いい感じ
秋なのか冬なのか分からない空 を振替輸送の東海道線から眺める。
ある人にとっては使い古されたなんてことない景色が流れては消えてゆくだけなんだけど 僕にとっては非常に重要でもう二度と見ることも無い景色かもしれないから。遠くの方に赤黄色の木々が見える。団地のナンバリングをひとつずつ数える。あの部屋のひとつひとつに今日も誰かの生活があると思うとなんだかいい感じだなと思った。
いい加減なことを言ってしまう 余裕がない朝とか夜は特に。春みたいな優しい心でいたい……昼時の余裕を朝夜に持ち込んで 美味しいパン屋さんのパンを食べながら昨日の映画の続きを 猫を傍に置きながら見る……そうそんな生活の余裕を、優しさを……うう
スカートの「どうしてこんなに晴れているのに」をミツメがカバーしたやつなあ 何であんなに良いんだろな ピザ ピザ食べたいなあ サウナにも行きたい お金が無いなあ アイツに会いたいなあ 止まらない電車に乗ってどこまでも行きたい もうこれはずっと思ってる。
バイトに行かないと ゆらゆら光る街をすり抜ける感覚だけ大事にして労働に立ち向かうんだ……おれぜったい負けないんだ……
狂った音量で聴いてる銀杏BOYZ
高校生は、しいては高校三年生は制服のまま今すぐ教室を抜け出してビックカメラで千円の写ルンですを買うんだよ 持ち合わせのお金はそんなに多くなくて良い その分だけで往復できる場所まで電車で行く 全然知らん街に着いたらもう限界！！！になるまであてもなく歩きながら27枚の仕様もない写真を撮る 帰り 真っ暗な駅で電車を待つ 明日はちゃんと1時間目から学校に行くだけ 青春に完封完勝大優勝してくれ私の無念を晴らせ。悔いを残すな。そしてその時に撮った写真を送りつけて欲しい 死にたくなるから。
フィルムを買った 久し振りにあの頃のあのフィルムが電気街に売ってた 三つ入り35mm37枚撮のいつものやつ 少し値上がりしてたけど金なら腐るほどあるので買った それと一緒に写ルンですも買った フィルムカメラ久し振りだからリハビリがてらに買ったけど写ルンですはいつまでも良いもののままだ 初めて好きな女の子に送った贈り物が写ルンですだったこと 思い出した。
写真は残像としてその瞬間をどこまでも振り返る。過去を過去のままにする。苦しさを留めてきらめきを閉じ込める。フィルムの写真はその感じが強いような気がする。だから好きなんだと思う。写真としての原理的な良質さの残滓をその所々に感じる。好きなんだ……
前は見ない人と目が合うから 上も見ない空が青いのが嫌だから 下を見つつ大学のキャンパスを早歩きで横切りながら「どいつもこいつも全員腐ってるな」と狂った音量で聴いてる銀杏BOYZだけが人生になれば良いといつでも思っている。そういう人生をずっと待っている。
少し大きめのかわいい猫
自分の出番が終わったあとまだ照明が復帰しきらない暗がりの中でスカートの『静かな夜がいい』が流れてきて腹から唸った。とことん嬉しくなってしまった。台風クラブに奇妙礼太郎、星野源とスカート 最高なSEだったな〜〜
久し振りにライブハウスでやるライブはあんまり乗り気じゃ無くて そもそもライブハウスという空間があまり好きじゃない ギスギスした演者と評価が前提にされてる感じはいつまでも苦手 ノルマがきついライブは来てくれ来てくれというのも何だか申し訳なくて宣伝もろくにしないのだけど 今回は宣伝した 勇気出した 何だかんだみんな来てくれて嬉しかった 差し入れのマカロンやクッキーの類だと思ってたものはお煎餅だった最高嬉しい理解がどこまでも行き届いているな…… 久し振りに音楽で本当に楽しかった。
才能を目の当たりにした時の感覚も久し振りだった 何でそんな曲書けるんだろうか……という感想 まじりけのない純粋な気持ちでチケット代を払いたくなる 自分が良いものが良いんだという確信が本当に格好良かった 持ちたいな確信…… また聴きたいと思ってしまう 自分とその人が良いと思うものだけ聴いて生きていたい そして何より良い意味で達観した思想が最高で似通っていてどうしようもない気持ちになってしまった。MVを……観たい…… 自分も何処かしらで何かしらをきっぱりやめてみようかな……
