自閉スペクトラム症にまつわるエトセトラ

自閉スペクトラム症(ASD)についての障害特性や支援に関する情報を発信していきます

放課後等デイサービス職員の1日(放課後利用時編)

 

 

 

 

こんにちは、あろえです。

 

前回、放課後等デイサービス職員の1日ということで、1日利用時編の記事を書きました。

 

 

 

思ったよりも書くことが多かったので、今回は、放課後利用時編を書いていきたいと思います。

 

 

この記事を見るにあたって注意ですが、放課後等デイサービスは、事業所によって特色、活動内容というのが大きく異なります。

 

私が勤める事業所はその一つに過ぎませんので、放課後デイを利用する際は、お近くの事業所へ直接問い合わせして確認をしてください。よろしくお願いします。

 

 

では、放課後利用時編、ということで、これは、学校が終わってから事業所で活動し自宅へ帰るまでの流れとなります。

 

 

私のところでは、地方にある車が必須の所になりますので、その辺りも考えていただければと思います。

 

 

 

まず、放課後利用時は午前中は利用児童さんは学校に行っているため、職員は支援をしていません。つまり、書類整理、デスクワーク、パソコンに向かってカタカタと色々とやっています。

 

出勤はだいたい10時からです。退勤は19時ぐらいです。

 

出勤してから利用児童が事業所へ来る時間(だいたい15時ぐらい)までは空いています。

私たちの場合は、ひたすら書類作りや支援ツールを作成したりしています。確かに支援することなく空いている時間と思われますが、書類の量、打つ文字数、支援ツールを更新する量が多いので、はっきりいってかなり忙しいです。

 

我々の場合はケース担当それぞれが個別支援計画書を作成しています。また、個別支援計画書で実施した支援の途中経過を評価するために、評価書というものを作成しています。これを作成し、職員や保護者と情報を共有しています。

 

この評価書というのは、非常に重要な書類として位置付けられていますので、かなり丁寧に作成しています。最速1週間ぐらいはかかります。平均2週間ぐらいでしょうか。大変です。

 

この評価書というのは、個別支援計画書で定めたニーズと目標に対して、「じゃあ実際にどのように変わっていったのか」など、時系列で、そして、それぞれどのような行動の機能だったのか、考えられる障害特性や今後どのような方向性で支援していくのか文章化したものになります。

 

詳細な情報となりますので、多い時だと20ページぐらいの長文になる時もありました。平均して12ページぐらいです。それでもかなりの量になりますが。

 

そういった評価書というのもかなり時間が取られるので、放課後利用時の午前中というのは非常に貴重な時間となります。ひたすら、パソコンに向かってカタカタと、その間にも別件の仕事を処理しながら効率よく仕事を終わらすために色々工夫している毎日です。

 

午前中は支援に関する書類だけではなく、年3回の外出活動の計画から準備、年1回の事業所のイベントの準備、会議、話し合い、保護者の電話相談等を行い、気づけばあっという間に午後の時間になります。

 

お昼時間は12時からです。ここら辺は普通ですね。まあ、1日利用時よりはのんびりできるかなと思います。

 

そして午後、ここからは当日の支援の準備などで段々忙しくなります。

 

当日、すでに連絡帳が事業所にある場合には、それをチェックします。連絡帳の保護者さんのコメントを見て、その時点で返せる内容であれば、すぐに返しています。

あと、本当は言いたくはありませんが、利用児童が事業所へ来る前に、すべて書き終える時もあります。

これには理由がありまして、放課後利用時というのは、支援をする時間というのは短く、限られています。その中で、宿題や自立課題など、しっかりとサポートをしなければいけない時があります。そうすると、ゆっくりと連絡帳を書いている暇というのは実はあまりないのです。

 

これは、言い訳に聞こえるかもしれませんが、言い換えると、利用児童としっかりと向き合うための一つの工夫でもあります。また、もしも追加引き継ぎ事項があれば、連絡帳に書く+帰りの送迎で保護者さんへ引き継ぐといった方法を取れば良いのです。

 

連絡帳についても、また別の記事で解説していければと思います。

 

 

話戻りますが、連絡帳で保護者さんのコメントを確認し、重要な情報については業務日誌へ反映させていきます。

 

そんなこんなで、送迎の出発の時間です。

当日の週案や利用予定表、当日の利用する児童を再確認します。

 

 

 

私の事業所では、4つの学校と関わっていますので、その日の役割によって行き先は異なりますが、近場の学校ですと、約15分かかりますので、逆算し出発します。

 

学校へ到着すると、学校教諭と引き継ぎをします。この引き継ぎの場面は大事ですね。学校でみる本人さんと事業所で見る本人さんは異なります。お互いに情報を共有し把握するというのは大事です。

 

利用児童が乗車し送迎出発。学校教諭からの引き継ぎや乗車する場面で、業務日誌へ反映することがあれば、事業所へ行くまでの道中、頭で内容を考えながら、利用児童とお話をして運転をします。

 

会話できる利用児童とは、毎日、何かしらの会話をすることが大事ですね。その情報が今後に役立ちますので。

 

そして事業所へ到着。検温。消毒。

 

支援開始です。当日担当の支援する児童のところへいきます。

事業所用の連絡帳と学校用の連絡帳を確認、本人の顔・状態を確認。

 

ここからは1日利用時の流れと似ています。到着したら、まずは宿題や自立課題。この場面は職員はしっかりとサポートをしなければいけません。

 

終わるとおやつの時間です。

必ず「おやつをください」と要求してもらいます。発語がない児童は、要求カード等を使用してもらっています。

 

おやつは、あらかじめ職員が準備しているものを提供します。当日、何を食べたのか、何を残したのかを確認し連絡帳へ記入します。

 

おやつがあれば、余暇活動に入ります。余暇に入れば、少し落ち着くと思います。

連絡帳の記入やチェックリストの記入等を行い、時には利用児童と一緒に遊びます。

 

そしてあっという間に帰宅の時間。あちこちでタイマーの音が鳴り、それぞれ片付けに向かいます。片付けのサポートやこまごましたものを整理しながら、車へ乗ります。

 

全員車に乗り、忘れ物を確認し、送迎出発します。

各方面に分かれて送迎に行きますので、だいたい毎日、どこかしらの送迎に行きます。

 

車の運転は長いですが、少し落ち着く時間かもしれません。色々と考え事もできますし、保護者さんとも話ができるので、貴重な時間です。

 

送迎が終了し事業所へ戻ると、その日の業務日誌を打ち込みます。なければ、支援した後の片付けやスケジュールを戻したり、明日の準備を行います。

 

この準備の時間についても意外に時間がかかるもので、なるべく早めに終わるように色々と努力をしています。

 

 

なんやかんやで終礼の時間。

終礼の時間というのは、情報の共有だけでなく、他の職員へ周知させたい支援の内容なども発言したりする場となります。なので、何を話すか、送迎中に考える時もあります。

送迎の時は色々と考えていますね。器用なのでそこら辺は問題ないです。事故は大丈夫

 

終礼が終わると、疲れを感じますが、ここからも重要な時間です。

 

本当であればすぐに帰りたいのですが、当日の支援で少し修正が必要な支援ツールがあれば、すぐに当日に直す癖をつけています。

 

というのは、すぐに直せるものを後回しにして、翌日に持ち越すと、細かいところまで忘れてしまったり、単純に仕事のスピードが落ちるからです。私の場合は、細かい残務処理や、緊急性のあることを終わらせてから帰るようにしています。

すぐに帰れる時もありますが、結構遅くまで残業する時もあります。

 

でも、人と関わる仕事というのは、やることは無限大です。ある程度は区切りをつけないと仕事というのは一生終わりません。その区切りをつけるというのも放課後等デイサービス職員の仕事の仕方、内容の一つではないかと思います。

 

 

そして退勤です。家に帰るのはだいたい20時〜21時ぐらいです。

 

こう振り返ると結構働いているなと感じています。

 

最近はなるべく早く職場について、早く帰るように努力しています。朝の方が人間は頭が働きますので。

 

これが1日の流れになります。以上になります。

 

このブログでは、自閉症に関わることについて情報発信をしています。何かリクエストや相談等ありましたら、随時受け付けますので、気軽にコメントやメールなどいただければと思います。

 

放課後等デイサービス職員の1日(放課後利用時編)

 

 

 

 

こんにちは、あろえです。

 

前回、放課後等デイサービス職員の1日ということで、1日利用時編の記事を書きました。

 

 

 

思ったよりも書くことが多かったので、今回は、放課後利用時編を書いていきたいと思います。

 

 

この記事を見るにあたって注意ですが、放課後等デイサービスは、事業所によって特色、活動内容というのが大きく異なります。

 

私が勤める事業所はその一つに過ぎませんので、放課後デイを利用する際は、お近くの事業所へ直接問い合わせして確認をしてください。よろしくお願いします。

 

 

では、放課後利用時編、ということで、これは、学校が終わってから事業所で活動し自宅へ帰るまでの流れとなります。

 

 

私のところでは、地方にある車が必須の所になりますので、その辺りも考えていただければと思います。

 

 

 

まず、放課後利用時は午前中は利用児童さんは学校に行っているため、職員は支援をしていません。つまり、書類整理、デスクワーク、パソコンに向かってカタカタと色々とやっています。

 

出勤はだいたい10時からです。退勤は19時ぐらいです。

 

出勤してから利用児童が事業所へ来る時間(だいたい15時ぐらい)までは空いています。

私たちの場合は、ひたすら書類作りや支援ツールを作成したりしています。確かに支援することなく空いている時間と思われますが、書類の量、打つ文字数、支援ツールを更新する量が多いので、はっきりいってかなり忙しいです。

 

