奇跡みたいになんでもないよ。

紙飛行機を飛ばすよ。

今日はたくさん呼んでもいいかな

好きな人たちの屋号が変わる。

長年彼らを応援してきた人たちの悔しさと寂しさにTwitterの波間で触れるにつけ、なんとも言えない感情を抱えることしかできないでいる。それがどれほど大きいことなのかよく実感もわかなくて、周囲の感情の揺れに戸惑っている。

それはわたしが新規だからかもしれないし、関ジャニ∞を応援する楽しさを共有した経験に乏しいからかもしれない。彼ら自身の寂しそうな声もだ。今はそのことが一番寂しいかもしれない。好きな人たちの感情を推し量ることはできても一緒に悲しめないことが。

でも、彼らが特大の覚悟を持って変えることにした関ジャニ∞という名前をネットに書くのを明日以降わたしは憚るだろうから、今日のうちに気にせず名前をたくさん呼びたくて筆をとった。

 

私が関ジャニ∞に心を奪われたのは2018年。一般視聴者にもみせてくれた7人ラストの関ジャム生放送。大倉くんが笑顔でドラムを叩くのをみたときだった。

少し前にネットニュースで、ボーカルの目力すごいお兄さんが脱退することを知り会見全文を読んだ。顔と名前が全然一致しなかったけど、各々の飾らない言葉に隠しようのない仲間への愛情が滲んでいて印象に残った。

時は進み7月。すばるくん最後の関ジャムが始まるよとリビングに呼ばれて家族と番組を見た。演奏を食い入るように聴いて、曲が終わった途端涙が込み上げてきた。ひどく動揺した。当時関ジャムをみていたくらいで、特別な思い出がなかった関ジャニ∞について、何故涙が止められないのかわからなかった。涙声になってしまい家族には泣いたことがバレたが、突然泣き出すファンでもないはずの娘に戸惑い放っておくことにしたようだった。

次の日からネットで情報を読み漁り(諸先輩のはてブロの有難さと言ったら!)程なくして安田章大さんを好きになった。Twitterで誰かが祝っていた『やっさんの日』である8月3日には、その日が自らの誕生日であることさえ嬉しく感じるようになっていた。(あのムーヴあの年しか見た記憶ないけど何だったんだろう)

 

アーティストの応援をしたことがなく、CDを初回も通常も買うのは『ここに』が初めてだったと思う。特にMVのソロアングルを繰り返しみた。歌声と文字情報だけで安田さんを好きになったため、映像でちゃんとパフォーマンスを目にしたのは初めてだった。撮られている間じゅう音楽を余すことなく表現しつづける姿に、耳と目から想像していた好きな人がぴったりと像を結んだ。これは確かにわたしの好きな人だと思った。

冬には舞台マニアックの一般電話申込みでチケット争奪戦に初めて参加して敗れ、でも女神様のお陰で観劇した。当時の彼は、両サイドを刈り上げ手術痕を露出したうえで頭頂部はパーマ、青いサングラスをまとう姿でなかなかいかつい。なのに瞳に光がたっぷり含まれてピュアな印象が勝る瞳に、心が勝手にときめいた。表紙を飾った雑誌が宝物になって、何冊も解体できずそのままとってある。隣に立つきれいな女優さんに複雑な思いを抱いたりもした。イタいけど、会えない人に対する恋心がはじめましてすぎて御せず、大学構内で1人スマホを見ながらフィジカルにジタバタしていた。不審者すぎる。がんばれ2X歳。

 

翌2019年、ファンクラブ入会も東京ドームも、抽選に申し込んでチケット当落にどきどきするのも、全部全部関ジャニ∞で初めて経験した。ひとつだけ当たった『第一希望で当選です』の文字がこんなにキラキラ輝いて見えるなんて知らなかった。

初ライブは仕事即直行で時間がなく、でもグッズを入手したくて前日に東京ドームにグッズ売場に走った。旅行帰りでお土産を抱えていたので荷物が馬鹿デカくて重くて家が遠く思えたけど、ペンライトとうちわを手にしたことが嬉しくてにやにやしていた。決戦の日は青いワンピースを着ると決めていたが、一張羅を会社に着ていくのがどうしても気恥ずかしくて後楽園駅の駅ビルで着替えたりした。

