ちさのの日常的思考

ふだん思ったこと何でも書いてるブログ。真面目なことから馬鹿らしいことまでやってます。「今回の記事も相変わらずだな!」くらいの気持ちで読んでくれると嬉しいです。

【休職中社会人の記録】近況報告(2022年3月)

しばらくブログの投稿が途絶えていましたが、近況報告です。休職については、診断書が「3月末まで」に延長され、現在も休職中です。


ブログの投稿が途絶えていた理由については、体調の改善が見られず横ばいの状態で、「こんなふうに良くなったよ」という報告ができないので、記録を書く意欲がなかったからです。しかし、今の体調はというと、2、3日に一度は長めの外出ができるようになっていて、最後のブログを書いたときよりも良くなっていると思います。


体調が良くなった理由については、薬の変更によるものがあると思います。年末頃から新しい種類の薬を飲み始め、2月上旬にかけて徐々に服薬量を増やしていき、その増やした量で現在も服薬を続けています。最初はいまひとつ調子が出ない感じでしたが、薬を増やすにつれて調子が良くなり、服薬の継続により今の調子になったという感じです。


復職については、2、3日に一度は外出できているのだから、週2日から出勤し始めてもいいのではないかと思う自分と、仕事に行けば自分のペースではいかない忙しさがあるのだから、まだ復職は難しいのではないかと思う自分がいます。そのあたりは、私が独断で決めるのではなく、主治医の指示に従いながら決めていくことになるでしょう。

【休職中社会人の記録】11月中旬〜12月初旬

12月になりました。休職期間については、「11月末まで」から「1月末まで」と延長する診断書をもらい、現在も休職中です。

前回のブログでは、11月12日の病院受診で薬の変更をしたところまで書いたので、それ以降の出来事を書いていこうと思います。

11月12日、病院を受診して薬の量を少し増やしました。それからの経過は、特に大きな変化はありませんでした。変化があったとすれば、頓服薬を飲む頻度が減ったということです。これは、私が「つらい」と感じる頻度が減ったということなので良かったと思っています。

また、薬の変更によるものなのか療養によるものなのかわかりませんが、11月下旬ごろから、一度の外出で2つの用件くらいならこなせるようになったと思います。前回のブログを更新したころには、一度の外出では1つの用件のみにしないと疲れてしまう状態でした。

11月26日、前回受診から2週間が経過したので、再度受診しました。ここでは、薬の変更はありませんでした。このときに休職を来年の1月末まで延長する診断書をもらいました。診察の中で先生から「図書館とかで時間を過ごせたらいいね」ということを言われました。復職するために、家という家族しかいない場所ではなく、図書館など他の人がいる環境に慣れたほうが良いということだろうと解釈しています。

この受診のあと、11月30日に図書館に行ってみました。「外出して用事をこなして帰ってくる」はできても、図書館で時間を過ごすという「外出して外出先で時間を過ごしてから帰る」というのは難しかったです。「目的を手早く済ませてすぐに帰る」ができないからだと思います。図書館に行ったときは、周囲に人がいることに落ち着かず、イヤホンで音楽を流して気を紛らわしたりしました。この日の結果、図書館の滞在は2時間程度でした。

周囲に人がいる環境になれるため、図書館通いを継続しようと思っています。今日も実は図書館に来ていて、この記事を図書館で書いています。今日もイヤホンで音楽を流して、落ち着かない自分をごまかしています。いつか慣れてくれば、図書館で時間を過ごすことになんの抵抗もなくなることを信じて、定期的に図書館に来たいと思っています。

【休職中社会人の記録】10月~11月中旬

11月も半ばですね。11月になったからブログを更新しよう、と思っていたら半月経ってしまいました。前回の更新が10月上旬なので、それ以降の体調や生活のことを書いていこうと思います。

9月中旬から10月の頭ごろまで悩まされていた「ソワソワ感」は10月1日の病院受診での薬の変更以降なくなりました。10月中は家での活動でできることが増えて行ったように思います。5年くらい前に服を作りかけたまま放置していたのですが、それの続きを作ったり、エッセイが投稿できるサイトにエッセイを書いて投稿してみたり、本を読んだり、小説を書いたり、気の向いたときに気の向いたことをやっています。服を作ることや小説を書くことは、今の仕事に就いてから忙しくてあまりやらなくなってしまった趣味だったので、それに再び取り組めてよかったなと思っています。

