好きなもの100本ノック
「好きなものは深く語らなければならない風潮に風穴を開ける」精神に感銘を受けたので自分でも「好きなもの100本ノック」をしてみた。
- 白米(特につや姫)
- 焼きナス
- スナップエンドウの焼きびたし
- スタミナ源のタレ
- 味道楽
- ブラックコーヒー
- MAXコーヒー
- 酪王カフェオレで割ったウィスキー
- クリームボックス
- ままどおる
- フジパン100周年記念あんぱん
- 夏野菜の素揚げ
- 魚介メニューが美味い定食屋
- 梅水晶で飲む辛口で切れのある度数高めの日本酒
- アサヒスーパードライ
- セブンのガトーショコラをつまみに飲むストレートウィスキー
- トースターでリベイクした菓子パン
- サラマンジェ・ヒロのハンバーグセットで出てくる全て
- 秋田のビジネスホテルで出てきたあきたこまちを使ったカレー
- エンジェルズのスペシャルカツカレー
- 福味屋のから揚げ定食
- 帰省した夜に出てくる煮物
- 写真撮影
- 車に積んできた折り畳み自転車で知らない町をサイクリングする
- ポッドキャスト聴きながら散歩
- コインランドリー待ち中に食べるファミチキ
- 熱めの風呂➡水風呂のコンビネーション
- シフトレバー操作
- モノをコレクション棚に並べて写真を撮りSNSへアップする
- ロボットアニメ
- ロボットの合体シーン
- ガイキングLODにて負け続けた後にガイキング・ザ・グレートで圧勝する回
- ロボットがボロボロにされるシーン
- スーパーロボット大戦UX
- 1代目より性能が劣る中継ぎの2代目ロボット
- スタービルドストライクガンダム
- コマンドウルフ
- グリッドマンユニバース
- インパーフェクト
- プラネット・クレイドル
- キラメク誓い
- GONG(WANIMA)
- 狙うは君のど真ん中
- ソンナコトナイヨ
- 麻痺(yama)
- Rocks
- 星座になれたら
- 始動 鎧武
- 対決・グリード
- 運命のジョーカー
- FIRST NOTE
- Take Over
- Can You Dig It
- パシフィック・リムのメインテーマ
- 映画鑑賞
- IMAX説明映像
- MOVIXのキャラメルポップコーン
- 映画鑑賞中飲み切ったと思った飲み物の氷が解けて少し量が増えていた時
- 映画上映中観客の反応が聞こえてきた時
- 観た映画を思い出しながらの帰路ドライブ
- Playground Cafe BOXで旧作映画のパンフレットを読む時間
- 満員のプリキュア、仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマン映画
- 映画感想ツイートについたいいね
- エアリプについたいいねとリツイート
- スペースに参加者が来た時になる音
- おすすめ欄に本当にみたいツイートが表示された時
- 長年フォローしていた人からのフォローバック
- 干した布団で昼寝
- 起床した起きた時の布団が「ちょうどいい空間」だった時
- レゴのフォードマスタング
- スピードチャンピオンのポルシェ911
- LEGOポストカード ニューヨーク
- 映画を流しながら車のレゴを磨く時間
- からくりサーカス
- 藤田和日郎の描く力のこもった顔
- 金色のガッシュ
- スキップとローファー
- 結婚アフロ田中
- 「古見さんは、コミュ症です。」でサブキャラがメインの回
- アニメ版「ダイの大冒険」60話『ダイとポップ』
- アニメ版「ぼっち・ざ・ろっく!」5話にて足を踏ん張る後藤ひとり
- 「君の名は。」で三葉が手のひらの文字を見た瞬間に流れるスパークルの「愛し方さえも」
- プロジェクト・ヘイル・メアリー
