子どもの育ちの扉が開いていたら、実況中継型リードを見せるだけで、まねして学ぶことができます。

乳幼児や、

小学低学年の大多数の子

育ちの扉は、開いています。

 

だから、

ドンドン学び、

ドンドン育ちます。

 

 

そして、面白いことに、

乳幼児や、小学低学年の子の学びは、

主として、

まねすることです。

 

こちらが、

見本を見せれば、

勝手にまねします。

 

育ちの扉が開いているから、

勝手にまねして、

学んでしまいます。

 

 

例えば、

7+6= 、9+3= 、・・・のたし算

100問を計算している子が、

その途中で、

集中が切れてボ~ッとしていても、

育ちの扉は、開いていますから、

まねして学ぶ準備はできています。

 

だから、

止まったままの  9+3=  を、

この子の計算の仕方の

数唱を利用して数えるやり方で、

子どもがまねしやすい

実況中継型リードを見せて、

答えを出している姿を見せます。

 

9+3=  の 9 を示して、

「く」と言って、

3 を示して、

「じゅう、じゅういち、じゅうに」と言って、

= の右を示して、

「ここ」と言います。

 

 

こうするだけで、

集中が切れてボ~ッとしたままの子は、

答えを出している姿の見本を見ましたから、

開いている育ちの扉に促されるように、

答えを出している姿をまねし始めます。

 

そして自然に、

9+3=12  と書いてしまいます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1546)、(+-  {\normalsize {α}} -857)

 

分数の計算はすべて、修得済みの +、-、×、÷ の組み合わせです。組み合わせ方が違うと、違う種類の分数の計算になります。

分数計算の答えの出し方を教えます。

 

教える目的は、

自力で答えを出せるようになることです。

 

 

さて、

分数のさまざま計算は、

新しい計算ではありません。

 

すでに修得済みの計算の種類、

たし算と、

ひき算と、

かけ算と、

わり算の組み合わせです。

 

利用する計算と、

その組み合わせ方が違うと、

分数の違う計算になります。

 

例えば、

分数  {\Large\frac{2}{4}} の約分でしたら、

分子を、2÷2=1 と、

分母を、4÷2=2 と計算して、

 {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{1}{2}}  です。

 

わり算を利用しています。

 

新しい計算の種類は、

出ていません。

 

 

あるいは、

分数  {\Large\frac{5}{3}} を、帯分数に書き換えるのでしたら、

5÷3=1・・・2  と計算して、

 {\Large\frac{5}{3}}=1 {\Large\frac{2}{3}}  です。

 

この例のように、

分数の計算には、

新しい種類の計算は出ないのです。

 

今までに習った計算の種類の

たし算と、

ひき算と、

かけ算と、

わり算の組み合わせなのです。

 

 

と、

こうなっていますから、

分数  {\Large\frac{22}{5}} を、帯分数に書き換える問題は、

22÷5=4・・・2  と計算してから、

答え 4 {\Large\frac{2}{5}} を出します。

 

これを、

 {\Large\frac{22}{5}}=22÷5=4・・・2=4 {\Large\frac{2}{5}}  と書けば、

分数= {\Large\frac{分子}{分母}}  は、

「分子」÷「分母」 のわり算のことと

理解できるのでしょう。

 

 

そうなのですが、

計算問題の答えの書き方は、

どのように計算したのかを書きません。

 

例えば、

5+3=  を、

5 の次の 6 から、

6、7、8 と数えて、

答え 8 を出したとしても、

このような計算の仕方を書かないで、

5+3=8  と書きます。

 

同じような書き方をすれば、

やはり、

 {\Large\frac{22}{5}}=4 {\Large\frac{2}{5}}  と書きますから、

計算の仕方の  22÷5=4・・・2=  は、

書かないのです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1545)、(分数  {\normalsize {α}} -607)

 

計算のスピードは、言葉で教えることが難しいのですが、実際に、教えたい計算のスピードの計算を見せるだけで、教えることができます。こちらが見せる実況中継型リードに、子どもが絞り込めるようにするには、真後ろからリードして、こちらの顔を子どもに見せないことです。

