独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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やなことあって当たり前連休

4月29日(月)

 連休が始まった。毎年GWは混んでるのでどこもいかない。庭の子供たちもみんな出かけるせいか、いつもしーんとしていて、さわやかに風が吹いていて、最高である。どこも出かけないけど近所の公園などは行く。

 

パン・ド・ロデヴ

撮る前に切ってしまった

 居候の姪っ子がよく食べるのでしょっちゅうパンを焼いている。練習になってありがたい。が、ロデヴの内相は改善しない。こうするとこういう内相になる、というのが全然つかめない。別においしいからいいのだが、そういうゆるい感じだからちっとも進歩しない、とも言える。そうこうしてたら、焼くたびに気泡が小さくなっていくようになってしまった。よくふくらむしおいしいけど、泡は小さい、と。

これが最後のマシなやつ。このあと、どんどん気泡が小さくなっていく

新玉ねぎムースプレート

春恒例の新たまねぎムースも失敗

 毎年、新たまねぎが出ると作るリストランテ濱崎の新玉ねぎのムース。むちゃくちゃうまいので、誰か来ると必ず作るのだけど(来ないけど)、今年は新しいゼラチンを使ったので加減がわからず固まらなかった。スープになってしまった。味はおいしい、と納得させてるけど、やっぱりムースがいい。

 

5月1日(水)

晴れ

21℃

きんぴらチーズトースト

時々無性に食べたくなるきんぴらトースト

きんぴらの味付けは、邪道だけど鎌田のだし醤油。まるでスナック菓子みたいにとまらないおいしさになる。

5月2日(木)

雨のち晴れ

21℃

パン・ド・ロデヴ

撮る前に切ってしまった

かぼちゃポタージュとふるさと納税のチーズ

 福岡県嘉麻市で、チーズ工房を持っているイタリア人の旦那さんと日本人の奥さんの店。食べたことない味でめちゃおいしかった。くせがないけど食べたことない、という不思議な味。

 

チーズ工房 カチョ

cacio.jp

GWの日比谷公園

毎年この時期に来て感動してる

 5月の日比谷公園は素晴らしい。いや、別にどこでも緑のあるところなら素晴らしいのだろうが、毎年やたらと感動してることに気づいた。パンデミックのときはだーれもいない公園で、ひたすらに空と新緑がまぶしく、異世界感がすごかった。

 今年の連休も素晴らしい晴天が続いたけど、我が家は夫婦喧嘩をしていてイマイチであった。どうにか仲直りしようと、日比谷公園に行く。連休中はどこにも行かない、混んでるから、という掟を破って電車に乗る。

花瓶なのかなあと思って近づいたら、違った。模様が金属製で透けている。
水を入れたら流れてしまうので花瓶ではない

 というイベントをやっていた。大量の子供を見て嬉しくなる。それでもなかなか会話はぎこちなく、「……」というのが続く。でもまあ仕方ない。たまには喧嘩もするだろう。なぜ素晴らしい5月晴れの時に? と思うが、そういうこともある。「そういうこともある」ってのは本当に魔法の言葉で、これを呟くと大体「そうだよね」と納得してしまう。「やなことあって当たり前」というのもマジックワードだ。人生の後半戦で、そうそういいことなんてあるはずない。これを唱えると、なぜか前向きになるから不思議。前は嫌なこと辛いことがあると、「なんで? どうして? どうやって改善したら?」と大騒ぎだったけど、まあ、投げたわけだ。そしたら明るくなった。不思議。

 大学時代、近田春夫ビブラストーンの「調子悪くてあたりまえ」という曲がずいぶん刺さって愛聴していたけど、数十年たった今、またしみてくる。名曲。

日比谷の穴場カフェ発見

 ミッドタウン日比谷のTOHOシネマズの中に入ると、大きな階段があり、その上にカフェとレストランと、そこから続く庭園がある。別に映画を見なくてもここには行ける。でも行きにくいのかな? なんかすごい穴場だった。

 Q CAFEというカフェで、ご覧の通り広々とした空間で居心地よし。しかし我々はとくになんの期待もせず、というかむしろ「まあどうせなあ」的な感覚でサラダとポテトをオーダーした。日比谷という立地のわりに安い価格設定だったので。

写真じゃ伝わりづらいだろうが、すごいボリュームだったのだ

 そしたらこれが来た。ロイヤルガーデンサラダ、¥1091。たっぷりふたりぶんの大皿に、色とりどりの野菜、ナッツ、存在感たっぷりのローストシュリンプ。「えっ、これで¥1100?」とふたりで大声をあげてしまう。この立地でこの空間なら¥1800はとりそうだ。続いて来たポテトフライも、チリソースとサワークリームつきという技ありで¥619。ドリンクも¥600台だし、なんかお得すぎる。しかもおいしい。なかなかおいしい! 「えーっ、すごいすごい」「日比谷でこれ? なんで?」と言い合っていたら仲直りが完了してた。食道楽という共通の趣味というか生きがいが私達を救ったのだ…。