- 小説仮面ライダー1971‐1973
- 幼年期の終わり
- ゴジラ怪獣黙示録
- 雑多なようで一定の規則性がある中古屋の商品ディスプレイ
- 中古屋のガラスケース内に陳列されたパーツ不揃いの超合金
- チェーン店じゃない中古屋
- やたらとホラー・スリラー・SFのマイナー作品が揃ったゲオ
- 「狂い咲きサンダーロード」があるゲオ
- 2000年代初期にレンタル落ちビデオを投げ売りしていたホームセンター
- マンモスフリーマーケット
- トム・ホランド
- ギレルモ・デル・トロ
- 鈴木亮平
- 竹内涼真
- 広瀬すず
- 森七菜
- オリジンタビュー
新海誠:オリジンタビュー忘備録
趣味の始まりを伺うオリジンタビュー。今回は「新海誠」で1本。お相手は「マリオン」さん。
マリオンさんの映画話、レビューなどがまとまっているサイト。開設時に見に行って量に圧倒されたのをよく覚えております。
オリジン:新海誠との出会い
・父親がアニメ、漫画好きで幼少期から身近ではあった。
・ケーブルテレビで流れていたエヴァンゲリオンでセカイ系を浴びる。
・映画は洋画メインだがアニメも触れていた。
・大学時代に「秒速5センチメートル」を何気なくレンタルしたのが初めての出会い。ニコニコ動画で同作題材のMADを観て「切なそうな物語だな…」と記憶に残っていた。
・一人で深夜に観て、大号泣。物思いにふける。最初モノローグに否定的だったが、鑑賞重ねるうちに繊細さに惹かれていった。「秒速」は特に、叶わなかったノスタルジーにやられてしまう。
➡一人、深夜、家で観るの三連コンボだからこその唯一無二の体験。
新海誠を追いかけていく
・「秒速」「言の葉の庭」の2作が決定的。他のSF色強い監督作に対してこれらは現実ベースなので、新海誠が描く繊細な心情描写やモノローグが活きていた。
・「言の葉の庭」は家で鑑賞。自分をさらけ出し、弱さを見せ合う「人と人との距離感」に惹きこまれた。
・「雲の向こう、約束の場所」「星を追う子ども」はワンシーン単位で見るべき所はあるものの、長編映画として上手く成立しているとは言えず…。
・「君の名は。」から劇場鑑賞開始!最初は不安が強く、特にSF要素絡んでそうだと予告で感じてからは更に不安に…。実際観てみると長編映画のエンターテイメントが出来上がっていて驚愕!
・出会って終わるのは新海誠じゃないやろ…!と憤りもあったが、監督なりのエールだと意識が変わった。
・「天気の子」も最初は不安強かったが、前作とは真逆のゴミゴミした東京描写に惹きこまる。そして線路疾走シーンで号泣。新海誠作品における線路の文脈や「愛にできることはまだあるかい」の名曲っぷりもいい。監督作の中でもトップクラスに好きな作品になるものの「秒速」の頃のノスタルジーにはもう戻らないのか...という寂しさも。
新海誠作品の独自性
・「君の名は。」「天気の子」どちらも初見は困惑した。でもこれは新しいことへ挑戦しているから。世界の今を見て毎度映画つくりを更新しているので、観客の期待とズレることもある。しかし、噛みしめてみると良さが溢れてくる。
・「これが僕です」をお出ししてくる、変わらない作家。初期作からモチーフや演出手法、伝えたい事のキモが一貫しており、時流に合わせて角度や深度を変えて作品のカラーを変えている。オマージュモロも「これが好きな僕」ということ。
・大きなキーワードは「人と人との距離感」。誰かと繋がっていたい、でも繋がれないんじゃないかという不安も同居する...この繊細な描き方が大好き。「人と人との距離感」を得意とする作家は他にもいるが、初めて触れたのが新海誠だから、やっぱり新海誠が好き。
これも聴こう!
スペースの音声をアーカイブ化していくことにしました。第1回が、これだ!
