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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

スイフトスポーツのドレスアップ&カスタマイズ #39 〜オートライトセンサーの感度低減(作動遅延)パーツ

スイスポ(ZC33S/2型)に乗りはじめて3年以上が経ちました。
これまで様々なドレスアップ&カスタマイズをしてきたお陰でほぼ満足の行く状態になっていますが、今なお不満な点が3つあります。

1つ目はサスペンションの路面振動&ショックの吸収性能がイマイチな点。
路面振動の方はMichelin Pilot Sports 5が固めであることも大きな原因だと思うけど、ショック吸収についてはサスペンションの影響が大きいと思われます。
路面からのショックをもう少ししなやかに吸収して欲しいのですが、社外の車高調は積雪時の走行を考慮し(車高を下げたくない)入れないと決めたので、どうしようもなさそうです。

2つ目はロードノイズが大きいこと。
一応フロアの簡易デッドニングとドアのデッドニングはしているけど、ホイールハウス内の遮音対策をしないとダメみたい。
これはやろうと思えばやれるんだけど、面倒なので未だ手付かずです。

そして3つ目がオートライトセンサーの感度が高すぎる(さほど暗くないのにライトがついてしまう)こと。
うちの近所に北陸新幹線の高架があり、スーパーに行く際はその下を通るのですが、晴れた日は高架下の日陰に入った時点でオートライトセンサーが反応してヘッドライトがついてしまうのです。
不思議と曇りの日は高架下に入ってもライトがつかなかったりするので、照度の絶対値だけではなく照度差も影響しているように思えますが、つける必要がない時に意図に反してライトがついてしまうのは、前を走っているクルマをパッシングしているみたいで嫌なのです。

実はこのオートライトセンサー対策については、集光レンズで光を集めてやれば良いのではないかと考え、amazonでレンズを購入してセンサー表面に置いてみたことがあるんだけど、全然ダメでした... (^^;;

そんなこともあって諦めていたのですが、先日YouTubeを見ていて"オートライトセンサーカバー"というパーツがあることを知りました。
もしかしたらスイスポ用もあるのではないかと探してみたところ、YahooオークションとYahooフリマでスズキ車用が販売されていたので、速攻でゲット!
※私はフリマで2900円(送料込)の商品を購入しました。

先ほど届いたので早速取りつけてみました。


これが届いた物です。
右上がセンサーカバー、左上はカバーが入っていたケースで、オレンジのやつは内装剥がしです。

これがセンサーカバーですが、純正との違いは素材が透明なこと。
つまり光を通しやすいのでオートライトセンサーの作動が純正よりも遅くなるという理屈です。

こちらが純正のセンサーカバーですが、スモークっぽい色がついています。

最初は付属してきた内装剥がしで外そうとしたのですが、全く使い物になりませんでした。
なので工具箱からスチール製の内装剥がしとマイナスドライバーを取ってきて外しました。
ちなみにうちのスイスポの場合は、センサーの左右2箇所を(片側ずつ強引に)持ち上げるとロック用の爪が外れましたが、車体によって爪がある場所が異なっているかもしれません。

引き出したセンサーから黒いコネクタを外してセンサー部を分離し、スモークのセンサーカバーを外して透明のカバーに付け替えれば良いのですが、これがなかなか厄介でした。

まず純正のセンサーカバーがなかなか外れませんでした。
構造を見ると固定用の爪(出っ張り)がある部分(2箇所)のカバーを持ち上げてやれば外れるはずなんだけど、どうやっても外れないので最終的には純正カバーを破壊して外しました...^^;

次のトラブルは、購入したセンサーカバーをセンサー本体に嵌めようとして押し込んだところ、固定用の爪が引っかかる部分が片側だけ折れました... ( ; ; )
実は交換作業を終えて、フリマの受取確認&評価をつけようとして初めて気づいたのですが、出品者からメッセージが届いていて「車内エアコンなどでカバーを28℃くらいに温めてからゆっくりと装着して下さい」と書いてありました。
要するに素材が固くて脆いための対策だと思われますが、後の祭りです...。
仕方がないのでマスキングテープをぐるぐる巻きにしてカバーが外れないようにしました。

カバーが透明なので、照度センサー基板が見えています。

コネクタを取り付けて元通りに押し込めば作業完了です。


センサー作動確認のためエンジンを掛け、センサーの上にスマホを置いて暗くするとライトがついたので、センサーは正常に作動していました。

さて問題のセンサー感度の方ですが、残念ながら本日は小雨混じりの曇り空のため、午前中スーパーに買い物に出かけた際に晴天だとオートライトが作動する高架下でライトがつかなかったので、確認ができません。

なので次に晴れる日(木曜か金曜)にセンサー感度がどうなったかを確認するつもり。
結果はこのページに追記しますので、気になる方は後日見てみて下さい。

機器とケーブルの相性が、高音に感じていた不満の原因だった!

