親戚の家のコロ
昔、コロという雑種を親戚の家が飼っていた。
とってもかわいかったのだが、少々頭が悪かった。
たとえば、どんなことが頭が悪いのかというと、私が何度遊びに行っても、私を覚えないのだ。
私に向かって吠えまくるのだ。
そして、「待て」とか、「お座り」も、何度も教えても、一向にできず、結局最後まで一度もできないままだった。
でも、私はコロが大好きだったので、コロが寿命でもう長くないと知ってから、アドレスに「コロが長生きしますように」という願いをこめたアドレスに変えた。
そのおかげかどうかはわからないが、それから、コロは半年も頑張っていきてくれた。
あんなに頭の悪い犬でも、死んでしまうととてもさみしかった。
今も、コロの小屋が残っているが、覗く度にちょっと悲しくなる。
今日の出来事、1才桜の盆栽を買ってきた。
昨年の秋、庭に植えてあった、花梨、皐月、蝋梅、ツツジ、などの木々をすべて切ってしまった。
根こそぎ切ってしまったので、復活をすることは無い。
終活の一環で、自分の趣味で庭に植えたものはすべて処分してしまおうと思ったからだ。
庭はすっきりして、樫の木が1本残っているが、それも樹高を半分にしてしまったので、間が抜けたように立っている。
新しい枝は生えて来ることがあっても、幹が伸びることは無いと思う。
自分が死んだ後に、手入れをするのが大変だと思い切ってしまった。
全部無くなってしまうと寂しくなる。せめて家の中に小さな木があってもいいと思い、桜の盆栽を買ってきた。
大きくなるのは困るので、1才桜の盆栽にした。伸びても50㎝程度なので邪魔にはならない。
固い蕾が付いている。開花は少し遅めだ、5月の初め頃だと思う。
初めてなのでどんな花が咲くのか楽しみである。
悪夢②
小学生の自分は鍵っ子だ。
家に帰ってきたら2階の自分の部屋に行って、
寝転んでお菓子を片手にお絵かき用のスケッチブックを開く。
ピンポーン。チャイムが鳴るが出なくていいよと言われてるので、出ない。
さらにピンポーンと鳴る。無視しているともうチャイムは鳴らない。
クッキーを咥えてお絵かきを続ける。
「ねえねえ」知らない男の声がして顔を上げると、
2階に上がる階段のところから男が顔を出している。
「返事が無いから上がってきたんだけど」驚いて声が出せない。
ギッと、階段を踏む音が聞こえる。
勝手に家の中に入っちゃダメじゃないですか。
そう思うけど知らないおじさんだから言えない
。「何してるの? お絵かき?」ギッギッと、階段を上がってくる。
おじさんの顔だけが見えていたのが、変な色のブレザーとか
靴下を履いた足とかまで見えてくる。
至ってどこにでもいるおじさん。知らないおじさん。
自分の部屋のドアの前に立ったおじさん。
「ねえ、遊ぼうよ」出ない声を絞り出そうとしながら、
ぼんやり自分はこの後どうなるのかな、と想像してみた。
おしまい。
高校時代
高校時代って何をやっても面白いし、何をやってもむかつくし、何を食べてもおいしい。毎日が忙しい出来事だらけ。
高校時代は忙しすぎてあっという間に三年間。良い事も悪いことも、初な体験が多い。
情報の入り方も半端なくどんどん入ってくる。この時代は思いっきり味わってほしい。
高校卒業すると、社会人になる人、学生を続ける人、大きな人生の枝分かれがくる。この時代は人生の分岐点。
だからこそ、満足いく高校時代をすごしてほしい。
沢山勉強をして、沢山遊んで、沢山寝て、次の人生の始まりに後悔しないようにしてほしい。
大人の階段はもう、近くまできてる。
しかし、今の高校生はなかなか全力でチャレンジをしている感じがしないので、大人になってから不満を言ってくる。
