オーラロードが開かない

ゾイドとガンダムを好きなロボットアニメのオタクが語るブログ

堂馬広登が伝えたかったこと

もうファフナーブログに改名したら…?

 

昨日があの14話再放送だったんですが、

改めて広登の死に方を見せられると本当に悲しくて仕方がないです。

だから筆を取りましたよ

 

 

堂馬広登という少年

HAEでパイロットとして成長し、EXODUSで先輩という立場になり

島のために更に何ができるか彼なりに考えた結果、

「人と人が解りあえたのだから、

 美羽ちゃんやエメリーというエスペラントがいる今

 フェストゥムとだって解り合うことができる」

という「希望」を見出し、島の外に自らの意思で発ちました。

 

そしてシュリーナガルで田中邦衛ロードランナーに襲われながらもなんとか生き残って

難民と新しい「希望」の地を探し始めますよね。

道中、守れなかった人たちもいましたが、それでも「希望」を失わず前を向いて、

ボロボロのメンタルになってしまった暉も支えてあげられるほどの強い子になったんです…

純粋なほど、まっすぐに。

 

だから、14話ラストでフェストゥムとの戦いの場に現れた人類軍を見て、

迷わず加勢に来てくれた味方だと思ったんでしょう。

純粋ゆえ、あんな無邪気に手を振って歓迎したんですよね…

 

撃ち抜かれたあと、フュンフの腕から無機質にこぼれる武器、崩れ落ちる機体、

クロッシングが…切れた…」という暉のセリフ。

すべてがもう、広登の命がないことを表していて、希望を見出だせないシーンでした。

あれほどまでに希望を抱いた広登の最期に、一切の希望が無いなんて、

スタッフに人の心はありますか?

 

 

彼の意思と我々の感情

でもここで、広登を撃ったアルゴス小隊を憎んで拒絶してしまったら、

それは広登の望んだことじゃないんですよ。

彼はあくまで、「解り合う」ためにあの場にいた。

だから、恨んだり憎んだりしちゃいけないんです。

 

…わかってるんですけど、やっぱり赦せないんですよね。

だって、広登をクーラーボックスに入れたうえ、

その上に乗りかかるって人としておかしいじゃないですか?!

とうにおかしくなっているってのはわかっているんです、

彼らも相当の死地を生きてきたのでしょうから。

生きるために汚い仕事をやらざるを得なかったんだろうと思います。

でも、頭では理解していても、感情は理解できません一発殴らせろ

…いや…最終的に殺されるからいいか……(でも真矢ちゃんの業が……)

 

こうやって、

「殺した相手を憎みたいけど、憎んでしまったら

 いなくなってしまった彼の想いを踏みにじることになる」

っていう葛藤を作り出す冲方さん、すごいですよね…人の心はあるんでしょうか

 

 

 いなくなった子どもたち

フェストゥムとだって解り合えるとに希望を持ち、信じた広登は人間に殺され

島の一員となり、孤独ではなくなったカノンは絶望の未来とたった独りで戦って消えて

双子だから全てを分け合ってきた暉は、片割れへの負担をすべて引き受けて砕けて

 

2期でいなくなった子たちは、己の望みや支えだったものに

最終的に殺される最期というのが、あまりにも辛い。

 

しかも広登に至っては、過去作含めて

「島や大事な人を護るためにフェストムと戦って散った」

という最期が多い中、

 

「味方だと信じた人類軍に殺された」

 

って、あんまりじゃないですか。

せめて、せめてフェストゥムと戦って散らせてあげたかった。

島のために散らせてあげたかった。

それを、彼が信じ続けた「希望」に裏切られて、同じ「人間」に殺されるって、なんなんですか。

 

冲方丁さんに人の心はないんですか?!

 

 

 

 

 

あの特殊エンディング

これ、昨日の再放送終了後の公式のツイートです。

14話の画面写真を見てください…

 

スタッフには人の心がないんですか?!!

演出と構成の「新次元戦闘」 ~EXODUS 7話

伝説の「新次元戦闘」回がこの前再放送でしたよ!

 

伝説たる所以

何が伝説って、まずサブタイトルが全 部 赤 文 字

『蒼穹のファフナー EXODUS』各話備忘録 - 蒼穹のファフナー ARCHIVE Wiki*

それまでは1文字だけ赤字、直前の6話は全部白文字と来てのこれです。

 そりゃあ何かあると思うじゃん!

(しかし改めて一覧で見ると14話~17話の赤文字大行進に発狂しそう…うう…広登……)

 

そして1話まるまる戦闘シーンという、

週刊アニメ(週刊…?)にはあるまじきスタッフ殺しな内容

そりゃあ雪風の監督さんが絵コンテ、HAEの監督さんが原画と演出で入るのもうなずけます。

布陣が劇場版だよこれ……

(なのでちょっとキャラ作画はレベル落としてましたよねw仕方ない…それは仕方ない)

 

とはいえ、普通は全編戦闘だとどこかたるんだりするじゃないですか…

少なくとも無印だったら動かないカットが結構あったと思うんですよ。

でもEXODUSはそんなことない。なぜなら3DCGを使っているから!!!

