広島で、結び結ばれ結ぼうむさしのむすび!

むすび


なすびではありません。
むすびです。

おむすびとおにぎりの違いって何?」と聞かれた。いつもどおりそそくさとWikiPediaを見るとこんな記事が...
"広島県広島市を中心とする地方では、一般家庭でも外食産業でも「むすび」(ないしは「おむすび」)と呼ぶ傾向にあるが、無論「おにぎり」でも通じる。"
ほほ〜ぉ。
たしかに職場の先輩もランチで「うどん+おにぎり」と注文するところを「うどんとむすび!」と注文しているんだけど、これって関東の人からしたら違和感あるんでねーだろうか。
「おむすび」はあっても「むすび」という単語はあんま使わないな。
ところが、たんに「お」を取るだけでなく、僕のおにぎり、、、いや「むすび観」を激変させる重大な事態が起きているので記念すべき広島報告の第1回はこの「むすび」の話からしてみたい。
それはひとえに「むさし」というお店の存在によるものなのだけれど、結論から言うとこの店のおにぎりの美味しさがマジハンパネーことになっているのだ。
それが冒頭の写真の「若鶏むすび」!(780円)


(1) まずメインのおにぎり。
「えっ? 美味しい...」

いや、特別な味って訳じゃないんだけど、なんだろうこの普通の味は。
なのに、なぜだろうこの感動は。
「基本に忠実に」とはまさにこのことか。
美味しく炊き上げ、ふわっにぎられたむすびは、疲れた会社員にもこんなに優しい。。。
そうだ、家のおにぎりだ!おばあちゃんのおにぎりだ!
「これは今まで食べたおにぎりの中で祖母のおにぎりの次においしい」と、新幹線の中でしみじみと呆然としてしまった29歳目前のサラリーマンがいたのでした。

(2) そしてむすびを極めたむさしは宮本武蔵の二刀流が如く、若鶏の唐揚げに対する力の入れ具合にも油断などないのでした。
大きめの唐揚げは、お弁当のふたを開けた瞬間からその存在をアピールするのだけれど、むすびに負けず劣らずの素晴らしいお味で、サクッと揚がった唐揚げは、ただでさえ美味しいむすびをさらに美味しくするもんだからもう大変。それが贅沢に3つも入っているので、まずはそのまま、次はお茶漬けで、、、。いや失礼。次はおにぎりと一緒に...と、いろんなふうに食べたい逸品。

(3) さて、この若鶏弁当には宮本武蔵の子分役となるおかずが存在し、彼ら(彼女ら)がなかなかいい仕事をしているのでここで紹介したい。
1. まずたくあん。僕は実はたくあんそんな好きなわけじゃないけど、むすびが美味しすぎるのでこのたくあんもガブガブ食べたくなってくる。
2.次にソーセージ。唐揚げあるのになんでソーセージ? 真意はわからないけれども、むすびが美味しすぎるのでガンガン食べられる。モグモグ。
3. そしてキャベツ。生キャベツが無造作に入ってるということの真意が掴みづらいのだが、むすびが美味しすぎるので、キャベツとむすびで食べてもいいくらい。ムシャムシャ。

4. そして枝豆。
えだまめ?
オーイエース え だ ま め !
うーん...。なぜ枝豆だろう?
ビールのお供にして、それからむすび&唐揚げというコースを描いているのかもしれんけど、真意は不明
しかしむすびが美味しすぎるので、枝豆とむすびで食べてもいいくらい。パクパク。
5. そしてラストはオレンジ。ま、当然のことながらこれはデザートなわけだが、むすびが美味しすぎるので、、いや失礼。オレンジとは合わないので全部食べてからオレンジにうつってください。甘酸っぱい上等なオレンジです。
おまけに、むさしの弁当はけっこう暖かい状況で保存されていて、食べると暖かいのだ!
唐揚げも揚げたてに近い状態で頂けるのは大変すばらしいことです。
さて、この弁当への僕の思いはだいたい伝えられたことと思うし、みんなの興味も少しは沸いてきたのではないかな?
さぁあとはこの若鶏むすびの780円を高いと見るかどうかだけれど、この手のかかりようであれば適性価格と見ていいんじゃないだろうか。
それ故、最近では無意識のうちにむさしのむすびを欲している自分がおり、本日は写真用を兼ねて夕食に若鶏むすびをいただいている始末(^_^;)