大人になると、その不満は大人の世界には通用しない。訂正を親切に教えてくれる事なんて少ないよ。
自分で考えて自分で答えを見つける。責任を持つ、それが大人。
色々と経験はしていた方が考えも沢山見つかるし、良い悪いもわかる。
高校時代を思いっきり味わって。
ポイ捨てが喫煙者を追い詰める
信じられないことだが、嫌煙ブーム真っ只中にも拘わらず、いまだにタバコの吸い殻を地面に捨てる人がいる。そういう人はどういうつもりなのだろう。もしかして、嫌煙ブームに反抗する尾崎豊的な心境で敢えて嫌がられる行為として吸い殻を捨てているのだろうか。それとも地面は灰皿だと、本気でまだ考えているのだろうか。服が汚れるなどの理由でポケット灰皿を持ち歩くのがどうしても嫌なのだろうか。全く分からない。一番良いのは自宅や駅前など灰皿の用意された場所で吸うことだ。人口密度が低く、人通りが少ない場所で煙の行方に配慮しながら吸うのが次の策。もちろんポケット灰皿を持参してだ。うっかり灰皿を忘れてしまったら、灰だけは地面に落とさせてもらって、吸い殻はタバコの箱などに入れて持って帰る。花壇などの植え込みがあれば、吸い殻の葉っぱの部分は全てそこに捨ててフィルターのみにするとヤニ臭さが抑えられる。社会のためではない。喫煙者がこれ以上嫌われないためにやっているのだ。喫煙する権利がこれ以上ないがしろにされないためにはポイ捨てする喫煙者を撲滅することが肝心だ。
健康食品、アロエ生ジュース、が良さそうだ。
アロエ、と言えば昔は何処の家にも鉢植えでおいてあったような気がする。それも玄関先で鉢の中の土は完全に渇いていた。
最後に水を上げたのはいつなのだろう?と心配するほど渇いていた。それでも、アロエそのものは枯れる様子も無く青々としていた。
幼い頃は我が家の玄関にもアロエの植木鉢があった。父親からお腹が痛かったり、食欲が無いときはこれを少し切って食べろ!と言われた。
手足の擦り傷にも効くと言われた。こんな妙な形をした植物が本当に効くのかな?と半信半疑であった。
正直、何度か試してみたが、苦いだけで薬効があるとは思えなかった。
それでも不思議なもので成人になり所帯を持ち子供が出来た頃、いつの間にか玄関の横にアロエの鉢がおいてあった。
勿論、自分で購入したものだ。
新聞紙上でアロエジュースを生産販売しいる会社が取り上げられると飛ぶように売れて今も継続している。
効果効能は中高年が抱えている健康障害を改善してくれるものらしい。自分も試してみようと思う。
猫に嫌われる人が猫に好かれるためにすること
自分は猫に嫌われやすい。
一般的に急に大声を出す、声を出しながら追いかける、
早口、低い声などの人は嫌われやすいそう。
自分は声は高い方だし、猫に近づくときはそっと動くようにする。
それでも嫌われる理由を考えてみた。
大体日頃から、猫が人を選ぶこと自体が気に入らない。
彼らのふわふわな毛並みや肉球、つぶらな瞳を見るとたまらなく可愛いと感じるが、
まだ何もしていないのに近づいただけでぱっと逃げられるのには本当に腹が立つ。
道端で見つけた野良猫に「チーチー」と小さく声をかけて距離を詰めながらも、
自分より小さく弱い生き物に何故こうも気を使わなければいけないのかと考えている。
それで、捕まえたら何をしてやろうか、などと少し危険なことを考えてしまう。
そうしているうち、猫は触れるか触れないかくらいのところで逃げてしまう。
猫はこちらの殺気というか邪気を読むのかもしれない。
ではどうすれば邪気が消えるのか。
自分が猫の愛くるしさから解放されてどうでも良くなった時なのか。
それでは意味が無いだろう。
ふと気づいたが、これは女にモテない男の思考と同じじゃないだろうか。