なんかひたすら仕事してたら1年経ってました。
ちょっとした浦島太郎気分を味わっているだいたいいろです。
お仕事がデスマーチする直前、実は雲ノ平まで行ってたんですよ(唐突
それが2022年9月のこと・・・
ちょっと長くなりますが雲ノ平はどんなところなのかまとめてみました!
■ 雲ノ平とは
日本最後の秘境
そんな言葉を聞いて心躍らない人はいないと思いたいです(弱気
そんな場所が北アルプスの深淵部にあります。
雲ノ平
標高2600m付近にぽっかりと平原が広がっているそうです。
周りを取り囲むのは北アルプスの名峰たち。
つまり雲ノ平に辿り着くにはその名峰たちを攻略しないといけません。
そのアクセスの難しさから「日本最後の秘境」と呼ばれているのでしょうね。
そんな雲ノ平へのメジャーアクセスルートは二つ
今回は雲ノ平の入り口にある鷲羽岳を見たいという思いから長野県側を選択!
本当に山あり谷ありな楽しいルート、それをちょっとご紹介したいと思います。
■ 1日目:ながい・・・たびが始まる
スタートは新穂高ロープウェイ。
ねえ何が始まるだろ?予想できたことないね
だって歩いたことない道だからね(
などと思いながら日本最後の秘境へ向かいます。
最初の目的地はワサビ平小屋。
そこまではちょっと荒れているけど歩きにくくはない道を進みます。
ほんのちょっとだけ角度ついてて、少しずつ標高を上げてる感あります。
登山開始から約10分。
最初のゲートに到着です。
クマな注意書きが見えて怖いので熊鈴の位置を調整したりします。
ここから本番な雰囲気を出してきますがまだまだ緩い登りは続きます。
しばらくは未舗装路と舗装路を交互に歩く感じです。
あれが双六岳か!と言いたくなりますが、あちらはただの山です。
双六岳を始めとする山々は全然見えません。秘境に向かう感が強まりますね!
1時間ほど歩くと見えてくるのが笠新道登山口。
数々の登山者を震え上がらせる悪名高い登山口ですね。
道は長く険しいですが整備自体はよくされており歩くのは楽しいとのうわさです。
いつか挑戦してみたいですねー。
笠新道登山口から約20分でわさび平小屋に到着。
ここでしばしの休憩です。
各種飲み物や冷えた果物・野菜なんかが売っています。
この日はそこまで気温が高くないこともありほぼ消耗なし。
特になにも買わず、次の目的地である鏡平小屋へ出発します。
わさび平小屋から鏡平小屋までは約4時間の道のりです。
標高が低いため基本は樹林帯の中を歩くことになります・・・
沢沿いのため開放感は抜群。
まっさらな朝陽まとって歩いていきましょう。
木の密度は高くないので木漏れ日の落ちる気持ちいい感じの道です。
大きな岩を乗り越えて進むあたり北アルプス感でてます。
視線が開けるポイントは道中にたくさんあります。
目に入ってくるのは当然ながら北アルプスの絶景たち!
右端に見えるのが弓折岳か?
釜の中に閉じ込められたような地形のため現在地が把握しにくいです。
わさび平小屋を出てから約1時間。
秩父沢に到着です。
清流で顔を洗うなどみなさん思い思いの休憩をとっている様子です。
だいたいいろ達もその端っこで休憩です。
休憩中の話題は転職するかしないか・・・ここまできて仕事を忘れられない社畜です(
転職するかーと決めたあたりで出発します(この記事を書いてる2024年段階でまだ転職してない
だいたいいろは休憩は多く取るけど、一回あたり時間は10分未満と短め。
しばらくは北アルプスらしい樹林帯。
頭の上まで覆いつくすタイプではないので空気は割とスッキリしてます。
秩父沢を超えたあたりから傾斜が強くなります。
登山開始から約3時間。
思えば遠くに来たもんだ・・・かなり標高上げたと思ってたけどまだまだみたい・・・
地図上からは読み取れませんでしたがしっかりとした氷河地形がお出迎えしてくれます。
同じ北アルプスということもありどことなく雰囲気は槍ヶ岳手前。
ちょいちょち厳しい場所はありますが
登山道はやっぱり綺麗。
鏡平山荘さんまで残り500mッ!
クッソ長く歩いた気がしますがまだ着きません!
疲労感が出る時間と合わさってこの辺りの傾斜が本当にキツイ・・・ッ!
キツイ傾斜は約30分。
木道が姿を現し始めると見えてくるのが・・・
鏡池です!
快晴の日に来たらリフレクションがきれいそう・・・
そしてその先に待っているのが・・・鏡平山荘さんです!
時刻はちょうど12時前!
お昼を頂きながら休憩します
写真撮り忘れてしまったのですが鏡平山荘さんはメニューが豊富。
ラーメンやうどんに加えコーヒーフロートやかき氷まで揃ってます!
