長久啓太の「勉客商売」

岡山県労働者学習協会の活動と長久の私的記録。 (twitterとfacebookもやってます)

60分de名著『夜明けがくる』、2日間で54名参加

きのう今日(11日・12日)と、オンライン学習会、
60分de名著「看護の日」スペシャル!
「1968、ある闘いの真実~『夜明けがくる 立ちあがる看護婦たち』」
でした。
<5月12日はナイチンゲールの誕生日で、看護の日とされています>

1968年、新潟県立病院の看護婦夜勤制限闘争「ニッパチ」
(2人夜勤、月8日以内の夜勤回数を求める闘い)を
詳細にルポした本を紹介しながら、こんにちに活きる教訓を講義。
参加は2日間で54名でした。
半分近くが京都民医労のみなさんでした(すごい!)。
ある方の感想を紹介します。

 ■今日もウルウルしながら聴講させていただきました。
この歴史的な闘いの熱量にいつもながら圧倒させられます。
自主的に「二人夜勤」を始める!組合が勤務表をつくり実施する!
このような闘いが実現したのは、何度も何度も職場で議論を重ね、
どうしたら2人夜勤が実現するのか具体的な戦術を考え、
一人一人が自分事として、仲間を信じて確信を持てた
からなのだとあらためて感動しました。優れている闘いには
教訓が一致している!本当ですね。今回の6つの教訓あらためて
凄いなと思いました。参加者の方がおしゃっていたように、
「看護師が少ない中で仕事をしているのは、人権侵害だと思う」
まさにそうですよね。だから私たちは今後もこの教訓に学び、
今後も仲間とともに闘い続けて行かなければならないと、
パワーをいただきました。この学習会、今後も継続して
いただきたいなと、お忙しい長久先生にプレッシャー(笑)
本日も貴重な講義ありがとうございました。

「基礎のお話は本当に 大切ですね」

昨夜(10日)はオンライン連続講座
「労働組合たんけん隊2024」(全6回)の第1講義金曜回でした。

全国各地から75名の参加。たんけん隊の4年目が始まりました!
やっぱり交流が楽しいです☆

講義は「自分ごとを自分たちの手に―労働組合の役割」で、
基本のところを押さえる感じに。
随所で太田愛『未明の砦』のセリフを紹介。
この小説は、労働者の生き方、人間であることを守るのが労働組合、
労働力を売らないのがストライキ、
労働運動の歴史についても名ゼリフがあって、ほんとにすごいです。
講義内容が深まりましたね。

ある方の感想を紹介します。

■ポイントは、人権と歴史だなぁーと思いました。労働者他、
人々の運動によって、社会は進歩しているんですよね。
労働組合に参加するということは、そこに参加する、歴史を
つくる仲間になるということなんだなぁと思います。
自分たちの声を届けるために、労働者の代表を議会に送ろう
という普通選挙を求める運動とか、政治を変えることの大切さ
にも触れていただいてよかったです。基礎のお話は本当に
大切ですね。でも、現実は、時間がないのもあるし、若い人
たちに嫌がられないようにと役員会議でもほとんどしなく
なってるなぁーと思いました。8時間働いて、残りの時間を
どう使うか、自分のために使おうって、そういう考え方は
広がっていて、お金もですけど、それは大事なことでは
あるけれど、労働組合に使おうって思ってもらうには???
って思います。じぶんごと と思えるかどうかですよね。
労働組合に限らずいろんなことに通じるなぁと思いました。

ケアのある職場づくりでハラスメントをなくそう

昨夜(9日)は、94期岡山労働学校の第5講義
「なくそう!職場におけるハラスメント」でした。
お休みの方がやや多くて22名の参加。

講義では一般的なハラスメントの説明と日本のハラスメントの
課題を最初に少しふれたあと、「怖い職場」はなぜつくられるのか、
ケアしあえる職場をつくるための原理編と実践編でお話しました。

何人かの感想を紹介します。

■いろいろと気付きのある回でした。誰にも頼らず自立する
ことが大切なのではなく、相互依存の存在である。ケアとは
ためらいである。ケアの実践は、つねに学び直す。これらの
ことを考えつつ、「怖い職場」を作らないようにしなければ
と思いました。

