宇宙の果て

ないであろうものをさがす旅をしています

ジャニオタとしてのわたし

 前回の記事で、わたしがジャニーズに落ちてしまったきっかけまでを書きました。

cervato.hatenablog.com

 今回はジャニオタ人生を歩み始めてからです。

 

最初からDDぎみ

DD。元は女性アイドルファン界隈で使われていた「誰でも大好き」ということば、すなわち事務所担を示しています。わたしは2004年末見事ジャニーズに落ち、2005年には見事、「ジャニーズアイドルが好きなオタク」となっていました。一番のご贔屓は嵐だったのですが、嵐以外のジャニーズもテレビに出ていたら録画、CDは買える範囲であれば買う。Myojo、Wink Up、POTATE、Duet、ポポロ(いわゆるドル誌)全て購入していました。

ジャニオタになってすぐに購入したCD

・嵐「サクラ咲ケ

・嵐「WISH」

・嵐「One」

・V6「サンダーバード-your voice-」

・V6「ありがとうのうた」

・V6「UTAO-UTAO

・トラジハイジ「ファンタスティポ

KinKi Kidsビロードの闇

タッキー&翼「愛想曲」

関ジャニ∞大阪レイニーブルース

関ジャニ∞「好きやねん、大阪」

 今見るとジュリー派ジャニー派大好きかよって感じですね。派閥なんてなかった(はずの)時代…………

なぜ嵐、なぜ櫻井翔

今さらですがわたしの担当は櫻井翔さんです。あまり担当という概念を持っていないのですが、もし誰か一人選ばなくてはならないなら、彼が担当ということばに一番当てはまります。

けれどわたしが嵐に落ちた決定打は前回記事のとおり「南くんの恋人」の二宮さんです。それ以前に櫻井さんのことは木更津キャッツアイで拝見していましたが、その時は興味が湧かなかった、というよりも、主演の岡田准一さんしか見ていませんでした。主題歌がV6じゃないことにもやもやしていたぐらいです。

櫻井さんに落ちたきっかけは単純です。「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」のMVの櫻井翔さん(のビジュアル)が完全に好みでした。以上。

もともと好みのルックスなんです、きっと。ドラマの木更津キャッツアイの頃の櫻井さんは髪の毛をツンツンさせて少しおぼこい印象なんですよね。役柄的にもそうだし、本人もまだ成人前後だったし。ピカダブの櫻井さんは当時22才ですかね?おそらく。当時小学校高学年になったばかりのわたしには、バンビの印象とは打って変わって大人びて見えました。ギャップ萌えと言うのかもしれません。「やさしい近所のお兄さん(昔は結構なヤンキーだった)」感がすごいです。衣装も影響してるんですかね?めちゃくちゃかっこいいです。とにかくわたしは完全にこのピカダブの櫻井さんに恋をしてしまったわけです。(当時の心情としては担当というより恋の方がしっくりきます。)

ちなみにこのMVは嵐がヘリポートで踊っているのを空撮しているんですが、ベストポイントはサビの「僕らの背中に迫る」の「僕らの」あたりで踊っている櫻井さんの首に巻き付くネックレスです。最高です。

次点は「俺が止まるところじゃないから」の顔を伏せて右手を突き出しまっすぐ前を指差す櫻井さんを横から映したカットです。ここ、ほんとにめちゃくちゃかっこいい。

ちなみに他の4人の私的お気に入りポイントですが、

大野さん→ソロの「僕らの未来照らして」の「未来」で天を指差すポーズ。親指人差し指小指が立ってる。

相葉さん→全体的にダンスが素晴らしい。特に2番サビ「永久と希望の歌を」で脚を浮かせてしまうその軽さ。

二宮さん→2番Aメロ頭の「周りを気にして見た目も気にして」の「気にして」の時のワンコ感。きゅるんきゅるん。

松本さん→同じく2番Aメロ「僕の憂鬱を」で顔に被さる手の美しさとチラ見えする白メッシュ。造形美。

改めて櫻井さんだけじゃなく5人のビジュアルがめちゃくちゃ好きです。このMVが好きだからこのビジュアルが好きなのかまた逆なのかはもうわかりませんが、とにかくこのMVはいまでも圧倒的に好きです。当時5×5のDVDの中でもほとんどピカダブばっかり再生していました。毎朝起きたらピカダブ。学校から帰るとピカダブ。寝る前にピカダブ。いい生活でした。