バックがあった 初めて自分で好き勝手歌ってお金が貰えた 不思議な感じ このお金は使わずに今読んでいる小説に挟んでおこうと思います。思い出じゃなくて歴史にする。
帰り道はいつも反省会なのに今日は頭がフワフワして あれも楽しかったこれも楽しかったと指折り数えているうちに家に着いていた 仮装したひとたちが街中を歩く様子は横目に映ってもそれすらも楽しげなひとつの装飾として認識できた 苛立ちのない穏やかな心持ち……仏教？
いまの新聞が完成したら、デモから脱却した時にまたいつかが欲しい。そしてCDを勝手に作って 来てくれた人にただただ配り歩きたい お金は取らないで 自分の良いものだけを押し付けたい 怖がらないできちんとやる。それで全部ちゃんと終わったら少し大きめのかわいい猫が飼いたい。猫が飼いたい。
ごめん
スピッツ天才だな〜〜って思いながらスピッツ聴いてる。歌詞がスラスラ出てきてギターリフがジャカジャカギュイーンって格好いい。ポップのくせに歪ませるところはきちんと歪ませる曲調 底の知れない暗い歌詞 ギャップが良い〜〜『青い車』かっちょいい〜〜 カネコアヤノもそういうところがいいな〜〜 良いものは良い 悪いものは悪い。人前で自分の曲をやるのは怖い。
ずっと自分で聴いていたい曲をずっと作っている。人が聴いてどうとかそういうことを考えないで作ると人に聴かせる時に極端に怖くなる。怖気付いて寝ちゃう。う〜ん怖い！！！しかし楽しい！！！酒は美味い！！！みんな優しい！！！人間関係はぐちゃぐちゃ！！！大学生は猿！！！政治家は汚職を繰り返す！！！借金は無くならない！！！今日もどこかで人は死ぬ！！！子どもは産まない方がいい！！！苦しさは続く！！！過去は重くのしかかり！！！人生は辛い！！！あと2日！！！取り置きしないとチケット代高くなっちゃうから取り置きしてね！！！取り置きすると見せかけて連絡だけするお前！！！全然許すよ！！！ライブ来てね！！！結局！！！これ宣伝だ！！！ごめん！！！
散歩 (継続)
最近無性に自分が汚く感じてよく手を洗うようになりました それも水でささっとじゃなくてタワシみたいなもので必死にこべりついたものを落としています こういうのって何かこう血を洗い流すような罪の意識があります。みんなもそうだよね。
地元夜の散歩が日課になったのが9月。夏なのに全然汗をかいてない事実に直面してなーんも考えないでダラダラ汗をかきたくなったから始めた散歩は日ごとに歩行距離が伸びていて努力が目に見えるめちゃ楽しい。写真も撮るし。
"いりふね" いい感じの居酒屋。真夜中にやってるお店は実在性が希薄で良い。
眼がギンギンに光った猫。撮った後ガチギレしてて全然動かなかったかわい。
まったくピントの合わない自動販売機。全然合わない。こっわ。
歯にしか見えないスピーカー。これを受けて人体を模した家具とか良いかもって思ったけどそんなのはちゃめちゃな奴じゃん。
タイムリープ失敗した車。多分車の後ろ部分はもうデロデロに焼け溶けて バックシートに座ってたデブは死んでる。
性のメタファー像。
悲しげに空を仰ぐかつて生き物だった何か 狂ったピンク色してるのシュルレアリスムでいい。
こういう防犯カメラの分割映像が好きなんです 映っちゃいけないものが映ってそうで 好きなんですよ。
魔法でスズメにされた後で鉛にさせられたダブルデートの成れの果て 夜 ここを通る時に耳をすますと彼ら彼女らのかすかな声を聞くことができません。できません。嘘。
捨てられたお母さんの優しさ。
遠目に猫。ことわざみたい。遠くにいる猫は可愛いまた近くにいる猫も可愛いの意。遠目に猫。対:目前の人
散歩しててよかったこと。気が狂ったおっさんによく遭遇することと猫がそこら中にいること。あとなーんも考えないで音楽を聴けること 散歩用のプレイリストを作るのは最高楽しい。目に見える努力が僕らには足りてない！
存在
