館長日記

進学塾弘文館ブログ

進学塾弘文館は、佐賀県の片田舎の進学塾です。思いついたことを、気ままに書いていこうと思っております。

入学試験

 佐賀県の場合、年が明けたらすぐに入試のシーズンに入ります。すでに公立の中学入試は終わり、今日は合格発表です。私立中学の入試も1月6日に始まっています。高校入試も私立高校の特別奨学生の試験は終わり。この後は2月に私立高校の一般入試、公立高校の特色選抜、3月に公立高校の一般選抜と続いていきます。毎年のことながら受験生の方々は体調管理をしっかりして、いい結果を出していただきたいものです。

 ところで、社会人ともなると理不尽なことが時々あるものです。考えてみるとこの入学試験というものも、がんばったから合格するというものでもないし、それかといって運を頼りに受験するわけにもいかない。人生最初の理不尽な事柄になる人もいるのではないでしょうか。私は思い通りにならないことがあると「神様か仏様がもっと修行しろ!と言っているのだろう。」と考えて気持ちを切り替えることにしています。理不尽なことは間違いなくあるのですが、意外と世の中は公正なのものだと思うこともあります。入試で思い通りにいかなかった方も、自分なりの方法で気持ちを切り替えて、前を向いてほしいと思います。あきらめなかったら何かいいことがあるかもしれませんし。

成人の日

 成人の日ということで、日本各地で式典が行われています。とりあえず新成人の皆様方にはお祝いを申し上げます。

 ところで、このお祝いの式典がごく一部の人たちのお陰で荒れることもあるようですね。いつの時代にもいわゆる「不心得者」という人たちはいるものです。他の人から見ると変な格好だったり、理解できない行動をとることがカッコいいと勘違いしているのでしょう。

 ちょっと気になるのは、このごく一部の勘違いをしている人以外の新成人の方々のことです。新成人の方々はこのごく一部の不心得者のことをどのように感じていらっしゃるのでしょうか?マスメディアでそのことを取り上げたのを寡聞にして聞いたことがありません。自分たちの成人を祝ってくれるはずの式典が一部の人のお陰で荒れてしまったということなら、もっと怒りの声を上げてもいいように思います。もうそろそろ60歳に近づき、新成人の方々の約3倍ぐらい生きてきたおじさんはそう考えているのですが、新成人の方々はどのようにお考えでしょうか?

苟日新、日日新、又日新

 タイトルは、「まことに日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり」と読みます。殷の湯王の盤(今の洗面器みたいなもの)にこの言葉が刻んであったそうです。我々のような凡人はお正月がきて、気持ちも新しくなったような気がして、今年もがんばろうと思うのですが、湯王は毎日、顔を洗うたびにこの言葉を読んで、新しい気持ちで政治をしていたのでしょうか?1年とは言っても1日の積み重ねと考えたら、毎日を新しい気持ちで過ごすことで1年間が無事に過ぎていくのかもしれません。

 今日から仕事初めです。1年間無事に過ごせますように・・・。

読書

 注文していた「日本人に遺したい国語」(副題:101歳最後の授業・橋本武著)が届いたので一気に読んでしまいました。短歌を作るのがお好きだったらしく、いくつか書いてありました。その中でも

 横道に外れはじめたる人生の 道をそのまま歩み続けて

という歌にはなんとも言えない感慨深いものを感じました。

 師範学校を卒業して以来、国語の教師の道を歩み続けてこられた先生の一生のどこの部分が「横道に外れはじめた」人生だったのかはよくわかりませんが、101歳まで一国語教師として歩んでこられた先生の偉大さを思います。

 9月にお亡くなりになったそうです。心からご冥福を祈ります。また、本を通してとはいえ、偉大な方々の生き方に触れることのできる人生に感謝いたします。