 いや、それにしても穴場です。なんでも平日ランチにはドリンクバーがつくという…行くしかない。しかも併設されたワークスペースも良い雰囲気で、1時間¥600、ワンドリンクつき。↓のHPで空間やメニューがチェックできます。回し者ではありません。でもこれで利益出るのかな? 最近の都心の飲食店の値付け、結構えぐい感じですが、ここはなぜそれをしないのか。いやもうすぐしてしまうのか。される前に行っておこう。

royal-gardencafe.com

 

なにがあった? パン・ド・ロデヴ

こなログ

 

4月20日

曇り

26℃

 

膨らみすぎパン・ド・ロデヴ

上からだとわからないが、すごーく膨らんだ。やな予感がするほど。

予感通り。なにが起こったのか…

 原因わからず。成型かねえ…。

 

”最高においしいフィナンシェ”に挑戦

エッグ型に入れるとなんか不思議なお菓子になった

 フィナンシェはパティスリーeaseのレシピがいいと思っているのだが、今回はたけだかおるさんの「最高においしいフィナンシェ」のレシピに挑戦。

www.gnavi.co.jp

 ここで焦がしバターのこつを教えていただいた。超感謝。焦がしバターは鍋をずっとかき混ぜてないといけならしい。このレシピはベーキングパウダーを入れる、できた生地を数時間(できれば一晩)休ませるという特徴がある。マドレーヌぽい? BPを入れたおかげか、思いっきり膨らんで、食べ心地もフィナンシェ特有の卵白のねちっとした感触が後退して、よりケーキっぽい。これはこれでおいしい。気がつくとこの皿が半日で空になっていた。姪っ子がほぼ全部食べてしまったのだ。おいしいレシピなのだ。

 

4月23日

19℃

 

自分史上最高ロデヴ

たぶん、今までで一番いい出来!

 これはけっこうすごい。あと一息、なんならこのままでもいいかも? …が、なぜこれができたのか、今、全然覚えてない…。あーあ。

 

卵ベーコンプレート

オムレツにするはずが…具が多すぎて炒り卵

 姪っ子がよく食べるのでがんがん料理しているのだが、彼女がおいしいと思うか不安で、今までは野菜だけだったものについベーコンとかツナとか、媚びた食材を入れてしまう。このプレートなんて、さらにチーズのせてるし。だめだな。うん。書いててだめだ、と思った。自分でおいしいと思ってるものを出さなければ。

 

 




パン・ド・ロデヴの挑戦と世代間ギャップ

こなログ

4月18日(木)

21℃

 

パン・ド・ロデヴ 

なかなか美しくできたが、中はどうだろう…

 もう何回目かわからなくなったので、回数は書かない。

悪くないけど、もっと激しい穴がほしい

 悪くない、とか書いてるけど実際問題これまででいちばんいい出来な気がする。加水90%。そういえばいつも書き忘れているが、水の三割くらいはコントレックスです。何割かを硬水にするのが強い生地を作るのに大事なので。エビアンなら全量、コントレックスなら三割程度。

 加水90%のパンだと、やはり次の日もその次の日もしっとりしている。焼き戻さなくてもじゅうぶんおいしい。えーと、ということは、ふだんのカンパーニュの粉配合でも水は90%くらい入れるといいのかなあ。水が多ければいいもんでもない、と逃げたけど、やっぱり多いとおいしいのだ。最初の、ピザ生地みたいなものでも”別にこれでもいいか”と思うほどしみじみおいしかったものなあ…。

 

ツナチーズサンド

ツナとチーズをぶちこんで

 

4月6日(土)

16℃

順番めちゃくちゃだけど…記録しとかないと…。このあたり、雨ばっかりですごく気が滅入ってたことを思い出す。

酵母パンケーキ

ソーセージベーコン、キャベツソテー添え

 姪っ子が同居しているので「今日はパン仕込み忘れたから朝はなし」みたいなことができなくなった。若者はよく食べる。前日の夜遅くに「あっ、パンがない」となって、発酵時間が短くてもすむパンケーキをかわりに仕込んだ。姪っ子はおいしいおいしいと食べてくれたが、本当はもうすこし発酵させたほうがよかったな…。「パンケーキはそんなに発酵させなくてもいい”という、誰に言われたわけでもない教えを勝手に信じてて、ナメた発酵をしてよく失敗してる。で、思い出す。「あっ、パンケーキもちゃんとしっかり発酵させないといけないんだ」と。一次発酵しかしないけど、そこではぶくぶくさせないとだめなのだ。