突然なんですけど「Picrew」というイラストキャラメーカーサイトを知ってますか？簡単に言うとMiiのクリエイター進化版みたいなキャラメーカーサイト。自分好みのかわいい女の子 (男の子) が生成できるその「Picrew」の "Girl Maker" で何気なく作った女の子がはちゃめちゃ可愛くなったのでここで紹介しますね。
これはいちばん最初に作ったスタンダード。全ての始まりであり規範。目と口と眉をツンとさせたくてツンとさせた 眼鏡は個人的嗜好なので掛けさせた。作った瞬間「最高〜〜！！！！」となった。花のピアスかっわい……このお洒落女子誰？？？あ？？？存在しないのか……
服装がちょっと変わりました。まあこれからも服装とか髪型とかちょっとずつ変わるだけなんですけど。かわいいからいいよね。ベージュのカーディガンに黒のスタンドカラーシャツとか間違いなくお洒落。今日は休日なのかな？心なしか表情もにこやかです代官山にお気に入りのカフェがあって待ち合わせの時間までそこで読書してますね 読んでるのはコクトーの『恐るべき子供たち』ですね。え？？？存在しない……？？？あぁ……へぇ……そう……
ピアスが月と星だ〜〜お洒落〜〜ノースリーブだと室内で寒いからお洒落な柄のブランケットを羽織っています。彼女は有名アパレルの経理担当なんですよね 仕事は楽しいしやりがいもあるんだけど最近上司からの期待が重たくなってきてそれが悩みみたいです。昇進にはあまり興味がないのかな？でも節目節目でチャンスを掴むのは得意なんですよね え？？？存在しない？？？ねぇ 存在って 私たちは何をもって「存在している」として 何をもって「存在していない」としているんですかね？？？存在って何なのでしょうか？？？
あっ、あの人……やっぱりあの人だ……表参道にオープンしたブックカフェのレセプションパーティーに来たら偶然……めちゃ派手な花柄のモックネックブラウス着てるけど流しながら着てる白の羽織がその派手さを抑えてる しっかりパーティーに合わせたファッションだ。一人で退屈そう話しかけてみよ……あ？？？存在しない？？？あの存在って何ですか？？？僕たちが存在を認識できるのって何の根拠を持ってそう明瞭化できるんですか？？？実存主義に基づいた存在者なら世界に対して投企する存在が存在していると規定できるんですよ それなら彼女は確かに世界内存在である現存在としての僕に対して投企していてつまり彼女は「存在」しているんです そうなんだよ存在であり実存しているんだ 整合性のハイオク満タン論理的な確定。はい存在決定 QED。
……先日取引先のアパレルメーカーに行った時 そのアパレルメーカーが偶然彼女の勤め先で仕事の為にという口実で連絡先交換しちゃいました。質感がしっかりとした黒のTシャツにグレーのちょっと特殊な形のコート暑くないのかと思ってたら「これそんなに暑くないんですよ」って見透かされたように笑いながら言われてしまった……あははって……そういえば笑った顔初めて見たなかわいいな……
高尾山に来ました。最近登山をしたいと思っていたら休日はよく登山に行くとの事だったので思い切って登山に連れて行って欲しい旨をそれとなく伝えると スルッと一緒に高尾山に行くことに。「軽いハイキング程度ですよ」と言っていたから これは僕でも良いところ見せれるかも と思っていたら 30分ぐらいで息があがってしまって過呼吸になると彼女に笑われちゃった……頂上に着くと彼女がキラキラした目で展望台から街を見下ろしているその様子があまりにもいつもとのギャップがあってかわいくて思わず口が滑りぼそっと「僕、好きかも」と言うと彼女が真っ赤になって俯いてしまって「登山が！！！登山がね！！！」と必死になって情けない言い訳をしてしまった童貞だよ僕は……でも彼女「そうですよね……」って笑いながら残念そうな顔してたな……あれって……
