墓の中から

クソリプガイジの墓場

 夜は恐ろしい。眠れぬ体験は何百回としているものの、体がしんどく眠れないと、また気持ちが落ち込んでいた。

 

 私を薬物依存だと初めて診断した優秀な医者が言うには、私には「自責ではなく、他責傾向がある」とのことで、当初は「自殺まで思い詰めてるのに、自責してないわけなくない?」と思っていたが、最近やっと医者の言ってたことがわかった。

 

 他責というか、私、人間への憎悪がやべえんですよ。過去の記事でも触れてるんだけど、なんで人間がこんなに憎くなったのか? っていう根本がやっと最近わかった。

 

bohyou000000000.hatenadiary.com

 

 というのも、友人が最愛の祖父を最近亡くし、「おじいちゃんの骨を食べる夢を見た」と話しているのを聞いて、「あれ? わし、誰かが死んで悲しかったことなんてあったっけ?」と考え始めたことがキッカケだった。

 

 そもそも、私は自分の命も大切にできず、自殺未遂まがいのことを繰り返していた。なので、他人が死んだり、生まれてくることに対しても、無感動で、心が死んでいた。

 

 

 私は大学生時代に、父方・母方の両方の祖父を亡くしている。でも、悲しめなかったし、他人事で、親戚はみんな悲しんでいるのに、まったく泣けない自分が嫌だった。

 

 また、が子どもを出産した時も、助産院に呼び出されたのだが、生命の誕生などどうでもよく、仕事終わりのしんどさでいっぱいであり、「はやく終わらねえかな」と思っていた。

 

 そして、2011年3月11日のあの日だって、もちろん悲しめなかった。日本人全員が悲しんでいるのがわけがわからず、「いなくなって悲しい人間がいていいな」と感じたのをはっきり覚えている。

 

 

 

 

ユンギさんについて

  • 訴えます!罪な男~!私の心を痛くさせるから!

 

「推し」がずっっっっと欲しかった。

というより、何かに強烈にハマりたかった。

ゲームでも漫画でもアニメでもなんでもいいんだけど、長く好きでいられるようなコンテンツに浸っていたかった。

 

2021年の3月だった。

出会ってしまった。

本国のファンが「あなたを訴えるわよ! 私の心を痛くさせるから!」と叫ぶほど魅力的すぎる存在に。

なぜ2020年のダイナマイトがヒットした時じゃなかったんだろう。

DNAだって2016年に流行っていたのは知っている。

もっと言えば、本格的に沼に落ちた曲は2013年のものだった。

ARMY(ファンの名称)は、口をそろえて「もっと早く出会いたかった」と言う。

でも、過去を振り返ってみても、今しかハマれなかった。

今、縁があったことに感謝が止まらない。

 

ダイナマイトが世に出た頃、私は「自己を忘れるため」に、仕事にあまりにも熱中していた。テレビを見る精神的余裕もなかった。ダイナマイトを認識したのも2か月くらい前のことだった。

3月に仕事がヒマじゃなければ、この素晴らしい宝物のようなアーティストや曲やファンにも、この感情にも、出会えなかっただろう。

 

好きの勢いが激しすぎて、ハマって4日目で推しと同じ場所にピアスを開けたり、ファンクラブに入ったり、勢いで韓国語を勉強し始めている。

自分にこんなに熱いエネルギーがあるなんて知らなかった。

 

「好き」という気持ちはいつか薄れてしまう。勢いが強いうちに行動したり文章にしたりして、この気持ちを閉じ込めてしまいたい。気持ちは水だからすぐに流れてしまう。今、今、今しかないのだ。

 

最近芥川賞有名な「推し、萌ゆ」という本を読んでその思いが加速した。作者の方が「推しに没頭することは、自分という存在を忘れるということだ」というような内容のことをインタビューで言っていた。

 

「誰かを熱烈に嫌うことも、好きになることも、自己を忘れるためのひとつの手段である」

 

ゲームでも映画でも漫画でもいいんだけど、何かに熱中してたり、芸術に心奪われている時ってそれと一体化してしまう。それで「自分」という存在が薄まって楽になるんだよなあ。

 

 

 

  • ギャップの鬼

 

