 

「想!」

 

いたずらっ子な顔で何かをふと考えて、振り向く想。

私たちはこの笑顔を知っている。

その笑顔を見て笑顔になる湊斗。想の元に駆け寄る。

 

8年前と同じなのに、8年前よりも少し大人になった表情に、本当に役者さんたちすごいなって思ったんだけど、ここなんてまさしく「変わらない」ことの象徴のシーンだよね。聴こえなくても変わらない。「名前呼んだら振り返ってくれた」その事実は変わらない。

 

湊斗と想の友情関係ならそれで最高に幸せなのに。

再会したことがただ単によかったと思えるのに。

これが相手が「好きな人」になるとそんな簡単にいかないから苦しい。

 

 

 

湊斗の家に来た想。

紬を象徴するパンダのぬいぐるみを思わず寝室に投げ入れる。

いつ見ても、ほんといい家住んでるハイスペック湊斗。

 

「ありがとう」

「早く他にも手話覚えろ。いつまで機械に頼ってんだよ」

 

 

第10話は絶望だと、私は思っているんだけど同時に「ありがとう」の回でもある。

誰かが紬と想に「ありがとう」を伝える回。それが救いでもあった。

 

 

紬とは違う口調で、ちょっとからかうように言う想。

「男同士の会話」って感じで微笑ましい。

 

あの時泣きながら湊斗が話した「一緒にお酒飲もう」って約束をもう何の気兼ねなく出来てるのも嬉しかった。

 

 

紬からのLINE。複雑な顔をする想。

 

 

「耳が聞こえない以外、何も変わってないって言ってくれたけど」

「変わったことが大きすぎる」

「好きだから一緒にいるの辛くて別れたんでしょ」

「同じ」

 

 

「想が決めたことなら、別にどっちでも、何でもいいけどさ、俺、想みたいに青羽のこと想にあげるなんて言ってないし、二人に、付き合って欲しいとも、付き合ってほしくないともどっちとも思ってないよ。二人の好きにしたらいいって思ってる。俺もう部外者だから。関係ないから。でも、また青羽に何にも伝えないで勝手にいなくなるとかは絶対許さないから」

 

 

 

普段穏やかに優しい口調で話す湊斗が、最後のところだけ、震えた声で怒りを含んだような早口で言うの、苦しいしかなかった。一番二人を近くで見てきた湊斗が8年前のあの想の決断と別れ方は「間違い」って直接的な言葉は使ってないのに、諭してくるのすごい。同じ間違いを2度と繰り返させないために湊斗なりの言い方で伝えてくるのすごい。

 

 

 

 

 

紬の家に来た想。

10話の冒頭のシーンと同じアングル。でも、晴れてる。外は晴れてる。心と天気はいつだって同じだって限らない。

 

ふと目に入った紬のイヤホン。

想の表情を気にしながら言葉にする紬。

 

ゆっくり自分の耳にイヤホンをはめる想。

震える指で音楽を再生する。音を上げて行くけど、それは聴こえない。

目に涙をためて紬の方を見る想。

 

思わずイヤホンをとる紬。

 

 

 

「名前、言って」

「なまえ?そうくん」

 

聴こえない。

絶望した顔で紬から視線を外す想。

一歩近寄って、あの頃、8年前に最後にあった公園の時みたいに背中をさする紬。

 

8年前と同じ間違いは繰り返さない、そんな紬の意思が感じ取れて苦しかった。

 

 

 

「青羽、どんな声してる?」

「声?変わんないよ。佐倉くんが知ってる、高校生の頃と今も同じだよ。ねえ、どうしたの?最近、ずっと気になってた。たまに、寂しそうにするの、私が見てくれるなら言葉にするって言ってくれたじゃん?なんか、言いたいことある…」

「青羽の声、思い出せない。あの頃したくだらない話とか、一緒に見たものとか全部思い出せるのに、青羽の声がどうしても思い出せない。」

「手話で話せるよ」

「目の前で楽しそうに笑ってるのに笑い声が聞こえてこない。駅で再会した時、手話で何て言ってるかわからなかったでしょ?別れた理由言ったんだよ。電話もできなくなるし、一緒に音楽も聴けなくなる。そうわかってて一緒にいるなんて辛かった。だから別れた。」

「あの頃はそう思ってたってことでしょ」

 