Focal Clear MG Proの導入後、エージングおよびシステム調整を進めてきましたが、多少良くはなったもののまだ満足のいく音にはなっていません。

Focal Clear MG Proって"Pro"の名称が示す通り音楽制作者向けのモニターヘッドホンと言う性格が強いので、基本的にはフラットバランスで高音もきっちり出るはずなんだけど、何故か高音の抜けがイマイチでクリアさにも欠けます。

エージングは既に150時間は優に超えているのでエージング不足が原因とは考えられません。

そこで電源ケーブルとデジタルケーブルのアロケーションを変えることで改善を試みてきたのですが、実は一つだけやっていないことがありました。
それはPRELUDE(ヘッドホンアンプ)の電源ケーブルを変えることです。

PRELUDEは終のヘッドホンアンプとして今年1月31日に導入したのですが、電源ケーブルとしてVitus Audio Andromeda Powerを使うことにしました。


※今年1/31に撮影した写真。

Andromeda Powerはスピーカーシステムのパワーアンプ SS-010(正確にはアッテネーターによるボリューム調整可能なパワーアンプ)に付属してきたケーブルで、3本の独立した電源線(ライブ、ニュートラル、アース)の捻り構造となっているのが大きな特徴。
プラグ導体には無メッキ銅を使っています。


※SS-010を導入した2010年5月22日に撮影した写真。

Andromeda PowerはPSE認証の関係で製品としては販売されておらず、補修部品としてのみ購入することができるのですが、ブログを書くに当たって調べてみたところ、現時点での価格は1.5mで42万円(税別)でした!
以前は20万円前後だったように記憶しているので、恐らく円安の影響で値上がりしているのだと思いますが、実力的には10万円台後半くらいかな。

このAndromeda PowerはNBSのような突出した個性は無いけどニュートラルでバランスの良い音というのが私の感想で、スピーカーシステムの方は電源ケーブルを含むケーブルによって音作りをしている関係でSS-010には使用せずにDEQ2496 ULTRACURVE PRO(イコライザー等のデジタルシグナルプロセッサー)に使用していました。

ただ富山に帰ってきてシステムを組んだ際の音が東京よりも良かったのでDEQ2496の必要性が無くなったという経緯があり、だったらと言うことで、DEQ2496に使用していたAndromeda PowerをPRELUDEに使うことにした次第。

元々がパワーアンプに付属してきたケーブルだし、PRELUDEの個性を活かす意味でもニュートラルな音質は望ましいと思ったのです。
それに高いケーブルを遊ばせておくのは勿体無いですしね。

そんな訳でヘッドホンシステムのケーブルアロケーション変更においても、唯一PRELUDEに挿したAndromeda Powerだけは変えませんでした。


しかしながら色々な組み合わせを試してみたにも関わらず高音の改善が一定水準に止まっていた(頭打ちだった)ため、もしかしたらAndromeda Powerがボトルネックになっているのではないかという疑いを抱きました。

そこで試しにAndromeda Powerをシステムから外してみることにしたのですが、代わりに使える電源ケーブルは「音が柔らかい」と言う理由でヘッドホンシステムから外したCardas Golden Reference Power(後期モデル)しかなかったのでCardasを使うことに。

Cardasは少し柔らかめの音ではあるけど高音の抜けが悪いケーブルではないので、Andromeda Powerがボトルネックになっているのかどうかの判断はできると思います。

そしてドキドキしながら試聴を始めたのですが、Bill Evansピアノ曲の冒頭を5秒ほど聴いただけで変化がわかりました。
高音の抜けが明らかに良くなり、クリアさも増しているのです!