いろんなことができるようになったとはいえ、まだ疲れやすさはあり、活動し始めると楽しくて夢中になり、結果として疲れてしまい、翌日はゆっくり休むなどしながら過ごしてました。また、外出については、家にいるのとは違い、いろんな人に出会い、周囲でいろんなことが起こるので、なかなか難しく、疲れやすい活動でした。外出するときは、複数の用事をまとめてこなそうとするとひどく疲れることに気付いたので、1回の外出につき1用件にすることを心がけるようになりました。

自分の体調とできる活動内容について、傾向があると思ってまとめを作りました。


【最近の生活でできること】
●いつもできる→ 食事、服薬、睡眠、今日の記録を書く
●調子が良ければできる→ 作業(ものを作る)、休みながら読書、ドラマやアニメを見る
●調子がとても良ければできる→ 文章を書く、外出してひとつの予定をこなす
●調子が良くても難しい→ 外出して複数の予定をこなす


「ものを作る」は主に服を作ること、「文章を書く」はエッセイや小説を書くことです。「今日の記録を書く」とは、8月頃から書き始めた記録で、起きた時間や外出の記録、頓服薬の飲んだ回数などを記録している日記みたいなものを書くことです。

徐々に、家でできる活動の中で「調子が良ければできる」や「調子がとても良ければできる」の項目のことができる日が多くなってきているような気がします。しかし、ひとりで外出することにはまだ難しさを感じています。

11月12日は病院へ通院する日でした。そこで先生と相談する中で、薬を少し増やしてみることになりました。これで、外出への抵抗感が軽減されるくらいの元気さが出ればいいなと思っています。

【休職中社会人の記録】9月~10月初旬

10月になっていました。前回の投稿から1ヶ月くらい経っているので、ここ1ヶ月というか、9月以降の出来事についてまとめていこうと思います。

休職を始めたのが6月下旬ということで、9月下旬で休職3ヶ月を経過します。職場の休職制度が、3ヶ月以上の休職となると仕組みが切り替わるそうです。この切り替えのために、職場の人が主治医のところに行って、私の状況に対する意見を聞いたり、主治医とは別に職場の産業医と私が面談し、主治医と産業医の2名の医師の意見が必要だったりするということで、9月の上旬はその手続きをしていました。体調が万全ではないので、何か手続きをした翌日はずっと寝ていたりしました。

9月の中旬の病院受診で、休職期間が9月末までだったところを、11月末までに変更し、2ヶ月延長する診断書をもらいました。10月からの復職はまだ難しいとの判断でしょう。この病院受診の前日に、カウンセラーにも、休職を延長すべきかどうかの相談をしていて、「疲れやすさという症状がまだ残っている」ということを言われて、カウンセラーとの話でも、休職延長という方向でした。

また、このときの病院受診で、薬の変更がありました。種類や量の調整はたびたびしているのですが、このときの変更は体調に影響が悪い方でだいぶありました。状況としては、「何かをしたい」「何かをしていないと落ち着かない」というソワソワした感覚があり、生活の中で活動量が増えてしまうものの、「疲れやすい」という症状が改善していないので、いろいろやってはぐったりしてしまい、それでもなおソワソワして何かしたい、という感じの日々になりました。9月の下旬は、このソワソワ感との戦いで、なかなかに苦しめられました。ソワソワ感に勝って、疲れない範囲での1日を過ごすことに成功する日もあれば、ソワソワに負けて、いろいろ動き回りすぎる日もありました。ソワソワしたときにできるそんなに疲れない手ごろな活動として、パズルを解いて当選すると何か貰えるかもしれないパズル雑誌を買いまいした。「何かしたい」というソワソワを感じたときに、じっとして何かできるものとして、わりと活用されました。ただし、頭の疲れやすさもあるので、休み休み解きました。

10月に入ってからは、ちょうど1日が病院の受診日で、ソワソワ感と戦う日々について説明したところ、「それなら予約日より早く来てもよかったのに」と言われ、薬の量の調整をしました。調整後は、適度に活動的な感じになりました。何かしたいという気持ちが適度にあり、ゆっくりすることもできます。以前はソワソワして、「ゆっくりする」が大変でしたが。