 

 

 

1話のラストシーンと同じ手話で、別れた理由を伝える想。あの頃はなんて言われてるのか分からなかった紬。でも、今はわかる。想に出会って手話を覚えた紬なら分かってしまう。想の苦しみが、今は分かる。もう分かる紬だからこそ、想はずっと言うのを躊躇っていて、一人で抱え込んでいた。「伝えたい」「伝わらない」がずっとテーマだと思ってたのに、ここにきてものすごくシンプルな「聴きたい」「聴こえない」がテーマになってくるの、すごくしんどい。

 

 

 

 

 

 

「ねえ」

 

 

「やっぱり辛かった。一緒にいたいだけって言ってくれて顔を見て一生懸命に手話で話してくれて嬉しかった。でも一緒にいればいるほど話すほど、好きになる程辛くなって行く。青羽があの頃のままだってわかるほど自分が、変わったことを思い知る。」

 

 

 

高校生の頃の二人。

帰ろうとする想。紬の方をみる想。紬はそれに気がつかない。

そっと音楽を止める想。

 

 

「佐倉くん!」

 

 

大好きな紬の声を嬉しそうに噛みしめる想。

聞こえてないふりをしてイヤホンを取る。笑い合う二人。

 

 

 

 

 

「佐倉くん?」

「声が聞きたい。もう聞けないなら、また好きになんてならなきゃよかった」

 

 

 

 

絶望でしかなかった。

10話かけて、辿り着いた答えが結局8年前に想が先回りして決断した答えと同じだったの、絶望しかなかった。そんな「同じ」なんていらない。あんなに「同じ」が希望でしかない言葉だったのに。何だよそれ。何だよ…。

 

 

紬と再会した1話。そしてここまでの2話から9話までの想が、段々紬や湊斗との交流を持っていって、変わったのも事実で。確かに楽しいと、嬉しいと感じていたのも事実で。でも、好きになればなるほど、あのどうしようもなく好きで別れを告げた1話に戻ってくるの、つらいけど、めちゃくちゃつらいけど、分かる気もする。人間の気持ちってそんな簡単じゃないから。再開して、たしかに楽しい日々を過ごしてきて、またあの時の、8年前のあの別れを告げた時の、気持ちがどうしても湧いてきちゃう。またあの頃の気持ちが戻ってきて、やっぱりつらいってなっちゃうの、どうしようもない。進んだからこその、感情。

 

 

 

 

他は何だってしてあげられる。でも、「声が聞きたい」だけはどうやったって叶えてあげられない。そしてそう思わせて、想本人を、辛くさせているのは、紬自身だってことが絶望しかない。自分と一緒にいることが結果的に想を辛くさせているの、そんなの…

 

 

リアルタイムで初見で見たとき、おいおい泣いた。

嗚咽出るくらい泣いた。1話のラストシーン見たときと同じくらい泣いた。

 

 

10話は「変わったもの」「変わらないもの」が裏テーマとしてあった気がするけど、変わらない紬を実感すればするほど、好きが募っていって、そして自分の「変わったもの」の大きさを実感する。8年前、こうなることが辛くて別れたのに、8年経って、同じことに傷つく。それだけ本当に本当に紬のことが大好きなんだなあって、もうそんな安っぽい言葉にしかできないけど、でもそう思った。

 

脚本書いてる生方さんがこのドラマが始まる前に「スピッツの楓みたいなお話を書いてる」ってツイートしてて、ああ多分このドラマのことだなあって後から思ったんだけど、今回の10話を見て、「忘れは〜しないよ〜時が流れても〜」って私の頭の中のスピッツが歌っててそれでまた泣いた。「さよなら〜君の声を抱いて〜歩いて行く〜」8年前の最後、紬が「想くん」って呼んでくれた、その声だけをずっと覚えて生きていこうって決めただろう想くん。でもどうしてもその声が思い出せない。その事実を思って泣いた。

 

 

 

 

 

 

正直、めちゃくちゃ感想ブログ書きたいのに全然もう1回見ようって気持ちになれなくて。それだけ絶望で、何回見ても泣けてきそうで、このブログ書き始めてから3時間くらい経ってます(笑)ようやく最後までかけた。そのくらい辛くて辛くて、絶望でした。もう正直付き合わなくてもいい。どうか、お願いだから二人が幸せに笑顔で生きて欲しいと願うばかりです。

 

もう本当に来週最終回???ねえ、ほんとに???まじで??????

