ちょびのレトロ小屋

おすすめの懐かしい本などを紹介します。レトロ万歳!

「ショートショートの神様」は二人いた!

ショートショートの神様」と呼ばれた方をご存知ですか?

 

そうです、日本SF界の大御所、

 

星新一先生です

 

星先生は、

 

ラストにどんでん返しが来るとわかっていても

 

オチが読めないという見事なショートショートを書く方で

 

まさに神様の名を冠するに値する、偉大な作家です

 

 

そして、じつは、わたしの中ではもう一人、

 

星先生に勝るとも劣らない「ショートショートの神様」がいます

 

有名どころなので、ご存知の方も多いと思いますが

 

その作家の名は、

 

眉村卓先生です

 

眉村先生のショートショートは、

 

オチが衝撃的な星先生とは違い

 

ラストのインパクトこそ少ないんですが、

 

へえ、不思議な話もあるもんだなぁ」って感じで

 

いつの間にかその世界に入っていて

 

ついつい読み進んでしまいます

 

今回は、その眉村卓先生のショートショートを一冊

 

ご紹介したいと思います

 

 

ショート・ショートふつうの家族」(眉村卓) 昭和59年初版発行

f:id:chovisuke:20181207224221j:plain

先ほど、眉村先生を「ショートショートの神様」なんて書きましたが、

 

じつは先生は、「長編」・「短編」・「ショートショート」と

 

すべてを網羅するオールラウンダーでして、

 

特に長編は秀逸で、名作・傑作だらけです

 

それらは、また後日にご紹介させていただきますが

 

今回ご紹介する、この「ふつうの家族」も非常に傑作で

 

他に類を見ない作品となっております(たぶん

 

 

まず、なにが面白いかというと

 

この本は全68話からなるショートショート集なのですが

 

登場人物はすべて同じ一家族なのです

 

それも話数が進むにつれ、時系列も進むという作り方で

 

どう考えても、長編のプロットをショートショートに作り変えたとしか思えません

 

ね、面白いでしょ?

 

ショートショート集なのに、一冊の本としてストーリーがあるんです

 

これだけでも一読の価値がありますヨ

 

 

で、内容は

 

平凡な普通の家族が、(うん

 

毎回、少しの不思議な出来事に遭遇して、(ふーん

 

いつの間にか、その不思議に慣れていき、(えっ?

 

最後の方で、真実が明らかになると思われたその時、(ほうほう

 

最終話(68話)で・・・(ごくっ

 

 

 

あとは自分で読んでお確かめ下さいm(__)m

 

 

いぢわるじゃないデスヨ

 

 

読み手によってエンディングが変わるマンガ「流れ星」

あなたが今までに読んだ本は、どうやって選んだのですか?

 

あの本を読もうと思ったのは、なぜですか?

 

 

人が本を読むきっかけは、いろいろあると思います

 

「ドラマや映画で見て面白かったから」

「出版社の告知に興味を惹かれて」

「表紙やタイトルが気になって」

人に勧められたから」←(゚∀゚)キタコレ!!

 

 

私がこのブログで紹介する本は、

 

基本的に「大団円」・「ハッピーエンド」です

 

なぜなら、

 

私が、

 

チキンメンタルだからです!(ドヤァ

 

いや~、わたしメンタル弱いんで

 

バットエンドだと後引いちゃうんですヨ

 

ひどい時はひと月くらい鬱ですね…

 

そういえば、本だけじゃなくて、某ゲームでもそうでしたわ

 

あん時はひどかった…

 

わたしの心の平穏の為、

 

やっぱり物語はハッピーエンドだねっ!(←チキン

 

 

と、そんなチキンな私が今回ご紹介するのは、

 

「たつまきを売る老人」(坂口尚) 奇想天外社・昭和55年初版発行

f:id:chovisuke:20181205221556j:plain

この本は、短編マンガ集なのですが、

 

一編一編がとにかく穏やかです

 

時代を感じるというか、

 

昔はこんな風に時間が流れていたんだなあと

 

