cier

このブログは、作者のキャラの小説など暇なときの書き込み・・・つまらないものの塊です

ワールド ディスピアー 3

入隊してから約三ヶ月の寒い冬。

 
 
天界時刻 冬の時 14日  午前8時
 
「さっ寒い……天界の冬はこここここんなに寒いのか……」
俺は厚手でベージュの長袖のパーカーに手をつっこむ。
外はしんしんと雪が降り、部屋の窓は白くくもっている。
「朝ご飯なにがいい?」
「あ〜寒いっ零 おはっす トーストでいや」
「おはよう じゃあそこの食パンとって」
 
零と俺は三ヶ月前に憧れていた天界の政府直属の部隊 戦闘特化部隊に入隊することができた。
天界の部隊には三つあり、攻防部隊  情報部隊 そして戦闘特化部隊だ。
そしてこの三つの部隊を基準として様々な集まりができ これらをまとめて 天界軍 と呼ぶらしい。
 
俺と零はその政府から部隊に与えられた部隊寮に同じ部屋で生活している。
もちろん寮に入るかは自由だが まぁ俺たちは金がないもので 部隊の者は食事を含めて金のかからない寮で暮らしている。
 
「今日は私たちも先輩たちの戦闘練習に参加していいって グラディウス副隊長が言ってたよ」
「なっ………!よっしゃぁあ!!楽しみだなぁー!」
「……そうね グラディウス副隊長がなにか他にも言っていた気もしたけど〜」
「ふぉんなん……んぐっどうでもいいじゃん!」
俺は零によってだされたトーストにかぶりつき のみこんだ。
トーストはこんがりと良い匂いがして正方形のバターはトーストの熱によっていい感じに溶けていてとても美味しかった。
「バーナー そうえばー」
「なんだよ?」
「天界きてから初めての雪だけど私たち思えば三ヶ月たってるじゃない」
「そんなにたって……るかー」
「私たち隊長に会ったことないわ」
「はぇ?」
「憧れていたアモル隊長に会ったことがないと言ってるの」
「…そーえば……会ったことないなーあっでも噂によると隊長はもう一つ仕事があるって聞いたことあるぜ」
「私も噂で隊長が返り血まみれだったところを見た一般人がいるって」
「…………隊長って実はめっちゃ恐ろしい人………なのか……」
「……きっと身長高くて鋭い目をしてるに違いないわ」
「でも……俺たちを助けてくれた時は優しい人にみえたぞ?」
「そんなの小さい時の記憶でしょ?」
「でも俺は!小さい時の記憶でも鮮明に覚えてるぜっ」
そう。
俺たちがこの部隊に入りたい と思ったのは幼少期 人間は天界と戦争が起きたことがあった。
その戦争は 人間が天界に喧嘩を売り 戦争を起こしそして天界に勝利して天界を我ら人間の地にしようと。
なんともくだらない と天界は思ったのだろう。
天界は人間たちを無視してきたが……。
戦争を望む者と平和を望む者で人間たちは争いをはじめ 罪のない犠牲者が次々と生まれた。
俺たちはその争いのど真ん中の村に住んでいたため、村が襲われその時一緒に遊んでいた零と争いの炎に巻き込まれ、犠牲者の一人になってしまう そう諦めかけた。
その時、翼の生えた人が俺の前に現れた。
俺たちを殺しに来たのだと思った。
だがその人は俺たちを襲いに来た人間を次々と倒していく。
「諦めるな!!」
その言葉で俺は意識がはっきりした。
激痛に耐えながら声のした方をみると 鞘をぬいていない刀で敵を殺めずになぎ倒していく人影をみた。
 その人は俺たちを下敷きにしている瓦礫をどかしていった。
 