って感じだけど、心して。あと一週間待ちます。頑張ります。最後まで頑張って見届けます。

 

 

 

 

 

苦しいと可愛いの第9話「silent」

 

2話のあの公園のシーンからのスタート。

紬目線で描かれていた2話の後の想くん目線の続き。

 

何回見ても、この、笑顔で想くんに手を振る紬はまだ少し今より幼い顔してて、想くんのこと大好きなのが顔に出ていて可愛い。

 

最後にもう一回だけ、もう一回だけ振り返って、小さく手を振る想くんも可愛い。なのにこれがあの8年前の恋の最後なんだって私たちはもう知ってしまっているから、だから、どこか切ない。

 

 

泣きながら、逃げるように実家に帰る想くん。

(ごめん、余談だけど佐倉家の階段、めちゃくちゃ急だな)

 

 

「誰かと会ってたの?紬ちゃん?」

「ねえ、聞かれても言わないで。」

「ん?」

「うち来るかもしれないから。湊斗とか」

「隠さなくても…」

「隠して」

「親しい人に話した方が力になってくれるんじゃないかな」

「どうやって?…誰がどうやって、力になってくれるの?」

 

 

 

心が張り裂けそうになる。

誰がどうやって?その答えをお母さんも私たちも知らない。その答えが無いことを、想くんも分かってる。分かってるから、答えの出ない問題を突きつけた。

 

 

 

2話で、本当はあの公園に紬を呼び出した時、想は耳のことを伝えようとしていて。でも、紬の言葉を聞いていると、それがどんどん言えなくなってしまって、そして冒頭のあのシーンに戻る。想くんはどこで、どのタイミングで、紬にも湊斗にも、誰にも「言わない」決断をしたのだろう。

 

そしてずっと想のお母さんが、想を聴者から引き離しているように感じてたんだけど、それは想くんの意思だったんだね。想が、お母さんに頼んだこと。お母さんにできることは、もう、その願いを叶えることしかないから。だから、こんなにも頑なに、想を聴者の友人から引き離していた。

 

 

 

 

たくさんおかずを作って想の家に持って行こうとするお母さん。

 

「辞めて大丈夫なの?推薦でしょ?大学受かったの。サッカーできなくなったのにさ、居ていいの?大学」

「こういう状況なんだから追い出されるわけないでしょ」

「でも引っ越したんでしょ?」

「うん、部活の寮だからね」

「ほら、追い出されてんじゃん」

 

 

想に対して、敏感になっているお母さんと、それがどうしても寂しくて、やるせなくて、突っかかった言い方をしてしまうお姉ちゃん。どちらの気持ちもわかる気がするから苦しい。お母さんが出て行く背中をみるお姉ちゃんの顔が想、想って、お母さんは想のことばっかり考えすぎなんだよ!って言いたげな気がしてつらい。お姉ちゃんだって、もちろん想のことは心配だけど、でも…、その複雑な心境がわかってつらい。

 

 

 

「サッカーのものは?しまっちゃった?」

「すてた」

「ねえ、これ見て。想も自分で調べたかもしれないけど、耳の聞こえない人たちだけでやるサッカーなんだって。サッカー続けたいでしょ。別にさ、聞こえる人たちに混ざってしなくても、こういうのだったらお母さんだって安心だし。耳の聞こえない人と関わる方が、想のためにも」

(補聴器を外す想)

「どうした?耳鳴り?」

「やめて。耳聞こえないって、それ…耳聞こえない、耳聞こえないって言わないで。そういうの聞きたくない。…まだ聞こえるから。」

「ごめん」

 

 

最後のお母さんの「ごめん」がほとんど声になってなくて。音だけ。吐息だけの音で、その「ごめん」が今まで聞いた「ごめん」の中で一番苦しかった。

 

お母さんが想のためにと思って用意したものも、想にとっては全て現実を突きつけられるものでしかなくて、お母さんが力になってくれると言ってくれた友達も、紬も、全部全部この時の想にとったら「耳が聞こえない」ことを突きつけられてしまうものでしかない。サッカーも同じ。

 

 

 

 