疲れた体に染み入る最高のお昼を頂けました・・・
一息ついたところで今日の核心部を攻めていこうと思います。
地図を見る限り鏡平山荘さんから弓折岳までは冬型の天気図と同じくらい密集した等高線表示・・・
どんな急登が待っているのか・・・それを探るべく我々はジャングルの奥地に向かった・・・
最初はゆるやかな登り。
階段上に整備されておりサクサクと登っていきます。
さては最初に油断を誘うタイプの敵だな?
ゲームの進化と共に育った世代なのでそのあたりの読みには自信があります。
急登と思われるエリアに足を踏み入れて約30分。
休憩した鏡平山荘さんが大分小さく見えますねー
ん・・・?疲労感はそこまででもない・・・?
空に向かっていくような道が気持ちよくさえあります。
確かに急は急なんですが、多少崩れていても階段は階段。
八ヶ岳の南沢コースによく出てくる「足を大きく動かす」「体を持ちあげる」ようなポイントがないため足取りはサクサクです。
残り10分くらいで見えてくるのが申し訳程度のハシゴです。
鏡平山荘さんはもう遥か彼方。
この雲の向こうにあるのは槍ヶ岳?
険しくも美しい稜線が北アルプスの奥地に来たことを感じさせます。
鏡平山荘さんを出てから約45分。
弓折岳分岐に到着です。
思ったより楽だったな・・・
弓折岳分岐から本日の目的地である双六小屋さんは約1時間。
まだ時刻は12時過ぎ。今から向かうとちょっと早く着きすぎる感じです。
せっかくなので弓折岳の山頂も踏んじゃおうと思います。
道中は緩い登り坂。ちょっと前まで急登を超えたきた体にはとても優しい。
笠ヶ岳は残念ながら雲の中。
今日の序盤、木漏れ日が気持ちよかった左俣林道が見えますねー
6時間かけてここまで上がってきたのかという気持ち
と
6時間かけてもこの高さなのか
という二つの気持ちが湧いてきます。
標高は約2500m、スタート地点の標高が約1500mなので標高差は1000m
普通の登山1回分をもう登ってるんだなぁ・・・
まだ余裕あるあたり成長を感じます
分岐から約20分ほで弓折岳山頂に到着。
うん気持ちのいい道だった。
そんな山頂から見えるのは笠ヶ岳への稜線。
威風堂々・・・そんな言葉が似あう山体をしています。
いつか挑戦したいなーと思いますが、今向かう場所は雲ノ平。
山頂も踏んだこともありサッと引き返し双六小屋へ向かいます。
10分ほどで分岐に到着。
ここから先、急登らしい急登はありませんが・・・
地味にダラダラと登り続ける道が続きます。
気持ちのいい稜線上を歩くことになる上に・・・
なんとぉ!右手にはずっと槍ヶ岳の姿がッ!
・・・見えるはずだったんです。
あいにくのガス・・・
これはこれで格好いいですよね。
途中、火星のようなロケーションを超えていきます。
この「2.0k」を長いと取るか短いと取るか・・・ッ!
気持ちのいい木道に・・・
ハイマツ帯・・・
登山している感を演出してくれる道が続きます。
分岐から歩くこと約20分。
そんな中見えてくるのが双六小屋ですッ!!!
・・・小さいッ!!!あまりも小さい!!!
そうです・・・北アルプスの小屋は・・・なぜか・・・見えてからが長いんですッ!
どうして俺たちを殺そうとするんだ!
と心の中で思いましたが見えれば近いと言い聞かせて歩みを進めましょう。
この手を注意書きは必ず守るタイプです。
弓折乗越から双六小屋までの道は全体的に歩きやすい印象です。
多少のアップダウンはありますがのどかな稜線を歩く・・・登山の楽しい部分だけを集めたような道です。
周りから岩もハイマツもなくなると・・・
双六小屋に到着します!
明るく元気そんな言葉がピッタリな方が受付してくれました。
到着時刻は14時半。
おやつを頂きながらまったりと休憩します。
小屋でゴロゴロするにはちょっと早い・・・
ということで、なんとなく樅沢岳方面へ向かいます。
ちょっと登ると見えてくるのが明日登る予定の双六岳。
北アルプス深部というと険しいイメージを抱きますが、まだ入り口だからなのかびっくりするくらい丸く優しい形をしていますね。
あの先に初めての世界があって、追いかけて、飛び込むのか・・・などと考えたりします。
こちらは双六小屋隣にあるテント場。
運動場か!ってくらい綺麗に整地されてますね。ここでテント張ったら気持ちいいだろうなー
テント担いで登れる自信はありませんが(
こちらも明日登る予定の鷲羽岳。
同じ山域にありながら双六岳とまるで違う鋭角に尖り険しい感じを受けます。
雲が出てきたこともあり中腹で退散。
今日のところはこのあたりで勘弁しといてやる!
小屋に戻った後に待っているのは晩御飯。
なんとてんぷらです!!!
サクサクでクッソ旨かったです・・・ッ!