作画コストが減らせるので、最近は機体が3Dモデルな作品ばかりですよね。クオリティは別として…

でもファフナーの場合って撮影効果を凄くつけている印象なので、手間は変わらなそうな気が💧

世間的にはUfotableの撮影効果がかなり評価高いですが、

同じくらいオレンジのCGとXEBECの撮影技術も評価してほしいな~と常々思っています…

ゾイドのときからずっと……思っています……日の目を見てほしかったな………

 

フェストゥムの進化

そう、この話で恐ろしいのはフェストゥムのパワーアップなんです。顔のキモさは相変わらずだよ。

竜宮島に現れたウォーカーさん、ウーシア1体とスフィンクスを4体けしかけてくるのですが、

見事にファフナーパイロットたちのメタ能力を持ってるんですよ。

 ウーシア    → 彗   : 投げつけた武器を同化

 スフィンクス① → 里奈  : 弾や刃を防御するバリア

 スフィンクス② → 美三香 : ワームショットを連射

 スフィンクス③ → 霊央  : 四刀流

 スフィンクス④ → 芹   : スピード近距離型

明らかに前回の戦闘を学習してるんですよね…無印では感情を学習していましたが、

今回は更に戦闘結果を分析して、相手に有利な属性をぶつけてくる。もう積むじゃんそんなの…

 

あと個人的にフェストゥムのデザイン、というか肉感がだいぶ変わったなと思っていて、

無印だと無機質感が強く、腕が少し人体っぽい程度だったのがHAEで露骨に表情がつき、

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          無印                      HAE

EXODUSじゃこれだよ

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人類どころか怪物になってますが……単眼の顔が2つある……ヒン

いや見てほしいのは顔じゃなくてこっち!

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すごく、有機物の内部っぽいといいますか。

腕が生えるときのモリッとする筋肉のようなものとか、

刃を取り込むときのボコボコした組織とか…

気持ち悪いくらいに生きたクリーチャー感がするんですよね。

どんどんフェストゥムが生き物になっている事実を突きつけられた気がしました。

 

空間演出

無印の頃から、空と海の縦方向の立体感が凄く独特で見やすかったのですが、

EXODUSで更に奥行きが加わったと思います。

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こことか、止め絵だとわかりにくいかもしれませんが、

大量のシーモータルがウーシアに向かって手前から奥へと列を成して飛んでいるんです。

水平線と雲を配置して、その間をシーモータルが飛ぶことで

自分(ここでは彗の機体)とウーシアとの距離を見せている演出です。

この手の奥行き描写ってよく富野監督がやってるイメージなんですが、

ファフナーでもしっかり使われてますね。

 

ダメージ描写

初見で普通に芹は死んだと思ったんですよ…

サブタイ全部赤文字だし、アバンで弓子が明らかに弓子じゃなくなってたのもあって、

このまま島の子どもたちみんないなくなっちゃうんじゃないかって……

スフィンクス型の拳がツヴォルフのコクピットを直撃して

赤い液体がドバっと出た瞬間、ああこれは駄目だ……って絶望したんです。

だって、無印を経験してると、機体から血が出る描写というのはすなわち、

コクピットで誰かが死んだときということですから。

 

でもよく考えたらこの回、Aパートでスサノオが腕を落とされたとき、

落ちたパーツから血のようなものが出てる描写あったんですよね。

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ノートゥングモデル自体に血が流れている設定とかなかったですよね…?

痛みの演出のために入れたのか、

前もって「パイロットへの肉体ダメージがなくても液体出るよ」というヒントなのか

言及している記事等は見つからなかったので謎のままです…う~~~ん気になる

 

実際、芹はかなり出血をしていましたし、応答不能の瀕死状態だったはずなので

やはりコクピット付近からの血は駄目だと思っておきます…

ジークフリードを担当していた剣司にもダイレクトに痛みがフィードバックされ、

気絶してしまったということは、そういうことなはず。

この時の苦痛に悶える剣司の表情がたまらなかったとかそういう話はやめよう

 

新しい力の顕現

絶望に継ぐ絶望を見せておいてから、

満を持して織姫によって与えられた「新しい力」の披露。

お約束の展開と言われても、好きなものは好きだしやっぱり燃えます!

 

「死にたくない」と願った彗に呼応するキールブロック…

「乙姫ちゃんの島を守る」と誓った芹が復活し、武器を欲した彗の手元には続々と転送され、

「速く動け」と命じた零央は瞬間移動可能に(里奈は何かを願ったりはしてないか…?)。

戦う彼らの思いに応える力が続々と登場するだけで視聴者は爆上がりなのですが、

なんとまあそれだけじゃないんですよね。

 

そうです、ザルヴァートルモデル2機が 奴らが動くんです

 

もちろんそれも、一騎と総士の願いに応えた結果。

一騎は「俺の命は、まだここにある」

総士は「怪物を支配する力を」

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到底味方機とは思えないこの この禍々しさ

 

でも何よりこのニヒト登場からの演出が!!!神がかっているのです!!!!

たぶん見た人みんなが語っているとは思いますが私も語るぞ

 

ニヒトのアップに合わせて、オープニングの『イグジスト』が始まるのですが、

冒頭のコーラス「follow me follow you」を残してあとはインストゥメンタルなんです。

このコーラスだけが連続で流れるのに合わせて、

まるで歌詞に合わせるようにザインが起動するんです。

ニヒトとザインは表裏一体、常に一緒だと言わんばかりに。

このコーラスはそういう意味だったのか…!!!