 

デパートってなんですか

 それにしてもいきなり30個下の人が同居するとカルチャーショックが多すぎて、毎日驚きの連続である。とにかく何も知らないのだ。ものを知らない、というのではなく(いや、それもあるか。わたしもなにも知らなくて、大人に笑われた)、”私たちが知ってること”を知らないのだ。昨日は伊勢丹新宿店の話をしていて「なんですかそれ」と言われた。伊勢丹新宿店を知らないだけでなく、百貨店・デパートという概念を知らないのである!「ひゃっかてん? でぱあと? まあ聞いたことはありますけど……。イオンと違うんですか」違う! 違うに決まってるだろ! が、怒鳴ったあと、明確な違いを説明しようとして言葉につまる自分…。「いろんな店が入ってる」ことは同じだけど、えーと…でも…。

「モールには安い店もいっぱいあるけど、デパートにはブランドが入ってる」という説明に、「アディダスはありますか?」

 アディダス…。モールにもデパートにもある気がする……うーん。

高島屋ってデパートなんですよね? 名古屋にあるやつは知ってます」との問いには

「うん、いい質問だね。高島屋は”いまやほぼモールと化したデパート”だね。ユニクロ、ハンズ、ヤマダデンキとかチェーン店が集合してるだけだから」

 と答えてみたが、そうなるとますます百貨店とは? が説明できなくなった。

「デパートには決まった型がある。一階には化粧品売り場があり(あれ、でも最近新宿伊勢丹のコスメ売り場って2階だっけ?)、ジュエリー売り場があり、バッグ・帽子売り場がある。地下は食品街。3、4、5あたりは洋服だけで、各階にカフェがある。6、7で子供服や家具、インテリア用品を売り、催し物会場がある。8階はレストラン街」と、これまた苦しげに説明。

「昔は各県庁所在地にかならず百貨店があり、街のシンボルだったんだよ。今は地方のそれがどんどんなくなって、ニュースになっている。ネット通販が主流になって、高くて品揃えの悪い百貨店には誰もいかなくなり、もうデパートなんて終わりだね、となっていたのに、コロナが明けたら多くのデパートが史上最高売上を達成したりして、予想外のことが起きている」などと、知ってる情報もとりとめもなく付け足す。

「今また流行ってる? なんでですか」

「えーとなんでだろ…。コロナで家にいることにつくづく飽きたのと、ネット通販にも飽きたんだろうなあ」とやはり答えは曖昧だ…。

 いやー、難しい。一夜明けたら、「そうだ、デパートには高級品しかなくて、みんなそれをご褒美のようにして買いに行く、行くこと自体が月に一度の一大イベント、そういう場所だったんだよ、モールとは違うんだよ」という根本的なことを言い忘れた、と思って、これから説明したいんだけど、「もういいよそんな話」って絶対思われるから言いづらい。でも言いたい。

 

パン・ド・ロデヴでなくてもいい?

 

 

4月2日(火)

晴れ

 

 この日から姪っ子が同居する。ふたりで超緊張しつつ、午前中をすごす。

目玉焼きプレート

 

4月4日

なげやりなピザトースト

 

 

4月7日

 

 

パン・ド・ロデヴ3回目

結構ふくらんだのだが…

大きな気泡はどこにもない

 2回目の完成写真がない。撮ってないのかな。たぶん、前回のせたあんバターのパンは2回目なのだろう、1回目よりまともな内相をしていたから。

 しかし1回目はパンというよりピザのような、到底パンドロデヴとはいえないしろものができたのだが、これがなんだか妙においしくて、「こういうパンなのです」ということにしちゃってもいいのかな、とすら思った。これは私にとっては革命的な変化で、いつも「正解」を目指して挫折してきたので、「あ、そうか、別にこれを正解にしてもいいのだ」などと”ごく自然に”思いつくっていうのは…なんというか…すごいわけですよ。

 ということで、「正解」を焼きたいなと思いつつ、焼けなくてもいいかという感じでトライが続く。上が3回目。正解でなくてもいい言いつつ、初回のようなでろんでろん状態は嫌なので、粉を吸水のよいものに替えてみた。

スローブレッドクラシック 165g

キタノカオリ 50g

セーグル 35g

水 225ml 90%(180+足し水30+25)

モルト 少々

塩5g

 