それからROCKやPOPSを中心に様々なタイプの楽曲を試聴しましたが、金属音の質感も明らかに良くなっているし、低音もさらに深い低音が出るようになっていました。

Andromeda Powerを挿していたときには迫力が感じられなかった大好きなKing CrimsonのREDが、ようやくまともな音(暴力的な音までとは行かないけど、それに近い音)で鳴ってくれたのはすごく嬉しかったです♪

この時点での音が思っていた以上に良かったので、Cardasはそのままにして他のケーブルのアロケーションを少し弄ってみました。


※最上段左のPRELUDEにCardasを、2段目左のOCK-2にAndromedaを使用。
※なおPRELUDEとR26(DAC)のレイアウトを変えました。その理由は後日。

結局Andromeda PowerはOCK-2(クロック)で使うことにしたのだけど悪影響は全く感じないので、たまたまPRELUDEとの相性が悪かったと言うことなのでしょう。

逆にスピーカーシステムの方では使い所がなく、ヘッドホンシステムでも高音が柔らかいと言う理由で外していたCardas Golden Reference Powerは、不思議とPRELUDEとの相性は抜群みたいで、今まで抱いていた印象が一変しました。

推測ですが、Cardas Golden Reference Powerは設計が古いケーブルなので、デジタル機器に使うとイマイチだけどアナログ機器との相性は良いのかもしれません。


それから数日に渡り微調整を行なって現在に至りますが、Focal Clear MG Proがやっと本来の音で鳴ってくれているようで、どのジャンルの曲を聴いてもほぼほぼ不満を感じないレベルになりました。

尤もケーブルアロケーションにはまだ改善の余地があると思っているので、追々試してみるつもりです。

当初は「失敗したかな...」と思っていたFocal Clear MG Proだったけど、この音なら導入した甲斐があったと言うものです♪

ただ一つ不安なのは、今のシステムだとArya Organicの音はどう変わるのか、と言うこと。
恐らく高音のインパクトが以前よりも強くなっているはずだけど、それが吉と出るか凶と出るかはわからないですね。

Focal Clear MG Pro導入以降、Arya Organicはケースにしまった状態だったので、今晩久々に聴いてみるつもりです。
Focal Clear MG Proとの音の違いも気になるところですね。

スイフトスポーツ エアフィルター & エアコンフィルター定期交換

スイスポのエアフィルターとエアコンフィルターを交換しました。

エアフィルターは2022年8月(12650km)に純正からTM-SQUAREのフィルター(TMIN-I01611)に交換したので、1年9ヶ月(約12000km走行)での交換となります。

エアコンフィルターは前回交換したのが2023年3月なので1年2ヶ月での交換となり、今回もBOSCHのアエリストプレミアム(AP-S11)を使用。


まず最初にエアフィルターを交換しました(左が使用後のフィルター、右が新品)。

タンポポの種や埃はついているものの思っていたよりも汚れていなかったのですが、エアクリボックスの入り口の所にトンボの死骸があったので交換作業をして良かったです。

新品を取り付けた状態はこんな感じ。


エアコンフィルターはそれなりに汚れていました(左が使用後のフィルター、右が新品)。

これから夏に向けてエアコンをガンガン使うことになるので、新品のフィルターは気分が良いですね♪

スイフトスポーツ 2PH洗車 & NE'Xコーティング & OHAJIKIコーティング

今年の冬は雪が少なかったので、冬場にも関わらず12月上旬と2月中旬にスイスポの洗車&トップコーティングをしました。

トップコーティングにはSOFT99のハイドロフラッシュ(疎水性)を使用しています。

このハイドロフラッシュは洗車後の濡れたボディにスプレーして拭き上げるだけなので、水洗い洗車後のトップコーティング剤として便利なため昨年の春ごろから使い始めて2本目を使用中だったのですが、2月のコーティングメンテナンスの際にほぼ使い切ってしまいました。

特に不満があるわけではないので再購入しても良かったのだけど、別の製品を使ってみたくなって購入したのがOHAJIKI コートGです。


このOHAJIKI コートGはYouTubeの"あすかさんガレージ"で紹介されていたのを見て以前から気になっていたコーティング剤です。


www.youtube.com

OHAJIKI コートGは、SiO2(シリカ)ベースにフッ素を配合した非硬化系コーティングです。
ベースコートとしてNE'X Ultra Glass Coating(ポリシラザンが主成分の硬化系ガラスコーティング)を使っているので、トップコートとしては非硬化系で落としやすい(リセットしやすい)コーティング剤の方が望ましく、その意味でOHAJIKI コートGはピッタリの製品かなと。

今回はamazonで販売されているものを購入しました。
内容物は、OHAJIKI コートG(100ml)、塗布用マイクロファイバー、拭き上げ用マイクロファイバー、取扱説明書です。


