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晴れた日にはオートバイに乗って

キーボード発掘記:NMB RT6656TWJP

もう自分でも終わったと思っていた、「ちゃんとしたメンブレン」を探すシリーズ、第6弾。

NMB RT6656TWJP

NMBのキーボードは、第1弾、第3弾、第4弾に続き4台目。

第4弾のRT6652TWJPの記事で、6652の押下圧が自分にとっては重すぎたので、それの軽い版である6656を試してみたいな、と書いた。

そこから、ちょいちょいフリマサイトやヤフオクは眺めていたもののなかなか良い物は見つけられず、半ばあきらめていた。

年末年始を迎えて、部屋の整理でもしようかなと思い立ち、その流れでしまってあった6652を引っ張りだしてカタカタと打ってみたら、それがすごくいい押し心地に感じられ、やっぱり6656触ってみたいよな、という欲が急激に高まった。

その流れでメルカリを検索したら、ちょうど1日前くらいに出品されたこいつを見つけて即買いしたのであった。商品名や説明に型番が書いてなかったせいで人目につきにくかったのか、美品を安く手に入れることができた。(なんとなく、コアなファンは型番で狙い撃ちして検索するようなイメージがあるので)

さて、前書きはこのくらいにして、実際に使ってみた感想はというと、

これは、使用感だけを考えたらほとんどリアルフォースなんではないだろうか。

実際には、リアルフォースよりは押下圧は重くて、タクタイル感がしっかりしているかな。キーの戻りはこっちの方が早い感じ。どっちが好みかと言われたら、こっちかもしれない。打鍵音も比較的静か。少なくともKU3920みたいなチャカチャカ感はなくもっと上質だ。

そう、KU3920からチープ感を取っ払って重厚にした感じ、とも言えるかもしれない。

何はともあれこいつの使用感はすごく好みだ。個人的メンブレン暫定1位のKU3920と甲乙つけがたいレベル。KU3920のほうが使用感は軽くてサクサク打てて心地良いが、その分打鍵感はチープ。それに対してこのRT6656TWJPはサクサク感は若干劣るが、チープさはない、という感じかな。

スマートホーム入門(ルンバ編)

ルンバの予習

ルンバの導入を「スマートホーム化」と言っていいかどうかは不明だが、スマートホーム化の第2段。

Rentio という家電のレンタルサービスの広告にまんまと乗せられて、30日31泊1,980円というプランでルンバj7+をレンタルした。

j7+にしたのは、1,980円で借りられるモデルの中で一番こいつが高性能だったから(たぶん)

さて、ここのところ「スマートホーム化」などとコソコソ活動しているのは、現在の暮らしを快適にしたいという思いももちろんあるのだが、実は別の理由もある。それは、ようやく(ほんとうに、ようやく)家を建てるための土地が見つかり、建築を依頼する会社も決まったこと。

新居では絶対にルンバ(でなくてもそれに類するロボット掃除機)を導入しようと考えていたが、ルンバ未経験で家づくりに臨むといろいろと考慮漏れとかがありそうな気がしたので事前に予習しておきたいと考えたため。

前回のスマートリモコンの件も大体同じ理由。スマートリモコンがあれば安く簡単にできることをあらかじめ知っておきたいと考えたため。

クリーンベースとの戦い

で、ルンバについての情報は巷に溢れていると思うので、ここでは私が知りたかったけど結局ググってもあまり情報が見つからず、自分で試したことを書いておく。

j7+はクリーンベース付きのモデルであるが、クリーンベースがゴミを吸い上げるときの音がうるさい、という前評判は聞いていたが、実際に聞いてみるとマジでうるさい

ルンバを動かすタイミングというのは、だいたい以下の2つになるかと思う。

  1. 外出中
  2. 就寝中

「外出中」であればもちろんそんな音のことは気にしなくていいのだが、いかんせん、我が家が外出するときというのは子ども(1歳児)を外に連れて行くときということで、そのときのドタバタ感といったらない。そのタイミングで、ルンバが掃除しやすいように部屋を片付けておく、というのはちょっと無理がある。(たいてい、おもちゃが床に散らばったまま外出する)

そうなると消去法で「就寝中」ということになるが、寝静まった夜に響き渡るクリーンベースの吸い上げ音は本当にうるさい。特に我が家は子どもの寝付きが悪いので、音には本当に気を使う。(ルンバの掃除自体の音は静かで全然問題ない。)

