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趣味で折ったものを、折り方が掲載されている本とセットで紹介しています。
折り紙、折紙、オリガミ、おり方、作り方
2018年10月1日、はてなダイアリーから引っ越してきました。
このブログに掲載した写真は転載しないでいただけるとうれしいです。
以前、転載されるだけでなく、勝手にクリエイティブコモンズの設定までしてばらまかれそうになったことがありまして、内心ブチキレそうなんですけど、やってる本人意味わかってなさそうだったのにはほとほと困りました。
例えば自分の家の庭に花が咲いたとしますよね。それを通りすがりの人が見てくれるのは嬉しいですが、勝手に抜き取って別のところに植えられたら嫌じゃありませんか?それが転載お断りってことです。
クリエイティブコモンズっつーのは、その「花」をどういう条件でなら自由に使っていいですよ、と宣言することです。時には無制限で使ってもいいよと言う人もいますが、たとえば「作者の名前を必ず表示してください」などの条件が付く事もあります。いずれにせよ、それは作品(絵なり写真なり、音楽なり、文章なり……)を作った人が宣言するものであって、よそから許可されていないものを勝手に持ってきて、そのような宣言をしていいわけではありません。
他人の庭から勝手に抜き取ったものを、よそに植えた上に「御自由にお持ちください」って看板立てていいと思いますか? 普通の感覚ではしませんよねそんなマネ。
ところがネットでは多くの人がなんの違和感もなくそういうことを普通にするんです。せめて悪い事だとわかっててください。そうでないと話も通じませんから。
たまに「転載って何?(直リンクとの違いがそもそも理解できない)」って人もいらっしゃるのですが…そういう場合は…うーん、困りましたね(涙目)
妖怪:ひとつ目小僧
|作品名|ひとつ目小僧|
|作家名|山口真|
youtubeで妖怪を折ってみたいという海外からのコメントをもらって、妖怪かー、それは伝承折り紙にはあんまりないんだよねーということで、山口真さんの本から折ってみました。正方形の紙を2枚と、長方形の紙を2枚使って、頭、目と舌、体、足の四つのパーツを折って張り合わせて作ります。
おりがみは、折る立場だと紙一枚で何でも折るほうがテンション上がるっていうか、すごいものを折ったぞという気持ちになるんですけど、複数パーツを張り合わせて作る複合折りのほうが見た目わかりやすいものが出来る場合が多くて、人に見せた時に喜ばれるかもしれないですね。
折り方はこの本に載っています
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折りびな
作品名 折りびな
作者名 田中サタ(伝承をアレンジ)
折り方はこの本に載っています
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この本は、田中サタさんが習い覚えた折りびなの折り方を記憶を頼りにまとめた本だそうです。ご本人が創案したものではなく、サタさんも武藤喜邦さんから習い、武藤さんも嵯峨千代子さんから習ったそうですが、結局どなたが創案したのか定かではないと後書きにあります。そのため、カテゴリー的には伝承作品にあたるのかもしれません。
ただ、この本は1969年からあり、80年代に一度絶版になったのを自費出版で販売を続けたものだそうです。技術を伝えてきたのは田中サタさんですから、サタさんの作品と言ってもいいような気がしています。
サタさんは2003年に亡くなりましたが、本は2012年に福音館書店から再販されることになり、今でも書店で注文すれば手に入ります。
本には、男びな・女びな、三人官女、五人囃子の折り方が掲載されており、少し手間はかかるのですが、フルセットで折ると、おりがみながら目を見張るような立派な十人飾りができあがります。
石井桃子さんの『三月ひなのつき』に出てくるおりがみのおひな様は、この作品をモデルにしたということです。
以下は男びな・女びなのみ、折り方を解説した動画です。三人官女や五人囃子も、基本の技術は同じですから、本で難しいと感じた方の参考になればと思います。
お内裏さまの折り方
おひな様の折り方
ウミガメ
作品名 ウミガメ
作者名 川崎敏和
カワサキローズで有名な川崎敏和さんの作品でウミガメ。これホントにかわいい。このまま泳いで行きそう!
折りかたは『おりがみ夢world』という本に掲載されているんですが、版元品切れらしくて紙の本では中古品しかないみたいです(楽天KOBOやKindleのような電子書籍だとあるんですけど)。
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下はわたしが作った折りかたの動画です。
わたしはこれまで、伝承作品の折りかたを説明する動画はいくつも作ったし、海外の人に案外好評でした。伝承作品というのは、古典作品であったり、明治以降でも作者がはっきりせず、人づてに伝わってきた作品のことです。
一方で、おりがみには創作作品がたくさんあります。むしろ創作のほうが多いんです。しかも、折りかたを考えた人はまだ現役で活躍してる方が多いです。
最近おりがみで動画を作る人が本当に増えていて、なんでも動画サイトでみつかるような時代なんですが、どなたの作品か言わずに公開してる方も多くて、ちょっと複雑な気持ちです。
おりがみは音楽などと同じで再現芸術の一種です。音楽が楽譜を見て再現(再表現)できるように、おりがみも折り図を見て再現(再表現)できる作品です。音楽に作曲した人、作詞した人の著作権があるなら、おりがみにも、折りかたを考案した人の著作権が(今ははっきり認められていないとしても)あると思うのですよね。
それで、これからは創作についても「これこれこういう人が折りかたを考えました」ときちんと紹介しながら動画にしてみようかと思っています。いちばんいいのは、作者さんに了解をとってすることなのですが、連絡先が簡単にわかるわけではありませんので、勝手にやることには違いないんですが、作者のお名前だけはきちんと明示していこうと思っています。
動画を作るのが久しぶりでおしゃべりがボソボソしててすみません。
Kissing lips(キスをする唇、動く唇)
作品名 動く唇 Kissing Lips ……など
作者名 Soon Young Lee (?)
とある場所に展示されていたものを、目折り(完成品を見ないで折り方を考えること)したものです。そのため作者はよくわからないのですが、「動く唇」などでネット検索すると、多くの人がこれを折っており、動画で紹介してる人も沢山いるみたいですね。飛び出す絵本みたいに唇が突き出して、開閉するとぱくぱく動きます。以下はわたしがtwitterにアップした動画です(フォトライフがいつの間にか動画非対応になったみたいなので仕方なく…)。
Youtube に上げるほどのものじゃないので。#origami Kissing lips pic.twitter.com/4qbLml9Uog
— chinjuh (@chinjuh) 2018年10月1日
作者については以下のサイトの方が Soon Young Lee という人がオリジナルではないかとおっしゃってます。折り方もこちらのサイトにあります。
はてなダイアリーからはてなブログに移行したので更新してみようかなあなんて思ったんですけど、ここ重くてダメだわ。firefoxの(しかも古いバージョンを使っている)せいかもしれませんが、動きがモッサリして厳しいですね。