1億年ぶりに生きている人間を好きになった。

でもこの気持ちもいつか死んでしまうことはわかっている。気持ちが生きているうちに記録しておきたい。

 

見た目は中性的かもしれない。身長180cmオーバーのメンバーが多い中では174cmと小柄な方だ。でも女性と並ぶとしっかり男性なのがわかる。

 

色白で、小柄で、脚は細く女性のように美しい。それは周りからも言われてきたのか、練習生の頃に「足だけは少女時代」と写真つきでツイートしている。

切れ長な瞳が美しい。見た目も性格も猫そのものなので、全国のファンからそれぞれの国の猫の鳴き声で呼ばれているらしい。オタクは全国共通で推しの可愛さで気絶している。

 

「our lil meow meow...soooooo cute」

「ウチらのちっちゃいチビ助にゃーにゃーちゃん、クッソ可愛いんだが?!」

 

女性あるあるなんだけど、好きピや推しのことを動物に例えだす現象があるけどなんでだろう。女性が男性のことを「かっこいい」より「可愛い」と思ったら本気で惚れてるとかいう、あれ。「可愛い」から動物に例えたくなっちゃうんだろうな。

 

真顔はクールで美人なのに、笑顔になると整った歯と歯茎が見えて幼くキュートになる。化粧を落とすとかなり素朴な印象になる。その辺にいそうな地味なお兄ちゃんだ。

 

右と左の目の大きさが違うので、見る角度によって違う印象を与える。

 

右目は一重。「クール」「近寄りがたい」「神秘的」

左目は二重。「愛らしい」「幼い」「親近感」

 

これ、百田尚樹の「モンスター」でも美人の条件で言われてたやつだ...。

完璧に左右対称の顔だと美しいけれど、人間みがない。人間は不均衡さに魅力を覚える。だから左右の顔のバランスを微妙に崩すのだと。そして主人公は、右から見ると幼く見えるようにし、左から見るとクールに見えるように整形手術を重ねた。そんな内容だった気がする。

 

真逆の性質が、ユンギさんの中に同時に無限に存在している。

なんで人はギャップが好きなんだろう。

生存可能性が上がるからだろうか?

 

 

ギャップ①メンバーの中では小柄⇔女性と肩を並べるとしっかり男性

ギャップ②真顔はクール⇔笑顔はキュート

ギャップ③化粧をのせた時の中性的な美しさ⇔すっぴんの素朴さ

 

 

中身はかなり男性的なのかもしれない。メンバーからも男らしくサバサバした性格だと言われている。

ラップは私にはわからないが、ラップが好き=黒人男性=テストステロンが高そうなイメージがある。

 

それでいて、内向的で繊細な部分がある。そこに最も強くひかれる。

 

人前に出る仕事なのに、初期はメンバーと目を合わせるのも気恥ずかしくてできなかった。今でもメンバーと目が合うと、とっさにそらしてしまう。10代の頃はその繊細さゆえに精神科を受診している。

 

爪を噛む癖がある。始めて映像で指を噛んでいるのを見た時、あまりに驚いて巻き戻して5回くらい見返してしまった。親指に痛々しく赤い傷がついている画像もある。親爪はかなりボロボロになっている。

 

カメラの端で指を噛んでいることが多い。映されていないと油断しているのかもしれない。油断している時に出る隠しきれない癖は、確実に嘘のない姿なので、死ぬほど愛おしい。アーティスト、アイドルとしての推しではなく、1人の人間としての推しの姿を見ているような気持ちになり、胸が痛くなる。

 

「人が多い所は疲れる」と言っている。これも内向型の特徴だ。でも内向型は好きなことに対しては外向的になれるので、「人前でパフォーマンスする」ことも苦ではないのだろう。

 

ギャップ④テストステロン強めのラップ文化⇔内向的で繊細な一面がある

ギャップ⑤人が多い所は苦手⇔好きなことなら人前に立ちたい

 

近しい人のことをかなり大切にしている。かなり温かい気持ちの持ち主だと思う。外向的ではないので、おそらく誰にでも愛想を振りまくタイプじゃない。気を許した相手に限る。

 

兄と仲が良い。お兄ちゃんから料理を教えてもらったから俺は料理が上手いんだよ~。メンバーに自慢してて可愛い。

 