2月中旬に洗車&コーティングをして以降は何もしていなかったし、黄砂の影響もあってかなり汚れた状態だったので、25日に第一段階として2PH洗車とNE'Xコーティングをしました。

3PH洗車(アルカリシャンプー→酸性シャンプー→中性シャンプーによる3段階の洗車)は有名ですが、酸性シャンプーを持っていないのでアルカリシャンプーと中性シャンプーの2PH洗車です...^^;
※酸性シャンプーは水垢などに効果的で、アルカリシャンプーはボディに付いた虫の死骸や油汚れなどに効果的とのことです。

ちなみに使用したアルカリシャンプーは近所のホームセンターに売っていた安いやつです。
BOSCHの高圧洗浄機&MJJC フォームキャノンSを使ってボディ全体に吹き付けしばらく置いた後、洗車用ミトンで軽く擦ってから高圧洗浄機でしっかり水洗いしました。

中性シャンプーにはAutobrite Directのスーパーフォームを使い、いつも通りに泡洗車&濯ぎを実施。

その後、NE'X Ultra Glass Coatingを施工して第一段階は終了です。


そして本日、第二段階のトップコート施工作業を実施。

まずはボディを水洗いして黄砂と埃を落とし、マキタのバズーカブロワで水滴をあらかた落とします。

それからOHAJIKI コートGのコーティング作業を実施。

OHAJIKI コートGは、ボディに水滴がついた状態(軽く拭き取ったくらいの状態の方が望ましいようです)でも使えるし、乾いた状態でも使えますが、私は少し水滴が残った状態で作業しました。
※水が少し残っていた方がコーティング剤をムラなく伸ばしやすいので。

とは言うものの今日は気温が高く水滴は短時間で蒸発してしまうため、乾いてしまった場所には精製水をスプレーし少し濡らしてからOHAJIKI コートGを施工しました。


※右端の茶色いスプレーボトルには精製水が入っています。
※精製水はOHAJIKI コートGだけでなく、NE'X Ultra Glass Coatingの施工時や窓ガラスの内側を掃除する際にも必須なので、スプレーボトルに入れていつでも使える状態にしています。

今回はガラス部を除くすべての箇所(ボディ、スポイラー等の未塗装樹脂、SecondStage製ガーニッシュ、ヘッドライト、フォグランプ、ブレーキランプ、アルミホールなど)に塗布したので、ボトル(100ml)の1/4強を消費してしまいました。
説明書によるとミニバン10台分に使用できるみたいなので、少し使いすぎですね...(^^;;

ちなみに施工性は良かったです♪


2PH洗車 & NE'Xコーティング & OHAJIKIコーティング後のスイスポはこんな感じです。
アルカリシャンプーを使ったことが奏功したのか、普段のシャンプー洗車よりも心做しかボディの輝きが良くなった気がします♫


明日の深夜から水曜にかけて時々雨の天気予報なので、OHAJIKI コートGのお手並み拝見です!


【5/1 追記】
雨上がり後のボンネットに残った水滴はこんな感じでした。
まあ普通ですね。

Focal Clear MG Pro 第2形態

Arya Organicの弱点を補完するべく導入したFocal Clear MG Proですが、エージングが進むにつれて良くなってはきているものの、まだ期待していた音にはなってくれていません。

そこで前回のブログに書いたようなシステム調整を行っているわけなんだけど、エージングが終わっても期待値に届かなかった場合、売却して別のヘッドホンを導入するということもあり得るなと思い始めました。

だったらリセールバリューを落とさないようできるだけ綺麗な状態で使いたいので、そのための対策を施すことにしました。


まず最初はヘッドパッド対策です。

私は脂性かつ髪が薄くなってしまっているため、ヘッドパッドが汚れやすいです。

HD800のように交換用ヘッドパッドが販売されている場合は良いのですが、Focal Clear MG Proは調べた限りだと純正の交換用ヘッドパッドは販売されていないようなので、ヘッドバンドカバーを使うことにしました。

ただしFocal Clear MG Proのヘッドバンドは中央の幅が広くなっているため、ストレートタイプのカバーだと端の方がブカブカになってしまう可能性があります。

何か良い製品はないかとamazonで探してみた結果、Focal Clear用ではないけれど使えそうなやつを見つけました。

レビューコメントの中にFocalのヘッドホンで使えたと言う書き込みがあったので大丈夫だとは思いましたが、少しキツめだったけどちゃんと装着できました。


次はイヤーパッド対策です。

純正の交換用イヤーパッドは販売されているのですが1個の価格が9900円(2個だと19800円)とバカ高いので、エージング中は安いサードパーティー製のイヤーパッドを使うことにしてamazonで物色。