FCに入る、コンサートに入る

いよいよ嵐に転がり落ちてしまったわたしは人生で初めて、ファンクラブに入ることになりました。嵐のFC、当時(2005年)は会員証はまだ黄色いなんかプラ板みたいなやつでした。

そして、FCに入ってすぐの頃に青いお手紙が届きました。Oneツアーのお知らせです。まだ大阪城ホールでのコンサートでした。わたしはそれまで浜崎あゆみさんとモーニング娘。のコンサートに入ったことはあったのですが、男性アイドルのコンサートは初めてでした。中学一年生のわたしが母と入った嵐のコンサート、ペンライトもまだジャニーズ共通の四角いやつでした。コンサートマナーとかルールとか作法とか、なにもわからないままとりあえず櫻井さんのうちわとペンライトとタオルとパンフレットとバッグを買いました。席はスタンド上手の3列目だったような気がする。正直あまりコンサートのことは鮮明に覚えていないし、ダイジェストDVDを見て「あー、こんなことやってたような気もするなあ…」くらいの記憶しか残っていないのですが、そんなわたしがはっきりと覚えていることがあります。松本潤さんと目が合ったということと、そして二宮和也さんの「秘密」の破壊力です。

ハダシの未来の際にわたしたちの席のエリアで歌っていた松本さん。もうほんの3メートルほどの距離にあの、マツジュンがいたのです。そして目が合いました。あれは合った。近すぎたから。わたしの記憶を信じています。マツジュンと目が合った。あと松本さんを生で見たとき痛感したのは、「この人めちゃくちゃカメラ映り悪いな」ということです。普段雑誌やテレビで見る松本さんも普通に、というかトップレベルのかっこよさ、美しさなのですが、生で見るそれは比ではありませんでした。なんだろう、生で見る松本潤さんのあの神秘さ。うまく言葉にできませんが、ほんとにキラキラ輝いてるし細いし背高いしかっこいいし美しいし、アイドルってああいうことなんです。たぶん。

二宮さんのもはや伝説となっているソロ曲。それが秘密です。あれを当時リアルタイムで見れたってことは自分の中でかなり大きいかもしれない。あの時ばかりは、櫻井さんのうちわを持ちながらも全力で二宮さんにキャーキャー言ってました。なんか、二宮さんが出てきた瞬間時が止まった。みんなが二宮和也ワールドにトリップしてた。かわいいJr.たちを従えてかわいい踊りを披露する二宮和也さんはあの瞬間世界一かわいい生き物でした。いや、今もかわいいんですけど。なんかもう、かわいさが振り切ってました。K点越え。

未だにOneコンディスク化しないの勿体無さ過ぎて叫びたい衝動に駆られるので、そろそろBlu-rayで出してください。ほんとに。

ジャニーズとわたし

というわけでわたしのジャニーズとの出会いから今に至る経緯を自分用にまとめておきます。

 

わたしの人生において、テレビが無い生活なんて考えられません。幼い頃から気がつけばテレビを観て、部屋に人がいるのにテレビがついていないなんてことはありえない、というくらい我が家では常にテレビの電源が入っていました。以前下宿していた時に友人がひとり暮らしのわたしの家に泊まりに来た際、「家帰って荷物置く前にまずテレビのスイッチつけるんやな」と指摘されて初めてそれが万人にとって当たり前の行動ではないということを悟りました。むしろそんな習慣も指摘されないと気付かないくらい、家に帰ったらまずテレビをつける、ということはわたしの中で玄関で靴を脱ぐというくらい当然の文化だったのです。

はじめてのジャニーズ

そんな家庭で育ったわたしは物心がついた時には既に教育テレビを観て過ごしていました。思えば一番最初に触れたジャニーズは、当時「忍たま乱太郎」のテーマ曲を歌っていた光GENJIだったのです。もちろん当時は勇気100%を光GENJIが歌っていることも、その光GENJIがジャニーズのアイドルであるということも知りませんでした。


Hikaru Genji "Yuuki 100%" - YouTube

そしてもうひとつ、幼いわたしとジャニーズを引き合わせてくれた作品がありました。ウルトラマンティガです。平成のウルトラシリーズ一発目のティガ、その主人公マドカ・ダイゴ役はV6の長野博さんです。そしてその主題歌はV6のTAKE ME HIGHERです。当時のわたしは本気でダイゴ隊員が好きで、自分自身もGATS(ダイゴ隊員が所属する組織)に入りたいと思っていました。思い返せば、ダイゴ隊員がわたしの初恋だったのかもしれません。とにかくダイゴ隊員、そしてティガが大好きで、テレビの前で毎週TAKE ME HIGHERを口ずさんでいました。4歳児の空耳なので、サビの部分は「わなてきゅていくみーていくみーはいやー」と意味も理解せず歌っていたことを覚えています。


