鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

推理小説好きの人向き…なのかなぁ?:読書録「ポケミス読者よ信ずるなかれ」

・ポケミス読者よ信ずるなかれ
著者:ダン・マクドーマン 訳:田村義進
出版:ハヤカワミステリ(Kindle版)

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<時は一九七六年、独立記念日の頃。舞台はニューヨーク州の人里離れた七千エーカーの敷地〝ウェスト・ハート〟。そこに佇むリゾートホテル風の豪壮な建造物に、何組もの裕福な家族たちが、会員制コミュニティを作って滞在していた。狩猟などの余暇を楽しむ彼らの元に、私立探偵アダム・マカニスが訪れる。>(解説より)

 

やがて、湖で自殺と思われる死体が見つかり、嵐が訪れて孤立化したウェストハートで殺人が…

とまあ、展開としては、ハードボイルドタッチの推理小説が展開するんですが、書かれ方がずいぶんと不思議なスタイルになっています
基本的には書かれている小説を、読者として一歩退いて現在進行形で見ていると言った感じでしょうか?
それに加えて推理小説に関する雑学的知識やら論評やらエッセイやら…いろんなものがページをめくると飛び出して来る構図になっています。
「何なの?これ?」
なんですが、結構書かれたこと書かれていることが面白いので先を読んでしまいます。
物語の終盤には「劇スタイル」での「推理披露」シーンとなり、そこで「探偵役」を務めるのは…
「メタ推理小説」
とでも言うんでしょうか?
まあ凝ってます。

 

 

原題は"West heart kill"
そっけないと言えばそっけない。
邦題のほうは逆にケレン味たっぷりという感じ。
個人的にはちょっとやりすぎなような気もしますけどね。邦題のほうは。

 

 

いろいろ脇道逸れるんだけれども、行った先それぞれが結構が面白いので読んでる間は楽しく読むことができます。
オチをどう読むかですかね。
推理小説ファンから見たら受けるのかそれとも怒るのか。
まぁ、好みの問題かもしれません。
僕はまあまあ行ける方でした。
同じような作品を続けて読む気にはならないですけどねw。

実に読後感も良い小説でした。:読書録「リカバリー・カバヒコ」

・リカバリー・カバヒコ
著者:青山美智子 ナレーター:大原さやか
出版:光文社(audible版)

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自分の体が悪いところと同じ場所をなぜると、そこが直ると言う言い伝えがある公園のアニマルライドの「カバ」
「人呼んで、リカバリーカバヒコ。
…カバだけに」

公園近くにできた新しいマンションの住人がその都市伝説を聞き、自分の体の悪いところをなぜ、その回復する過程を描いた連作短編小説です。
体の悪いところといっても、実際にはその部分が何か障害があると言うわけではなくて、他に原因があってその他の原因を取り除いていくというのが、まぁ話の流れです。
大体は心理的なものが中心になってるし、人間関係や自分の感情の扱いがポイントになるんですけどね。


第1話 奏斗の頭:進学校の進学した奏斗は成績が芳しくないことに悩む。ある日、クラスメイトの少女と公園で出会い…
第2話 紗羽の口:新しいマンションに越してきた紗羽は幼稚園のママ友たちとの関係に苦労している。些細なきっかけでママ友グループからハブられた紗羽は…
第3話 ちはるの耳:ブライダル会社に勤めていたちはるは、耳の調子が悪くなってしまい休職に追い込まれる。中途入社した社員との関係、無理な注文の多い顧客への対応等で疲れ切っていたちはるに1通の手紙が…
第4話 勇哉の足:勇哉はあまり足が速くない。クラスの駅伝でクジで選手を選ぶことになった時、勇哉は足を捻挫したとウソをついてしまう。しかしその後本当にアシが痛くなってきて、勇哉は病院通いしなければならなくなってしまう
第5話 和彦の目:雑誌編集長の和彦は老眼が進んできて、自分の歳を感じざるを得なくなっている。80歳になる母親は今も一人暮らしでクリーニング店を営んでいる。疎遠となっている母親のことを考え、和彦は実家の近くに引っ越しするが、なかなか母との距離感は縮まらない…


非常に読みやすくて話もよくできています。
ご都合主義的すぎると言う見方もあるかもしれないし、内容によっては甘いんじゃないのって言う指摘もできるでしょうけど、そこら辺の塩梅が読後感の良さにつながってるっていうのもありますからね
読んだ人が何らかの「リカバリー」するって言う側面もあって、そういう意味では良い加減のファンタジー小説だと思います
読んでて何度かぐっと来ちゃいましたし…w。