イベントなんかで仕出し弁当が出るときに「むさし」のおにぎりが出ると「お〜金かけてるな」と思われたり、そもそも「むさし」のお弁当を指名する方まであるそうで、地元民の方にも絶大な人気を誇る、このむさしのおむすびの人気は改めてマジハンパネーのだ。
どうだー!お好み焼きだけじゃなーい広島の名物。「むさしのむすび」。是非皆さんもお試しあれ♪
※なお、広島空港には出店していないため空弁としての利用は不可なのです..。広島駅構内と、新幹線改札内にもあるので、昼ごはんとしても夜ごごはんとしても是非トライしてみてください。

むさし | おにぎり(Wikipedia)

新幹線が運ぶもの

at242009-05-11

広島に来て数日経ちました。
ほどよく元気にやっています。
今日は広島に来る時の話をします。
東京から広島に出かけるために、あなたは飛行機を使いますか、それとも新幹線を使いますか?
飛行機:少し速い。乗り換えが面倒。ずっとPC使えない。ドリンクが出る。高い。
新幹線:少し遅い。座りっぱなしでおしりが痛い。ずっとPC使える。飲み物でない。安い。
両方にそんなメリット、デメリットがあって悩ましいのがこの東京〜広島区間
その状況で僕がなぜ新幹線を使ったのか。
もちろん「ずっと座ってられる」、とか「携帯が通じる」というのが表向きの理由なんだけど、正直に話すと...それは名前があるから。
「のぞみ」
という名前がね。
やはりこういう状況では「何かにすがりたい」、「何かに期待したい」という思いが多少なりとも出てきてしまうんだろうなぁ。
小さく縮こまって、寂しい思いで乗り込んだ「のぞみ」も、その時は大きく、頼もしく見えたような気もする...。
あぁ、「のぞみ」っていい名前だ。新設された当時は「ひかり・こだま」とのズレが気になってたくらいだったのに。
もちろん出張で行くなら飛行機がいいかも。けど、人生の中で大事な時の移動は「のぞみ」がいいね。
だって、考えてもみてほしい。「のぞみ129号」に乗るのと「ANA 687便、やJAL1619便」に乗るって、大きく違くないか?
なんてったって「のぞみ」なんだもの...。
そんな事まで考えてしまう、赴任直前の僕と、似たような境遇の全国の転勤族の皆さんに乾杯!

思いもよらない人生なんて

東京で生まれて、埼玉で育ち。東京に学び、東京で働く僕は、関東からも出ず、大きい会社に勤めて平凡に生きている(ように見えるよね)。だから周囲からも「(おまえの人生の)先は見えたな」なんて、冗談なのか冗談じゃないのかわからないピリッとした言葉をかけられたりするんだけど...

とある人が僕にこんなメールをくれた。
「サラリーマン素敵!思いもよらない人生なんて楽し過ぎ!」
ハッとした。
言葉の力はすごい。
「思いもよらない人生」を楽しむ...か!
「次の仕事も精一杯やるんだ」としか考えてなかった僕にはまさにぴったりの言葉で、いろんな覚悟がつくきっかけになった。

24日に辞令。中国支店からお誘いを受け、5月からは広島で働きます!

