ココカラ研究室

心と身体のメンテナンスのヒントになるかも?健康情報ブログ

抗精神病薬の種類

主な抗精神病薬一覧

左側は一般名で、()内は商品名です。処方時には()内の商品名が使用されることが多いです。

フェノチアジン系抗精神病薬(定型抗精神病薬)
クロルプロマジン塩酸塩(ウインタミンコントミン)
クロルプロマジン塩酸塩・プロメタジン塩酸塩・フェノバルビタール配合(ベゲタミン-A、ベゲタミン-B)
レボメプロマジン(ヒルナミンレボトミン)
フルフェナジン(フルメジン、フルデカシン)
ペルフェナジン(ピーゼットシ一、トリラホン)
プロクロルペラジン(ノバミン)
トリフロペラジンマレイン酸塩(トリフロペラジン)
プロペリシアジン(ニューレプチル)
ブチロフェノン系抗精神病薬(定型抗精神病薬)
ハロペリドール(セレネース)
ハロペリドールデカン酸エステル(ハロマンス、ネオペリドール)
ブロムペリドール(インプロメン)
ピパンペロン塩酸塩(プロピタン)
スピペロン(スピロピタン)
モペロン塩酸塩(ルバトレン)
チミペロン(トロペロン)
ベンザミド系抗精神病薬(定型抗精神病薬)
スルピリド(ドグマチール、アビリット、ミラドール)
スルトプリド塩酸塩(バルネチール)
チアプリド塩酸塩(グラマリール)
ネモナプリド(エミレース)
セロトニンドーパミン遮断薬(非定型抗精神病薬の一つで、ドーパミンだけでなく、セロトニン系のニューロンの情報伝達をブロックすることで、幻覚妄想を抑え、かつEPSの出現が減少します)
リスペリドン(リスパダールリスパダールコンスタ)
ペロスピロン塩酸塩水和物(ルーラン)
ブロナンセリン(ロナセン)
多元受容体作用抗精神病薬(非定型抗精神病薬の一つで、ドーパミンセロトニン以外にもヒスタミン、コリン、アドレナリン系のニューロンに作用することで、EPS減少のみならず、抗うつ効果などもあります)
オランザピン(ジプレキサジプレキサザイディス)
クエチアピンフマル酸塩(セロクエル)
クロザピン(クロザリル)
ドーパミン受容体部分作動薬(非定型抗精神病薬の一つで、ドーパミン受容体の一部に作用することで、EPSの出現を抑えます)
アリピプラゾール(エビリファイ)

睡眠薬の種類と特徴

睡眠薬の種類

睡眠薬には、その作用時間の違いから超短時間型、短時間型、中時間型、長時間型に分けられます。ゾルピデム、ゾピクロン、エスゾピクロンの3剤のみが非BZ系睡眠薬、他はBZ系睡眠薬で、上記3剤とトリアゾラムが睡眠導入薬(超短時間型)です。左側は一般名で、()内は商品名です。処方時には()内の商品名が使用されることが多いです。

超短時間型(半減期が2~4時間程度)
ゾルピデム(マイスリー)
トリアゾラム(ハルシオン)
ゾピクロン(アモバン)
エスゾピクロン(ルネスタ)
短時間型(半減期が6~12時間程度)
ブロチゾラム(レンドルミン)
ロルメタゼパム(ロラメットエバミール)
リルマザホン(リスミー)
中時間型(半減期が12~24時間程度)
フルニトラゼパム(ロヒプノールサイレース)
二トラゼパム(ベンザリンネルボン)
エスタゾラム(ユーロジン)
二メタゼパム(エリミン)
長時間型(半減期が24時間以上)
クアゼパム(ドラール)
フルラゼパム(ダルメートベノジール)
ハロキサゾラム(ソメリン)
薬理作用