我々の場合はケース担当それぞれが個別支援計画書を作成しています。また、個別支援計画書で実施した支援の途中経過を評価するために、評価書というものを作成しています。これを作成し、職員や保護者と情報を共有しています。

 

この評価書というのは、非常に重要な書類として位置付けられていますので、かなり丁寧に作成しています。最速1週間ぐらいはかかります。平均2週間ぐらいでしょうか。大変です。

 

この評価書というのは、個別支援計画書で定めたニーズと目標に対して、「じゃあ実際にどのように変わっていったのか」など、時系列で、そして、それぞれどのような行動の機能だったのか、考えられる障害特性や今後どのような方向性で支援していくのか文章化したものになります。

 

詳細な情報となりますので、多い時だと20ページぐらいの長文になる時もありました。平均して12ページぐらいです。それでもかなりの量になりますが。

 

そういった評価書というのもかなり時間が取られるので、放課後利用時の午前中というのは非常に貴重な時間となります。ひたすら、パソコンに向かってカタカタと、その間にも別件の仕事を処理しながら効率よく仕事を終わらすために色々工夫している毎日です。

 

午前中は支援に関する書類だけではなく、年3回の外出活動の計画から準備、年1回の事業所のイベントの準備、会議、話し合い、保護者の電話相談等を行い、気づけばあっという間に午後の時間になります。

 

お昼時間は12時からです。ここら辺は普通ですね。まあ、1日利用時よりはのんびりできるかなと思います。

 

そして午後、ここからは当日の支援の準備などで段々忙しくなります。

 

当日、すでに連絡帳が事業所にある場合には、それをチェックします。連絡帳の保護者さんのコメントを見て、その時点で返せる内容であれば、すぐに返しています。

あと、本当は言いたくはありませんが、利用児童が事業所へ来る前に、すべて書き終える時もあります。

これには理由がありまして、放課後利用時というのは、支援をする時間というのは短く、限られています。その中で、宿題や自立課題など、しっかりとサポートをしなければいけない時があります。そうすると、ゆっくりと連絡帳を書いている暇というのは実はあまりないのです。

 

これは、言い訳に聞こえるかもしれませんが、言い換えると、利用児童としっかりと向き合うための一つの工夫でもあります。また、もしも追加引き継ぎ事項があれば、連絡帳に書く+帰りの送迎で保護者さんへ引き継ぐといった方法を取れば良いのです。

 

連絡帳についても、また別の記事で解説していければと思います。

 

 

話戻りますが、連絡帳で保護者さんのコメントを確認し、重要な情報については業務日誌へ反映させていきます。

 

そんなこんなで、送迎の出発の時間です。

当日の週案や利用予定表、当日の利用する児童を再確認します。

 

 

 

私の事業所では、4つの学校と関わっていますので、その日の役割によって行き先は異なりますが、近場の学校ですと、約15分かかりますので、逆算し出発します。

 

学校へ到着すると、学校教諭と引き継ぎをします。この引き継ぎの場面は大事ですね。学校でみる本人さんと事業所で見る本人さんは異なります。お互いに情報を共有し把握するというのは大事です。

 

利用児童が乗車し送迎出発。学校教諭からの引き継ぎや乗車する場面で、業務日誌へ反映することがあれば、事業所へ行くまでの道中、頭で内容を考えながら、利用児童とお話をして運転をします。

 

会話できる利用児童とは、毎日、何かしらの会話をすることが大事ですね。その情報が今後に役立ちますので。

 

そして事業所へ到着。検温。消毒。

 

支援開始です。当日担当の支援する児童のところへいきます。

事業所用の連絡帳と学校用の連絡帳を確認、本人の顔・状態を確認。

 

ここからは1日利用時の流れと似ています。到着したら、まずは宿題や自立課題。この場面は職員はしっかりとサポートをしなければいけません。

 

終わるとおやつの時間です。

必ず「おやつをください」と要求してもらいます。発語がない児童は、要求カード等を使用してもらっています。

 

おやつは、あらかじめ職員が準備しているものを提供します。当日、何を食べたのか、何を残したのかを確認し連絡帳へ記入します。

 

おやつがあれば、余暇活動に入ります。余暇に入れば、少し落ち着くと思います。

連絡帳の記入やチェックリストの記入等を行い、時には利用児童と一緒に遊びます。

 

そしてあっという間に帰宅の時間。あちこちでタイマーの音が鳴り、それぞれ片付けに向かいます。片付けのサポートやこまごましたものを整理しながら、車へ乗ります。

 

全員車に乗り、忘れ物を確認し、送迎出発します。

各方面に分かれて送迎に行きますので、だいたい毎日、どこかしらの送迎に行きます。

 

車の運転は長いですが、少し落ち着く時間かもしれません。色々と考え事もできますし、保護者さんとも話ができるので、貴重な時間です。

 

送迎が終了し事業所へ戻ると、その日の業務日誌を打ち込みます。なければ、支援した後の片付けやスケジュールを戻したり、明日の準備を行います。

 

この準備の時間についても意外に時間がかかるもので、なるべく早めに終わるように色々と努力をしています。

 

 

なんやかんやで終礼の時間。

終礼の時間というのは、情報の共有だけでなく、他の職員へ周知させたい支援の内容なども発言したりする場となります。なので、何を話すか、送迎中に考える時もあります。

送迎の時は色々と考えていますね。器用なのでそこら辺は問題ないです。事故は大丈夫

 

終礼が終わると、疲れを感じますが、ここからも重要な時間です。

 

本当であればすぐに帰りたいのですが、当日の支援で少し修正が必要な支援ツールがあれば、すぐに当日に直す癖をつけています。

 

というのは、すぐに直せるものを後回しにして、翌日に持ち越すと、細かいところまで忘れてしまったり、単純に仕事のスピードが落ちるからです。私の場合は、細かい残務処理や、緊急性のあることを終わらせてから帰るようにしています。

すぐに帰れる時もありますが、結構遅くまで残業する時もあります。

 

でも、人と関わる仕事というのは、やることは無限大です。ある程度は区切りをつけないと仕事というのは一生終わりません。その区切りをつけるというのも放課後等デイサービス職員の仕事の仕方、内容の一つではないかと思います。

 

 

そして退勤です。家に帰るのはだいたい20時〜21時ぐらいです。

 

こう振り返ると結構働いているなと感じています。

 

最近はなるべく早く職場について、早く帰るように努力しています。朝の方が人間は頭が働きますので。

 

これが1日の流れになります。以上になります。

 

このブログでは、自閉症に関わることについて情報発信をしています。何かリクエストや相談等ありましたら、随時受け付けますので、気軽にコメントやメールなどいただければと思います。

 

放課後等デイサービス職員の一日

 

 

こんにちは、あろえです。

 

今回は放課後等デイサービス職員のある日の1日を書いていきますが、多分つまらない内容になると思いますが、あらかじめご了承ください。

 

 

 

 

 

放課後等デイサービスというのは、基本的に「1日中事業所で活動する日(一日利用)」と「学校が終わってから事業所へ来て活動する日(放課後利用)」の2パターンになると思います。

 

今回はその2パターンの活動の全体的な流れと職員の動きについて書いていきたいと思います。

 

 

なお、事業所によって細かい所は異なる部分が多いため、放課後等デイサービスをこれから利用したいという方には、参考にはならないかもしれませんが、こういうのがあるんだな程度に見ていただければと思います

 

 

ちなみに、私の勤める事業所は田舎の車が確実に必要な場所に位置しており、定員は10名でほぼASDの方が利用されています。

 

 

 

まずは、一日利用のパターンです。

 

出勤開始は8時半からが基本ですが、1人送迎到着時間の関係で早番があり、7時半の出勤もあります。

 

出勤したら、当日の利用児童さんと、予定等を確認します。

 

出勤して5分から10分後ぐらいには送迎が出発となるので、予定の確認をしたら、すぐに事業所を出ます。

 

送迎車両は、順番も座席も乗車する児童さんが決まっています。各方面で別れて、それぞれいきます。

 

片道は遠くて30分前後はかかります。1番距離の遠い方面ですと、事業所へ戻るのに1時間半強かかります。

 

送迎というのは放課後等デイサービスの仕事の中でも12を争うほどの大事な内容となります。運転技術はもとより、車の中での過ごし方や配慮というのも重要となりますね。

 

では、各方面送迎が終わり、時間差がありますが利用児童さんが事業所へ到着します。職員も事業所へ到着したら、その日の支援:役割が決まっているので、それに沿って支援を開始です。主に支援する児童も決まっていますので、スケジュールに沿って活動のサポートや連絡帳の記述、昼食メニューの確認等を行います。

 

私の勤める事業所の1日利用全体の流れとしては、午前は、「自立課題(宿題含む)」「余暇」昼食「余暇(職員休憩)」「外出」「帰宅準備」となります。大雑把ですが全体の流れです。

 

来所して、利用児童さんはいつも同じ場所にあるスケジュールを確認し支援を開始します。

 

「自立課題」や「学校の宿題」を最初に取り組んでもらうことが多いですが、あとに本人さんたちがリラックスできる活動といういわゆる動機付けとなる活動があることで、目の前のノルマに対しても取り組みやすくなる可能性もあります。もちろんこれは人によりけり。

 

あとは職員は複数人(23人)を支援する関係上、支援の対応が重なることがあります。なので、あえて時間をずらすために、はじめに余暇活動を入れる時もあります。

 

当事業所では、ほとんどのお子さんがトークンシステムを導入しているため、「自立課題が終わり職員へ報告する」「トークンシンボル(ポイント)」を獲得するやりとりがあります。なので、それぞれの動きというのをしっかりと把握し、あとどのくらいで終わって次はこれをして、、、と頭の中で考えながら利用児童の活動を支えています。

 

