カラオケ大会

妄想が激しいのでテレビのカラオケ大会に出ている人を自分に変えて悦に入る変な性癖があります。その後で寝室でひたすら一人で歌うのもなかなか乙なものです。一緒にカラオケに行ってちゃんと歌える友達がほぼほぼゼロです。そもそも友達というのが少ない気がします。

友達ってなんでしょう？

小学校の学期末、やたらめったらやれいじめだのやれ教員評価だのアンケートを書かされて（それは中学でも高校でもそうなんですけれど）、そのうちの一枚に交友関係をひたすら聞いてくる酷なプリントが毎学年毎学期あったことを記憶しています。

「クラスに友達はいますか？そのお友達の名前を書いてください（何人でもだいじょうぶです）」「他のクラスに友達は（以下略）」といった陰キャクソモブ2chまとめ大好きクソガキにとってはキッツい質問がその中にはあって、それを書くのがとても嫌でした。

というのも、そのアンケートは教師によって集計され教師に見られるわけです。私が友達だと思っていても、相手がそのアンケートに私の名前を記載していなければ私の片思いってことになります。それってすごく恥ずかしくないですか？そんなリスクを冒すよりも、「あっゴリラさん片思いされてる」ってぐらいのほうが体裁が保てると小学生の私は確信していました。

あの頃が何もかも懐かしく感じます。中学では丸めた紙や罵詈雑言、使い終わった修正テープの透明なビニールテープが、高校では下ネタや「ここだけの話」、ルーズリーフと何かが書かれた秘密のお手紙が教室の中を飛び交っていましたが、小学校では何も飛び交っていなかったような気がします。社会人になったら何が飛び交うのでしょう？Wi-Fi？

夏になって、蝉の声よりも入学試験の足音のほうが大きく聞こえて、そうして選挙も近づいて週刊誌がアップを始めた頃、私はブログを始めました。カラオケで本気で歌える友達が一定数できたら、きっと忘れ去られるブログです。黒歴史になりませんように。