 

そして剣司も復活し、機転を利かせて戦闘の相手を入れ替える指示。

これも地味に成長というか、新しい戦い方の明示だなあと思います。

それまでは個々に戦っていただけなのが、(彗の独断専行とかもあったにせよ)

ちゃんと剣司を司令塔としつつ、パイロット同士の連携も取れるようになっていて。

成長が感じられる…!

 

しかしなんと、2番からは歌詞が入ります。

「憎しみは血を巡って 身体はすり減った」

歌い出しと共に水しぶきが落ち、現れたツヴォルフ…

何なんですか? かっこよすぎるんですが!!!!

ありがとう羽原監督!

 

「もうこれ以上 困窮の思惑に 飲み込まれないように 行け」

このフレーズではスサノオがシールドタイプと戦って、切り伏せます。

途中、スフィンクス型からの視点になるのが新鮮でした!

あっこれ勝てない…って気持ちがすごくわかりますw

弾が遅いから絶対届かないうえに、自分が守れるのは前方だけなので

後ろを取られたら終わりですもんね。

 

スサノオのターンはサビ開始まで続き、 「有り余った慟哭」からアマテラスへチェンジ。

ここの画面構成も凄いんですよ。

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 キャプのタイミングが難しいんですけど、

連射タイプのスフィンクス型がほぼ直線的に弾を撃ってくるのに対し、

アマテラスがジグザグに飛行して全部避けてるんです、ここ。

画像の水柱の間を縫って迫ってくる臨場感が熱い!

水平線を斜めに置くことで奥行きを更に取っているので、

遠近感と合わせてスピード感も増し増しでした。

 

2番サビからは途中のコーラスを飛ばしてラストのサビラッシュに繋げ、

ツクヨミのゴウバインオンステージ!

無印のときからですけど、ゴウバイン組の口上は癖になるので何度でも聞きたいw

ここで放たれたゴウスパークは「拘束してからのねじ切り」というエグい技ですけど

美三香がやることでエグみが中和されてるのがいいですね😊

 

2回目の「有り余った慟哭」からは里奈にチェンジ。OPの再現という感じでしょうか。

剣司とリンクが繋がって安心したのか、ちょっと落ち着いてるのが彼女らしいです。

 

 

どのシーンも歌詞とリンクしていて、やはり書き下ろしのテーマソングこそだなと実感しました。

同時に、ファフナーという作品がものすごく作り込まれていることも。

ありがとう羽原監督!!!!!!!!!

(と言いつつ、実は2期の暉の暗示なんじゃと思う箇所がたくさんあるイグジスト…)

 

おまけ

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しょ、蝕だーーーーーーー!!!!!

 

 

 

本記事の画面キャプチャーはすべて、dアニメストア様の映像からいただきました!

anime.dmkt-sp.jp

(C)XEBEC・FAFNER EXODUS PROJECT

機動戦士ガンダム00のすごいところ! ~まさかのキャラ編②

いやほんと…ごめんなさい…キャラ編がロックオンで埋まると思わなくて…

さすがにこれで終わるので!終わるので…お付き合い願います…!

 

 

作られた狂人と既に狂っている人

なんといってもこの2種類の人間の描写が素晴らしいです。

前者は所謂「強化人間」で、ガンダムシリーズ恒例の枠です。

いつもなら大体、強化人間が戦いの中で命を落とし、悲恋となるパターンなので

本作もソーマとルイスは死ぬんだろうな~と思うじゃないですか。

 

ところがぎっちょん

 

死なねえ!!!!!!

ちゃんとマリーに戻ってアレルヤと幸せになる!!!!

ルイスももとに戻って沙慈のところに帰れる!!!!

さすがカップル錬成師・黒田洋介さんなんですよ。

生きてる。強化人間女子が生きてる。

いい意味で期待を裏切ってくれました…よかったね二人共…

 

でも、同じく「作られた」ネーナはどうでしょうか。

前述の2人とは違い、そもそも兵士として命から作られた身の彼女は、

戦闘に出されるだけ出され、用済みになったら始末され

(兄たちだけ殺されて、ネーナは逃げおおせましたけど)

「道具」としてしか扱われてないんです。

しかも2ndでは、自分の蒔いた種とはいえ、ルイスに圧倒的な機体性能差とともに殺される。

トリニティの3人は、何のために生まれたんでしょうね。

戦争の一番の被害者とも取れてしまう、あまりにも可哀相な存在でした。

無関係な一般人に向かって、再生医療すら効かない毒性粒子で攻撃をするなんて

もちろん絶対にやってはいけないことですが、彼女が生まれて数年しか経っていないこと、

おそらく兵士として作られているので一般的な情操教育がされていなさそうなことから見るに

しっかり管理下に置いていなかったアレハンドロの責任では?と思いたくもなります。

戦争下で狂うのはいつだって大人、子供はその被害者であるということを

強く実感させられるキャラクター造形に感じました。

個人的にはなんでヨハ兄があんな短いパンツなのかが気になって仕方ない

 

 