BZ系、および、非BZ系の薬剤は中枢神経系のGABA-Aレセプターに作用します。γ-アミノ酪酸(GABA) は中枢神経系における抑制性神経伝達物質であり、GABAレセプターとしてはA、B、Cの3種類が知られています。GABA-Aレセプターにはバルビツール酸結合部位も存在しており、バルビツレート酸塩系薬剤の睡眠、鎮静、抗痙攣、健忘作用もGABA-Aレセプターを介しています。なお、GABA-Aレセプターは脳内だけでなく脊髄にも広範に存在するため、筋弛緩、運動障害を来しえます。BZ系の薬剤のうちクアゼパムと非BZ系の薬剤は大脳皮質を中心として存在するα1サブユニットへの親和性が特に高く、他のαサブユニットへの親和性が低いため、抗不安作用、筋弛緩作用が弱いという特徴があります。

睡眠薬の正しい使い方

症状や基礎疾患などから医師が判断し異なることもありますが、一般的には、以下のように用いられます。

超短時間型、短時間型
慢性的ではなく、一過性に不眠を感じる
なかなか寝付けない、寝付きが悪い
効果が短いので、寝始めの時に効果があり、3~4時間ぐらいで効果が和らぐので、目覚めが良いという特徴もあるようです。

中間型、長時間型
寝ても途中で目が覚めてしまう、一度目が覚めると目がさえてしまいなかなか寝付けない
早朝に目が覚めてしまい、寝たいのになかなか寝付けない
ぐっすり眠れない、寝た気がしない
効果が長めなので、短時間型を使って朝方に目が覚めてしまう人などは、こちらに変更する場合もあります。睡眠時聞が短いと、起きるのが辛い、起きてもボーっとしてしまう人もいるようです。

睡眠薬服用時の注意事項・副作用

飲んで少し経っても眠くないからといって、もう1錠飲んだり、お酒を飲んだりすることは絶対に避けてください。徐々に眠くなるのではなく30分ぐらいで突然眠くなることもあります。さらに、薬が効いてからは記憶があいまいになることもありますので、服用したらすぐに寝てください。

睡眠薬を長期間服用して、自己判断で突然中止することは避けてください。逆に不眠が悪化したり、不安の症状などが現れる事があります。医師の指示に従い、徐々に薬を減らしていきましょう。
※クアゼパム(ドラール)は、血中濃度が上がり過ぎる事がありますので、食後の服用は避けて空腹時に飲んでください。

その他、副作用として、のどが渇いたり、ふらつき、めまい、だるさ、血圧への影響などがあります。おかしいなと感じたり、副作用が酷く現れた場合には、直ぐに医師に相談してください。

睡眠薬は、症状に合わせて医師の指示に従い適切に服用することが肝心です。不明な事、不安な事がありましたら医師や薬剤師に相談してみてください。

抗うつ薬の種類と特徴

病院でうつ病と診断されると、抗うつ薬が処方されますが、精神的な症状に対して薬を飲むことに抵抗を感じる人もいるようです。「薬を飲んだら自分の弱さを認めることになる・・・」といった誤解さえあります。

抗うつ薬うつ病から回復するために不可欠な治療法。抗うつ薬の目的・効果、種類、副作用について、詳しく解説します。

抗うつ薬の目的・効果

抗うつ薬の役割は、脳内環境の調整です。うつ病は、親しい人との死別など、辛く悲しい出来事がきっかけで発症することも少なくありませんが、ただの〝こころの強さ・弱さ“の問題ではありません。病的な気持ちの落ち込みの直接的原因は、バランスを崩してしまった脳内環境にあります。脳内環境を元の状態に戻すために使用されるのが抗うつ薬です。

「こころ」という実態のないものに働きかける不思議な薬ではなく、脳内環境を整えるために「脳内の神経伝達系」に働きかける薬だということを正しく知れば、抗うつ薬の必要性が理解できると思います。

抗うつ薬の効果が現れるまで・基本的な服用期間

抗うつ効果が現れるまでには時聞が必要で、個人差はありますが、大体、1~2週間ぐらいかかります。また、抑うつ症状が消えたからといって服用を止めると、脳内環境がまだ自力では整えられない状態のため、再発リスクが高まります。

