途中経過 ー 英語学習の遠くて(辛くて)楽しい道のり③
前回記事は渡米前だったのではや1年くらい経っていることになります。さ、私の英語力は上がったのか?というと、実感としては微増。という感じです。
実際、生活に慣れたこと(スーパーやレジなど)で、聞かれることのパターンがわかっており負担が減ったこと、勢いで日常会話はなんとかなります。しかし、実際にIELTSなどを受けた場合どうなるか?というと、listening/readingは上がるでしょうが、writing/speakingは正確性に難があるので大幅に点数は上がらないのではないだろうか...。
もともとは夏に一時帰国の予定だったので、そのときに力試しを兼ねて日本でIELTSを一度受験しようと思っていたのですが、2020年7月15日現在、COVID-19により日本では対面試験が再開されたもののアメリカでは開催されておらず、代替手段としてIELTS indicatorなるものが週に一度開催されています。(下記はIELTS 公式サイト)
とくにCOVID-19の影響で自宅引きこもり生活が始まり、夏の間は1週間に合計5,6人と(オンライン含め)英語で話せばいい方かな、という感じ。固定した人と話していると相手も自分の英語になれてきてなんとなく通じるようになってしまうのですが、久しぶりに違う人と話すと全然通じなかったりして落ち込む、の繰り返しです。
そこで、毎日違う人と話す機会を無理やり作ろうと思い、オンライン英会話を再開し、meetupの会話クラブにも参加しています。
最近はオンラインで開催されている交流イベントもたくさんあって、世界中で英語で話そう!みたいなものも沢山あるので、時間が合うものを探すといいと思います。
最近好きなYoutube チャンネル
2分程度のものから15分くらいのものまで、stand upコメディ中心に色々聞けるので面白くてハマっています。今のところ字幕なしでは無理。
Ted talkなどはおすすめするひとも多いし面白い話題も多いんだけど、なんかはまりきれずいつもコメディチャンネルばかり見ている笑
こちらはアイルランドのコメディグループ。
ほかにはインタビューものも好き。
Zoom最新版(2020/9/5時点)&Mac と最小限の装備で仮想カメラを使う
オンライン会議にも慣れてきた今日このごろ、自宅での環境を本腰入れて整えている、という人も多いのではないでしょうか。
Macbook proを愛用しているので自宅からオンライン会議に参加せよと言われてもとくにwebカメラの購入をする必要もなく困っていなかったのだが、先日通常のカメラの他に手元を移すカメラをパソコンに用意する必要があり、急遽色々調べてなんとか設定できたのでメモしておきます。
私がわざわざ書かなくても検索すればごまんと手順の記事が出てくるのですが、まあ同じ古いMacで新しいOSには意地でもアップデートしない人、みたいなニッチな需要もあるかもしれんからね...。
自分の機器のスペック
・Macbook pro 2013 Early - Mac OS Mojave 10.14.6
・Sony α7Ⅱ
その他に使ったもの
・Sony α7Ⅱ 附属のmicro USB/ USB 変換ケーブル
これは短すぎたので実際のZoom通話ではハウスメイトに借りたKodakの古いmicro USB/ USBコードを使いました。どちらでも接続はできました。USB 2.0以上であれば画像の転送は問題ないようです。
私がわざわざ書かなくても検索すればごまんと手順の記事が出てくるのですが、とりあえず。
この記事に従って必要なアプリケーションをダウンロードします。とはいってもOBSとSony Remoteの2つだけ。(RemoteをダウンロードするのにImaging Edge Desktopをダウンロードするという二段階になっててそれがめんどくさいですが...)
この記事と違うのは、カメラとパソコンを接続するときにmicro USB/USBケーブルを使っていることです。キャプチャデバイスは使っていません。HDMIでなくても動画だけならUSBでいける。micro HDMIケーブルを持ってなかったので助かった...。音声はパソコン本体のマイク仕様でいけました。
しかし、こちらの設定をしてもなぜかうまく行かない...Remoteでカメラを認識していて、デバイス選択には出てくるのにダブルクリックすると「カメラが未接続です」の表示が出てきて接続できない。これで半日くらい消費しました...。
色々やってみたのですが、結論として自分は使ってないGoogle Driveのデスクトップアプリをappcleanerで綺麗さっぱり消すことでうまくいきました。
Zoomの仮想カメラ設定に関しては、2020年3月頃の記事は沢山出てくる(おそらくSonyが公式の仮想カメラアプリを発表したから?)のですが、EOSシリーズだけが対象だしダメ元でやってもα7Ⅱでは使えない...ということで振り出しに戻ったり。
ただし9/1にzoomが公式アップデートで再度仮想カメラ対応した最新版を配布しており、これをダウンロードすることでうまくいく場合もありそうです。私の場合はGoogle Drive 削除とzoomのアップデートを同時にやったのでどちらが効いたのかはよくわからない...。
↓zoom for mac OS 最新版 (2020/9/5時点) ※MojaveでもOK!