家庭は裕福な方ではなかった。親は音楽で食べていくことを反対したので、アルバイトを掛け持ちして夢を追った。精神科を受診した際には「あんたのことがよくわからない」という反応で、テレビに出た息子の姿を見て「水餃子みたいな顔ね~」といじっている。「あんたは橋の下で拾ってきたのよ~」と冗談で言ったり。

 

でも親がライブに来た時、推しは床につっぷして号泣している。自分の夢を認めてもらえなくても決して親のことを嫌いになったりしない。憎んでいない。むしろ夢を追って家を出た後、親のことをずっと気にかけていたんだろうな...。

 

覚せい剤で捕まったかつてのラップ仲間の元まで、練習生時代に何時間もかけて会いに行って「俺はまだ友達だと思ってる」と曲を作っている。アンチのことは曲でボコボコに殴ってるけど、一度気を許した相手を見捨てたりする描写がほとんどない。

 

これも映像で見ただけで文脈を知らないんだけど、部屋に入ってきた黒人ラッパーがドアを開けて、そのドアが他のメンバーの足に少しぶつかっていて。ユンギさんは自分がされたみたいに嫌な顔をしていた。

「大切な人、気を許した人」=「自分の一部」みたいな感覚なのかもしれない。とくにメンバーなんて体の一部みたいに思ってそう。

 

中学生の頃、付き合っていた女の子にしっかり愛情表現ができずフラれてしまった。今でもメンバーに「好きだ」「愛してる」って言うのは苦手っぽい描写がある。「愛してるって言ってくださいよ~」とメンバーから言われて、照れながら渋々言う動画を2回くらい見た。

 

言葉よりも行動で示すタイプでめちゃくちゃ職人っぽい。

ファンに向けてはきっちりサービスしてくれてる。

ファンが「結婚してください!」とコメントしたら「結婚届持ってきてね」

「ドキドキする言葉言ってください!」「この後、俺の家来る?」

 

ゴリゴリのヒップホップをやりたかったのに、アイドルである自分に違和感や劣等感を抱えている。

ヒップホップ⇔アイドルの葛藤、他のメンバーも抱えてたけど、徐々にアイドルである自分に誇りを持っていくような描写が胸を熱くさせる。

自分がそうだから、「内向的」「繊細」っていうキーワードでどうしても推しを見てしまうな...。

推している人の数だけ、「私の推しはこんな人ですよ」っていう推し像が、あるんだろうな......。

 

自分がユンギさんを好きになった頃は、既にユンギさんはそのもろもろを克服していたみたいだった。

2021年3月頃のユンギさんはめちゃくちゃ幸せそうな顔をしていた。2016年頃のナイフみたいなキレッキレのAgustDの面影がほとんどない。

しかもふっくらしている...!

あんなにしんどそうだったのに、心のありようが変わると、外見も変化するんだなぁ...。

勝手に置いていかれたような気になり、少し寂しいような気分にもなる。

 

でも曲を聴けるだけで、映像で彼の姿を見れるだけで、幸せだ。

「好き」という気持ちはいつか薄れてしまうから、勢いが強いうちに行動しなくてはいけない。

 

いつか飽きてしまうのが、今から怖い。中学生の時もBUMP OF CHICKENを熱狂的に好きになったけど、2年もせずに飽きてしまったのを覚えている。

気持ちは、長続きしない。悲しいことに。でも、「今」は、確実にある。今、今、今しかない。

2020.10.02

貯金がXXX万貯まってもまだ死にたい。以前のように積極的に自殺したい気持ちでもないが、特別生きていたくない。毎日筋トレをやっていた頃のように、生きる実感が欲しい。

金が生きる理由にはならないことをわかっていながらも、金を稼げると自己肯定が進むのでダラダラ金稼ぎに時間を使ってしまった。

そもそも貯金を始めたのは安楽死にXXX万くらい金がかかるという記事を読んだからだ。しかし貯金がXXX万を超えたあたりから色濃かった希死念慮はうっすらし、今では生きるために金を消費している。

でも生きていて幸せだと思えない。きっと食事や運動や睡眠をおろそかにしているからだ。

 

9月上旬、働いて売り上げが上がらないので、やっと休もうと思えた。やる気薬を飲んでも頭はぼんやりした感じが続いていた。休まなければならないとやっと思えた。この日をずっと待っていたような気がする。

