クラウドワークスの使い方① アカウントページはWEBライターの名刺代わりになる重要なアピールポイント
なんのコネもないし、実績もない人間がライターになるためにはどうすればいいか?
会社を辞めたはいいが、ライターになろう!とは思ったが、コネもないし、オリジナル作品もないから売り込みにも行けない。
まず、どうしたらいいか分からなかった。
そんな時は「ネット検索」というわけで、「ライターになるには」と入力して
検索してみた。
現在では、結構な数のライターhowtoブログが検索上位に挙がってくるが、
2015年1月の時点では、まだそんなに詳しい情報を拾うことができなかった。
ただ、「クラウドワークス」と「ランサーズ」というWEBサイトがあり、
そこに登録するとライターに限らずクリエイティブな仕事を受注できるらしいことを突き止めた。
私はまず、「クラウドワークス」に登録してみよう!とアクセスしたら、
すでに自分のアカウントを持っていた。
数年前に、ブログをやっていた時にすでに登録していたらしい。すっかり忘れていた。
その死んでいたアカウントを復活させ、本腰をいれて登録することにした。
「クラウドワークス」でありがたいのはテストライティングがあること
アカウントを作成する前に、どんな仕事があるのかまず検索してみると、
これが結構な数の仕事があるではないか!
「こんなに仕事があるなら、素人でもやっていけるかも」と一気にポジティブ思考になり、やる気も出てきた。
ただし、「クラウドワークス」の場合、1つの案件に複数のクラウドワーカーが応募し
て、その中から受注者が選ばれるという形をとっているので、まずは案件に応募しなければならない。
当然、高額なギャラや人気のある案件には数十人多い時は、100人越えの応募がある。
その中から選ばれなければ仕事にありつけない。
「素人は不利じゃない?」と思いきやそうでもない。
実績はなくても、テストライティングというものがあり、応募する際に原稿を1つ執筆し、添付する。とりあえず1つの原稿は必ず読んでもらえることになる。
これは、ありがたい制度だ。
実績が全くなくても、原稿さえよければ、採用される可能性があるのだから。
出版社などに、作品を送付してもまず読んでもらえない。
そのことを考えれば、WEBライティングというのは、平等にチャンスを与えられる制度ではある。
良い原稿さえ書けば、チャンスがあるのだから。
案件に応募し受注するためにまずは、良いアカウントページを作る
というわけで、まずはテストライティングのある案件に応募してみることにした。
応募する際に重要なポイントがいくつかある。
今日は、「クラウドワークス」のアカウントについて書いておきたいと思う。
「クラウドワークス」の場合、クライアント様は、仕事依頼をしようかなと検討しているワーカーのアカウントを必ずチェックしている。
どんな人物か、どんな実績があるか、応募メールと共に確認している。
アカウントのページの出来の良しあしで仕事の受注率は変わってくると思っている。
なので、自分のライター実績の変化を常にアカウントに反映したほうがいい。
最初に登録したままにしておくと、応募メールとアカウントでの印象がズレてしまう恐れがある。
とはいっても、どんなアカウントがいいのか始めはまるで分からなかった。
一度も受注していない状態では、どんな風に受注し納品するのかさえ分からない。
もっと言えば、どの部分をクリックするかさえ分からない。
器用な方ではないので、最初は相当苦労した。だから、初心者さんのためにこのブログで、役立つ情報をお伝えできればなと思っている。
アカウントを始めて作る時のポイントとしては、まずプロっぽい人のアカウントをたくさん見ること。
そうすればどんな情報をのせれば良いのか大体理解できる。
その後、自分が応募したいなと思うような案件を検索し、すでに応募している人の
アカウントをチェックすること。
ライバルがどんな人たちなのかチェックし、その中で自分をどうアピールできるか
考えることができる。
そして、自分よりちょっと上のレベルに到達しているライターさんがいたら、名前を覚えておいてその方の動向をチェックして勉強させてもらうといいと思う。