ぎこちない様子でCDを運ぶ紬。

スピッツのコーナーでふと立ち止まる紬。思い出すのはきっと想のこと。

 

 

 

 

お正月。帰省した大学生の頃の想くん。

お母さんの問いかけも聞こえない。明らかに耳が悪くなっているのが分かる。

湊斗からの年賀状も、受け取るそぶりを見せない。

ふと目に入ったCDラック。

 

 

「お兄ちゃん帰ってるの?靴」

「うん。部屋にいる」

 

嬉しそうな顔をして、急いで鞄をおろして階段へ行く萌ちゃん。かわいい。

本当にお兄ちゃんのこと大好きなのが分かる。

 

 

「あんま元気ないっぽいからテンション気をつけな」

「なにそれ」

「なんか、調子悪いみたい。急に、また」

「聞こえにくくなってんの?大丈夫でしょ。補聴器あんじゃん」

「まあ、万能じゃないんだよ」

「萌、みんなより手話できるし。話せなくても喋れるし」

 

 

 

萌ちゃんが一番最初に家族の中で手話を覚えたって言ってたけど、でも本当は一番萌ちゃんがお兄ちゃんと声で会話できなくなることを現実として受け止めきれきれない部分があったと思う。それは年齢的にも。

どこか受け入れ切ったように話すほかの家族の様子を見て、怒ったように言う萌ちゃん。そんなの、泣かずにはいられなかった。

大人になるとね、受け入れてなくても受け入れたような顔して過ごさないといけなくなるんだよね。それができちゃうようになるんだよね。萌ちゃんがそれに対して素直に感情を露わにするの、すごく切なかった。

 

 

萌ちゃんの想に対しての向き合い方ってすごく直接的。萌にしかできない向き合い方。お母さんもお父さんもお姉ちゃんも思うことはあるんだけど、それを想に感情のままぶつけることはない。それは多分、所謂「大人」だから。「大人」だから、我慢するし、気遣うし、相手の顔色伺って、一歩先を読んだりする。萌ちゃんにはそれが出来ない、出来てないって意味ではなくて、萌ちゃんはそれを全部抱えた上ですごくストレートに言葉をぶつける。ちょっと違うけど、アプローチとして光くんもそうだよね。この二人の兄、姉に対しての向き合い方が私はすごく好き。

 

 

 

 

 

何か落ちたような物音。

部屋に行くお母さん。紬からもらったイヤホン。流れている音楽。スピッツの「魔法の言葉」。紬が好きだって言ったあの曲。泣いている想。

 

 

 

「想?」

「なんか、壊れたみたいで、イヤホン。」

「補聴器どうした?つければ聞こえるよ?大丈夫、大丈夫。イヤホンじゃなくったって聞こえるんだから。」

 

「こっちが壊れたかな…」

「大丈夫だから」

 

「…ねえ、声、出てないよね?さっきからずっと、喋ってるつもりなんだけど、声、出てないよね?なんか…言ってよ」

 

 

繰り返し、繰り返し「なんか言ってよ」と言う想に、なにもかけてあげる言葉が見つからないお母さん。必死に泣かないように、泣いてしまったら認めてるようで、必死に、我慢してるお母さん。今できることは体温を伝えることしかできなくて、想の体に手を差し伸べるけど、想には届かない。大粒の涙を流す萌。咄嗟にお母さんを離すお父さん。

 

 

近くにあった補聴器を想のそばに置いて、手を差し伸べる。だけどその手もどうしていいか分からずに、戸惑いながら、でも力強く想の膝を叩く。なにも言わない。ただただ体温を伝えることでしか、今の想には伝わらない。

 

 

 

 

 

6話でこの時に割れたCDたちを萌ちゃんが自分の部屋に持っていって泣くシーンがあったけど、ああ、そっか。この時に目の前で割れたCDだったんだ。だから、萌ちゃんはそれを見て泣いたし、お父さんはそんな萌ちゃんを何も言わずに優しく頭を撫でて寄り添ったんだなあと思って、また泣けた。

 

 

 

 

 

 

想の部屋で散らばったCDから紬のバイト先での様子に切り替わる。

お正月に実家に帰らない紬。実家に帰ると嫌でも想のこと思い出すから、きっと意図的に帰らない紬。

 

 

 

 

 

 