■ 2日目:北アルプスの深淵に踏み込む
というわけで二日目の朝です。
とてもオーソドックスな朝ごはん、まだまだ続く長旅を考えるとシンプルな方が体に負担がなくてありがたい。
というのも双六小屋は密閉度が高いのか夜は割と暑いです・・・
暑さと慣れない環境が組み合わさりあまり寝れなく体力回復はいまひとつ・・・
そんな時はシンプルな朝ごはんの方がありがたいです。
サッとご飯を頂き、まだ真っ暗な5時には双六小屋を出発。
2日目の行程はハードです。
双六小屋さんからそのまま双六岳山頂へ!
朝日を眺めた後は三俣蓮華岳を乗り越え三俣山荘さんまで下ります。
そこから鷲羽岳を登りきり、体力的な余裕があれば水晶岳まで足を伸ばし・・・
水晶岳から祖父岳経由で雲ノ平山荘さんまで向かう・・・。
な、長い・・・誰だこんな行程立てたの・・・などと少し前の自分に毒づいたところで登山を開始します。
まだ太陽さんも眠たい時間帯、自分たちは覚醒スイッチを押して双六岳山頂の回収へ向かいます!
双六小屋から双六岳山頂までは約1時間。
危険個所も急登もない双六岳の雰囲気通りの優しい道が続きます。
20分ほど歩いたところで分岐に到着。
迷わずに一番左の双六岳方面へ向かいます!
雲の少ない絶好のお天気。
今日もいい登山ができそうです。
そうこうしているうちに日の出の時間です。
幕が上がる瞬間が好き
スポットライトを浴びて
目覚めるとき
さなぎが蝶になるように私は私になる
そんな歌詞がピッタリな景色です。
モルゲンロートの中にいる
もしかして・・・とても贅沢な場所にいるのでは・・・
オレンジ色の光がとても暖かい
今から歩く三保蓮華岳・鷲羽岳に加え、その奥に見えるのは水晶岳・・・
北アルプス深部の中堅たちがこちらを見下ろしてきます。
待ってろ・・・ッ!いま登ってやるからな!
鷲羽岳に寄っての1枚。
霞と光が混じりあり神秘的な雰囲気を演出してくれます。
写真を撮るため足を長く止めたこともあり、双六小屋を出てから1時間かけてもまだ山頂に着いてないです。
それでも道が平坦になったら山頂はすぐそこです。
日の出を山頂で迎えた人達とすれ違い始めます。
この光の中を下山できるとか気持ちいいだろうなー
たんこぶのように少し高くなった場所が山頂。
スグそこなんですけど光が気持ちよくて足が進まないんですよ。
朝露が光るハイマツ・・・こんな景色が見られるから登山をやめないのかも・・・
双六小屋から双六岳までの道のりはずっとこんな感じ。
とにかく歩きやすいッ!!!
槍ヶ岳まで道が続いてるみたいですね
(実際に繋がっているけど平坦ではない)
はよ山頂行けよと思いますけど進行方向と逆側がずっといい感じなんですよね
写真撮るために足を止めつつ登ること約1時間半。
双六岳山頂に到着です。
山頂からは全方向に山が見えます!
北アルプスの真ん中くらいだからね!
こちらは笠ヶ岳。
長く続く稜線が気持ちよさそう。
あの稜線を歩くには1日目で登った弓折岳を下り大ノマ岳に登る必要がある・・・
こちらは槍ヶ岳。
逆光でも見間違うことがない形。北アルプスの王らしいです。
少し視線を右に向けてみました。
槍ヶ岳から伸びる稜線が大キレットでしょうか。
冗談みたいにストンと標高が落ちて、グッと登ってます。
こちらが今から歩く鷲羽岳
真ん中奥に見える水晶岳まで登れるといいなー
山頂はどこをどう見ても絶景ばかりですが
絶景を見るのが今回の目的ではないです。
本来の目的である雲ノ平山荘さんへ向かいます!
双六岳から雲ノ平へ抜けるには三俣蓮華岳へ移動、そこから三俣山荘さんを通ります。
まずは小手調べと言わんばかりの気持ちのいい稜線を抜けて三俣蓮華岳へ向かいます!
双六岳山頂から少し下りてから振り返っての1枚。
3000m級に囲まれた場所はこんな穏やかな雰囲気だよ、と言っても信じて貰えないでしょうね・・・
正面にドンと構えているのが三俣蓮華岳か・・・重厚感ある姿してやがりますね・・・ッ!
さすがは北アルプス・・・ここまで来てもまだ道は綺麗・・・
歩いてきた方角を振り返ると「夏の北アルプス」を感じずにはいられない景色が。
深部に入るまでは確かにきつかったですが一度入ってしまえばどこ見ても絶景がある。
こんな贅沢な空間があっていいのかなー登山しててよかったなーと思わずにはいられないです。
双六岳山頂から歩くこと約30分。
三俣蓮華岳の山頂に・・・
到着すると思いましたね?
