チームID:V10SNQ
はじめに
はじめまして、オニクモと申します。先日のランクバトルで17位(レート2041)を達成したので構築記事を書かせていただきました。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
構築の経緯
レギュレーションGのルールは禁止伝説1体のルール、禁止伝説のパワーがそのまま構築のパワーにつながる。そこで一番強いと考えた黒馬を使用することに決めました。
しかし、黒馬を使う上で以下のポケモンを対策する必要があると感じました。
①スカーフ水ウーラ
②黒馬ミラー
③ガオガエンをはじめとした悪タイプ
④タケルライコなどのバークアウト勢
⑤白馬をはじめとするトリル
⑥テラパゴス
これらのポケモンに抗うためにまずは黒馬の型をHBフェアリーテラス悪だくみにしました。これによってあらゆる相手の構築を一発をたえることができる。黒馬をサポートする方針で残りの5体を決めていきます。
2体目:黒馬の耐久をサポートするポケモンがいいと考えてオーロンゲを採用。黒馬にタイプ上有利であり、両壁で味方の耐久をサポートできます。
ここまでで壁+黒馬で④のバークアウトは逆に起点にできます。⑤の白馬に対してもオーロンゲにミストフィールドを採用することでモロバレルをシャットアウトしながら積みあって、トリル下であっても殴り合いで勝つことができました。
しかし、環境が進むにつれて白馬にペリッパー+水ウーラを入れる形が増えてきて初手でオーロンゲ+黒馬で出したとき水テラ水流連打で壁を無視して黒馬をワンパンする動きをされるようになりました。
3体目:そこで3体目としてタケルライコを採用し、水ウーラを見たら出せるようにしました。また、カイオーガやイーユイ、ミライドンといった黒馬をワンパンしてくるポケモンに対して初手に置く枠として優秀でした。
4体目:⑥のテラパゴスに対しては黒馬で戦うと、悪だくみドレインキッスではテラパゴスを全く削れないので黒馬で戦うことはあきらめ、壁と相性のいい別の積みポケモンとしてコノヨザルを採用。
残りのポケモンに求める役割は黒馬のHPを回復できること、この指とまれや怒りの粉で黒馬を水ウーラオスをはじめとするポケモンから守れることでした。
これに該当するポケモンとして当初はヤバソチャを使用していました。ヤバソチャは特性のおもてなし、命の雫による味方のHPの回復と、怒りの粉で味方を守ることを両立できます。また、トリックルームによって素早さを落としている自分の黒馬を相手の禁止伝説の上から行動させることができました。しかし、草ゴーストというタイプは猫だましを防げ、水ウーラに耐性を持つ一方、両バドレックスに不利をとることがネックでした。
そこで友人のyさんから提案されたピッピを採用しました。ピッピはこの指とまれで味方の耐久をサポートでき、命の雫や癒しの波動で味方の回復もできます。さらにはフレンドガードで味方の耐久のさらなる底上げ、お先にどうぞでトリル下で味方を先制で動かすことも可能です。
最後に威嚇、猫だましでサイクルのサポートをするガオガエンを採用して構築が完成しました。
個体紹介
バドレックス(こくばじょう)
特性:じんばいったい
性格:ずぶとい
持ち物:たべのこし
テラス:フェアリー
実数値:207(252)-×-143(236+)-185-120-173(20)
技:アストラルビット / まもる / ドレインキッス / わるだくみ
HB:意地水ウーラオスの雨水テラス水流連打が乱数24%
白馬のブリザードランスが36.7%~43.9%
HD:壁フレガ込みミライドンのテラス眼鏡イナズマドライブ確定耐え
テラス時、壁フレガ込み黒馬の+2アストラルビットを食べ残し込みで2耐え
あまりにも硬いバドレックス。シーズンの初めにHBぶっぱで使い始めたが、硬いバドレックスが悪だくみを複数回積めてあまりにも強かったです。テラスタルやドレインキッス、食べ残しと合わせて体力管理しつつ積んでいけました。
唯一壁を無視してくる水ウーラオスはきつかったが、後述するタケルライコをウーラオスを見たら選出することで対応しました。
火力と素早さにはほとんど降っていませんが、下から動くのが分かっていてs関係が分かりやすく、悪だくみを積めば十分な火力が出ました。
オーロンゲ
特性:いたずらごころ
性格:しんちょう
持ち物:ひかりのねんど
テラス:ゴースト
実数値:202(252)-140-108(180)-×-115(76+)-80
技:ミストフィールド / ひかりのかべ / リフレクター / すてゼリフ
HB:災いの剣込みカイリューのノマテラ鉢巻神速耐え
HD:ハバタクカミの臆病眼鏡ムンフォを壁込みで乱数一つ切って耐え
黒馬をサポートするポケモン。ひかりのかべ、リフレクターで黒馬がいろいろな技を耐えるようにしました。また、モロバレルにキノコの胞子をされると黒馬が満足に積んでいけないのでミストフィールドを採用しました。
また、技構成は変化技オンリーであったが、CTSのランクバトルにおいては問題なかったように思います。両壁を貼った後は雑に扱って自分の裏のポケモンに負荷をかけないことを意識しました。
タケルライコ
特性:こだいかっせい
性格:ひかえめ