 粉を替えたおかげで90%の水を入れても扱いやすい生地になったのだけど、おかげで上の写真のように食パンのようになった。まあこれだといつも作ってるカンパーニュと変わらないわけで…。それよりも気泡が密だし…。おいしかったけど…。

 しかも二次発酵を30分と短めにしたせいで、下がつまっている。発酵不足。この二次の時間をどうしたらいいのか、本(前回写真アップ忘れてすみません。追加しました)によるとみなさん40分とか短めで、それを真似するとこうやって下がつまるわけで、たぶんここが一番のポイントなのだろう。ここを見極めればたぶん次の段階に行ける。

 それにしてもこの「たし水」、バシナージュというのだが、これが結構おもしろい。70%の水でこねて30分おいて、しっかりとつながった生地に更に水を加える。最初全然吸わない。無理だろ、と思いつつやってるとだんだん吸ってくる。最後、いい感じの生地なる。この過程がおもしろいのだ。昔チャレンジして全然だめだったけどな…。キタノカオリを加えているからできるのかも。

 で、一次終了後、”でろんでろんのようでいて、でも芯もある”みたいな生地になる。わずかに形を保つくらいのゆるさ。これだ。たぶんこういう感じ、という確信も生まれる。問題はこのあとどう最終発酵させるかで迷ってるけど、一次まではここでいいはず。のんびり探求しよう。

 

今年の桜

今年はなんだかんだと4月に桜を楽しめた

 

4月の新しい試み・パン・ド・ロデヴ

こなログ

 いや別に4月だから、というわけではないのだが、なんか新しいことが多いなということで、いろいろ挑戦したい気分である。

タルトタタンの新形態

4月1日

23℃

さくさくした台のためには、分離したほうがいいよね…

 まずはタルトタタン、いつまでたってもゼリーのようにペクチンで覆われた美しいヤツはできないのだが(カドは立つ。でも表面の一部がいわゆる”脳みそ化”する)、前からの懸念事項、ブリゼ生地をさくさく食べるために、下にしかずに独立させる、食べやすいようにクッキーのように小さく作る、というやつをやった。

 まあこれは、生地にりんごの汁が染みてそこがいいのだ! という人もいるだろうからアレなのですが、我が家では「なによりさくさく食べたい」という希望が多くあり(ふたりだけど)、今回こうやって小さくカットしてバニラアイスとともに添えてみた。

 思いつきなので、どう盛っていいかわからない。でもすごくおいしかったので、これでちょっとがんばってみよう。

 

パン・ド・ロデヴに挑戦開始

みためはこんな感じで、カンパーニュの美しさからは遠い。

でもこれはこれで美しいのかな? 

3月30日

晴れ

25℃

 

(すいません順番が…4月でもなかったな…)

 一時期ネット製パン界で猛烈に流行った「高加水」パン。あ、いまも流行ってるのかもしれないが、そういうところをのぞかなくなってしまったので、私のなかでは終わってしまったってだけなのだが…。「もう加水80%バゲットとか、いい。70できれいに焼けるならそれでいいよね」と勝手に結論づけて心穏やかに生きていたのだが、ときどき加水100%とかのスーパー高加水パン、パン・ド・ロデヴ(もしくはパン・ペイザン)を焼いてみたくなることがあり、試しては撃沈していた。

 で、いつものカンパーニュに入れるグリストミルという粉を切らしていて、そうすると露骨に味が落ちるのでなにか別のパンを…たくさんある中力粉をメインに使うパンを…ということでまたチャレンジすることにした。

 

著者の普及委員会の活動は終了したらしい。残念

 ネットでレシピを漁ったのだがいまいち確証が得られず、この本を購入。結局、私の永遠の課題、”大きく、ランダムに伸びた気泡”が、カンパーニュでもバゲットでも得られないままなので、ロデヴだってそういう気泡が必要なので同じところで悩む。バゲットだと「イーストで、発酵温度を24度以下にして、一次はしっかり&二次は短め」が気泡の鍵のはずなのだが、ご存知のようにちゃんとできたことがほとんどない。

でも理論上はそう言われている。

 この本では「バゲットは230〜240度で焼成するけど、ロデヴは250度で爆発的な火力で一気に立ち上がらせる」的なことを言っているシェフがいて、「おおおおー!」。新発見。そしてみなさん、「ルヴァン種を使いつつ、イーストでアシストする」とも言うので、そうかそうか、ホップ種だけでは無理ね、と解釈。イーストも使おう。

 

一回目 

 まずは加水90%で。粉は

セーグル(ライ麦) 35g

等・トラディション・フランセーズ 215g

 

 でろでろ生地だけど、かろうじて芯がある、という生地がおそらく理想なのだけど、いまひとつでろでろしたまんま。たぶん30分おきに何度もパンチを入れることをしなかったからかも。あと、ラ・トラもだれやすい粉だった気がする。