アプリの設定は上記の記事をみていただければいいのですが、私が踏んだ手順の要点は以下のとおりです。
①カメラ本体の設定で[USB接続]の設定を[PCリモート]にすること
②Remoteを立ち上げてカメラを接続し、その後OBSに接続する
③DropboxやGoogle driveなどをdesktopでバックアップモードにしている場合は切る
④Zoomを2020/9月以降の最新版にアップデートする
無事接続できたらこんな感じ。Zoomの画面では画面真ん中の枠が映ります。
いやー綺麗!頑張ってよかった!でも流石にラップトップだと結構負荷がかかるらしくウィンウィン言ってるから普段使いは嫌!笑
最近読んだ英文記事: 2020年7月 (No. 51- 随時更新中)
7月はあまり政治関連のネット記事を読まずにサンフランシスコ公立図書館の #BlackLivesMatter の推薦図書リストや関連書籍を読んでいたので、記事の更新は遅め。
- 51. Morgan Jerkins' New Book Explores Being a Black Woman in America
- 52. Analyzing Every Song on Lana Del Rey's Norman F---ing Rockwell
- 53. Not My Circus, Not My Monkeys
- 54. Trump Suspends Visas Allowing Hundreds of Thousands of Foreigners to Work in the US
- 55. U.S. Rescinds Plan to Strip Visas From In International Students in Online Classes
- 56. Buddy, first dog to test positive for COVID-19 in the U.S., has died
- 57. What Spain Is Telling us about Second Wave of Coronavirus
- 58. New postal policies may affect 2020 mail-in voting, union leader says
- 59. The Strange Lure of Other People's Photos
- この記事で紹介した本
51. Morgan Jerkins' New Book Explores Being a Black Woman in America
Me and White Supremacy、Why I'm No Longer Talking to White People About Race に続いて3冊目のこの夏の読書。Morgan Jerkins著、This Will Be My Undoing (2018年刊行)のRoxane Gayによる書評。次はWhen They Call Me a Terroristを読みたい。
52. Analyzing Every Song on Lana Del Rey's Norman F---ing Rockwell
Lana Del ReyのNorman ------- Rockwell (2019) をちょうどエンドレスリピートしているので、せっかくなので解説記事を。これは個人的な話だけど、小説と小説家の体験は切り離して考えるのにとくにpopとなると作詞者とその個人的な体験が反映されているような気がしてしまう。結論としては「人による」なんでしょうけど。バックストーリーを知るのが好きなので面白かった。この解説によれば Lana Del Rey10代でアルコール中毒になった経験なども歌詞に反映されているそうだ。
53. Not My Circus, Not My Monkeys
心理学系記事を扱うPsychology Todayから、どうやって気分の落ち込みを自分でケアするのか、といういわばHow to 記事。タイトルのNot My Circus, Not My Monkeysはポーランドのことわざ由来の言葉らしく、「私の知ったことじゃない」という感じの意味だとか。*1
54. Trump Suspends Visas Allowing Hundreds of Thousands of Foreigners to Work in the US
55. U.S. Rescinds Plan to Strip Visas From In International Students in Online Classes
6月下旬の労働ビザの新規発行停止に引き続き(記事54参照)、7月7日に再び激震。ハーバード大学など東海岸の有名大学含めすでに秋以降の学期を完全オンラインに移行すると発表している大学がある中で、アメリカ合衆国政府(正確に言うとU.S. Immigration and Customs Enforcement's (ICE))が、秋以降オンラインにしか出席しない学生はアメリカへの入国を認めない、現在国内にいる場合は出国しなければならない、と発表したのである...。*2
それに対して相次いで連邦政府にたいして訴訟を起こす大学、町が現れ、*3 無事7月14日には正式に今回のビザ停止措置を取り下げるという発表があったわけですが、しかし11月の大統領選挙に向けて支持層を取り込むために、トランプ、何でもするな...という感想です。
56. Buddy, first dog to test positive for COVID-19 in the U.S., has died
ネコ科の動物がCOVID-19に感染していた例は以前報告されていたが(いずれも軽症)、アメリカで飼い犬の感染とそれによる死亡が確認された模様。人畜感染は未確認のようだけど、まだまだわからないことが多いので細心の注意を払う必要がありそう。
関連記事 :
The mystery of how a tiger caught covid-19 has experts chasing their tails