子どもの真後ろから、

赤色のペンを突き出して、

7+5=  の 7 を示して、

「しち」と言って、

+5 の 5 を示して、

「8、9、10、11、12」と言って、

= の右の余白を示して、

「ここ、じゅうに(12)」と言うような

実況中継型リードを見せて教えるから、

教えることが難しい

計算のスピードを伝えることができます。

 

こちらは、

子どもの真後ろです。

 

子どもは、

こちらの顔が見せませんから、

見ることがありません。

 

だから、

こちらの顔色を窺う事から解放されて、

こちらの実況中継型リードを見ることに絞り込み、

計算のスピードを、

ハッキリとキャッチできます。

 

 

こちらが、

子どもと対面で教えることが多いのですが、

こうすると、

子どもは、

どうしても、自然に勝手に、

こちらの顔を

チラチラと見てしまいます。

 

その結果、

チラチラと見る度に、

子どもの集中点が、

見せている実況中継型リードから離れて、

こちらの顔の表情に移ります。

 

そして、

実況中継型リードで見せている

計算のスピード自体が、

途切れ途切れになって、

計算のスピードを

キャッチすることができないのです。

 

ですから、

真後ろから実況中継型リードを見せることは、

計算のスピードを

子どもにハッキリと捉えさせることが可能な

優れた位置なのです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1544)、(+-  {\normalsize {α}} -856)

 

帯分数のたし算の答えが、帯仮分数になります。帯分数に直す計算と、続く帯分数の約分の計算を、区別することは、できそうでできないことです。誤答の訂正を手伝うこちらは、何をどのように教えるのかの内容よりも、笑顔で教えることを最重要にします。

誤答  3 {\Large\frac{8}{9}}+1 {\Large\frac{7}{9}}=4 {\Large\frac{15}{9}}=5 {\Large\frac{6}{9}}=6 {\Large\frac{2}{3}}  を、

消さないで残したまま、

初めから計算し直して、

答えが出る度に、

子どもの答えと見比べる直し方を、

実況中継型リードで教えます。

 

例えば、

 {\Large\frac{8}{9}}+1 {\Large\frac{7}{9}}=  の整数部分の 3 と 1 を示して、

3+1=4  と言って、

子どもの答え  4 {\Large\frac{15}{9}}  の

整数部分の 4 を示して、

「合っている」と言います。

 

続いて、

 {\Large\frac{8}{9}}+1 {\Large\frac{7}{9}}=  の分子の 8 と 7 を示して、

8+7=15  と言って、

子どもの答え  4 {\Large\frac{15}{9}}  の

分子の 15 を示して、

「合っている」と言います。

 

・・・・・・と、

このような実況中継型リードで、

誤答の直し方を教えます。

 

 

実際に教えるとき、

とても便利な知恵があります。

 

笑顔を絶やさないことです。

 

たったこれだけのことですが、

顔の筋肉を動かして、

笑顔を保てば、

目の前の子の子どもの見方が

とても穏やかになり、

強いポジティブになります。

 

実際に、

子どもに教えるとき、

試すことで、

確かめることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1543)、(分数  {\normalsize {α}} -606)

 

筆算のかけ算 34×8= の答えを、どこを見て、どうして、どう書いて・・・のようなさまざまなやることの組み合わせで出します。「こういうやり方」のような塊です。

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}}}\\  のような「2けた×1けた」の問題に、

こちらは、

こちら自身が、かつて、

自力でつかんだ答えを出すまでの一連の流れ、

つまり、

答えを出すまでの一連のやることの

何らかのまとまりで、

答えを出しています。

 

何らかのまとまりに

こちら自身がリードされて、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}}}\\  の 8 と 4 を見て、

8×4=32  と掛けて、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \:\:\:2\end{array}}}\\  と書いて、

3 を覚えるとはなく覚えて、

8 と 3 を見て、

8×3=24  と掛けて、

覚えている 3 を、

思い出すとはなく思い出して、

24+3=27  と足して、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\ \times  \:\:\: 8 \\\hline 272 \end{array}}}\\  と書いています。