 まあ、それでも意外とふくらみ、食べたらおいしくて、気泡はだめだけど次がんばろーと思えた。

うーん。ひどい。でもおいしかったよ…ドライトマトをちらした

パンドロデヴとあんバター

たまに登場する甘い朝ご飯。パンはかるく炙る

 挑戦はつづく。

こなログと居候登場の話

こなログ

 サボり気味に加えここ数日旅行記をちまちま書き続けていたので、肝心の朝ご飯記録が全然取れていない。なので3月7日とか大昔のログから…

 

3月7日(木)

曇り

11℃

 

キタノカオリプルマン

これはなかなかいい出来

皮つきサンドイッチ、誰もやらないけどおいしいよ…

 焼きたて食パンはやわらかすぎて切れないのでサンドイッチにするのは1日たってから、がお約束だけど、そこをあえて無視すると当日限定の皮つきサンドイッチができる。ハードパンとは違うけど、食パンの皮も当日はかなりおいしいのだ。たまごサラダにピクルスとチーズを混ぜたものを挟んでいろいろ我が家風のたまごサンド。この日は夫の誕生日だったので、皮は譲った。

 いやでも、焼きたて食パンを薄めにスライスすることはおすすめできませんが…。パン、潰れます。

 

3月9日(土)

晴れ

11℃

チーズトーストの中東風プレート

フムスに唐辛子ってかけるっけ…?

 自家製フムスと中東風香菜とひよこ豆のサラダ添え。圧力鍋で煮るひよこ豆は相当おいしい、缶詰とは別物、という記述を読んでひよこ豆購入。「ひよこ豆、おいしいなあ〜!」と思ったことはあまりないのだが、フムスは好きなのだ。で、乾燥豆を買ってやってみたら、確かにおいしい。確かに缶詰とは別物かも。缶詰のときに口のなかに感じるざらっとした食感が苦手だったのだけど、こちらにはそれがないような。茹でたてに塩をふってつまみぐい、が止まらなくてこまった。で、それにいまや貴重品となったオリーブオイルと茹で汁でクイジナートにかけてあっちゅう間にフムスができた。

 おいしいおいしい、これからもっとひよこ豆を極めようと思ったけど、これ作ったのが3月初旬で今4月中旬。残りを汁ごと冷凍したのだが、あれ、フムス以外ってどんなものが作れるんだっけ? とそこから失念していて困っている。まだフムス作るか…。いやでもカレーとかスパイスいろいろ使うおかずとか、なんかいろいろあるはずなんだが…。これも1ヶ月前に買った乾物のひよこ豆も待機してるし。加齢による忘却パワーが強すぎるおかげでなにかに夢中になってもあっという間にそれを忘れてしまう。ひよこ豆の場合は、毎日冷凍庫でストックを見かけて「どうしよう」と思うのでそれはないけど、でもあの「もっとひよこ豆を!」というパッションはどこへ。

 

3月12日(火)

10℃

タイ風チーズトースト

なんでもチーズトーストに乗せるとそれなりに味がまとまる不思議

 たぶん前日の昼がタイ風ひき肉炒めだった。

 

3月14日(木)

晴れ

16℃

 

セーグルカンパーニュ

詳細はなにも覚えてない…なんかでもうまくできた

 なにしてたっけ、覚えてないや…と思ったが、いやいや、この一月は4月から我が家にやってくる姪っ子を迎えるために夫とふたりで家中を掃除しまくっていたのだった。そうだった、大変だったのだ。シニアになる直前に、いきなり18歳の娘ができてしまうという衝撃。しかも子供の頃以外、ほとんど知らない。でも、二人きりの生活で満足しすぎてついに飽きが来てなくもない感じだったので、喝を入れるために家に来てもらうことにした。そうそう、姪っ子はダンスを学ぶために東海地方から東京にやってきたのである。9月からは渡米するので、その間の仮住まいの家を探して困っていたので、”とりあえず”うち来る? だったのが、いつの間にか9月までどっぷりいることになった…。

 久々に起きた大事件・大変革である。

タイ&マレーシア旅行2023④ ペナン島ジョージタウン編

エキゾチック、かつゆるゆる。ペナンはすべてがちょうどよい

 だいぶお久しぶりに、去年の11月の旅行記のつづき。

 