すずめの戸締まり:映画
「すずめの戸締まり」は、エンターテイメントの徹底ぶりでは「君の名は。」に、完成度では「天気の子」に到底及んでいないと思う。しかし、自分にとっては今作こそが新海誠作品の中で最も心に刺さり、今後ずっと大事にしていきたい映画となった。悲劇を受け止め自分を鼓舞し前へ進んでいくための、優しい「おとぎ話」だからだ。
前述した直近の過去2作でも「災害」が扱われてきたが、今作ではストレートに「東日本大震災」及び「地震」を描くことが冒頭から提示される。直接台詞で説明されないが、3月11日という日付、後半向かう場所が東北であることも明らかだろう。しかも東北は福島➡宮城の順に巡っていく。主人公の岩戸鈴芽は東日本大震災の被災者であり、今作は彼女が「東日本大震災での悲劇に向き合う」物語である。同時に「向き合ってきた自分を癒す」物語でもあった。
今作の「地震」
今作における地震のメカニズムは「ミミズ」というエネルギーが溜まり、忘れ去られてしまった土地に生まれる「後ろ戸」から解放されることで地震が起きる…というものだ。後ろ戸を締めることで収めることは出来るが対処療法であり、いつか必ずエネルギーの暴発、地震は起こってしまう。東日本大震災だけでなく、関東大震災、及び大小の地震は全て「ミミズ」が原因である。「君の名は。」では過去の災害を無かったことにする描写になっており当時戸惑ったことを覚えている。
今作では発生原因こそファンタジーに置き換わっているが、根本的に地震を止めることが出来ないのは現実と同じだ。現実にある災害、人間にはどうしようもない大きな出来事とどう向き合うかの話をするのだという覚悟を感じた。いつか来る大惨劇を止めることは出来ないが、今起ころうとしている災害を止める努力は出来る。後ろ戸を締める方法は、忘れ去られた土地での暮らしに想いを巡らせること。
震災を止めること
宗像草太ら閉じ師は災害を止める重要な仕事をしているが、世間には認知されず細々と活動している。詳しく描写されないので不明だが、少なくとも劇中で登場するのは草太のその祖父だけだ。私達の現実においても「災害を止める、被害を抑える」に関わる仕事は多岐に渡るが、世間からの認知度も、扱いもいいとは言えないだろう。
後ろ戸を締める際に想うのは暮らしの記憶であり、悲劇の記憶ではない。温泉街が衰退していく過程や廃校前の学校の寂しさではなく、かつてそこで当たり前に交わされていたであろう人々の声を想うのだ。消えてしまった場所でなく、消えた後の悲しさでもない。単なる事実、歴史の一説になるのが「忘れる」ことの第一歩であるならば、閉じ師達は当たり前の生活を想うことで「忘れない」様にしているのかもしれない。
草太が閉じ師以外に目指していた職が教師というのもいい。東北はじめ各地の被災地では、災害教育、防災教育が行われている。東北の地に住んでいてよく聞くのは「忘れないようにする」為にどうするか?ということだ。「災害を忘れない」事も重要だが同様に、被災地としてしか認知されない、災害の記録しか残らないのも問題であり、悲しい。災害を止める仕事とは直接的な被害を抑えるだけでなく、災害以前と以後を同時に遺していくような、伝え教育していく仕事も含まれるのだろう。だからこそ、草太は教師を目指しているのかもしれない。