さて、そんな「狂わされた」彼女たちと一線を画するのが、

「既に狂っている」アリー・アル・サーシェスという男です。

ただただ戦いを求め、陣営を渡り歩く、素性も何もかも謎の男。

刹那を洗脳して少年兵にしたのも彼だし、

ロックオンの家族が巻き込まれたテロをさせたのも彼だし、

ロックオンや絹江を殺したのも彼だし、アザディスタンを滅ぼしたのも彼だし…

諸悪の根源か、ってレベルで物語の中で因縁だらけなんですよね。

しかも全部これ、自分の意思でやってるんですよ。

だって彼は「戦争がしたい」から。

戦えるならどんな行為でも厭わず、その戦いも「勝つために手段を選ばない」という

一貫した行動原理のせいで、魅力的なキャラに仕上がっているのがまた憎いところ。

こういう戦闘好きのキャラって、割と肉体派というか、感情先行型になりがちなのですが

彼は普通に軍や会社の上層部とやり取りができる交渉スキルも持ってますし、

少年兵を作り出すくらいには人心掌握もできるわけですし、

「戦争」という目的のために己の研鑽もちゃんとしてるんですよね…そういうところもズルい。

劇中ではド外道なはずなんですけど…めちゃくちゃ好き……くやしい

 

でも、彼の一番怖いところって、「自分が狂っている」と自覚していることだと思うんです。

絹江との会話で「最低最悪の人間です」と自虐したような発言をしているんですが、

これ、「自分は己を客観的に見た上で卑下できる、一歩引いた視点を持っている人間ですよ」

っていうアピールになっているんですよ…

己の異常さを自覚してなお、それを利用して長所に魅せているこのシーンは恐怖でした。

しかもこれから殺す相手に示しているわけです。

「お前が敵に回したのは、こういう男だぞ」と、わからせている…あまりにも恐ろしい男。

 

今までの作品にも戦闘狂のキャラっていましたけど、

Zガンダムヤザンはスキルが異常に高いだけで精神的には何の異常もないどころか、

卑劣な戦法は嫌いだし、部下思いの良い隊長です(縮んどるぞ~!)

∀ガンダムのギンガナムに至っては実戦すらしたことがないので

「戦ってみたい」という願望と、ディアナへの忠誠心がこじれた結果の暴走にすぎません。

(その暴走も、ディアナがギンガナム家を顧みなかったことに起因しているので

 己の存在価値を示すために戦いを望むのは仕方なかったと思うんですよね…

 エキセントリックな言動が独り歩きしてるだけで)

そんな2人と比較するとやはり、サーシェスの異質さは群を抜いているように感じます。

 

特に私の印象に残っているのは、物語の最中、一度もCBの名前を呼ばなかったことです。

正確には「正式名称で呼ばなかった」ですが。

一貫して「ソレスタルなんたら」って呼んでるんですよね。

興味のなさの現れなのか、それとも「お前らのことはどうでもいい」という煽りなのか…

個人的には後者であってほしいんですが、

独り言のときも「なんたら」と呼んでいるので前者に近いのでしょうか。

戦争根絶を望むCBに対して執拗に「なんたら」って呼ぶの、かなり屈辱だと思うんですよね。

あれだけ大々的に活動をしているのに、

肝心の敵が自分たちの名前を覚えていないって凄い悔しくないですか?

そういう感情の動きも把握しての呼び名だったとしたら、イカれた思考で最高です。

 

 

ライルとの戦いにおいても、降参した振りをして足掻こうとするあたりが本当に狡猾。

結局、ライルにはバレて早撃ちで殺されますが…あれ、ニールだったら無理だったかも…

あれだけ戦場を駆けて、戦いを望んでいた男の最期があんな形で

視聴者としてはダサいな~と感じるかもしれませんが、

白兵戦で騙し合って駆け引きをして、早撃ちで負けて…

ある種「最期まで戦いを楽しめた」ので、彼としては満足なのかもな、と思います。

満足して死ねたならいいんですよ。どんな死に方でも。

だから最期まで含めて、すごく好きなキャラですね。ラッセの次に。

 

 

…あれ……?

また文字数が凄いことになっているんですが…おかしいな……

スミルノフ親子や沙慈とルイス、ビリー周りを書きたかったんですけど…

 

すみません…あと1回だけ…あと1回だけお願いします……!!!!

機動戦士ガンダム00のすごいところ! ~キャラ編

お待たせしました…前回、機体だけで埋まったので分けた「キャラ編」です!

 

ロックオン兄弟の書き分け

なんといってもニールとライルの描写の違いが凄い!です!

双子だから顔と声は一緒ですが、性格がだいぶ違うんですよね。

それに応じて、担当声優の三木眞一郎さんも演じ分けされているので

口を開けばどっちかわかるという…声優さんってすごいですよほんと……

ちなみにこの二人は髪型も少し違う、という書き込みをちらっと見かけたのですが、

言われてみれば若干ライルのほうが跳ね気味…?