その人がどんなアカウントを作っているのか。どんな文章で自分をアピールしているのか参考にさせてもらい、自らのアカウントづくりに反映していといい。
自分をアピールする際に、やりがちなのだが、実績などに嘘を書くのは良くない。
まるで経験したことのないことを実績としてのせてハクをつけようとするのではなく、
ライターとしては初心者ですが、こんな分野で働いてきてこんな知識と経験がありますとか、自分の働いてきた分野をライター目線でアピールするといい。
嘘はいけないが、なんでも正直に書けという意味ではない。
アピールポイントを選び、やってきた経験をうまく書くことはできる。
実は、アカウントページは、自分のライター力の力試しにもなるしアピールもできる
名刺代わりの大切なページなのである。
アイコン写真にも注意をするのがプロのライター
写真については、プロの方は顔出ししている人もいるが、初めは全顔出しは辞めておいた方がいいかもしれない。
人生どんな失敗が起きるか分からない。慣れてくるまでは、顔バレはお預けしておいた方がいいと思う。
既存のキャラクターや風景写真などもあまり良くない。
どんなに薄給でも、一応お金をいただく以上はプロなので他人の作ったキャラクターのアイコンで仕事を引き受けるのは、プロ意識に欠けると思われても仕方がない。
自前のイラストや、顔をうまく隠しアップでとるか、横顔とか後ろ姿とか、工夫して人間ぽい感じの写真にしておくとベスト。
さらにいいのは、アカウント写真にもちょっとクリエイティブな面を出せると良い。
自分がクライアントになったつもりで考えれば、素人っぽい写真の人より、ちょっと
センスのある写真のアカウントの人のほうが、よりライターとして信頼できるのではないだろうか。
あくまでも、私の経験上の意見だが、参考にしてもらえると嬉しい。
現在では、私は「クラウドワークス」は卒業しつつありますが、一応アカウントページを参考までに載せておきます。このページになるまで3回更新しています。
こちらです↓
長くなったので次回に続きます。
2545文字(45分)
「オリエント急行殺人事件」はケネス・ブラナーの新たなる挑戦の第一歩となる作品
アガサ・クリスティの名作「オリエント急行殺人事件」
エルキュール・ポアロは、殺人を許さない。
殺人という卑劣な行為を憎んでさえいる。
殺人犯が若者だろうが女性だろうが老人だろうが、また、どんな特別な理由があろうとも、絶対に殺人という罪を許すことはない。
それが、元警察官でもあるポアロの揺るぎない信念である。
この信念は、アガサ・クリスティの小説ポアロシリーズすべての作品に共通して描かれているものだ。
「オリエント急行殺人事件」は、クリスティのポアロシリーズの中でも、名作中の名作であり、クリスティファンにも人気が高い。
なぜなら、犯人がポアロの信念にも関わってくる非常に特別な人物だからだ。
小説を知らない人でも、何となく内容を知っているというほど有名で、すでに何度も映像化されている作品でもあり、あえて今、映画化する意味があるのだろうか?
という疑問を、生粋のポワロファンである私は、映画を観る前から感じていた。
ポアロを語る上で避けて通れないデヴィッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」
イギリスで制作されたTVシリーズ「名探偵ポワロ」は、クリスティのポアロシリーズのほぼ全作品にあたる70作品を、原作に忠実に映像化したTVドラマで、英国俳優デヴィッド・スーシェがエルキュール・ポワロを演じている。
スーシェが演じているポワロは完璧で、原作ファンから圧倒的に支持を得ている。
もはや彼以外のポワロは考えられないほどの完璧さである。
「オリエント急行殺人事件」も、もちろん制作されており、デヴィッド・スーシェ演じるポワロが、自らの信念に苦悩する姿は名演中の名演であり、原作ファンが太鼓判を押す完璧な出来栄えの作品に仕上がっている。
そんな完璧版がすでに存在しているのに、あえてまた映像化する意味とは何であろうか?