現状は、できることがだいぶ多くなりましたが、たぶんまだ疲れやすいので、気の向いたことを無理のない範囲でやっていきたいと思います。仕事という、やることか常にたくさんある状況をこなすのは、まだ難しそうです。

9月になりました【休職中社会人の記録】

9月になりました。6月下旬に休職を始め、2ヶ月半くらい経ちました。8月上旬には「8月中に本を読んだりブログを書いたりいろいろしたい」と意気込んでいましたが、なかなかそんな意欲がわかない日々を過ごしていました。

8月中には、簡単なところから読書を始めようと思い、絵本をそこそこ読みました。9月に入るころに、気が向いて、ラノベですが小説が読めました。活字がいっぱい並んでいる小説が読めたことは、ひとつ進歩だと思っています。

文章を書く方については、なかなか書き始める気になりませんでした。その原因のひとつとして、次に書く文章の目標に「読書感想文の書き方のまとめを書く」を掲げていて、そこまでのハードルがちょっと高かったように思います。ちなみに、こんな目標を掲げたのは、「文章を読んで文章を書くなら、読書感想文を書いてみよう」と思いつき、「読書感想文は苦手だったから、書き方の本を読んでみよう」と思い、図書館で借りて読み、「どうせなら読書感想文を書く前に、この本の内容のまとめ記事をつくろう」と思ったからです。「誰か読み手を想定した、読み手に読みやすい文を書こう」と思うことが、私にはまだ少しハードルが高いようです。

それでは、もっと簡単な文章をつづってみよう。ただ思ったこととか、最近のできごととかを書くだけの、日記のような文章を書こう。そう思って今回のこの記事を書いています。たぶん、読んでもあんまりおもしろくはない文章ができあがっているのではないかと思います。今後もしばらく、短くても、内容がおもしろくなくても、気が向いたときにそのとき書きたいことを書いていこうと思っています。

【休職中社会人】今後のブログ活用について

お久しぶりです。ちさのです。

近況としては、6月下旬から仕事を休職しています。8月から復職しようとしたものの、精神科医師とカウンセラーの勧めにより、休職を延長しました。診断書によれば、休職の延長は9月末までです。これについては、再度の診断書により、延長や短縮(9月末以前の復職)も可能とのことです。

さて、今回の記事では、タイトル通り、今後のブログ活用の仕方について話したいと思います。

カウンセラーによれば、復職する頃にできていた方がいい生活としては、朝は仕事に行く日と同じくらいの時間に起き、仕事ができる服装に着替え、図書館など職場と同様に人がいて雑音がある場所へ行き、読書や文章の要約など仕事に近い活動ができること、だそうです。この生活において、図書館などの目的地で最終的に行う「読書や文章の要約など」にこのブログと活用していこうと思っています。

目的がないと文章を書くモチベーションにならないので、「ブログに掲載する」ことを目的に、読んだ本の感想なんかを書いてみるつもりです。夏なので、「夏休みの宿題!」というノリで、課題図書を読んで、文字数制限を設定して、真面目に読書感想文を書いてみるのもいいかなと思っています。

読んだ本の感想以外にも、最近の体調に関する日記、そのとき思ったことのエッセイ的なもの、その他いろんなことを文章にまとめることがあれば、ブログ記事として掲載して行きたいと思います。カウンセラーは「文章の要約」と言いましたが、頭にあることを文章として綴ることも、職場復帰のリハビリにはなると思うので。

今後、どのくらいの頻度で、どんな内容のものを投稿していくかは未定ですが、よろしくお願いします。

東尋坊に行ってきました(ざっくり旅行記)

chisanolife.hatenablog.com
※本記事はこれ(↑)の続編というか結果編になります。


さて、みなさまこんにちは。筆が遅いことで話題の変人、ちさのでございます。私、ちさのは10月7日に予告(?)どおり東尋坊に行ってきました。

東尋坊に行ってきました!!!!!!!

