自分と他人
誰でも自分自身のことは大切だ。
好きか嫌いかは別としても大切である。
一方で当然ではあるが他人にとってその人のことは自分ほどは大切ではない。
以前はそのキャップを不幸なことだと考えていた。
だが、最近はむしろそのキャップ抜きでは世の中は回らないような気がしてきた。
他人にどう思われるか
以前読んだ本のなかに、こんな一節があった。
「10人中9人に嫌われても、1人に好かれればいい。
これからはそんな世の中だ。
八方美人になるな。中でも自分にだけは美人になるな。」
つねに自分の正面にいる人の評価を最大化することこそが人生の幸せ(目的?)だと考えていた自分にとって、頭を殴られたような衝撃だった。
試しに普段の居酒屋のバイトでこのことを意識してみると、確かに過ごしやすく、仕事に集中できる。
そして何より他人との会話で疲れない。
もちろん、客と店員という立場上、そして年上の方との会話が多いということから、最低限のマナーは意識しなければならないのだろうが、以前の自分はそちらの方を、いやむしろ、そちらのみを意識していた。
日本人は優しい。特に居酒屋で話す方々にとっては自分はまだ子供に見えるはずだ。そんな自分が少しばかり敬語を間違えたところで誰も気にしないだろう。
むしろ突っ込みどころがあったほうが可愛げがある。
そんなことよりも、自分に素直になって(やりたいように)感情を込めて話を聞き・話すこと、そしてその感じたままの感情を増幅させ、オーバーかな?というくらいおおげさに伝える方がよほど大切であると感じてきた。