 

目の前に金が落ちていれば、食事などを二の次にして拾いに行ってしまう。私は金自体が欲しいのではない。「貯金XXX万円」という数字が欲しいし、いざとなれば貯金XXX万円を安楽死に換金できるかもしれない可能性が欲しい。売り上げが入れば自己肯定された気持ちになる。ハイスコアを叩き出せば脳汁が出る。

 

しかし、決して幸せではなかった。不安定なグラグラした感覚が抜けなかった。おそらく人生の指針が間違っているのだ。間違っているとわかっていながらも、健康を二の次にしてしょぼい金を稼ぐことがやめられなかった。

 

金は絶対的な安心感をもたらしてくれないが、人よりは信用できる。人の気持ちはコロコロ変わるから、自分を含めて人ほど不安定で信用ならないものはないと思う。

やる気薬に今よりずっと依存していた頃から何も変わっていない。人を信用できないから薬や金に頼るしかないのだ。

 

人のことが嫌いだ。悪人のくせに善人ヅラをする。気持ちはすぐに変化するのに永遠を誓ったフリをする。人のことを好きになろうとしてきたが、無理だ。恋人や友達よりも金のほうが自分にとっては価値が高い。

 

思い返してみれば、友達はいなかった。人間の友達はいなかった。その場限りでつるんでいる人はいたが、全く心は通じ合わなかったし誰かと一緒にいるのが苦痛だった。振り返って懐かしい思い出にさせてくれるのは、漫画・映画・音楽・小説。そういうものばかりだった。これからもそうだろう。

 

労働に疲れ切った夜、漫画「自殺島」を読んだ。

自殺未遂者が無人島に集められ、自給自足を行っていく過程で生きる力を取り戻していくサバイバル漫画だ。

主人公が鹿を狩猟して、解体し肉にする過程で、「命をいただいているのだ」「人間も自然の一部で、生かされているのだ」と最終的に気づく場面で泣いてしまった。

本来、生きるとはそういうことだ。コンビニでパッケージされた細切れの肉ばかり食べているからだ。生きる実感を失い、「死にたい」「生きていたくない」と思うのはそのせいだ。

食事に時間をかけたい。自分で丹念に準備した食事ほど実感を持って食べられるはずだ。ウーバーイーツで手配したインスタントな食事は、テレビを見ながら雑に味わうことしかできない。

 

インスタントでお手軽な生活が、生きる実感を奪い死にたさを加速させている。金を出せばパッケージされた食べ物が手に入る。しかし簡単でお手軽であればあるほど、食べ方は雑になり、私の死にたさは加速するだろう。

 

めんどくさいけど、丁寧な生活とやらをするしかないだろう。インスタントな生活をしていても大丈夫で鈍感な健常者でありたかったが、金があっても幸せではないし、仕事の合間に行く銭湯が一番幸せだった。

 

私の祖父は農業をした後に温泉とサウナをキメて、帰宅してから酒を一杯やっていた。祖父はとても幸せだったんだろうな、と今になってわかる。食事のために体を動かし、サウナで自律神経を整え、最後は酒でゆるませる。そういう生活をやっていたらまず「死にたい」なんて思わないだろうな。

 

9/7

 

インターネットがいきなりつながらなくなった。格安ルーターに原因があると思って新品のNEC電気屋で買った。だがつながらないので、プロバイダーのせいだと思ったが結局そうじゃなかった。

ソフトバンクには全くつながらなかった。電話よりもチャットサポートの方が繋がりやすいという教えてgooの助言に救われた。1日仕事で疲れた。しんどい。

ストレス耐性が皆無な自分の姿が露呈する。不都合なことにぶち当たると何もかもを投げ出したくなる。ストレス耐性がほしい。たぶん一生ストレス耐性は身につかない。

 

漫画や映画に熱中している時だけが幸せだ。これは薬物依存回復期から変わらない。現実を見たくないから、フィクションの世界に逃避していた。今はあの頃よりも人生がしんどくないはずだけど、別に生きていたくもない。

 