忘れ去られた地に後ろ戸はある…劇中最後の後ろ戸は、鈴芽の故郷である宮城県の被災地(海岸付近なので三陸か?)にあった。「君の名は。」の時もそうだったが、今作も若い世代にとっては何を描いているのか分からないという声があるという。東日本大震災からもう少しで12年。東北に住んでいるのならいざ知らず、他の地域なら仕方のないことだとも思う。鈴芽の旅に同行した芹澤も、福島の被災地を見て「綺麗だ」と言ってしまう(緑に覆われた被災地は確かに美しくも見えるが、それは過去の生活や悲劇そのものを上書きしてしまう様な残酷な美しさであると思う)。私も阪神淡路大震災や新潟中越地震、熊本地震を常に思い返しているわけではないし、災害全てに広げれば覚えてすらいないものが多いだろう。だからこそ、今作は迂回した表現にせずストレートに震災を描き、無料配布の特典本にも意図を記さなければならなかった。
フィクションだからこそ語れる、震災のおとぎ話
鈴芽も忘れていた。終盤は黒く塗りつぶしていたその記憶に向き合う話に、そしてこれまでの自分と向き合う話になっていく。
宮崎から始まった日本列島縦断の旅の中で、鈴芽と草太は様々な「善意の人々」と出会っていく。かなりご都合主義な展開ではあるが「おとぎ話」なのだから、これで良いのだ。最後に出会う「善意」は鈴芽の叔母である環だが、鈴芽と共に生活をしてきたからこその暗い感情を爆発させてしまう。しかしここでの想いの吐露が、鈴芽に3.11の悲劇以外の記憶を思い出させることになる。幼心を黒く塗りつぶす様な体験の後、初めて出会った善意の人が環であったことだ。宮崎に引っ越してから歪まず明朗快活に育ったのは、彼女以外からも支えがあったからだろう。
後ろ戸の中で出会った悲しみに沈む幼い自分に、鈴芽は「大丈夫。あなたは光の中で育っていく。私は、あなたの明日だから。」と語りかける。確かに今は悲しみのどん底にいるかもしれない、でもここまで支えられて生きてきたし、自分も前を向いてこられた。だから大丈夫だと以前の自分を振り返って言う…。悲劇はあった、でも今後はそうじゃないし善意の中で生きていく、それを自分は知っている。
東日本大震災を忘れないための映画であり、それ以降を生きてきた人々が自分自身を癒す、誇るための映画でもあったのだ。宮城のミミズを収めるために想う記憶が「行ってきます」という出発の言葉であるように、悲劇を受け止め前を向いていく区切りであり、土地を悲劇に固定化させない為の物語でもある。真摯で優しく、これまでとこれから、そして今に目を向けた、フィクションだからこそ語れる綺麗ごとな「おとぎ話」であることに、鑑賞後心の底から感動した。
私は福島県出身で震災の時にも福島にはいたが、幸運にも大きな被害を受けることは無かった。だからこそ、決定的に変わってしまった日常の中で当事者意識を持てず、いや、持とうとしないようにニュースや大人達の話から目を逸らしていたように思う。震災をネタにして思い出話するのは初対面の方との定番トークだったが、それも相手の状況を探り探りのことであり深刻なようであれば一切触れることはなかった。向き合わずにきた10数年を後悔していたが、今作を観て、自分の心の平穏を守るための自衛手段だったのかもしれないと思えるようになった。ストレートに描いているからこそ深く傷ついてしまう方もいるだろうが、救われる方も同時にいるはずだ。新海誠監督自身のセルフケアにもなっていたのかもしれない。
映画としての歪み
褒めるというかプラス面だけ書いてきたが、冒頭で述べた通り1本の商業映画としては前2作に及んでいないだろう。メッセージはともかくとして、それをどう語るか?エンターテイメントにどう落とし込むか?観客の興味を引き続けそれを最後のカタルシスにどう繋げるか?これらはストーリーテリング技術的にはあまり上手くいっていない。
序盤は鈴芽や草太の人となりを語る前にアクションファンタジーへ突入してしまうから、彼らが何を考えて何を指針にして行動しているかがイマイチ分からず話に乗れなかった。使命ある草太はともかく積極的に関わる鈴芽の原動力を「一目ぼれ」だけで済ますのは力技だ(最初から震災のイメージは入るので、もう一度観たら考えは変わるかも。それに「登場人物の考えてることが分からず乗れない」は君の名は。以降毎回初回はそう感じている)。