「お前は…………誰……?」
「私は天使 戦闘特化部隊隊長アモル=テラスだ 諦めるな 今助けてやるから」
アモルと名乗った人は瓦礫をキレイにどかして 俺たちの怪我を治療してくれた。
「あっあの……ありがとう!助けてくれてありがとう!俺……貴方みたいに強くなりたい!」
去り際に俺はそう言ったら そのひとは後ろを向いて 微笑んだ。
「そう……君が強くなれるかは君しだい。光で心身共に強くなるか……闇で心を黒く染め強くなるか……立派な戦士になった時…私に顔をみせて。」
そう言うと翼を広げて空を飛び去っていった。
 
 
「………かっこよかったなぁ……」
「そうだね〜……凜としてたよね〜…」
 
俺と零は同じ思い出に浸っていたらしくぼけーっと窓の外をみている。
「俺……隊長に会って手合わせしてぇ………負けてもいいわ」
「え……いやいや無理無理だってナンバー4でしょ?」
「そーだよなぁあー!………天界でナンバー4って3から上は化け物か!」
俺は一口でトーストを口におしこみ 皿を流しに置き、椅子に腰掛ける。
その時、ドアをノックする音が聞こえた。
俺は椅子から立ち上がり、パーカーの袖を引っ張り手を隠しドアノブをひねり 「はーい!」と、ドアをあける。
すると元気な声で返事がきた
「あ ごめんねー!いきなりで悪いんだけど、アモルって人の部屋わかるかな?」
「……えっ…とー……どちら様ですか?」
目の前には黒いローブを着て背の高い男の人で左側の髪を結んでいる。
後ろにも男の人がいて、白いマフラーで口をかくして明るい茶色のコートを着ていてこちらも背が高い。
どちらも雪をかぶっていて、男の俺でもみとれる美男子である。
だけど二人とも部隊では一度みたことはない。
「あれ?新入りさんかな?ごめんごめん 俺はインセット=テラス、こっちの白マフラーはレイト・ティア・ウル ここの隊長に用があって来んだけどー…」
「隊長ですか……申し訳ないんですけど……ん?テラス…どっかでー……」
俺が首をかしげると奥にいた零がドタバタと玄関に来て、
「バーナー!!!!こっこの人たち!」
「うおっ!」
レイトさんがびっくりして一歩引く。
「どうしたんだよー失礼だろー」
「この人達天海のトップだよ!!知らないの!?天海の5人の守護者!天海のナンバー5と3だよ!!!」
「はえ?」
「5人の守護者っていうのは、天海のナンバー1から5の5人のこと!!ルーファス皇子、ライト皇女、レイト皇子、アモル隊長、インセット軍師 からできている天海最強のひとたち!戦場に立ったら生きてる敵は居ないって言われていて!!」
そのとき インセットさんが零を見ていた俺の肩をポンポン叩いて
「君ー少し大げさじゃないか?俺たちそんな非人道的なことしないしーそんな強くないからなー」
苦笑いしながら手を横にふる。
「そうそう。それはただの噂だよ どこの誰が流したのやら」
そう言いながらマフラーに顔をうずめている人に俺はずいっと近づき、
「レイト……皇子!?」
「お、おう……なっなんだ…?」
「皇子がこんな所ウロウロしていて大丈夫なのですか!」
「え…あぁー大丈夫大丈夫 あと俺のことわざわざ皇子つけなくて普通にレイトで大丈夫だぜ」
白いマフラーの下から微笑む。
イケメンだわ。
いや…俺はお言葉に甘えたいのはやまやまなんだが……。
「そうさせて頂きたいのですがー……一応皇子となると身分が」
「大丈夫大丈夫 俺身分とか地位とか嫌いなんだよ」
確信した イケメンな上に良い人だ。
「あ そうそう君たちの名前聞いてなかったっね!」
「あ 俺はバーナーです それでこっちの女は零です」
「ど……どうも 零です」
「……みたとこお前らけっこう若いな…15歳ぐらいか?」
「あ はい!………あっ隊長の部屋でしたね!案内します。俺自身隊長に会ったことないんですけど……」
「悪いね〜バーナー君」
「私も行くっ」
靴を履きながらインセットさんに「大丈夫です!」と言い、部屋の明かりを零に消してもらい鍵をしめる。
もちろん この部屋の鍵も魔法が使われていて俺たちじゃなきゃ開けられない仕組みになっている。
俺は鍵がしっかり閉まっていることを確認し、ドアにかかっている札を「不在」の文字に変えた。