そこで、クリーンベースがゴミを吸い上げる条件を指定できないか、とかいろいろ調べたが、少なくともアプリ上ではそのような設定は見つけられなかった。

以下は、なんとか夜中にクリーンベースが動作しないようにできないかの試行錯誤の記録。

(失敗)クリーンベースの電源を抜いた状態で掃除を開始する

クリーンベースが電源に繋がっていなければ吸い上げもできないはず、という考え方。ただ、この場合は「充電エラー」となり、そもそも掃除を開始できなかったので失敗。

(要確認)掃除を開始したあとにクリーンベースの電源を抜く

(実際にはスマートプラグを使って、ルンバが掃除を開始した数分後とかにクリーンベースの電源を落とすようなことを想定。)

この場合、掃除は開始できるものの、掃除が終わってベースに帰還しても充電が開始できないためなのか、ベースを一度離れては帰還して...を繰り返すような動きになった。

いちおう、これであればクリーンベースは動作しないはずだが、このまま放っておいたときにルンバがどうなるかまでは試していない。(ベースを見つけられずどこかで息絶えるのかもしれない)

(成功?)掃除中にサイレントモードの時間帯に入るようにする

アプリを眺めていると「サイレントモード」というものがあることに気づいた。 「この時間帯は掃除しないでね」という時間帯を設定をするものだが、もしかしてこれを設定しておけば吸い上げもされないのでは?と思い、ひとまず掃除中にサイレントモード時間帯に突入するように設定してみたところ、掃除はそこで止まり、ルンバはベースに戻っていった。そこから吸い上げが行われることもなかった。

サイレントモード中に掃除を自動開始することはもちろんできないので、この方法を採用するのであれば、

  • あらかじめ、掃除にかかる時間を確認しておく(アプリ上から、どの部屋の掃除に何分かかるか確認可能)
  • 掃除を開始する時刻を設定する
  • あらかじめ確認しておいた掃除時間が経過するまえにサイレントモードに突入するようサイレントモードの時間帯設定をしておく。

とすれば、掃除が完了する前にサイレントモードの時間帯に突入することで、その時点で掃除が停止し、吸い上げが行われることもなくなる(はず)

具体的な数字を当てはめるなら、

  • あらかじめ、掃除にかかる時間を確認しておく → 30分とする
  • 掃除を開始する時刻を設定する → 0時開始とする
  • 掃除完了前にサイレントモードに突入するようにサイレントモードを設定する → 0時28分開始とする

みたいな。

これの難点は、掃除が完全には終わらないうちに終了してしまうこと。なので、優先順位が低い部屋をあとの方にする、などの工夫が必要になる。

依頼

もし知っている人がいたら教えてほしい...

スマートホーム入門(エアコン編)

夏が暑いなら家も暑い

もう季節が変わってしまった感はあるが、それでもまだ暑い日が続いている。

(「夏ってこんなに暑かったっけ?」って毎年言っている気がする。)

さて、私は現在築古のマンション(RC造)の最上階という、字面を見ただけで汗が出てきそうな物件に住んでいるのだが、暑かった今年の夏の、特別暑かったある1日は、外出中にマンションの躯体が蓄熱しすぎたせいなのか、帰宅してから冷房をいくら強くしてもいっこうに部屋が冷えなかった。

私だけが家にいる状態なのであればそんな状態になっても我慢すればいいだけなのだが、子供がいるのでそのあたりの環境にはどうしても敏感になる。

暫定対処

対策として、外出時でも例えば29℃みたいな高めの温度設定で冷房をつけっぱなしにしておくことで、家が暑くなりすぎないようにする、といったこともやってみたが効果はあるものの不経済だ。

また、帰宅する時間を予想してあらかじめONタイマーをセットしておく、という方法も試したが、外出のたびに「何時間後に帰ってくる?」というのを考えるのは億劫だし、そもそも小さい子どもを連れての外出は得てして帰宅時間が読めないことから、安全側にONタイマーをセットすることになり、結局不経済となる。

本格対処

というわけで、「帰宅前に出先でエアコンをつけて家を冷やしておく」ことができるようにと、下調べを始めた。

が、こういったいわゆるスマートホーム化を実現するための「スマートリモコン」のメジャーどころである SwitchBot や Nature Remo みたいなやつはなかなか値段が張る。しかも家にはエアコンが2台あり、それらを操作するにはエアコンが設置されている部屋それぞれに1台ずつのスマートリモコンを設置しなければならない。

やりたいことに対してちょっと高すぎるかなとも思いつつ他の製品も探してみるが、スマートリモコン市場はレッドオーシャンなのか、よくわからない中華の製品で溢れかえっている。そういった得体のしれない製品は安いのはいいとして、「安いけど(安いから)不安」みたいな気持ちになってしまい結局買えない。

