パラサイクリングW杯
こんにちは!
選手としての生活において、週に何度かは疲労を抜くために、リカバリー日を設けています。
当然、レース日やキツいトレーニングの日は、練習とケアだけで1日が終わってしまうのですが、リカバリーの日は多少時間がある時もあるので、有意義に過ごしています。
そして本日は、監督の計らいで、現在ベルギーにて開催されているUCIパラサイクリングW杯の観戦に行って参りました!
こちらでレース活動をしていると、レースの観戦に行くこと自体なかなか無いのですが、パラサイクリングを生で観戦させて頂くのは初めての経験。
W杯の世界最高峰の舞台の感想は、純粋に「カッコいい」と、「スゴい」
この凄さを上手く表せないことが残念で仕方ないのですが、、今まで詳しく存じ上げていなかったので、日本でも実際に大会を見てみたいという気持ちになりました。
ちなみに、ただ普通に観戦するだけではなく、少しではあるものの日本代表の方々にご挨拶をさせて頂きました。
オリンピックでメダルを獲得されている方や、世界チャンピオンになられてる方ともお話しさせて頂けたのは、とても貴重な時間。
W杯という舞台を生で見れて、とても有意義なリカバリーデイでした!
鈴木史竜
ケルメスクルス
こんにちは!
数日前まで、今住んでいるコルトレイクという街に、ケルメスという移動式遊園地が来ていました!
毎年この時期に約2週間ほど催されており、もはや風物詩。
ケルメス特有の「どこかに遊園地を構えるのではなく、移動してしまえ。」という発想が、僕はとても好きです。
細かいシステム等は分かりませんが、そこで働いてる人にも、受け入れる街側にとってもいい仕組みだなと感じます。
僕も、せっかくなのでチームメイトと満喫してきました!
レース会場もそうですが、こういうお祭りは、現地の見知らぬ人と話すきっかけが沢山転がっている機会であったりもします。
自然と笑顔になれる雰囲気でリフレッシュをし、引き続きトレーニングとレースに集中していきます!
鈴木史竜
3度目の Arden Challeng
こんにちは!
ついに平成最後の日。
ベルギー滞在をしていると、元号が変わるという実感が全く湧きませんが、、生まれ育った元号が変わるのは、素直に不思議な感覚。きっと帰国後に実感する事と思います。
令和もよろしくお願い致します。
さて、前置きが長くなりましたが、本題。
1週間前の日曜日に、5日間のArden Challenge が終了しました。(またまた遅いですが…苦笑)
前回の記事で概要を書いたこの大会は、U231年目から3年連続で出場している大会。↓↓
1年目は、渡欧して初レースがこの大会でした。
全て開始1時間程で何も出来ずに遅れるレースの連続。
2年目は完走が少し出来ていたものの、完走目的の走りが精一杯。
そして、今年は3年目。
集団の前でレースを展開出来るようになりました。
1番手応えのあった、第3ステージのレースレポートを添付しておきます。
少し長めですが、お時間あれば是非!