個人的には高校生の話とママ友の話がいいかな。
最後の年老いた母親との話にもちょっと来るものがありました。


青山さんの作品は何冊か読んでいますが、どれも「よくできた話」だし、読後感が良い。
何か頭を休めたい時にちょうどいい感じなんですよね。
Audibleで聴くのにすごく向いてると思います。
またお付き合いさせていただきたいところです。
リカバリーしてもらいたい時にw。

これはなかなか良い小説だと思いますよ:読書録「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」

・ようこそ、ヒュナム洞書店へ

著者:ファン・ボルム 訳:牧野美加

出版:集英社

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少し前からちょっと気になってたんですけども、ようやく購入、読了しました。
…と思ってたら、本屋大賞の翻訳部門で1位になってたんですね。
読み終えた後に知りました。


まぁ、本当に良い小説だと思います。
仕事と人生に曲り角を感じた女性が独立系の書店を回転するって言う話なんですけど、基本的には「お仕事小説」。
経営する独立系書店の話がもちろんメインになるんですけど、それだけじゃなくて、登場人物たちがそれまでに関わってきた「仕事」に関するあれやこれやが、短いエピソードで挟まれます。


ヨンジュ:燃え尽き症候群に陥り、小休止的に「ヒュナム洞書店」を開店させる。
ミンジュン:大学卒業後の就職活動に失敗し、アルバイトのバリスタとしてヨンジュに雇用される。
ジミ:夫との生活に悩みを抱えるコーヒー豆焙煎業者
ミンチョル:熱意を持てるものを見つけられない男子高校生
ヒジュ:ミンチョルの母。(ミンチョルオンマ)
スソウ:プログラマーだったが、燃え尽きて部署転換。趣味で書いていたブログがきっかけで書籍を出版し、ヒュナム洞書店で講演を行う
ジョンソ:契約社員であることに疲れ、瞑想をする場所としてヒュナム洞書店を気にいる女性。

 

それぞれが新自由主義的な仕事観に押しつぶされそうになっていたのを、この書店と出会うことで、そういう働き方とは違う働き方を模索するようになる。
…大きな流れはそんなところでしょうか?
自分たちで見つけたこの小さな書店の中の居場所、そこにいる友人たち
それでいながら、適度な距離感があるのがいいんですよね。
ものすごく相手のことを考えながら、自分の考えを押し付けないようにすごく注意している様子に好感が持てます


そういう「お仕事小説」の側面だけじゃなくて、本や読書、夫婦関係、親子関係etc,etc...いろいろな側面への考察が、繰り広げられるところが読みどころにもなっています。
いやー、こういうの好きですよ。
(是枝和弘監督の作品なんかも出てきます)


しかし、まぁ韓国の働き方事情っていうのは日本以上に厳しいところがあるようですね。
ちょっと息苦しくもなりました。
でももしかしたらそれは日本の数年後の姿かもしれない。
そう思うと、こういう「居場所」を描いた小説が日本で評判になるっていうのも何らかの意味があるのかもしれません


僕個人は実は、「独立系書店」ってちょっと苦手です
本は自分で選びたい気持ちが強いので、逆に押し付けがましく感じするんですよね。
でももしかしたら「書店」が生き残っていく方法はこういう方向性なのかなぁと言う気もします。
結局、僕のようなタイプの人間だとAmazonや電子書籍があれば、それはそれで事足りるって言うところがありますから。
リアル本の魅力って言うのを打ち出すには、こういう独立系の書店っていうのは有意義なような気もします。


あ、でも、こういうバリスタがいる本屋っていうのはいいかもね
そういう本屋が会社や家の近くにあったら、もしかしたら本を読む場所として活用することになるかもしれません。
そう考えるとありなんかな、「独立系書店」。
ご近所にできないかな?

生成AIの話よりも発想法の方が面白い。:読書力「「超」創造法」

・「超」創造法 生成系AIで知的活動はどう変わる?
著者:野口悠紀雄 ナレーター:中村友紀
出版:幻冬舎新書(audible版)

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野口悠紀雄さんの生成AI及びそれを活用した創造法に関する本
少し前に出版されてるものですが、Audibleにあるのも友人に教えてもらい、早速聞いてみました(甲谷くん、ありがとう)。


chatGPTとかの生成AIに関する知識は2022年の知識なので、まぁ少し古くなってますね。
ハルシネーションの話とか、検察結果が決して信頼できないって言うようなところについては今も変わりないんですけれども、ウェブの検索がリアルタイムでできるようになっていると言うあたりが根本的に違ってる部分だと思います。まぁそうは言っても間違うのは間違うんですけどね。
ここら辺の最新情報を野口さんがどういう風に認識してるのかっていうのはちょっと知りたいところです。
基本的に野口さんは自分が使ってみた内容しか文章にしないので、そういう点では信頼できるんですよ。
「超整理法」なんかは結構参考になりました。
まぁ政治に関する意見とかについては賛同できないところもあったりするんですけどw。


