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~メーカー研究職から医学生へ~

【医学部編入】島根大学の試験問題について【対策法】

 

 

こんにちは!

本日は前回の記事↓

 

 

delta-s.hatenablog.com

 

 

でお伝えしたように、島根大学の試験問題(自然科学総合問題)について書いて見たいと思います。香川の時と同様に問題の解き方をざっくり、関連する学習しておいた方がいい分野を書いていきます。

 

(来週末を目処に更新するつもりでしたが、試験近いので早めに。。。)

 

 

物理

先ずは物理を見ていきます。

島根大学の物理はこちらの記事

 

 

delta-s.hatenablog.com

 

でも言いましたが、物理を課す大学の中でもかなり難しい問題を出題する印象です。

ただ全問が難問ということはありません。拾える問題のみ拾うことを意識しましょう。

 

出題形式ですが物理はほぼ固定されており、設問2問構成で設問1が穴埋め形式の物理の知識を問う問題、設問2が電磁気や力学、熱力学が出ています。

設問1は高校物理の知識で完答できます。ここで漏れなく点数を稼ぐことを意識してください!

設問2はかなり難しいです。特に電磁気が出題される年はかなりの難度になっている印象です。H29年の問題では自己誘導と相互誘導を理解している必要があり、その知識がないと以降の問題全滅に陥る構成になっています。恐ろしい。

参考書のおすすめは、こちらの記事

 

delta-s.hatenablog.com

でも挙げていますがマセマが良いです。コンパクトで説明も物理初学者向けに噛み砕いて書いてあるので分かりやすいです。

 

H31 力学

H30 熱力

H29 電磁気

H28 電磁気

といった出題になっています。

予想しづらいですね。もしかしたらそろそろ電磁気が出るてのもあり得るのでしょうか。電磁気が出た時は差がつかないと思いますので、他の科目で点数を稼ぐのが無難かなと思います。

 

香川と島根に共通して言えることは、計算過程に数学の知識もそこそこないと、最後まで行けないことです。

島根のH29では、最後に三角関数の合成する必要がありました。しかも係数ごっちゃ。

また香川のH30では、近似式(1+x)^a≒1+ax        ただし|x|<<1

を利用します。

 

正直設問2は物理系以外の方にはかなりの難度かと思います。ので設問1は8割ではなく満点を取る気持ちで臨んでください。 

 

化学

次は化学です。

化学もここ数年の傾向は変わってないです。量子化学有機化学が肝かと思います。

 

化学は物理ほど難しい問題は出ていない印象です。KALSの物理化学シリーズの有機化学量子化学のテキストで十分対応できます。

特に、電子状態に依る物質の性質を説明できるようにしましょう。昨年の設問1問2 のような電子状態を基にした考察問題を良く出題しています。

 

あとはR,S表示、有名な化学反応を今一度確認してきましょう。

 

 

生命科学

生命科学は要項集で十分です。私が受験した大学の中で一番、要項集で対応できる生命科学を出題するのは島根大学かと思います。それくらい基本的な設問が多いです。

 

余談ですが要項集は編入試験の生命科学を学習するには最高のテキストです。ただ免疫分野の内容がすこし薄い気がするんです。ですが島根の過去に出題されている免疫分野の問題は、比較的簡単な問題で要項集の内容でも十分です。

長くなりましたが自信を持って要項集を直前まで反復復習しましょう!

 

 

さいごに

今日は島根大学の問題にフォーカスして書いてみました!

目標としましては、物理6ー7割、化学7ー8割、生命科学7ー8割を目標に臨みましょう!

私は英語が5ー6割、自然科学が8ー9割の手応えでした。なので一次突破は英語も併せて6ー6.5割といったところを目指してください。

 

 

 

 

【医学部編入】2019年実施の香川大学の物理について

こんにちは!