2020/4/5 Washington Post
Update: Bronx Zoo Tigers and Lions Recovering from COVID-19 > Newsroom
2020/4/22 WCS Newsroom
57. What Spain Is Telling us about Second Wave of Coronavirus
ロックダウンが終わり、あるいは緩和され街に人通りの戻りつつあるヨーロッパ諸国。パリやロンバルディア(イタリア)などの地域では、COVID-19以前の交通量に戻っているというGoogle Mobility Dadaの報告もある。
58. New postal policies may affect 2020 mail-in voting, union leader says
コロナの猛威が収まらないなか、2020年11月に迫ったアメリカ大統領選挙では通常の2%台を大きく超えて25%〜60%台にも及ぶ郵送投票率が予想されているとのこと(記事中動画より)。コロナの状況に大きく左右されるため、どれほどになるのか予想もつかないというのが実際のところでしょうが、それにしてもワクチンの普及が今年の11月に完了しているとは思えないため郵送投票の重要性がかつてないほど高まっているのは間違いない。
59. The Strange Lure of Other People's Photos
この記事で紹介した本
Why I'm No Longer Talking to White People About Race
(リンクはすべてAmazon. jp)
*1:https://en.wiktionary.org/wiki/not_my_circus,_not_my_monkeys
*2:2020/7/7 CNN Politics -International student may need to leave US if their universities transitions to online-only learning
*3:2020/7/8 New York Times -Harvard and M.I.T Sue to Stop Trump VIsa Rules for Foreign Students
最近読んだ英文記事: 2020年6月(No.41- 50)
6月に読んだ英文記事、公開しないまま下書きに入っていたので、こそっと公開。
5月末から6月初にかけて、 #BlackLivesMatter のデモ、抗議活動が全米に広がり、ほんの数日でしたが私の住んでいるところでも夜間外出禁止令が出たり、落ち着かない月初でした。その後デモ隊に対して警察が催涙ガス弾を発砲したり、7月になった今でも、報道される頻度は減ったもののあちこちで引き続きデモは行われています。
- 41. What's More Deadly
- 42. George Floyd protests continue nationwide as hundreds are arrested, cities issue curfew
- 43. Twitter Had Been Drawing a Line for Months When Trump Crossed It
- 44. The Case Against Riots
- 45. Remember, No One Is Coming to Save Us
- 46. The Top U.S. Coronavirus Hot Spots Are All Indian Lands
- 47. George Floyd protests live updates: Looting in Vallejo, Fairfield and Richmond
- 48. Living Abroad Is My Way of Prolonging My Black Son's Life.
- 49. Crisis in the Liberal City
41. What's More Deadly
「コロナはもちろんこわい...だけど家族、友達、自分にとってどちらがより脅威かといったら、それは警察だ。」
抑制のきいた写真とともに、デモ参加者の声を取り上げた記事。
42. George Floyd protests continue nationwide as hundreds are arrested, cities issue curfew
43. Twitter Had Been Drawing a Line for Months When Trump Crossed It
Twitterがトランプのツイートに対して「フェイクニュースの可能性」といった警告文を付けるようになったことについて。同時期に全くそうした手段をとらないFacebookの社員の間で反対の声が見られるようになった、という話も。
44. The Case Against Riots
45. Remember, No One Is Coming to Save Us
ロクサーヌ・ゲイは移民家庭出身のフェミニストで、これまでにいくつか著作を読んだことがあり動向に注目している文筆家の一人だが、COVID-19の状況下において一層くっきりと描き出される人種差別についての記事。
ロクサーヌ・ゲイの著作ではこのへんがおすすめ:
・『バッド・フェミニスト』(エッセイ集、邦訳2017)
・『むずかしい女たち』(短編小説集、邦訳2018)
46. The Top U.S. Coronavirus Hot Spots Are All Indian Lands
黒人・ラテンコミュニティがさまざまな社会格差・要因によりCOVID-19の影響がより深刻な形で表出していることは、Black Lives Matterにからめて紹介されることも多い。が、同様に深刻な被害を受けているアメリカ国内の先住民コミュニティについては比較的報道が少ないようである。この記事は5/30公開の記事だが、その時点で既にこうしたコミュニティがどのような形で影響を受けているのかを報告している。