後ろ戸を閉じる旅も同じことの繰り返しなので正直テンポは悪いし少し飽きもくる。出会いの場面はともかくとして、閉じるアクションシーンになると今後の動作が予想で来てしまうので、気持ちのいいアクションが繰り広げられてもドラマは退屈だった。編集や音楽のテンポの良さで観客を乗せていた前2作が良かっただけに、ここは残念。
アクションにドラマが乗らない最たる例は終盤のサダイジンVS巨大ミミズだろう。ドラマの中心は鈴芽達だし彼女達から遠く離れた場所でよく分からんもの同士が戦ってても何の緊張感も興味も生まれない。アクションにドラマが乗らない極地は「星を追う子ども」だったが、リベンジ作である今回でも同じになってしまうのはひたすら残念…。
幼い鈴芽に語り掛ける時も(羽織っただけで衣装になる謎モーションはともかく)劇中描かれていない彼女の10数年を語ることに意味があり、旅での善意ある人々との出会いはその象徴に過ぎないとは思いつつも、やはり彼ら彼女らから託されたものや出会いの記憶なんかを少し見せて欲しかった。そうなると時間芸術でもある映画として1本筋が通ったし「思い出す、忘れない」映画のテーマともリンクすると思うのだが…。
とまぁ色々と突っ込める映画ではある。しかしまだ一度しか観ていないので私の映画力が足りていないだけの戯言の可能性もあるので、複数回観て確かめていきたい。
終わり
新海誠監督はこれまで様々な断絶の関係性を描いてきた。時間、心、記憶、場所…断絶がもたらす不幸やどうしようもなさがあれば、断絶しているからこそ歩み寄り寄り添い合える喜びもある。近年ではここに民俗学的な神話を織り交ぜた災害を織り込み、現代の日本が抱えるもの、今を生きる人々の為の物語を作っている。今作「すずめの戸締まり」はそんな新海誠監督の歩みの総決算であることは間違いない。だからこそ、今後どんな物語を作っていくのか見届けていきたい作家でもあるが、今はまず今作を作りきってくれた事に感謝したい。ありがとう!
11月18日追記
すずめの戸締まり、2回目観てきた。やっぱスロースターターにも程があるけども丁寧に紡いでいく話ではあるな…とか設定回りとかを確認しながら観てたけど、やっぱラストで全部吹っ飛ぶ。いやぁ、大事にしたいわ。これは。
観るもの全て虜にする芹澤だけど、彼は東北以外に住む人、若しくは東日本大震災を経験していない人の残酷なまでの無知を象徴してもいるね。緑に覆われた津波の被災地を綺麗と言ってしまうのだから。でも多かれ少なかれ過去の災害を知らない、今生きている人々全ての感覚でもある。関東大震災を想いながら東京に住む人がいるか?過去何千年の間に起きた天変地異全てを知ってる人なんていやしない。
すずめの戸締まりの要石は閉じ師が人柱になったものだった。閉じ師の本で黒塗りになってるのも、犠牲にしたことを隠す為だろう。要石になり、人から段々神になっていく。草太のおじいちゃんがサダイジンを知ってたのも、関東大震災で人柱になったのを何かしらで知ってたからだろう。もしかしたら、ダイジンの方は子供の時に犠牲になったのかもしれない…。
もっかい観てもよく分からなかったのは常世の中はすずめの故郷なのか?最後常世でミミズを鎮める時に宮城(岩手かも?)の記憶を想うけど、入ってきた後ろ戸の土地と常世は結び付いてるのか?そこまでに閉じてきたのは外側からだったからなぁ。わかんねぇ!!あと常世に要石があるのもセーフなのか?でも東京の要石も「東京の後ろ戸から入れる常世」の中にあった可能性も?