お久しぶりです!長らく更新が途絶えて申し訳ありません。。。今後も緩く更新していこうと思います^^

 

今年の編入試験も終盤ですね!合格された方、おめでとうございます!!来年から医学を修める者同士、頑張りましょう^^

 

まだ合格されていない方も、継続して対策してきた方は、徐々に一次突破をしてきたのではないでしょうか?二次がこれからという方は面接前にもう一度自身の志望動機とビジョンを明確にして説明できるようにしておきましょう。ただ面接ばかりは相性(アドミッションポリシーetc)もありますので手応えが良くなくても考えすぎない方がいいと思います。個人的に面接だけは反省する必要ないと感じています。

 

本日は今年の香川大の編入試験の物理について少し書いてみようと思います。休憩時にでも読んでみてください。

更新時期が微妙な時期になってしまいましたが、来年以降の受験の参考程度に読んでみてください!

香川大学

香川は例年通り大問2問構成で電磁気学、熱力学からの出題でしたね。

どちらも半分ほどは基本的な問題ですので漏れなく解答したいところです。サイクロトロンの問題は高校で物理選択だった方は一度は見ているのではないでしょうか?

①電磁気

電場と磁場を印加して荷電粒子を加速するのに使用する装置ですね。一昔前ではセンター試験に穴埋めで出てた気がします。 とまあそれくらい問題として出しやすいテーマでもありますのでこの機会に覚えてしましましょう。

 

サイクロトロンの装置はディー電極が使用されます。一対のディー電極を用意し、電極間にのみ電場を印加する事で粒子を高エネルギー化していきます、ディー電極には磁場を印加して円運動を誘起します。こうすることで半径を増しながら粒子が高エネルギー化されていきます。

 

余談ですがサイクロトロンと似た加速器にシンクロトロンというものがあります。どちらも加速器ですがサイクロトロンでは直流磁場が使用されて軌道半径を増しながら高エネルギー化されるのに対して、シンクロトロンでは交流磁場を利用することで軌道半径を一定に保ったまま高エネルギー化します。

 

有名なシンクロトロン施設に放射光を利用する兵庫県のSpring8があります。物質の構造解析に利用します。放射光を試料に照射し散乱光を基に構造を決定します。

 

この時に利用するのが、ブラッグの式です。ブラッグの式は編入試験でも問われることがありますので確認をお勧めします。たしか滋賀医科大の過去問にあったかと思います。

 

と余談が長くなりましたが編入試験で押さえておいても良いかなと思うのは、ブラッグの式、シンクロトロンてのがあるらしいてことくらいです。 ちなみに放射光は光速に近い速度で運動する電子の運動方向が変化した時に、接線方向に放射される電磁波と定義されます。

 

②熱力学

次に熱力学ですね。
この手の問題はかなりよくみまます。断熱変化→ポアソンの関係式、PV^γ=一定、TV^(γ-1)=一定、第1法則U=Q-W=PΔVをすぐに出してください。
あとは定積変化、等圧変化、断熱変化ごとの積分で解けます。

ただ断熱変化の積分はポアソンの式を使ってγが出てくる計算になるので重点的に復習しておきましょう!今年の新潟でも同様の問題が出題されていますので。

 


あと昨年の新潟の問題で出たようですが、真空中への仕事は0です。慌ててると忘れがちですので今一度確認しておいてください。

最後に

 本日は今年の香川大の物理について書いてみました!

難易度は例年通りかなと印象です。対策していた方は冷静に解ければしっかり得点できたのではないでしょうか?

 

次回は島根大学の問題にフォーカスした記事を書こうかなと思います!筆記試験がこれからなので来週末くらいに更新したいと思います。

 

読んでいただきありがとうございました^^

 

【医学部編入】4科目大学の物理の難易度について

こんにちは!

 

本日はターゲットが絞られてしまいますが、物理の出題レベルのみに着目した大学の試験難易度を見ていきたいと思います!

 

※ただ問題の難易度を見ているだけなので、問題が簡単だから合格しやすいといった相関は全くありません。

 

 

物理難易度

まず初めに結論から申し上げますと、

新潟〈浜松医科=北海道〈島根=香川

な印象です、個人的に。

 

新潟は有名ですが、全問高校範囲、大学範囲が出ても慣性モーメントくらいです。

ただ数学の基礎知識が必要ですね。

H29年度の物理は相加平均と相乗平均の関係を知らないと証明できない問題がありました。

(エントロピーの変化量が正になる証明だったはず?)

