生きてたって

心中重さが消えていくように
足もまた進まなくなり
目も伏せ 首を垂れ
ちりちりといつもの嫌な痛みが
じくじくと胸に染み渡っていく

生きてたって
僕だけが聴こえる声で何度もつぶやくが
その先は重く 開かない扉

どうしたいのか きっとわかっている
しかし言葉にはできない
言語体系に組み込まれない想いがはたされるには
衝動的な 直感的な
言葉になりようのない支配が
僕の一歩先を歩む

審判の門に何度もうなだれた気がする
しかし通ったことも
引き返したこともなく
ずっとそこにいて
眠って 朝が来てが
ずっと繰り返されているのだろう

また明日にでも
いや一刻も経ったら
また思うのだろう
生きてたって
生きてたって