あと東京のミミズの「暗黒の富士山」みたいなビジュアル、最高ね。
後ろ戸は忘れ去られた土地に産まれるのであって災害があった場所に産まれるわけではない。災害の結果人が去り、想いが無くなり、後ろ戸が産まれる。でも東日本大震災を引き起こしたであろうあの後ろ戸は、元々あの地域にあったものか?災害、後ろ戸、想いの因果関係はスッパリと割りきれるものではないのかもしれないな。
VTuber:オリジンタビュー忘備録
趣味の始まりを伺うオリジンタビュー。今回は「VTuber」で1本。お相手は「hajimemath」さん。
VTuberとは
バーチャルYouTubeの略。2DCGや3DCG等のアバターを用いて(そこに収まらない人も多い)配信を行っている人のこと。
オリジン
・VTuber自体はキズナアイ等の創成期から知っていたが「アイドルでしょ?」と斜に構えて見てなかった。
・オモコロラジオにゲストで「月ノ美兎」が登場。知人からもおススメを受け認知し始める。彼女所属の「にじさんじ」から触れていくことに。
➡SNSじゃなく「インターネット」を生きている共通点。
・企業プロデュース勢は「にじさんじ」と「ホロライブ」があり、後者がアイドル感強めであるのに対して前者は「ヴァーチャルライバー」配信者であることを打ち出していた。
➡YouTuberは見ていたので「配信者」に慣れていたし惹かれた。
VTuberの可能性
・公式番組「にじさんじのB級バラエティ(仮)」の完成度の高さに一気に引き込まれる。地上波番組のパロディではあるが、そのフォーマットを活かしてVTuber達の魅力が引き出されていた。
➡コンテンツとしてのまとまりと、VTuber個々人の面白さの可能性を見た。
・個人配信では「おめがシスターズ」から触れた。「東海オンエア」でのプレゼンがきっかけ。
・VTuber創成期は個人配信から始まり、2018年頃から企業が参入。個人は編集した動画、企業はビジネス化しやすい生配信がメインで、今もその流れが続く。
推し
英語話者の「がうる・ぐら」。
動きも思考も読めない存在自体がエンターテイナーな「文野環」(でも2018年からやっている古参組)
オリジンかつプロ作曲家と組んで音楽活動もしている「月ノ美兎」
アニメもラップも作るクリエイティブな「ピーナッツくん」
VTuberだからこそ発揮できる「個性」
・タレント、個人として好きになれる。
・音声配信等ではなく「動画」が好き。YouTubeという場も好き。
・アバターを通すことで、身体性やセクシャリティ等現実の諸要素に制限されることも臆することも無く、本人の個性を発揮させることが出来る。
➡性別を超えることは勿論のこと、話せない、聞けない、身体障害があるなどしても配信は行える。配信のハードルも低くなっている。個人の才能発掘の可能性が拡がっていく…。
11/14まで聴けるはず。動画ジャンキーについての話もしているので是非。
一応タグ付けて呟いておこう。VTuberの話や情報ジャンキーについてお話伺いました。#オリジンタビューhttps://t.co/k70hsQ3UMb
— 光光太郎 (@bright_tarou) 2022年10月14日
アイドルマスター シャイニーカラーズ:オリジンタビュー備忘録
趣味の始まりを伺うオリジンタビュー、今回は「アイドルマスター シャイニーカラーズ」で1本。お相手は「梶原一郎」さん。キャラクター達、そしてコンテンツに対する真摯な姿勢が伝わってきて襟を正しながらインタビューさせて頂きました。
アイドルマスター シャイニーカラーズとは?
通称シャニマス。アイドルをプロデュースしていく育成シミュレーションゲームで、連綿と続くアイドルマスターシリーズの内の一つ。2018年サービス開始。
オリジン
・行く予定だった音楽ライブがコロナで中止!その反動で全く知らないコンテンツであるシャニマスライブ「MUSIC DAWN」に走った!
➡アイドル系のライブは初。カテゴリの違いはあれど、努力をもってして歌を伝えるのは同じ。「音楽ライブ」に通底するスタンスに惹かれている。
・ライブ、衝撃的な面白さ!知識が無くとも、パソコン画面越しでも伝わる、歌とパフォーマンスのパワー。そして直感的なカッコよさ。ここに惹かれた!