違うんですよ・・・ここは手前の丸山山頂なんです(
その先、少し下ってから登った位置にあるのが三俣蓮華岳山頂ですッ!
シドーばりの騙し討ちですね!許せない!絶対歩いてやる!
ちなみにだいたいいろはバランス調整されたSFCのDQIIしかやったことありません。
しかもロンダルキア前で飽きたタイプです(
サマルトリアの王子の不遇っぷりについてはどこかで語りたいです
騙し討ち食らって心は乱れましたが道は穏やか。
全体的に丸みある形で怖さもなく気持ちよく歩ける山です。
そんな感じで歩くこと約30分。
双六岳山頂から約1時間で三俣蓮華岳山頂に到着ですッ!
双六岳方面の1枚。
高い方は気持ちのいい稜線、低い方は歩きやすい道、自分の好みでルート変えられるいい山です。
そして本日の主役、鷲羽岳。
像のようにどっしりとした山体、それでいて急峻な登り・・・手強そうだな
少し引いての鷲羽岳。
真ん中に小さく見えるのが三俣山荘さん。
北アルプスでも屈指の人気小屋。
三俣山荘さんと鷲羽岳を収めた写真を見て「雲ノ平へ行く!」と決めてここまで来たので、ちょっと感動したりしました。
こちらが本日のゴールである雲ノ平方面。
画面左側の小さな赤い屋根が雲ノ平山荘さんです。
今日中にあそこまで行くのか・・・ッ!
先のことを考える前に、まずは手近な目標を攻略したいと思います。
北アルプスど真ん中とは思えないこのなだらかな平野を下り、いざ三俣山荘さんへ!
北アルプスらしい浮石の多い道です。
力を入れ過ぎてしまうと滑るので注意して足を進めていきましょう。
空の青と夏の緑、秋のオレンジ色、北アルプスの白、初秋の北アルプスを現す全ての色がいいコントラストを生んでます。
この雲ノ平への登山行程でこの場所が一番印象に残ってます。
10分ほどで巻道と合流。
ここを超えると・・・鷲羽岳の正面にでます!!!
軽い気持ちで挑戦するな、そんな圧を受けている気がします。
ここまで来てる時点で軽い気持ちではないので足を先へ向けていきます!
この辺りは背の高い木はありません。
ハイマツ地帯を30分ほど歩くと三俣山荘さんが見えてきます。
憧れは止められないし
夢はSupersonic Boosterなんだよ
今の自分にあるありったけを捧げてこの景色を見にきたんだよッ!
三俣山荘さんと鷲羽岳の組み合わせが見たくてここまで来たので感慨もひとしお。
だけど行程はまだ3割・・・
ちょっと疲れを感じる体を動かしなんとか三俣山荘さんに到着ッ!
双六岳山頂から約1時間半の道のりでした。
ここで小休止。
ゼリー系飲料でカロリーを補給します。
ちょっと重たいのが難点ですが喉の渇きも癒せるうえにカロリーも補給できるありがたい存在です。
ポカリは吸収が良すぎるのか逆に喉が渇くんだよなぁ・・・
休憩もそこそこに・・・本日のメインディッシュ鷲羽岳を回収したいと思います!
もうこの稜線見ただけで楽しいこと確定、そんな道が登山者さんを待ってます。
山頂は遠くに見えますがコースタイムは約1時間半。
時間から考えるに標高差は400m強だと思われます。
遠くから見た時は鋭角に尖っており急峻な登山道なのかな?と思いましたが、実際は歩きやすい傾斜が続く穏やかな道です。
鷲羽岳に登り始めて20分でこの景色!
出発した双六小屋が左上に小さく見えますね。
山頂に近づくと花崗岩?が目に付くようになります。
常念岳というより燕岳の雰囲気が近いかな。
道は全然綺麗で非常に歩きやすい。
山頂方面は雲が張り出してきましたね。
空が真っ白だ。
岩が張り出した場所があります。ザックを当ててしまうと転ぶ可能性があるので注意です。
そこを超えてしまえば山頂までは緩やかな登り!
三俣山荘さんから登ること約1時間。
鷲羽岳山頂に到着ですッ!!!
休憩がてら周辺の景色を撮影。
こちらは鷲羽池。
南側に道らしいものが見えるのでもしかしたら近くまで行ける?
黒部五郎岳方面の1枚。
きつくはない・・・が長く続く登山道から厳しさを感じます。
これから進む水晶岳方面。
体力的に厳しいかもしれないけど、どうにか一番奥の水晶岳まで登り切りたい・・・ッ!
広く大きな山体をもつ薬師岳。
気持ちよく歩けそうな稜線してますねー
歩いてきた双六岳方面。
アップダウンは緩やかでしたがしっかりとしたロングコース。歩き心地が最高のいい登山道です。
山の大きさと人の小ささがよくわかる1枚。
人なんてちっぽけな大きさですけど頑張れば秘境まで辿り着けるんだなぁ・・・とか考えてみたり。
時刻はまだ10時前・・・とはいえ朝5時から行動しているので疲労はそれなり。
行けるかどうかはわかりませんがまずは水晶岳方面へ足を向けます!