抗うつ薬は再発防止のためにもしばらく飲み続ける必要があるので、うつの症状が初めて出た時は、大体、半年ぐらいを目安として服用します。うつの症状が何回か再発してしまった人の場合は、より長期間の服用が必要となります。

主な抗うつ薬の種類

抗うつ薬は、うつ病の原因と考えられている脳内の神経伝達系(セロトニンノルアドレナリン系)に作用します。その化学構造、作用機序によって、三環系、四環系、SSRISNRI、NaSSAと呼ばれる5つのグループに分類されます。

開発された年代順に、古いものから「三環系→四環系→SSRISNRI→NaSSA」となります。新しく開発された薬ほど、脳内のターゲットにより選択的に作用するので、治療効果が高く、副作用が少なくなります。しかし、必ずしも新しければ新しいほど良いというわけでもありません。昔からある三環系、四環系に属する薬は新しい薬と比べて値段が安く、経済的な負担が少なく済みます。また、肝心の個人個人によって薬との相性が異なるので、人によっては新しい薬より昔からの薬の方が良く効くという場合もあります。

抗うつ薬の副作用

抗うつ薬には、よく誤解されているような依存性はありません。しかし脳内のターゲットとする神経伝達系だけではない、他の神経系に作用してしまうため、副作用があります。代表的な副作用は次の通りです。

口が渇く
便秘・排尿障害
眠気
胃腸障害
頭痛
その他、抗うつ薬の投与早期や増量時には、不安・焦燥や、衝動性が高まることが見られることもあります。副作用の発現は個人的要因(投与量・年齢・性別・健康状態・薬物の代謝機能・薬物への感受性・他のこころの病気の有無など)が複雑に影響するため、個人差が大きく、まれに重篤な副作用が出現することもあります。

主な抗うつ薬一覧

以下に主な抗うつ薬一覧を挙げます。左側は一般名で、()内は商品名です。処方時には ()内の商品名が使用されることが多いです。

三環系
アモキサピン(アモキサン)
ノルトリプチリン(ノリトレン)
アミトリプチリン(トリプタノール)
トリミプラミン(スルモンチール)
イミプラミン(イミドールトフラニール)
クロミプラミン(アナフラニール)
ドスレピン(プロチアデン)
ロフェプラミン(アンプリット)
四環
マプロチリン(ルジオミール)
セチプチリン(テシプール)
アンセリン(テトラミド)
SSRI
フルボキサミン(デプロメールルボックス)
パロキセチン(パキシル)
セルトラリン(ジェイゾロフト)
エスシタロプラム(レクサプロ)
SNRI
ミルナシプラン(トレドミン)
デュロキセチン(サインバルタ)
NaSSA
ミルタザピン(リフレックス、レメロン)
以上のリストのなかから、実際に、どの抗うつ薬が使用されるかは、個人個人の症状に応じて決定していきます。共通して言えるのは、うつ病が完全に治らない大きな原因のーつとして、「もう薬を飲む必要がない」という自己判断による服薬中止があります。自分で治ったと思った時点で、は、脳内の神経伝達系のバランスはまだまだ不安定な場合が多いので、もしも抗うつ薬を飲むのをやめたくなったら、必ず医師に相談してからにするようにしましょう。

抗不安薬の種類と特徴


抗不安薬はその名の通り、不安、緊張を和らげる薬です。日常生活に多大な支障が出るほど、不安や緊張が強い不安障害の場合に処方されます。

日常的なレベルの不安、緊張に対処する薬ではない点にご注意ください。大切なプレゼンテーションの前や、帰省して義理の親と顔を合うときに緊張しないようにと服用できるような薬ではありません。

ここでは代表的な抗不安薬である「ベンゾジアゼピン抗不安薬」の作用機序、種類、副作用について、詳しく解説します。

抗不安薬の作用機序・種類

ベンゾジアゼピン抗不安薬の作用機序には「GABA」と呼ばれる物質が関わっています。GABAは中枢神経系を抑制する、代表的な脳内神経伝達物質ベンゾジアゼピン系薬物にはGABAの脳内作用を増強する働きがあります。つまり、ベンゾジアゼピン系薬物がGABAの働きを強めることで、脳内の活動がスローダウンし、それが心の不安、緊張を和らげることになるのです。

