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2015/05/08
今日の新聞に髙畑勲さんの「鳥獣戯画」(京都高山寺展)の批評が載っている。
ずっと・・どうしてこうした生き生きとした絵がかけたのだろうか
と思っていて・・・その理由が「悉有仏性」の考え方にあるのではないか、
・・・と、書いています。
>日本では、仏性を衆生(人間)に限らず、山川草木や生類すべてに仏性があるとする考え(一切悉有仏性(いっさいしつうぶっしょう))までが、後世に生まれた。(ウイキ)
天女の歌
作詞:高畑勲 坂口理子 作曲:高畑勲
まわれ めぐれ めぐれよ 遥かなときよ
めぐって 心を 呼びかえせ
めぐって 心を 呼びかえせ
鳥 虫 けもの 草 木 花
人の情けを はぐくみて
まつとしきかば 今かへりこむ
アニメの中で「わらべ唄」が効果的でした。生きている・・という切なさ、いとしさが実感として感じられました。仏教が・・煩悩は良くない・・と言ったっ て、生きてることは素晴らしい。日本に入ってきた仏教は、「人生は苦」からはなれて「人生は喜び」って方向にどんどん変わってしまったようです。・・・と 言っても根底には<無常ゆえに苦>という考えがあるのですが。
「悉有仏性」的な感性を代表するのが宮澤賢治なのでしょう。狐も熊も植物も石もかな?命あるものとして「童話」の中に出てきます。たぶん、ゴッホが天才であるのと同じ意味で天才だったのでしょう。彼には植物の声が聞こえたかもしれません。
こんな事がありました。二匹ネコをかっていたのですが、そのうちの一匹が死んだんです。死んでだいぶたって、閉じてあったネコのゲージをあけたら、生きて いるネコが入って・・異様な泣き声を発して家中を駆け回りました。臭いが記憶を呼び覚ましたのでしょう。ネコにも記憶があるんだ・・・ビックリしました。 <まさに・・いのちの記憶・・でしょう>
{かぐや姫の物語}・・やっと、世間に浸透してきたみたいです。
>> http://web1.kcn.jp/tkia/mjf/mjf-64.html
I am GOD'S CHILD(私は神の子ども)
この腐敗した世界に墜とされた
How do I live on such a field ?(こんな場所でどうやって生きろというの?)
こんなもののために生まれたんじゃない
こう歌ったのは、鬼束ちひろ・・である。そしてその歌のタイトルは
ずばり「月光」である。おそらく当人は無意識であろうが、
これはかぐや姫昇天の本歌取りと言うべきものだろう
** これはビックリしました。70歳を越えた、髙畑の感性と、若い女性の感性が
同質であるとは・・・