近年は「テレビを持っていない」「引っ越しの時に捨ててそのまま数年」なんて人も多い。私も最近テレビつまらないなあ、似た番組ばかりだなあ、と思うようになって、我が家はBGM替わりにテレビが点いている家だったんだけど、消すようになった。ちょっと前からどっちがアーティスト名でどっちが曲名かもピンと来ないし、あぁテレビがターゲットとしている世代じゃ無くなったんだなあとヒシヒシと感じる。ニュースもアナウンサーが下手で分かりづらかったら消しちゃう。
『youは何しに日本へ?』とか好き好んで観ている番組もあるので視聴時間が0になったわけではないんだけど、半日くらいある特番を全部リアルタイムで観れてしまうくらいのテレビっ子だった私からすると、「全然観てないよ」って言っちゃうくらいには観なくなった。学生時代に友人に「3時間くらいテレビを観ていると飽きちゃう、疲れちゃう」と言われた時は結構衝撃だった。
あとゲームポイ活をしているからそっちを優先したくて、スマホを触るとつい開いてしまっていたネットニュースも全然見なくなっていて。そんなわけで、世間が盛り上がっていることからすごく距離のある生活をしているんだけど、これがまあすごく精神的に楽なことを知ってしまった。悪いニュースが嫌な気持ちになるのは当然のこと、良いニュースでも嫉妬心とかでモヤっとしちゃうことってあるしね。
芸能人のことやSNSでの体験談、これは不快にさせてしまうかもしれないけれど戦争の情報でさえ、知らなくても私の生活には1ミリも影響が無かった。知らなくて恥ずかしい、知らなくて困った、なんてことは1度も起きていない。
そういう自分から遠い情報から離れてちょっと経つと、ご近所さんがしてくれた土産話とか、スーパーでコレが安かった高かったとか、工事のため夜間通行禁止のお知らせとか、そういう身近なことが色濃く残るようになってきて、遠くの世界を観ていた視点が自分の生活圏内に戻ってきた、気がしている。
“井の中の蛙“という言葉もあるしそれが良い事か悪い事か判断できるのはもうちょっと先のことだろうけど、今のところはすごく良い感じだ。これが続けば良いなあ。あとはこのテレビはニュースを見なくなって浮いた時間を、ゲームではなく何か生産性のあることに使えていたら満点なのだけど。そんなちゃんとした人間じゃないし、それは自分に高いハードルを課すことになっちゃうかな。
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