食べたいものがない、ほしいものもない、生きていたくない。マイナポイントで3000ポイントもらったけど、特にほしいものがない。休んでいればほしいものも出てくるのだろうが、最近買ってるのは仕事の仕入れ物ばかりで自分のものがほとんどない。

 

でもなぜか金を稼ぐことだけは熱中して続けられているからウケるな。動画さえ安定して撮影できれば。そのうち2日くらいは病んで放置していたけど、その放置期間に値上げした動画が売れていたから、それでやる気を取り戻した。

 

金稼ぎばっかりやって、目先の数字ばかり追いかけて、生活の実感がないから死にたいのだ。もう答えは出ているから行動に移すだけだ。税金をたくさん取られるだけで、稼いでもうまみはない。でも売り上げがガンガン入ると気持ちいいんだよな。売れるとうれしくて苦しい。売れないと苦しいだけだ。

 

どうせ金があってもなくても、人生はつらくて苦しいのだ。金を稼げなくなっても人生は死にたいままだろう。今までもそうだった。金稼ぎで人生のつらさを麻痺させる。本末転倒な気もするが、丁寧な生活とやらをやるには人生が長すぎる。今、40代くらいのババアならよかったのに。まだ30にもなれていない。人生長すぎる。

2020.09.05

しんどすぎる...。だるい...。

頭に綿が詰まっているような感覚が抜けない。

 

どうやら私は「働かなくてもいいのに働いてしまう真面目人間」:典型的な日本人だ。鬱になりやすいし自殺をしやすい人間だ。

昔はダルかったらアルバイトも休んでいた。金への執着も薄かった。

 

だが、働きたくても働けない寝たきり期間に植え付けられた強烈な希死念慮と、安楽死願望が、私を労働に駆り立てた。

 

自殺島」を読んで、食事を大事にしようとか生きている実感が欲しいとか言いながらもコンビニの飯を食ったりしている。

行動力がないので、「気づき」→「行動」までのスパンが長くなってしまう。だるいし一生ベッドでゴロゴロしていたい。

 

仕事の客の話だが、3日連続でそれぞれ違ったクソ客が登場した。いや、課金すらしていないので客ではない。

クソなメッセージを送ってくるのは、だいたい無課金者だ。無課金者に限って図々しいし、キチガイメッセージを送りつけてくるのになぜか被害者ぶってくる。しんどい。

 

それにいちいち腹を立てていたので1日中嫌な気分でよく眠れなかったりした。

しかし、この客ですらない無課金者たちのおかげで、やっと仕事を休もうと思えた。

 

自分にとって害を与えてくる無課金者は、実は姿を変えた仏だったのではないか。仏が私に仕事を休めと伝えているのではないか。

父親が浄土真宗の話ばかりしてくるから、私は目に見えない仏の存在を半分信じている。とはいえ、「無課金者のくせに、私が稼げるはずだったお金をみすみす逃してしまうのか?」との葛藤もある。

 

金を稼いでも、稼がなくても、人生しんどい。

 

気を抜いたら労働をしてしまうので、「働いたらアカン! 薬が効かないこと、税金を思い出せ」と殴り書きしたメモを部屋にはりつけた。

 

薬とは、やる気薬の軽い眠剤のことで、これを入れるとフワフワして仕事がはかどるのだ。似た薬に依存して閉鎖病棟ツアーを受けたが、今は用量を守って飲めているから大丈夫だと思っている。大丈夫ではないかもしれないが。

 

税金とは、稼ぎすぎたらそれだけ健康保険料や年金や所得税や住民税がむしり取られるぞ、という意味だ。

そもそも、月10万円で生活できているのに、余剰が発生して貯金できないと不安になる。はやく稼げなくなればいいのに、と思ってしまう。かなりお気持ちが疲れている。

 

自分自身が抱えている問題がありすぎて嫌になる。

仕事を休むと言っても、メッセージが飛んでくると無視できない。苦しい。気持ち悪い文章を目に入れたくない。

 

そもそも、気持ち悪いメッセージは必ず発生するので、変えなければならないのは自分の受け取り方だ。でも働きづめでしんどいとそんな余裕もない。だから休まなければならない。

 

休まなければならないのだ。

 

休む期間をどう過ごすかで、今後の人生の指針も変わってくるだろう。

テレビのないサウナに行きたい。

自然に触れたい。

何かしながらではなく、食事を味わいたい。

筋トレ、ヨガを毎日やりたい。

読書や映画や漫画びたりになりたい。

 