 ■以前、他の職場で、パワハラにあっている人の話を聞きま
したが、その時は何もできず…。誰かに相談したり、もっと
自分も行動できるようになりたいです。

■アクティブ・バイスタンダーって初めて知った。ハラスメントが
おこっている時にどーできるか。これから訓練だー。

■自分の想像力や能力に対して謙虚でなければならないというのと、
つねに関係構築の努力をし続けるというのをがんばりたい。
大事なことだと思った。言葉を選びすぎたり、考えすぎても
伝えきれないこともあるので、ためらいすぎず、伝えていって
もいいのかなと思った。「連帯の本質のひとつは、相手への
関心」が心に残った。上司が連帯しているつもりなだけで、
下は気をつかっていることもある。コミュニケーションとりつづけたい。

■➀ケアの欠如が加害の本質!②ケアのあるコミュニケーション=まず
相手のニーズを知る、つまり聞く。+先週のマイクロアグレッションで、
自分がしばらく悩んでいる人間関係が説明できる~と思った。スッキリ!
「ためらい」←私はコレ自体が相手を思いやっていること=ケアだと思う。

■「加害者は、わざとやっていない」という所が、印象に残りました。
私の周囲にいる人も、「正義」でやっている節があるので、
なかなか言動の改善が難しいなと思っています。ただ、周囲の
パフォーマンスの低下がみられる現状もあるので、問題を具体的に示し、
繰り返さないよう明示できる職員集団になれるよう組合で力を合わせて、
職場を変えていけたらいいな!と思いました。がんばりまーす!

「学があることって、楽しい」

昨夜(2日)は94期岡山労働学校の第4講義
「無自覚な偏見に気づく―マイクロアグレッション」でした。

GWの谷間で参加者少し減るかなーと思っていましたが、
27名参加で引き続き活気あふれる時間に。

単発で労働学校に初めて参加したある方が感想交流で、
「(労働学校に)ハマった!また来たい!」って言っていたそうです。
岡山労働学校すごい。

マイクロアグレッションについても、「初めて聞いた」
「身につまされた」「気づく力をつけたい」など、
感想交流も時間足りないぐらい濃厚でしたね。

感想を紹介します。

■「マイクロアグレッション」という言葉を初めて聞きました。
社会の中にいると日々おこなわれていると思ったし、自分も
無意識に言っていると思いました。まず気づくことが大事。
学ぶことが大事だと思いました。職場やいろいろなところで
自分をふり返ろうと思いました。

■まずは気づくことから。心あたりがありすぎてこわく
なりましたが、そこからステップアップすれば良いのだと。
そしてまわりの人にも言える、まわりの人にも話しやすく
なる環境づくりをしていきたいと思います。

■「マイクロアグレッション」という言葉は初めて聞き
ましたが、その意味するところには覚えがあり、ああ、
あの現象のことなのかと腑に落ちました。「だれかを
差別しない可能性なんて、実はほとんど存在しない」
という事実を受け止め、常にものの見方をアップデート
していくことが必要だなと感じました。そしてお互いが
気づき合えるように、共通言語化していきたいと思いました。

■討論で、若い方たちのまっすぐな気持ちに触れられて、
とても感動しました。マイクロアグレッションをして
しまった時、遭遇した時に、やんわり指摘できる自分に
なりたいです(もうやってる☆)。

■自分も無意識のうちに誰かを傷つけているかも…と
怖くなるのではなく、「新しい道具を手に入れて」多様な
人とコミュニケーションをとっていきたい。モヤることを
言われるとき、MAを受けているとき、行為者にどう
伝えるか…。周囲と共有して周囲から働きかけてもらう。

■モヤっとしても指摘することができず沈黙してしまう
ことも多いので、共犯者になると言われてドキッとしました。
共犯者にならないために学びたいと思いました。昔と
比べたらモヤっとすることに名前がついてきて、自分も
周囲も気づけるようになって心が軽くなることも増えたと
思うので、今後もっと人権が大切にされて良くなっていく
のが楽しみです。