この自立課題を遂行してもらっている際は、時には横についてあげる時もあり、少し忙しい時間帯かもしれません。また、来所して最初は、送迎時の引き継ぎを受けたり、連絡帳を確認して重要な事項に対してはすぐに対処したりと、頭をフル回転させて、優先事項を決めて動いています。

 

自立課題の時間が落ち着くと余暇活動に入ります。

当事業所では、活動を選択してもらう仕組みを入れて、そして本人さんたちが選んだ活動を職員へ要求する仕組みというのを入れています。そのため、ここでも、余暇活動を選び、職員へ要求する一連の流れがありますので、こういったやりとりをするために対応する必要があります。

 

利用児童が全体的に余暇活動に入ると少し落ち着きます。そうしたら、連絡帳で保護者さんのコメントを確認し記入を開始します。

もしかして連絡帳をもう書くの?と思う方もいるかもしれません。

 

本当であれば、連絡帳というのは1日の終わりにまとめて書くのが望ましいと思いますが、1日の全体の動きを見ると、午後になると外出に行き、書く時間なんて全くありませんし、全体的な効率も悪くなるといった理由から、私は特に早い段階で記入しています。

 

連絡帳の記入については別記事でまとめていければと思いますが、連絡帳はただ単にその日の様子をつらつらと書いても意味がありません。1日の終わりにといっても思い出す作業や要点をまとめる作業に時間がかなりかかりますので、個人的にはあとで書くというのはお勧めしていません。

 

そうこうしている間にあっという間にお昼の時間です。当事業所では、1130頃には利用児童さんの昼食が開始します。

 

一般的に少し早いかもしれませんが、その後の職員の休憩や外出の時間を総合的に勘案すると、このぐらいの時間がベストになるのです。

 

職員も利用児童の昼食前の時間というのは少し慌ただしくなります。

 

昼食が始まるということは、つまりは余暇活動が終わるということになります。当事業所では、皆さんキッチンタイマーで活動の終わりを伝えています。場合によっては、あちこちでタイマーの音がピピピとなり、余暇で使っていたアイテムの片付けや移動を開始します。利用児童によっては余暇のエリアから昼食のエリアまで移動するのに一緒についていかなければいけないお子さんもいますので、そういった対応をしながら、アイテム類の細々したものを片付けたりし、いざ昼食へ。

 

昼食時は、ほとんど同じ部屋に集まり食べます。利用児童さんが食べている間も見なければいけないことが色々。昼食の摂取したものを確認する。何を食べたのか、どのように食べたのか、どうしたら食べたのか、色々見ていきます。

 

お子さんによっては、昼食時もシステムを使い、どのように食べるのか、見てわかるようにされており、それに沿って、そして食べたくないものも、どのように拒否を伝えるのか、というのを仕組み化しており、それぞれの実施状況を確認しています。

 

 

利用児童が食べ終わると、歯磨きをして余暇活動へ。歯磨きも仕上げをしたりと、子ども1人に職員1人つくといったように意外に大変な場面でもあります。

 

余暇へ入ると、再度、余暇活動の要求というものが発生するので、それに対応します。余暇へ入れば全体的に落ち着くでしょう。

あ、食べ終わった食器類など、細々とした整理整頓などは職員がやっていますので、こういったところも少し面倒ですね。

 

 

利用児童が余暇へ入ると職員は休憩へ。全員一気は無理なので、だいたい半分半分で交代します。11時間確実に取っているので、約2時間は子どもたちは余暇を過ごします。

 

そして職員は休憩時間。この1時間の間にご飯を食べてそれぞれ好きなことをしています。

 

私の休憩時間の過ごし方は、ご飯を食べる日誌を打つ車で少しねる(もしくはスマホをいじる、もしくはデスクワークを少しやる)といったように、決まった過ごし方はしていません。

 

この昼の時間帯に日誌を打つのも理由があって、実は1日利用の時って、職員がパソコンに向かって自分の仕事をする時間って全然ないんですよね。だから休憩の時間というのはとても貴重で、全然休憩しないときだってあります。

 

休憩が終わり、現場へ戻ります。

 

後半に休憩をとった場合には、そのまま外出準備へ。それぞれスケジュールを進めて外出の準備へ。荷物もありますので忘れ物を確認し、車両へ乗り込みます。

事業所の玄関から車に乗る時って、外の世界に行くため、意外にこの瞬間も危険。他の職員と連携し、誘導しながら車を掌握しながら、全員乗車します。

 

外出先は近場の公園がほとんどです。だいたい1020分ぐらい遊びます。公園で遊ぶ時もただ単に遊ぶだけでなく、滑り台をするなら順番を守る社会的なルールを学んでもらいますし、指導をする必要だってあります。

 

正直、外の公園に行くと、他の一般の親子連れの方もいらっしゃいます。言葉もかなり意識し、少しやらかすとクレームが来る可能性があるので、本当に意識してます。周りを。

あとは、一般のお子さんとの衝突とかも怖いですね。

 

そういった一般のお子さんと当事業所の児童さんとの接点というのはできるだけ減らすようにします。確かにそういった関わりも必要だという意見も出るかもしれませんが、それは障害特性や社会性の理解度といった事業所の色によって全然異なります。もしも、一般の環境で一緒にというのであれば、まずは下準備が必要かなと個人的には思います。

 

 

 

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話は逸れましたが、外出もただ遊ばせるだけでなく色々と気を使いそして終了。

 

当事業所では、遊んだあとは、自動販売機やコンビニでジュース購入の機会を設けています。

 

レジで買い物をするといった動作は、生きていく上では必要不可欠です。経験を積んでもらうことは重要だと思います。そして買い物をする時にも、それぞれどのような買い方が望ましいのかアセスメントを取れる機会となり、その情報を保護者さんへ伝えることだってできます。

 

ジュース購入時も意外に大変で、誰かが車を掌握しながら、一人一人コンビニへ誘導し、買い物をする。外は車がわんさか来ますので、最大限の注意をはらい誘導を行います。そして一目もありますので意識してます。

 

ジュース購入が終わり、事業所へ戻り、帰りの準備へ。

 

忘れ物確認。連絡帳の記入漏れはないか。帰りの送迎職員へ引き継ぎをする。保護者さんへ渡す書類は。色々と確認が必要ですね。

 

そして帰宅送迎出発。

 

自宅へ到着すると、保護者さんへ引き継ぎです。事前に他職員へ引き継ぎを受けた内容や保護者さんとの情報交換やら。保護者さんとの情報交換はとても大事。そして態度とかも見られるので、意識してます。

 

 

送迎が終わって事業所へ。戻ります。

ひと息つく間もなく、日誌の打ち込み。あとは明日のスケジュールの準備です。自閉症の支援というのはアイテムやらカードやら色々あります。ものがあるということはそういった準備も必要になるということです。そういうことに時間が取られる時だってあります。場合によってはそれを予想して支援中に明日の準備とかしてしまうんですけどね。

 

明日のスケジュールの準備。アイテムの準備。自立課題の準備。環境、アイテムを片付ける。などなどやれば、あら不思議。もう終礼の時間です。

 

終礼では今日1日の事業所での様子を確認。その他特記事項を確認。明日の予定などを確認し、終了。時刻は1730。お疲れ様でした。

 

 

と、言いたいところですが、デスクワークの時間はありません。

そうです、1日利用の時はデスクワークをする時間が基本的にないんですよね。

 

個別支援計画書や評価書、1ヶ月間の評価など、作りたいことはあるけど、できない。夏休みとか冬休みは毎日この流れなので工夫が必要なんです。

 

いつやるか、私の場合は朝早く来てバーっとやっています。夜に仕事はしたくありません。頭が働かないので。でも結局やる時もありますが。

 

 

っという感じで、最後は適当になってしまいましたがこんな感じです。

 

長くなりましたので、放課後利用時編は次の記事で書こうと思います。

 

今回の流れは私の勤める事業所の場合です。他の事業所さんでは、サッカーをやっていたりVRをやっていたり、、、、、、事業所によっては特色は異なりますので、詳しくは最寄りの事業所さんへご確認してください。

 

以上です。その他知りたいことがありましたら、お気軽にツイッターなどでコメントをいただければと思います。

 

 

 

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休みの日は

 

 

こんにちは、あろえです。

 

たまには、雑記的に日常系を書いていきます。

 

日常系についてもブログのカテゴリーに追加しようかなと思っています。

 

 

私が勤務する放課後等デイサービスは日曜日と祝日は確実に休みです。

 

妻も今日は休みなのですが、忙しく仕事に行っています。

 

私はこういった妻が外出して1人で部屋にいるときのタイミングでブログを更新しています。

 

 

タイミングによっては全然ブログが更新できない時がありますが、そういう場合はどうかお許しを。

 

 

 

休日は、基本Twitterやゲーム、本を読んでいたりします。

 

Twitterでは、皆さんのツイートを結構見ています。その中で、今保護者さんが何を感じているのか、というのを読み取り、ブログの参考にしております。

 

また、私の性格上、困っている人をどうにか力になりたいと思っているタイプなので、結構困っているツイートを見つけたら、こちらからアプローチをする時もあります。

 

保護者さんによっては迷惑だと思っている人もいるかもしれませんので、慎重になってはいますが、ですが強い障害特性の見られる方であれば、迷わずアプローチをしているつもりです。

 

Twitterの他にも本を読んだりしています。内容は基本自閉症関係です。ブログ書きながら横に置いてあることが多いです。

 

 

ブログは楽しいですよ。仕事と違ってノルマはありませんし、自分の思うことは書けますし。文章が少し変でも許されるし。

 

だから今後も続けていくつもりです。細々と。でも内容は濃く。

 

今後も相談等ありましたら、お気軽にご相談を。お金は取りませんし取れません。

 

以上です。

「リビングに布団を敷く」という行動について考える(トークンシステムの活用)

 

 

こんにちは、あろえです。

 