それを確かめるために劇場に足を運んだ。
ケネス・ブラナー版ポアロは、原作のポワロとは別人と考える。
本作のポアロ役そして監督を兼任するのは、イギリスの名優ケネス・ブラナー。
サー・ブラナーが関わっているからこそ、観に行こうと思った。
彼以外の人がポアロ役だったら観にはいかなかった。
本作を観る前に、私は原作ファンである事を忘れて、スーシェ版の印象をとにかく振り払い、なるべくニュートラルな状態で映画を楽しもうとあえて心構えをして臨んだ。
ブラナー版ポアロは、外見からして原作とは全く違う。小男でさえない。
正直、前半部分は非常に退屈であった。オリエント急行の美しさをCG映像で十分に表現はしているが、
ポアロ作品本来の醍醐味である、謎解きをする際のポアロの存在感を体感することはできなかった。
クリスマスシーズンにピッタリ!とばかりに集められた豪華キャストたちも、それぞれの良さを生かし切れていない。
そんな中でも、ラチェット役のジョニー・デップだけは、役柄のおかげもあるがインパクトを残していた。
ラチェットは悪事で儲けているイヤなヤツだが、顔にゲスさを浮かべたワルの表情は絶妙だった。悪くていい顔をしている。演技であの表情を表せるのだから大したものだ。
前半の印象は、ジョニー・デップはやっぱりいい俳優だなとは感じたが、ほかに特段気を惹きつけるものがない。
シェイクスピアを知り尽くした男ケネス・ブラナーが描くクリスティの世界
映画を観に来たことを後悔しかけたが、ラスト15分突然映画がおもしろくなった。
ポアロが乗客全員をトンネルに集め謎解きをする場面から、ケネス・ブラナー劇場がスタート!
本作「オリエント急行殺人事件」では、ポアロ作品本来の魅力である謎解きの醍醐味の部分をそぎ落とし、殺人事件が起こってしまった原因そして、殺人犯の悲しみ、苦悩、後悔について描いている。
ブラナーが演じるポアロは、原作のポアロ像とは程遠くほぼ別人ではあるが、その信念はきちんと引きついでいる。
原作とは登場人物も少し違うので、クリスティのポアロ精神を引き継いだスピンオフ作品として成立している。
殺人の容疑者が12人という群像劇の中で、人間の心理を浮き彫りにしていく描写はものすごくドラマチック。
殺人犯の怒り、悲しみ、喪失感、残酷さなど、殺人を犯してしまう悲しい原因を浮かびあがらせ、人間ドラマを見事に描写している。
その証拠として、本作では殺人シーンで涙することになった。
殺人シーンで感動するというのも珍しいことだ。
そして、これは意図してやっていたのかは不明だが、本来のポアロっぽさを弱めることによって、アガサ・クリスティ原作の中に込められているエンターティメント性がより浮き彫りになっている。
奇しくも、クリスティ作品はポアロという稀代の語り部がいなくても、十分に楽しめるエンターティメント性があることをケネス・ブラナーによって証明されることとなった。
つまり、本作「オリエント急行殺人事件」は、デヴィッド・スーシェ版ポワロを超えようとはしていない。
違う角度からのアプローチでクリスティの世界を表現しようと挑戦した映画になっている。
ケネス・ブラナーが作り出したポアロという名のスタイリッシュな探偵が、オリエント急行という閉鎖された空間で、殺人事件に遭遇し殺人犯と対峙するエンターティメント作品である。
古典をリニューアルするというケネス・ブラナーの挑戦
ケネス・ブラナー版ポアロは、イケメンでアクションまでこなすファッショナブルな紳士で、それはそれで魅力があるし、私はあのヒゲも悪くはないと思う。
監督業をこなしながら、あの隙のなさで主人公を演じられるケネス・ブラナーという俳優の凄みを感じた。
小説やTVドラマ版を知らない人は、純粋に楽しめるクリスマスシーズンにピッタリの映画だし、ポアロファンにとっては、あくまでも本来のポアロとは別物と考えれば、クリスティ作品が本来持っている設定力とストーリーの面白さを再確認できる作品に仕上がっている。
映画を観る前に感じた「今、あえて映像化する必要があるのか?」という疑問には、
こう答えたい。
映画のラスト15分を観るために観に行って良かったと思える映画だ。
ケネス・ブラナーが、監督として俳優として更なる高みに昇ったことを感じられる映画になっているからである。
シェイクスピア劇をはじめ、古典と言われる分野に、現代の新たな息吹を吹き入れ後世に伝えていくことがケネス・ブラナーの使命だと思う。
そのための新たな挑戦の第一歩としてアガサ・クリスティの名作「オリエント急行殺人事件」という作品を選び映像化したことは、意味があったことになるだろう。
それは、きっとケネス・ブラナーの未来の作品で証明することになると予感している。
父親に見捨てられたすべての子供たちへ捧ぐ 映画「パーティで女の子には話かけるには」
ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の力量を感じる映画
まさかこの映画を観て泣くとは思わなかった。
ジョン・キャメロン・ミッチェル監督作「パーティで女の子に話しかけるには How to talk to girls at parties」は、パンクな映画だ。
パンクと言われても、パンクに触れたことのない人は、いまいちピンとこないだろう。
私もパンクについて全く知識がなかった。
どちらかと言えば、クラシック音楽やボサノバ的な癒しの音楽が好きだ。
パンクミュージックと言われても、パッと想像しにくい。
ジョン・キャメロン・ミッチェル監督は、2001年の映画「ヘドウィッグ・アンド・アングリーインチ」で主演・脚本・監督をこなし、才能はすでに証明済みだが
心底、力量のある人物だと感じだ。
パンクに疎い私が観ても、この映画は、マジでおもしろかった!