やはり私は内向的HSPだ。

「人と遊ぶ」とか一切思えない。1人で幸福が完結してしまう。

自分が見て、聞いて、感じたことに感動したい。余計なノイズをこの敏感な五感に取り入れたくない。

 

自律神経と私の身体、ごめんなあ。

今まで痛めつけて無理させてきたんだよな。

それの繰り返しだよ...。

ブロンをODしながら市役所勤めしていた時と、自分の性質は何も変わっていない。

 

頑張りすぎてしまうので、頑張らない練習が必要だ。

なんだよ頑張らない練習って。

陰キャ日本人遺伝子を憎んでいる。陽キャで人に迷惑をかけても何とも思わない人間になりたかった。今日も人生がしんどい。

 

 

2020.09.06~10.20

頑張らない練習をした1日だった。結論としては、やはり金を追いかける生活では幸せにはなれないということだ。

phaさんの「どこでもいいからどこかに行きたい」というエッセイ本を購入し、感化されて「もう家にいたくない」と強く感じだ。

そもそも、仕事をやりすぎてしまうのは仕事道具に囲まれた部屋にずっといるせいだ。どこでもよくないが、どこかに行きたい。仕事を連想してしまう部屋にはいたくない。

 

漫画「自殺島」にかなり感化されていたので、お手軽に自然と触れ合える施設に行くことにした。農園があり、動物が飼育されていて、そこで食事もできるという施設だ。

 

自分は運転が苦手だとずっと思っていたのだが、原付でのドライブは意外に楽しい。これは新しい発見だった。運転をミスしてもすぐに歩行者にジョブチェンジして修正できるのがいい。

 

自然と触れ合える施設に到着すると、自分以外の利用者は1人もいなかった。

看板のいたる所に「施設で食事をしない人の入園お断り」というような怖い文章がたくさん貼ってあった。

要するに、「お金を落とさない奴は利用するな」ということだ。

私も自営業なのでその意味がとてもよくわかる。ちょうど仕事で「課金者と無課金者への対応は変えますよ」というようなことを主張したばかりだった。

 

しかし食事は予約しなければ提供されないということだった。

無添加のお菓子をたくさん買うと「特別に施設を見てもいい」と許可を得た。

やはりお金を落とす行為は強いなあと感じる。お金のことを忘れてリフレッシュしに来たのに、思わぬところでまた資本主義にからめとられてしまったので微妙な気持ちになった。

人の手が加わった快適な自然は有料なのだ、ということを学んだ。

 

気を取り直して、動物が飼育されているエリアに向かった。

最初に出迎えてくれたのはロバたちだった。「人=エサをくれるヤツ」だと思っているのか、大きなロバが6~8頭くらいガツガツ近づいてきてめちゃくちゃ怖かった。

「エサ 1箱100円」と書いてある。

小さな竹筒に団子みたいなエサがたくさん入っていたので、300円課金した。

 

あまりにもロバたちががっついているので、(お客を喜ばせるために、あまりエサをもらえてないのかな)と変に勘ぐってしまう。

私は最前列でエサをねだるロバに一通りあげると、後ろの方でおとなしそうにしている小さなロバたちにエサを投げた。

自らエサをねだれる大きくて強いロバよりも、後ろでおとなしくしている弱そうなロバに自分を重ねてしまうのは自然なことだった。

 

(口の中にまだエサが入ってるのに、エサをねだるなんて図々しいヤツだな)

(こいつが人間だったら、絶対に気が合わないだろうな)

(でも、人間からエサをもらえなければ餓死してしまう不安定な存在なのだ)

(ロバも悲しんだり苦しんだりするのだろうか)

(それとも、エサが食えれば幸せなのだろうか)

などと考えたりしていた。

 

体の側面をケガして赤い肉が見え、そこをハエが飛び回っているロバが1匹いた。ずっと水を飲んでいて気になった。

(動物も病気になるよなあ)

(でも、獣医にみせるお金はないんだろうな)

(病気になれば殺処分だろうか)

などとまた考えてしまう。

生命力旺盛でハツラツとした存在よりも、弱くて、頼りない存在に無意識に目をやってしまう。自分に重ねてしまうからだろうか。

 