 

前回の記事では へびいちごさん のお子さんの行動について考えていきましたが、もう少し違った視点や障害特性などなど、追記してみようかなと思います。

 

ここからは、完全に私の主観となりますので、全てが正しいとは限りません。この記事の内容から、当てはまること、実践できそうなこと、をピックアップして解釈していただければと思っています。

 

では本題です。

 

まず、行動というのは、どうしても悪い部分が目に入りがちになってしまいますが、良い部分というのをしっかり見てあげて、そしてその行動を強化してあげることが大切です。

 

実際、へびいちごさんは、お子さんがお手伝いをしたことに対して行動を強化していました。とても素晴らしいことだと思いますし、今後も実践していくべきだと思います。

 

そうすれば、次は、行動の強化の仕方について考えていきましょう。

 

行動の強化には2つの方法があります。

 

一つは「即時強化」です。その名の通り、望ましい行動をした後に、行動を称賛するため、好子(本人さんの好きな物や事)をすぐに獲得してもらい、対象となる行動を強化する事です。

 

もう一つは、すぐに行動を称賛するのではなく、2回に1回、3回に1回、、、、、と、つまりは時々褒めるという方法があり、これは「間欠強化」と言います。

 

行動を強化する手順としては、最初は「即時強化」を行い、段々と「間欠強化」へ移行させていくことが重要です。

 

 

 

行動を強化するためには、この考えだけでは足りません。

 

ASDの方は、物事を見て理解することが得意です。

 

称賛される過程を視覚的にすることが大事であり、その一つとして、トークンエコノミーシステムを用います。

 

トークンエコノミーシステムとは、簡単に言えば、お店のポイントカードを思い浮かべていただければ良いです。

 

お店では、基本的には商品を買えば、ポイントがもらえて、ポイントが貯まると、何かと交換できます。

 

これを置き換えると、

商品を買えば(望ましい行動を行えば)

ポイントがもらえて(トークンシンボル)

ポイントが貯まると

何かと交換できる(好子を獲得できる)

 

となります。

 

自宅でもトークンエコノミーシステムの仕組みで行動を強化するときは、必ず本人さんへ視覚的に知らせなければいけないことがあります。

 

それは、「どのような行動を行えば、トークンシンボルを獲得できるのか」「トークンシンボルは何個貯めれば良いか」「好子は何がもらえるのか」です。

 

「どのような行動を行えば、トークンシンボルを獲得できるのか」とは、

これは強化したい行動になります。一つだけでなくても良いのですが、初めの段階は、一つから始めて見ましょう。

今回であれば、自分の使った食器を片付けたら、が、いいと思いますが、ここでさらに一押し。

片付ける。という情報だけでは本人さんには伝わらない可能性がありますので、この場面で(夕食後)、何を(使ったお皿全て)、どのように(テーブルの上のお皿を台所の決められた箇所へ)、どうする(お母さんへできたことを報告してもらう)

 

といったように、ここまで具体的に設定することで、本人さんも分かりやすいですし、支援する側のお母様も、評価をしやすいでしょう。

 

一つの行動に慣れてきたら、対象となる行動を増やしていくことが必要ですが、その際重要なのは、お母様自身の思いで、「こうしてほしい」行動に注目するのではなく、本人さんの実際の生活を見て、「もう少しでできる」行動に注目し設定して見ましょう。

 

そうすることで、ハードルも低く、成功につながりやすくなります。

 

例えばですが、ツイートの中に、「リビングに布団を敷いてしまう」という行動がありました。この行動は、望ましくない行動として見てしまいがちですが、「布団を敷く」という行動ができるのであれば、その部分に焦点を当ててみるのも良いかもしれません。

 

行動自体は望ましいのですが、場所が異なるために、一気に望ましくない行動として見られてしまいます。

なので、敷く場所を教えてあげなければいけませんね。

 

まず、こだわり行動として続いている様子ですので、炊飯器の時と同様に、物理的な構造化(布団の種類・色を変える、ベットにする、ベットを手の届きにくい場所に保管する、敷いてしまう場所にあえてテーブルなどの物を置いておく)を行うことが必要となります。

 

そして今までのリビングに布団を敷くという望ましくない行動をリセットした上で、新たに学習をしてもらいます。

 

場所を教える際は、例えば、布団の写真と引いてほしい場所を写真で視覚的に説明することが必要です。

あとは、布団を敷いてほしい場所に、テープか何かで枠を作り、その枠の中に布団の写真を貼っておくといったような説明も必要かもしれません。

 

場所の他にも、「いつ」布団を敷くのかも教えても良いかもしれません。

この場合には、スケジュールが必要となります。可能な場合には、ぜひとも敷くタイミングを教えてあげましょう。

 

この段階で、本人さんがどのように変化するかは分かりませんが、もし1回でもできた場合には、しっかりと称賛してあげましょう。称賛を続けたら、いずれ、それが習慣化となります。当たり前の行動として、「自分の布団は自分で敷く」という素晴らしい行動をするお子さんになることが期待できます。

 

本人さんの障害特性を見ると、初めから望ましい方法で支援していかないと、以降は間違った学習をしてしまう場合がありますので、入念な下準備を行い、実践してみるのも良いでしょう。

 

 

「トークンシンボルは何個貯めれば良いのか」についてです。

 

トークンシンボルとは、つまりはポイントです。

ポイントが溜まり、ご褒美がもらえる。という流れです。

このご褒美(好子)がもらえるまでに、長すぎても、短すぎても行けません。

 

初めの段階では、1個から始めるのをお勧めします。

というのは、「ポイントを貯めるご褒美がもらえる」までの手順を学習してもらうことが優先です。

この流れ自体をまずは把握してもらうことが重要です。流れを把握することで、始めて本人さんはトークンシステムを使うメリットを感じられるようになるのです。ここからが本番でしょう。

 

そして少しずつトークンシンボルの貯める数量を増やしていきます。その際は、本人さんの様子を見ながらやっていきましょう。ただ単に増やしてばかりでは本人さんも飽きる可能性だってあります。そうなると、トークンシステムの魅力というのはなくなり、行動自体にも変化が現れるかもしれません。なので、基本はハードルを下げて、長い目を見てトークンシンボルの数量を検討していきましょう。

 

 

「好子は何がもらえるのか」

 

トークンシステムを使う上で非常に大切な部分となります。

本人さんの行動の動機付けとなるものになりますので、この好子というのは、確実に高いレベルのものでなければなりません。

 

そして好子というのは、食べ物などが多いようですが、何もそれだけではありません。

 

例えば、好子が〇〇のお店で買い物であったり、母に抱きしめてもらう、ハイタッチも講師として設定することは可能となります。

 

個人的には、基本はお菓子やアイスなどの食べ物がやりやすくオススメと感じています。

というのは、食べ物というのは、食べることでなくなります。つまりは始まり(獲得)と終わり(食べ終わる)が明確であるため、好子獲得後に次へ移りやすい可能性があります。

 

仮に、歌の絵本で遊ぶ、というのを好子として設定した場合、好子を獲得した際に、いつ終わりなのかが分かりにくくなります。もしもモノを好子として設定するならば、具体的に時間を設定しましょう。例えば、タイマーで1分間セットし、タイマーがなったら、母へモノを渡す(終わり)ことを教えてあげる必要があります。本人さんが使用していた好子を本人さんから母へ渡すという行動はハードルが高いので、注意していかなければいけないですね。

 

 

記事はこれで終了となります。

 

こういった形で、日常の問題行動に対して、障害特性や応用行動分析学の視点などから行動について私なりの考えを記載し情報提供をさせていただいております。

 

相談等ありましたら、ツイッターやメール等で気軽にご相談ください。

休みの日は

 

 

こんにちは、あろえです。

 

たまには、雑記的に日常系を書いていきます。

 

日常系についてもブログのカテゴリーに追加しようかなと思っています。

 

 

私が勤務する放課後等デイサービスは日曜日と祝日は確実に休みです。

 

妻も今日は休みなのですが、忙しく仕事に行っています。

 

私はこういった妻が外出して1人で部屋にいるときのタイミングでブログを更新しています。

 

 

タイミングによっては全然ブログが更新できない時がありますが、そういう場合はどうかお許しを。

 

 

 

休日は、基本Twitterやゲーム、本を読んでいたりします。

 

Twitterでは、皆さんのツイートを結構見ています。その中で、今保護者さんが何を感じているのか、というのを読み取り、ブログの参考にしております。

 

また、私の性格上、困っている人をどうにか力になりたいと思っているタイプなので、結構困っているツイートを見つけたら、こちらからアプローチをする時もあります。

 

保護者さんによっては迷惑だと思っている人もいるかもしれませんので、慎重になってはいますが、ですが強い障害特性の見られる方であれば、迷わずアプローチをしているつもりです。

 

Twitterの他にも本を読んだりしています。内容は基本自閉症関係です。ブログ書きながら横に置いてあることが多いです。

 

 

ブログは楽しいですよ。仕事と違ってノルマはありませんし、自分の思うことは書けますし。文章が少し変でも許されるし。

 

だから今後も続けていくつもりです。細々と。でも内容は濃く。

 

今後も相談等ありましたら、お気軽にご相談を。お金は取りませんし取れません。

 

以上です。

「リビングに布団を敷く」という行動について考える(トークンシステムの活用)

 

 

こんにちは、あろえです。

 

 

前回の記事では へびいちごさん のお子さんの行動について考えていきましたが、もう少し違った視点や障害特性などなど、追記してみようかなと思います。

 

 

www.aroeasd.work

 

 

ここからは、完全に私の主観となりますので、全てが正しいとは限りません。この記事の内容から、当てはまること、実践できそうなこと、をピックアップして解釈していただければと思っています。

 

では本題です。

 