これはソース確認したいところです。設定画とかにあるのかなあ

 

ニールは周りに気を使えて、空気が読めて、些細なことに気がつける

まさに苦労人タイプなのですが、大変さを表に出さない大人なので

それはそれは魅力的でした。でした…でしたよ

他の3人は年齢的にも精神的にも不安定でしたが、

彼がいなければもっと混沌としていたんだろうなと思います。

実際に兄であったからか、年長者としての振る舞いが自然なのも良いですね。

 

フェルトにも優しかったですし…あれは好きになっちゃうでしょ…

でもニールの方は特にフェルトに気があるわけではなく、

ただ「兄として」接していたのがまた切ない。

フェルト自身も2ndでニールへの想いを断ち切れたのは良いのですが、

シフトした相手が刹那なので…もっと辛い道だぞそれ……

 

そしてフェルトといえば、2ndでのライルとのやり取りですね。

まさにこのシーンがロックオン兄弟の描写で私が大好きなところでして、

「死んだニールの面影を自分に重ねている」フェルトに突然キスをするという、

「硬派(少なくとも見えている範囲ではそう取れる)なニールが決してしなかったであろう」

行為をすることで「自分はニールとは違う」ことを彼女に理解させる。

これは視聴者側にも「彼はライルであってニールではない」という事実を

叩きつけているんじゃないかと思います。

そしてこの行為は同時に、フェルトにニールを諦めさせることにも繋がる…

ライル、さりげなく嫌な役回りをやってくれているんですよね。これはこれでカッコいいんだよな…

 

同じ顔だからって、死んだ兄と同じように見られるって

かなりライルにとったらストレスだったと思うんですよ。

明らかに性格が違うのに、「ニール」を求められるわけです。

皆、自分のことを「ライル」ではなく「ニール」として見ている…

そんなの、「ライル」としてのアイデンティティが無くなってしまいそう。

だからこのシーンは、死人に囚われたフェルトを救うだけでなく、

ライル自身も間接的に救っているんじゃないかなと、そう思うんです。

少なくともフェルトは、ライルのことを「ライルとして」見てくれるようになるわけですから。

 

結局、ライルはアニューと一気に距離を縮めるわけですが…

これはなかなかに急展開だなあと、私ですら思いました。

理屈はわかるんですけどね。

「お互い、トレミーには途中から参加した」っていう共通項、これに尽きるかなと。

視聴者含め、ずっと同じトレミーのクルーに突然入れられて、

しかもライルに至っては前任者が兄のポジションで、

そりゃあ疎外感を感じないわけがないんです…

だからこそ、同じく途中参加組のアニューと接する機会も多かったでしょうし、

その2人がくっつくのは自明ではあるんです。

ただ、もう少しその過程書いてくれてもいいじゃん…!!

もっと2人のやり取り見たかったなあ…

ライル、絶対軽口叩いた舌の根も乾かぬうちに、真面目に愛を囁くでしょ…

それにたじろいだり怒ったりするアニュー絶対可愛いでしょ…見たかった……

 

 

 

話はニールに戻りますが、普段は落ち着いていてまとめ役、仲介役に回りがちな彼が

家族の話になると我を忘れるのが良いですよね。

彼はまだ人間なのだなと思い起こさせてくれるといいますか。

でも、刹那に銃を向けても、ちゃんと彼の思いを聞き入れて、納得して、

しっかり銃を下ろせるのはやっぱり凄くよく出来た人なんだなあと。

 

だからこそ、サーシェスとの戦いから死に際までは

建前も何もなく、ただ「ニール・ディランディ」としての彼が見られて良かったです。

最期に、一人の人間に戻れて良かった。

 

残された方はたまったものじゃないでしょうけどね。

目の前で死なれた刹那はもちろんですが、

遠回しに死亡の原因を作ってしまったティエリアなんて…

(そういえばティエリアの脆さに気付いていたのも結局、ニールだけでした。

 そりゃあティエリアだってニールに特別な想いの一つや二つ抱くわ)

 

でも死角を見抜いたサーシェスの

「見えてねえじゃねえか!」からの怒涛の攻撃、あれかっこよかったですね…

推しが推しを殺すの何回目だって感じですけど好きなシーンです😊

だってほら、ロボットアニメなんて人が死んでなんぼだし(そんなことはない)

 

 

ニールとライルの書き分けは、他にも

「狙撃のニール、速射のライル」

と、戦い方にも如実に現れていると思います。

2ndでの最後のサーシェス戦、最終的に白兵戦になりましたが

あの速さで二点撃ちできたのはライルだからこそでしょう。

おそらく、同じ状況にニールが陥ったとしたら、撃ち漏らしているのでは…

(まずニールは生身で二点撃ちできない気がする)

 

 

とか言ってますけど私が好きなライルの戦闘シーンは

前回の記事にも書きましたが、メメントモリ攻略戦です…w

なのでライルが早撃ちじゃなくて思いっきり狙撃してます……ごめんライル……

 

 

 

…気付いたらロックオン兄弟だけで筆が乗り過ぎでは?!

残りのキャラ語りは更に記事わけますね…すみません……

 

 

 

 

 

ここまで書いておいて何なんですけど、私が00で一番好きなのラッセなんですよ

Billede

ラッセなんです!!!!ほんとです!!!!

それはそうとこのラッセ、角度とヘッドレストのせいでシャギアに似てない…?

機動戦士ガンダム00のすごいところ! ~機体編

頭弱いタイトルだぁ…

 

いえね、9月いっぱいでdアニメストアから消えてしまうとのことだったので、

一気見した際の熱が冷めぬうちに記してしまいたかったのです。

 

 

機体の種類がいっぱい!