基本的に本書は
・生成AIの評価
・生成AIを使った文章作成
・生成AIを使ったアイディア作成
・生成AIが社会に与える影響
が大きく描かれています。
生成AIの評価に関しては、さっきも書いた通り、この本が書かれた事と今では少し状況が変わっているので、その点は割引いて考えた方が良いかなと思います。まぁでもそう大きく変わってないので、
「検査結果を信じちゃいけない」ていうのは僕も賛成です


文書作成への活用については大学賛成。
生成AIが文章の要約や翻訳・構成に極めて高い能力を発揮すると言うのは、僕も実感してて、基本的に僕の利用方法もこの分野になります
音声入力を活用してるあたりも大賛成。
音声入力については、勝間和代さんが以前から熱心にやってらっしゃいましたけれども、あれはどちらかと言うとパソコンにマイクを繋ぐスタイル。
高城剛さんが最近メルマガに書かれていましたけれども、iOS 16になってからiPhoneの音声入力機能は格段にアップしています。
したがってマイクを使うのではなくて、歩きながらでもiPhoneに直接話しかけても音声入力がかなり精度高くできるようになっているって言うところがこのスタイルのポイントだと思います


音声入力と超メモ絡ませるあたりも面白いですね。
ここら辺のアイディア作成ところが本書で1番面白いとこじゃないかと。
野口さんはGoogleドキュメントを使っているようですが、最近iPhoneの純正メモアプリもかなり機能が充実してきているので、僕としては充生メモでもいいんじゃないかなぁっていう感じがしますね。
まぁそこまで階層的に何かをやらなきゃいけないほどの仕事とかあるわけじゃないからねw。


80歳を過ぎて、なお野口さんは精力的に新しい知識や試行錯誤を繰り返して、書籍でも書籍も出版されています。
生成AIに対する評価ももう少し前向きになっている感じも…
うーん、読んでみますかね。そこら辺も。

ミステリーじゃないのねw。:読書録「ラブカは静かに弓を持つ」

・ラブカは静かに弓を持つ
著者:安檀美緒 ナレーター:斉藤壮馬、伊東健人 他
出版:集英社(audible版)

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発表されたときに、
「面白そうだな」
とちょっと思ったんですが、そのまま忘れちゃって…。
audibleにあるのを見つけて、DLしました。


橘は少年時代の誘拐事件未遂の記憶から逃れられずにいる。
事件の影響でチェロを弾くのをやめ、今は著作権管理団体に勤務する橘に、著作権法違反の証拠の収集のため音楽教室に潜入調査に入る命令が降る。
そこで出会った教師の浅葉と、彼の生徒たち。
橘は思わぬ穏やかな日々をそこに見出す。
スパイである身分を隠したままに…


ちょうどヤマハとJASRACの争訟が話題になってたこともあるし、スパイ×音楽小説ってのもちょっと面白そうで
…だったんですが、なんでか「ミステリー」と思い込んでたんですよねw。
全然、ミステリーじゃないっす。
なんならスパイサスペンスっぽくも。


幼少期の事件をきっかけに「演奏」を捨てた青年が、特殊なシチュエーションで「音楽」と再会し、
<嘘>から始まって、やがてかけがえのないモノになった人間関係を、根底のところで崩しながら、もう一度築き直そうと一歩踏み出す。
…そういう人間ドラマでした。
「死体」もなけりゃ、「銃撃戦」もありませんw。


個人的に音楽教室の著作権問題については、
「まあ、わかるんだけど、それって音楽の土壌そのものを失わすもんじゃないの?」
って気持ちがありました。
裁判の決着はこうなったようですね。

 

<音楽教室著作権裁判>
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%95%99%E5%AE%A4%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E8%A3%81%E5%88%A4

 

講師の演奏は著作権の対象/生徒の演奏は対象外
割といいところに着地してるんじゃないかな?(音楽教室がビジネスとして成立している以上、なんらかの利益還元は著作権者にもあって然るべし…という観点で)
ちなみに本書は著作権者の権利は認識しつつも、音楽教室/講師と生徒の関係性から、著作権団体の主張にはネガティブではあります。
出版は最高裁判決前(判決は22年10月。出版はその5月)ですが、その決着を作者がどう思ってるかはちょっと分かりません。
まあ、そこがテーマの作品じゃないんですけどね。


個人的には主人公と同じ「スパイ」のある人物がちょっと気になります。
ここはもうちょい深掘りして欲しかったw。
まあ、こっちもテーマじゃないと言えばテーマじゃない。