以下レースレポート
2019/4/19
Etape3 Leglise
目標 自分がキツいところで必ず上がり、逃げに乗る
結果 メイン集団後方完走(106位)/176
コース 42.5km3=127.5km 大きな登りは1か所だが、前半の大通り区間から狭いコーナーを抜けて登りに入り、そこからは比較的狭いアップダウン区間が続くコース。
レース展開 1周目で小さな逃げを泳がせ、2周目からぺースが上がり勝負がかかる動きがずっと継続されたが、集団が繋がり逃げの形成には至らなかった。ゴール直前に飛び出した2名が先行していった。
昨日の反省を生かし、休めるところで休み、勝負がかかるタイミング=自分がきつくなる寸前のタイミングで前に上がり、そこから勝負することを必ず実行すると決めてスタート。
1周目はいつも通りすぐに捕まりそうな逃げを泳がせ、メイン集団でのレースが進行。ここは脚を溜めて、ただただ我慢して走り続けた。そして2周目の登りを前に少し殺気だったので位置を上げて登りに入った。案の定ペースは上がり、先頭から30番手ほどをキープしつつ観察。
アタックに反応してみたが、特別ジャージを着てる選手や総合系も動いて決まらない。ただ、ペースは落ちずにずっと攻撃が繰り返されているので、今が勝負どころなのは間違いない。身体はよく切れているし、頭も冷静に周りを見れていて、ずっと20番手以内のいつでも飛び出せる位置でレースを展開。すると、組織的に動いてるチーム、統率がとれずに個人で動いてるチーム、完全に個人の動きをしてる選手等、アタックや集団の動きを空撮で見てるような、集団前方の流れがとても鮮明に空気感からイメージできていた。誰が次アタックをかけそうか、それに対して誰が反応しそうか、その動きに対して集団の反応は瞬時に繋ぎに動けるのか、それともワンテンポ遅れて決まる可能性が高まるのか、等々、次第に想像も出来るようになってきた。なので、安定して前をキープ出来て、位置を下げることもなかった。
最初は少しやみくもにアタックをかけてしまっていたが、それが見えるようになってからは、決まる可能性が高いものに少しずつ絞って動いていった。
予想が当たって追走がワンテンポ遅れたタイミングで、僕を含め数人で抜け出せそうな場面もあった。さらに、前でハイペースをずっと刻んでいたので、コーナーで振り替えると集団分断が起こっており、どこで先行集団が形成されてもおかしくない展開だった。自分もきつかったが、間違いなく後ろはもっとキツいし、有力選手が動くタイミングや、そのカウンターも特に狙って、とにかく本気でプッシュを休まずに続けた。
しかし、ギリギリ分断も先行も決まらず、集団が繋がる形になってしまい、逃げが形成される事はなかった。
最後には2名飛び出しを成功させたが、最終局面でスプリントにめがけて動く集団から飛び出すほどの脚は僕に残っておらず、集団後方でのゴールとなった。
今までのレースと比較して、とてつもなく大きな手応えのあるレースだった。
本気で飛び出すことやトップ10を狙って動いていたし、現実的目標として狙えるんじゃないかと本気で思っていたので、結果としてとても悔しかった。
ただ、良く集中出来ていたし、とてもいい走りが出来たと思う。
でも、勝った選手は逃げが決まらないことも察知して最後の1発に備えていたのかもしれないし、1人で飛び出してゴールまで先行するほどの力は僕になかった。
今までよりとても動けていたので、レース後の疲労感も今までのレースとは桁違いだった。しっかりケアして、翌日も同じようにチャレンジして行きたい。
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以上です。
目指しているのはもっと上であり、そこで戦ってる選手の数は枚挙に暇がないのですが、僕個人として、昨年までとは見える世界を少しだけ違うものに出来たレースでした。自分のなかでは、とても価値のある5日間となりました。
そして、4月は9レースを走る事が出来ました。昨年までとは違う事を学べて、悔しいなかにも、充実感とレースの楽しさも持てています。
帰国まで残り3週間、チャンスは限られてきますが、まだあります。
気を引き締め直して、全力で悔いの無い走りをしようと思います!
鈴木史竜
21歳になりました!
こんにちは。
本日4月16日、無事に21歳を迎えました。
多くの誕生日のメッセージ等、本当にありがとうございます!
目の前の目標に向け、積み重ねていきます。
現在僕は、明日から始まる5日間のレースに出場するため、ベルギーのワロン地方に来ております。
今回参戦するのはArden challlnge というレースで、1Dayレース5連戦という位置づけではあるものの、総合もかかる大きなレース。ユーラシアの拠点のあるフランドル地方でいつも走っている平坦と風のレースとは少し違い、起伏のあるワロン地方のレースは日本の地形に似ています。
過去の優勝者には、イェーツ選手といった現在ワールドツアーで活躍する選手もおり、強豪選手も多数出走してくるはず。全力で挑みたいと思います!
ちなみに、昨日ベルギーでのシーズンインから、約3週間が経過しました。
全てのレースで上手く行っている訳ではありませんが、昨年までの走りと比較して、とてもいい滑り出しが出来ています。
冬場にやってきたことが、着実に少しずつ、走りに出てきていると感じています。
なかなか発信できていませんが、ベルギーでもポジティブな形で走れています!
目の前のレースに集中し、明日からも頑張ります!
今回は短文でしたが、近況でした。
では、おやすみなさい!
ベルギー到着!