頭5歳児の見出しですが本当にまずこの感想が浮かんだんですよ…

毎回主役機がアップデートされていて、

単純にデザイナーさん凄いな…と思ってしまいました。

そのせいか、OPクレジットに6~7人のお名前が常にありましたね。

 

ただでさえ主役4人がみんなガンダムマイスターなのに

シーズンごとに乗り換えるわ(劇場版でも違うの乗ってるし…)

ユニオンにAEU、人革連と勢力は多いわ(2ndじゃ更にアロウズ発足してるし)で

非常に見てる方は楽しいのですけども。

カタロンは全部カラーリングが青いとか、「見ていてわかりやすい要素」も良かったです。

勢力別にデザインも方向性があって、戦っているシーンで

「これどこのMS?」ってなることがなかったんですよね。優しいデザイン。

 

そして悪役は、わかりやすさMAXな「ザ・悪役デザイン」なのも好きです。

特に凄いなと思ったのが、トリニティの演出。

GN粒子やビームライフルの色が、えげつないほどの赤だったじゃないですか。

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この禍々しい粒子の色…

どう見ても味方じゃないだろっていうデザイン、素晴らしいの一言です。

(ドライの散布はやっぱり月光蝶意識してるんでしょうかね…?)

ツヴァイのファングの射出軌道も、今までのファンネルの曲線とは違い、新鮮でした。

↑ 1′10″~

 

アレハンドロの金ピカ機体にもびっくりしましたが、あれは色よりはむしろ

「中からアルヴァトロンが出てきた」のが驚きでした。

ヴァーチェのパージといい、メカギミック大好きな水島監督らしさが

存分に詰め込まれていますね…!!

シャーマンキングの後半で持霊がみんな巨大化したときから信じていましたよ)

 

でもなんと言っても、アルケーガンダムの4つ目が最高に悪どくてたまりません。

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めちゃくちゃニヒルで男前じゃないですか?

乗っているのがサーシェスなのも、魅力を加速的に増加させている気がします。

 

 

主人公4機の書き分け

すっかりメイン機体についての言及を置いておいてしまっていた…

そうなんですよ、主人公機の書き分けが王道なのも素晴らしいんです。

昔の戦隊シリーズは、だいたい

 赤:熱血リーダー

 青:クール参謀

 黄:食いしん坊

 緑:癒やし系

 桃:かわいい女子

というような、カラーでのキャラクター付けがあったと思うんです。

ダブルオーもその王道を踏襲していて、

 エクシア系列:メイン(トリコロール)

 デュナメス系列:スナイパー

 ヴァーチェ系列:砲台

 キュリオス系列:戦闘機

と、キャラクターと機体で必ず方向性を持たせています。

これがわかりやすくて、見ていて楽しいんですよね…!

Wもそうなんですが、キャラクターと機体に役割を持たせると

ストーリーが作りやすく、かつ視聴者の理解も速いので

新規ファンを掴む有効な手法のひとつだと思います。

 

特に、ギミックとして秀逸なのはヴァーチェ系列でしょう!

みんな大好きパージ機体ですもん。

だからヴァーチェはあんなにデb…ふくよかな機体だったのか、と膝を打ったものです。

そして1期でパージをしてしまったので、

2期はさすがにギミックは無いかな、と特に何も考えていなかったのですが…

まさか2体に分かれるなんて思わないじゃないですか?

素晴らしいテンションの上げ方でした…!

 

装備で言えば、キュリオスのクローもなかなかに衝撃でしたね…

あれは装備というより、初登場のシーンそのものの印象が強いですが…

ハレルヤの残虐性を表すには必要なシーンだったのでしょうが、

味方がそれをやるというのがなかなかにショッキングでしたよね。

 

そして、シーンと合わせての盛り上がりで考えると、

私はなんと言ってもメメントモリ攻略戦のときのケルディムを推します!

動力部を撃ち抜いたところも格好良かったですが、

シールドビットが大活躍した、接近するまでの戦闘が

非常にアドレナリンが出る展開だったじゃないですか?

↑ 3′15秒~

攻防両面使えるビット、そのビットの形状と動き、情報モニターのデザイン、

すべてにおいて秀逸すぎるんですよ!!ありがとう水島監督!!!

 

 

……エクシアが挙がってない…?

主役機は最後に挙げるんですよ…!!!

だって皆大好きじゃないですか? そうです、リペアです!!

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ボロ布、半壊の顔、刃こぼれしたGNソード…

これに燃えずに何に燃えろというのでしょうか。あまりにもロマンの塊では?!

ありがとう水島監督!!!!!!!

そうですよ…X1のABCマントだって好きですし、何ならゲッターのあのボロマントも大好きですよ…!!

だってかっこいいじゃん!!

 

なので、エンディングでバラバラになったモビルスーツたちもたまらないです…

Vの最終話といい、SEEDのエンディングといい、

壊れたメカって哀愁と虚無感が漂っていて本当にいいですよね……

 

 

メカ関連だけで長くなってしまったので、

キャラ編はまた別の記事で書きます。すみません…

ハイクオリティ・EXODUS

またファフナーでの更新です!!!申し訳ありません!!!