 

これが、

実際にしていることです。

 

これと同じようなことを、

子どもができるようになれば

自力で答えを出せるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1542)、(×÷  {\normalsize {α}} -264)

 

暗算のたし算 8+4= や、9+7= を見たら、答え 12 や、16 が、勝手に浮かぶ力があります。つかむのは、子ども本人です。こちらは、子どもがつかむまでの努力そのものを手伝います。

8+4=、9+7=、6+5=  のような

たし算の問題を見たら、

その答えが、勝手に浮かんでしまう

とても不思議な力は、

子どもが、

自力でつかむしたないのです。

 

つかむまでは、

何らかのやり方で

たし算の答えを出すことになります。

 

例えば、

数唱を利用して、

数える計算です。

 

8+4=  の 8 から、

9、10、11、12 と 4回数えて、

答え 12 を出すのが

数唱を利用する数える計算です。

 

 

つかむのは子どもですが、

こちらは、

つかもうとして努力している子を

手伝うことで、支えることができます。

 

つかむ手伝いではなくて、

つかむ努力を支える手伝いです。

 

例えば、

ボ~ッとしていたら、

止まったままのたし算  6+5=  の

6 を示して、

「ろく」と言って、

5 を示して、

7、8、9、10、11 と言って、

= の右を示します。

 

ボ~ッとした子でも、

このような実況中継型リードを

見て、聞くと、

6+5=11  と、

答え 11 を書きます。

 

この手伝いの目的が、

「つかむ努力を支えること」です。

 

「つかむ手伝い」が、

目的ではありません。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1541)、(+-  {\normalsize {α}} -855)

 

たし算 100問の途中で、集中を途切らせることや、ダラダラと計算することは、子どもが、何らかの異変(危険)を感じて、気にしているからです。たし算を続ける手伝いを、5問、10問行えば、気にする異変(危険)ではないことに気付きます。

8+4=、9+7=、6+5=、・・・・・・。

たし算 100問の途中で、

集中を切らせてボ~ッとすることや、

嫌そうにダラダラと計算することを、

続けている子です。

 

この子の答えの出し方は、

例えば、8+4=  でしたら、

8 の次の 9 から、

+4  の 4回、

9、10、11、12 と数えます。

 

数唱を利用する数える計算に

十分に慣れています。

 

スラスラと速いスピードで計算できます。

 

 

それなのに、

計算から離れて、

ボ~ッとすることを

繰り返し続けています。

 

計算に戻っても、

嫌そうにダラダラと計算しています。

 

 

「どうして?」ではなくて、

「そういうもの」なのです。

 

生き物としての人ですから、

危険を避けるために

危険に敏感なのです。

 

たし算の答えを出すことは、

危険なことではないのですが、

危険に敏感で、

危険を避けるような心が、

常に働いていますから、

チョットしたネガティブなことに反応して、

自然に、

たし算から離れることを繰り返してしまいます。

 

例えば、

物音や、

何かの影や、

室温や湿度の変化や、

椅子の座り心地や、

この子の内面で湧き出る雑念などです。

 

 

ですから、

集中を切らせてボ~ッとしている子を、

たし算に戻すことは、

かなり大きなエネルギーで

簡単ではないことを覚悟して、

止まっているたし算の答えを

子どもと同じ計算の仕方、

つまり、

数唱を利用して数える計算で、

何らかの異変を感じている子が

その異変が危険なことではないと感じるまで、

つまり、

たし算の計算にだけ集中してよいと、

子どもが安心できるまで、

5問、10問と繰り返します。

 

嫌そうにダラダラと計算している子も、

何らかの異変(危険)を感じているから、

こうなっているのだと承知して、

集中を切らせて、

計算から離れている子と同じように、

感じている何らかの危険を

子どもが感じなくなるまで、

テキパキと速いスピードの計算を

実況中継型リードで見せます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1540)、(+-  {\normalsize {α}} -854)