47. George Floyd protests live updates: Looting in Vallejo, Fairfield and Richmond
6/23までのベイアリアでのBlack Lives Matter運動のアップデート。随時更新されるので街に行くときは逐次チェックしていた。
48. Living Abroad Is My Way of Prolonging My Black Son's Life.
「アメリカで黒人として生きること」の困難を、筆者の家族の軌跡に沿って書いた記事。現在は国外で暮らす筆者は、幼い息子と優しく接してくれる人々をみながら、「いつからこの子は『危険な』黒人として扱われるのか?」という不安に襲われた、と語る。他の母親に聞いて帰ってきた答えは、「10歳」。
49. Crisis in the Liberal City
50. An ode to mac and cheese, the poster child for processed food
Black Lives Matterの記事からちょっと毛色の違う記事、ということでたまたま読んだ記事。THE・アメリカといった食事の一つ、マックアンドチーズはいかにしてうまれ、定着したのか?(とはいえ、この記事にもトーマス・ジェファーソンの名前が出てきますから、やはり歴史というのは絡み合っているんだよな...という感を強くするなど。)
8. 仕事と人生、色々あっていいんじゃない? ー『老人ホームに恋してる。』
NetGalleyに登録したっきりレビューを(このブログでは)全くしていなかったので、同サービスを利用したブックレビューはこれが1冊目ということに!
高校卒業後介護施設に勤め始めた筆者。優しいタッチのエッセイ漫画と、生真面目な文体の随筆が交互に折り重なる構成で、どちらも長くないのでサクサク読めます。体力仕事で大変そうだな...というイメージがあったし、(実際夜勤なども含めて大変なのだろうけど、)入居者それぞれとの人間同士の交流に焦点をあてた書きぶりで、改めて人は死ぬまで人でいたいし、社会的存在なんだなと思う。
私にとってこの本が面白いのは、筆者が自分も悩み多い若者であるということで、単にお仕事漫画としてではなく、入居者の人に相談に乗ってもらい自分の生活のあれこれをなんとかこなしていく筆者の姿にどこか懐かしい思いも感じるからかもしれない。私の場合は大学に入って出会ったコミュニティがその役割を果たしてくれたけど、自分に合えばコミュニティがどこでその構成員がどういう属性かはあまり関係がないということなのだろう。
この高齢社会の日本で、ほとんど誰もが家族や親類のだれかが老人ホームに入居しているという状況だろう。それぞれの事情によってどれくらいの頻度で入居しているホームを訪問できるかも違うけれど、ホームで働く人の負担も考えつつプロを信頼して任せられるといいなあ。COVID-19の影響でいま私の祖母のいる施設も不要不急の面会はできなくなっているのだけれど、施設内に友達の少なそうな祖母が職員さんに不平を言っていないかが少し心配だ。こんなときにスマホでも持っていてくれるといいんだけど...。(と、最後はやっぱり最近の心配にひきつけて終わってしまう。)
関連記事
・What the Japanese can teach us about super-aging gracefully- BBC 2020/3/30
100歳を超えてなお活躍する元気な日本のお年寄りを紹介しつつ、超高齢化社会に既に突入した日本社会で生きる高齢者がなぜこれほど生き生きと活動できるのかを考察している。高齢者人口が莫大なために若い世代に頼らずに自分たちの世代で社会生活を作り上げられることがプラス要因になっているのでは、という指摘は興味深い。
・Japan is aging faster than we think- East Asia Forum 2019/10/17
『老人ホームに恋してる。』(Kindle)
大塚紗瑛 著
2019年 祥伝社
最近読んだ英文記事: 2020年5月(No.32-40)
コロナでの外出制限も2ヶ月を突破し、人間慣れればなれるもんだな、という感じです。先週から慢性的なやる気喪失に悩まされてはいますが、これまで慌ただしかったので1週間程度のオフはありかなという気もします。
さて、最近はANKIによる単語帳づくりと、podcastにハマっているので以前ほどweb記事を読んでないのですが、それでもやっぱり聞くのと読むのとはインプットとして両方していかないと落ち着かない。
- 32. Movie Date Night Can Double as Therapy
- 33. Op-Ed: John Cho: Coronavirus reminds Asian Americans like me that our belonging is conditional
- 34. Opinion: "I Wish I Could Do Something For You," My Doctor Said.