■「マイクロアグレッション」(MA)。言葉自体は
初めて耳にするけど、今まで自分が受けてきたし、
無意識にしていたかもしれない身近なものだった。
特にSNSでは「男が〇〇」「女が〇〇」といった
討論がくりひろげられているので、なんだかなあという
気持ちになっていた。職場でも「気遣いができないと…」と
言われたり、「あなたがいると現場が華やかになる」
(女の子だから)(可愛いから)(若いから)という
言葉に(  )の意味がふくまれているなと感じた時、
複雑な気分になります。でもそれに対して、反発したり、
「お言葉ですが」と言うと、その職場ではれもの扱い
されるんじゃないかという不安からその言葉を受け
入れてしまっていることが多いです。それをどうしたら
相手に伝えられるんだろうと考えていました。それが今回、
グループワークの会話の中で、心理的安全性のある職場で
あることが前提で、職場の中で「こういうことを想っている」と
伝えて改善することが大事だと学びました。

■学びがあることって、楽しいと感じました。もっと
みんなが幸せにすごせるには…ということをグループの
みなさんと一緒に本気で考えて意見を言いあって、
聞きあって、認めあうことがとても心地よく、心の洗濯に
なりました。参加できてよかったです。ありがとうございました。

十字路、ジェンダー、ジェンダー、ハラスメント、ジェーン

最近読み終えた本。5月からは(そして8月ぐらいまで)、
仕事の必要にせまられて読むものが多くなるだろうな…。

■『いのちの十字路』(南杏子、幻冬舎、2023年)
映画化もされた『いのちの停車場』の続編小説。舞台は金沢。
ヤングケアラー経験をもつ若いドクターが訪問診療を通じて、
老老介護やヤングケアラーの現実に向き合っていく。
コロナ禍という設定も、さまざまな記憶を呼び起こされた。

 ■『あなたと学ぶジェンダー平等』(坂井希、新日本出版社、2023年)
共産党のジェンダー平等委員会事務局長(当時)による著書。
全体としてサクッと読めてわかりやすい。
ジェンダーは権力や政治によって支配の道具として押し付けられたもの、
という視点は重要。最後の質疑応答も良かった。

■『10代のうちに考えておきたいジェンダーの話』
(堀内かおる、岩波ジュニア新書、2023年)
ぼくが10代の頃はジェンダーという言葉すら聞くことなかったからな…。
時代は少しずつでも進みますね。家庭科教育学が専門の著者らしく、
生育過程や学校教育のなかでのジェンダーを詳しく学べる。

■『職場で困らない!ハラスメント相談ハンドブック〜
ハラスメント相談担当者になったら最初に読む本』
(村田早苗、ごきげんビジネス出版)
ハラスメントが起きた場合の相談対応のノウハウが学べる。
具体的で細部にまで目配せがきいていて良い。

■『ジェーンの物語—伝説のフェミニスト中絶サービス地下組織』
(ローラ・カプラン著、塚原久美訳、書肆侃侃房、2024年4月)
後半斜め読みだったけど、いやはや、驚きの中絶サービス活動の詳細。
フェミニズムとの結びつきにも納得。
女性たちをエンパワーさせる闘いの歴史のひとつ。


『ハラスメントがおきない職場づくり』(中川瑛)

『ハラスメントがおきない職場のつくり方
〜ケアリング・ワークプレイス入門』(中川瑛、大和書房、2023年)
を読み終える。
めちゃくちゃ良かった(同意できない部分も若干あったけど)。
職場や組織のリーダー・管理者は必読です。

いま開催中の94期岡山労働学校の第5講義
「なくそう!職場におけるハラスメント」(5/9)の
準備のために手に取った1冊。もうこの本の内容を
1時間紹介する講義にしてもいいんじゃないかと思ったほど(笑)。

副題が「ケアリング・ワークプレイス」(簡単に言うと
ケアのある職場ということ)であるように、
このかん学んできたケア実践の考え方が職場づくりに
このように応用できるのだと胸アツ。
また、心理的安全性やマイクロアグレッションなどとも関連していて、
ピタッ、ピタッとはまった感じ。

「ニーズを知ろうとしないこと、そしてニーズを
ケアしようとしないこと、すなわちケアの欠如が
加害の本質だと考えます。ケアの欠如こそが、
職場でおこる加害的なコミュニケーションの正体です。
裏を返せば、ケアこそが『怖くない職場』を作る
ために必要なことです」(76P)

本書は、ケアのある職場づくりの「原理論」を押さえてから、
職場をそのように変えることの難しさをふまえ、
「個人できること」「組織として取り組むべきこと」の
両面をカバーしながら実践的に取り組めることを提案。

大事なので2回目書きます。
職場や組織のリーダー・管理者は必読です。

 

