しみじみと思い詰めてみる

時計の秒針が一定間隔で聞こえる。

一つ、また一つ。

数える間もなくして新しくやってくる。

一周回ると残りの二つのデコボココンビも僅かに動く。

一日たりとも止まることなく。

確実に。

そして、一定に。

少しずつ、少しずつ。

そこに気を留めておけば、動きはゆっくりだ。

寧ろ次に動くまでが、次の数字を指すことが、

途方もなく遠いことのように思える。

しかし一定でその時はやってくるのだ。

確実に、正確に。

気づかないうちに。

小さなズレはやがて、少しずつ大きなズレとなる。

ふと目を離した隙に

いつの間に。

よくあることだ。

違うことに気を取られているうちに、やがて時は過ぎさっていく様に、

変化の幅は次第に大きくなっていく。

俺はその変化に対して気に留めた事がなかった。

というか気にすること自体不可能であったと言うほうが適切か。

なんせこの馬鹿正直な性格上、「今」生きていることで必死なのだ。

何をかっこつけやがって、という人が多いかもしれない。

それならそれでいいでしょ。

みんなそれぞれ生き方なり考え方を持ってて当たり前だし、

正解はひとつじゃない。

別に俺からとやかく反論するつもりはないし、批判される筋合いもないかと。

俺は少なくともそう生きてきたし、それで特に問題もなく生きてきた。

しかるところ、後先考えて動くことが上手くないのだ。

今までの持論は、正直に真面目に、今目の前のことに集中する。

いつ死ぬかわからない人生、必死に今を生きるのみ。

そんな希望に満ちた少年のような生き方を全うするのが、

自分にとっての理想であったし、最高な人生と考えていた。

しかし最近。

ほんとにここ半年。

それだけでは上手くいかないって感情が芽生え始めた。

つまるところ人間関係ってとこだ。

「人生で」というより、

「生まれて初めて」という表現の方がしっくりくるか。

人間関係の難しさに悩まされている。

馬鹿正直な性格ゆえに。

後先考えないせいで、

後でどうなるか不十分な予測のおかげで、

だいぶ歯車がぎくしゃくしている。

俺は真面目な性格だとつくづく感じる。

目の前の事に対してはストイックに。一直線に進んでいけるひたむきさ。

恐らく学生時代（中・高）での陸上競技部時代の教えが叩き込まれている故だと思う。

これまではそれで良かったのだろう。シンプルな社会で生きてきたから。

しかし年を経るごとに社会は広く、複雑化していく。

その教えを根本にしながら、主観からもう少し高い位置で俯瞰的に見下ろす。

道の先を見通す"高さ"が必要なのだと今更ながら、気づいたのだ。

あまりに情けない有様だ。

自分で今これを書き殴りながら、

大変に滑稽な事であろうと思う。

改めて考えると、自分と関わりのある人間はどれほど自分に対し好意を持ってくれているかとか考えたこともなかった。

腹抱えて笑って、バカみたいな事して、騒いで、

それで全て幸せである。少なくともその一瞬に全力を捧げてきた俺は。

でもそれだけが全てではないと悟った。

ひょんなことで生まれた小さな歪みが、

時が経つにつれて、どんどんと傷口を広げていく。

気づいた時には時すでに遅し。もう取り返しのつかない損傷になりかねない。

時間は巻き戻ってはくれないし、今もそう考えているうちに刻一刻と過ぎていく。

少しずつ1、2、とズレていく事をとめずに。

秒針が鳴り響く音は今も変わらない。

音が鳴らない物に変えたいかと言われれば、そうでもない。

その音はいつでも、その僅かな変化を気づかせてくれるから。

たまにはこんなことを書いてみるのも悪くない。

まじでくそが。

おっとっと。

そんな事言わないように来年はなりたい。

当たり前の社会人として、最低限の基礎を固めたい。

では。

ダニ

P.S.

フィリピン留学してから初の投稿これっていいんかな爆笑　いい意味でも悪い意味でも喜怒哀楽の表現に更に磨きがかかったと思います。今ははっきり言って「怒」と「哀」で心を占めています。卒論ヤバイ、スターウォーズ見にいかん誰か