- 35. Virus survivors could suffer severe health effects for years to come - Bloomberg
- 36. Why has coronavirus taken such a toll on SF's Asian American community?Experts perplexed over high death rate
- 37. The Bushwick House Share Was a Haven― Then COVID-19 Struck
- 38. When Couples Fight About Virus Risks
- 39. Why Are All the Exes Texting?
- 40. Grappling With the Language of Love
-
32. Movie Date Night Can Double as Therapy
well.blogs.nytimes.com アメリカではカップルセラピーもごくごく一般的なようですが、夫婦やパートナーとの間に問題を抱えるのは人類普遍の現象のよう。セラピーとまで行かなくても、ロマンチックな映画を見てそれについて語ることがセラピーに行くのと同様の効果をもたらすのでは、という研究に基づいた記事。注意したいのは、ロマンチックな恋愛映画といっても「努力なしに、運命的に恋に落ちる」ような筋書きの映画ではなく、「関係性の中でいいときも悪いときも経験するパートナーたち」が登場する映画を選ぶべし、ということ。
記事内には研究者がリストアップしたおすすめ映画リストもあるが、個人的には以下のNetflixドラマもおすすめ。
Love is Blind- Netflix「外見にとらわれずに人を本当に愛することができるのか?」という実験ドキュメンタリー(モキュメンタリー?)。被験者の男女20人はお互いに顔の見えない小部屋でデートを重ね、プロポーズした男女だけが婚前旅行へと出かける。結婚式はわずか4週間後。
ほとんどが会話ですすむので、増していく親密さとか緊迫感とか、とてもドキドキしながら見てしまった。ヘテロセクシャルの男女の恋愛を前提にしているので、こういう実験にもっといろんなバージョンがあったらいいのになとは思う。しかし大人気なようなのでこれから派生シリーズも作られたりするのではないだろうか。
Marriage Story - Netflixwww.netflix.com
喧嘩のシーンなどいちいち情景が胸に痛いのですが、生活も人生もいろんなことを抱えた大人の関係性をこれでもかと描くので、見終わったあと間違いなく話すことがたくさんあるはず。
Styling Hollywood- Netflixwww.netflix.com
こちらはスタイリストとインテリアデザイナーのカップルのお仕事がメインのドキュメンタリーだけれど、仕事もプライベートもパートナーの二人が直面するあれこれがわりと赤裸々に描かれていて意外とパートナー関係ドラマ(いま命名)。 -
33. Op-Ed: John Cho: Coronavirus reminds Asian Americans like me that our belonging is conditional
COVID-19が世界で猛威を振るうようになって以降、アジア系アメリカ人へのヘイトクライムがあちこちで報道されるようになり、アジア系人口の割合が特筆して高いカリフォルニア州でも、身近な体験談としてあちこちでヘイトクライムを聞くようになった。