「心理的安全性がある人間関係をつくっていきたい」

昨夜は94期岡山労働学校の第3講義
「自分らしくいられる―心理的安全性とは」でした。28名が参加。

これぐらい人数いると、だいたい「あ、楽しめてないかも」
「ちょっと気になるな」という受講生がひとりぐらいいるものですが、
今期は違う。みんな楽しそう。
感想交流でもよく話してるし、笑い声たくさん
(もちろんそうなるような仕掛けをたくさんしているわけですが)。
とても良い雰囲気です。このまま最後までいけそう☆

感想文を紹介します。

 ■心理的安全性のお話を聞くのは4回目ぐらいになりますが、
毎回違った気づきがあります。いろいろな人と交流することで、
新しい視点が得られるので、次回もとても楽しみです。

■職場の会議を変えたいと思ってます。そのためにもまず、
自分が事務局をしている会議で、➀目的・ゴールの明確化、
②チェックイン交流をしようと思います。エライ人が多い
会議なので、チェックインためらってましたが…やるぞ⤴


■職場の空気づくりを考えていきたいと思った。若者も
言える環境が大切。1人ひとりの言葉を聞き合えるように
していきたい。場づくりの設定で、「音楽を流す」
「お菓子がある」など楽しい雰囲気が作れたらなと思う。
いろいろな職についている方々の話を聞けて面白かった。

■何度か聴いた心理的安全性についての講義。聴くたび
ごとに発見がある。最初は、求めていた職場や組織の関係性!
と本当にすっきり目の前が明るくなり、次にはリーダーは
めちゃ頑張らないとじゃないかと少し腹立たしくもあり…
などを経て、今日は…いろんな目標・目的を達成するための
希望だ!と思いました。

■どんな形であれ、チームで仕事をすることをスムーズに
行うために必要なことを言語化して教えていただいた。
少人数職場なので、「仲良し状態」になることはあるが、
「あたたかくも厳しい組織」を意識することが大切!
と思いました。

■「心理的安全性を高める言葉がけ」が具体的に書いて
あったので、前にいた課の時にこういう声かけをしたら
良かったナって思いました。これからの人生にプラスを
していきたいと思いました。ありがとうございます!!

■「心理的安全性」!!本日の学習会で何度も出てきた
言葉です。これスゴイ!本当に大切だと思いました。
失敗してもそこから学べる、新しい事にも進んでチャレンジ
できる、アレコレ…。自分のためにも、まわりの大切な人のためにも、
「心理的安全性」のある人間関係をつくっていきたいと思います。

■心理的安全性を高めるチームづくりは、「厳しい組織」
でもあるという点がめちゃくちゃささりました。安心して
思いが言えるだけでなく、言うべきことも言えることって
結果的に大事ですよね。それをリーダーがいかにつくれるか。
最近は、自分が年上であることが多くなってきたので、意識していきたい。

■「心理的安全性」というワードを初めて聞きましたが、
大事なことだし、核心をついていると思いました。
改善すべき点があるときに指摘・意見をきちんと言える環境、
「優しい組織よりもあたたかくも厳しい組織」を目指した職場、環境。
優しいほうがいいと思われるようなこと、ところでも、実は、
はっきり意見を言いにくい環境になってしまうリスクがあるなと思い、
私ははき違えていたなと思いました。今日の講義できいた内容を
どこかで実践できたらと思うので、仲間うちに話してみようと思いました。

19年目のソワニエ看護専門学校

今日(23日)は午後、
今年度のソワニエ看護専門学校での最初の授業でした(1年生。全15回)。
もう19年目になります(2006年から非常勤講師できてます)。

最初に用紙に「出身」「これまで働いた職種(バイトふくむ)」
「自分の好きなこと」書いてもらい、全員と1対1対話。
学生さんも楽しそうに聞いておりました。
温野菜が「大ブラック」で盛り上がりましたね…。

授業は1回目いつもの「絵本『わたし』を読む」でした。
人間は多様な「顔」「属性」をもつ。そしてそれは変化する。
相手のさまざまな顔や背景を想像する力を。

相方のエピソードもお話したら、「もっとALSのこと知りたい」
「相方さんの話もたくさん聞きたい」と。
はい、お話しますよー。

労働組合たんけん隊2024 期待のメッセージ集

5月10日開講のオンライン連続講座「労働組合たんけん隊2024」。
全6回の講義内容は、4年目の今年さらにバージョンアップ。
西尾さん、小松さんのゲスト講師への期待も非常に高いです。
が、募集はまだ爆発していません。
今回は、これまで発行してきた「推進ニュース」から、
講座への期待メッセージを紹介します(労組名と肩書のみ)。