デートに誘われてしまった。昨日の夜にいきなり。いきなりステーキ。高円寺のライブハウスで行われる最近お気に入りのバンドのライブに一緒に行くはずだった友人が急に行けなくなって僕を誘ってくれたらしい。待ち合わせは高円寺。眼鏡をかけてなかったのもあって一瞬誰だか分からなかったけど眼鏡無くてもかわいいんかい。そして涼しげな格好をしててもやっぱりお洒落だ。「眼鏡無いとおかしいですよね……」って恥ずかしそうにしてたけど 恥ずかしがってるのもかわいかったから肯定も否定もしなかった。我最低不正悪罪罰与死。バンドは元々弾き語りの女の子が今日はバンド編成で演奏していたらしくめちゃくちゃ格好良くて聞きごたえがあった。帰ったらチェックしておこう。帰り道で目をキラキラさせながらライブの感想を熱く語る彼女はやっぱり可愛くて また「僕、好きかも」と口を滑らしてしまうと彼女がすかさず「次は誤魔化さないでくださいね！！！」ってこっちに向かってほっぺた膨らました。始まる最高の夏。ひゅ〜〜。
彼女の家にやってきました。見たかった映画が映画館での上映を終えてしまったという話をしたらその作品のBlu-rayが家にあるとのことだったのでノリで彼女の家に来てしまった。髪をめちゃくちゃ切っていて「何かあったの？」とビックリして聞くと「いや……短いのが好きって言ってたから……」ってはあ……なんですかこれ？？？夢？？？死ぬの？？？部屋着は大きめのTシャツにパンツはラメが入ったジャージを着てた部屋着までお洒落気を抜かない素晴らしい人間性。映画は鬼才ラース・フォン・トリアーの最新作『ハウス・ジャック・ビルト』最高に面白かった。彼女がこの映画が好きだということに少し引いたけど惹かれたナ！！！なんっつって！！！夜ご飯はジェノベーゼパスタを作ってくれたバジルの香りが効いてて素晴らしく美味しいパスタだった。夜ご飯の後は軽いおつまみを文字通りつまみながら僕の買ってきたシャルドネを呑んで晩酌。彼女は意外に酒呑みで楽しそうにお酒を呑んでいて そのうちに彼女の白い頬が赤らみ始め僕が肩に手を置くと彼女もそれに……
「お時間です」
「ふぁえ……？？」
「いかがでしたか「Picrew」90日間無料体験コースは」
「な……何だお前は？？？彼女はどこだ！！！ここはどこだ！！！」
「お客様 こちらは存在誤認仮想世界サービスの『Picrew』でございます。お客様は90日間の無料体験コースにご参加されていたのですよ」
「そんははずないだろ！！！お前はッ……何を言って……！！！僕はッ……確かに彼女とッ……！！！」
「この続きは今この場で有料の定期契約さえして頂ければ すぐにでも再開することができますがいかがなさいますか」
「何を……おま……え……じゃあ……あれは……何で……ぇ……ぁ……そうか……僕は……無料サービス……それじゃあ彼女……存在しな……？いや……でもそれならケイヤクすれば……彼女は存在していることに……すれば……しま……ます……契約ッ……契約しますッ！！！」
「ご契約ありがとうございます それでは改めて存在誤認仮想世界へいってらっしゃいませ」
「今行くよ！！！"山内もえ"さん！！！」
BGM。ここでタモリが出てくる。
Picrew
Mandy 様
https://picrew.me/image_maker/114808
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
夏って
夏って何なんですかね。
夏って何なんですかね。
汗が染みるシャツ 拭えど湧く脂汗 酷く暑いと書いて酷暑 浮かれ騒ぎの学生らが街を行く 跳ね返る日差しがアスファルト 遠くに聞こえる夕立の雷が頭をもたげた祖母の屋根瓦 スイカの匂いが手にべっとり付いてキュウリの死骸が露店で売られる縁日 こんなのが夏なのか？何のやる気も出ない 何故かって暑すぎるからな ふざけんなもう嫌だ。どうしてこんなに暑いんですか そもそも夏が暑くなかったらその自己同一性は失われるんですか いやそんな事はない 夏は積乱雲が遠目で見れればそれで良いはずなんだ 祖父母の田舎でひたすらあてもなく歩いているアレだけが正しい夏なんだよ 飽きもせず素麺が並ぶ食卓と近所の盆踊りがあるべき夏なんだよ 受け付けない夏はぶっ壊したい。
今日は折坂悠太を聴きながら畳にうつ伏せでいたら1日が終わっていました 最高。