もちろん俺はこのあとトラウマになる怖さだなんて知りもしない。










俺はレイト・ティア・ウル。
この国の第3皇子であり、次期天界の王に期待されている。
俺にはその期待がとても重く、今にもこの期待という重石を投げ出してあの場所であいつと………。
俺はそんな叶わぬ夢を思い描いた自分を笑い、席を立つ。
この期待は決して解けぬ鎖なのだと、この思いは忘れてはならぬ枷なのだと。
俺はここに戻ってきた時そう決めたではないか、お前は死ぬまでこの手枷を心の自分につけ、同じ過ちを犯さぬようにと。
俺には大切な家族がいる、妻、二人の息子、自分の兄と姉。
だからこそ もう同じ過ちを繰り返してはならない。
俺は部屋を見渡す。
扉の金の取っ手は使い古し光が濁って雰囲気がでている。
その扉も美しい彫刻が施されている。
美しくまるで輝きをもつような赤と金の絨毯。
人1人楽に寝れるぐらいでかく、大木からこの形にするために彫ったであろう跡が残る俺の仕事机。
この部屋はとても広く余裕に四人以上の家族が暮らせるだろう。
その木でできた壁に端から端まで並べられた本棚。
………この部屋には俺と机と本棚、絨毯と来客者と話をするために置かれたふかふかのソファと机それからいつでも外出できるように置いてあるタンス。
「……まるで豪華な牢屋だな」
この部屋はとても堅苦しい。
空気が重い。
他人には王族のために作らした豪華絢爛な広い部屋としか思わないだろう。
きっと目に映る物は輝いて眩しいほどなのだろう。
だが部屋が暗いせいか、またはここに来ると気持ちが暗くなるが今日はその気持ちが一倍暗いせいか………。
何故か全てを暗い方に考えてしまう。
窓の外をみる。
窓には自分の顔が写っている、とても酷い顔をしていてくまができている。
外ではしんしんと雪が降り、子供たちが楽しそうに雪だるまを作っている。
こちらの視線に気づいたのか子供たちが誰が俺に手を振るか言い争っているようだ。
そんな子供たちに俺は笑顔で手を振ると子供たちは無邪気な笑顔で振り返してくれた。
………そうだ。
俺だってたまには楽して…遊んで……笑って……1日ぐらいこの期待という重石を振り払ってもいいだろう。
そうえば アモルが4ヶ月ぶりに任務から帰ってくると妻のキャンディーから聞いた。
ならはじめにインセットと一緒にアモルをからかいに行こう。
どうせ身長は変わっていないのだろう。
俺はタンスに近づき勢いよく開ける。
適当に服をえらび今着てるダボダボの外にきてくにはちょっと寒い上着をぬぐ。
「最近………たるんだかな……?」
前は腹筋がまぁまぁあったんだが最近は籠りっぱなしだったので気のせいかもしれないが二の腕の筋肉も少し落ちた気がする。
別にマッチョになりたいわけではないのだが……やはり少し気になってしまう。
仕事が最近忙しかったが多分冬に入ったので活発に動く部隊も減って少しは仕事が減るだろう。
タンスの内側についている姿見を横目でみると横腹あたりに痛々しい火傷の跡がある。
突然 その火傷がなにかを思い出したかのように疼く。
世界の色が消える。赤と黒に変わる。
どくんっ…どくんっ……と 鼓動の音が早くなる音が聞こえる。
自然と息が上がり、汗がでてくる。
あの……悪夢が………脳裏で蘇る。
「ぁ……はっ……ゔぁ………ゔぇぅ」
吐き気が込み上げてきて、涙がでてくる。
視界が炎と血で覆う。
その瞬間声がして我にかえる。
世界が色を取り戻した。鼓動の音が落ちついてくる。
「おいっ!大丈夫か!?」
「………はぁ……はぁ…………お前か」
何故ここにいるかわからないがインセットが俺の背中に手をおき、心配そうな顔で覗きこんでくる。
「べつに何でもねぇよ……」
「何でもなくないだろ!俺は医者でありお前の友達だっ何でも話してみろよ」
「………とにかく……何でもないんだ……お前こそ なんでここにいるんだよ…どうせ俺に用があるんだろ」
「………はぁ…任務終わったから報告書届けにきたんだよ」
俺の背中から手を離し、机に置いてある紙束をとってパタパタやる。
でも……助かった。
インセットが来なければ俺はきっと叫んでいた。隣室にいるキャンディーにまた心配をかけてしまう。
心の中で感謝の言葉を呟く。
そうだ。
インセットを連れてアモルのとこに行くのだった……このあと暇か聞かなければ。
「なぁインセット、お前この後暇か?」
「暇だけど……何かするのか?」
「アモルのとこに行かないか?」
「アモル?1年はかかる任務じゃなかったのか?」
「いや……それがそうでもなくてだな、4カ月で任務を果たして今日丁度帰って来たそうだ…そこで……たまには遊びにいかないか?」