主演は、これからハリウッドを代表する大女優になるであろう19才エル・ファニング(ザン)と、28才の新星アレックス・シャープ(エン)。
2人とも、才能のキラメキがスゴイ!激カワ女優エルは、すでにあちこちの映画にひっぱりだこの人気者だが、
シャイなパンク青年を演じたアレックス・シャープも、エルに負けない存在感を感じさせた。
そんな才能豊かな主演の二人が、恋愛、青春、ファッション、SEX、SF、反抗、ともりだくさんの内容の映画内を全速力で走りぬけている。
このように書くと「若い人向けの映画でしょ?」と思われてしまいそうだが、そうではない。
ここが監督の才覚なのか、どの要素も腹八分目に収まっていて、SFの奇抜さはあるが、意外とまとまった仕上がりになっている。
決して、若者ウケを狙ったエキセントリックな作品ではなく、一人の青年のちゃんとした成長物語になっているのだ。
40を越した大人が観ても十分に楽しめる、というかむしろ大人が観た方が、より映画を理解できるかもしれない。
パンクってなんだ?知らない人でも十分楽しめる
映画の舞台は、1970年代のイギリスでパンクロックが流行りだしたころ、若者たちが昔の価値感を押し付けてくる大人たちに反抗し始めた時代。
50代の人たちなら青臭い青春ど真ん中の時代だろう。
昔を思い出し、自分の中2病度合いに悶絶するもよし、懐かしさを感じもう一度あのころの気持ちを取り戻すもよし。
現在54才の監督が、実際に体験してきた70年代の空気間を十分に味わうことができる。
10代20代の若い世代の人たちには、パンクの本当の意味知ってほしい。奇抜な事をやればいいというものではない。
ジョン・キャメロン・ミッチェル監督は、パンクというのは精神のことだと言っている。
疑問を感じたら、体制相手だろうが、権力相手だろうが問いかける度胸のことだ。
ヘタクソでもなんでも、やりたいことをとにかく始めてみる第一歩の勇気のこと。
大好きなものがあるなら、反対されようが、たった一人になろうがやり続ける根性のこと。
そういう意味でなら、私も自分の人生にパンクを持ち込みたい。
若いころだけでなく、大人になって社会に出てからも、『はみ出し者感』を感じることはある。
たった一人で戦わなくてはいけないこともある。
そんな時にパンクの精神を思い出せば、少しは勇気が湧いてくるのではないだろうか。
そして、私の心に刺さったのは、主人公のエンは父親に見捨てられた子供だということ。
親に捨てられたすべての子供たちへ捧ぐ!
親に捨てられたと感じている子どもは、たいてい捨てられたのは自分が悪い子だからだと思ってしまう。
「親がいなくなったのは自分のせいだ」というトラウマは、大人になってからも消え去ることはない。
このトラウマに囚われて、自分も親と同じような人生を送ってしまう人も多い。
親に捨てられたと感じている人には、ぜひこの映画を観てもらいたい。
そして、できれば、早い段階でトラウマを克服し自分の人生を歩みだして欲しい。
主人公エンの心の支えは、パンクだった。
エンは、父親とは違う自分の人生を歩んでいくこといなり、自分は父親とは違うと証明しようとする。
子供を見捨てるような人間にはならないと。
映画のラスト、それが証明されるシーンがあり、そこで私は涙してしまった。
トラウマを開放しよう!パンクの精神で!
