わたしの夏
わたしの夏はいつも苦しい。
くるしくて苦しくてこのまま息をするのも辞めてしまおうかなんて
そんなことできないのだけれど
夏が終わってしまえば学校が始まる
学校は好きではないけれど行き帰りの時間は割と好きなほうだ。1人だから誰かに気を使うことも無いし、好きなことを考えられる
毎日1時間かけて同じ道を辿って学校に行き、1時間かけて同じ道を辿って家に帰る
行きはだいたい変なこと考えてる
目の前を走る見知らぬおじさんの人生について考えたりとかする、気持ち悪い
橋の上でいつもすれ違うジュラルミンケースをもっている男さんのシャツは青い。ドットだったりグラデーションだったりする
帰りはその日1日の反省をしながら帰る
あのとき濵田くんだったらどうしてたかな、とかいっつも過去を振り返ってる
やっぱり濵田くんだなぁって考えちゃうからわたしはもう少しだけの夏を生きてみようと思う