「このまま買い物行く?一回帰る?」

「あーごめん、これからお母さん、想のところに行くから」

「え、買い物付き合ってくれるって言ったじゃん。お母さんいないとわかんないよ。赤ちゃんのやつ」

 

「まだちゃんと言えてないんだよね。向こうの親に。想のこと。聞こえないってことじゃなくて。なんていうか…理由?原因。遺伝性ってさ、お母さんの子供が耳聞こえないってことはさ、私の子もあり得るってことだよね」

「あるかもしれないけど…」

「え、どうすればいいの?もし同じ病気だったら」

「想が生まれた時は…なんともなかったから」

「生まれた時はでしょ。もう今ほとんど聞こえないじゃん」

「萌、買い物手伝うから」

「最近補聴器もしてないでしょ?もう意味ないって。この子も同じだったらどうしたらいいの?私のせいじゃん。私のせいで耳聞こえなかったら…」

「なんでそうやって自分のことばっかりなの?想のことも考えなさい!」

「自分のことじゃないよ。自分の子供のことだよ。お母さんにとっては想が子供だからでしょ。私だって同じだよ。自分の子供のことがいちばん心配だよ。お母さんと同じだよ。私と萌だって、お母さんの子供だよ?」

 

 

きちんと、深くは描かれていないけれど、お母さん側の方に耳の聞こえない人がいて、きっとその遺伝から想くんの病気はきてる。だからこの家族の中でいちばんお母さんが想の病気に関して敏感になっている。

お姉ちゃんはお姉ちゃんで、子供ができて親になろうとしていて、それが遺伝からくるものであるならば、自分の子にも…って不安になるのは当たり前。そして想が病気になってからずっと、自分と萌のことは後回し、いつも想、想って気にかけているお母さんに内心ちょっとうんざりしていて、そしてずっと寂しかったんだと思う。

萌ちゃんは萌ちゃんでずっと大好きなお兄ちゃんと家族の間で気を遣ってどうにかバランスを保とうとしていて、それが健気で切ない。

 

家族なんだけど、気持ちは一つではない。想の病気のことに対しても感じ方も向き合い方もそれぞれ違う。それぞれ自分の生活や考えがあって、それが家族だとしても全てが交わる訳では無い。それがすごくリアルで、だからこそ苦しかった。

 

 

 

 

 

生まれた赤ちゃんの検査の日。

 

「いいよ、毎日来なくったって。大変でしょ」

「そんなこと言わないでよ。来たくて来てるんだから」

 

 

前回のセリフと同じ。

来たくて、来てるだけ。自己満足。ちゃんとお母さんはお姉ちゃんのことも大事に思ってる。

 

 

無事に聞こえていた赤ちゃん。

でも、「想も生まれた時はなんともなかった」ことを知っているから、私は内心怖いままだった。きっとそれは、想の家族みんなそう。

 

 

 

 

 

現代。

部屋でCDの整理をしている紬。

ふと歌詞カードを見る。

 

iPodごと借りたことあってさ、高校生の時」

「よかったやつ、わざわざCD買ったの?」

「そんなお金ないよ。お店で立ち読みしたの」

「立ち読み?」

「CDのレンタルのお店で。歌詞。」

「なにそれ、検索すれば出るじゃん。歌詞」

 

 

 

 

音楽好きな人と、

「言葉」を大切にしている人、

どっちにも当てはまる紬だからこその言葉。それを聞いて、なんか色々察する光。なんか色々。この人も萌ちゃんと同じくらいお姉ちゃん思いの気遣い屋さん。

 

 

 

「手話覚えなくても大丈夫?」

「うん、大丈夫」

「湊斗くん、できないもんね。」

「うん」

「でも仲良しだもんね」

「うん」

「なら、大丈夫か」

「うん、大丈夫、大丈夫」

 

 

「佐倉くん」の文字は一度も出て来てないのに、当たり前かのように「佐倉くん」の話をする二人。あんなに湊斗の仲を応援していたのに、想に歩み寄ろうとする光はただただお姉ちゃんの幸せを祈ってる優しい弟。「佐倉くん」と「仲良く」なろうとする光。

 

 

 

 

 

実家で何かを探す湊斗。

多分silentファンはみんなもう、この時点でなにを探しているのか気づいていたよね。

相変わらず即レスな想くん可愛い。

 

 

わざわざ河川敷で待ち合わせる二人猛烈に可愛い。

湊斗が先に来て想を待ってるの、解釈一致すぎるし、お互いがお互いを見つけて笑顔になってるの、それ、大好きな人にするやつなんよ。まあ、間違ってないか。

 

想くんの歩き方がなんかモデルみたいでちょっと笑った。

 

 

「明日帰るの?」

(うなづく)

「え、じゃあ一緒に帰ろう?」

(いや〜みたいな表情)

「なんでよ、いいじゃん。本当は一緒に帰りたいんでしょ?」

 

 

なんかこのやり取り見てると猛烈に安心するのは私だけ?