 

センター試験の最大値、最小値の問題って基本は二次関数の変形から求められると思いますが、時々この関係式を使わないと解けない問題があるんですよね。現役時代にそれで四苦八苦したのを久々に思い出しました、、、

 

 

浜松医科は典型的な、物理の問題、てのが出される印象です。

なので対策のしやすさでいうとかなり上位かと思います。

KALSのテキストに載っている問題を網羅すれば十分です。

 

また、浜松医科は一年おきに、出題分野のローテーションがほぼほぼ規則的に繰り返されるので、分野を絞った対策も可能という点が大きいですね!

 

 

北海道大学は29年度以前と30年度以降でガラッと変わった印象ですね。

29年度以前は物理学の知識と計算力をバランスよく評価する問題な感じでした。

対して、30年度以降は計算力に重点を置いた感じです。

特に30年度は問題も典型問題といった印象で、完答者も多かったんじゃないかなと思います。

31年度の物理の大問1は、物理のベース(高校物理)が出来ている人とそうでない人で差がつきそうな問題でしたね。

速度が鉛直方向の成分も持つので、水平方向と鉛直方向で分けてEOMを解いて最後に三平方で速度の大きさに変換する、といったところでしょうか。

 

 

島根は基礎半分と応用半分と、出題を二分していますね。

基礎の穴埋めで漏れなく満点を確保して、応用の方で部分点を攫いに行くというのがベターかと思われます。

 

島根は流体力学や応力の出題もあるので、ベルヌーイの法則や基本公式をしっかり押さえておくことが重要かと思います。

一題一題丁寧な誘導がついていますので、それにしっかり乗れれば高得点が期待できます。

 

 

香川は物理の基礎知識を基に、数学的な要素を付加している印象です。計算に関してのみ言えば、香川が最も難しいかな、と感じます。

物理系と非物理系で差が出やすいので、物理系のオアシスと呼ばれているんでしょうか。

 

ただ香川の問題も誘導はしっかりしてくれているので、全問完答を目指すのではなく、部分点を攫っていくという気持ちで臨んだほうが良いと思います。

 

 

最後に

本日は、4科目大学の物理にのみ着目した難易度を見てみました。

文系の方でも、しっかり対策すれば浜松、北海道の物理は十分に対応できるのではないか、と思います。

 

物理は編入試験では優先すべき科目ではないので、流し読んでいただければと思います。

 

 

【医学部編入】仕事は続けながら?辞めるべき?社会人受験生の選択

こんにちは!

 

一般入試の前期発表も落ち着いてきましたね。編入試験も後2ヶ月ほどでスタートです。いくつか質問がありましたので、本日は社会人の方が仕事を続けながら受験するべきか、仕事を辞めて受験に専念するべきか、について私の考えを述べていきます。

 

※あくまで個人的な見解なので、そこの所をご理解ください。

 

 

 

1.仕事は続けながら?

私の結論としては、仕事を続けながら、です。

 

理由は2つあります。

 

1つは、学士編入試験は、計画的に対策すれば、働きながらでも十分対応できるからです。

(そもそも働きながらの受験生を想定しているから科目が少ないのではないでしょうか?)

 

それに学士編入の意図として、多様性の確保があります。他の分野を修め、医療とは異なる分野で経験したことを医療の分野に還元していくことが求められているはずです。そんな中、受験専念という選択は本末転倒に感じます。

 

2つ目は、保険です。もし試験に全フリして合格できなかった時のリスクを考えると、仕事を辞めるのは賢い選択とは思えません。

 

 

とまあ、仕事を辞めるべきではない理由を述べてきましたが、辞めてもいい状況もあります。

 

例えば、業務の拘束時間が長過ぎて勉強する時間が確保できない、拘束時間の少ない部署への配置転換もしてもらえない、といった時は辞めていいと思います。やりたいことが明確なのに、それを叶えるための時間を作ることが出来ないという状況は、相当苦しいはずですから。

(私の配属当初の部署は残業が月150を超えることもあり、その部署のままだったら退職して受験に臨んだと思います。)