僕には今の会社でやりたいことがあって、今まで企画部で(何度かココロが折れながら)力を入れて取り組んできた仕事は、今後も取り組んでいきたいおっきな仕事の一部分なのだった。それを進めていくためには地方勤務の経験も必要なのは分かっていたので、「もぅなんでもやるぜ!」と公言してはいたものの、実際3月頃に広島行きを伝えられた時はびっくりしたものでした。
会社は怖えーな、と。サラリーマンは大変だ、と。
でも、さっきのメールや、いろんな人からの激励をたくさんもらい、そんな気持ちはふっ飛んでます。今は広島で「あれしたい、これもしたい」が一杯だ!
でも...、きっとそんな思いとはまったく別の、思いもよらない人生が広島で待っているのでしょう。
そうだ、サラリーマンって素敵だぞ。いままでの仕事だって、素晴らしい上司と先輩、同僚に囲まれ、良い仕事を思いっ切りできてきてたし、そんな上司にいろいろ考えてもらった転勤先が広島なんだし。
楽しみだ! 楽しんできます!

もぅかれこれ10年も前から僕の背中を押し続けてくれる曲を聞きながら、今日から引越し準備スタートです。
主題歌」。なんていいタイトルだろう。
♪『見えない方へ 見えない方へ 進んでくんだっ!僕は絶対迷わない 十年前の僕も言いそうだ』
(主題歌/中村一義)

第12回メディア芸術祭@新国立美術館(1)

年間を通じて最も楽しみにしていて、かつ面白く、そしてワクワクする「文化庁メディア芸術祭」の季節がまたやってきた。
昨年の反省を踏まえて、今年は序盤に参戦。
結論から言えば、今年も十分すぎるほどに楽しめた展示会となった。
こんなに素晴らしい展示会がなんと入場料無料。今年度の開催期間は15日まで。皆様も是非どうぞ。
特に今日書く「つみきのいえ」には深い感動を受けましたので改めてメモしておこうと思う。
つみきのいえ/加藤久仁生


順路をたどっていくと必ず目にとまる場所で上映されているこの作品。目にした時には潜水服を来たおじいさんが静かにたたずんでいた。
そして、どうやらナレーション無し。
なんだこのアニメ?

というわけではじめから見ると...。
??年。
地球温暖化の影響による海面の上昇に伴って、家は上へ上へと増築されるようになっていた。もちろん老人の家もそうで、まわりを海にかこまれた家で釣りをしている。
ある日、ひょんなことから老人はお気に入りのパイプを落としてしまう。
あれこれ迷った挙句、パイプを探しに深い海にもぐっていく。
海の底に沈んだ部屋を順にたどっていくとそこには昔懐かしい部屋が現れ、老人の目の前に過去の思い出が広がっていく...。

ここで、さっき見た静かにたたずむ老人の場面が再来。
あぁ、なんてことだろう。無言の老人から発せられるメッセージは...。
何もしゃべらず、しずかにたたずんでいる老人を見ながら、気を緩めると涙が出てしまいそうなので、目と口に力を入れて観る。

パイプに刻まれた思い出と、ワイングラスと、壁いっぱいの家族の写真と...。 静かな思い出は、海の深く静かな場所にもあった。
そんな過去の積み重ね、過去の思い出を胸に秘めた老人の「生きる力」を、静かに、そして強く感じる感動作だった。

さて、このアニメーションを水面を「現在/時間」と見立て、水面下を「過去」、成長を「増築」の例えとして見てもおもしろいのではないか、と僕は思った。
否応無しに人間を追い立てる時間と闘いながら、人間は成長していかなければならない。
しかし、ひとつのステージを駆け上がると、過去にしずんでしまった過去を忘れがちだ。
でもそんな今の自分は過去の積み重ねである...と。過去を、思い出を大事にせよ、と。
さてさて、鑑賞者は、この無言の老人に何を見るだろう。見た人の感想もまた是非聞いてみたいものだと思った。

すでに世界中でいくつもの賞を受賞していたらしいこの作品。この存在を知らなかったことが悔やまれるけれど、観ることができてよかった。本当に。

第12回 文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 大賞受賞作品。
なんと!第81回 アカデミー賞 短編アニメーション部門 ノミネート作品(PDF)