昨日からEXODUS開始したので…

0時半からだったのに今までの癖で

うっかり0時きっかりにチャンネル変えてしまって通販番組だったです……

 

劇場公開版が本編

もう一度1話を見てもやっぱり展開が速いなと思ったら、

これ劇場で公開した長尺版ありきだったんですね…

道理で初見のとき「???」となったわけです

円盤収録されているようなので、ちょっと探してきます。

結構カットされている大事な会話やシーンがあるみたいですし。

交戦規定アルファ周りなんてめちゃくちゃカット飛んでましたもんね…

 

不気味なアザゼル

1話のアザゼル型、こんなに気持ち悪かった?!ってくらい

背筋がゾッとするデザインと演出でした。画像貼りたくない…

(”アザゼル型”で画像検索すると2枚目にいると思います…アレです…)

1期はまだ、スフィンクス型の形状も相まってか

神々しさのようなものが残っていた印象があるんですが…

アザゼル型は本当に不気味、それ以外の感想が出てきません。

特にこの1話のアザゼル型は、最初は顔が見えていないんですよ。

ゆっくりゆっくりこちらを振り向く動きがあまりにもホラーで、

夜中だったのもあって思わず声が出てしまいました…不気味すぎる

 

2話のアザゼル型なんて巨大すぎて、その大きさにびっくりでした…

 

溝口さんが捕まったのはスフィンクス型だと思うのですが、

歪な多眼で不安を煽るデザインなので、登場シーンのあのアップは心臓に悪かった…

 

全体的に、フェストゥムがより恐怖を煽るように、

気味の悪さを全面に出したデザインなのでしょうかね…?

画面に映るたびに背筋が凍ります…画像貼りたくない(2度目)

 

みんな生きている

当たり前だけど、まだみんな生きてるんですよね…

弓子も広登もカノンも咲良のお母さんも、みんな…

これから起こることを考えると、あまりにも悲しいです。1期もそうでしたけど。

特に翔子のお母さんは、せっかくカノンと新しい親子になれたのに

また娘に置いていかれてしまうという

あまりにも酷い展開が待っているので、見るだけで辛くなります…

 

特に広登、1話のラストで

パイロットで居られる時間も残り少ないから、後輩に託さないと」

ってセリフがあったのですが、今考えるととてつもないフラグでした。

何でリアルタイムの時に気付かなかったんだろう…

 

1期は割と平和なので(平和とは…?)

島のゆったりした時間の流れと、そこで育まれている彼らの日常を

目一杯噛み締めておきたいですね…

 

オープニングの素晴らしさ

きっと今まで何人もの方が感想を記してくださっているはずですが

私だって書きたい!

ので、イチオシのポイントだけでも…!!

 


「蒼穹のファフナー EXODUS」ノンクレジットOP:angela『イグジスト』【公式】

 

この1分10秒~、「今を生きて」のところです。

こういったOPって、ベース音だったり強拍に合わせて

カットを切り替えたくなると思うんですけど、ファフナーは違った。

若干ズラしてるんです。

それによって、里奈が溜めてINができるので

キャラのラッシュに待ちができて、目を引くんですね。

しかも、更にズラしてマークノインが撃つという二段構え。

「て」の音が長いこともあり、余韻を持てる素晴らしいカット割りだと思います。

 

と思ったら、羽原監督ご本人も言及されていました!

 半拍ズラし…素晴らしい繋ぎ方です……

 

他にも上下黒帯とか、1期と同じ場所とか、色々言及したい場所はあるんですが

私の一押しはここということで!おひらきです!

まだ手書きだった頃の1期ファフナー

ゾイドガンダムが好き、というブログ紹介文を書いておきながら

初投稿がファフナーでごめんなさい!

 

ちょうどBS11で再放送していた第1期が全話終了したので

色々と語りたくなってしまいました。

 

 

機体は手書きだった

改めて再放送で見て驚いたのですが、1期はまだほぼメカは手書きだったんですね。

ファフナーより前のゾイドと、直近のテレビ放送だったEXODUSの印象が強くて

1期も普通に機体はCGだと記憶が改竄されていた模様(記憶なんて当てにならない…)

 

なので、私が大好きなジーベックの動きはまだお預けでした。

(別途記事で書く予定ですが、ジーベックCGメカ戦闘は

 「動き回るのに酔わない演出」がすごく秀逸だと思っています)

手書きだと機体に動きが少なくなりがちなところを

フェストゥムの攻撃(同化含め)や結晶化などで効果をつけて

画面を退屈にさせない手法、秀逸です。

 

画面の変化といえば、

竜宮島での戦闘が多いので、油断すると背景が海か空になりがちなところですが

水平線を描くことで「海と空の境界を明示」し、かつ水平線を基準として画面を動かしているので

「いま戦闘が起きているのがどこなのか」がわかりやすい画面構成だと思います。

特に機体をフル3D化したEXODUSで顕著なのですが、

機体を動かしすぎて「今彼らはどこにいるのか?」と疑問に感じることがないんです。

ちゃんと画面に情報を入れながらも動きのある映像を作るのって、

簡単なようで難しいので(どうしたって機体メインで描きたくなるはず)

ファフナーのスタッフの方々は、画面の魅せ方が上手い……

 