雲が多くなってきましたがまだまだ晴天。
中央の水晶岳までなんとか登りたい・・・
道はいかにも北アルプスな感じです。
細かい砂も多くかなり滑りやすいので注意が必要。
鷲羽岳のお隣さんにあたるワリモ岳。
見た目は厳しいですが標高差はそんなにないのでわりと優しいやつです。
その途中、振り返っての1枚。
反対側から見ても鷲羽岳は格好いいですね。
ワリモ岳山頂からは黒部源流が一望できます。
中央の一番低い部分が黒部源流・・・帰りは右側からあそこまで下って・・・そして左側へ上るのか・・・明日の俺、がんばれよ・・・
画面左側の一番高いところが水晶岳(黒岳)、右側の赤い土が見えている部分が赤岳・・・
赤岳近辺に水晶小屋さんがあると思われます。
距離は長く見えますが危険個所はなさそうな印象で一安心。
砂メインの登山道は滑りやすくありますが非常に歩きやすい。
急な傾斜もないことからサクサクと足を進めることができます
鷲羽岳を出てから約1時間、ワリモ岳分岐に到着。
時刻はまだ10時!
分岐から水晶岳往復は約4時間、雲ノ平山荘さんまでは約2時間。
順調にいけば日が落ちる前の16時には雲ノ平山荘に到着できそうです。
だいたいいろの疲労感は色濃いですが・・・そんな自分に鞭打ちます。
ぶつかり傷ついてもそれを加速度に変えます!
水晶岳に寄ることにします!
目指すんだよ!彼方を!
標高2700mオーバーということを感じさせない優しい道です。
小さな標識がお出迎えです。
この10分は信用できますッ!
双六岳方面を振り返っての1枚。
ワリモ岳分岐から先、険しい部分がないことが一目瞭然。
急に優しくなるギャップにだいたいいろはメロメロです(
小さな標識から本当に10分、ワリモ岳分岐から30分・・・水晶小屋に到着です!
小屋の前からは野口五郎岳までの稜線が一望できます。
鹿島槍ヶ岳のような「登山の楽しさ」だけが詰まったような稜線・・・
これは一度歩いてみたいな・・・そんな気持ちがわいてきます
こちらは今から向かう水晶岳方面。
あいにく雲が多くなってきましたが雨が降る様子はなし・・・
見た目は緩やか・・・行ける!そう確信して足を踏み出し・・・
はい10分歩くとこの岩場です(
ここまで優しかったのに急に険しくなる・・・雲ノ平の旅はずっとギャップに苦しめられてます
ええー・・・もしかして正面の尖ったところが山頂・・・?
大丈夫です・・・ここは巻きます・・・つまりまだ先は長い(
巻いた先に待っているの垂直に登るタイプの登山道・・・自然とペースが落ちるし手も使えるようになるので逆に楽だな・・・
垂直に登った先は足場が少し不安な巻道。狭く岩も多いので転ばないよう注意が必要ですね
不安定な足場を乗り越えた先に待っているのが頂上・・・ッ!
ようやく・・・ここまで・・・辿り着いた・・・ッ!
双六小屋を出て約6時間半・・・ついに水晶岳山頂に到着です!
まだまだ道は続きます。右奥に見える一段と高い山は赤牛岳かな
赤牛岳を超えると黒部ダムまで足を進めることができます。
黒部ダムというと北アルプスの奥地にあるイメージ・・・
そんなところまで歩けることにロマンを感じない登山屋はいないでしょう(
歩いてきた方向を振り返ると鷲羽岳。
この道のりを歩いてきたか・・・
そして今から向かう雲ノ平山荘
小さい・・・握ればつぶせそうなサイズですね・・・
つまり・・・遠いッ!
さらにその先にある黒部五郎岳。
巨大な山体に威圧されます。
右を向いても左を向いても登りたい山ばかり。
日本最後の秘境と言われるのも納得です。
写真もそこそこ撮影しいい感じに休憩取れたので山頂を離れます。
いざ雲ノ平へッ!
登りよりも下りの方が疲れないせいか冷静に周りが見えます。
意外と切り立った場所を歩くんだな・・・
道自体は全体的になだらかなので足はすいすい進みます。
30分もかからずに水晶小屋を通過します。
水晶小屋から先、まず目指すのはワリモ岳分岐。
しばらくはなだらかな稜線歩きが楽しめます。
少しガスかかってるのが残念ですね・・・快晴の中歩いたら気持ちいいだろうなー
大きい石もなく登山道は快適そのもの。
水晶小屋を越えてから約30分。
ワリモ岳分岐に帰ってきました・・・そして、その先にある祖父岳の高さに感情がなくなります・・・
時刻は13時。
行動時間は8時間超え・・・
これで体にダメージが来てない方がおかしい・・・ッ!