選定

そんな中で結局私が選んだのは Edison Smart というメーカーのマルチスマートリモコンという製品。

これを選んだ理由は以下のとおり。

  • メーカーサイトもあり、ちゃんとしていそう(主観)

  • これ自体に温度・湿度計がついている。エアコンを遠隔で操作する場合、このスマートリモコンから赤外線の信号を発するわけだが、その信号をエアコンがちゃんと受け取れたのか、ということはスマートリモコンからはわからない。温度計がついていれば、例えば遠隔で冷房をONにしたのであれば、その後の室温(の低下)を確認することで擬似的に「ちゃんと冷房が入ってるな」と判断することができる。

  • 2,000円を切る低価格

スマートリモコンが届いたら、エアコンのリモコンを学習させる。学習させるといっても、すべてのボタンを手動で1つずつ覚えさせるわけではなく(そうすることも可能)、アプリの案内に従ってメーカーを選択したあと、アプリ上に表示される疑似リモコンのボタンを何度か押していけば、自動的に適合するモデルを判別してリモコンを登録してくれる。

難なく、我が家の日立とダイキンのエアコンは登録できた。

対処結果

出先から帰宅するタイミングで、アプリを起動してエアコンをON。これで帰宅時には冷えた部屋が私達を迎えてくれるようになった。一件落着。

また、もともと想定していなかった使い方として、エアコンのスケジュール起動も便利なので使用している。

夏の朝、寝室からリビングに移動すると灼熱状態になっているので、それまではONタイマーを使用して起床前にエアコンをつけるようにしていた。ただ、それだとやはり「今から◯時間後に起きるから...」みたいな計算が毎日必要になって億劫だし、ONタイマーはだいたい1時間刻みでしかセットできないので、寝る時間によっては「6時間後だと早すぎるしかといって7時間後だと遅いし...」みたいなことが起きていた。

スケジュール起動は一度設定すれば解除するまで毎日動くし、「朝6時」のような絶対的な時刻で起動できるので前述のような悩みが発生することもない。

改善要望

当初の目的が達成できめでたしめでたしであるが、一応ここで終わらずにEdison Smartのスマートリモコンの今ひとつポイントも書いておく。

  • 周辺機器のバリエーションが乏しい。例えばSwitchBotであれば、カーテンを自動で開閉するデバイスみたいなのがあるが、Edison Smartにはそのようなものは用意されていなかったりして、全体的に組み合わせのできる周辺機器のバリエーションが少ない。

  • ダイキンのエアコンは、付属のリモコンでは0.5℃刻みで温度設定ができるが、Edison Smartのアプリからは1℃刻みの設定しかできない。まぁ、遠隔で操作するときは大雑把に温度管理できれば良い、と考えればそれほど大きな問題ではないが。

  • この製品ではなく Edison Smart のスマートプラグについての話になるが、Edison SmartのスマートプラグはSwitchBotのものとほとんど価格が変わらないのに、SwitchBot のほうには搭載されているワットメーターがEdison Smartにはなく、単純なON/OFFしかできない(それで十分って考えもあるが)

キーボード発掘記:富士通 FKB8540-052/B リベルタッチ

「ちゃんとしたメンブレン」を探すシリーズ第5弾にして取り上げるのは、メンブレン界の最高峰 富士通リベルタッチ

メンブレンを(メンブレンというだけで)批判するひとにとってはおそらく存在理由が理解できないであろうこのモデル。

いや、かくいう私もこのキーボードを知ったときは理解できなかった。

「この価格でメンブレン?」

でも今ならわかる。 メンブレンだからダメ、などという単純な話ではないということが。

(この件に限らないが、物事の一面、ある物事が持つ一部の属性だけに着目して「〇〇だからダメ」「〇〇だから良い」という判断を下すのは、あまりに短絡的すぎ、そのような物事の全体が見えていない状況での判断は、往々にして誤ることが多い。)

さて、前置きはこれくらいにしてさっそく使ってみる。

例によってこいつも個人売買にて入手したものだが、梱包から取り出して机の上に配置するまでのその過程でまず感じることがある。

重い。

とにかく重い。リアルフォースよりも全然重い。ズッシリとした、金属の塊を抱えているよう。(実際、2枚の鉄板が入っているとのこと)



打ってみる。


スコスコ…

スコスコスコスコ……

軽い。

軽いが、同じ富士通のFKB8420のサックサクとした軽さとはまた違い、こちらはよりタクタイル感がある。

使い始めのうち初期の初期のうちは、リアルフォースの使用感に近いと感じていたが、慣れるとそれともまた違う。

リアルフォースほどのタクタイル感はないが、リアルフォースよりも軽く、それでいてしっとりとした打ち味。打鍵音が静かなのも、その印象に拍車をかけているかもしれない。静音モデルのリアルフォースよりも静かなんじゃないか、これ。


タクタイル感あると書いたが、かなりリニアに近い特性というか、メカニカルで言うなら赤軸っぽい感じがある。タクタイル感が好きな私にとっては少し物足りない...