「どこか行きたい。アジアならエアが取れる」という理由で今回バンコク(タイ)、ペナン(マレーシア)、クアラルンプール(マレーシア)、というラインナップになったのだけど、「タイ料理食べたい」と夫がいい「都会だけでなくてリゾートにも興味がある」というので、タイのリゾート地を探しまくっていたのだが、ここはベストシーズンじゃない、あそこは混雑しすぎてる、あそこは山しかない等、決めかねていたところ、あれ、帰りはクアラルンプールなんだからマレーシアのリゾートでもいいのでは、と思いつき、調べてみたらペナン、ボルネオ、ランカウイと素敵なところがいっぱいあるではないか。しかも「どういうわけかマレーシアはすごく安い」ということで、都会も田舎もラグジュアリーホテルがめちゃリーズナブル。なんだ、マレーシアいいじゃないか! ということで国を移し、ではなぜペナンかというと、”町歩きとリゾート両方楽しめそうだから”。…あれ、これすでに書いたかしら…すみません。

夜はとくにアジアちっくに盛り上がる

 ペナンは昔から貿易港で栄えており、マレー人中国人イギリス人インド人、とスーパー多民族シティ。なかでもメインシティであるジョージタウンはコロニアル風と中華風マレー風が渾然一体となった町並みが素晴らしく、マラッカとともに世界遺産に認定されています。風情たっぷりの建物を眺めつつ食べ歩きすると最高、というふだんからひたすら次に食べるもののことを考え、かつ散歩ばかりしている我々にはぴったりなエリアなのである。ここのエアビーに3泊し、残りはリゾートエリアでホテルステイするという計画をたてた。今回はまず、ジョージタウン散歩記録。

 

 今回の宿はショップハウスという店舗と住居が一体となったペナン特有の建築様式の建物を一棟借り。ブルーマンションというペナン随一のオールドスタイルホテルが管理しているらしい。

いわゆるペナンの古民家? を再生したエアビーホテル

なかもめっちゃ素敵。奥がキッチンとダイニング。

バスルームも広大。バスタブが映らないくらい。しかしこのあと事件がおこる

2階リビングエリア。手間にベッドがある

 もちろん、もてあますくらい広い。いちいちトイレに行くのにものすごく急な階段を登らねばならず、まあいろいろと不便なのだが、なにしろ素敵なので居心地はいい。

 …が、この宿に関してはとにかくついてなかったようで、ホストは大変親切であったにもかかわらず、「台所の水が流れない」とか「風呂の湯が出ない」とかいう連絡に返事が来ず、このやり取りはとても疲れた。洗濯機も動かなくなり、これはすぐに修理の人をよこしてくれたのだが、説明を聞いてたらどうやら連続運転したのがまずかったらしく、「壊したの、自分?」と申し訳なくなって男性2人にチップを渡したのだけど、チップの相場もわからず、しかもつい昨日までいたタイのレートと勘違いして、結局ふたりで5千円くらいあげていたことに気づいたときの衝撃よ…。しかもそのせいでのちのちクアラルンプールで「現金が足りない!」と慌てふためくことにもなり。まあ、こうして書いてると「旅だなあ旅」という感じなのですが。全ての失敗が”味のある思い出”になるのが旅のいいところだ。

 ともかく、台所の水問題はちょっとした操作で治ったけど、風呂のお湯は出ないままだった。部屋のライトのスイッチが10個くらい並んでいて、出かけるときに全部消したら、そのなかのひとつが給湯スイッチだった、という理由だった。しかもそのことに気づいても、給湯器のスイッチを一度切ると一晩くらいかけないとお湯が沸かないらしく………。冷たかったなあ、水シャワー。それまで様々な行き違いもすべて「でもいい人だから」で許してきたのだが、この水シャワーで軽くキレたので、評価は設備のところは低くレイティングしてしまいました。「こんなにたくさんスイッチがあるのに、なんのスイッチなのか全く説明がないのはいかがなものか。シャワーは水しか出ませんでした」等。そして、もうエアビー、自分だめかも、と思った。

 宿について鍵の受け渡しがどうとか、鍵の開け方(だいたい変なコツがある)に悪戦苦闘して、部屋に入ってあらゆる使い方を試行錯誤し…とかいうのがエアビーの醍醐味なのだけど、「もうあかん」と思った。ホテルにしよう。ホテルがいい。バンコクに続きペナンでもエアビーならではのトラブルに見舞われて痛感した。もう民泊は卒業だ。自分はいい年なのだ。余生はホテルで普通に甘やかされて過ごしてもいい…はず…。もしくは、オーナーのいる家の部屋貸しか。エアビーの醍醐味はやはりこっちかも。気は使うけど、やっぱり家主がいるほうがおもしろい。

 

日中はジョージタウン散歩

 朝市からナイトマーケット、海辺。ペナンはなんとなく歩くのに楽しい街だった。いろんな人種のいろんな文化が入り乱れて、そうすると食事も入り乱れて飽きる暇がない。

商店街の店先

 ペナンではホワイトコーヒーというのが定番らしい。

 