1603字
「ブレードランナー2049」について誰かと語り合いたくて仕方がない
1980年代、21世紀というのは遠い未来だった。
21世紀について想像するとき、人々はみな少しのワクワク感と漠然とした不安感を
抱いたものだ。
いったい20年後の未来がどんなものになるのか、まったく想像がつかなかったからである。
1982年に公開された映画「ブレードランナー」は、まさにワクワク感と不安感の両方を兼ね備えた未来像を描いていた。
この映画が、SF作品の金字塔と呼ばれるゆえんはそこにある。
人々の想像する未来を具現化した映像がバーンと突きつけられて、
いさぎよく「これが2019年の世界です。」と披露されているようなきちんとした世界感があった。
「はぁ。なるほど、これが未来かぁ」と妙に納得までさせる世界観を構築している。
映画に限らず、SF作品に一番欠かせないのは、きちんとした世界感だと思う。
ブレブレの世界感では、物語に入り込めない。
1982年の映画「ブレードランナー」で描かれていたのは、2019年の世界。
2017年の今年、続編である「ブレードランナー2049」が公開された。
早速、観に行ったのだが35年の時を経ても色あせないブレードランナーの世界に
どっぶりと浸ることができた。
相変わらず暗い。
そして、寂しくて悲しい映画だ。
けれども、前作同様、『人間とは何か』という根本テーマを深く考えさせられる作品になっていた。
人間とレプリカント(アンドロイド)が共存する世界では、感情を持たないはずのレプリカントの方が、圧倒的に人間味がある。
暖かい心を持ち、他人を愛すことができるのだ。
特に、映画の冒頭ブレードランナーのK(ライアン・ゴズリング)と対峙するネクサス8型サッパー・モートン(デイヴ・バウティスタ)の解任シーンは悲しすぎた。
さっそくブレードランナーのKは、ヒーローではなくなる。
主役がヒーローではないというのは、前作のDNAをきちんと引き継いでいるのだが、仕事とはいえ、超絶にいいヤツであるモートンを解任(処刑)しなければならないKの心が、一糸乱れない場面は悲しいものがあった。
レプリカントであるKもまた、いいヤツだからだ。
仕事を終え家に帰るとKは、壁にあるスイッチをオンする。
すると、ホノグラムのJoiが現れ、「おかえりなさい。今日は腕を振るってお料理したのよ」なんてエプロン姿でかわいいことを言う。
Joiにデレデレして癒されるK。いいヤツじゃないか。
人間とまったく同じである。
Joiは、ホノグラムなのでホノグラムを発生する機械の中にしか生きられない。それでも、Kのことを心から愛している。
そのようにプログラミングされていると言ってしまえばそれまでだが、ホノグラムを購入したK自身もJoiに愛情を感じている。
このJoi(アナ・デ・アルマス)は、男の願望を具現化したような女性だ。
ぽってりとした唇に、ウルウルした瞳で男を見つめて「愛してるわ」と、けなげにささやく。
彼女のけなげさといったら筋金入だ。ホノグラムゆえ、Kに触ることができない。キスもハグもそれ以上もできない。
どうにかしてKに触れようとJoiのとった行動には度肝を抜かれた……
けなげすぎると言ったらそうなのだが、さすがにちょっと男の願望入りすぎてないか?と思った。
Joiにしてみれば、それだけKのことを愛しているということなのだろう。
このJoiちゃんマジでかわいい。この未来の世界、男性だけズルいなと思った。私も欲しい。男版Joiちゃんが。
映画内でも、女性用の男版Joiを作ってほしかった。
ナイスバディの超絶イケメン(マット・ボマーあたりか?)が、「お帰りハニー。今日はいいワインを仕入れたよ。おいしいチーズも買ったから一緒に味見しよう」
なんてKの上司役ロビン・ライトを迎えていたら、完璧に2017年の現代を反映した出来栄えだったのに。
そんなアホなことも考えたが、映画館を出た時の気持ちは「よし!頑張って生きるぞ。レプリカントのように人間らしく!」という前向きなものだった。
映画のラスト、なんかまた続編があるのでは?と感じた。
「ブレードランナー」の世界感に浸るのが好きなので、できればドラマ化してほしいのだが、それは贅沢すぎる願望だろうか?