つみきのいえ (pieces of love Vol.1) [DVD]

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Robot Communication

Going Underground @ Heaven's Rockさいたま新都心

at242008-11-24


桶川市出身で、"埼玉"で売ってるはずなのに、意外なことにライブツアーを埼玉でスタートしたことはなかったという、GOING UNDER GROUNDのライブに行った。ライブツアー「"LUCKY STAR"」の初日に行った。

とてもいい感じの新曲がたくさん披露されて、ずいぶん盛り上がったな。(ちなみに、僕が行ったライブで「トワイライト」を演奏しなかったのは今回が初めて。)
GOINGのライブに来ていつも思うのは、けっこうオジ様のファンがいること。そしてそんな彼らもとても楽しそうにライブに参加しているのが好き。
バンドメンバのキャラもそれぞれ確立してて、その持ち味をいかした(?)MCもおもしろいので、楽しい、また行きたいと思ってしまう。
そんな中、悪い記憶となったのはHeaven's Rockさいたま新都心のオーナー?らしい店の人の態度が悪さ。 キャパ2、300人くらいの小さなライブハウスとはいえ、大宮近辺では貴重なライブハウスなので、こういうところは改善してほしいと思った。
ライブの後は北与野に来たらかならず立ち寄る「書楽」へ行き、今回もまた歩いて実家に帰る。実家では猫を撫でて遊び、親戚からお土産で届いていた好物のじゃこ天を4つも食べた。じゃこ天はなんでこんなにおいしいのだろう。
写真はさいたま新都心の「けやきひろば」にて。今年もけやきひろばに電飾が灯り始めました。

いや、べつに酒に逃げてるわけじゃなくて

at242008-11-18


最近(ここ1ヶ月くらい?)、僕の中でのワイン熱の高まりがすごい。
週に1.5本のペースでワインを飲んでいる勘定で、今や「乾杯の1杯がワインでも大丈夫!」なくらいにまで成長した。特に「赤ワインはそんなに好んで飲まない」の壁を乗り越えたのが大きい。

そろそろドラマ化されるらしい「神の雫」を二週間前にネットレンタルで読み進めたのが僕のワイン熱を高める要因のひとつで、今や通勤時の新聞が読み終わるとそそくさとカバンからマンガを出すのが最近の通勤の楽しみの一つ。
マンガの登場人物たちの話す内容は、凡人には到底理解できない表現であり毎朝度肝を抜かれているけれど、巻末のワイン豆知識コーナーは、初心者の僕には相当有効かつ楽しい。
これを参考にワインを買うのもまた楽しいもんだ。
半年後くらいには飽きてるかもしれないけれど、当面はワイン熱の高い状態が続き不必要なウンチクをたれることだろう。あーアブネーアブネー。。。
目下、明後日の新酒祭りに備えているところです。。。

横浜トリエンナーレ(1)

at242008-11-04


横浜トリエンナーレの話。まずは三渓園会場から。もう数週間前になるけれど。
雨月物語/中谷芙二子
なんだか子供の笑い声が聞こえる...と思って声の方向に歩いていくと...
森の中が霧に覆われている...!びっくり!
これは、、、ドライアイス遊びの延長線上というか、子供の頃の「こんな風にして遊びたいなぁ」の超拡大スペシャル版だな。
子供達がいなくなってからしずかにしていた。見えていた林や小川、お客さんが一瞬にして霧に包まれて、自分だけになって小川の音だけが聞こえる。
しばらくすると霧が晴れてまた元通り。元通りになって見えるお客さんはみんなソワソワしているように見えた。
僕もなんとなく子供の気分になったような気分になり、その一方で、霧に包まれる妙な妖しさも感じた。

そんな妖しさを感じさせてくれたこの作品の実態は、ハイテク霧発生装置とハイテク霧制御システムとハイテク証明プログラムから構成されるテクノロジの塊なのだ。これで「雨月物語」というタイトルをつけるんだからウマい。
ニクいな〜。

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