ロバコーナーの隣には、ウサギが飼育されていた。ちょうどお食事時だったのか、20頭くらいのウサギが一斉に草をムシャムシャ食べていて「Youtubeにでものせたらバズりそうな可愛さだな」と思いながら動画を撮影した。

 

お腹がすいてきたので、石のベンチに移動して1袋400円の無添加のお菓子を食べることにした。

普段はコンビニの添加物スイーツに舌鼓を打っているのに、無添加のサトウキビがおいしい。ずっとこういうことがしたかったのだ。ドングリをすりつぶしてお菓子にするなんて初めて知った。

 

次に移動した先は遊具コーナーだった。竹馬、輪投げ、シーソー、すべてが木でできていて手作りのものだった。

ブランコもあった。木からロープが釣り下がっており、その先にタイヤがくくりつけられていた。

すべての遊具で1人で遊んでみたが、全てが身体を使う遊びでとても良い。どれ1つとして目を酷使する遊びはない。

特に、ロープとタイヤのブランコが1番良かった。都会に身を置いたままだったら、ロープの使い道は首をくくること以外に知らなかっただろう。

 

自然に身を置きたいと思った割には1時間くらいしか滞在していなかった。

原付での運転も疲れてしまったので、サウナ付きの銭湯に立ち寄って優勝した。サウナ後のご飯はふだんの1億倍うまい。

 

良い休日だったと言ってまた労働の日々に戻りたくない。ずっと寝風呂につかっていたい。サウナと水風呂と外気浴を繰り返したい。

 

 

 

9/17

あれだけ労働をやらないと誓っていたのに、仕入れに原付を走らせてしまった。しかも売れるかどうかわからない。まあ仕入れっていっても1つ210円とかだからまあいいか。あと買い物に行って手作りレシピも作った。梱包も7割くらいやった。チャットをねだるクソ客にも優しいメッセージを返してあげた。2100円しか稼げない日だったが、なんだかとても疲れた気がする。

梱包するときのBGMが欲しかったので、ミー源のチャンネル限定配信に課金した。

私もお金以外に熱中できることを見つけたい。これ3年前から言ってる気がするな。まあ来年になれば税金をガッポリ取られて、こんな贅沢な悩みも消えさっているのだろうが...。

 

 

 

9/19

メールレディで稼いでいた女の子が、メールレディをスッパリ辞めて田舎でサーフィンをしたり民宿を掃除したりして暮らしていることを知った。

彼女のツイッターのbioは「精神疾患持ちのブスです」から「メルレで月収37万です」になり、「最後はメルレやめて田舎暮らしします」になっていた。2年ほどの変遷を知っていただけに、なんだか感動してしまった。

「お金がなくなっても食べられる野草とか知ってたらいいよね」とか、大原遍理さんみたいなことを20代前半で言っている。

 

一方、アラサーで「死にたい」とか「お金を稼ぐだけじゃ不幸だ」とかのたまいながら、行動に移せていない自分を恥じた。金稼ぎ、楽しいんだけど稼いでもどうせ税金や保険料をガッポリ取られるだけだし、本当にほしいもの(健康)は金では買えないし、何をやっているんだろう...。

 

四連休の売り上げもどうも微妙そうだし、なんだか頑張る気になれなくてあと10日間くらいは休んでもいいかなーと思う。10日間だけじゃなくて、今年はもう仕事をしたくない。

 

農業が楽しかったら、仕事は2の次でもいい気がする。

元メルレ嬢の女の子は、釣りをしたり、山に行ったり、どうぶつの森みたいな暮らしをしているらしい。うらやましすぎる。年収1000万よりもうらやましいと思った。

 

内向的な人間は、多くの刺激を必要としないからそんなにお金も遣わなくて済む。お金があったら幸せだけど、無駄なお金を稼ぐことは幸せじゃない。貯金残高を見ても安心じゃない。貯金残高が減れば、新たな苦しみが生まれるため全く幸せではないのだ。

 

10/2

9月、まあまあいい月だった。

農園に行ったり、畑に申し込んだり、8月よりもサウナに行く頻度が高くなったり、苦しみながらもQOLに重点を置けたと思う。