ちなみに横にいるdocさんは割と平気な顔してます・・・同じ職業なのにこの差はどこから来るのか・・・ッ!
そんな状態ですが祖父岳の攻略に取り掛かりましょう。
街中と見紛うくらい整備されていた登山道から一転。
大きな石がそこかしこに落ちている一般的な登山道がだいたいいろ達に襲いかかります。
ワリモ岳分岐から約30分で梯子の登場です。
手が使える分、楽に登れる・・・助かる・・・ッ!
途中の切れ間に見えた小屋は黒部五郎小屋かな?
梯子を越えてからすぐに祖父岳山頂に到着ッ!
これで・・・ッ!登りは・・・ッ!!終わりだッ!!!
さすがに疲労が限界・・・3分歩いては1分休憩するような状態なのでペースはいまいち。
ギリギリコースタイムといったところです。
祖父岳山頂から見た雲ノ平山荘・・・少し近づいた気がする。
あそこまで行けば休憩できるんだな・・・もはや頭の中はそれでいっぱいです。
祖父岳からの下りは浮石は多いものの傾斜はゆるめ。
足に負担をかけずにテンポよく下りることができます。
山頂から20分ほどで祖父岳分岐を通過。
ここから雲ノ平山荘へ向かうには東へ大きく迂回しないといけません。
緩めの登り下りを繰り返すことになります・・・
眼下に見えるのがテント場。
山荘とめちゃめちゃ距離ありますね・・・受付してからテント張ってねと言われると心折れそうです。
幸い我々は小屋泊まり。快適な休憩ポイントを目指していざ稜線を・・・
と思ってましたが、意外とハイマツが元気です。
20分ほどハイマツの間を潜り抜けることになります。
ちょっと切り立った場所もありますが木道も整備されており非常に歩きやすいです。
さすがに10時間とか行動してると、これくらいの登りもしんどい!
でもその先には小屋がある!
その小屋がここです!
雲ノ平山荘ですッ!
朝の4時50分に双六小屋を出て、到着したのが14時50分。
ぴったり10時間ですね(
流れる水のようにチェックインを済ませて小休止。
小屋内の写真を一切撮影してないところに当時の疲労感が色濃くでています。
賞味期限が少々切れたミニッツメイドを飲みながらダラダラ・・・
少しずつオレンジ色がついてくる景色を眺めます・
北アルプスのど真ん中とは思えないくらい穏やかな地形ですね。
どこを見ても尖った場所がない。
人工物も見えないので確かな秘境感があります。
周辺の景色を楽しみたいのですがさすがに足が限界。
撮影は小屋周りだけ。
黒部五郎岳に当たる夕日から一日の終わりを感じます。
そんな感じでゆっくり過ごしていたら割とすぐに夕ご飯の時間になりました。
大量の汗をかき、お腹にまでダメージを受けていただいたいいろにはありがたい汁物です。
ちなみにおかわり自由!遠慮なく3杯いただきました!
その後、夕方から湧いてきた雲に山荘が覆われたこともありすぐに就寝しました。
■ 3日目:草原を進み楽園へ
雲は夜のうちに流れてくれ、気持ちのいい感じで朝が始まります。
朝ごはんは少し遅めの6時。
時間までゆったりと朝日を眺めます。
もう5時ですがお月様はまだ帰ってませんでした。
お昼が長い分、少し遅くまで遊びたいみたいです。
昨日、死ぬかもしれないと思いながら歩いた水晶小屋方面への木道。
夜のうちに雨が降ったのか、それともただの朝露なのか少し濡れており朝日が反射してきれいです。
三俣蓮華岳と笠ヶ岳でしょうか。
こちらは黒部五郎岳かな。
どっしりとした山体・・・やはり登りたくなる姿してます。
水晶岳方面には少し雲あり。
お昼過ぎにはこちらの頭の上にきそう。
そんなことを考えている間に朝ごはんの時間がやってきます。
旅館のようなシンプルな朝食。
本調子ではない体には本当にありがたい・・・ッ!
さっとご飯を頂き、いざ出発です。
3日目の行程は下山のみ。
雲ノ平山荘さんを出発し、祖父岳は登らず黒部源流方面へ、
三俣山荘を横目に通り過ぎ、中道ルートを登り双六小屋さんまで!
というルート。この4日間の行程で一番楽な日かもしれません。
太陽に向かって伸びる木道!
どこまで行けるか未知数だよね、止まらない!
池塘に木道、そこに差し込む朝日!
登山用品メーカーの広告に出てきそうな風景がここにはあります!
秋の始まりを感じさせる草原を進みます。
木道が少し濡れており滑ります。
せっかくなのでスイス庭園へ寄ってみたいと思います。
庭園といっても整備されたお庭があるわけではないです。
きれいな景色が広がる展望スポットといった感じです。
靴で土に残す足音がメッセージとして残ります。
そう多分、すぐに見えなくなるけど
ちゃんと雲ノ平まで来たんだな・・・
学生時代は運動もまともにしてなかったのにこんなところまで歩くことになるなんてね・・・
などとセンチメンタルをふんわりブレンドしたところで、いざ下山路へ!
