今後のさくらのサービスのために aws-cli を Vim プラグインで利用できるようにしました
この記事は「さくらインターネット Advent Calendar 2020」の16日目の記事です。
私は以前「さくらインターネット Advent Calendar 2016」で「さくらのクラウドのオブジェクトストレージを Vim プラグインから使う」という記事を公開しました。
そのときに実装した Vim プラグインは以下で、リリース時は s3cmd
コマンドのみに対応でしたが、今回 aws s3
コマンドにも対応しました。
aws s3
コマンドに対応しただけではなく、いくつか修正点を加えており、上記リポジトリの README.md の画像の通り quickfix
でのファイル一覧の表示時に aws s3 ls --recursive
でファイル一覧を取得することによって、ディレクトリを都度深堀りすることなく目的のファイルを開くことができるようにしたりしています。
今回、この追加実装をした背景としては、
上記のドキュメントに記載の「2021年4月1日 新オブジェクトストレージを正式サービスとして提供開始します」とある新オブジェクトストレージについて、aws
コマンドへの言及があったからでした。新オブジェクトストレージの正式サービスに先んじて、Vim で aws s3
コマンドを扱いやすくするために実装しました。バグなどありましたら、プルリクをいただけると助かります。
以上、「さくらインターネット Advent Calendar 2020」の16日目の記事でした。
さくらのクラウドのサーバの tig ライクな TUI ツール
この記事は「さくらインターネット Advent Calendar 2017」の4日目の記事です。
概要
termbox-go とさくらのクラウドAPIを利用して tig ライクな TUI ツールを開発しています。
peco のようにサーバ名での絞り込みも可能です。
使い方
こちらからバイナリをダウンロードします。また、2017年12月4日現在、設定ファイルとして usacloud の設定ファイルを参照しています。こちらのドキュメントを参考に usacloud の初期設定をするか、もしくは usacloud の設定ファイルのパスである ~/.usacloud/default/config.json
に上記 usacloud のドキュメントを参考にしつつ下記の項目を埋める必要があります。
{ "AccessToken": "xxxx", "AccessTokenSecret": "xxxx", "Zone": "xxxx" }
仕様
上記の gif が全てですが、isac
コマンドの流れとしては
- さくらのクラウドの API に対して
GET /server
を実行して全サーバ情報を取得します。- デフォルトでは usacloud の設定ファイルで指定したゾーンに対してリクエストします。
- オプションとして
isac --zones is1b,tk1a
のようにカンマ区切りでゾーン名を指定することによって、複数のゾーンのサーバ情報を取得することも可能です。
- ターミナルにサーバの一覧が表示されます。
- デフォルトでは Server.ID はマスキングされています。
- Server.ID を表示したい場合には
isac --show-server-id
オプションを利用します。
- Server.ID を表示したい場合には
- ESC もしくは Ctrl-c で終了します。
- 上矢印もしくは Ctrl-p で上に移動します。
- 下矢印もしくは Ctrl-n で下に移動します。
- Ctrl-u で down しているサーバを起動します。
- Ctrl-r でサーバ一覧の再取得します。
- 文字列を打ち込むことによってサーバ名をフィルタリングします。
- Delete もしくは Ctrl-h でフィルタリングの文字列を1文字削除します。
- デフォルトでは Server.ID はマスキングされています。
開発動機
停止しているサーバを起動したいだけなのに「ブラウザを起動して、ログインして、画面遷移をして...」をするのは大げさかなあと思うことがあったりするためです。また、複数ゾーンを跨いで確認できるようにしたのは、停止忘れのサーバを手軽に確認したいなどのためです。今後も適宜機能を追加する予定です。
以上、「さくらインターネット Advent Calendar 2017」の4日目の記事でした。
「表記ゆれ撲滅ハッカソン」に参加しました
六本木の Mozilla Japan にて開催された「表記ゆれ撲滅ハッカソン」に参加しました。 その名のとおり、表記ゆれを正すハッカソンで、私は mozilla-japan/gecko-l10n というリポジトリにて「語尾が -er、-or、-cy、-ry、-gy の単語はすべて長音を付ける」というルールに基づき、いくつかの単語を対応しました。こちらのプルリクなどです。
印象に残ったことはいくつもありますが、そのひとつとして、こちらの Wiki にも書かれていますが、「特定の接続詞や副詞はひらがなで書く」際の基準として、共同通信社の『記者ハンドブック新聞用字用語集』という書籍を利用されているという話がありました。なるほど、このような基準となる書籍があるのですね。
非常にためになるハッカソンでした。主催の Mozilla Japan 様、ありがとうございました。