あの少年との出会いが運命の始まりでありそしてそれは





終わりを意味していた





これを知るにはもう手遅れだったのかも知れない。




俺がこれに気付いたのは
『世界』が消滅する前だった。



闇が『世界』を飲み込む あの時に。









  
                       *あとがき*
ワールド ディスピアー 3話 閲覧いただきありがとうございます。
cierです。
今回は書きたい衝動を抑えつけられずにバーナーの話がいきなりレイトの話に…。
あっ今回初登場のインセット レイト君ですが案外大事な奴らなんでよろしくお願いします。
レイト君にはビシバシ働いてもらう予定です。
絵はどうしたんだ?ですって?
見逃してください。
すいません。
さて、私はシリアスが大好きなので展開がよく悲しい方向にいくかもしれませんが、次回は戦闘シーンをだす予定です。
皆さんに戦闘シーンを頭で想像できるような感じに頑張ります。
多分まったく戦闘になりませんが…。












 
 
 
 

ワールド ディスピアー 2話

 
俺は金属の棒の先を二回地面に叩きつけた。
すると金属の先から何折にも重なっている湾曲した薄い金属がジャキンッと音を立て現れ、機械的な動きでその形を変形させていく。
「バーナー、準備できたよ」
「……俺も準備オーケーだぜっ」
俺は鎌となった武器を片手で担ぎ刃を上にする。
隣でガチャとなにかをはめる音がした。
零の腰に視線を移す。
そこには黒いヒップホルスターがあり、腰の両サイドには黒く光る銃が一丁づつある。
零はそのヒップホルスターを隠すために上から取り外し可能なこれまた黒い布をボタンで止めている。
「俺たちの部隊ってよ・・・なんでこんなに黒いんだろな」
「黒い服着てればあと自由っていってたじゃん」
俺たちは会話をしながら蒸し暑い部屋を逃げるように出る。
一本道でできた廊下にでると少し涼しく感じた。
 
「でも隊長は白のワンピースとか着てくるぜ」
「隊長って身長ちっさいし、なんか子供みたいだから私は12歳ぐらいにしかみえないんだけど」
「馬鹿っ!隊長には禁句ワードだぞ!たとえ俺たちより10cmくらい小さいからって…いでっ!」
誰かに後ろからすねを思いっきり蹴られた。
誰かだなんてもうわかる 結構おっきい声でその人の禁句ワードを言ってしまったわけですし。
偶然その人が後ろを歩いてるだなんてめったにない ということは俺は運が悪かったというわけだ。
 