ウルトラマンティガ OP (HD) - TAKE ME HIGHER - YouTube

ジャニーズを知る

いつしかわたしは子ども向け番組以外も観るようになりました。その頃の記憶もまだまだあやふやですが、「サタ☆スマ」を観ていたことを覚えています。けれど実際どんな番組だったか、放送内容までは覚えていません。中居さんと香取さんが出ていたことと、中居パパのコーナーなんとなく覚えてるかなあ、そんなのあったなあ〜〜くらいです。サタ☆スマではっきり覚えているのは、慎吾ママです。慎吾ママのおはロックも当然歌っていましたし、挨拶は常に「おっはー」、マヨチュチュもしました(正確には挑戦は未遂に終わりました)。

その後もわたしはたくさんのジャニーズに知らぬ間に触れていました。アニメ「犬夜叉」のテーマソングにはよくV6が起用されていましたし、バラエティ番組も「SMAP×SMAP」をはじめ「USOジャパン」や「堂本兄弟」、「学校へ行こう」は大好きで毎週の楽しみでした。音楽番組も、「うたばん」「ミュージックステーション」「HEY!HEY!HEY!」また「速報!歌の大辞テン」など毎日のようにゴールデンタイムに放送されていたので、無意識のうちに楽曲に触れる機会も多かったのです。特にうたばん、HEY!HEY!HEY!はジャニーズ以外のミュージシャンなどについても、トークの部分が多いのでそのキャラクターや人となりがわかってとても楽しく視聴していました。どうにか完全復活してください。母につられてドラマも観るようになったわたしはジャニーズが出ていることを意識せずにただ純粋にドラマを楽しんでいました。それが「白い影」であり、「人にやさしく」であり、「ごくせん」であり、「元カレ」であり、「Stand Up!!」であり、「末っ子長男姉三人」でした。その頃から、「ジャニーズ事務所のアイドルがテレビという箱の中で歌ったり踊ったりお芝居したり、はたまたおしゃべりしたりしている」ということをなんとなく理解し始めました。そしてなんとなく、「中居くんと岡田くんと堂本剛くんがお気に入り」になりました。

そんなわたしがいよいよはっきりとジャニーズというものを意識し、その深みに嵌まり、今でも熱を上げているあるドラマとの出会いは本当に偶然でした。リアルタイムの視聴ではなくたまたま再放送を見て虜になり、そこから10年以上、わたしは「木更津キャッツアイ」から離れられません。この作品についてはまた別記事に起こしたいと思っているので省略しますが、「なんとなくお気に入り」な岡田くんが主演なはずなのに何故主題歌がV6じゃないのか、「ぶっさんが主役やのに」「嵐ってなんや」「バンビなんやねん」と憤りを感じたことを覚えています。主題歌は嵐のa Day in Our Lifeでした。当時のわたしはUSOジャパンやら歌番組やらで嵐を見ていたはずのにまだ理解していなかったんですね。けれど後にその「よくわからん嵐とかいうグループ」にずっぷり嵌まってしまうとはまさか夢にも思っていませんでした。

ジャニーズを好きになる

2004年、とんでもなくハマったドラマがありました。「南くんの恋人」です。ある日突然体がお人形くらい小さくなってしまった深田恭子さん演じる高校生のちよみの二宮和也さん演じる恋人の南くんとの秘密の同棲生活を描いたドラマです。この南くんが当時のわたしにとってドストライクで、本当にすっごい素敵な彼氏なんですよね。高校生ながらなんとかちよみを守ってあげようと奮闘する南くんの恋人にわたしがなりたかった。 

南くんの恋人 DVD-BOX

南くんの恋人 DVD-BOX

 

 そんな南くんの中の人が嵐の二宮和也さんだと知り、Stand Up!!の正ちゃんだと知り、嵐にはごくせんの慎くん、木更津キャッツアイのバンビがいることを知りました。そしてその年のクリスマスと誕生日プレゼント(12月生まれなのでひとまとめ)に、KinKi KidsのSingle Selection Ⅱ/Anniversaryと嵐の5×5を強請ったのでした。これがジャニオタ人生のはじめのはじめの第一歩です。 