 

それでは次に、仕事を辞めるべきではない状況をお話しします。

 

 

2.仕事を辞めるべきではない状況

一択です。

家庭がある方で、現状家計を支えている当人の時です。この状況で仕事を辞めて専念となるとプレッシャーも相当で家族、当人の双方、精神衛生上よくないです。

 

仮に家族の理解があるとしても勉強専念はリスクがでかすぎると思います。

 

私も妻と子供がおります。共働きでしたので、妻からは仕事を辞めて勉強に専念しても良いと言われましたが、出来ませんでした・・・。

(これは単に、絶対に合格できる、という自信が私に無かったから、というのが大きな理由です。勉強に専念すれば必ず合格できるんだ!といった自信のある方は、家族の理解があるなら仕事を辞めてもいいと思います。)

 

家族の了承が得られていないなら、絶対に仕事を辞めるという選択はしてはいけません。

それで仮に合格したとしても、自分本位な人に診て欲しくないですからね。

 

 

最後に

仕事を辞めるべきか否かについて個人的な意見を述べてました。

結論としては、仕事を辞めて勉強に専念するのは止めたほうが良いということです。

 

例外として、未婚で仕事の拘束時間が長い方は、辞めてもいいと思います。

 

受験対策、頑張ってください!

【医学部編入】私の受験大学

こんにちは!

 

久しぶりの更新となってしまいました、、、。

1月末から大学やバイトで時間を取ることができませんでした。今後は定期的に情報発信できるよう努めます。

 

本日は私の受験大学をお伝えします。

今更って感じですね。初めにお伝えするべきでした。

 

 

1.受験大学

私が受験した大学は以下の通りです。

 

・香川

・大阪

・新潟

・島根

・群馬

・浜松

 

上記6大学に出願しました。

こちらの記事

【医学部編入】医学部編入したい人がやること - 医学部学士編入へ

でお伝えしたように4科目型大学を中心に受験しております。

(北海道は出願しようか相当悩みましたが、統計学が出題されること、日程を踏まえて出願しませんでした。)

一次は大阪、群馬以外通過してます。大阪はチキン発動して受験しませんでした。(香川二次と被るため)

二次の結果は伏せさせてください。

 

2.各大学について

先ず4科目型全般に言えますがやはり理系出身者は有利です。

 

 

① 香川大学は多くの方が仰っていますが、物理系有利です。勉強開始から4か月ほどでしたが通過できています。(私だけが感じたのかもしれませんが、物理の設問文のリードが不親切な印象があります。)化学、生命科学はKALSテキストの内容を咀嚼できていれば十分得点できます。

 

② 大阪大学が受験を決意した当初の第一志望でした。

(ぶっでぃさんのブログにもありますが、やはり編入実施している大学の中では最高位、加えて研究、臨床どちらもウェルカムというスタンスが魅力に感じたため。)

ただ試験までの自身の完成度、どうしても1年で合格したかったことを考慮して、一次を通過している香川を受験することにしました。

 

③ 新潟大学の問題は、難易度低めだと思います。数学、物理はほぼ高校レベル、生命科学は要項集レベルです。化学のみ時折マニアックな問題が出る印象です。

TOEIC×1/10が英語の点数となりますので、早めに受験してハイスコアを取得することをお勧めします。(ただ数学は一問20点の配点があるのでTOEICの差は容易に逆転できます。)

 

④ 島根大学は香川と似たような印象です。化学、生命科学もテキストをやりこんでおけば殆ど解答できます。物理は基礎知識の穴埋めで漏れなく満点を確保したいところです。後は電磁気、熱力学、流体力学の法則や公式はしっかり理解しておきましょう。

 

⑤ 群馬大学は、よく分かりません。通過できていないので点数取れていないことは分かりますが傾向や採点も含めて闇が深い気がします。

私は都心へのアクセスが良いので受験しましたが、4科目型の対策をしていて英語に自信がない方は受験しないほうが良いと思います。

 

⑥ 浜松医科大学は物理、化学はKALSで対応できます。物理については典型的な問題が多く出題されており、比較的対策はしやすいと思います。

生命科学は図示する問題も出題されるので要項集の内容を図でイメージできるようにしとくと良いと思います。

 

 

最後に

遅くなりましたが受験大学について書かせていただきました。

最後に参考程度にですが、3月のKALS模試は偏差値50以下だったと思います。模試の結果に一喜一憂せずに設問の問われ方を確認して次に活かせるようにするのがいいと思います。

次はなるべく早く更新できるようにします。

【医学部編入】志望動機書の作り方

 

こんにちは!