前回の記事(冒頭リンクのアレ)では、行きたい動機の話ばかりで、誰とどんな感じの旅行なのか全く話していなかったので、今回の記事はだいたい旅行記みたいな感じでいこうと思っています。


旅の概要

まず、この東尋坊行きというか福井旅行には2人の同行者がいてくれていました。ちさのの一人旅ではありませんでした。土地勘もない私を東尋坊まで導いてくれ、宿まで予約しておいてくれた頼れる福井在住のTwitterのフォロワー様方です。

一人目:Y氏
ちさのとは同じ趣味を持つフォロワー様。ちさのを雑にあしらうという適切な取り扱いをしてくれる。思ったよりウサギが好きだった。

二人目:K氏
Y氏と長い付き合いになるというフォロワー様。ちさのとは特に共通の趣味もないはずがY氏の「なんとなく気が合いそうだった」という見解のもと知り合い、本当に気が合ってしまった奇跡の人。実は仕事も同業者だったりした。


高速バスで福井駅まで向かっていたちさのは、(この高速バス内で行ってきますの記事を書いています)、このお二方と福井駅で対面を果たしました。到着するバスの窓から見えた、このバスを指して「あれじゃない?」って感じで会話する女子2人を見て、「あ、あれがY氏とK氏だな」と思ってました。無事に対面を果たしたところで、Y氏の運転により東尋坊まで連れて行ってもらえました。

東尋坊に辿り着いてからのちさののテンションの上がり方は異様だったようです。駐車場に降り立った瞬間に東尋坊タワーを撮りはじめ、後ろからY氏とK氏が引いている気配がしました。


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photo:そのとき撮った東尋坊タワー


そのままのテンションのまま道を突き進み、早くも出会ってしまったあるものにちさののスマホカメラは活動を再開します。


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Photo:おろしもちやさん


これは、あの動画(前記事参照)に出てたお店だああああああ!!!!!!

角度を変えてお店の外観を撮ったところで、背後でやっぱり引いている気がするY氏とK氏を放置しつつ勝手に一人店内に突入を始めます。店内の雰囲気の、いい意味で田舎っぽいというか、親戚のばあさんの家くらいの田舎らしい暖かさというか距離感の近さを感じながらやっぱり内装もスマホカメラに収めたところで、ちさのはどうでもいい、しかし本人的には全然どうでもよくない使命感に駆られます。

餅を、食わねばならない!!!!!(※ただし食後である)

だって「自殺しようとしていた人に餅を食べてほしいと思って始めた」ってどっかで聞いた気がしたから、旅の目的を考えたら食べるしかないと思って……。


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photo:おろしもち


そんなこんなで注文しましたおろしもちです。メニューの中で唯一聞いたこともない単語だった「おろしもち」ですが、福井ではメジャーだそうですね。お店のおばちゃんが「つきたてだからおいしいよー」といってくれていたように、よくのびるもちもち感でめちゃくちゃおいしかったです。つきたてならではの食感というかおいしさは、世知辛い世の中で一人ぐらしなんかしてたりする人にはグッときたりもするのかなぁ……、とか思いつつ餅をもちもちしていました(食べていました)。

そんなこんなしていたら、うしろから「風船ほしい?」と聞いてくるおじいさんが現れました。そしてこのおじいさんこそ、何を隠そうあの茂さんでした。それから茂さんは、自分たちの活動を少しでも知ってほしいと、自殺の名所と呼ばれる東尋坊で茂さんたちがしていることを教えてくれました。


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photo:茂さん


ここで聞いたお話は、内容にすればいろんなところで語られている茂さんの活動のことと変わりなかったと思う。けれど、「本当に変わりなかった」ということが私にとってすごく価値あることに感じられた。文章で美しく彩られている訳ではなくて、本当にそこにあった、茂さんから語られた熱意や想いは、私の理想的妄想に近い期待さえも全然裏切らなかった。いろいろ思うことはありすぎるので、ここで聞いたお話に関しては後に回して、あとからちゃんと触れます。

このあと、ようやく崖の方に向かうことになるわけですが、崖をさんざん楽しみつつも「あー、茂さんと写真撮っとけばよかったなー」という後悔がわいてきたので崖を一通り見た後でまた茂さんのところに寄って写真だけ撮ってもらうことにしました。おろしもち屋さんに戻ると、まだ16時とかそんなもんのはずが、なぜか赤い顔で陽気な仕上がりに出来上がってる茂さんがいました。


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photo:茂さんとY氏とK氏と私


思いのほか長くなってきてしまったので、東尋坊の崖ではしゃぐ私については写真から察してください。


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photo:東尋坊写真コラージュ


ちなみに右上は崖で自撮りをしようとしているちさのをY氏が撮ってくれたものです。観光客感が最も出ている最高の写真だと勝手に思っています。



いろいろ思ったこと(断片的まとめ)