御当地グルメはニョニャ料理

初日の夕食はここで。ニョニャ料理とは、中華とマレー、2つの料理が混ざりあった貿易町らしい様式。発祥はペナンと同様、交易で栄えたマラッカ。

外観もかわいいニョニャ料理レストラン、Tina's Kitchen

カラフルなニョニャ料理

 そういうわけで、見た目からして中華のようなマレーのような。スパイスをたくさん使うのも貿易街ならではなのかも。でも味付けはかなりマイルドで、タイ料理なんかとはだいぶ違う感じ。おもしろい。お母さんと娘さんがやっていたので、どちらがTinaかわからないが、むちゃくちゃいい人たちだった。マレーシアでは「びっくりするような素敵な笑顔」をする人とか「むちゃくちゃ親切」な人に多く会った。外国でこういう人たちに会うととても救われる。おっかなびっくり旅しているので。

 

ペナンは夜、ひらく

 夜になると人通りがどっと増える。あちこちでナイトマーケット(おもに飲食)があるからか。旅行客だけでなく地元の人もみな外食するようだ。

 夜になるとますます楽しげな雰囲気になる。

外で食べるのが好きみたい

ステージまであるいわゆるフードコート

大人気の飲茶店。看板と店の様子を夜に撮り、翌日昼に行くことに

飲茶を乗せたワゴン(写真手前右)がテーブルを回ってくる

で、オーダー。お茶の提供の仕方に驚く

 2回目をオーダーしようとしたら、「1回だけ」的なことを言われて、え!となったけど、しばらく待って別の人のワゴンに声かけたらあっさりOK。なんだったの?


2日めの朝食は大人気カフェ、Loong Fong CAFE

店内もエキゾチックでめちゃかわいい

ペナン名物、カヤトースト!

なんと生卵をトーストサンドにつけて食べるという…

 カヤトーストとは、ココナッツミルクと卵のペーストというかジャム。これをはさんだトースト・サンドイッチを、なんと生卵(というか超半熟?)にひたして食べる。アジア通の方々にはおなじみのものなのだと思うが、なんかすごい食べ物だ。なんでも、他では超半熟な殻付き卵が湯に入って出てきて(ここで茹でてる?)、それを割って食べるのだとか。なんの予備知識もなくオーダーしたら、隣の中国人ファミリーが卵に浸して食べていて、「おおお…」となった。そんで、これがけっこうおいしかった。トーストしたパン、甘いジャム、とろっとした卵がからみあって、前から知ってるような新しいような不思議な味わい。

名前忘れた…シロップ漬けフルーツ&ゼリー、なのだと思うが

 そしてもうひとつ、フルーツとゼリー。なんの期待もせずに頼んだからか、一口食べて”!”というおいしさだった。バンコクでも同じようなシロップ&フルーツをカペラバンコクエステのあとで出されたが、あれも異様においしかった。

 給仕をしてくれたお兄さんが日本通で、「日本語、スコシワカリマス」と言うのでいろいろしゃべった。

桟橋の先にあるものは

 で、散歩。その昔、移住してきた中国人が自分たちの居場所を作るため、海のはしっこに荷揚げ用として使っていたはしけの周囲に家を建て、そのへん一帯を自分たちファミリー(みんな同じ姓)の居住区にしてしまうというすごいことをしたエリア、クラン・ジェティ。地面が続いているようだが、木の板は桟橋、ゲートの向こうは海なのだ。そして両サイドの家は水上家屋。

 ↑これはたぶん、李さん一族の橋、って意味。英語だとLee Jettyというらしい。

 で、ゲートをくぐっててくてく歩いていくと…

海だった! 当然だけど

 なんだかめちゃ美しい眺めだった。海の向こうにマレーシア本土が見える。

www.oricon.co.jp

 

窒息しそうなほど豪華絢爛なプラナカンマンション

 プラナカンとは、15世紀頃からマラッカ、ペナンなどに移住してきた中国人のこと。彼らはこの貿易街でしたたかに商売し莫大な富を築いた。ここは19世紀の中国の富豪の住居&オフィスだった建物を公開し、プラナカン文化をたっぷり堪能させてくれる観光施設です。インテリアだけでなく暮らしぶりもわかるので軽いトリップ感覚も味わえる。

 

owl-green.hatenablog.com

↑ここで丁寧に解説されています。

 

