”Tough Choice"

読書に思うこと

昨日から、「私はこうして受付からCEOになった」を読んでいます。

2007年に刊行されたもので、タイトルだけ見ると、

いかにもわかりやすいアメリカン・ドリーム的な

平凡なサラリーウーマンが受付から女性らしさを活かしつつCEOまで

上り詰め……… というのを連想させる感じですね。

 

いや、それに間違いはないんだけれども。

 

途中まで読んでから気づきましたが、これ、原題は

「Tough Choice ーA Memoir by Carly Fiorina」

Carly Fiorinaは著者です)

のようなのです。

 

キャリアのステップUPのためのビジネス書というよりは

ひとりの女性の自伝で、私が生まれる前の1970年〜80年代くらいに

キャリアを積んでいた女性の物語です。

 

自伝や伝記ものを読む時、私はその人の人生に同化してトリップして、

胸が傷んだり気持ちが高揚したり、

いろいろ感情が揺さぶられるのですが、

もちろん今回もご多分に漏れず。

 

自分の人生への肯定感と少しの諦めと、

それを乗り越えてきた清々しい潔さと努力、

人としての温かさとすこしの孤独を感じます。

 

なんだかんだで最近読んでる本の中でも面白いトップ3くらいに入ります。

 

なんででしょうね、普段読むビジネス書に比べて

ものすごい発見があるわけじゃないのだけど、

そこに生身の人間の息遣いが加わることで、

人の人生がそこに投影されることで自分への染み込み具合が全く違うのですよね。

 

”Tough Choice" 

書きたいこととズレてきそうなので軌道修正を・・・・

そう、一番いま私の中に残ってるのは、

著者の伝えたいことが ”Tough Choice" なのだということ。

 

日本(だけじゃないかもしれないけど私は日本の例しか知らないのであえて)

の女性のキャリアの例が何らかで取り上げられる時、

だいたいすっごく頑張るハイパーキャリアウーマン、なのです。

いやー、そんなの、皆が皆出来るわけじゃないし。

それマイノリティだし。

 

憧れないわけじゃない、出来るならばそうしたい。

 

けど、ちまちましたことに悩んで、家でも仕事でも否が応でも

役割を演じなきゃいけない、くすぶってる、もっとやりたい、

そう思ってる人がほとんどだと思うのです。

 

育児をしながら働くとか、仕事を続けるとか、

もうなんかそれ自体が ”Tough Choice" なわけで。

それそのものの定義もきっと人によって違うのだけれど、

例えば人に自慢しなくても、自分を裏切らない人生を

歩もうと思えばきっとタフな選択をし続けることになると思うのです。

 

私はいま幸運にも、心から好きだと思える仕事が出来ています。

(もちろん葛藤はいろいろありますよね、どんな仕事でもそう、

 

 けれど改めて、ライフワークにしたいのは、女性の働くに関すること

なのかもな、と、この本を読む時の自分ののめり込み具合を

メタ認知しながら思ったわけです。

 

 

まだそのタイミングじゃないかもしれない、けれどいつかは。

私も自分に恥じないように、力強く自分の人生を歩もうと思います。

 

生きることと自己肯定感について。

先週の月曜日、週次で行なっている朝のMTG

「発信と共有大事!」

とか、言い放ったにも関わらず、

まずもって自分が発信してないじゃん、

という事実にそろそろ向き合たいと思います (苦笑)

 

日々仕事をして、毎日生きていればそれなりに思うことあり、

言葉や感情を書き留めようと思いながら、

自分の中に閉じ込めて発信することをしていませんでした。

 

Facebook投稿ですら腰が重かったのはどうしてかなぁと、

それは単に書くことに対する自己肯定感みたいなものがなかったから。

発信することに対する自己肯定感がなかったから。でした。

 

何にハードルを感じるかって人によって違うし、

同じ人でもその時々のコンディションで違う。

 

でも、何にでも自分に自信がないと一歩踏み出せないっていうのは

たぶんちょっと違ってて、自信とか自己肯定感て後からついてくるものだったりもするのじゃないかなって思います。

 

自分がしてきた選択を正解にするためにどうするんだっけ、とか、

やっぱりわたしはそうやって仕事して生きていくのが幸せだなと。

 

だから、「これ腰重いわー」と思うことも

失敗するんじゃないかと思って抵抗を感じることも、

「自分がこうなったらやる」のじゃなく

正解求めることなく踏み出してみるべし、だと思います。

 

自戒を込めてだけれど、うまくいかない時に誰かのせいにしたり、

他人を妬んだり執着したり、そんなのってほんとに誰得だし、

自分にとってあんまり誠実じゃない。

もちろん、これをつよいトーンで言うつもりもなくて

誰にでも逃げ場とかが必要な時だってあるし、

そういうバランスをゆるくでも取りながらがんばろう、と思います。