「お前たち 私が後ろを歩いてるのによくもまぁデカい声で小さいとか子供とか言えるものだな」
「たっ隊長! 」
後ろを振り向き すぐに敬礼する。
そこに150cmギリギリの女の子が…いや女性が片手を腰にあて不機嫌そうにたっている。
右目は黒い布で隠していて左目は赤い。
天界ではよくみる銀髪でそれを二本で結んで肩まで伸ばしている。
 
俺は身長169cmちょいくらいだし 零でも161cmくらいあるから今俺たちは上司であるアモル隊長を見下ろしていることになる。
天界の平均身長が男女関係なく164cmなので隊長は人混みにのまれるとなかなか見つからない と先輩がいっていた。
 
「隊長 いやですね 言い訳をするとですね?実際に隊長は身長低いですし それを可愛いなあって零と一緒に言っていただけであり……」
「ふーん 言い訳ぇ……私にはチビって言ってるようにしか聞こえんが」
「あ 簡単に言ったらそうゆうことですね!」
零が呆れた顔でこちらを見てくる。
隊長は涙目で怒りのオーラをガンガンかましだしてくる。
案外 こうゆうところが子供ぽいよなぁ〜……あれ?隊長 凄い怒って……。
俺がしまった とおもったころには時すでに遅し。
げんこつが俺の顔面にクリティカルヒットしていた。
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「よし みんな集まったな!今日の戦闘練習はいつものペアでやれ!それからバーナー・零は特別私と練習してやるから覚悟しろー!」
俺は地面に座り アモル隊長に殴られた所をなでなでする。
じんじんする 俺はちょっと正直すぎるんだ。 うん きっとそうだ。そうゆうことにしておこう。
「まったく…仕事してないときは 我儘でもっと可愛いのになぁ……仕事してる時は……まぁね……」
「先輩……同感ですね あ それより先輩冷却魔具買えました?」
「あぁ!これで明日からはお前たちも俺たちも仕事がはかどるだろ!」
「はぁ〜!!助かりました先輩!」
「まったくですね バーナーが仕事をしないせいもあったので」
「ゔっ……!」
零がイライラしながらアモル隊長のところへ歩いていく。
「ははは…まったくだ じゃあバーナー 隊長との練習頑張れよ」
「そんなぁ〜………!」
先輩もペアのところへかけていく。
だいたい零がアモル隊長のこと子供みたいだなんて言わなければ……。
俺は愛用の鎌を壁にたてかけ、立ち上がる。
多分先輩たちの練習が終わってからアモル隊長とやるんだろうな。
やるというより 一方的に殺られる気しかしない。
「はぁ……アモル隊長が手加減してくれたら…………だけど………俺だって暗部の隊員だ……こんなちっさいことでへこんじゃ駄目だ!やるからには本気でぶつかってやるぜ!」
っと内心おもってもないことを口にだして勇気ずける俺。
なぜ 俺がここまでアモル隊長を怖がるのか………それにはわけがある。
 
それは暗部に入隊して3ヶ月たった 寒い冬のことだ……。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                       *あとがき*
どうも ワールド ディスピアー 二話
最後までみていただきありがとうございます。
cierです。
 
さて、一つ絵が出てきましたね?
あれは友達に頼み描いてもらいました。
自分もかけることにはかけるのですが……。
描いてくれたのはIdeaさんです。
ありがとうございます!