 

本日は息抜きもかねて、私の大学時代の研究を簡単に紹介していきます!

それにプラスして、全く医学とは関係ないような分野の研究経験から、どのように編入試験の志望動機につなげたかも併せて触れて行こうと思います!

 

 

強相関電子系の物理学

強相関電子系と言われても殆どの方がさっぱりですよね。

こちら強相関電子系 - Wikipediaを参考にしていただければ強相関電子系とは何ぞや、というのが分かると思います。

 

ご存知の通り物質は分子から、分子は原子から成り立っており、その原子は原子核とその周囲を周回している電子からできています。

 

原子物理の学習をし始めた方は分かると思いますが、電子軌道の中でも外殻側の軌道に存在する電子は、スクリーニング(遮蔽)効果により、原子核の正電荷からの正味のクーロン引力が減じています。

 

銅やアルミニウムのような金属では、スクリーニングにより外殻電子にはクーロン相互作用がほとんど働いていない、自由電子として振舞います。(要するに電子相関が弱い)

 

対して遷移金属ではその遮蔽が不十分なために、電子間の相互作用(電子相関)の寄与が大きくなりバンド理論で予想される物性と異なる物性が観測されるようになります。(電子相関が強い)

 

とまあ上記の様に医学とは全く異なる研究でした。

 

では次にこのようなバックグラウンドからどのように編入の志望動機に繋げたかをお話しします。

 

 

志望動機書の作成

志望動機書の作成の手順を説明します。

 

編入試験では経歴の説明も重要でしょう。人生の転機(大学入学や卒業、入社)の時になぜそのような決断をしたのか?ということを自問し書き出しましょう。

その状況から何故、編入を志望するに至ったかを考えましょう!

 

私の場合、大学院ではモノづくりに応用が期待されている現象の基礎研究を経験することでメーカーの研究職に興味を持ち入社しました。

入社し、大学時代の基礎研究から比較的応用に近いところの研究を経験することで、自身の研究の成果が商品という形で社会に還元されることにやりがいを感じるようになりました。

 

しかし、どの分野の研究もそうですが、手がけた研究が必ずカタチになるとは限りません。

特にメーカーでは実らなかったシーズ研究で得た知見は、商品化されないのであれば無駄になるものも多々あります。

 

そこで私はより社会に還元しやすい分野で研究をしたいと考えるようになり、調べていくうちに、未解明な事象も多く、研究の成果も病気の治療に直結する医学の分野を志望するようになりました。

 

大まかに上記のような流れで志望動機書を作成しました。

(勿論これだけだと穴だらけなので志望動機書はもう少し丁寧に記載しました。)

 

流れを要約すると、

 

現在までの経歴の説明

現状への不満、理想とのギャップ

医学の分野でこそ、自己実現できるという主張

 

てな感じです。

 

現状に不満な点があり、それが医学の分野で解消されるんだ!という点について深堀して練ってみてください。

 

勉強対策に時間がとられて、志望動機書の作成にあまり時間を費やせないことと思います。しかし志望動機書は面接試験で重要な試料となります。勉強の合間や集中力が切れた際に、息抜き程度で少しずつ考えていきましょう。

 こちらの記事にも出願書類の書き方を記載しているので参考にしてください。

 

delta-s.hatenablog.com

 

 

おわりに

本日は、私がしていた研究の紹介と、そのバックグラウンドを編入の志望動機にどのように繋げたのか?という点を書いてみました。

医学と関係ない分野出身の方は参考にしてみてください。

 

 

【医学部編入】私が実践した勉強方法 ~物理化学~ 【勉強法】

こんにちは!