 

5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004 (初回限定盤)(DVD付)

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見事ジャニオタと化してしまってからはまた別の記事で。

へきというよりもさがとしての

わたしはハマったものに対してはできるだけ投資したいと思っています。単純に、わたしが幸せにしてもらったものにはそれなりに対価を払いたいし、そうすることが好きなものに対する一番手っ取り早い関われる方法なんですよね。金落としてナンボとまでは言わないけど、好きなものには積極的にお金払いたい。

 
先日永遠の0が日本アカデミー賞で8冠を獲得し話題になりました。あの時の岡田さんのコメントについてもまた記事にできればいいなと思います。
永遠の0が公開された時、わたしは合計6回映画館に足を運びました。1年前のことですので詳しく思い出せませんが、全てレディースデーや映画の日などの割引料金だったとしても、6600円かかります。あと、パンフレットも購入しました。ちなみにきっちり初回盤のBlu-rayBOXも購入しました。そこそこのお金をこの作品に投資しました。
まだ公開中の時に、知り合いに映画を6回観たという話をしたら「どうせDVDが出るのにどうしてそんなに行くの?お金がもったいない。少し待ってレンタルすればいいじゃない」というようなニュアンスのことを言われました。わたしはその時ショックが大きすぎて彼女にきちんと自分の考え方を説明できなかったので、今ここに記すことにします。
DVD(Blu-ray)レコーダーと映画館の差
まず当たり前の話になるのですが、映画作品は映画館で観るのが一番適していると思います。映画館で観るのを想定して制作されているので当然です。最近はテレビやスピーカーも高性能なものが増えて、家でも映画館さながらのサウンドを再現できるようになったとは言え、やはり家と映画館では大きく差があります。音楽番組で好きなバンドの曲を聴くのと、実際にライブ会場で聴く時の差に近いものがあると思います。バンドはアレンジだったりパフォーマンスが変わるものだから常に同じものを流している映画とは別物だ、という意見ももちろん理解できますが、感覚的には似ていると思います。わたしは映画館という場所が好きだし、映画館で映画を観ること自体が好きなので、余計に映画館と円盤では差を感じているんだと思います。もちろんレンタルした映画のDVDを家で観ることだってありますが、極力映画は映画館で観たい。
映画の中でも、家で複数人でワイワイ団欒しながら観て楽しむのに適する作品と、映画館で臨場感を楽しむのに適する作品があります。ホームドラマやコメディなんかはお家でみんなでパーティーする際に流すと盛り上がりますし、アクションやファンタジーものは世界観を全身で体感できる映画館向きだと思います。わたしはどちらかといえば後者の系統の作品の方が好きなものが多いし、永遠の0はまさに映画館向きの作品だと思います。役者さんの細かな表情や零戦での飛行シーンなんかは特に映画館で観た時に圧倒されました。映画館で観る印象と、プレーヤーで再生する印象とは、やはりまったく同じにはならないような感じがします。あくまでもわたしの考えです。
お金を払うということ
また、映画に払うお金がもったいないとは思いません。なにかを作るということには、必ずそれなりの労力を伴います。わたしは4年間芸術系の大学に通っていたので特に実感があるのですが、たとえ材料を買い揃えたりしていなくても、人のために何かをつくるという行為そのものに対価は必要だと思います。
わたしが満足する、楽しめる、幸せになれる、そんなものを作ってくれたからわたしは喜んでお金を出します。そうすることで、また何か新しくわたしが幸せになれるものを作ってくれる可能性があるからです。映画なんて絶対に制作費かかりますしね。CMでも総制作費◯◯億円〜とかやってますもんね。そのかかった費用を少しでもまかなえるなら、作品に携わった人々に相応の対価が与えられるなら、と思うと映画の料金が無駄だとは思いません。まあ、実際万年金欠なので割引されるのはとても助かってますが。
 