今回の新キャラはアモル隊長さんです。
この子は私好きなキャラなんすよね。
はい。
今度キャラの設定をでてきた順に暇なとき投稿したいと思います。
 
 
 
 
 
 

ワールド ディスピアー 1話

昔々美しい世界がまだ消える前

人間と悪魔と天海者(天海に住む人間ではない種のこと)は助けあいながら生きていました

ところがある日をさかいに世界が壊れてしまいました

死の神様が世界を壊してしまったのです

死の神様はまず神様たちが住む天海を壊しました

そこに住んでいた神様たちはこのことを世界に教えるために人間たちの所へ天海の住人をつれ、逃げてきました

人間たちは驚きました 「そんなに慌ててどうしたのです」と人間は聞きます

それに答えようと天海の長 太陽の神が人間に語ります

「死の神が天海を壊してしまった このままではここもじき壊されてしまう」

「だから私たち神の力をあわせて新しい世界をつくり、世界の住民たちをそこに移そう そうすればみんな助かるはずだ」

人間は神様の言っていることが信じられませんでした

なぜならそのような前兆すら起こっていなかったからです

それでも神様の言うことを信じ、神様が作った世界に移り住んだ人間は助かりました

そのあと太陽の神は魔界に訪れ悪魔たちも新しい世界へと移らせました

ですが…神様の言うことを聞かなかった人間はどうなったのでしょう

 

 

 

「みーつけた!まったく…みーんな私に仕事おしつけて勝手にどっか行っちゃってさー……あぁーごめんねっ!こっちの事情」

「え?私?……うーん……ごめんねーそれは教えられないんだー」

「一人で寂しかったよね…でも大丈夫っもうみんなと一緒になれるからね」

「そうだ!どうせなら私の話きいてよ、ね?いいでしょう?」

「みずしらずの私の話なんて聞けない?……そんな悲しいこと言わないでよ~」

「まぁまぁ……ただのよくある勇者様の話さ……おっ、きいてくれる感じ?」

「…その勇者はさ話にある勇者とかによくある特別な能力があるわけでもなくてーましてや権力があるわけでもなくてさー約束された地位も、100万人もの人からあつい信頼があったわけでもない、ただの人間、なのに悪に打ち勝って世界消滅を逃れることが出来た……まぁこの話はそんな勇者と世界消滅のお話だよ」

 

「じゃあ……始まり始まり…………」

足まである長い二つ結びの銀髪を風に揺らしながら両目を包帯で巻いた少女は静かに呟いた

 

 

 

