この記事はAdventar アクセシビリティ Advent Calendar 2023の5日目の記事です。
アクセシビリティの確保や向上を提案すると、「それによって恩恵を受ける人はどれぐらいいるのか」というようなことを聞かれることがあります。これに対する返しとしては「アクセシビリティが向上すると一般にユーザビリティも向上するため、アクセシビリティが向上することによる恩恵はすべての人が受けます。アクセシビリティは必ずしも障害者や高齢者のためだけのものではありません」といったことを返すのがよいと思いますが*1、それはそれとして障害者や高齢者についてのデータを頭に入れておくことは有用でしょう。
さらっと返答に含めることができればこちらの知識や熱意のアピールに繋がりますし、プレゼン資料を作る際にも役に立ちます。この記事では、アクセシビリティの確保や向上の推進に使える数字を取り上げます。
*1:Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.1にも「しばしば利用者全般のユーザビリティを向上させる」と書かれている