Open carefully
"Open carefully "
折畳んだ便箋の上に、そう書かれてあった。
もう、三十年近く前に彼から貰った手紙。
アラスカをマウンテンバイクで旅していた彼。
道端に咲いていたワイルド・ローズを、押し花にして、送ってくれた。
今朝、共通の友達から彼の悲報を聞いた。
大切な大切な想い出。
いつか、一友人としてサプライズ訪問をしようと企んでいたのに。
それも、もう叶わない。
love music
音楽を嫌いな人はいないんじゃないかと思う。
私はいつから音楽を意識し始めたのだろう。
小学生の低学年のころ、母が買ってくれた子供用教育教材に、クラシックのレコードが着いていたような気がする。また、父が持っていたレコード、ポールモーリアの「オリーブの首飾り」や、物悲しいロシア民謡などを聴き、狭い部屋で情景を想像し踊っていたことを思い出す。当時は、家族みんなで歌謡番組を見ていたし、身近に音楽があった。小学生高学年になると、誕生日プレゼントに父から、どこぞのクラッシックオーケストラのレコードを貰ったことを覚えている。その中に、今でも好きな「韃靼人の踊り」が入っていた。この曲を聴き、私は何度ロシア人になって踊っていたことか。。。
my ★ David Bowie
デヴィッド・ボウイとの出会いは、10代のとき。
当時、何故、ボウイにはまったのか。。。音楽が合ったと思う。ドラマチックと云うか、ストーリー性があると云うか、1曲1曲聴くのも良し、アルバム全体を通して、場面場面を思い描きながら聴くのも、また愉し。と、云ったところだろうか。
今、私のTwitterは、世界中のボウイファンがアップしたボウイで一杯です。※Blackstarwhiteduke★さんのツイートより↓
幸福
Facebookで、家族だけが閲覧できる写真を整理してました。
14年前ぐらいから、家族の集合写真をお正月に撮り、毎年数枚プリントしていた。
最初のうちは、フィルムで撮っていた。フィルム写真はぼかしの味が出ていて写真らしい写真だ。デジタル写真は、劣化することも無く(データだから)クリアな写真だ。
どの写真を見ても、幸せを感じることができる。色々なことがあったけど、私は、幸福なんだと思う。
幸福と感じるからこそ、あの時、ああしていれば良かったとか、後悔することも、その反省をこめて、ちゃんと恩返しをしていきたいと思えるのだろう。
悩みは尽きないけれど、私は、幸福なんだと思う。
まだまだ私には、やることが、やれることが有る。だから、幸福なんだと思う。
写真を撮っておいて、良かった。これからも、撮っていこう。
父の後ろ姿(2)
父のPCを整理中。
父が、散歩へ行って帰ってこれなくなる一年前までの、ファイルが沢山残っていた。父は、数年前まで、ワードを使って母の原稿を仕上げたり、手紙を書いたりしていた。
データの中に、父が仕事仲間へ書いた手紙が残っていた。高齢故に体調が芳しくなく、今まで通り仕事ができなくなったことを伝えていた。
そして、大量の母の仕事原稿。母は、PCを扱えないので、全て父が原稿を起していた。父と母の強い繋がりを感じる。
整理する前は、全て残さずデータ消去をしようと考えていた。
胸が苦しくなりそうなので、コピーして、私のPCへ移すことにした。
後で読み返すことができるように、後で父を感じることができるように。
父の後ろ姿
父のPCを片付けようと思う。
父が長年愛用し、母の仕事の手伝いをするとき、必ず使用して来たウィンドウズ。
私は、もっぱらMacを愛用している。今、父のPCは、年末に母の年賀状を作成するときにだけ、私が使用している。私は、Macの他に自分用のノートPCを持っている。このノートに宛名書きソフトを入れて、母の年賀状を作ろうと思う。父のPCは、デスクトップで場所を取る。キーボード操作などは、デスクトップの方がやり易いのだが、場所を取る。考えた挙句、ノートへ移行することに決めた。決めるまでに、何度も考えた。父は、このPCを70歳を超えてから覚えた。ワードを使い、母の原稿を作成し、宛名書きソフトで年賀状作成も行っていた。一人でヨドバシへ何度も通い、このPCを選んできた。片付けても良いよね?片付けても良いよね?何度も自問し、決めた。
もう一度、PCの前に座って原稿を打っている父の姿を見たいが、叶わない。