  世界消滅まで残り73日

空は青くて 空気は澄んでいる 太陽が手にとどくような距離。

俺は確か はじめて天界を訪れたとき その太陽に手を伸ばした。



「っだっあーーーー!あっちいーー!溶けるー!」

現在 天界時刻 午後1時20分 初夏

「……バーナー……これくらい我慢しないと、また怒られちゃうよ」

「だってよ~……暑いもんは暑いだろー……」

暑い。 その一言しか思い浮かばない。何故 初夏のはずなのにこんなにもあついものか。 俺は熱気がこもりにこっもた部屋に親友と二人、先輩たちの帰りを待っている。

俺は、バーナー・ジュリアス 16歳の人間で只今は天海で暗部と言われる隊に所属している。

隣で黙々と作業をしている女は、夜月 零 俺と同い年で小さい頃からいつも一緒の親友。

先輩たちは冷却魔具、まぁエアコンだ。それが古くて使いものにならなくなったので、新しい魔具を買いにいってくれている。

この世界は機械などのではなく一般的に魔術が普及している。

人間は太古から悪魔、天海者と交流してきているためか照明なども魔術をつかわれていることが多い。

さらに魔術とは似ているが異なるのが「能力」というもの。

魔術は自分の意思で学び習得するものだが、能力は生まれつきやいきなり発動できるようになったり、親からの伝承などが多い。

俺たちは魔術を使う者を「魔術師」と呼び、能力を使う者を「能力者」と呼ぶ。

ちなみに俺は残念だがどちらでもない、ほんとにただの人間である。

「……なあ零~…冷蔵庫にアイス入ってなかったっけ~……」

「この前隊長が2本食べてたよ」

「……俺の生命残量が減っていく~……」

「そんなくだらないことで死なないから、あと私に仕事ちゃっかりさせてくれちゃってるけどさ何様のつもり?」

「(おぉ……怖い怖い……)」

俺は零からの冷たい視線を無視して冷蔵庫にむかい本当にアイスがないことを確認して肩を落とす。

隊長は俺のアイスを全部たいらげてしまったようだ……。

俺は零の隣に戻ると怒られる前に零の仕事を手伝うことにした。

簡単そうな書類の1束を手にとる。

「………損害賠償……請求書……アモル=テラス様……って隊長のかよ………あ、でもちょっとだけ~………1700万リル!?」

天海では1リル=1円ということだから1700万円ということだ。

「いったいなに壊したらこんな大金になるんだよ隊長………」

隊長。暗部の隊長と言えば誰でもあいつか、とわかる程の有名人。

そもそも暗部というのは勝手についた名前であって正式には戦闘特化部隊と言う。

隊長はその中のエリート中のエリートで正直言うと俺と零は隊長に憧れて入隊したと言っても過言ではない。

雷の舞い。紅のアゲハ。常闇の剣士。と様々な名がある。

また隊長は天流という隊長だけが使う刀の剣術ものがあるらしいがみしてもらったことはない。

天をかける雷のように、速く、美しく、そして相手を恐れさせる剣術だと、隊長は前に言っていたっけな。

そんなことを考えていると、古時計が午後2時を告げる鐘を響き渡らせた。

「よしっ…!零2時だ!」

「まったく人に仕事をさせておいて…」

俺は足についている少しおおきめのポケットから金属の棒を数本取り出し、それの接続部分を慣れた手つきでくっつけていく。

零もイライラしてるけど、内心少し楽しみにきまってる。

俺は最後の金属の棒の先を地面に二回叩きつけた。






              ・。・あとがき゚・。・

はい。

第一話 ワールド ディスピアー

よんでいただきありがとうございます。

今回は主人公とヒロインがでてきました。

主人公はバーナーです

炎がでるバーナーじゃないです

かんがえてたらバーナーになっちゃったんです。

ヒロインの読み方わかりますかね?

夜月 零(よづき れい) です

ヒロインは可愛い系だと思いました?

クール系です⊂*1

そのうち 多分 絵がでてきます。

自分でかくとおもいますが…多分ね。

では

次回も更新したときはお願いします



 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:・x・

夏ですね(o'∀'o)

どうも
夏ですね_(:3 」∠)_
夏といえばスイカ!
家は毎年三浦のスイカがおくられてきておいしくいただいております_(:3 」∠)_
さて 小説は一話がそろそろ投稿できそうですが…
絵がついていないと思います
キャラ紹介で主人公あたりは頑張ってかくと…夏休み中になってしまいます
まぁ私 文化部なんで夏休みは死ぬほど時間はたっぷりありますし
いやー_(:3 」∠)_
キツイっすね
あと 小説無事投稿できた場合はパソコンで見ることをお勧めします
なんか画像いれるとスマホでは広がってみえるんですよね
文が←
たとえば
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はい。
あれ?広がってない?←


そろそろ


こんにちは
なんかペンタブつかわなすぎてしにかけのcierです
結構まえにこんなf:id:cier2525:20140629135605j:plain
アザミを描いていたはず…
そうです
私はやる気がまったく起きない駄目暇人なのです。
いやー完成させたいとは思うけどー
いやはやうーん←

うわぁぁぁあ_(:3 」∠)_

はい 
期末一週間前になりました
どうしてでしょう
やる気ないっす
ええ。やるきないっす
まぁ置いといて…
ブログの公開範囲を狭くしようかなと思います_(:3 」∠)_
なぜかって 
なぜだろうね
ブログは基本的にスマホでピコピコやってます
パソコンあるけどね
さて
私はプールの時期になりました
バレーよりましです
ハイキューみてバレーは楽しいと思ってました。
水泳の方が得意です
はい

歌ってみたあげてみたいよね←