2020/05/30 作文教室

いまどきブログかという気持ちもあるわけだが、こうしてブログを始めようと思ったのは、作文を原稿用紙に綴る長男の姿を見ていて、ふとまた作文を書いてみたくなったからだ。古くは、”作文”は旧制小学校時代に”綴り方”という名称で、表現力を身につけるために教育に組み込まれていた。かの手塚治虫が、”綴り方”の授業で、先生に「どんな内容でもいいからとにかく沢山書きなさい」と教えられて、文章を書くことに開眼したことを本で最近読んだ。天才が学んだ環境に関心がある私は、作文教室を調べてちょうどよい作文教室を見つけたので、早速息子にやらせてみたのだった。

いまから文章をただ綴るということにどれほどの意味があるかわからないが、思えば十代の頃までは日記のようなエッセイのような文章をノートにしたためていた。

書いていたものは、日々の記録というよりは、ある起きたことがらやテーマについて、タイトルと日付を入れてだらだら書き連ねたものだ。恥ずかしいイラストも添えていた。特に女性についてはよく書いた。

過去の記録は経てば立つほど、その記録を残した当時の自らの幼稚さや未熟さがリアルに思い起こされ、気恥ずかしくなるもので、何度も思い出したくもない。

そういう思いが重なって、いつの間にか書かなくなった。

それから長い月日が過ぎて、ネットに全公開で書いてみるということに意気込みなど無いのだけれど、とりあえずやってみるとこの瞬間に立っている。