➡直感的なカッコよさ。ジャンル、メディア問わず感じることは多々ある。ハイローもそう。
ゲームによってキャラクター達に愛着を抱いていく
・ライブ後、曲を片っ端から聴いていた。チームによってカラーが違う!面白い!と思ったからこそ「ちゃんとハマる」為にシャニマスの本流であるゲームに挑む。
➡面白がる、楽しむための努力を怠らない「良いオタク」の最高な姿勢。
・ライブ観た時からから推しているグループは「ストレイライト(Straylight)」特に好きなのは「芹沢あさひ」。見た目が可愛いしボイスもいいから推し始めた。
・ゲームオーバーになった場合の台詞、反応もシナリオ毎に用意されているので、つまり落ち込み台詞も多種多様。だからこそ愛着も沸いてしまい「何としてもクリア、優勝させたい!」と入れ込んでいくように。更にプレイを通して、他メンバーである黛冬優子、和泉愛依もドンドン好きに。
・個人シナリオ➡グループシナリオと遊ぶうちにストレイライト内の物語だけでなく、登場する他のアイドルやグループにも興味を持って行くように。関係性の面白さが拡がっていく。
➡ここもハイロー。
アイドルのエグさを逃げずに描くストーリー
・一筋縄ではいかない芸能界に葛藤しぶつかり合いながら、真っ向勝負を選び挑んでいく熱いストーリー。「アイドル」でこんなことしていいのか!という衝撃。
・正直なスタンスを貫くあさひと、アイドル社会の厳しさを認識したうえで立ち回る冬子。その2人に影響を受け自分なりのアイドル像を模索していく愛依。対立によって成長していく王道少年漫画の様な3人の関係性が良い…。アクション映画好きな心にもハマった。
・他のユニットシナリオは全く毛色が違うから、それぞれが際立つ。王道アイドル、学園祭などなど。
・育成シミュレーションではあるが「読む」楽しさのあるノベルゲーだからこそハマれた。
・ハマり、楽しみ、そして気づいたら二次創作を書いていた…!
曲を聴いてみよう!
サブスク配信が無く、CDで聴くしかない!近所のゲオには...無かった…。
シャニマスとの出会い、そしてのめり込みを綴った梶原さんのnoteも是非。
今回も泣く泣く削ったトークが盛沢山なので、是非録音の方も聴いていただきたい…!
趣味の始まりを伺うオリジンタビュー、次回は梶原さん(@robosuretaroji_)をお招きし「アイドルマスター シャイニーカラーズ」通称シャニマスで1本やります。殆んど門外漢なので楽しみですわ!
— 光光太郎 (@bright_tarou) 2022年10月2日
9日の22時からスペースにて。#オリジンタビューhttps://t.co/Y8dkDnY5gq
米津玄師:オリジンタビュー備忘録
趣味の始まりを伺うオリジンタビュー、今回は「米津玄師」で1本。お相手は「hoshi」さん。本当は「The1975」という英国バンドの話も伺いましたが内容が厚すぎて収まりそうにないので、今度これ単体で1本お伺いを立てようかと思います。
今回のキーワードは「キュレーション」「文化の繋がり」かなと。
オリジン
・音楽はTVから聴いてた。ゆず、GReeeeN、EXILE、嵐など。
・小学校高学年からPOPカルチャーへの興味が増してくる→映画、本、ラジオ、そして音楽。
・スマホはなくウォークマンで聴いていた。地元のTSUTAYAでCDレンタルしまくってた!➡地方TSUTAYAはそこ唯一のPOPカルチャーキュレーター。文化の最終防衛線。
・カウントダウンTVで「BUMP OF CHICKEN」にハマる。➡これをキーにしてJロック、バンドミュージックを掘っていく。RADWIMPSなども。メジャーとは異なる世界観の歌詞にひかれる。
TVによるキュレーションをきっかけにしてPOPカルチャー全体を追いかけていた。その中で「掘る」「自分なりの好みを見つける」面白さが、音楽は際立っていたのか。
米津玄師との出会い
・2015年カウントダウンTVでの「Flowerwall」。
・気になって3DSのYouTubeで調べて見ていた。