そしてロボット作品の課題である「機体の書き分け」ですが、

ファフナーはパッと見の機体フォルムが似ているのにも関わらず、

カラーリングと個別武装で全く違う機体に見えるのが非常に素晴らしいですね。

動作シークエンスとしては、フュンフのイージス展開が大好きですし

ジーベンの射撃特化型デザインもたまらないです。

機体の体高と変わらない砲身って、構えたときのシルエットが美しくて。

特にジーベン、膝を立てるじゃないですか。

そうすると、体高より砲身が長く見えるわけですよ。

 

かっこいいんですよ。

 

デュナメスガンダムが岩にもたれながら地対地の射撃で初登場したときも

それはそれはひっくり返りましたが、

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00ファーストシーズン1話

やはり長い砲身で撃ち抜くロボットはただただ格好良い…素敵……

 

特にジーベンはパイロットが真矢なのもポイント高いです。

ゾイド新世紀/0で、やはりスナイパー機体に素敵なお姉さまが乗っていたのですが

かっこよかったのですよねえ…

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ナオミ・フリューゲル女史

 

でも、武器としてはもう…ザインのルガーランスが最高すぎる……

ただでさえ「突き刺してから砲身を展開してレールガン発射」というロマン全開武器なのに、

(そもそもランスとレールガンそれぞれが既にロマン💢)

同化したあとはそこからビームですよビーム…アドレナリンが脳汁ブシャー……

同化エフェクトも、甲洋や咲良の回ではあんなに絶望的なものだったはずなのに、

ザインの手から放たれるあの黄緑の結晶は心強いという、

真逆の印象を持てるのも良かったです。

これがEXODUSで対話へつながっていく…いくっけ……?

 

アインに関してはトラウマなので言及しません やめてください やめ……

 

 

 

大人が大人の責務を果たしている

 富野作品を多く見ているので、何かが欠けてしまっている大人が

味方・身内にいるのが当たり前のように思ってしまいますが、

ファフナーはそうじゃないんですよね。

ちゃんと、「大人が大人をやっている」んです。

 

子どもたちを戦わせることにちゃんと罪悪感があり、

できる限り死なせないように動いてくれるのには感動しました。

司令の「子どもたちに人間同士の戦いを経験させたくない」という思いは本当に胸に染みます。

Vガンダムザンスカールを彷彿とさせる…

 

実際、剣司のお母さんは一騎のサポートのために逃げず同化され、

衛のお母さんは息子を喪ってなお、他の子供達を脱出させるために庇って同化され、

(こうやって書くと母が強いな…)

最期まで親として、子どもたちを思ってくれているんだというのが強く伝わる描写でした。

ファフナーでは人工子宮での誕生になるので、

自分のお腹から産んだわけではないのに、です。

これが、「環境が親を作る」ということなのでしょうか。

序盤、赤紙をもらった親御さんたちが皆一様に辛そうにしていたのも、

土壇場では我が子が大事になってしまう葛藤として痛いほど伝わってきました。

 

広登が放送室に立てこもったときも、頭ごなしに叱るのではなくて

ちゃんと広登の気持ちも理解してくれる人、説得してくれる人、ゲンコツくらわせてくれる人

という役割分担がしっかりあって、理想の叱り方だったように感じます。

しかも、ちゃんと島のテレビ番組を担当させてあげる優しさ。

だからこそ広登は、あのあと強く育って、島を守ろうとしてくれたんです。

その広登が、そんな強く優しくなった広登がどうして…

これ、先に言及した真壁司令の信念にも関係するんですが、

せめて、フェストゥムとの戦いで死なせてあげたかった。

人間に撃たれる最期なんて、迎えてほしくなかったんですよ…

EXODUSを見たうえで1期を見返すのがこんなに辛いとは思いませんでした。

 

さて、そんな「良い大人」だらけだからこそ甲洋の両親の下衆なムーブが際立って

物語のスパイスになってくれたと思います。追放してくれてありがとう司令!

 

 

 

移動要塞というギミック

竜宮島が移動要塞であることも盛り上がる要素のひとつだと思っています。

島自体が移動する、という設定がそもそも驚きましたが、

島そのものに攻撃・防御機能がついていたり、ブロックを切り離したりと

もうそれは要塞だろ!というギミックが畳み掛けるように登場して

テンションボルテージはどんどん上がっていきました。

早乙女研究所というかライジンオーというか。好き。

 

極めつけは

「普通に生活している人たちが、緊急放送でアルヴィスに出動する」

流れでしょう。

世を忍ぶ仮の姿があるお話大好きなんです。

有事の際、さっと着替えて司令室に集合!の展開、大好きなんです。

えっ、皆さんも大好きですよね?!ね?!

 

防衛の際にシールドがガガガッと上がっていくあの演出もたまらない。

EXODUSのOPは早々に倒れるかと思いました。

あれ、最初からクライマックスすぎない?

 

 ※ファフナー関連の画像は、追って投稿します。

 TV画面で見ていたので、キャプチャーをしていなかった…すみません…

 

 

さて

明日から同じ枠では

 

 

続編のEXODUSが放送されるようです

 

まさに

 

ファフナーが終わるとどうなる?」
「知らんのか」

ファフナーが始まる」

 

夜は明けない…

届け…届かない……ホライズン……