高校生の頃みたいにふざけあう二人。いつも想がちょっと茶化して湊斗を困らせる。そんなやりとりをして笑い合う。なんて幸せな世界。

 

たまたま通りかかったお母さん。笑いながら友達と会話する想の姿を見て、一瞬驚いた表情をする。そして嬉しそう。

 

湊斗に高校生の頃、紬が書いたメモをもらって、嬉しそうに笑う想。

なんだよ、このパンダゴロゴロしてるメモと字だけで紬が書いたってわかんのかよ。大好きかよ。

 

 

 

家に帰って来た想。

大きい体を小さくしてソファに座る姿から緊張しているのが分かる。

 

想の手話を、お母さんは多分ちゃんとはわかっていない。

でもそれを想も分かった上でゆっくり、ゆっくり伝わるように話してる。

 

「お母さんも同じ」

「ん?」

「何か話すと心配するって思って、大丈夫って逃げてた」

「親だからって、なんでも話さなきゃダメってことないし。親だから、言いたくないこともあるだろうし。それで、いいんだよ。困った時、思い出したら相談、してくれればいいんだよ。でも、心配はする。心配されるの嫌、なの知ってるけど」

 

 

紬と紬のお母さんとはまた違う、親子の形。

8年間、ずっと、ずっと思い合っていたはずなのに、なのに通わなかったふたり。でもやっと通じ合った瞬間。

 

お兄ちゃんを呼ぶ萌。

 

 

 

手に取るCD。開いた歌詞カードがさっき紬も見ていたものと同じ。

 

 

「お母さんがね、萌のせいで、ちょっとイライラしてた時、捨てようとしてて。想の、目に入らないようにって。また、見たいかもって思って、萌が保護してた」

(頭わしゃわしゃ)

「う〜ざい!やめて!」

 

 

かわいすぎる。好きしかない。

 

ごめん、私萌ちゃん推しかもしれない。

 

なんかもう萌ちゃんが出てくるだけで泣けるんだけど。最近の萌ちゃんの口癖「萌のせいで」

全然そんなことない。萌ちゃんのせいじゃない。誰かお願いだからそう言ってあげて。ギュってそんなことないよって抱きしめてあげてって思ってたんだけど、想くんがわしゃわしゃしてくれて嬉しそうに嫌そうな顔するから、少しは楽になったかな?

 

 

ここのシーンがどうしても、お母さんがCD捨てるって言い出して萌ちゃんが自分の部屋に運んだ時のお父さんとのシーンと重なって。あの時はCDをみて涙を流した萌ちゃんにお父さんがなにも言わずに頭を撫でたんだよね。あの頃から少しは萌ちゃんも、想も、気持ちが楽になってたら嬉しい。

 

 

 

 

CDラックにCDを戻す萌と想。それを見て駆け寄るお姉ちゃん。嬉しそうな想。

 

「あ、割れてんのあるから手、気をつけな」

「分かってる」

 

「手、気をつけて」

「分かってるって!二人してうるさいなあ!!!!!」

 

 

ねえ、こんな幸せな「うるさい」聞いたの1話の冒頭以来じゃない?????