そして軽いせいなのか、なんとなくミスタイプが多くなる気がするのもすごく赤軸っぽい(このあたりは慣れの問題かもしれないが)



なんだろう、 「物としての出来がすごく良い」というのはわかるのだが、自分の求める打鍵感とはちょっと違う感が否めない。 こういった経験は、これまでもいろいろな場面であった。

「物としてはこちらのほうが絶対に良いのはわかるんだけど、使用感はこっちの安いほうが全然好き」みたいな。そしてそういうとき、それを認めたくないというち~っちゃなプライドもまた同時にに発生する。それを認めてしまうと、「自分は物の価値がわからない、やっすい感性の人間なんだな」ということを認めることになってしまいそうだから。

ただ、だから言って「物としての出来の良さ(≒世間的な評価の高さ≒価格の高さ)」を判断基準にして、自分の本来の好みに背を向けて、「自分は物の価値がわかる人間だ!」と自分を偽るのもなんだかおかしい気もする。


長々書いてきたが、素直に言おう、私はKU-3920のほうが好きだ


第1回に書いたとおり、KU-3920との出会いが「ちゃんとしたメンブレンを探す」シリーズのきっかけだったのだが、どうやら「最初から一番好みの物に出会っていた」という、ただそれだけだったことが明らかになってしまった。


いや、私としては、このリベルタッチを手に入れたらこの「ちゃんとしたメンブレンを探す」シリーズは終了するつもりでいた。それは、「やっぱりメンブレンの最高峰はリベルタッチだよね」という結論に至ることを想定して。だからこそ、始めからリベルタッチに行かず、いろいろと寄り道をしていたりもしたのだが。

一応、リベルタッチを手に入れたことでこのシリーズは終了できそうだ。ただ、結論が当初想定と異なったものになってはしまったが。

キーボード発掘記:NMB RT6652TWJP

「ちゃんとしたメンブレン」を探すシリーズ、第4弾はこれ。

NMB RT6652TWJP

NMBのキーボードは、第1弾、第3弾に続き3台目。

ちょっと黄ばんではいるが、カールコードがまだビニールに包まれたような、全体的には状態の良い一品を入手した。

持ったときのズシッとした重厚感は、リアルフォースのような高級キーボードを思わせるそれである。

ホームポジションに手を添えると、キートップ表面のさらさらとした独特な感触を感じる。(KU-3920やFKB8724のような梨地ではない)



さて、打ってみる。


おぉ... 重い



軽いキーボードだと、手首の部分を浮かせた状態でサラサラと打つことがあるが、その打ち方だと跳ね返される。しっかりと手首を机につけて打鍵することを求められる感じ。

同じNMBのSG-26800-2VCも重く感じたが、それともちょっと異なる。SG-26800-2VCのほうは、重くて、かつ、キーの戻りが遅いような印象を受けたが、こいつは重いがキーの戻りは早い気がする。そのせいか、タイプミスはあまりしない印象。

打鍵感のイメージ的にはKU-3920に近いかなぁ。ただあれよりも重いししっかりしている。

このキーボード、「現代の」メンブレンしか知らない人に触らせたら、メンブレンとはわからないんじゃないかというくらいしっかりとしている。

重いけど、しっかり打鍵している感があるので、使っていて楽しいことは確か。

でもやっぱり重いな。 打っていての楽しさはあるが、これで一日中仕事するのはつらいかも。 状態はいいが古いものだから、潤滑したら少しはましになるか?

さて、こうなると6652よりも軽い6656が気になって来てしまい...

キーボード発掘記:NEC CMQ-6D02D

「ちゃんとしたメンブレン」を探すシリーズ、第3弾

第1弾として書いた NEC SG-26800-2VC は、「NECのキーボード3点セット」みたいな扱いでヤフオクで出品されていたもののうちの1つだった。

今回書くのは、その3点セットのうちのSG-26800-2VCじゃない方のキーボード。

裏面を見ると、型番は CMQ-6D02D というらしい。

ググるとちらほらとしか情報が出てこないが、これもSG-26800-2VCと同じくおそらくミネベア製だろう。

下は、SG-26800-2VC

見た目ほぼ一緒であるが、以下のような違いがある。

  • キートップのフォントが異なる。
  • Windowsキーのロゴが異なる。CMQ-6D02Dの方が古いロゴなので、こちらの方が物としては古いのだろう。
  • CMQ-6D02DにはF/Jキーにポッチがない。その代わりに、他のキーよりも彫りが深くなっている。(といいつつテンキーの5にはポッチがあるんだけど。どういうこだわり?)
  • キーボード裏面のハブが、SG-26800-2VCがUSBポート×2なのに対し、CMQ-6D02DはUSBポートとマウスポートがそれぞれ1つずつ。