【行動の意欲が掻き立てられる】(熊本民医労書記長)
毎年講義の内容もアップデートされ、受講した後は毎回新たな発見と
刺激を受けて、行動の意欲が掻き立てられる思いを持つことができ、
自分磨きの学びの場となっています。現在の資本主義の中で一番矛盾や
犠牲を強いられているのが労働者で、その当事者として、
多くの労働者と声を上げて変えていくことが今何より求められている
ときだからこそ、一番受けていただきたい講座です。

【北海道の仲間誘い参加したい】(北海道労連事務局長)
昨年に引き続き、北海道の仲間を誘い参加いたします。改めて、
誰のためなんのための労働組合かそのエビデンスとなる全講座を
楽しみにしています。それを実践している小松さん西尾さんの
講座は必見です。(もちろん長久さんも)

【毎年元気をもらっている】(鹿児島医療生協労組書記長)
毎年、役員複数名で楽しく参加しています!看護師さんや
日々現場でも忙しい役員ばかりですが、「そうだったね!私たちは
このために労働組合活動をしているよね」とワイワイ語りながら
参加したいと思います。私自身も、全国の参加者からの
「いつも悩んでいます。・・・でも、何とか前進させたいです!」
と気持ちが伝わり、元気をもらっています。2024年度もよろしく
お願いします。

【考えブラッシュアップできる】(茨城県医労連書記長)
2回目の受講です。スケジュールが合いそうなことと、新しく
ゲスト講師の企画もあり(西尾さん、小松さん)申し込みました。
労働組合の活動に対し「大切だけど面倒だ」「自分がやらなくても
いいのでは」と言われることがあります。「そうじゃないよ、
あなたがやることに意味があるんだよ」と思える講座です。
自分の考えもブラッシュアップできます。参加者交流が苦手な
方もいるかと思いますが、聞いているだけでも楽しいです。

【学びのたんけんに飛び込む】(岡山高教組書記長)
教職員組合の専従になる少し前に、たまたま新聞で見つけて
心惹かれて切り抜いた連載記事が、ゲスト講師の小松康則さん
執筆のものでした。長久さんのまとまったお話を聞きたいと
思いつつ時間の都合がつけられるか躊躇していましたが、
小松さんもとなると、参加するしかない!
学びのたんけんに飛び込みまーす。

【等身大の組合活動のヒントに】(宇治市職労書記長)
役員が若返り、世代交代していく中で、労働組合とは
そもそも何なのか、今後の運動をより活性化するためには
どうしたらよいのか、そういうことを改めて学んでいきたいと思い、
申し込みました。また、世代交代していく中で今まで実施してきた
運動内容にも負担感や疑問点も出ています。自分たちらしく
等身大で実施できる、組合活動をどう築いていくか。
そのヒントになればよいと思います。

【労働組合の基本を重視、今年は「たんけん隊」で】(奈良自治労連書記次長)
毎年開催している奈良自治労連の労働学校、今年は
「労働組合たんけん隊」を集団視聴することになりました。
この数年は、「労働組合の基本」を重視し、繰り返し学んでいます。
「今年はどうしようか」と、四役会議で議論。岡山県学習協の
「ポチっと学習15」を視聴してきたのもあり、
「『たんけん隊』がいいんじゃないか」とスンナリ決まりました。
「全6回のうち3回は受講してください」とお誘いし、
「3回・6回受講者にプレゼント進呈」を企画中です。

【絶えず学習していくことが大切、組合として力を蓄えたい】
(全日赤伊達赤十字病院労働組合執行委員長)
一昨年、「たんけん隊講座」を受講し、組合の大切さを改めて
自分の中に落とし込めた感じがしました。しかし、月日が経つと
うまく伝えられなかったり、少し自信がなくなったりすることも。
改めて執行部で話し合い、自信をもって組合の大切さを伝え
続けていくために「絶えず学習していくことが大切」であり、
執行部以外の組合員にも参加してもらって「組合としての力を
蓄えていきたい」と思い、再度たんけん隊を受講することにしました。
楽しみにしています!