目の前には祖父岳の姿が・・・!
今日はあれを登らないので一安心です。
地名に平とついていますが当然ながらまっ平というわけではありません。
細かなアップダウンを繰り返して雲ノ平からの脱出を図ります。
途中でテント場をちらり。
雲ノ平までテントを担いで登る・・・その労力を考えると尊敬しかできません・・・
しばらくはハイマツ帯を通ります。
日差しが柔らかい朝は歩くのが楽しいですね。
夏山と言えばお花。
急ぐ登山ばかりなので見落としてばかりの足元ですが、今回は気が付くことができました。
ちょっとだけ切り立った登山道。
実際に歩くと距離も短いこともあり全然怖くないですよ。
雲ノ平山荘さんを出て約1時間。
ちょうどルートタイムで祖父岳分岐を通りすぎます。
黒部五郎岳へ向かう感じで西へ進みます。
木道が整備されていたり、道が平坦だったりと非常に歩きやすい。
その途中で目を奪われたのがこのピンク色の草(語彙力の限界)
名前がわからないんですよね・・・ご存じの方いらっしゃいましたら教えてください。
雲ノ平のはずれに広く分布していました。
黒部五郎岳と絡めての1枚。
黒部源流に近づくにつれ登山道には岩が目立ち始めます。
雪を被っているわけではないので歩きにくさはないです。
写真右上に小さく見えるのが三俣山荘さん。
ここから先、標高を一度大きく下げます。
そして先ほどの写真の三俣山荘さんの標高まで登り返しが待っていますッ!
その標高差約300m・・・三日目の体には応える標高差・・・
ゲンナリしてても仕方ないのでまずは標高を下げにかかります。
20分程度で最低鞍部に到着。
下がるのは早いんだよ・・・
最低鞍部にはちょっとした渡渉があります。
ガイドロープを使うと逆に危なさそうなので岩の上をサッと飛び越えていきます。
少しの濡れが命の危機に繋がる冬と違い、多少濡れても気にならないのは夏のいいところですね。
渡った先から見上げた1枚。
あれは祖父岳かな。落ち着いてみると厳しい山に見えません。昨日死にそうになって登ったのがウソのよう・・・
進行方向にあたる三俣山荘方面の1枚。
奥に見えるのが三俣蓮華岳。遠くから見てもわかるくらい美しいカールしてます。
三俣山荘さんまで登り返すことになりますが・・・
黒部川源流へ近づくということもあり、水がめっちゃ豊富です。
もう登山道まで溢れちゃってます。
まだまだ暑いこの時期、見た目だけでも涼しいのはありがたい。
残暑を感じる空の下を歩くこと約30分。
三俣山荘さんまでの登り返し完了です。
わき目も降らずにそのまま双六岳方面へ足を向けます!
三俣山荘さんと鷲羽岳・・・何回見てもいい組み合わせです。
いつか泊まりたいです。
三俣山荘さんを通り過ぎてから30分ほどで三俣蓮華岳との分岐に到着。
昨日は三俣蓮華岳を通るルートを選んだこともあり、今日は三俣蓮華岳を通らない巻道コースを選びます。
疲れているから登りたくないとか、そ、そんな理由じゃないんだからね(
右上に小さく本日の目的地である双六小屋さんが見えますね。
・・・ん?だいたいいろの見間違いでないなら・・・小屋より登山道の方が低くないか・・・?
分岐から少しずつ標高を下げていきます。
基本的に歩きやすい道ですが、足場の狭い箇所がちょいちょい出てきます。
疲れが出始めるであろう3日目の後半、さらに緩い道のりと集中力が切れる要素が整ってます。
ちょっと注意していかないと。
分岐を通り過ぎてから約30分。
なんか・・・登山道が伸びている方向に・・・急な登がないです???
見間違いじゃない!これを登らないと六小屋にいけないのか・・・ッ!
ここにきてのこの仕打ち。
折れた翼、砕けた爪・・・そんな状態で急登を登り始めて約30分、双六岳との分岐に到着。
そして見えてくるのが双六小屋!!!
雲ノ平山荘さんを出て約4時間半、本日の楽園に到着です!!!
時間と距離はたいしたことなかったのに疲労感がすごい・・・
のですがここでしっかりと休憩を取ると歩く気をなくすッ!