まず、行動というのは、どうしても悪い部分が目に入りがちになってしまいますが、良い部分というのをしっかり見てあげて、そしてその行動を強化してあげることが大切です。

 

実際、へびいちごさんは、お子さんがお手伝いをしたことに対して行動を強化していました。とても素晴らしいことだと思いますし、今後も実践していくべきだと思います。

 

そうすれば、次は、行動の強化の仕方について考えていきましょう。

 

行動の強化には2つの方法があります。

 

一つは「即時強化」です。その名の通り、望ましい行動をした後に、行動を称賛するため、好子(本人さんの好きな物や事)をすぐに獲得してもらい、対象となる行動を強化する事です。

 

もう一つは、すぐに行動を称賛するのではなく、2回に1回、3回に1回、、、、、と、つまりは時々褒めるという方法があり、これは「間欠強化」と言います。

 

行動を強化する手順としては、最初は「即時強化」を行い、段々と「間欠強化」へ移行させていくことが重要です。

 

 

 

行動を強化するためには、この考えだけでは足りません。

 

ASDの方は、物事を見て理解することが得意です。

 

称賛される過程を視覚的にすることが大事であり、その一つとして、トークンエコノミーシステムを用います。

 

トークンエコノミーシステムとは、簡単に言えば、お店のポイントカードを思い浮かべていただければ良いです。

 

お店では、基本的には商品を買えば、ポイントがもらえて、ポイントが貯まると、何かと交換できます。

 

これを置き換えると、

商品を買えば(望ましい行動を行えば)

ポイントがもらえて(トークンシンボル)

ポイントが貯まると

何かと交換できる(好子を獲得できる)

 

となります。

 

自宅でもトークンエコノミーシステムの仕組みで行動を強化するときは、必ず本人さんへ視覚的に知らせなければいけないことがあります。

 

それは、「どのような行動を行えば、トークンシンボルを獲得できるのか」「トークンシンボルは何個貯めれば良いか」「好子は何がもらえるのか」です。

 

「どのような行動を行えば、トークンシンボルを獲得できるのか」とは、

これは強化したい行動になります。一つだけでなくても良いのですが、初めの段階は、一つから始めて見ましょう。

今回であれば、自分の使った食器を片付けたら、が、いいと思いますが、ここでさらに一押し。

片付ける。という情報だけでは本人さんには伝わらない可能性がありますので、この場面で(夕食後)、何を(使ったお皿全て)、どのように(テーブルの上のお皿を台所の決められた箇所へ)、どうする(お母さんへできたことを報告してもらう)

 

といったように、ここまで具体的に設定することで、本人さんも分かりやすいですし、支援する側のお母様も、評価をしやすいでしょう。

 

一つの行動に慣れてきたら、対象となる行動を増やしていくことが必要ですが、その際重要なのは、お母様自身の思いで、「こうしてほしい」行動に注目するのではなく、本人さんの実際の生活を見て、「もう少しでできる」行動に注目し設定して見ましょう。

 

そうすることで、ハードルも低く、成功につながりやすくなります。

 

例えばですが、ツイートの中に、「リビングに布団を敷いてしまう」という行動がありました。この行動は、望ましくない行動として見てしまいがちですが、「布団を敷く」という行動ができるのであれば、その部分に焦点を当ててみるのも良いかもしれません。

 

行動自体は望ましいのですが、場所が異なるために、一気に望ましくない行動として見られてしまいます。

なので、敷く場所を教えてあげなければいけませんね。

 

まず、こだわり行動として続いている様子ですので、炊飯器の時と同様に、物理的な構造化(布団の種類・色を変える、ベットにする、ベットを手の届きにくい場所に保管する、敷いてしまう場所にあえてテーブルなどの物を置いておく)を行うことが必要となります。

 

そして今までのリビングに布団を敷くという望ましくない行動をリセットした上で、新たに学習をしてもらいます。

 

場所を教える際は、例えば、布団の写真と引いてほしい場所を写真で視覚的に説明することが必要です。

あとは、布団を敷いてほしい場所に、テープか何かで枠を作り、その枠の中に布団の写真を貼っておくといったような説明も必要かもしれません。

 

場所の他にも、「いつ」布団を敷くのかも教えても良いかもしれません。

この場合には、スケジュールが必要となります。可能な場合には、ぜひとも敷くタイミングを教えてあげましょう。

 

この段階で、本人さんがどのように変化するかは分かりませんが、もし1回でもできた場合には、しっかりと称賛してあげましょう。称賛を続けたら、いずれ、それが習慣化となります。当たり前の行動として、「自分の布団は自分で敷く」という素晴らしい行動をするお子さんになることが期待できます。

 

本人さんの障害特性を見ると、初めから望ましい方法で支援していかないと、以降は間違った学習をしてしまう場合がありますので、入念な下準備を行い、実践してみるのも良いでしょう。

 

 

「トークンシンボルは何個貯めれば良いのか」についてです。

 

トークンシンボルとは、つまりはポイントです。

ポイントが溜まり、ご褒美がもらえる。という流れです。

このご褒美(好子)がもらえるまでに、長すぎても、短すぎても行けません。

 

初めの段階では、1個から始めるのをお勧めします。

というのは、「ポイントを貯めるご褒美がもらえる」までの手順を学習してもらうことが優先です。

この流れ自体をまずは把握してもらうことが重要です。流れを把握することで、始めて本人さんはトークンシステムを使うメリットを感じられるようになるのです。ここからが本番でしょう。

 

そして少しずつトークンシンボルの貯める数量を増やしていきます。その際は、本人さんの様子を見ながらやっていきましょう。ただ単に増やしてばかりでは本人さんも飽きる可能性だってあります。そうなると、トークンシステムの魅力というのはなくなり、行動自体にも変化が現れるかもしれません。なので、基本はハードルを下げて、長い目を見てトークンシンボルの数量を検討していきましょう。

 

 

「好子は何がもらえるのか」

 

トークンシステムを使う上で非常に大切な部分となります。

本人さんの行動の動機付けとなるものになりますので、この好子というのは、確実に高いレベルのものでなければなりません。

 

そして好子というのは、食べ物などが多いようですが、何もそれだけではありません。

 

例えば、好子が〇〇のお店で買い物であったり、母に抱きしめてもらう、ハイタッチも講師として設定することは可能となります。

 

個人的には、基本はお菓子やアイスなどの食べ物がやりやすくオススメと感じています。

というのは、食べ物というのは、食べることでなくなります。つまりは始まり(獲得)と終わり(食べ終わる)が明確であるため、好子獲得後に次へ移りやすい可能性があります。

 

仮に、歌の絵本で遊ぶ、というのを好子として設定した場合、好子を獲得した際に、いつ終わりなのかが分かりにくくなります。もしもモノを好子として設定するならば、具体的に時間を設定しましょう。例えば、タイマーで1分間セットし、タイマーがなったら、母へモノを渡す(終わり)ことを教えてあげる必要があります。本人さんが使用していた好子を本人さんから母へ渡すという行動はハードルが高いので、注意していかなければいけないですね。

 

 

記事はこれで終了となります。

 

こういった形で、日常の問題行動に対して、障害特性や応用行動分析学の視点などから行動について私なりの考えを記載し情報提供をさせていただいております。

 

相談等ありましたら、ツイッターやメール等で気軽にご相談ください。

「炊飯器の中のご飯を全てよそって食べてしまう」という行動について考える

 

 

こんにちは、あろえです。

 

今回の記事はフォロワーさんのツイート、リプの内容から、ASDの方の行動について考えていきたいと思います。

 

 

今回は へびいちごさん のツイートになります。

 

事前に承諾は得ていますが、不都合な点などがあればお知らせください。すぐに訂正します。

 

このブログの内容については、へびいちごさんのツイートに向けた返信をする目的となりますが、私の経験や知識をもとに書いておりますので、有益な情報になると思いますのでぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。よろしくお願いします。

 

 

では、内容に入ります。

 

へびいちごさんの息子さんは、重度知的障害自閉症の強度行動障害、ということです。

 

その中で、困っている行動があるということなので、ツイートを引用させていただきます。

 

 

 

 

 

 

色々と行動が見られているようですが、今回は、炊飯器にご飯をよそうという行動をメインに考えていきたいと思います。

 

 

まず、デイ(放課後等デイサービスでよろしいでしょうか?)で帰ってきてからすぐに行動が発生しているという点です。

 

帰宅時間は、夕方5時半〜6時半と、確かに一般的にお腹の空く時間帯ですが、お腹が空いたからという行動とは異なります。

ASDの方は、障害特性の傾向が強いと、「喉が乾く」「お腹が空く」「トイレにいきたい」といった、目に見えない感覚的なものを感じて行動に移すというのは難しいです。

 

帰るご飯をよそうという行動が続いているようなので、一つの考えとしては、「時間の整理統合」が困難であるということが考えられます。

 

時間の整理統合とは、物事の順番に優先順位をつけて頭の中で行動の順序を決めて、実際に行動するということです。

 

本人さんは、時間の整理統合が苦手であるため、帰ってきてから、何をすればいいのか分からないという状態になっているのです。

 

では、家の中での行動には、色々とあるのに、なぜ、「ご飯をよそう」という行動をとっているのか?

 

もしかして、過去にお母様の促しなどで、ご飯をよそうという経験を本人さんにしてもらったことはあるのではないでしょうか?