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:フェアリー
実数値:225(196)-×-128(132)-188(108+)-118(68)-96(4)
技:じんらい / りゅうせいぐん / ボルトチェンジ / バークアウト
しゃち様の調整をお借りしました。
タケルライコ-【ポケモンsv】ダブル育成論 - しゃちpokeサイト (mattari-kura.com)
H:16n+1(グラスフィールド・たべのこしの回復効率◎)
※GFやたべのこしの回復を考慮する場合、調整2より総合耐久指数が高くなる
HB:A特化パオジアンのつららおとしを確定耐え
A252炎ポンのじだんだを2発確定耐え
C:11n+1(性格補正・めいそう効率◎)
H252化身トルネロスを10まんボルトで確1
環境の多くの水ウーラオス(H84.D4まで)をじんらいで確1
HD:残り、2n(めいそう効率◎)
黒馬をサポートするポケモン②。黒馬が積んでいけない水ウーラオスやイーユイ+ハバタクカミの並び、ミライドン、コライドンなど様々な構築に対して初手においていました。
ボルトチェンジはバークアウトで特攻を下げた相手に対して後攻から交換することで黒馬で積んでいける状況を作れる他、タケルライコと対面した水ウーラオスが素引きしてきたときに相手のポケモンを見てから裏のポケモンを繰り出せます。
ミライドンに対しては壁を貼れていたとしても眼鏡流星群を打たれた場合は倒されますが、その場合は黒馬が悪だくみの起点にすることができました。
コノヨザル
特性:まけんき
性格:いじっぱり
持ち物:ぼうじんゴーグル
テラス:ほのお
実数値:217(252)-165(116+)-101(4)-×-118(60)-120(76)
技:ふんどのこぶし / ドレインパンチ / ビルドアップ / まもる
S:ゴリラや瞑想型テラパゴス、サーフゴー辺りを抜きたいので少し
A:できるだけ高く
黒馬では絶対に勝てないテラパゴスに選出する枠。どの型のテラパゴスにも基本的に有利に立ち回れました。他にも原種ガチグマやコライドン、レックウザといったビルドアップが刺さりそうなポケモンに選出しました。防塵ゴーグルはオーロンゲがミストフィールドを持っているのに過剰であるように見えます。しかし、テラパゴスとよく一緒に入っているモロバレルに怒りの粉を打たれているだけでテラパゴスを倒せなくなったり、ゼロフォーミングされながら胞子を打たれると眠ってしまうので必要であったように思います。(ミストフィールドが貼られているときにコノヨザルにきのこの胞子を打たれても防塵ゴーグルがばれるのはちょっと残念な点でした)
ピッピ
特性:フレンドガード
性格:のんき
持ち物:しんかのきせき
テラス:くさ
実数値:177(252)-×-100(180+)-×-95(76)-49(-)
技:このゆびとまれ / おさきにどうぞ / まもる / いのちのしずく
HB:できるだけ高く
HD:壁込みテラスなし控え目眼鏡イナズマドライブ確定耐え
壁込み+2アストラルビット耐え
黒馬やコノヨザルをこの指とまれや命の雫でサポートしていきます。耐久を上げるだけでなく、黒馬やコノヨザルに飛んでくるエルフーンのアンコールをこの指とまれで吸えるのも強力でした。
ピッピはオーロンゲの壁と合わせると自身も硬くなるので命の雫を採用して自分も回復できるようにしていました。黒馬で目の前のポケモンを倒しながら命の雫をうつ動きが強力です。
ガオガエン
特性:いかく
性格:のんき
持ち物:オボンのみ
テラス:フェアリー
実数値:201(244)-135-147(188+)-×-120(76)-72
技:フレアドライブ / はたきおとす / ねこだまし / すてゼリフ
HB:水ウーラの雫水流連打をオボン込みでほぼほぼ耐え
最後に入ってきた枠。一番選出率は低かったがタケルライコが刺さらない相手に対して積極的に出していった。環境の物理ポケモンの多くがクリアチャームを持っていて、タイプ的に有利な黒馬もテラスタルされて不利をとるので選出しづらかったが、出した試合は活躍しました。
選出
①基本選出
先発:オーロンゲ+タケルライコ
後発:黒馬+ピッピ
オーロンゲ+タケルライコで起点を作って裏の黒馬で積んでいきます。
相手の構築にウーラオスがいなかったら黒馬が初手から積んでいくこともありました。
②対テラパゴス
先発:オーロンゲ+タケルライコ
後発:ピッピ+コノヨザル
オーロンゲ+タケルライコで起点を作るのは同様。
コノヨザルでビルドアップを積みながらテラパゴスを倒しに行きます。
重いポケモン
パオジアン+カイリュー
猫だまし+ミライドン
どちらもオーロンゲに壁を貼らせずに倒してくる動きがつらかったです。
隠密マント黒馬、隠密マントカイオーガ
隠密マントでバークアウトを防がれて積まれるのがきつかったです。
最後に
自身として初のレート2000、リバティノート圏内に乗れてとてもうれしかったです。今後はさらに上を目指して頑張っていけるよう精進したいです。
一緒に構築を考えてくれた高校時代からの友人のyさん、応援してくれたMPKのヌケ、ヴィオラ、ここまで読んでくれた皆様、本当にありがとうございました。