事後報告と現状について
長いこと間がありましたが
いろいろありまして
・仕事辞めました
・嫁さんは無事に退院し家でゴロゴロ安静にしています
・出産は7月中旬の予定です
入院当初は辛かったけど今は穏やかな時間が流れています
備忘録としていくつか
■産婦人科について
結果的に近所の婦人科の小さい病院が前置胎盤を告げてくれなかった事で心技体の事前準備ができなかったという点が残念だった
豊島区では都立大塚病院が一番安心
※何かあった場合に24時間対応(輸血などの緊急事態など)
■前置胎盤について
誰がいつなるか分からない
自然分娩をあきらめる必要はない→嫁さんも胎盤の位置が上がったので今回自然分娩の予定
※自然分娩の方が産後の回復が早い
■夫として
仕事が夜型で明け方まで対応も頻繁にあったので思い切って辞めた(家を買おうと思ってたのである程度貯金をしていたのもある)
嫁が不安を少しでも解消してあげることや万が一の際の対応(各種連絡や必要なものの購入など)が必要なので、また今後の恩を売る意味でも可能な限り看病すべき
毎日1時間お見舞いに行った
前置胎盤発覚!!後編
【続き】
4/2(木)18:57
「タクシーで家に帰る」
自分の財布を渡し、急ぎ嫁さんをタクシーで移動させる。
愛犬ツモを預かり、散步の続き。
ツモはお母さんが突然いなくなった事実に戸惑い、
後ろを振り返り振り返り、なかなか前に進まない。
19:12
嫁さんからLINE
「やっぱり病院に直行する」
そうか、そのほうが良いかもね
「ツモおいたらすぐ行くわ」
「保険証も持って来て」
「おk」
あなた、この状況でちょっと緊張感なさすぎじゃない?と思われた方もいらっしゃるかもしれない。
背景をお話しすると、
妊娠初期から産道にポリープがあったことから微量の出血があったりなかったりしていて、検診先の産婦人科から出産時になくなるから問題ないとの見解を得ていたのです。
この日から遡ること1週間前にそのポリープも除去し、
ちょうど出血騒ぎが収まって、のタイミングだったので
その時はまたか?ぐらいにしか思ってませんでした。
19:50
タクシーに飛び乗り病院着
何が何やらよく分からんまま夜間窓口に突入
この窓口で良いのかどうかも分からん状況
キョロキョロしながら窓口らしきところで質問する
「うちの嫁さん来ましたか?たぶんさっき搬送されたメガネをしていて…」
「あーIさんですか、保険証お持ちですか?」
おーここで良かったのか
保険証のコピーなど手続きを済ませ、ソファーをみると嫁さんのパーカーとトコちゃんベルトが置いてあったのでしばらく待機
20:15
放置プレイ
20:35
さすがに不安になってきてキョロキョロしていると診察室のドアが開き、
「こちらへどうぞ」
中に入ると診察ベッドに横になっている嫁さん、運動後みたいに顔が赤い
チョット安心するオレ
すぐに先生から状況説明があった
「お腹が張っていて、大量出血の可能性があるので今日はとりあえず入院です」
おっと…
「我々としては最悪の事態を想定します。大量出血があれば即手術になりますが…」
説明が頭に入ってこない…
「待合室でこちらの書類にサインをお願い致します」
分かりました…
20:55
書類にサインしまたもや放置プレイ…
状況がよく分からない…
一旦外にタバコを吸いに行こう…
21:03
上司に電話
「これこれで今放置プレイで状況がよく分からんのですが、今日は入院しないといけないみたいで…」
上司はいう
「オレも同じことがあって朝まで8時間放置されたから、看護婦さん捕まえて事情を聞いた方がいい」
なんと…8時間…
「明日出社できないかもしません、また連絡します」
21:15
看護婦さんを捕まえようとすると
「あ、どこいってたんですか!3Fに移動しましたよ」
道順を聞いてエレベータで3Fへ
誰もいない…
何処に行けばいいのか分からない…
右往左往していると待合席のおばちゃんが
「今搬入された人?あっちに行ったわよ」
ICU…
マジかよ、そんなに深刻なの??
中入ってみると病室もいくつかありドアも開かない…
何もかも、とにかく勝手が分からなさすぎる…
インターフォンがあったのでとりあえず押してみる
「あの、Iですが…」
「あIさん、万が一手術になった時に備えて、このバンドとこの書類にサインして下さい」
「すいません、外で飯食ってきていいですか?」
「あーダメです、あと5分でもう少ししたら先生から説明がありますので待合席でお待ち下さい、地下に売店があるのでそこで急ぐなら」
手渡されたバンドなどに嫁さんの名前を記載して、素早く売店に
おにぎり、蕎麦、レモンジーナ、暇つぶしに週刊新潮を購入
急いで飯を掻っ込む
21:20
院内はとにかく室温が高い、妊婦の体を気遣ってだろう… しかし暑いな…
しかしたまたま早く帰ってきたから良かったものの、いつも通り納期パンパンの状況だったらどうなっていたんだろう、嫁さんは見知らぬ人にお世話になっていたのだろうか、家まで自力で帰ったのだろうか
などと考えていると看護婦さんに病室に誘導された
21:25
嫁さんと再会、すでに点滴が始まっていた
容態を聞くと
「お腹が張ってて、次出血したら手術だって」
うん、それはさっき聞いた
「切迫早産と出血を伴う前置胎盤だって」
早産…なんとか胎盤ってなんだ
まだ5ヶ月ちょっとで700gのベイビーちゃんだったよな…
21:30
先生がやってきた
前置胎盤について色々説明された。
前置胎盤の出血は警告出血といい、大量出血があれば即手術になること
今晩は手術室が満室なのでその場合は転院になること、
経過観察が必要で出産まで絶対安静が必要なこと←この時点で事の重大さにようやく気づく
21:40
状況が理解できたので嫁さんの妹にTEL
(昨日まで甥っ子姪っ子を連れて遊びに来ていたのだ)
コレ以上は何もできないので一旦帰宅することに
22:15
帰宅
愛犬ツモに餌やり、風呂入って就寝
…長い夜だった
明日は入院手続きか、病状を把握して対応策ついても調べないと。。。
ああ疲れた
前置胎盤発覚!!(前編)
桜も散り始めた4/2(木)
今年は満開になった桜をまともに見ていないぐらい
日々の仕事で精神的にクタクタだった。
「久々に早く帰れそうだ…」
帰宅前にいつものようにLINEで嫁さんに連絡
「帰る」
18:31送信
こんなに早く帰れるのは何週間ぶりだろう
今日は早めに風呂に入って早く寝よう
「迎えに行く!」
18:31返信
タイミングが合えば犬の散歩がてら最寄り駅まで迎えに来てくれるのが我が家の慣習だ
18:55 最寄り駅着
ホームを出て信号待ちしていると嫁さんと愛犬の姿がみえた
信号が変わり近づいていくと奥さんは険しい顔つき
「何か悪いことしたのバレたかな…」
どうしたの?と聞くや否や
「…出血してるねん」
あら…あかんやん…
この時はまだ
これから長い病床生活になるとは
少しも思っていなかった。。
【続く】