 

 

もう3人でずっと笑いあっててほしいし、借りパクしてる想くん可愛すぎるし、どうやってもお兄ちゃんの味方な萌ちゃん最高だし、もう絶対3人とも幸せになれよな。

 

 

 

 

駅まで送ってもらった想。

「ありがとう」

 

2話では「ごめんね」だったのが「ありがとう」に変わった。

「なにが?」とは聞かない。「うん」だけ。それだけ。

 

やっとこの8年のお母さんと想のうまくいかなかった物語がこの「ありがとう」で完結したように思えた。

 

 

 

 

帰って来た想。紬のバイト先に来た想。

大事そうに、両手でCDを渡す想。

 

 

「貸そうと思ってたやつ」

「これ?」

「どうする?私の貸してもいいよ」

「買う。自分で持ってたい。実家で久しぶりにCD触って。これまだ持ってないって」

「ネットとかで見た?」

「見てない。歌詞カードで最初に読もうって思って」

「それがいいよ。私も記憶全部無くしてまた一から読みたい。羨ましい」

「歌詞、どれがいい?」

「全部かな」

 

 

 

音楽が好きな人の会話。

「歌詞カード」で「読む」二人の会話。こういうところがお互い意識しなくてもなんか合っちゃう二人の会話。

 

 

バイト終わって出て来た紬に気づかない想。

気づいた想。すぐに動きをやめる紬。可愛い。

 

 

「読み終わった?どれがよかった?」

「全部かな?」

「ほら、だから言ったじゃん!」

 

 

「実家で、なんか、いいことあった?」

「顔がいいのは、元々だからな」

 

 

おっしゃる通りです。ありがとうございます。

 

 

 

なんかもう、これ、佐倉想にしか言えない言葉ランキング第1位すぎてなんかもうありがとうございますしかなかった。よくご存知で。ありがとうございます!!!みたいな。高校生の頃の二人が戻って来てくれたのも嬉しかったし、なんか紬が過去形にしないで、「高校生の頃から、言うよね」って現在進行形で話すのもよかった。

 

 

(歌詞カードを逆さにして揺らす想)

「(なにも挟まってなかった)」

「ん?」

 

 

いたずらっ子な顔して、湊斗にもらった紬のメモを見せるの可愛い。

 

「お願い聞いてくれたら捨てる」じゃなくて「お願い聞いてくれたらあげる」なのいいよね。捨てたくないんだ〜。やだ〜惚気ちゃって〜。

 

 

「青羽が好きなCDかして」

「CD?」

「今は多分、青羽の方が詳しいから。色々教えてほしい」

「うん。いいよ。貸したいの、いっぱいある。はい、じゃあ返して」

「やだ」

 

 

 

なんかさ〜ここ最近「subtitle」が掛かるタイミングが幸せな時間で嬉しいよねえ〜〜〜〜。(しみじみ)

もうなんなの?この高校生の時から止まってないやり取り。むしろその続きを今やってるかのようなやり取り。この二人は永遠にこういうことしてじゃれあっててほしいし、それでいい。もうずっと好きな音楽の話して、笑いあってほしい。

 

 

「晴れてるね〜」

「ちょいちょい言ってるそれなに?うざいよ」

「想がよく言ってたんだよね。月出てると、晴れてるね〜って」

「うざ」

 

ここで特大、想×湊斗ぶちかましてくるの最高だな。

(そして私も実はこれナチュラルに言っちゃう)(知らんがな)

でも、あの頃それを湊斗が言ってるのを聞いて「好きだな〜そういう感じ」って返した紬を湊斗はどう思ってたんだろうなあって思うとちょっと切ないね(もう1回このシーン見返さないと)

 

 

高校生の頃話したことを思い出しながら話してる紬の手話じゃなくて、顔見てる想くんはもう紬への好き好きが漏れ出ちゃってるのよ。

 

「今日、一箇所行ったね」

「ん?」

「東京の大きいタワレコ行きたいって言ってたよ」

 

 

8年前のそれを覚えてる想くん。何気ないところも「一箇所行ったね」って行ってくれる想くん、どんだけモテ男なんよ。

 

手話がおかしくて手を触られただけでドキドキしちゃう紬と想くん。

 

「ずっと」

 

 

紬可愛い。めちゃくちゃ可愛い。

手繋いでもおかしくない距離なのに、それすらもしないで「ずっと」って言い合いながら歩く二人世界で一番愛おしい。前回に引き続き幸せな終わり方でよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、来週はまた「ずっと」のあまり、思い悩んじゃう想くんですね。

付き合わない二人。どうか、どうか二人が幸せでずっと仲良くいれますように。

大好きなポニテをいじる想くんも、想くんとお出かけだからヘアアレンジしてる紬もどっちも可愛い。どっちもただただ笑っててほしい。

来週も楽しみにしてまーす!!!!!