東尋坊に行ってきて、茂さんとお話をして、思ったことはいろいろありますが、それぞれを掘り下げたらすごく長くなるし、まとまるまで時間もかかりそうなので断片的に挙げておきます。また今度、まとめたり掘り下げたりした記事を書きたいなぁと思っています。


“自殺対策”ではなくて“人命救助”
自殺を望むひとは本当は助けてと言っている。「助けてと言う人を助ける。これはむしろ人命救助だ」。

念のために持ってきているロープや薬やナイフ
崖から飛び降りて死ねなかったときのために、持ってきている“予備の手段”。自殺しようとしていた人から預かったというそれらは袋いっぱいにあった。それが自殺をしようとする人の多さのあまりにむごい証拠だった。

止めようとすると逃げる自殺志願者
「止めないでくれ、ほっといてくれ」と逃げるのだそう。そしてそれを追いかけて「俺がなんとかしてやる」と、そこまで言ってようやく話をしてくれる。

説得に用いる「日本国憲法
茂さんは自殺しようとする人を説得するとき日本国憲法の条文を挙げるという。11条:基本的人権、13条:個人の尊重・幸福追求権、15条:生存権。「そういう権利があるのに本当に死にたいの?死ぬの怖くないの?」。そう言えば、返ってくる言葉は「死にたくない」だという。
(自殺を望んでしまう人は「世の中に自分なんていてはいけない」と社会のルールに自分が生きていることが許されていないような気がしてくるものだと思う。そんな人たちには憲法というルールで自分が生きたいように生きていていいという権利が保証されていることがすごく心に響くのだろう。)

家族や周囲の人への介入
自殺を望んでいた人と話をして、生きづらい要因はほとんど周囲の理解のなさだという。しかしそれを本人は周囲に訴えることができずにいる、言っても伝わらなかったのかもしれない。となれは茂さんは自らそれを告げに行く。「この人はそれが本当につらくて自殺しようとまでしていたんだぞ」と。

“人命救助”だけれど“人命救助”と叫べない理由
自殺を止めて、周囲に介入して環境を整える。これを助けを求める人を助けるという人命救助だと思っている。しかしこれを「人命救助だ!」と声を大にして言えない。もしそうしてしまったら、自殺してしまった人の家族はどうなる?大切な家族を亡くしたうえに、その大切な家族を自ら殺してしまった罪の意識に苛まれることになる。それはあまりにつらい。

茂さんの地域との確執
東尋坊は観光地であるが、崖というだけではありふれた場所だ。そんな場所を他とは違う印象的な場所に引き立てている“自殺の名所”というアクセントを失いたくない、というのが地域の考えにあるよう。そのアクセントを喪失させる方向に活動する茂さんとはどうにもなかなかの確執があるようだ。東尋坊周辺のお店のマップの茂さんの店舗のところには記載がなく空欄にされている程度には深い確執のようだ。茂さんも活動していくうえでこれが一番つらい問題だという。

「でも公がやるにはキリがないっすよね」by K氏
茂さんのところを離れたあとの道中、K氏がボソリとちさのに言った言葉。“公”、つまり市町村や県や国などの行政がやっていくにはキリがない。この「キリがない」のニュアンスは諦めや放棄ではなく、“顧客の多さ”にあたると思う(言い換えは帰宅後にめちゃくちゃ考えた)。公の立場からすれば顧客といえるのはすべての住民だし、住民それぞれの事情に介入していくのはまさに「キリがない」。同時に公の立場では公平さも求められるし、こういった活動をするには、公の立場からではしがらみが多すぎるだろう。現状の世の中では、茂さんのような活動は民間からのほうがやりやすいだろう。(日本の自殺率の高さは社会問題の域であるから、行政からも何かできるような世の中に変化はしていくだろうと勝手に見込んでいる。どれだけ時間がかかるかわからないが。)


以上が思ったこと断片的まとめになります。断片的すぎて言いたい事がちさの本人にしかわからないかもしれませんが、こんな感じでした!

次の投稿は、考えがまとまったり、何かまた思うことがあったりしたらになると思いますがまたどうぞよろしくおねがいします!最後までありがとうございました!