まず届いた状態でぺちぺちと試し打ちしてみたが、感触はSG-26800-2VCとほぼ変わらなかった。ただ、キートップのテカリが少なくてざらつきが残ってたりするなど、こちらのほうが全体的に状態が良いせいなのか、いくぶんか使用感は良かった。

こいつもご多分に漏れず汚かったので洗ってスライダーを潤滑してやったところ「化けた」。より厳密には「本来の姿に近づいた」のだろうが、試し打ちのときに感じた打鍵時の重さや引っ掛かりみたいなものがかなり解消されて使いやすくなった気がする。たぶん、SG-26800-2VCも本来はそのような打鍵感なのだろうなぁと思う。うちに届いたのが劣化していたものだったというだけで。

打鍵音もポコポコとした感じで小気味よいのだが、いかんせんキーの遊びにより発生するカチャカチャ音が耳につくのは変わらない。使っていての楽しさはあるが、なんだか賑やかで疲れる、みたいな印象。

それに比べると、第2段で書いた富士通FKB8724はそういった味気はないけどその代わりに全然疲れない(この記事も、結局FKB8724で書いてるし...)

キーボード発掘記:FKB8724(Fujitsu FMV-KB321 OEM)

「ちゃんとしたメンブレン」を探すキーボード発掘記シリーズ

前回に続く第2回はFKB8724、富士通 FMV-KB321 のOEMである(らしい)

ケースを開けていないので詳細は不明だが、それなりに古いものと思われる。なんとそれの「開封」がフリマサイトに出ていたので思わず買ってしまった。しかも安かった。前回のNECのものと同じで、型番を示す情報が何もなかったせいと思われる。(メーカーとか型番で絞らずに探すとこういう出会いがあるから楽しい。)

真新しいビニールに包まれている。

裏面を見る。このキーボードには中国製とマレーシア製があるようだが、マレーシア製のほうが評判がいい模様(インターネット調べ)

端子はPS2。私のPCにはそのままでは挿せないのでUSB変換機を使う。ところで、この端子根本のぽこっとした膨らみにはもしかしてフェライトコアが入っているのか?だとしたらすごく真面目なつくりだなぁ。

使っているPS2/USB変換機はこれ。

開封品なので当然ながら綺麗だ。上に置いてあるNECのキーボードがいかに黄ばんでいるかがわかる。

ただ、見た目に高級感というか、重厚感みたいなものはない。事務機、って感じだ。言い換えればオーラがない。NECのほうがまだオーラがある。

さて、打ってみる。

サクサク、サクサク...

軽い、そして静か。

タクタイル感があまりないせいか少し物足りない気もしてしまうが、とにかく軽くてサクサク打てるという印象。引っ掛かりなども皆無。

誰かが富士通のキーボードのことを「ふわふわメンブレン」と評していたが、それもわかる気がする。

サクサク、ふわふわ、軽くて柔らかい(なんだこれ食レポか?)

NECのSG-26800-2VCの打鍵感は「最初は違和感あったがだんだんと慣れてきた」というものだったのに対して、こいつはすぐに受け入れることができた。 たぶん、自分に合っているキーボードってのは「慣れてくる」とかじゃなくて、最初から「あぁこいつは良いな」って感じるものだと思う。(これ、キーボードに限った話ではないかもしれない)

SG-26800-2VCはキーの遊びが大きく、しかも指がキーを撫でるときに「カチャカチャ」と耳につく音がするせいで、打鍵音自体はそれほどうるさくもないのに、トータルでは「やかましい」という印象だったが、それに比べるとこのキーボードはすごく静かだ。キーの遊びはあるが少ないし、キーを撫でたところで不快な音はせず、打鍵音自体も静か。

ここまでこの記事をこのキーボードで書いているが、もうなんか大好きになってきた。

恒例のKU-3920との比較になるが、KU-3920にはコトコトという「タイピングしてます!」感があって気持ちいいのだが、その気持ちよさはFKB8724にはない。だけどとにかく軽くてサクサク打てる。これはこれで気持ちいい。気持ちよさのベクトルが違う感じ。