 いやあもう、とにかく濃密でぎっしりでカラフルで緻密。ヨーロッパの宮殿も同じ感覚を味わったけれど、日本の「余白の美」って、本当に少数派なのね…。

クリスマスの飾り付けもこの通り。ツリー1本では足りない

ダイニングルームは座っただけで満腹になりそうな

 1時間くらいじっくり見てまわっていたら、夫が具合悪くなってきた。あまりにも濃厚で窒息しそうとのこと。彼はヨーロッパでもタペストリーが苦手でやはり途中で城見物をリタイアしたことがあったけど、大陸特有のインテリアにやられてしまうようである。ここ数年突然木高所恐怖症になったり、濃密インテリアにやられたり、怖いものなしだった彼も年くってだんだん弱くなっている。もともといろんなものが苦手な私は、かえって平気なのがおもしろい。「身体が弱い人のほうが長生きする、なぜならば常日頃自分の身体に注目しケアばっかりしてるから」という話を聞いたことがあるけど、それに近いのかも? 中庭に連れてって一息つかせる。

カフェ難民になって困っていたら

 プラナカンマンションをあとにし、海辺を歩いていたのだが、どこにもお茶をするところがない。地図にあった海辺のカフェもやってないし…。いやまあ、スタバはあったのだけど、別にペナンでスタバに入らなくても…と通り過ぎたら、あとは全然なかった。もう結構限界かも、と突然疲れに襲われていたらホテルが現れた。

ペナンではシックなホテルとして大人気、23Love lane

「23Love Lane」という名前の宿で、高評価ホテルとして名前は知っていた。やはりいろんな文化がミックスしたような建物で、”素敵だな〜”とのぞいたらお兄さんが庭を掃除している。勇気を出して「バーはある? 今やってる? ゲストじゃないけど利用できる?」と聞いたら「いいよ」と入れてくれた!

”カフェってわけじゃないkどロビーでお茶を出してあげるよ”と

 要はホテルのロビーでお茶していいよ、とのこと。左奥に見えるのがフロント。すごい、ゆるゆるしてなんていい雰囲気なのだ…。お客さんが、ときどき奥から出てきてはまた消えたり。ふらっと到着した人たちもいた。レモネードとビールを頼んだときに、このお兄さんがめちゃいい男だったことに気づく。

僕がレモンを絞ったよ、と

 そんないい男が絞ったレモンで作られたレモネードを、ここに泊まったらどんな感じかなーと想像しながら飲む。おいしい。たっぷり40分くらい休んでしまった。

www.23lovelane.com

↑ゲストルームも載ってる。すごくかわいい。

カレーと惣菜のワンプレート飯、ナシ・カンダールにはまる

 夜、というか遅い昼はどうしようと思っていると、すでにグーグル・マップでがんがんに調べていた夫が「ここはどう?」と出してきたのが、カレー定食ナシ・カンダールの食堂だった。「NASI KANDAR BATHUSA」。どう発音するのかもよくわからないが、グーグルでは妙に熱いレビューが書き込まれているので行ってみる。

お客のいないところを撮ったけど、夕食時は並ぶ人であふれかえっている

 右のショーウインドウのなかにお兄さんがいて、そこで食べたいものを指差すと、一皿に全部持ってくれる。そして最後は必ずカレーをソースのようにまわしかける。かけるカレーはお兄さんが勝手に決める。

地元の人でいっぱい、これぞアジアな店内

夫のプレート

わたしのプレート

 カレー数種のほか、キャベツやいんげんなどの野菜のおかずも数種。だいたいみんな3,4種類オーダーするようだ。栄養バランスも抜群な気がする。ほんとにアジアの人は野菜をよく食べる。

 レビュー通り、どれもめちゃくちゃおいしかった。いつも食べてる? くらいなじみある味。誰もがおいしいと言いそうで、だから高評価なのか。店内も居心地いいし、大当たりであった。

 

お店の情報はこちら↓

 



g.co

https://www.tripadvisor.com/Res

 

 

 

3日めの朝、さいごに食べたのはチャーシュー丼

 グルメ天国といわれるペナンで、毎回ひとつの料理に絞るのが苦しかった…。なにせ中高年、胃袋的にも体重的にもそんなに食べれない。1日2食で十分なのである。さんざん悩んだ末、ジョージタウン最後の朝は、チャーシューがうまいという中華食堂にした。お店の名前……忘れた……すみません。

黄色い建物が目印

店内こんなで、通勤前? のローカルさんたちがひとりで食べてる

チャーシューの下がご飯なのか麺なのか、さんざん悩んで…飯に

 うまい。うまくないわけがない。甘めのたれ、カリっと焼いた皮、ジューシーな実。朝からおなかいっぱいになって、我々はペナンの海辺リゾート地、バトゥ・フェリンギに向かったのでした。つづく。