設定はエンタメですが、物語運びは割と純文学テイスト。
派手な話が好みな方にはちょっと退屈かも。
ちなみにaudibleだと、各キャラの声が全員別の人が当てて、総勢9名のキャストが表記されています。
気合い入ってるなぁ
…だけど、そこまで効果的でもなかった気がw。
男女二人で演じわけ…くらいがちょうど良かったんじゃないかと思いますよ。

いやー、かなりレベル高いです:ドラマ評「寄生獣 ザ・グレイ」

「新感染ファイナル・エクスプレス」のヨン・サンホ監督による「寄生獣」のスピンオフというか、アナザーストーリーというか…
日本に寄生獣が登場している間に、韓国にもまた…っ設定ですかね。

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それにしても、まあレベルが高い
この監督ですから、アクションシーンの出来が良いのは予想がつくんですけど、人間ドラマとしてもなかなかのものです。


1番はヒロインのチョン・スイン。
父親から幼少期にDVを受けて、自ら警察に通報したと言う過去から自分の居場所が見つけられずにいるけれども、それでもどこかで他人を信じようとしている。
そういう複雑なキャラクターが作品テーマにしっかりとつながっていきます。
演じる女優さん(チョン・ソニ)の、寄生獣が表に出ているときと「素」のときの演技分けなんか、なかなか素晴らしいモンがあります
彼女のバディーになるチンピラ兄ちゃんが最終回で姉に見せる複雑な感情もぐっときました。


1 話50分前後で全6回
尺もちょうど良かった。
見始めたら、一気でしたね。ラストまで

 


評判になっているエピローグについては、まぁ確かに賛否あるかな。
本編のラストがかなり情感のこもった良いラストだったので、蛇足といえば蛇足。
でも見ちゃうぞ思わず叫んちゃうんだよね。
ミギー!


シーズン2あるかなぁ?
評判いいからあってもおかしくない。
あったら見たいけど、この余韻で終わらせるっていうのもあり。
ご判断はお任せします。

いやぁ、そういう見方、確かにな〜:読書録「ミライの源氏物語」

・ミライの源氏物語
著者:山崎ナオコーラ
出版:淡交社

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大河ドラマ(光る君へ)の便乗本
…じゃないかな?出版は23年3月だし。
その頃には決まってたから、「狙った」って可能性もなきにしも…?
どっちでもいいんですが、僕が大河の「副読本」として読んだのは確かですw。


「千年も前の作品なんだし、そのころ書いた人/読んだ人の考え方や常識は今と違う。それを今の視点から批判するのは無意味」
…ってのは当然だし、著者もそんなことは重々承知。
「その当時の人はどんな風に考えたり、とらえたりしていたか」
をベースにするのは研究者なら当然だし(ナオコーラさんは源氏物語を研究されてたことがあります)、そういう視点で読書するっていうのもあるでしょう。
一方で、「物語」として気楽に接するとしたら、作品は千年前のものでも、「読む人」は<今>の人。
その<今の人>が読むときにどんな違和感を感じるか、何を考えるか…それは「読書」の当たり前のあり方でもある。
まあ、そこから「源氏物語」を読み直したって感じでしょうか。本書については。


ルッキズム ー末摘花
ロリコン ー紫の上
マザコン ー桐壺更衣と藤壺
ホモソーシャル ー雨夜の品定め
貧困問題 ー夕顔
マウンティング ー六条御息所と葵の上
トロフィーワイフ ー女三宮
性暴力 ー女三宮など
産んだ子どもを育てられない ー明石の御方
不倫 ー雲居の雁と他のたくさんの人たち
ジェンダーの多様性 ー書かれていない人たち
エイジズム ー源典侍
出家 ー浮舟
受け身のヒロイン ー桐壺更衣と浮舟


「なるほどね〜」
なんですが、前半はそれほど「新しい視点」って感じもしないかな〜と思いながら読んでました。
「源氏物語」について色々言われてることを、わかりやすく整理した感じかな…と。


居住まいを正したのは「性暴力」という視点に踏み込んだあたり。
女三宮、浮舟、そして紫の上
当時の恋愛のあり方から言えば、それを<批判>するのは当たらないのですが(紫式部も批判しているわけではない)、<今>の視点から見ると「確かに」。
そしてのその視点から物語を読み直すと、「源氏物語」そのものの大きな流れが、そこに呼応するようにも思えてくる。
これは思いもよらない視点でした。


「源氏物語」を<今>の視点から批判するものではない。
でも<今>の視点から見ることで、「源氏物語」そのものが持っている何かに呼応するものを感じ取ることができるのかもしれない。
それだけの芳醇さがあることが、この物語が一千年のときを耐え得た理由の一つなのではないか、と。


予想以上に興味深く読めた作品でした。
ま、フェミニズム的スタンスが苦手な人には向かないかもしれませんがw。