ASDの方は、実際に経験してきたことが、物事の経験値として蓄積されます。

その経験が優先され、優先順位をつけるのが難しいため、最初にとる行動として発展したという考えもできるかもしれません。

 

時間の整理統合が苦手なお子さんの特徴としては、物事の変更に対してうまく対処できないというのもあります。

 

お母様から見て、本人さんが不適応な行動を起こした場合、おそらくそれを止めようとしますが、本人さんの思う行動をしないと、次へ進めないという状態が続いていると思います。

 

つまりは、本人さんにとっては、周囲から言われた、促されるという行動は、一つの変更事項であり、本人さんはそれに対処できないために、結果として周囲から「こだわりの行動」として捉えられてしまうかもしれません。

 

 

あとは、日常生活で、いつもと異なる状態や、学校行事に対処ができない、季節の境目で先生や環境が変わることに対しても何かしらの困難さがあるのかなと考えます。

 

 

次に、本人さんの考えられる障害特性としては、長期記憶の特性の部分になります。

 

これは、その名の通り、長期的な記憶が優れているということです。

いうなれば、良いことも悪いことも全て長期的に記憶しているということです。

 

この特性が強い方は、「いつも同じが得意」なのです。

 

他のツイートで、「食べ終わると食器を必ず片付ける」と書いてありました。

 

このような行動は見過ごせませんね。一度経験し、そして継続することが得意なので、その波にうまくはまったのが、食器の片づけとなります。

このような特性を持つ方というのは、1番初めが肝心です。

 

最初に正しい方法を学習してもらえば、以降は望ましい行動を継続する可能性が高まります。逆を言えば、最初に適当に教えてしまうと、間違ったことを継続してしまいます。

 

 

 

ここからは、実際の対処方法もプラスして考えていきたいと思います。

 

では、おうちに帰ってからすぐに炊飯器のご飯を全てよそってしまうという、行動を起こした場合に、どのようにすれば良いのか?

 

 

色々な視点で考えて見ましょう。

 

<見通しを持ってもらう>

時間の整理統合の話をしました。

物事を頭の中で順序立てるのが難しいということです。このような特性を軸に考えるのであれば、スケジュールを導入しましょう。

 

スケジュールというと、難しいかもしれませんが、言い方を変えれば、「このあと、あなたはこのように過ごしましょうね」というのを、見てわかるようにすれば良いのです。

 

まずは、紙と鉛筆で「トイレおふろごはんへやであそぶねる」みたいに、順番を書いてみるのもいいかもしれません。

 

例えば、時間がわかるのであれば、「夜7時にご飯を食べます」といったような指示を紙に書いてみるのもいいかもしれません。

 

あとは、キッチンタイマーを使って、「タイマーがなったらご飯だよ」というのを教えてあげるのもいいかもしれません。

 

慣れてきたら、行動の内容をカード化させ、ネットを駆使してイラストとかを使ってもいいかもしれませんが、まずは身近な道具で始めれば良いと思います。

 

見通しを持つというのは非常に大事です。こういったスケジュールがあることで、安心材料となり、不適応行動が減る可能性は十分に考えられます。

 

 

 

 

<物理的構造化>

物理的な環境を変化させて、正しい行動へと導いていくということです。

 

家の中の環境を変えて見ましょう。ということです。

 

例えば、ご飯を全てよそうという行動を止めても、止めることができず、どうしても、その行動をしないと次へ進まないという場合には、

 

事前に、家族分のご飯を炊いておき、ご飯1人分を炊飯器に残して、残りは別のところに保管してしておきましょう。

おそらく、本人さんは、「炊飯器入っているご飯全てをよそう」というのが行動パターンとなっているので、そのご飯の中身は関係ないかもしれません。「ご飯をなくすまでよそう」という行動だと思いますので、炊飯器の中の量を減らすというのは一つの方法であるかなと思います。

 

 

 

<行動をリセットする>

長期記憶の特性が強い方は、いつも同じが得意ですが、何かしらの変化が加わることで、行動がリセットされる可能性があります。

 

人によっては、色が変わっただけ、方向が変わっただけで、今まで見せていた行動を見せなくなる時があります。

 

一つ注意しておきたいのが、行動を見せなくなった=今後その行動はしない。 

というわけではなく、「注意が別の方に向いた」という考えの方が正しいです。

 

ある行動が見られなくなったとしても、根本的には無くなったわけではありません。別のことに注意が向いているだけなので、また、何かしらのきっかけがあれば、再度行動する可能性だってあります。

 

 

話を戻し、何かしらの変化を加えるというのは、例えば、

 

入り口を変えてみる。

炊飯器自体を変える。

炊飯器の位置を変える。

自宅の玄関や部屋の模様替え、色を極端に変えてみる。

 

などです。

 

そして、仮に行動がリセットされた場合、次に大事なのは、新しく望ましい行動を教えるということです。

 

例えば、

帰ったらすぐにお風呂に入る

帰ったら手を洗う

帰ったらカバンをどこどこの場所へ下ろす

 

こういったことを教えてあげる必要があります。

 

そして教え方というのもあります。

 

例えば、

カバン(ランドセル?)のイラストが書いてある大きめのカゴが玄関にあれば、カバンを置く自然な指示になるかもしれません。

その横にハンドタオルが置いてあって、それを持って洗面所に行って手を洗うという指示ときっかけを作れます。

さらには、洗面所に行けば、すぐ横にはお風呂セットが準備されていて、お風呂が入れる体制にしておけば、流れで3つの行動ができるようになるかもしれません。

 

これは例ですが、細かいところでも物理的な環境を調整してあげることで、生活の質が上がる可能性だってあります。

 

 

長くなりましたので、ここで終了させていただきます。

 

お母様、さらに詳しく解説が必要でしたら、お知らせください。

ピンポイントに行かないと、話が広がってしまうので、、、、、

 

まだまだ書き足りないので、もしかしたら追加で書くかもしれません。

 

今回は以上です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その癇癪はただの癇癪なのか?応用行動分析学の視点から考える

 

 

こんにちは、あろえです。

 

今回は、ご家庭によっては、日常的に見られている、癇癪行動について、応用行動分析学の視点から紐解いていきたいと思います。

 

 

まずは、「癇癪」の言葉の意味を調べてみました。

 

癇癪とは、感情を抑えきれないで激しく怒り出すこと。

 

と書いてありました。

 

 

 

ASDのお子さんをサポートしているお母さん、お父さんは、子どもが癇癪を起こしたときに、どのように感じますか?

 

癇癪という行動はインパクトがありますので、癇癪を起こした状態に対して、どのように対応すれば良いのか、と考えるかもしれません。

 

 

しかし、考えていかなければいけないのは、

 

なぜ?癇癪を起こしたのか。癇癪を起こす前と起こした後の環境や本人の行動から、癇癪を起こした要因を探る。

 

ということが大切であると考えます。

 

これは、応用行動分析学に準ずる考え方です。行動の前後における環境等をみて、その行動の機能を探るということであり、コミュニケーションがうまく取れないASDのお子さんをサポートする上で、重要な学問であるため、ぜひとも、少しずつ学習してみるのが良いかもしれません。

 

 

 

では、例えばですが、

「パジャマに着替えるときに、毎日、癇癪を起こし、結局いつも同じ外出用の服を着てしまう太郎くん」がいたとします。

 

このような場合、ただ単に「パジャマが嫌いだから」といった考えでは、根本的な解決になっていません。

 

それよりはこのような以下の考え方ができるかもしれません。

 

①リビングに気になるテレビ番組がやっていて、着替えに注意が向かない。

 ➡︎注意注目の特性

 

②パジャマのボタンが小さすぎるため、自分でボタンをつけるのが難しい。

 ➡︎微細運動の苦手さ、逃避

 

③癇癪を起こすことで、お母さんと深いスキンシップをすることができる。

 ➡︎人への注目の獲得

 

④ベットに連れていかれてしまうのを回避したい

 ➡︎遊びたいという要求、寝ることからの逃避

 

といった考え方をしたとします。

 

 

これら行動の機能の仮説をとることで、本人の行動をより深く観察できるようになると思います。

仮説を立てたら、一つずつ行動の機能を確認していかなければいけません。

 

例えば、①のリビングに気になるテレビ番組がやっていたとしたら、着替え場所を変えてみましょう。

 

②のボタンについては、ボタンの大きいパジャマに変えてみましょう。

 

③であれば、望ましい行動をする(簡単な役割を与える)スキンシップするという時間を保障してあげましょう。

 

④については、寝る前の時間帯に遊ぶ時間を設けてみましょう。

 

③④の時間を設ける、保証をするといった考えについては、いつ、どのくらい、明日もこの時間に、といったことを目でみて分かりやすくしてあげることが前提です。

 

上記の仮説を検証するときに注意しておかなければいけないのは、一つずつ環境を変化させるということです。一度に全てを変えてしまうと、行動の機能というのは見えにくくなりますので気を付けてください。

 

 

上記のように、一つの行動に対して、周囲の環境から行動の機能を探るために、アセスメントする過程を行う。これが応用行動分析学の考え方となります。

 

ポイントは行動の原因を「人の内部」に求めるのではなく、「環境」に求めるということです。

心、とか、気持ちという部分も大事ではありますが、それは障害の程度によります。

 

障害の程度によっては、本人のそういった内の部分を尊重していかなければいけないが、ASDの特性が強くみられるお子さんというのは、視覚的に優位であり、よくも悪くも目で見た情報に引っ張られ、そして行動を起こします。なので、そのことを念頭にお子さんに合わせた支援というのも大切となるでしょう。

 

もちろん、応用行動分析学というのは、ASDの方の支援だけでなく、医療や産業、社会政策といった幅広い分野で応用されています。

 

応用行動分析学の中にも日常で使える技術というのはたくさんありますので、私と一緒に学びを深めていければと思います。

 

 

 

今回は以上になります。

ツイッターやnoteでもオリジナルの情報を発信しています。

 

また、仕事術に関する電子書籍を出版しています。

100円で販売してますので、ぜひとも気軽にご購入ください‪https://note.com/aroeasdasd/n/n3624ad6ce198

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヤーマフ。本当にそれだけで解決するのか?