おもわず感傷に浸っちゃう様な

 

そんなマンガ集なのです

 

 

で、中には11編の短編マンガが収録されているのですが、

 

最後の「流れ星」以外はおまけです(←ヲイ

 

この「流れ星」っていう漫画の印象が強すぎて、

 

他が霞んでしまうという

 

なんとももったいない作りになっているのですが、

 

じつはこの「流れ星」、

 

ラストがハッピーエンドなのか、バッドエンドなのかわからないのです

 

 

ここで冒頭の前振りに戻しますが、

 

わたしが紹介するのは、基本的にハッピーエンドです」という言葉

 

 

では、なぜチキンな私がこの漫画を紹介したかと言いますと、

 

「ハッピーエンドかバッドエンドかはわからないけど、

間違いなく最高の終わり方」だったからです

 

読み手の捉え方によって、ハッピーにもバッドにもなりますが、

 

どちらに捉えても、読後の印象はまったく嫌な感じではなく

 

むしろ「ああ、そうだよな」と納得できる、すばらしい終わり方でした

 

 

この作品については、あえてあらすじを微塵も書きませんので

 

興味を持たれた方は、

 

ぜひ、読んでみて下さいm(_ _)m

 

ちなみに、他の作品も本当はおまけじゃないデスヨ(←やっぱりチキン

 

 

「千と千尋の神隠し」に影響を与えた名作、「霧のむこうのふしぎな町」

突然ですが、連絡です

 

私がこのブログで紹介する「古本」とは

 

いわゆる絶版本のことではありません

 

もちろん絶版本も紹介しますが、

 

書店で入手可能な本でも、初刊発行日が「昭和」なら

 

当ブログでは「古本」と致します

 

なので、もし興味を持って頂いた本がありましたら、

 

ぜひ、本屋へGOして下さい<(_ _)>

 

決して、絶版かどうか調べるのが面倒なわけではありませんよ?(オイ

 

 

 

という前振りをしつつ、今回紹介する古本は、

 

霧のむこうのふしぎな町柏葉幸子(講談社文庫・1975年初刊発行)です

 

f:id:chovisuke:20181203171635j:plain

実は、この写真は平成刊行の「新装版」なのですが、

 

一度売って(←えっ?、

 

再購入した時には、まったく気付きませんでした

 

昔、旧版を持っていた時には、あまりにマイナーだった為

 

誰もこの本を知らなくて、すぐに絶版になると思ってました(←ほんとゴメンナサイ

 

それが平成の時代に「新装版」が出るとは、どういうことかと読み直してみれば、

 

解説(というか、あとがきですね)の所に、ちゃんと書いてありました

 

なんとこの本は、あの宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」に影響をあたえたとのこと!

 

ジブリフィーバーの所為かっ!

 

私だけが知ってるはずだったのに(ボソッ

 

 

いや、確かに言われてみれば、結構似てます

 

・主人公が女の子

・不思議な場所へ行く

・いぢわるばあさん

・働かざる者食うべからず

・主人公の成長

 

あれ?これ結構パクッてね?(うそです冗談ですゴメンナサイ

 

 

まあ、これだけ見れば、メインターゲットは女性なんでしょうけど

 

千と千尋」を見てもわかる通り、男性でもぜんぜんオッケーです

 

実際、私は21歳の時に読みましたが、すごく面白くて

 

すぐに他の柏葉作品を買いにいった程です

 

男性の皆様、躊躇せずに読んで下さい<(_ _)>

 

 

とわ言え、やっぱりこの作品は女性に読んでほしいですね~

 

なかなか女の子が主人公の小説って多くないんで

 

絶対、感情移入しまくると思います

 

普通にストーリーを楽しみながら本を読むのと、

 

登場人物(特に主人公)に感情移入して本を読むのでは

 

読後の感動が段違いですからね~

 

女性の皆様には、ぜひ主人公のリナと一緒に、

 

霧のむこうの町を走り回って

 