【学習教育活動再生のために、埼労連で集団視聴に取り組む】
(埼玉県労働組合連合会幹事)
「学習は重要だ!」どの組織も位置付けられている(はずだ)が、
要求闘争に追われて後景に追いやられ学習がなかなか進まない。
結果として幹部請負・高齢化。青年・次世代の育成に苦慮している。
各労組で単産・支部・分会がそれぞれの役割を担って「学習」が
できていない現状に対して、『労働組合たんけん隊』は、
「知ること、学ぶことの楽しさ」に気づくことができ、労働運動に
活かせるヒントがたくさんあると期待している。学習教育活動再生ために、
その第一歩の方法のひとつとして、埼労連は集団視聴に取り組むことにした。



「いつも収穫があり、とても楽しい」

昨夜(18日)は、94期岡山労働学校の第2講義
「関係づくりの基礎―あいさつ・雑談・対話」でした。

27名が参加。きのうも活気がありましたね~。かなり楽しい雰囲気☆
ちなみに最年少受講生はなんと高校生です。何人かの感想を紹介します。

■話す倍、聴くを これからは意識しようと思いました。
毎度のことながら、いつも収穫があり、とても楽しい。

■あいさつをしても返さない人、いっぱいいます! 口がないのかな?
毎朝、おはようございますと言って回っています。私は続けようと思いました。

 ■職場の対人関係で毎日モンモンとしていましたが、明日から、
あいさつ+α(雑談)を試みて克服していきたいです。
前向きな気持になれました。ありがとうございました。

■雑談については、無意識に技術を使っていたように思います。
ただ、質を高める方法を教えていただきました!
「対話」(一緒に変化を起こすための)を今悩んでいたので、
話をききたい人の近くに居たり、帰り道に一緒に帰るなどして関係を作り、
「自分自身を注ぎこんで」(自分を掘り下げる)ストーリーを
作りたいと思いました。

■あいさつや雑談、対話で関係が深まるとしたら、
私は人と話しすることは好きだから、いいなあーと思った。
だけど最近は、楽しむ以上に、話をすることで成果を得ようとするから、
ちょっぴりしんどくなっているようにも思っていたところ…
「大人にとっての雑談は、子どもにとっての遊びに等しい」東畑さんの
本のことばに、あそぶぞ~と元気スイッチ入りました。

94期岡山労働学校、好スタート!

昨夜(11日)、94期岡山労働学校の第1講義があり、
33名の参加で絶好のスタートが切れました。

受講生の女性比率が過去最高(約76%)、
岡山市職労からの受講が過去最高、
福保労が単発参加を組織してくれて昨日は7名も参加、
さいごに民青ががんばって広げてくれて若い人の受講も増えた、
など、大きな成果もたくさん(小さな前進面も多数)。

5年ぶりということで、前期からの流れ、というものが
期待できないなかの募集活動でしたが、
こうして「結実」してほっとしております。

さて、きのうの第1講義テーマは、「そもそも人間関係とは?」。
交流時間をたっぷり確保するため、講義時間は35分と短くしました。
前半は、「わたし」は人間関係のなかでつくられ、変化することを、
絵本を題材にしながら考えました。
後半は、歴史的・社会的な視点から人間関係の変遷や特徴を見つつ、
現代社会の人間関係の課題にもふれました。

講義後は、岡山労働学校で定番の「偏愛マップ交流」。
これは初対面の人が多いほど威力を発揮します。
初めてでも会話がはずむ優れもの。きのうも大盛り上がりでした。
最後はグループに分かれての自己紹介(また偏愛マップつかって)と
講義の感想交流。どのグループも時間が足りないくらいの活気でしたね。
そしてとにかく笑いが多かった。「これぞ労働学校」という時間でした。
5月末まで、どんな変化が起きるのか、楽しみです。

寄せられた感想や声の一部をご紹介します。

■「わたし」が関係性のなかでつくられているのは、驚きでした。
そんなことはないと思っていましたが、講義を聞くとそうなのだと
思えてきました。「わたし」が変化するとも思っていませんでした。
何か人生が変わった感じがします。