選んだのはTECKEENが販売している2個で2142円の製品。

※写真はRedだけどGreyを購入しました。


そして上記の対策品を装着したFocal Clear MG Pro 第2形態がこちら。

▪️オリジナル形態

▪️第2形態

ずいぶん印象が変わりますね。


ヘッドパッドは製品の幅が少し狭いため取り付ける(ファスナーを閉める)のにちょっと手間取りましたが、長さはまずまずかな。


イヤーパッドは純正と良く似ていますが、表面素材の手触りとクッション性は純正よりも少し固いです。

なので装着時の耳当たりは純正よりも固いし、側圧も(クッションが固い分)純正より強く感じます。

しかしながら、これは全く予想していなかったんだけど、音は純正よりもこちらの方が私好みでした!
具体的には高音の輪郭が少しだけハッキリするので高音の存在感が増すのです。

恐らくはパッドの表面素材が固いので純正より高音を吸収しにくいのでしょう。
高音の質感改善に取り組んでいる私にとっては、棚からぼたもちです♪

と言うことは、レザー系(表革)のパッドにすればもっと高音が立ってくるかもしれないので、いずれ試してみようかな。

Focal Clear MG Proのリケーブルおよびヘッドホンオーディオの音質(高音)改善

先日導入したFocal Clear MG Proは現在エージング時間が100時間を超えました。
60時間を超えたあたりからようやく音がほぐれ始めたものの、100時間を超えてもまだ解像感に物足りなさを感じるので、もうしばらくエージングを続行することにしました。

またFocal Clear MG Proで使用するリケーブルが本体より2日遅れで届いたので、本体と合わせてエージングを行っています。
今回導入したのは onso hpct_03_blx3というバランスケーブルで、ヘッドホン側が3.5mmモノラルプラグ×2、アンプ側がXLR(4pin)プラグの仕様です。


細身で軽いので取り回しがとても良い点が素晴らしい!
ジャケットが固くて扱いにくい純正ケーブルとは雲泥の差です。

音についてはエージング完了後に感想をアップします。


それはそれとして...。

システムエンハンサーのリピート再生でFocal Clear MG Proのエージングを進めつつ、就寝時に課題曲を試聴するというルーチンを続けているのですが、やっぱり高音にキレがないんですよね...。

最初はエージング不足のせいだと思っていたのですが、60時間、80時間とエージングが進んできても物足りなさを感じます。

そこで2つほど試してみることにしました。


1つ目は現在U18(DDC)に使用している自作ケーブル(KRIPTON PC-HR1000M-Triple C、Oyaide P/C-046)のプラグ/コネクタを交換してみること。

オヤイデのP/C-046は金+パラジウムの2層メッキになっていて"濃く艶のある音色"が特徴なのですが、機器との相性によっては中低音が若干厚ぼったくなり高音が立ってこない場合がありました。

そこでプラグ/コネクタをP/C-037系に変えてみることにしました。
P/C-037はシルバー+ロジウムメッキで、解像力が高く、高音の伸びも良くて、響きに少し華やかさがあるのが特徴。
P/C-004系と並んで私が好きなプラグ/コネクタです。

最初はオリジナルのP/C-037にしようと思っていたのですが、折角なのでARMOREDシリーズのAP/AC-037を使うことにしました。


C-046をAC-037に交換。

30時間ちょっとエージングした段階で試聴したところ、期待通り高音が少し立ってきました。
ただしまだ物足りなさがあるので、エージングが完了したらこのケーブルをどの機器で使うのが良いか、試行錯誤してみる予定です。


そして2つ目は仮想アース(KOJO Crystal E 2台)のターミナル用ステンレスネジ(M4バインドネジ)をチタン製に交換してみること。

Crystal Eはスピーカーシステムで使っていた時はNagra PL-Lに取り付けていて、サウンドステージの空気感が強まる効果がありました。

しかしながらヘッドホンシステム(ZEN StreamとU18に接続)ではスピーカーシステムほどの効果は感じません。
なのであまり期待はしていないけど、ダメ元でやってみることに。

こちらは純正のステンレスネジ。

こちらがチタンネジ。

結果は、ピアノの響きが少し硬質になったような気がするけど、まあプラセボの範囲ですかね。
とは言え、変化の方向性は好ましいのでチタンネジのままにしておくことにしました。