関連記事
・Brooklyn woman burned outside home in possible acid attack - New York Post
4月にニューヨーク・ブルックリンでアジア系女性がアシッド・アタックを受けたという記事。 -
34. Opinion: "I Wish I Could Do Something For You," My Doctor Said.
www.nytimes.com NYタイムスの編集者でCOVID-19にかかり、一時隔離入院したものの、無事退院した筆者によるエッセイ。33歳と若く健康で、ランナーであった筆者でも、"回復"後1ヶ月した今でもまだ数ブロック歩くたびに休憩が必要なほどだという。ワクチンも特効薬も未だ発見されていない現状では、「この病気を深刻に受け止めて」という叫びが重く響く。
アメリカでは各地で1ヶ月以上に及ぶ外出制限令への反対デモなどが相次いでおり、専門家の意見と整合の取れないパフォーマンス的な演説を繰り返す大統領が混乱を招いている。連邦制をとるアメリカでは各州知事が単独で、あるいは近隣州と連動して対策に奔走しているが、もともとの格差社会の中で有色人種(とくに黒人、ヒスパニック、先住民)コミュニティへの深刻な影響が露呈している。 -
35. Virus survivors could suffer severe health effects for years to come - Bloomberg
COVID-19から回復した患者が、到底「元通り」とはいかず重大な後遺症を抱えるケースがあるというニュースを見たのはもう1ヶ月ほど前のことのような気がするが、感染者数・回復者数が膨大な数になりつつある今、回復後も全身の内蔵機能に困難を抱える例はもはや稀なケースではないことが明らかになった。
他の深刻な呼吸器系疾患やSARS罹患後の後遺症に関する研究ではコレステロール値が高い人が他の患者群に比べ重症化率が高かったという報告もあり、これらの結果はCOVID-19とも一致するところがあるが、長期に影響についての研究はまだ端緒についたところだ。 -
36. Why has coronavirus taken such a toll on SF's Asian American community?Experts perplexed over high death rate
COVID-19についてはまだわからないことだらけだ。感染予防にマスクが有効らしい、ということでアメリカも最近は公共の場所でのマスク(マスクという指定ではなく、何かで顔を覆え、という指示が多い) 着用を義務付けるところが増えている。これまでの報道では、社会的格差の影響もあって有色人種の中でもとくにアフリカン・アメリカンやラティーノ、先住民のコミュニティが深刻な被害を受けているという指摘が多かったのだが、この記事ではサンフランシスコではアジア系アメリカンの致死率が高いとのこと。もちろん記事中のデータでも、多くの死亡者については人種のデータが欠落していることが指摘されており、これは目をつぶって象を描こうとしている可能性も高いわけだが、もし本当にこうした傾向があるのであれば、これからの原因究明がまたれる。
関連記事
・ WHO Coronavirus Dashboard ―2020/5/20確認
・The stark racial imbalance in coronavirus infections, visualized: Older black Americans are particularly overrepresented- Washington Post, 2020/4/23
・What Experts Say About Narrowing COVID-19 Racial Disparities- Propublica, 2020/5/19
37. The Bushwick House Share Was a Haven― Then COVID-19 Struck
www.newyorker.com
ニューヨーク、ブルックリンの小さくも楽しかったシェアハウスがCOVID-19の状況下で崩壊していった実話。いろんな人がいる場所は楽しいけどその分維持コストもかかるから、こういうときにはうまく行かない場所はあっという間に崩壊してしまう。
住居者のうち数人がスーパー、介護施設などで働くエッセンシャルワーカーで、ほかは仕事を失ったり、シェアハウスする所得層では本当によくある話だろうし、同じようなことが都市部のあちこちでおきているであろうことは想像に難くない。
そもそもシェアハウスは5年続いたらかなりいい方で、基本キャリアの変わり目にいる若い人たちが家賃が安いとかいろんな人と住みたいっていう理由で発生しやすいからだけれど、お金に困ってクスリの売人やセックスワーカーになったり、それが普段なら問題にならないであろうことでもこの状況下では「他人をシェアハウスに招き入れる」ことがどうしても不和の原因になったり...。
38. When Couples Fight About Virus Risks
www.nytimes.com
こちらは同居しているパートナーたちが、同じようにCOVID-19による外出制限下でどうしても葛藤を避けられないという話。公衆トイレを使うか?いちいち外出後に、食事の前に、パソコンを触ったあとに手を洗うか?小さなことでも大きなことでも、既にあるルールや前例を参照できず一から話し合って決めないといけないというのは確かに大きな負担なのだ。