ここまでつらつらと書きましたが、結局わたしが好きなものにお金を落とすのには個人的なある思いがあるからです。わたしは決して好きなものにお金を落とすことが好き、というわけではありません。本当はもっとお洋服やお化粧品など、自分自身にもきちんと投資したいです。けれど、それよりもお金を落とさなかった結果好きなものを失ってしまうことが極端にこわいです。嫌いです。
今は落ちついていますが、昔わたしは若手芸人の追っかけをしていました。よしもとの若手のあるコンビが好きで、決して売れっ子とは言えない彼らがたまにテレビに出演するとなると録画、ダビングはかかせませんでした。とはいえ若手芸人の仕事のメインは劇場でのライブです。よしもとの若手には手売りや置きチケ等の方法で自らが捌かなければならないチケットノルマがあります。たとえばノルマが20枚だとして、10枚しか売れなかったら残りの10枚は自分のお金で会社から買い取らなければならないという地獄のような制度です。わたしの応援していたコンビにももちろんその制度は適用されていました。一度、偶然コンビの片方がなんばの劇場前で単独ライブのチケットの手売りをしている現場に遭遇しました。当時わたしは高校1年生でしたが、お小遣いが少なかったというような理由で2000円にも満たないようなライブのチケットでも買うことを渋りました。ライブの日程が部活動と被っていたということもありましたがそれは上辺の理由で、本心ではまだいつでも見れるからいいや、と思っていました。結局その時のわたしは「部活があるんでいけないです」と言い訳してチケットは買わずに写真とサインをお願いしました。彼は「また次の時来てくださいねー」と笑って写真とサインに応じてくれました。
それから5年ほど経ってもまだわたしは彼らのライブに行っていませんでした。劇場が遠い、時間が微妙、などいろいろ自分自身に言い訳していましたが、結局「いつでも見れるからまた今度」と片付けていました。けれど2012年の春先、突然彼らが解散するということを知らされました。バイトの休憩室でTwitterで本人がつぶやいているのを見ました。混乱しながらも、すぐに後悔のような懺悔のような感情が沸き起こりました。どうしてもっと劇場に観に行かなかったんだろう。どうしてチケットを買わなかったんだろう。もちろんわたし一人のチケット代でどうこうなる問題でないことはきちんと理解しています。けれど、自分自身が許せませんでした。「いつでも見れる」と呑気に思い込んでいた自分の間抜けさが不甲斐なかったのです。バイトから帰ってすぐに彼らの最後の出番の公演のチケットを買いました。大学の講義の時間でした。単独ライブより値段の高い本公演でした。それでも買いました。彼らの最後の出番だからです。インターネットでチケット購入の手続きをしながら、「最後だから単独より千円も高いチケ代でも学校サボって観に行く」自分に、「解散してほしくない」「かなしい」と泣いている自分に、なんとも言えない憤りを感じました。後悔してももう彼らの解散は取り消されないし、あの時「また次の時来てくださいねー」と笑った彼はお笑いの世界から去ってしまうのです。わたしを幸せにしてくれていた彼らに感謝もなにも伝えることができない自分が情けなかった。
 
上記のようなことがあり、わたしは「自分自身が後悔しないように」好きなものにお金を落とすようになりました。少しでもわたしを幸せにしてくれるものになにかお返しとまではいかないけれど、なにかしたいと思った時に、結局きちんとお金をつぎ込むことがなにより単純で手っ取り早い自己満足の方法だと気付きました。エスカレートすると危ない思想だと言われたこともありますが、今できる精一杯を趣味につぎ込みたいと決めたのできっとたぶんこれからも好きなものにはお金を落とし続けます……自分の為に。

圧迫面接のような

よくされる質問で、苦手なものが2つあります。

「好きなものはなに?」と「どれが一番好きなの?」です。

 

好きなものはなに?

基本的になにかを嫌いになることをしたくないです。もちろん、この世のもの全て好き!愛してる!!なんて言えません。苦手なものもたくさんあるし、残念ながらどうしても受け付けないもの、嫌いなものだってあります。けれど基本スタンスは好きでいたいです。というよりも、興味があります。勉強はできないですが、知識欲はあります。理解できなくても教えてほしいという気持ちでいます。知らないことに罪は無いですが、知らないから仕方ないでよしとする考えは恥だと思っています。だから、できるだけたくさんのものを知りたいし、理解したいし、好きになりたいです。大概のものは理解できれば好きになれる気がする。もちろん、理解した上で好きになれないものだってありますが。

好きなものはたくさんあります。簡単にひとつあげようとしても、たとえば「テレビが好き」の一言の中には「テレビという媒体そのものが好き」「テレビ番組が好き」「テレビを見ている時間が好き」「テレビに出ている人たちが好き」「テレビ番組を作る人たちが好き」…などなどたくさんの要素が挙げられます。それらすべてひっくるめて「テレビが好き」なわけですが、わたしの語彙が足りないのもありいまいちうまく伝えきれないので、ただ「テレビが好き」とは言い難いです。でも聞かれるとそういう風にしか言えないんですよね。言葉にできる「好き」も多いけど、言葉にできない「好き」だってたくさんあります。言葉にできる好きだけをアピールするのは、言葉にできない好きをないがしろにするような感じがわたしの中で勝手にあるので、やっぱり好きという感情はうまく言葉にし難いです。綺麗じゃなくてもいいから、上手に伝わるような言葉を会得したいです。

 

どれが一番好きなの?