ライブ当日、スタンド席からみると人間は豆粒みたいだけど確かに関ジャニ∞が6人で動いてパフォーマンスをしていた。双眼鏡を持つことも知らなくてモニターもどこを見ればいいのかわからなかったけど、安田くんが愛してやまないメンバーを揃ってみられることが嬉しかった。

当時東京ドームが通勤途中にあり、初参戦翌日の残業帰りにはドームからワァーーーー!!!というどよめきを聞いた。後から時間を照らし合わせた推測だけど、あれは亮ちゃんが浴びた最後の『最高で最強の関ジャニ∞!!!』に連なる歓声だったんだと思う。

 

めまぐるしく関ジャニ∞は5人になって、周回遅れのくせに亮ちゃんが関ジャニ∞を去ることが寂しくて受け入れられなくて目を背けたこともあった。

47ツアーは山形に行く予定だった。当選したときは会社でメールをみて小さく叫んで飛び上がった。二回り上の同僚が目の端でビクッとしたがどうでもよかった。一人旅は安宿派だったけど、関ジャニ∞に会いに行くならばとええとこの温泉宿を予約した。残念なことに感染症が蔓延して心待ちにしていた公演は延期・中止を余儀なくされた。

 

2021年にかけては仕事が忙しく文字通り心がなくなるような思いだった。8BEAT真駒内公演は、前日に匂わされた休日出勤を先輩に押し付けて遠征を敢行した(最悪)。2泊3日の旅程のあいだは仕事を放り出した罪悪感でろくに寝ずに仕事をする羽目になった。今振り返ってもめちゃくちゃだけど、数か月間の希望のひかりだった関ジャニ∞に会う機会まで仕事のために潰したら今度こそほんとうに心が折れてしまいそうで怖かった。

公演中は、2年ぶり2度目の関ジャニ∞に会えた興奮と、愛情たっぷりな演出の素晴らしさと、あと会社の先輩への申し訳なさで泣きっぱなしだった。情緒やばい。20年選手のアイドルから伝わる客前に立てる歓びは身体から溢れんばかりでみんながずっと嬉しそうで、胸がいっぱいになった。どうしても会いたくて会いにきたら関ジャニ∞もめちゃくちゃファンに会いたかったんだと感じて、自惚れて止まらなかった。

関ジャニ∞は相変わらずただただかっこよかった。特にレミダンからYES、8BEATが詰め込まれた中盤は大倉くんの『5人の関ジャニ∞もめちゃくちゃかっこええやろ』の声が天井から聞こえた。彼らの愛情と誇りのこもったステージがまぶしくて堪らなかった。

 

その後、とくに意外性もなく仕事で限界がきてお休みしている間に、事務所の雲行きがどんどん怪しくなった。結果として関ジャニ∞は、わたしが7人のLIFEの演奏に涙するずーっとずーっと前から掲げてきた屋号をおろして、新しくスタートする決断をしたという。

 

屋号ってなんだろうと思った。相手の名前を呼ぶのはそのまま愛情表現であるというのは実感を伴って理解できる。私も、数こそ少ないけど大好きの気持ちを込めて横山さんの掛け声に続いたことがある。

名付けることで初めて区別されて定義されるから、名前は存在そのものだという考え方もある。かつて日本では名前を大事な人にしか教えなかったのと似てる。でもじゃあ、彼らが一緒にいることやエンターテインメントを届けることが変わらないなら、何を変えるために名前を変えるんだろう?

改名によって私の心の中での彼らが占める位置が変わるわけではないから、今の私の引き出しの中から改名の意味づけを見出すのは難しい。

一方で、7人の関ジャム生放送を見る前の私だったらどうだろうとも思う。関ジャニ∞を好ましく思う巷の人たちは?未来に新しく彼らの魅力に出会って5人のことを好きになる人は?もし改名をしないことを選んでたらその未来がかわることはありうる?

 

お茶の間を賑わせることができるエンタメ集団な関ジャニ∞のことがかっこいいと思っていた。これからも彼らの魅力がどんどん広まってほしいし、だったら未来のファンが笑顔でいられる可能性を減らしたくもなくて。ではそうあらねばなるまいと思ってきた。

でも、でも、自担は名前を変えることに沢山泣いたのだという。上につらつら書いたのは外野の話で、彼ら本人にとっては全然違う。そりゃそうだ。だって何年背負ってきて、愛して愛されてきたというんだ。辛いときに縋ったことだってあっただろう。そう思ったら堪らなくなった。好きな人に泣いてほしくなかったし。あなたが泣くくらいなら…って言いたくもなる。言わないけど。

 

はーーー文字にしたら整理できると思ったけど難しい!あたまのなかで感情と理性が違うことを言うし、ファンのなかでも他の人と比べて寂しく思ったりもした。まだぜんぜん混乱してる。けど。

私にできることが何かといえば、彼らの大事な名前を沢山愛情をこめて呼ぶことくらいしか思いつかないので今日もたくさん呼ぶし、明日もたくさん呼ぶ。

関ジャニ∞がだいすきだ!