 

 

こんにちは、あろえです。

 

イヤーマフ、皆さんは使用されていますでしょうか?

 

 

一般的に聴覚過敏のお子さんにとって不快な音を遮断するために使用していると思います。

 

しかし、実際にイヤーマフを付けたことがある人は分かると思いますが、全ての音は遮断できてはいないのです。

 

付けた感じ、話し声は聞こえるけど、小さい音は防げる、または音の音域が変わって聞こえるような感じですか。

音を軽減させるというのが正しい言い方かもしれませんね。

 

 

なので、イヤーマフというものを過信してはいけないです。

 

そしてイヤーマフを付けても、聴覚過敏に関すること全て解決はできていないのです。

 

 

なので、ASDの方を支えるためにどのようにしていくべきか。

 

それは、視点を広げるということです。

 

 

 

 

イヤーマフというのは、イコール、不快な音を「遮断させる」という方法となります。

 

では、別の視点で考えると、不快な音を遮断するために、「別の音を重ねる」という方法もあります。

 

つまりは、イヤーマフを付けずに、ヘッドホンから好きな音楽を大きめの音量で流すという方法です。

 

この方法だって、一つの方法として考えることもできます。

 

 

さらに別の視点で、イヤーマフで不快な音を防ぎつつも、「別の情報に注意を向ける」というのも一つの方法です。

 

ASDの方は、耳から得る情報よりも、目で見る情報の方が優位に働く場合が多いです。

 

なので、不快な音がどうしても避けられない場合には、イヤーマフをしつつも、例えば、本人さんが好きなキャラクターを見て楽しめるアイテムを持っていたり、ゲームを操作してもらったりといった考え方も一つの方法です。

 

 

さらに別の視点として、そもそもの本人の不快な音についての原因を考えるということです。

そもそも本人さんが拒否的な反応を示したときに原因は本当に不快な音なのか?

 

子どもの金切り声とか、電車の汽笛とか、大きい音とか。色々あると思いますが、ASDの方というのは、我々が考えられないような独特な情報のキャッチの仕方をしています。

 

音に注目をしているかと思いきや、実は動きであったり、形であったり、、、

 

なので、定形発達の我々の価値観で「この音は嫌だろう」と考え、判断してしまうと、支援を失敗しやすくなってしまいます。

 

原因を仮定するのは良いですが、決めつけるのは控えましょう。

原因は「音かもしれない」けど、「音が原因」だけではないかもしれません。

 

ASDの方の支援は多角的な視点が求められます。がんばっていきましょう。

書籍を執筆しました

 

こんにちは、あろえです。

 

久しぶりのブログ更新となります。

 

ブログ更新ストップしていたのも理由がありまして、それは書籍執筆をしていたからです。

 

 

やっと終わり、今は一安心です。

 

書籍と言っていましたが、果たして書籍として扱っていいのか疑問ではありますが、

約25000文字の私にとっては大作になります。

 

当ブログではなく、noteで見ることができますが、あえて有料にしていました。

 

有料にするぐらい価値のあるものと自分では思っているからです。

 

私は、普段このブログでASDの支援に関することを書いてきましたが、少し逸れて、仕事術についての内容となっています。

本当に気分が違います。今後もブログ更新は頑張りますが、もしかしたら、書籍2作目も作成するかもしれません。

 

とりあえず、今のところはブログやツイッターを中心に情報を発信できればと思います。

 

note.com

 

遊びのアイテムは、買うだけで満足してはいけない理由

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こんにちは、あろえです。

 

全国では学校の休校が続き、地域によっては放課後等デイサービス等の社会資源が休みとなるため、自宅で一日中お子さんと一緒にいる時間が多くなっているのではないでしょうか?

 

 

こういった状況で考えていかなければいけないのは、遊びですよね。つまりは余暇活動です。

 

余暇活動というのは、定形発達のお子さん以上に、ASDのお子さんには求められることです。そして余暇活動の内容が薄いと様々なトラブルに繋がりやすいため、こういった社会的な状況下の中、まず初めに考えていかなればことは余暇活動であるといえます。

 

では、お子さんに余暇活動を過ごしてもらうために、まず初めに何を考えていますでしょうか?

 

ネットやお店に行って、どのような余暇アイテムが置いてあるか見るという行動を起こすのではないでしょうか?

 

いえ、それでいいのです。まずはアイテムがないと始まりませんからね。

 

最近だとアイテムでもたくさんの種類がありますよね。

お子さんの発達や特性に応じて適切なアイテムは異なりますが、少し例をあげます。

 

例えば、トランポリン。トランポリンは面白いですよね。ピョンピョンと上に跳ねるという、通常では体験できないような感覚を味わえるというのは実に面白いです。

 

例えば、バランスボール。体幹を鍛えたり、ボールをバシバシと叩いてみたり、投げてみたり。意外に使える用途がありそうなアイテムですよね。

 

例えば、子ども用のタブレット。タブレットはゲームというイメージが強いですが、子ども用として作られているのであれば、勉強系や知育系のアプリ等が入っていますので、かなりの万能かもしれませんん。

 

といったように例として余暇アイテムを上げていきましたが、「○○がオススメです!」と私からははっきりとは言えません。

 

それは、お子さんの特性や好み、ご家庭の環境など、人それぞれ異なるからです。なので、例えば、「トランポリンがいいですよ!」なんて言っても、トランポリンを置くスペースがない家庭もありますし、跳ねるという行動が全てのお子さんに適しているというわけではありません。

 

では余暇活動において、どういったことを考えていけば良いのか?

 

それは、「遊び方を教えていくこと」に対して深く考えていけば良いのです。

 

この遊び方を教えていくというのはどういうことか、解説していきたいと思います。

 

簡単に私が言いたいことを説明すると、遊ぶものを与えても、それはその場しのぎにしかならない。将来のことを見据えて、社会的なルールやコミュニケーションを学習してもらうことを重点に考えよう、ということです。

 

例えば、お子さんがタブレット系のアイテムに非常に関心を示し、学習意欲もあることから、最近流行のAmazonの子ども用タブレットを購入したとします。

そうしたら、まずやるべきことは、タブレットの設定を行いましょう。私も調べた程度の知識ですが、子ども用タブレットには、一日に操作できる時間や、制限できるアプリなども設定できるようです。こういったフォーマットの機能があるのであれば、十分に活用していくべきでしょう。

 

タブレットをいつ使用できるのか、というのもお子さんに合わせて説明をしてあげましょう。

ただ単に、「暇な時間になったから使用できる」「子どもが癇癪を起こしたから渡した」逆に「充電がないときだから、今は使用できない」という設定であると、『いつ使えるのか』というのが見通しが持ちにくく、本人さんとしても分かりづらい状況となるでしょう。

 

であれば、『いつ使えるのか』を具体的に教えるために、スケジュール表の活用や、「時から時まで」のルール決め、「○○(お手伝いなど)ができたら」といった設定をしていきましょう。

 

次に『どのくらい使えるのか』も決めます。

11時間、2時間、3時間、その時間設定については、お任せしますが、大事なのはその設定した時間の伝え方です。キッチンタイマーやデジタル時計など、お子さんの理解力にあった方法で良いです。

 

『どこで使えるのか』も忘れてはいけません。いつでもどこでも使えるようになってしまうと、ルール性が薄くなる恐れがあります。具体的に使用できる場所を設定することで、よりルールが強力なものとなるでしょう。

例えば、「〇〇の部屋のこの場所で充電をしながらやる」といったように、あえて、充電をしながら、という設定も良いかもしれません。充電をするということはコンセントに繋がっている状態であり、コンセントという具体的に目で見て繋がっているということがわかるようになるからです。

 

次に『誰が使えるのか』。

ここは社会的な対人関係を学習するためにも、ぜひとも考えておくべき項目です。

お子さんが使用しているときに、例えば兄弟が横から「僕も使う」と言われて奪われてしまったら、使っている子にとっては、それは面白くありません。

また、そういった経験をしてしまうと、自身もそのような物の獲得方法を学習し、間違ったコミュニケーションとして確立してしまいます。

 

そのため、例えば、「今は〇〇さんが使っています。タイマーが鳴ったら使うことができます」といったような文字、またはイラストにより説明が必要となるかもしれません。または、単発的に別のタイマーを使用し、5分間使い、そのあと返す。というルールを伝えるというのも必要だったりします。

この部分は工夫が必要ですが、重要な部分であります。

 

『どうしたら使えるのか』。

つまりは、タブレットをそのまま渡したとしても、コンテンツが豊富であれば、逆に分かりにくいお子さんだっています。なので、そういった場合には、タブレットのアプリを具体的に指定し、の順番でやりましょう。といったように遊び方を教えるというのも一つの工夫であったりします。

 

 

といったような形で、今回はタブレットを例に出しましたが、余暇アイテムによって、我々がやれることは無限大です。そのために大事なのは、お子さんのことをよく知ることです。

日々の観察も含めて、そして困ったときには私でも、誰かに相談し、第三者の視点というのも聞くことも重要でしょう。

 

余暇活動は本当に大事です。小さいときであれば、それはなおさらですので、ぜひとも頑張って取り組んでみてください。

 

 

最後までご覧戴きありがとうございました。

noteというアプリで、私が立ち上げたオンライン療育相談も立ち上げておりますので、ぜひともご登録をお願いいたします。

 

 

 

「好きに遊んでいいよ」が1番辛いASDの子たち

 

 

こんにちは、あろえです。

 

まだまだ先の見えないコロナウイルスの不安。

 

全国では、放課後等デイサービスの臨時休所や自粛をしているご家庭が多いことでしょう。

 

そうなりますと、ASDのお子さんが終始自宅にいることになります。

 

この時、考えていかなければいけないのが、自宅での余暇活動になります。

 

この余暇活動というのは、意外に軽視されがちですが、個人的には、ASDのお子さんにとっては1番力を入れて支援をしてあげなければいけないポイントだと思います。

 

今回は、この余暇活動についての記事となります。

 

 

なぜ余暇活動は重要なのか?