39. Why Are All the Exes Texting?
www.nytimes.com まあたしかにいまって日頃疎遠にしているけど親しい/親しかったひとに連絡するのは絶好のタイミング。世界中の人が自宅に缶詰になっている可能性が高い現在、こうした話題は需要あるよね...と思って読み始めたら、話は以外な方向へ。
40. Grappling With the Language of Love
www.nytimes.com 現在はアラビア語通訳として活躍する筆者は、2008年にシリアで出会った医師と恋に落ちた。二人の共通言語はアラビア語だけど、そのころの筆者はアラビア語初級レベル。あのころ理解できなかったやり取り、もらったけれど読めなかった手紙、それらを今読み返して...。
最近聞いてる英語podcast3選
12月に更新して以降、あれよあれよと言う間に世界がとんでもない事になってしまいました。
仕事が完全オンラインに以降してしまったことがあり、目が慢性的に疲れているので映画を見ることも減ってしまいました。
日記を読んでみると外出制限がかかって以降2週間くらいの間は、時間を持て余しているわけでもないのにNetflixを見まくったりしているのですが、その後は頭痛と眼精疲労のため映画自粛。一日一度の外出&運動チャンスを無駄にすまいと30分から1時間ほど散歩に出かける間、audibleやpodcastを聞いています。
ということで最近お気に入りのpodcast 3選とおすすめエピソードを。
時節柄どのpodcastでもCOVID-19の話題が多くなっていますが、あえて関係の無い話題のエピソードから選んでみました。
-
Ologies with Ali Ward
https://www.alieward.com/ologies
最近一番聞いているpodcast. "-ology"で「〜学」を表す接尾辞ですが、その名の通り毎回様々な専門家を読んで1時間〜1時間半深堀りする知的エンタメ系podcastです。
お気に入りはこの辺。
2020/4/7 Philematology (KISSING) with Robin Dunbar
イギリスの進化心理学者ロビン・ダンバーによるキス学。人はなぜキスをするのか?キスや○○で何を確かめているのか?類人猿の進化心理学から現代社会のオンラインネットワークまで縦横無尽に活躍するダンバー博士の面目躍如回。
途中で出てきますが「ホモサピエンスが心理的繋がりを同時に維持できるのは150人くらいまで」というDunber Numberの提唱者で有名です。関連記事: Dunbar's number: Why we can only maintain 150 relationships - BBC
2019/9/9 Potterology (WIZARD SCIENCE) with Dr. Rebecca Lai
電気化学者レベッカ・ライによるハリーポッター 魔法化学(!!)
実際にネブラスカ・リンカーン大学で開講されている「マグルのためのハリーポッター化学」という講座について主に紹介されている。ノーベル賞のメダルの話など面白いこぼれ話もいっぱい。この講義、受講して組分けされたい!!ww -
Modern Love
以前の記事でも何度か個別エピソードをおすすめしているModern Love. 最近はスタッフおすすめ一覧などもできて嬉しいかぎり。
私のおすすめはちょっとほろ苦いけど聞いた後少し希望が湧いてくるこのふたつ。
2013/4/13 Nursing a Wound in an Appropriate Setting with Jake Gyllenhaal
長すぎた春、婚約破棄、始まったばかりのキャリア...人と人の関わりは決して一方通行ではない。ジェイク・ギレンホールの朗読が本当にとても良いのです....(語彙力)。
2020/4/8 Somewhere Inside, a Path to Empathy | With Daniel Radcliffe
アスペルガー症候群の夫と、妻の結婚生活の結末は。ダニエル・ラドクリフの朗読がとても良いです。(なんと、自室での録音だそう。)
もとのエッセイは2009年5月にニューヨークタイムズに掲載されたデイヴィッド・フィンチの同名タイトルで、これはModern Love史上一番読まれたエッセイだそう。
関連記事:'Best Practices': Learning To Live With Asperger's - NPR
発達障害当事者とそのパートナーのカップル・夫婦関係への影響については、最近audibleで聞いたHDHDについての本も面白かったのでおすすめです。前半が実際の事例紹介、後半が実践的なto doなので後半だけ読むのもあり。
The ADHD Effect on Marriage: Understand and Rebuild Your Relationship in Six Steps - Audible Audiobook -
The Anthropocene Reviewed
「人新世」という単語は、地球の歴史上人間が環境や生態系に多大な影響を与えることになって以降の時代を指す単語。使う人によってこの単語が指す時期の長さは大きく異なる(紀元前の農耕開始前後から、という人もいれば、産業革命以降として使うひともいる)が、ひとまず上記の定義を覚えておけばよいはず。
2019/6/15 Air Conditioning and Sycamore Trees
環境とエアーコンディショナー。「子供の頃は(気候の温暖な州に住んでいたこともあって)ものすごく空調の効いてる映画館に行く以外にパーカーなんて着たことなかったのにね、おとなになってからは職場に毎日行くたびに上着が必要なんだ」というコメントの通り、アメリカでも建物の空調の効きすぎは問題になっている様子。