上記のような考えなので、この質問はナンセンスだなぁと感じます。どれが一番好きかなんて考えたこともないし決める気もないです。好きなものは好き。それ以上でも以下でもないです。好きです。それだけです。理由がある好きもあれば、直感だけの好きもあります。どっちもちゃんと好きです。

せっかくなのでどれが一番好きか、考えました。けれど、やっぱり無理でした。「やだ〜、みんな一等賞だよ!順位なんてつけらんない><」みたいな気持ちではないです……考えたんですけど、なんというか、順位は常に変動っていうか、常に一定ってわけではないんですよね。テレビ見てる時はそのテレビ番組が一番好きだし、映画見てる時はその作品が一番、おいしいものを食べてるときはお料理が一番好きだし、寝てるときは睡眠が一番好きです。寝るという行為は最高ですね。1日の大幅な時間使ってるし。

全部を同じベクトルで考えるんじゃないって言われそうだけど、わたしからすればもともと全て同軸だし全て違う世界なので、じゃあ聞くなよって感じです。なので順位は決められません。その日、その時の気分や天気で簡単に変わるものなので。ただ、好きという気持ちに変わりはないです。

 

もうお察しのことかと思いますが、わたしに軽率に「なにが好き〜?」とか質問するとめんどくさいのでやめたほうがいいです……まず「どういう意味で?」って聞き返されます。「好きな曲は?」の質問には「それって曲調が好きっていう意味か、歌詞なのか、ダンスなのか、MVなのか、ライブでの演出なのか、その時のビジュアルのこと言ってんのか、どれ?」って聞き返されます。相当めんどくさいです。すみません。真剣に答えようとした結果がコレ……やめたい。

 

そろそろ直接的に好きなものの話をしたいなあとは思ってるんですけど。

つい前置きが長くなっちゃうな。反省します。

21世紀宇宙の旅

はじめまして。のっけからタイトルふざけててすみません。

2001年宇宙の旅、見てません。テーマ曲が好きなだけ。


2001 A Space Odyssey Opening in 1080 HD - YouTube

↑この機能も使ってみたかっただけ。はてなブログはじめてでいろいろおもしろいです。

最近フォロワーさんがぽつぽつとブログ書いてるのを見て、わたしも便乗してはじめてみようと思います。今までも何度となくブログ開設してきましたが、いかんせん三日坊主野郎なので今回もどこまで続くか、どれほど書くかわかりません。けどまあ、書きたいときに書きたいことを書きます。

 

ブログタイトルの話

今回、ブログを開設するにあたってタイトルを「宇宙の果て」とつけました。中二病っぽいですかね?サブタイトル「ないであろうものをさがす旅をしています」、完全にこじらせてますかね?恥ずかしくなったら変えます。

最近、ある特定のジャンルのオタクになること、何かにハマることを「沼」と表現するのが流行ってますね。実際わたしも使ってます。この世は沼ばかりです。しかもめちゃくちゃ深い。足湯くらいでいいのに気がつけばずぶずぶと……深く足を取られて身動きできなくなるんですね。

けれど、わたしはたくさん好きなものが増えて、そのどれもが魅力的で、いつしかハマるジャンルが沼という言葉ですら表せないくらいもっと面積も体積も広い、宇宙のような存在のように感じるようになりました。すごく神秘的で美しいのに知れば知るほどこわくなって、でも知りたくて、近付きたくて、けど届かない、だだっ広い世界に放り出された気分になります。最初は深海かな?と思ったけどハマると到底「底」という概念が無いのに気付かされます。どれだけ深く掘っても新しく出てくること出てくること。魅力の多いこと多いこと。きりがないです。これは宇宙です。

宇宙の果てに、いつかたどり着きたい気持ちでいっぱいです。もし宇宙の果てにたどり着けたら、その時がわたしのオタ卒の日です。

でも宇宙に果てなんかないって思ってるのも事実です。正直卒業できないなあ、と思ってます。いつか、いつかたどりつけるまで。21世紀が終わる頃には、わたしの宇宙の旅も終わらせたいと思います。