1623字(時間計るの忘れた~)
「湖水地方」を買えるほど成功したビアトリクス・ポターだって門前払いされている……目標は大きく持った方が逆に気が楽だ
13年間のOL生活を引退し、フリーランスとなった2015年1月。
なんのコネもないが、とにかくライターになろう!と思った。
東日本大震災&自分の体調不良を経験し、
「やりたいことをやりながら生きていきたい!」と、心底思ったからである。
私の場合、やりたいことは山ほどあるのでどれを生業にするか悩んだが、
「文章書くの得意だし、ライターならやれるかも?」
などと激甘のもくろみで始めてみた。
すべての人間がやりたいからといって、やりたいことをやれるわけではない。
人間として生きる以上、お金を稼いで生活をしなければならないからである。
もちろん、私もお金を稼いで生活をしなければならないが、
ここで、私の挑戦の後押しをしてくれるありがたい協力者が現れた。
夫である。
「やりたいことをやって暮らしていきたいなら、会社を辞めて本気でやってみろ!
その代わり5年で成果を出せ。それまでは面倒みてやる。」
と、ありがたいお言葉。
その言葉に甘えて、ライターとして模索しながら毎日を過ごさせてもらっている。
もうすぐ丸3年経つ。
まだ、夫の扶養内の売り上げしか上げていない。
せめてOL時代の収入くらいまでは、とりあえず稼ぎたい。
あと、2年しかない!
などとちまちました目標を考え、焦っていたのだが……
最近、夫が
「早く、湖水地方を買ってくれ」と言ってきた。
分かりやすく言うと、イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターになれ!と言っているのだ。
ビアトリクス・ポターは「ピーターラビット」の作者として有名である。
ポターは、幼いころから絵を描くのが得意だった。
身近にいるウサギなどの動物や、草花をたくさんスケッチしていて、その絵は、家族や親戚たちに大好評だった。
あまりの好評ぶりに自信を持ったポターは、スケッチにお話をつけ、出版社に持ち込む。
だが、「お嬢さんが道楽で描いた絵など誰が買うもんかね!」と門前払い。
どこの出版社も相手にしてくれなかった。
そこで、ポターは自費で出版することにした。
250部刷り上げて、2週間ほどで完売するほどの人気ぶり。
ついには出版社が、モミ手で近寄ってきて「出版させてください」とお願いすることになるのだ!
「ピーターラビットシリーズ」は、ポターの存命中から大ベストセラーとなったが、現在では、累計2億5000万部を超えているのだそう。
恐ろしいほど売れた「ピーターラビット」のギャラで、ポターはイギリス北西部にある湖水地方を買っている。
「地方」を購入したのは、動物たちが暮らす森の自然を守るためだった。
この、小気味よいビアトリクス・ポターのサクセスストーリーを踏まえて、夫の
「早く、湖水地方を買ってくれ」という発言を考えてみよう。
美しく取れば
「断られてもめげずにやり遂げろ!」ということになる。
そして、いやらしく取れば、
「湖水地方が買えるくらいの大ベストセラーを生み出せ!」
ということになり、「早く俺をラクさせてくれ」と言っているのだが……
夫としては、5年の猶予を与え私に投資しているようなものだ。
抗弁したくとも、こちらとしては文句が言えない。
(1233字)1時間30分
(反省)ビアトリクス・ポターについて書きながら調べたため時間がかかってしまった。
文章を書くのが遅すぎる私が試した方法は「付箋」
文章を書く際、当然下調べをする。
例えば、ドラマの紹介記事を執筆する仕事でも、そのドラマを未見の場合がある。
私は、基本的にシーズン1は全部見るようにしている。
急ぎの仕事の場合は、少なくても第3話までは必ず視聴してから執筆する。
中には、ドラマを見ないでネット検索した情報のみで執筆しているライターの方もいるが、私はそこまでの技術力がないので、実際に見て良いところを引き出して魅力をお伝えするしか方法がない。
尊敬している淀川長治さん方式だ。
淀川先生は、どんな映画も必ず鑑賞してから、しかもつまらない映画の場合でも、