Crystal Eはいずれスピーカーシステムに戻すので、その際にネジの素材違いによる音に変化を再度確かめてみようと思います。

Focal Clear MG ProでHifiman Arya Organicの弱点を補う

試行錯誤の末、何とか納得のいく音になったヘッドホンオーディオシステムですが、結果としてArya Organicの弱点も顕になってしまいました。

それは、アコースティック系の楽曲は抜群だけど、RockやMetalとの相性がイマイチな点。
それなりに良い音だとは思うけど、音がやさしくて綺麗なことが裏目に出てる感じなのかな。

電源ケーブルアロケーションを今一度見直してみるとか、あるいは新しいケーブルを導入することで、もう少しマシになる可能性はありますが、それによって今実現できているアコースティック系の良さが損なわれる危険性もあります。

そこで安易な方法で解決することにしました。
それはRockやMetalを聴く時にはヘッドホンを変えること。
幸にして手元にはEdition8、HD800、T1の3台、あまり期待はしていないA1000Zを含めると4台ありますからね。

と言うことでこの4台を聴いてみたのですが、残念ながら期待していたような音ではなかったのです。

最も期待していたEdition8ですが、Arya Organicのサウンドステージの広さに慣れてしまった耳にはあまりに空間が狭すぎて閉塞感が強く、また何故か音のクリアさがイマイチで薄いベールがかかったような音になってしまいます。

HD800は情報量や解像感、サウンドステージの広さは十分だけど、低音が弱すぎてRockを聴くには物足りません。

T1はバランスは悪く無いんだけどインパクトに欠けるというか物足りなさを感じます。

意外にもA1000Zが一番気持ち良く聞けたのですが、如何せん情報量や解像感のレベルが他のヘッドホンに比べると低すぎて、そちらの方が気になってしまいます。

A1000Zはともかく、他の3台はもっと良い音が鳴るはずなんだけど、Arya Organicを軸に調整してきた弊害なのか実力が発揮できていない感じ。

で、どうしようか悩んで出した結論が、もう1台ヘッドホンを導入することでした。

Arya Organicに並ぶくらいの情報量、解像力、サウンドステージを備えつつ、音色がもう少しクール寄りでRockを気持ちよく聴けそうな機種を探した結果選んだのが、Focal Clear MG Proです。

FocalのヘッドホンはArya Organicを導入する際に候補として挙げていたけど、あの時は平面磁界駆動型の音を聴いてみたかったのでArya Organicを選びました。
でも今回は駆動方式には拘らないので、ダイナミック型のClear MG Proで問題ありません。

それにClear MG Proはモニターヘッドホンという位置づけの製品なので、当然Rockだって得意のはずですからね。

例によってamazonで購入しようかと思ったのですが、イケベ楽器の楽天ショップが5000円オフのクーポンを発行していて実質一番安かったので、イケベ楽器で購入しました。


黒と赤のコントラストがキレイなデザインです。

イヤーパッドとヘッドバンド裏はスエードっぽい素材ですが、使い込むと毛羽立ちそうな感じ。
だからなのか、珍しくスペアのイヤーパッドが1組付属していました。

フルレンジ・エレクトロダイナミック・トランスデューサーと称される40mm マグネシウム ‘M’-シェイプ・ドームスピーカー。
開放型なので後ろが透けて見えてます。

付属の1.2m アンバランスケーブル。
アンバランスだし、ケーブルジャケットが固く取り回しが非常にしづらかったので使いません。
これ以外に5m(カールコード)のアンバランスケーブルも付属しています。

ちょっとビックリしたのがこのケース。
ブランドもののバッグかと思うくらいデザインが洗練されています。
流石フランスのメーカーですね。

持ち手が斜めに配してあるところがさりげなくオシャレ。

内部はこんな感じで専用設計となってます。
Arya Organicにはケースが付属していなかったので別売のケースを購入したのですが、使わない時に一々元箱にしまうのは面倒なので、ケースがついていると助かります。

本体重量が450gなのでArya Organicよりもさらに10g重いけど、装着感はそんなに悪くありません。
就寝時使用の際も枕との干渉は然程気になりませんでしたが、Clea MG Proは側圧が少し強めなので、付け心地はArya Organic(側圧をほとんど感じない)の方が良いです。

音の感想はエージング(100時間の予定)が終わったらアップします。