 

本日は物理化学の勉強法について書いていきます。

ただ基本は以前の生命科学の勉強法で記載したように、初めに志望大学の過去問で傾向を把握した後、インプットとアウトプットの反復学習になります。

【医学部編入】私が実践した勉強方法 ~生命科学~ 【勉強法】 - 医学部学士編入へ

 

物理と化学で優先順位をつけるなら、物理を先に学習することをお勧めします。

化学の学習には、物理の知識や考え方を前提とした内容が多くあるためです。

 

それでは私が実践した勉強法をお伝えします。

 

 

進め方 ~物理化学~

 

STEPⅠ 過去問で傾向把握

先ずはこれですね!

 

直近年度の過去問を確認してください。

物理化学の問題は、自身の専攻と一致していない限り、初見で解くことは難しいです。

なのでここでは、どの分野が出題されているか、ということだけを確認してください。

 

例えば化学なら有機化学の分野の出題が毎年ある、物理なら力学よりも電磁気学の出題が多いな、といった感じです。

 

物理化学は生命科学と比べるとボリュームが少ないです。また傾向も殆ど変わらない大学が多い印象です。そのため志望大学の過去問で出題されている分野を先ずは学習しましょう!

 

学習する内容は、基本事項のみに留めてください。

物理化学では、非常に難解な問題が出題されることがありますが、基本的な問題を漏れなく拾うことが出来れば十分です。

 

ただし、有機化学については暗記要素が大きいので試験直前に叩き込むようにしてください。化学専攻で基礎知識があれば物質の性質、製法については系統的に学べますがコスパ悪いです。過去問に出題されている問題についてのみ原理原則まで深堀学習し、出題されていない内容は捨てましょう。

 

 

STEPⅡ インプット

過去問で傾向を把握することが出来たら、次はテキストを読み込みましょう。

 

物理化学についてはカルスのテキストのみでは、初見の方には厳しいかと思います。

私が使用していたテキストをこちら

【医学部編入】オススメ参考書まとめ【勉強法】 - 医学部学士編入へ

で紹介しておりますので参考にしてください。

 

物理ではキャンパスゼミシリーズを使用していました。

こちらの参考書は、大学で物理学を学ぶ学生向けに書かれており、原理原則が丁寧に解説されています。定理の証明も記載されており、理解しやすい内容となっておりますので是非お勧めです。

 

化学では、①「演習 有機化学(サイエンス社)」、②アトキンスを使用していました。

特に①では物質の性質や製法とその原理まで詳しく解説されており、有機初心者の私でも理解しやすかったです。演習問題の難易度も丁度よく、自身の理解度チェックに最適です。

(先述した通り、過去問に出題されている物質の性質、製法のみを学習しました。)

 

アトキンスは各用語や法則を詳細に説明しています。ただ、量が多く読み込むには向いていません。K〇LSのテキストで分からない箇所をアトキンスで調べる、というように辞書代わりに使用していました。

私は電池化学の分野が苦手でしたので、アトキンスを参考に理解を深めました。

 

原子物理、化学結合の分野は、カルスのテキストでも比較的丁寧に解説されており、十分対応できるかと思います。

 

 

 

STEPⅢ アウトプット

インプットの次は演習、アウトプットです。

 

試験2ヵ月前までは、過去問で出題されている分野の基本事項のインプット学習に費やしました。その後は、ひたすら過去問を解いていました。志望大学の直近5年分を解き、分からない問題を深堀学習していました。

過去問は3周し、同様の問題が出題された際は確実に正解できるように対策をしておりました。

 

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

本日は物理化学の勉強方法について、実体験を踏まえて記載しました。

勿論、人それぞれ適した勉強方法があると思いますので参考程度に読んでいただければと思います。

 

 

最後に、これは個人的な試験対策なんですが僕は試験ぎりぎりまで自分の苦手分野は勉強しません。というよりも、何度学習しても頭に入らない分野があります。(私の場合、 電池化学です。)その分野については、試験直前ぎりぎりに詰め込むようにしてます。どうせ何度やってもすぐに忘れてしまうので。