その映画の唯一のよいいところを紹介するようにしていた事は有名な話である。
仕事をこなすうえでは、ドラマを全部視聴することは非常に非効率的ではあるが、技術力のないものにとっては、正面からぶつかっていくことしか方法が分からないのだ。
ゆえに、下調べに時間がかかることは、まあ織り込み済みで記事に挑むのだが、
それにしても執筆に時間がかかってしまう。
ドラマを全部視聴した後、ドラマの監督や出演者、ネットでの評判などを調べるので、
頭の中には対象ドラマに対しての膨大な情報がつまることになるが、
この情報を素早くアウトプットできない。
ライターとして致命傷のような症状だが、アウトプットして形になるまで
とにかく時間がかかってしまうのだ。
何かパッとアウトプットできてスラスラ執筆できる方法がないかと、さまざまなワークショップにも行ってみた。
そこで、目からうろこの対処法に出会うことができたのだ。
バリバリ稼がれている先輩ライターさんの生の声を聴けるのは、想像以上に勉強になり、特に6月に出かけたライター交流会で、ライターの佐藤友美さんがお話してくださったことが、私の症状にはピッタリとくるものがあった。
佐藤さんから学んだのは、頭の中の情報を視覚化すること。
視覚化しておくと、執筆するときにあれやこれや頭の中を彷徨うことなく
集中して執筆できる。
しかも、その方法がとても実用的。
オフィスなどでよく使う宛名ラベルシートに、書きたい項目やポイントなどを羅列しておき、全部書き終えたらシートをはがして、執筆の順番を入れ替えたりして
記事のプロットを立てるというもの。
今までは、A4の紙にメモ程度書きたい内容を記入するくらいしかしていなかったので、執筆する際にまた頭の中に戻り「え~と次はなんだっけ?あぁそうそう」という時間を取らざるを得なかった。
当然「え~と……」となっている時は、執筆の手は動いていないので、時間をロスすることになる。
「こりゃあいいこと聞いた!」と、惜しげなく対処法を伝授してくださった佐藤友美さんに感謝しつつ、自分なりに実践してみた。
私の場合は、無類の付箋好きで家に山ほど付箋があるので、付箋にポイントを書いて
A4の紙に張り付ける方式にしてみた。
執筆中の頭の中の整理度合いが、「なんだこのビフォアアフターは!」というくらい違った。
まさに、「なんということでしょう!」という感じだった。
さらに、佐藤さんは下調べにも時間をかけているとお話されていた。
自分のやり方に少し自信を持ちつつ、それでもまだまだ執筆が遅いので、もう少し早く執筆できるようになりたい。
そんな思いでこの記事を30分で執筆しようとトライしてみた!
32分で完成。(1306字)
40代からのライターデビュー
ライターとして収入を得て、それで暮らしていけるようになる。
今のところの、わたしの目標。
WEBライターとして活動を始めたのは、2015年の1月からなので、
現在ライター歴2年半。
現在、3社から定期的なお仕事をいただいているが、
収入面では、なかなか伸びしろがない。
1年ほど前から、ギャラが頭打ち状態。
ほんのおこずかい程度のギャラから脱却するには、どうしたらいいのか?
なんとかステップアップしたいと考え、交流会やら講習会にも通ってみている。
ライターになろう!と思った2年半前。
わたしには何のコネもなかった。
出版社などに持ち込む作品もないので、
WEBライターになるしかなかった。
さらに、WEBライターになるには的な知識もまったくなかった。
ただ、素人同然のわたしが検索しても、WEBライティングの仕事は結構あり、
応募すれば受かるというウェルカムの状況ではあった。
これなら、がんばって実力をつければライターとして活動できるかもしれない。
と、思った40代女子のわたし。
そんな感じで、WEBライターとして活動し始めた2年半のこと、
さらにどんなライターになりたいかという将来のこと、
そして、たまに言いたいことを言ってやるサイトが欲しいな
ということで、はてなブログはじめました。
どんな記事を書いているかというと、こんな感じです↓