こんにちは。
一昨日、無事ベルギーの拠点になる、コルトレイクという街に到着致しました!
相変わらずの素晴らしい練習環境で、走ることが出来ています。
そして今回、僕は静岡空港→上海→パリという空路を経て、ベルギー入りしました。
(シャルル・ド・ゴールで監督にピックアップをして頂けたのでとても助かりましたが、本来であれば「TGV→ベルギー国鉄の電車」と乗り継いで、チームの宿舎に向かいます。)
欧州での競技活動をさせて頂く場合、多くのサポートを頂いていますが、航空券の料金は非常に大きな費用です。
高校卒業後、3年目の活動となり、移動手段等の工夫も多少出来るようになってきました。せっかくなので、そんな航空券の取得方法と共に、欧州への移動の事を少し書いてみます!
まず、、、
僕が航空券を検討する際は、航空会社ごとの自転車の超過料金や、日本国内と欧州での移動方法などを考えて、行程を絞り込んでいきます。
そこで、航空会社とルートの候補が決まれば、あとは取るタイミング…。
当然、受け入れて頂くチームの動きに合わせた上ですが、取るタイミングが早すぎても遅すぎても高いので、可能な限りは絶妙なところを狙います。
予約タイミングと出国日が1日違うだけで、数万円違うこともあるので、何度やっても悩ましい…。
ただ、今回は上手くいき、航空券は全て込みの往復6万円台というチケットをゲットしました!
これはトレーニングとは関係の無い部分ですが、こんな感じで試行錯誤しつつ色々な準備をし、欧州へ向かいます。
抑えられる費用は可能な限り抑え、使うべき投資は惜しまず。
そんな勉強もさせて頂いています。
自転車超過料金についても、相手も人間ですので(少なくとも現状は)、航空券取得前に使用航空会社の使用空港のカウンターに直接電話で確認をしておくことで、お金がかからないだけではなく、比較的親身にやってくれます。
以上、ニーズがあるかは分かりませんが、トレーニング等には全く関係のない移動に関する情報でした!
ただ、試行錯誤とか工夫に関しては、トレーニングでも同様かとは思います。
今後頭の中は、このベルギーの素晴らしい環境でのレース活動とトレーニングで強くなる事だけになっていきますが、また折を見て日常のことを投稿していこうと思います!
貴重な約2ヶ月の欧州遠征。失敗を恐れず挑戦してきます。
では!
鈴木史竜
トレーニングキャンプしまなみ 後編
こんにちは。
しまなみ合宿からだいぶ時間が経過…。合宿後もいいトレーニングを積み、出国に備えています。
今回は、前編の更新から日が空いてしまいましたが、しまなみ合宿全体についての後編記事になります。トレーニングについてのリンクもあるので、是非参考にして見てください!
合宿中に開催された講習会についての前編↓↓↓
この講習会は大きなイベントでしたが、それ以外に、とても盛り沢山な11日間の合宿でした。
まずはトレーニングについて。当然選手としては、これが一番重要な内容です。
今回は同年代の他チームの選手3名を加え、チーム内でも競いながら刺激的なトレーニングが出来ました。選手各々のコンディション等に合わせて、リカバリーを調整しつつ、全選手にとってシーズン直前の最高なトレーニングになったと思います。個人的には、冬場に1人でやっていた事の一定の成果が、少しだけ見えてきた事がとても嬉しい点でした。まだ、成果が見え隠れしている程度なので、このままやっていければと思います。
ちなみに、合宿中のトレーニングメニューは、大きく3クールに分け、徐々に身体を強度に順応させつつ仕上げていく内容です。詳しくは、チームのYouTubeページにて公開されているので省きますが、決して一人では出来ない強度だと思います。そのまま全て真似する事が正解ではないと思いますが、参考にしてみてください。
そして宿泊させて頂いた宿舎は、元幼稚園(?)で、共同生活に欠かせないキッチンや、周辺の練習環境等、最高な場所でした。上記のトレーニングに、ばっちり集中することが出来ました。
さらに、ベルギーからチームのNEWジャージが到着!
今年は若干の色味の変更があり、黒とオレンジ基調!相変わらず、テンションが上がる程のカッコいいデザインは、モチベーションも高まります!
