熊野純彦『レヴィナス入門』
- 作者: 熊野純彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1999/05/01
- メディア: 新書
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にしてもレヴィナスは寂しすぎる。
新川義弘『愛されるサービス』
- 作者: 新川義弘
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2006/03/07
- メディア: 単行本
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サービスとはお客様と対等な立場で行うものであるというのが著者の自論。思えば日本ではサービスに対してお金を払おうという気持ちというか文化に乏しい。今後はこのようなサービスそのものが、付加価値として重要になってくるのでは。
『アレキサンダー』
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2005/07/29
- メディア: DVD
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アレキサンドロス大王の伝説ではなく、人間性そのものにスポットを当てようとしたのだが、現代に照らし合わせて解釈しすぎでしょう。自由・平等を押し広めようとする夢想家、自分の故郷を捜し求めるディアスポラ的存在として描こうとするのはいかがなものか。
芥川龍之介『杜子春』
- 作者: 芥川龍之介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1968/11/19
- メディア: 文庫
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杜子春が富豪から一転して一文無しになることを数回経て、今度は俗世をすて仙人になろうとするが、己の感情を捨てることが出来ずこちらも挫折するというもの。最後は現世の富でもなく、この世から隔絶された世界でもなく、人間の生活そのものを選ぶというものです。
以前読んだ『月と六ペンス』では、主人公チャールズ・ストリックランドが、妻と子や全てを捨て、全身全霊を込めて絵を描く暮らしを選ぶものであったが、ストリックランドのように、社会を捨てた暮らしをしようとする人間のどうにもならない衝動も確かに存在する。
けれども芥川が描くように、親子の愛など切り離すことの出来ない感情も存在する。ストリックランドのようにこの世の繋がり全てを捨てるのも、杜子春のようにそれを捨てきれず、人間の生活をを選ぶのも然り。どちらを選ぶかはその人の選択でしょう。
とにかく「何になっても、人間らしい、正直な暮らしをするつもりです。」という杜子春の一言に感銘を受けました。