 

我々、定型発達の人の場合、もしも自由時間が発生し、そして「好きに遊んでいいよ」と言われたらどうでしょうか?

 

もうそれはそれは最高ですよね。好きに遊んでいいんですよ?

ゲームをしたり、マンガ本を読んだり、読書をしたり、テレビを見たり、ネットを見たり、、、

 

皆さんが普段できないことができるんです。さあ、皆さんなら何をしますか?

 

 

 

 

こういう質問があった時、どのような思考をしたでしょうか?

 

あとどのくらいの時間があるのか考え、その時間に見合った行動をとり、何かをするにしても複数の遊びの中から何をしたいのか優先順位を付けて決定をすると思います。

 

一方でASDの方たちは、こういった思考が苦手な傾向があります。

そのため、結果として何をしていいのか分からず、いわゆる問題行動が多く見られてしまうのです。

 

現に問題行動のほとんどが余暇活動に多く見られると言われています。

 

 

余暇活動というのは、ASDの方たちにとって、一見楽しい活動の一つとして考えてしまいますが、楽しく過ごしてもらいたいからこそ、特性を理解し、そしてある程度の環境整備等をしていかなければいけません。

 

環境整備だけでなく、構造化も必要になります。余暇を一つとっても、「何を」「どのくらい」「どのように」「いつまで」遊ぶのか、視覚的な指示等が必要となります。

 

そういった準備があって、初めて余暇活動というのは成り立つのです。

 

 

 

 

放課後等デイサービスはコロナウイルスを前にどう対応するべきか

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 目次

 

 

 

こんにちは、あろえです。

 

 

放デイが指針を示す

 

世の中は、コロナウイルスの恐怖が続き、緊急事態宣言が出され、将来の生活がどうなる

のか、不安な方がたくさんいると思います。

 

そして放課後等デイサービスで働いている職員さんや、利用している児童、その保護者さんも同様に多くの不安を抱えていると思います。

 

そういった状態で、放課後等デイサービスを経営している方や職員さんはどのようにしていけばいいのか、考えていく必要があります。

 

 

まず結論としては、手洗いの徹底や消毒など、その場の対処も必要ではありますが、同時に

今後の指針やある程度の見通しを持たせるようにすることが必要となります。

 

 

今後の見通しを持たせるというのはどういうことか?

 

 

保護者さんとしては、コロナが流行っているということで、じゃあ、放課後等デイサービスはまだ開所しているのか?そこを知りたいと思っているのではないでしょうか

 

 

であれば、どういった状態であれば放デイは開所するのか。そして臨時休業するのか。そういった一定の基準を示すことが重要です。

 

 

例えば、

 

事業所のある近隣の市町村で感染者が出た開所継続

 

利用児童の保護者さんの同僚が感染者になった

利用児童の併用している事業所の保護者さんが感染者になった→2週間自宅待機

 

保護者さんが感染者になった→3週間自宅待機、開所継続

 

職員か、利用児童が感染した臨時休業

 

 

といったように、上記は簡易的ではありますが、

事業所を取り巻く環境で、誰が感染し、どういった対処をするのか、などを具体的に記載することで、これがベースとなり、保護者さんもそして職員自身もどのように行動していけばよいのか一目瞭然となります。

 

上記は例ですので、各事業所の実情に合わせて、内容を変更していけばよいかと思います。

 

ASDの方には見通しを持たせるというのが重要ではありますが、それは定型発達の方でも同じです。

こういったベースとなる対処方法があることで、保護者さんにとっては見通しとなるでしょう。

そして安心につながるのです。

 

 

 

 

衛生面の支援について

 

話は変わり、衛生面に関する支援の例を挙げていきます。

 

まず、全国の事業所さんでは、利用児童さんへ手洗いうがい、そして消毒を徹底させているとおもいますが、どのように支援しているでしょうか。

 

 

口頭での指示のみで手洗いや消毒ができるのであれば、ぜひとも継続していくべきですが、ASDのお子さんによっては、手を洗うこと自体を拒否するお子さんもいらっしゃるでしょう

 

 

手洗いを拒否する要因として考えられるのは

 

①濡れるという感覚が苦手により水が触れない

 

②手を洗う動作、工程が分からない

 

③手を洗う意味が分からない

 

 

今考えられるのはこの3つになります。

 

 

では、

①濡れるという感覚が苦手により水が触れない

 

について考えていきましょう。

 

これは分かりやすいといえば、分かりやすいですよね。

 

 

ASDの方は感覚の特異性というものがあります。

 

特定の感覚に対して、鋭敏または鈍感であるということです。

 

そのなかで、水にぬれるというのも対象です。

 

 

感覚の特異性が要因である場合、どのような対処が求められるでしょうか

 

 

無理に慣れさせるという方法はとても危険です。かなりのストレスになると思いますので絶対にやめましょう。

それよりは、濡れタオルで拭くといった代替えの方法の方がまだ良いでしょう。

 

 

あとは、手を洗うという動作をすることで好子が得られる場面を設定し、手を洗うメリットを伝えられることもできるでしょう

 

 

手を洗う動作、工程が分からない

 

これは、口頭での指示が理解できず、具体的にどのような順番、どの箇所を洗えば良いのかが分からないということです。

 

このような場合には、アクティビティシステムを使って、手順を具体的に説明してあげましょう。

アクティビティシステムとは、簡単に言いますと、本人さんに合わせた視覚指示や手続き方法で物事の初めから終わりの手順と終わったら何があるのかを説明する支援ツールです。

 

アクティビティシステムの解説については後ほどにしましょう。

 

 

③手を洗う意味が分からない

 

これは、物事を関連づけるのが苦手な特性であるということです。

 

 

我々は、今回のコロナについては、大体このような認識ではないでしょうか

 

手を洗おうと周りが言っている

なぜかというと、今流行っているコロナウイルスは特効薬がまだない新型のウイルス

感染するとどうなるのか分からない、もしかして死ぬかもしれない

手洗いなどで予防をして感染しないようにする

 

 

一方で、関連付けが苦手なお子さんは

 

手を洗おうと周りが言っている

手を洗えばどうなるの?

 

上記のようにうまく繋がりを持てないということです。

 

 

この関連付けが苦手なケースの場合、支援方法はお子さんの状況によって多岐に渡りますが、

 

例えば、無理に手洗い=感染予防になるということを丁寧に説明する必要はないかもしれませんし、それよりは、理由を説明するよりは、「手洗い」という時間を適切な箇所にスケジュールで設定することで、活動の一つとして行動してもらうのもよいでしょう。

 

本人さんに合わせて支援方法を構築してみてください。

 

そのためには、本人さんの特性を見極め、特性に応じた支援方法の確立をしていかなければいけません。

私が立ち上げている「オンライン療育相談」へ気軽にご相談してください。本人さんに合わせたサポートをさせていただきます。

「障害者」「障がい者」どちらの表記も正しくない

 

 

こんにちは、あろえです。

 

先日、書類を上司にチェックしてもらった際に、「障害」という字を「障がい」と直されました。

 

今まで修正されなかったのに、突然修正してきたことにイラッとしました。そして同時に、「この修正は本当に正しいのだろか?」と思い、ネットで調べてみました

 

今回はこの調べたことについての内容と私なりの意見を含めて書きたいと思います。

 

 

まず、結論から先に書きますと、

 

どちらでもいい

 

 

ようです。

 

しかし、どちらかというと、「障害」の表記の方が多く使われているというのは事実であります。

 

 

まず、内閣府の見解では、賛否両論はあるようですが、公式な書類では「障害」の文字を使用しています。

 

文部科学省の見解でも、同様に賛否両論がありますが、公式な書類では同じく「障害」の文字を使用してます。

 

 

一方で、「障がい」という文字を使用している公な機関は、一部の県と指定都市になります。国も各自治体などの判断に任せているというスタンスです。

 

 

なので、どちらでもいい というのが今回の結論になりますが、それではモヤッとしてしまいますよね。

 

 

ここからは個人的な見解ですが、

 

まず、公式な書類等については、国の考えに沿って「障害」と表記するのが無難であり、間違えはないでしょう。

 

障がいと表記するのは、一部の意見であり、賛同されにくいため使用は控えるべきだと思います。

 

では、なぜ「障がい」という文字が使われているのか?

 

「障がい」と表記する理由については以下の2つであると考えています。

 

①「障害」の「害」という文字に対して誤った意識をしている。

「害」という文字を使うことでその人間を否定してしまっているという、「勝手な思い込  み」が影響されているのかなと。

これは考え方ではありますが、この「害」というのは、その人自身を「害」として表現しているのではなく、障害という人間の体に異常をきたすそのものが「害」であるという考え方をするならば、「障害」と表記しても間違えではない。

その人自身と障害とを分けて考えるということ。

 

②「私は「害」と表記せず「がい」と表記することで、意識が高い人間なんだ」といったプライドや感情論など、個人の意見や考えが一人歩きしている。

視野が狭いという考えもできます。まずは調べてみて、個人の意見だけでなく周囲の意見を取り入れ、公式の意見を参考にしましょう。

 

 

なので、もう一度言いますが、現時点では「障害」という文字を使用することが望ましいのであるかなと言えます。

 

もちろん、時代の流れにより考えというのは変わると思いますが。

 

 

 

ちなみに、「障碍」という文字については、元は仏教用語であり、使用頻度も減っています。あまり使われていない文字を使っても意味はないでしょう。そして「碍」という文字単体だと読めないですし。色々と不都合な文字を使用するのは控えるべきだと思います。

ゆえに、この「障碍」という文字については論外です。