最後に、この合宿中には、いつも応援して下さる方々と直接お会いする機会もありました。なかなかチーム全体を応援して頂く場合、直接顔を見てご挨拶できる機会が多いとは言えません。それでも、皆さんがチームを応援して下さって、この合宿や欧州の活動が出来ている事を強く実感しました。
少しでも走りでお返しできるよう、気を引き締めていきます。
鈴木史竜
落車は避けなければいけない… トレーニングキャンプしまなみ 前編
こんにちは。
1年の6分の1が過ぎようとしている事に気付き、驚きを隠せません…。
2月は、僕にとって本格的なシーズンインが直前に迫ってくる、トレーニングにおいても大事な時期。レースや練習で落車する事は、大きなマイナスであると思っています。怪我や機材破損も泣けますが、怪我で済んでよかった…という状況も考えられます。偉そうに言える立場ではありませんが、自戒の念を込めて、今回は少しその辺りの事に触れて、書いてみます。
今月はシーズン開幕直前ということで、チームのトレーニングキャンプが2月13日~しまなみ海道の大三島を拠点に開催され、11日間の濃い時間を過ごしてきました。
しまなみ海道は言わずも知れた自転車の聖地。素晴らしい環境でトレーニング中心の生活をさせて頂きました。
しかし、今回はトレーニングだけが目的ではありません!
今までにない新たな試みとして、、
チームユーラシア-IRCタイヤ サイクリングアカデミーFor ツーリスト が開催されました。
Team Eurasia-IRC TIREの橋川監督が、初心者~一般のサイクリストの方向けに開催された講習会です。
この講習会開催においては、我らが橋川監督と、チームメイトである広島出身の大町健斗選手を中心に、多くの方のご協力を頂きながら長い時間をかけて準備をしてきた、合宿前半の一大イベントです。僕自身が準備に動いたわけではありませんでしたが、当日は一緒に学びつつ実技にも参加させて頂きました。
選手として強くなるための内容というより、自転車を安全に、楽しく乗るための意識と技術の講習内容でした。
どんなレベルの選手であっても、一般のサイクリストであっても、自転車に乗る以上は落車の危険が付きまといます。僕自身、昔は落車事故を他人や状況のせいだと考えてしまう事もありました。しかし、地元のコーチや橋川監督の元で走り、ほとんどの落車は自分の意識次第で防ぐことの出来るものだと思うようになりました。
ベルギーのアマチュアレースを走っていると、単発や数人の落車自体はあるものの、集団大落車に遭遇する比率は、日本と比べて極めて低い印象があります。高速の集団の中にいて、怖いと感じる事は稀にしかありません。
技術面の要因もあるとは思いますが、ちょっとした意識や、考え方次第で落車事故を減らすことが出来ると思います。講習会では、そういった内容を掘り下げて理解していきました。
僕自身、ヨーロッパのレースの走り方に慣れるまでは、変な動きをして現地選手に怒鳴られることが多々ありました。しかし、走り方のルールを感覚的に少しずつ覚え、レースの走り方や落車に対する意識を持つことで、そういった事も減ってきました。(技術はまだまだですが…)
全体を通して、自転車を今から乗り始めるという方、競技に出てる方、どんなレベルの方にも参考になる内容だったと思います。
今後も開催する構想はあるそうなので、機会があれば是非ご参加ください!
実は、地元静岡でもセーフティーライドを目的としたイベントに参加させて頂いてきたことにより、今回の講習会自体への興味がありました。今後、僕としても自転車を安全に楽しむための機会は大切にしていきたいと思っています。
本来は楽しいはずの自転車を凶器にしてしまうこともありますし、転んだら間違いなく自分が痛い目をみます。
選手を目指していく以上、攻めるべき局面はありますが、無謀に度胸試しのように攻めるのではなく、そのレベルで広い視野を持ちつつ戦える力をつけていかなければいけません。そういう意識も忘れず走っていけたらと思います。
アシスタントとしての参加でしたが、僕にとっても色々な面で勉強になる有意義な時間でした。
トレーニングや日常生活については、近日中にしまなみ合宿の続編をアップする予定なので是非チェックをお願いします。
そして、「最近落車していません」と言うと危険なので、、今後も気を引き締めて走っていきます!!
鈴木史竜