■人と人との関係が、モノとモノの関係に置き換わる、お金が
あれば何でも手に入り、自分は1人でも生きていけるかのように
思えてしまう→すごく納得した。ひとりでもお金があれば生きて
いけると思っていた自分に気づき、こわくなった。

■そもそも人間関係とは何か? を深く考えたことがなかった
かも…と思いました。関係性のなかでつくられること、歴史的な
視点というあたらしいものが得られた。少し驚くとともに感動した。
いろいろな自分の面をそれぞれの場で出してもよいかな、
と思うことができた。

■コミュニティや、相手ごとに、ちがう私になっていることは
当たり前なんだと気づくことができました。気をつかったり、
変化している自分に本当の自分じゃないと否定してしまって
いたなと思います。変化している自分も自分なんだと
認められたら楽になりそうです。相手によってちがう関係性の
築き方をしてもいいんだと思いました。

■改めて、人間関係を科学的にひもとくとこういうことに
なるのかと、納得した。資本主義社会でモノとモノの関係に
おきかわり、分業が進むからこそ、お金があればなんでも1人で
生きていけるような気になってしまうという言葉にハッとした。
時代によって、人間関係がかわってきたことを他の人とも
話しあってみたい。

■偏愛マップをかいて、今まで自分は趣味がないと思って
いましたが、こんなに好きなことがたくさんあることに気づき、
幸せだなと感じることができてよかったです。
交流すること→好きなコトを共有できたのが心地よかったです。

■久しぶりにいろいろな人と話ができとてもおもしろかった。
自分のことだけでなく、他の人の事もきけるのが良かった。

■すごく楽しい!! たくさんの人とかかわりを持ちたいと思います。

■いろんな人と話ができて、刺激になりました。新しい自分をつくる、
まさにこの4月から新しい仕事のスタートをしました。今までの
流れとはまったく違い、たくさんのチャレンジがまっていますが、
今日の話を聞いて、うまく進めそうな気がしています!

■久しぶりに前向きなオーラを持つ人たちと一緒に学べてよかった
(以前一緒に学んだ人たちとお会いできてそれも楽しかった)。
頑張って参加します!

■夜の会ということで大変だな…と思っていたが、普段なら
知りあえない方と知りあえた。パワーをもらった気がした!
次からも楽しみです。

■偏愛マップは本当にたのしかった。楽しかったので、
仕事の疲れもふっとんだ!!って感じです。

■偏愛マップははじめてでしたが、楽しいし、相手を知る
良い方法だなと思いました。どこかで使わせてください。
楽しかったです!

■あわただしく過ごすなかで、忘れていたような、本当は
求めていたような交流(人間関係)ができた、思い出せたので、
来てよかったです。

■グループ交流が楽しかったです。はじめて会う人がたくさんいて、
労働学校のような場を求めている人がこんなにいるんだと感じました。

労働組合たんけん隊2024 ゲスト講師からのメッセージ!

5月から始まるオンライン連続講座
「労働組合たんけん隊2024」(全6回)の募集推進ニュース4号!
ゲスト講師のおふたりからの素敵なメッセージです!




☆「時代映すレンズが労働組合 ピースが合わさって絵を描く」

~西尾 美沙子 さん(愛知県労働組合総連合議長)~

 労働組合は生活に密着し時代を映し出すレンズだと思うのです。
今の時代は実質賃金が23ヶ月連続上がらず、社会保障が脆弱で、
正規も非正規も生活は困窮しています。労働組合は、苦しい気持ちや
やるせない気持ちを言葉に表してみんなで変えていくことができます。
 会社や社会からみたら私たちはパズルの1ピースかもしれませんが、
ピースが合わさってステキな絵が描ける可能性を持っています。
「私が大切にされる組合活動」についてお話ししたいです。


☆「何を伝えようかワクワク 活動のヒントになる話できれば」

 ~小松 康則 さん(大阪府職労執行委員長)~

 「労働組合たんけん隊」での講師オファーを受けて、みなさんに
何を伝えようかワクワクしています。長い間、労働組合役員を
してきましたが、組合員や役員が減っていく中で、焦りや不安
ばかりが大きくなり、職場の仲間との距離を感じることもしばしば
ありました。そんなときにコミュニティ・オーガナイジングを学び、
会議や活動のいろんなところに取り入れることで、少しずつ仲間の
輪が広がり、女性の参加も急増しました。みなさんの活動のヒント
になるお話ができればと思っています。