【映画レビュー】『オデッセイ』
【映画小考察】ライトセーバーの色
【靴レビュー】NewBalance ニューバランス M996
【映画レビュー】『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』
記念すべきファースト・レビューは2015/12/18公開、『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』です。109シネマズ大阪エキスポシティにて、IMAX(3D)の上映で鑑賞してきました。
予告編はこちら。
世界的なSF映画の金字塔である『スター・ウォーズ』 シリーズの最新作。ジョージ・ルーカスに代わりJ.J.エイブラムス監督作品。
ご存知の方がほとんどだと思いますが、このシリーズは時系列と公開順が異なっています。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年公開)
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年公開)
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年公開)
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年公開)
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年公開)
『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年公開)
今作はこの時系列の続きというわけです。
このシリーズはこの風変わりなシステムのせいで新しい時代の映像のほうが古臭いというなんともいえない違和感が生じているわけですが、そんなことは気にするほうが無粋ですね。(ちなみに金銭的・技術的な都合、また物語の明快さ的にこの順番で製作されたようです)
ウォルト・ディズニーの配給による『フォースの覚醒』から始まる新・新3部作(なんていったらいいの?)が始動したことでこのシリーズは今のところ全9部作となることが決定しています。
すでに旧3部作(4.5.6)派と新3部作(1.2.3)派が銀河の覇権をかけて、太陽系のちいさな青い星で争ってきましたが、ここに新たな勢力が誕生した形になります。
以降ネタバレ注意
良かった点
□冒頭
ド頭から胸が高まりますね。あのブラスのメインテーマが流れて、「ルーク・スカイウォーカーが消えた」の一文。唯一無二の様式美です。前作までの主人公が消息を絶って、敵味方がどちらも彼を探している、分かりやすくガツンとくる作品背景の提示。これでワクワクしないSWファンはいないでしょう。
□主人公
砂漠の地に生きる孤独な少女、デイジー・リドリー演じる主人公レイはかなり魅力的でした。「SWシリーズに女が主人公?けしからん」みたいな前時代的な意見を吹き飛ばしてくれたと思う。このスペース・オペラの主人公たる立ち振る舞いが自然。
サブ・タイトルの「フォースの覚醒」とは、彼女の身に起きたフォースの覚醒を表していたんですね。あの一族の血を引いているのでしょうか。
ちなみに、僕のイチ押しハリウッド女優、エマ・ストーンもこのレイ役のオーディションに参加していたようでしたが、デイジー・リドリーで正解だったと思います。
(エマ版・レイ。かわいい。似てるし、これはこれでアリ?)
□映像美
映像の点で一番比較しやすいのは、前章でも活躍したハン・ソロの船、ミレニアム・ファルコンでしょう。観ればわかるあのかっこよさ!CG技術は少しずつ進化を続けています。うん、日進月歩っていい言葉ですよね。
□懐かしのキャラクター
ハン・ソロ、ルーク・スカイウォーカーやレイア・オーガナをはじめとする旧3部作のキャラクターの登場が、ファンには嬉しかった!
チューイを従えたハリソン・フォードは年をとったけどやっぱりしっかりソロ船長だし、レイアは年をとったことで若いときより可愛くなってた気さえしました。ラストシーンちょろっとヒゲさんも、力強さとやさしさが秘められた印象的な目元は変わらず。映画作品において、このように人気だったキャラクターを再登場させる効果は抜群に高いですよね。その映画・主人公のメインテーマが重なれば(それが有名なことは前提だが)なお良し。
例:ハリソンフォード主演『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の登場シーン。
(0:40)
□BB-8
例の金色おしゃべりドロイドと白青有能ドロイドは完全にファンサービスどまりでしたが特に残念というわけでもありません。というよりはあれ以上出てこられるとウザい気さえしますね。ドロイドたちに別段思い入れはありませんが、今回初登場のBB-8は巷で大人気のようです。ホワイト×オレンジの配色は古臭くもありますが、新鮮味も感じさせます。機械なのに感情豊かなコミカルな動きは、この映画のアクセントとしては大成功でしたね。
悪かった点
□ライトセーバー戦
きっと次作以降に進化した殺陣をお披露目するために、わざとライトセーバー戦の描写をセーブしてるのかとは思いますが、もう少しだけでいいから見たかった。ライトセーバーは言うなればこのシリーズのアイコンですからね。
□カイロ・レン
ありがちな出自の秘密をもっていた本作の悪役、カイロ・レン。ブラスターのビームをフォースで空中停止させたシーンではおおっ!となりましたが、うーんキャラ立ちが弱い。中身の俳優さんアダム・ドライバーはちょっとオタク臭いです。チューイに撃たれ、パッション屋良のモノマネをし、小娘にやられるというみごとな小物っぷり。スター・キラーの爆発に飲まれたような描き方でしたが、たぶん生きてるんでしょう。
てか生きててくれ。
EP4のオビ=ワンやEP1のクワイ=ガン・ジンと同じ運命をたどった彼の父ハン・ソロの生死が気になるところ。
□キャプテン・ファズマ
えーーと、
彼女は必要だったんでしょうか?
今作は全体的に悪役側(ファースト・オーダー)がしょぼい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それでは最後に、まだ観ていなくて、且つこれから2回以上は観るぞという方におすすめの観方を。
1回目:2D吹き替え
2回目:IMAX上映
です。初回鑑賞にIMAX(3D字幕)は、正直なところ内容把握には向いていません。吹き替えでストーリーの流れを理解したうえでIMAX(字幕上映が多い)や4DX、MX4Dでさらに感動することをおすすめします。
エキスポシティのIMAXは、箕面に比べて一皮剥けた印象でした。現在の日本で一番大きいスクリーンだということで、本当に巨大です。「うひょー!」となるでかさ。でかいことは正義です。素晴らしい劇場が関西に誕生してくれました。
シートに腰を下ろしてみると視界すべてが画面で、良く言えば本当に大迫力。座席の高さにもゆとりがあり、前の人の頭を気にする必要はありません。
悪く言えばすっげえ疲れます。IMAX画角でファルコンが縦横無尽に飛び回るさまは爽快の一言に尽きます。
でもすっげえ疲れます。
いやはや、次作、エピソード8以降も楽しみですね!
それでは、フォースとともにあらんことを!