・「ゴーゴー幽霊船」での実験的な音楽と、バンプの影響を受けた王道ロックの「WOODEN DOLL」。
➡実験と王道、両方兼ね備えた幅のある音楽性にひかれた!もっともっと聴いてみたい…。
・BUMP OF CHICKENやRADWIMPSへの影響公言。同時代の好きなアーティストが繋がった。
他にない魅力
・前述した音楽性の幅の広さ
・音楽だけじゃなく映画や文学等のPOPカルチャーとも繋げてくれる。
➡引用元をインタビューで隠さず話すからそこに触れたくなる、更に文化が繋がっていく。またサブカルだけでなく、社会そのものにも繋げてくれる。メインストリームから語られる「メッセージ」ではなく、痛みを抱えた人だからこそ分かる「距離感」から語られる言葉が響く。
・前述した全てをまとめているのが「BOOTLEG」!(英語で"海賊版"の意味)若者のカリスマと日本のスターの丁度中間で、駆け上がり感がありワクワク!洋楽モチーフも入ってく。
→これきっかけで聞く幅が洋楽にも。更にSpotify加入で加速。
・少し年上のアーティストが、下の世代、子供達の為に歌っていると感じる。ナルティシズムではなく対象のある音楽、語り。
曲+米津玄師が語るインタビュー=文化のキュレーション。hoshiさんの熱のある言葉を聞いているとこの図式が常に浮かぶ。今回お話伺っていく中でそれを自分自身も体験しているようだった。
下のリンクで、10月末位までは聴けるはず。
ロード・オブ・ザ・リング:オリジンタビュー忘備録
趣味の始まりを伺うオリジンタビュー、今回は「ロード・オブ・ザ・リング」で1本。お相手は「ろき」さん。
オリジン:映画にやられた!
・小学校の時に父親が持っていた「旅の仲間」のビデオを観たのが初めての出会い。圧巻のビジュアル!原初の衝撃!ガツンとやられた。これが切っ掛けでロードオブザリングや指輪物語にのめり込んでいく。
・小学校高学年で指輪物語原作へチャレンジ。固有名詞ばかりだしそもそもの翻訳が難しかったものの、それでものめり込む程面白かった。
小学生をこれに挑ませる程の衝撃。本を読む習慣があったとのことだが、それでも凄い。
他ファンタジー作品との違い:世界観に浸る
・2000年代初期はロードオブザリングはじめとしてファンタジー作品が映像、小説問わず盛り上がっていた。ハリーポッター、ダレン・シャン、ナルニア国物語、デルトラクエスト…これらに一通り触れてきた中でロードオブザリングが特に好きな理由はなんなのか?
・まず「映画が凄すぎた!」➡シンプル。納得。
・超古代のヨーロッパ大陸が舞台で、そこで旅をしたビルボやフロド達が記した手記を、原作者であるトールキンが翻訳したのが指輪物語。というてい。
・ファンタジー作品をエンタメに描くのではなく、とある歴史をドキュメンタリックに綴っている?日にちまで定め、言語も文法も徹底的に作り込んでいる。
・膨大な情報量で構築された世界観にひたすら浸っていた…。用語集である追補編を写経したくなるほど!凄い!
・キリスト教や人種モチーフはあるものの、社会問題よりには描かない、サッパリと楽しめるバランスなのがいい。ここはハリーポッターとの明確な違い。
・結局のところ「映画が凄すぎた!」に集約されてしまう!。風景、衣装、美術、何から何まで圧倒される。➡小説の絵の雰囲気をかなり忠実に再現しているらしい。
好きなキャラクター達
・世界観に負けない厚みのあるキャラクター達もいい。関係性や物語上の役割ではなく、生きた人物であるから揺れ動きもするし、逆に揺るがない魅力もある。
・アラゴルン、レゴラス、ギムリのトリオが特に好き!エルフとドワーフの友情いい…。➡エクステンデッドエディションで明かされる?アラゴルンの年齢にビビる。
・ナズグル最高。フロムゲーやってると「ナズグルじゃん!」が頻発する。
・ボロミア、ファラミアの兄弟は「人間らしさ」が溢れていて最高。間違えもするけど立ち上がりもする、高潔一辺倒じゃないのがいい。
・ホビット達も言うに及ばず。最後まで「庭師」として接するサムに泣く。
・力の指輪も不安はあるが楽しみ!更にあの世界に浸れそう。