まだ歩く気があるうちにということで、明日の朝の下見を兼ねて樅沢岳方面へ足を伸ばします。
が・・・かなりのガス
天候が悪く人が少ないせいか途中で雷鳥さんにバッタリ出くわします。
雷鳥さんに導かれるように歩くこと約20分ほで樅沢岳山頂に到着。
ガスガスなので即撤退しました。
その日の夕ご飯。
双六小屋さんは連泊者には別メニューを用意してくれます。
初日は天ぷら、二日目は唐揚げです。
飽きがこない設定にはただただ感謝しかないです。
■ 4日目:風呂への渇望
疲労の限界値を越えたのか逆に眠れなくなり、なんとなく星なんか撮影してみたりします。
寝直すこともできそうになく、それならいっそのこと朝日でも撮りに樅沢岳へ登ろうと思います。
とばりのむこうへ小さな成功を集めにいきましょう。
星が出ているような時間、当たり前ですが真っ暗です。
サクサクと歩いて朝4時半には樅沢岳山頂に到着です。
まだ日は登っていませんが空にはもう色がついてます。
夜明け前の笠ヶ岳方面。
小さく見える明かりは鏡平山荘さんでしょうか。
山から人工物が見えることを嫌う人もいますが、人口の光があることで人のいる安心感も生まれると思います。
日が昇る方向である槍ヶ岳は残念ながら雲の中。
風はそこまでありませんが雲は薄いようで、槍ヶ岳が姿を現したり隠したりと少し忙しないです。
薄い雲が広がってるおかげで空がまだらに染まります。
まだら模様は空全体に広がっており鷲羽岳方面にも色がついています。
薄い帯のように雲がまとわりついている槍ヶ岳周辺。
強く日が差したコントラストの強い写真もいいですが、だいたいいろはコントラストの弱い全体的に優しい雰囲気の写真が好きです。
帯は伸びに伸びて穂高まで届いています。
そろそろ双六小屋まで戻ろうかというタイミングで雲が切れ日が差してきました。
最後に槍がその姿を現してくれました。
双六小屋から樅沢岳、樅沢岳から槍ヶ岳へしっかりとつながる稜線・・・これは歩きたくなる・・・ッ!
どんな奇跡よりもカラフル・・・最後に見た槍ヶ岳はそんな景色でした。
さて名残おしいですが下山開始です。
双六岳方面は難しいところは何もないのでサクッと小屋まで下山します。
後片付けやら朝ごはんを済まして7:00に小屋を出発。
下山するということはお風呂に入れるわけなんですよ・・・
もはや登る山がない我々が狂おしいほど冀(こいねが)う希みは・・・
早くお風呂に入りたいッ!!!
という気持ちです。
マメに汗を拭いたり、頭を洗ったりはしていましたが、当たり前ですが石鹸なんか使えていません・・・
考えないようにしていた汚れや匂いがここにきてとても気になってきます・・・
風呂への渇望を満たすため最後のひと頑張りに向かいます。
といっても登ってきたルートを辿るだけ。
そんなに登りなんか・・・と考えながら小屋を出て20分・・・弓折乗越前の登り返しがお出迎えです・・・
全然・・・ぜんぜん・・・ツラくなんてないんだからねッ!!!という気持ちだけでは足は上がりません。
思いだけでも、力だけでもダメなんです・・・
空はばたいて、地を蹴らないと登山は終わらないッ!
しばらくは西鎌尾根と並走です。
登り返したところから見えるのは鏡平山荘さん。
ミニチュアかと思うくらい小さいです。
双六小屋を出てから約1時間・・・なんとか弓折乗越を通過します・・・
この時点ですでにヘロヘロです・・・
鏡平山荘さんへの下りがとても長く見えます・・・
弓折乗越を下り始めてから約30分で鏡平山荘さんへ到着。
ここで目的地とする!と言わんばかりの勢いで休憩します。
コーヒーフロートで一息。アイスってめっちゃうまいな・・・生き返るよ・・・
ここまできたらあとは本当に下るだけッ!
下界への道程を再開します!
鏡平山荘を抜けるとあとは樹林帯の中を突き進むだけ。
展望がなくなる反面、直射日光を浴びなくてよくなるメリットもあります。
鏡平山荘さんを出て約20分。少し展望が開けるポイントを通過!
右上の谷底に小さく人工物が見える気がします。あそこまで下りるのか・・・ッ!
心なんてものは二日目の途中から完全に折れていましたが、今は風呂への渇望が足を前に進ませます!
北アルプスの登山道らしくよく整備された道をトントンと下りていきます。
鏡平山荘さんを出発してから約1時間半。わさび平小屋に到着です!
ここまで来たら残すは平地のみ!
足早に新穂高ロープウェイ、そしてその輝きの向こう側にある風呂を目指します!
そして歩くこと約1時間・・・ついに新穂高ロープウェイに到着です!
風呂だ!風呂に入るぞ!!!
雲ノ平までの行程を彩った絶景のことも完全に忘れ、風呂への思いとともに雲ノ平への道程は終了しました。
■ さいごに
歩いた距離は約50kmと人生で一番長い旅になりました。
スタート地点はアクセスのいい新穂高ロープウェイ、
道中は多くの山小屋が道中の不安は少なく、
通過する山々はすべてが3000m級、
そしてその先に開ける平原・・・
切り取られたかのように平になる景色は本当に不思議でした。
距離と時間はかかりますが北アルプスにある空白地帯、絶対に楽しめる場所です。
ぜひ一度足を向けてみてください!
なお距離(