ベンゾジアゼピン抗不安薬の種類は、服用した薬の濃度が体内で薄まったことを示す「半減期」によって、短時間型、中間型、長時間型、超長時間型に分類されます。半減期が短ければ短いほど、迅速に血中濃度がピークに達し、その後、すみやかに血中から除去される薬と言えます。

実際の不安症状に対しては、例えば、急に強まってきた不安症状に対しては、速やかに症状を改善させるべく、短時間型の抗不安薬が適していて、また、不安症状が持続するような場合には、血液中の薬物濃度を安定に保つべく、長時間型の抗不安薬が適しています。

抗不安薬の副作用・問題点

ベンゾジアゼピン抗不安薬は脳内の活動をスローダウンさせる薬なので、昼間の強い眠気など、人によっては強い副作用が出現することがあります。副作用の中でもとりわけ注意が必要なのは、その「依存性」です。

抗不安薬への依存の程度は、薬の種類、用量、期間などによりますが、数週間以上、毎日服用していると、薬に対する身体依存が形成されてしまいます。例えば、今まで以上の用量を服用しないと、今まで通りの薬の効果が得られなくなってしまいます。

一旦、ベンゾジアゼピン抗不安薬に対する身体依存が形成されると、急に服薬を中止することで退薬症状が出現します。物事を考えられなくなってしまうほどイライラが強まってしまったり、場合によっては、てんかん発作などの深刻な症状が出現することもあります。こうした依存の問題を防止するため、ベンゾジアゼピン抗不安薬は、できるだけ短期間の服用が望ましいのです。

抗不安薬の過剰服用にも注意が必要です。特に、アルコールのような他の中枢神経抑制薬を摂ってしまった場合は、厳重な注意が必要です。中枢神経抑制作用が増強し過ぎてしまうため、呼吸中枢など生命維持に必須な部分までが止まり、命を失う危険があります。

また、肝機能低下など薬物代謝に悪影響を及ぼす身体的問題がある場合や、胎児への影響を考慮すべき妊娠中の方などは、服用に対してとりわけ慎重になるべきです。自分の身体についてしっかり主治医に伝え、最適な服用を心がけましょう。

主なベンゾジアゼピン抗不安薬一覧

左側は一般名で、()内は商品名です。処方時には()内の商品名が使用されることが多いです。また、治療薬の半減期は、服用量や個人的要因によって変動幅が大きく、レンジの範囲を出ることもあり、およその目安です。

短時間型(半減期が3~6時間程度)
クロチアゼパム(リーゼ)
エチゾラム(デパス)
フルタゾラム(コレミナール)
中間型(半減期が12~20時間程度)
ロラゼパム(ワイパックス)
アルプラゾラム(コンスタン、ソラナックス)
プロマゼパム(レキソタンセニラン)
長時間型(半減期が20~100時間程度)
ジアゼパム(セルシンホリゾン)
クロキサゾラム(セパゾン)
フルジアゼパム(エリスパン)
クロルジアゼポキシド(コントール、バランス)
オキサゾラム(セレナール)
メダゼパム(レスミット)
メキサゾラム(メレックス)
クロラゼプ酸二カリウム(メンドン)
超長時間型(半減期が100時間以上)
ロフラゼブ酸エチル(メイラックス)
フルトプラゼパム(レスタス)
プラゼパム(セダプラン)

ブログはじめ

はじめまして、企業の総務部勤務で、従業員の健康サポートをしています。

このブログでは、日々の学びや健康情報などについて、綴っていきたいと思います。

健康オタクな面もあるので、知り合いの医療従事者や社員から教えてもらった健康器具などをついつい買ってしまうことがあるのですが、その継続なども、戒めを込めて、綴っていけたらと思っています。