いつも一生懸命だった、懐かしいあの頃を思い出してほしいものです

 

 

ちなみに、この本には一つだけ注意事項があります

 

実はこの本を読んでいると、チョコレートやキャンディーなどの

 

お菓子が無性に食べたくなります

 

それも「パラソルチョコ」とか「ミルクキャラメル」とかチープ(失礼)なのが・・・

 

なので、この本を読むときは

 

山盛りのお菓子を横に置いてから読みましょう

 

 

でも虫歯には気を付けてねっ(←ネタばれ

 

 

 

「小説家になろう」なんて目じゃない!海外ファンタジー小説「ベルガリアード物語」を読め!

昔の海外ファンタジー小説というと、あまり馴染みのない人が多いんですが、

 

実は、ハヤカワ書房のハヤカワ文庫FT(1980年代、1990年代)には

 

大傑作と言われる小説が多数存在していたんです

 

その中でも、私が特に面白いと思った本が、

 

デイヴィッド・エディングスのベルガリアード物語です

 

f:id:chovisuke:20181201213009j:plain
f:id:chovisuke:20181201213018j:plain
f:id:chovisuke:20181201213027j:plain
f:id:chovisuke:20181201213040j:plain
f:id:chovisuke:20181201213000j:plain

 

実はこの本は、全5巻からなるシリーズものなのですが、

(のちに全10巻にも及ぶ、続編「マロリオン物語」も刊行)

 

一巻読んだら「やめられない止まらない」

 

まるで「かっ〇えびせん」みたいな中毒性のある本なのです

 

あまりの面白さに、作者だけでなく、翻訳者スゲーってなること間違いなし!

 

 

そして見てください、

 

昔の海外ファンタジー小説にありがちな、このチープな表紙!(誉め言葉

 

たまりませんよね!

 

この表紙だけで、もうおなかいっぱいですよ

 

 

で、肝心の中身の方はというと、

 

ひとことで言うと、成り上がりもの(?

 

農園に住み込みのガキお子様が、魔術師になって

 

かわいいツンデレなお嫁さんをもらって

 

最後には邪神を倒すという

 

なんか「なろう系」小説にありがちな話なんですが、

 

中身の濃さがまるで違う!

 

1ページに書かれている文字数の多さ、状況説明の緻密さ、

 

会話のテンポ、登場人物の掘り下げなど、

 

今の日本のラノベとは比べ物にならない位濃ゆいです

 

なのでラノベに慣れている人は、最初は取っ付きにくいかもしれません

 

読み易さは圧倒的にラノベですからね-

 

でも、レトロマニアなら、あの表紙を見たら読みたくなるでしょ?(え

 

上にも書いた通り、本当にはまると止まりませんので

 

読むなら是非、全巻揃えてから読んでみて下さいね

 

 

 

ちなみに、私は「なろう系」ラノベも大好物です(オイ

 

 

 

 

 

 

六年ぶりに故郷に帰ってみたら、そこは知らない街だった

なんて大げさな事ではなくて、

 

久しぶりに帰省してみたら、

 

すっかり街並みが変わっていたんですよ

 

毎日通っていた通学路も、商店街の本屋もなくなっていました…

 

 

「これはイカン!」

 

ならば、せめて自分の持っている懐かし物

 

世に残しておこうではないか、と

 

そういう経緯で、ブログを立ち上げてみたんですが…

 

 

「これ、需要あんの?」

 

いいんです、世のレトロマニアの方々が読んで下されば

 

というわけで、記念すべき第一回目は、

 

絶版本・サンコミックスの「黒い風(石森章太郎)」です

f:id:chovisuke:20181128173159j:plain

いや~、この時代のシリアスマンガは最高ですね

 

忍者の主人公が記憶喪失になって、

 

誰が味方で誰が敵なのかわからないまま

 

信念に従って戦っていくという、孤高の戦士像は

 

われわれ男性の憧れです

 

でも皆さん、真似して会社で孤立しないで下さいね(^_^;)

 

それでは、レトロ万歳!