2023年現場ふりかえり

ふりかえりたくなったので現場記録します。

1月:18祭東京ドーム(関ジャニ∞)、グレショー(Aぇ)、ビューティフルゲーム(小瀧くん)、13人のおかしな大阪人(今江くん)

18祭は入ったことない席で面白かった。確かこの辺からキャンジャニちゃんが熱がおかしいことになる。

小瀧くんのミュージカルも今江君の舞台もずいぶんいい席で観させてもらって楽しかった。ミュージカルしっかり落ち込んで、木下晴香さんの素晴らしい歌声にほれぼれして帰宅。歌が上手さで心打たれて泣く体験は幸せだった。一週間に4件別現場入れるのはやめたほうがいい。

2月:juice武道館

友だちに連れてってもらった初ハロプロ。タイミングさえ合えば嵌りそうな怖さを覚える。歌が上手いし文字通りずーーーーっとパフォーマンスしててすごい。MCが短くて驚く。生活が忙しくなって体力的にしんどくなったきたころ。

3月:POWER横アリ(WEST)

とにかくユニット曲がやばくて語彙が死滅する。サックス吹く流星くんがかっこよくて白目。グロッケンの淳太君かわいくて白目。サイド席で調子に乗ったら耳の左右バランス悪くて頭痛がしたので目の環境を見直したいと思い始める。

4月:

5月:Aぇ全ツ。

末澤さんがあまりにキラキラしていた。正門担なのに数日その姿が脳裏に焼き付いてしまい担当変わったかと思った。ほんとうにすごい、アイドル天職だよ…と思う。

6月:

7月:少女都市①

いや~。好きでしょ。好きです。はい。唐組の舞台すごく好きなんだけど、よく考えたら高校生のときに野田秀樹氏の舞台から演劇にハマったのでそれはそう、という感じ。

8月:少女都市②、わっしょい

誕生日に安田さんに会えて嬉しかった。わっしょいは東京ドームの端の細~いところに入ったのでほぼ画面みてたのに、正門くんがこっち向いたらちゃーんと沸いたので自分がオタクなのを実感できて楽しかった。ジュニア担の雰囲気を味わえたのも楽しかった。

9月:前夜祭

ありがたいことに連れて行ってもらう。生で会えたら本当に楽しませ上手でそつがなくて本人たちも楽しそうで一生そうやってて欲しいと思う。会うたびに大好きになるのでやっぱりすごい。

10月:キャメロット

アーサー王のひとりの人間としての人生の葛藤を場面ごとに切り取って描いていく感じ、そして理想郷でもあるキャメロットの存在、すごくいい舞台だった。坂本くんはなんかもう座長の風格がすごかった。センターに立った時の説得力がすごい。照史くんの思いがけない歌の上手さで嬉しくなる。オケ大好きなので舞台上の構成も面白くて好きだった。10月以来坂本さんのブログをチェックすることがひそかな楽しみ。落ち着いた淡泊な文章が色々経験してきたアイドルの距離感なのかしらと思いながら眺めている。

11月:NOISES OFF、つばき武道館

爆笑の舞台に会えてしあわせです。森新太郎さんの演出すごく好きだな~なんでかな~と小瀧くん・正門くんの舞台からずっと思っている。テンション上がって鞄持ってないのにグッズのグラスを購入してしまい慌てた。

つばきで観た岸本さんのおさるダンスに惚れこむがご卒業である。ハロプロの工房系?の系統があると聞いてなんか納得する、私の好きなやつだ。

12月:

 

1月の現場数と2月~7月の現場数が一緒なのわりとくるってる。あとそれパクで久しぶりにドラマをほぼ完走できた。可愛くてノンストレスなドラマは癒し。

散々だったけど総合するとそんなに悪くなかったのよな。後半あんなに散々だったはずなのになあ。

 

現場でお世話になった方、Twitterでほんのりお世話になっていた皆さま、今年一年ありがとうございました。どうぞよいお年を。